Facebookが製品成長担当副社長のアレックス・シュルツ氏を新しいCMOに任命

Facebook(フェイスブック)は、空席だったCMO(最高マーケティング責任者)ポジションを埋めるために、これまで長年製品の成長を支えてきた自社の幹部を、最高経営幹部のひとりとして昇進させた。

2007年から同社に勤務していた、製品成長ならびに分析担当副社長のAlex Schultz(アレックス・シュルツ)氏が、米国時間9月29日にフェイスブックの投稿の中でこの異動を発表した。シュルツ氏が埋めるのは、2018年にHPから入社し、先月退社を発表(The ‎Wall Street Journal記事)したAntonio Lucio(アントニオ・ルシオ)氏が抜けたあとのポジションだ。退職時にルシオ氏は、「私のエネルギーの大部分を多様性、包括性、公平性に捧げる」ために会社を去るのだと述べていた。

シュルツ氏は自身のフェイスブックの投稿の中で、「セグメンテーション、ターゲティング、測定の経験」をテーブルに載せ、今でもすでに巨大なフェイスブックの大規模なリーチを、さらに拡大することを計画していると述べている。フェイスブックのLGBTQリソースグループのエグゼクティブスポンサーであるシュルツ氏は、異動のニュースに個人的なメモを追加し、フェイスブックは彼が「同性愛者であることと、それについてオープンであることが本当に安全な最初の職場だ」と述べている。

大統領選挙も大詰めの、会社にとって非常に重要なこの時期に、今回のポジションに就任したシュルツ氏は、公衆の面前でフェイスブックが置かれている不安定な立場を認めた。プラットフォーム運営をめぐるフェイスブックの失策に触れて、シュルツ氏は過去4年間、フェイスブックで安全性のために「私のエネルギーのほとんど」を費やしたと述べている。その仕事には、ヘイトスピーチ、嫌がらせ、その他のルール違反行為をプラットフォームから取り除くための同社の取り組みに関する、新しい四半期報告である、フェイスブックのコミュニティ標準施行レポートなどのプロジェクトが含まれている。

「私はフェイスブックの優れた製品がもたらすものを深く信じています」とシュルツ氏は自身のフェイスブックの投稿で述べている。「何十億もの人達が、物理的に距離を置き続け、ウイルスの拡散を遅らせながらもなお、家族や友人と社会的にオンラインで接続しているところを、私たちはこのパンデミックの中で目にしてきました。同時にどんな新しいテクノロジーでも精査することは大切で、すべての利点を失うことなく改善できる、そして改善すべき点があると思っています」。

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(翻訳:sako)

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TechCrunch Japan

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