われわれはプライベートなコミュニケーションでも写真やビデオを使うのが好きだ。Snapchatがいい証拠だ。そこでFacebookはメッセンジャー・アプリにビデオ共有機能を追加し、カメラへのアクセスも素早くできるようにした。今日(米国時間4/28)、iOS版のアップデートが公開されたが、今週中にはAndroid版もリリースされる。
新しいメッセンジャー入力画面にはテキストだけでなく、カメラ、写真ギャラリー、ステッカー〔スタンプ〕、音声メッセージ録音のためのアイコンが並んでおり、ワンタッチでそれぞれの機能が利用できる。
Facebookではステッカーをバイラルに拡散させようとしており、誰かが送ってきたステッカーが気に入った場合はそれを長押しするとそのステッカーが属するパック全体をダウンロードすることができる。またメイン画面に常に検索バーとキーボードが表示されるのでチャットの相手を探すのが楽になった(「友達」画面では下にスワイプすると検索モードになる)。
これまでFacebook Messengerで添付できるのは写真だけで、ビデオは送れなかった。今回のアップデートでビデオの添付ができるようになったが、アプリ内での録画はまだサポートされていない。〔写真ギャラリーを開いてそこに保存された動画を選択する。長押しすると送信前にプレビューできる〕。
最近WhatsAppが発表したところによると、毎日1億本のビデオがやりとりされているという。このこともFacebookがメッセンジャー機能の強化を急いだ理由のひとつだろう。
アプリ内から即座に自撮り写真が送れる新しいシステムは親密感を高める効果が大きい。メッセージ作成画面の下部のカメラ・アイコンをタップすると、画面の半分がフロント・カメラのモニタに変わる。ここで「送信」をタップすれば即座に自撮り写真が相手に送られる〔リアカメラに切り替えることもできる〕。写真を撮ってから送る相手を選ばなければならないSnapchatよりこちらの方がずっと素早い。
新バージョンで下部にアイコンが追加されたため、テキスト入力スペースが多少犠牲になったものの、マルチメディアが速攻で使えるようになったのは大きい。Facebookの2億人のMessengerユーザーは今までよりも活発にコミュニケーションすることになりそうだ。
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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+)