Google Cloud Platformにさらに強力な(二機種めの)Nvidia GPUのサポートが加わる

Google Cloud Platform(GCP)が今日(米国時間9/21)、Google Compute Engineに、Nvidiaの強力なGPUのサポートを加える、と発表した。

同社はすでにNvidia K80 GPUをサポートしているが、今回はNvidia P100 GPUのインスタンスが新たな長期料金体系(sustained pricing model)によりベータで加わる。

機械学習のワークロードを抱える企業にとっては、クラウドでGPUを利用できれば、分単位の料金制でも柔軟な利用が可能だ。しかし長期料金制なら、一定の長時間、最大30%の割引料金で利用できる。言い換えると、(額が最初からわかっているので)月末になって巨額な請求にびっくり仰天することはない。

そしてGoogleの主張によれば、この方式によりベアメタルに近いパフォーマンスを享受できる。GPUサポートを発表するブログ記事で、Googleはこう言っている: “クラウドのGPUは、ベアメタルのパフォーマンスを得るために提供される便宜である。それは1 VMあたりP100が最大4、K80なら最大8となる(K80のボードは最大4で、一枚あたり2 GPUだ)”。

GPUのワークロードは仮想マシンで直接動かしてもよいし、コンテナに収めてもよい。下図のように、サービスは世界の4つの場所から提供される:

Screenshot 2017-09-21 12.28.20.png

地図提供: Google

Googleが想定しているこのサービスの主な用途は、遺伝子研究や金融工学、機械学習のモデルの訓練と推断など、さまざまな計算集約的なタスクだ。二種類のGPUが提供されるため、ワークロードの特性に応じて速度と料金の適正な均衡をユーザーは実現できる。このGPUクラウドの初期の顧客Shazamは、その音楽同定(音→曲名アーチスト名)サービスに利用している。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。