今やクラウドプラットホームは、GPUのサポートなくして完全とは言えない。今日のハイパフォーマンスワークロードや機械学習のタスクは、それなくしてサポートできないからだ。それらは多くの場合、機械学習のモデルの構築に使われることが多いが、しかし今日(米国時間8/6)Googleは、Nvidia P4アクセラレーターのサポートをローンチし、既存のモデルをより高速に走らせることによる推論の性能アップにフォーカスしようとしている。
また、これらの機械学習のワークロードのほかに、Google Cloudのユーザーは、高速なグラフィクスカードを必要とするリモートディスプレイのアプリケーションを、GPUを使って動かすことができる。そのためにGPUは、リモートデスクトップにログインするユーザーのためにサーバーサイドのグラフィクスの応答性を高めるシステム、Nvidia Gridをサポートする。
P4には8GBのDDR5メモリがあり、最大で毎秒22テラの整数演算ができるから、ほとんど何でもできるカードだ。しかも買うと2200ドル以上はするから、時間制で借りる方が賢明だろう。
Google Cloud上でP4を使うと、標準料金では1時間60セント、プリエンプティブルでよければ21セントだ。Googleの料金としてはP100やV100 GPUより安いが、ただし両者はユースケースがまったく違う。
この新しいGPUは最初、us-central1(Iowa), us-east4(N. Virginia), Montreal(northamerica-northeast1), europe-west4(Netherlands)の各リージョンで提供され、徐々にそのほかのリージョンでも提供される予定だ。