もうすぐ、Googleのアカウントのない者がG Suiteのドキュメントでコラボレーションできるようになる。現在ベータ中のその新しい機能により、G SuiteのユーザーがG Suiteの登録会員でもなく、あるいはGoogleのアカウントもない人を、その人用の暗証番号を送って招待し、同じファイルで仕事ができるようになる。
その人が自分の暗証番号を使ってアクセスできるのは、Google Docs, Sheets, Slidesのファイルで、それらを見る、コメントする、編集を提案する、自分で直接編集する、などの作業ができる。それらG Suiteファイルのオーナーとアドミンは、アクティビティログから使われ方をモニタし、いつでもアクセスを無効にできる。この機能のサポート記事によると、アドミンは特定の部課やドメインに許可を設定できる。また、G Suite用の正しいドメインやその組織の外からの共有を、制限できる。
ベータに参加したい者は、このフォームに記入して、今後頻繁にコラボレーションするための、G Suiteに属さないドメインを指定する。
2月のロイターの記事によると、Googleはエンタープライズ顧客の増加に努力を傾注した結果、G Suiteの会員企業は400万を超えた。しかしその努力にもかかわらず、クラウドベースの生産性ソフトウェアとしては、ユーザー数がOffice 365の足元にも及ばない。
2016年の売上は、Office 365が138億ドル、G Suiteはわずか13億ドル、と調査会社のGartnerが報告している。でもGoogleはG SuiteにOffice 365との互換性を持たせるための努力を続けており、最近のアップデートでは、Google DriveのユーザーがOfficeのファイルやPDF、画像などに、Driveのプレビューパネルでコメントできるようになった。その際、ファイルをGoogle Docs, Sheets, Slideの形式に変換しなくてよい。Microsoft OfficeやAcrobat Readerも要らない。その前にはGoogleは、Outlook用のDriveプラグインをリリースした。
これで長年のMicrosoftの顧客がG Suiteに乗り換えることはありえないだろう。でもGoogleの生産性ソフトが使いやすくなったことは確かであり、一部の企業の一部の社員や部課が今後、G Suiteのユーザーになるかもしれない。