GoogleがCloud Computingの料金を最大30%値下げ、アイドルリソースを使う超安価なインスタンスをローンチ

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Googleが今日(米国時間5/18)またまた、同社のクラウドコンピューティングプラットホームの料金を値下げした。また、企業がクラウドコンピューティングの利用でさらに一層の省マネーを図れるための、新しいインスタンスタイプを導入した。

今日の値下げはCompute Engineが中心で、最小のインスタンスで最大30%の下げとなる。その、Google Cloudプラットホーム上のMicroインスタンスは、通常の利用で1時間0.006ドル(0.6セント)になる。そのほかのインスタンスは、これほど激しくはなくて、High CPUインスタンスで5%、Standardインスタンスで20%の値下げとなる。

Googleの主張によると、これでGoogle Cloud Platformの利用料金は多くのワークロードにとって40%安くなるそうだ。例によってこういう数字は、眉に少し唾をつけて見る必要があるが、しかし誰の目にも明らかなのは、Googleがクラウドコンピューティングを継続的に値下げしてAmazonやMicrosoftなどに勝ちたい、というその意志だ。

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今日同社は値下げと並行して、preemptible instances(プリエンプティブルインスタンス)と呼ばれる新しいインスタンスタイプのベータをローンチした〔仮訳: (ユーザでなくシステム側に)先買権のあるインスタンス〕。Amazonのspotインスタンスにやや似ているこのインスタンスは、Googleのデータセンターのアイドルリソースを使うので、standardインスタンスよりも70%安くなる。

ただしCloud Platformは、リソースが必要になったらそのインスタンスを、30秒の警告ののちに終了させる。このインスタンスの上では、フォールトトレラントなサービスしか動かすべきでない、ということ。spotの場合と同じく固定料金なので、料金の変動を心配する必要はない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

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TechCrunch Japan

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