Googleがそのブログ記事で、音声通話の音質を良くする技術を持つスウェーデンのLimes Audioを買収したことを発表した。スウェーデンのウメオに本社がある同社は社歴10年、ストックホルムとパロアルトにもオフィスがある。
Googleがスウェーデンのスタートアップを買い物するのは、今回が初めてではない。2007年には通信企業Marratechを1500万ドルで買って、Google TalkとHangoutsの強化を図った。その同じ年にはデータ視覚化のTrendalyzerを拾い上げた。Limes Audioの最後の資金調達は2016年3月の240万ドルだが、今回の買収の条件は公表されていない。
そのブログ記事でGoogleのプロダクトマネージャーSerge Lachapelleは、Limes Audio のGoogleでの役目について述べている。それは、長らく待望されていたオーディオの音質の向上だ:
“Chromebox for MeetingsとGoogle Hangoutsをベースとする弊社のビデオ会議サービスは最近ますます利用企業が増えているので、オーディオのクオリティが重要である。G Suiteの顧客も最近は日々の会議をビデオ通信で行っているから、ローコストでハイクォリティーのオーディオを提供することが、ますます重要になっている。 ”
一方Limes Audioはホームページ上のメッセージでファウンダーのFredric LindströmとChristian Schüldtが買収について述べ、Googleに参加すると、距離や環境に制限されないもっと広い範囲で、すべての音声通信の音質向上に取り組めることになるので、今後が楽しみ、と述べている。
同社の技術は、スウェーデンのブレーキンゲ工科大学の研究から生まれた。二人のファウンダーはこの大学で応用信号処理の博士号を取得している。メインのプロダクトはTrueVoiceと呼ばれるオーディオソフトウェアスイートで、音に対するエコー相殺やノイズ縮減、および自動化ミキシングなどの技術を組み合わせて音質を改良する。