Mark ZuckerbergがさきほどFacebook上で、FacebookがPRISMに関与したという非難に対し、個人として応答した。その中で彼は、同社のサーバへの“直接的アクセス”を政府に与えたことは一度もない、と言明している。
数時間前にはGoogleがやはり、PRISMをめぐるあれやこれやに対して応答した。この、PRISMと呼ばれる、NSAとFBIによる国家レベルのハッカー行為、いやクラッカー行為により、合衆国の情報技術系大企業Facebook、Google、Microsoft、Appleなどのサーバがアクセスされ、ユーザ情報が盗視された、と言われている。
Zuckの応答はLarry Pageのそれと、あまり変わらない:
PRISMに関するひどい報道に対して、個人的に応答したい。
Facebookは合衆国やそのほかの政府に弊社のサーバへの直接的なアクセスを与えるいかなる計画にも、加担したことはない。弊社は、Verizonが受け取ったとされているような、大量の情報やメタデータを求める、何らかの政府機関からの包括的要求や裁判所命令を受け取ったことは、一度もない。もし受け取っていたら、断固拒否したであろう。PRISMについても、昨日までは一度も聞いたことがない。
政府がFacebookにデータを求めるときには、弊社はその要求を慎重に精査し、正しい手順に従っていることと、すべての関連法に照らして要求が適法であることを確認し、法が正当に要求している情報である場合のみそれらを提供する。ユーザの情報の安全と保安のためには弊社は今後とも断固たる態度をとり続ける所存である。
すべての政府は、公共の安全のためのすべての施策に関し、透明性を確保すべきである。それが、市民の自由を守り、われわれが末永く望む安全で自由な社会を作るための、唯一の方法である。
このポストは私がこの記事を書いてる時点(日本時間6/8 7:00amごろ)で56000あまりのLikeを集めている。
なお、Pageの声明文とZuckerbergのそれは、とてもよく似ている。下に引用したツイート中にあるリンクのDocを、チェックしてみよう:
Here's a Google doc with the Page and Zuckerberg denials: docs.google.com/document/d/1mv… Similar passages are bolded.—
Alexis C. Madrigal (@alexismadrigal) June 07, 2013
この計画に関わったとされるすべての企業が関与を否定している。それらは、Facebook、Google、Microsoft、Apple、Yahoo、Dropbox、PalTalk、そしてAOLだ。8社中5社は、いかなる政府機関にもサーバへの“直接的アクセス”を与えたことはない、と言っている。半数以上が、“PRISMという名を聞いたことがない”、という。PageとZuckerbergの両人は共に、“昨日初めて知った”と言っている。
各社の声明があまりにも似ていることを、陰謀説の根拠とする者もいる。それは必然的なドミノ効果だ、と見る向きもある。事実はいまだに闇の中だが、一社が関与を否定したら他もそれに従わざるを得ない。
〔訳注: 私はFacebookアカウントをアメリカのオレゴン州あたりからハックされ、Facebookを(パスワード変更後)完全脱会したけど、その完全脱会の“完全性”にもいまだに完全な信頼はおけない。Facebookは、こんな退屈な声明文ではなく、ログとその分析結果を公開したらどうだろう。〕
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))