最近、Instagramはモバイル写真に新分野を切り開こうと努力しているが、今日(米国時間8/26)、Hyperlapse(Wiredの記事)という動画撮影アプリを公開した。ユーザーはスマートフォンのカメラを使ってその場でタイムラプス動画を撮影できる。Hyperlapseのローンチの直前にInstagramはSnapchatスタイルの写真共有アプリ、Boltをリリースしている。
今回発表されたHyperlapseアプリはiOS版だが、iOSデバイスのカメラを使うだけで安定したタイムラプス動画を撮影できる。 従来はこうした動画を撮影するには高性能カメラとステディーカムのような高価なスタビライザーマウントが必要だった。このアプリはジャイロスコープのデータを利用してソフトウェア的に動画を安定化している。その効果は現在映画スタジオが利用している超高価なモーション・スタビライザー・ソフトウェアに迫るものがある。iOSデバイスのコンピューティングパワーでこれを実現しているのは驚異的だ。
おそらくInstagramはこの機能を既存のアプリに組み込みたいという衝動を感じたはずだ。「しかしそうするとせっかくの機能が既存アプリの中に埋もれてしまい、こういう機能を求めている多くのユーザーの目から隠されることになっていただろう」とWiredは指摘する。この点、私も同感だ。 InstagramはInstagram VideoとDirectの失敗から学んだのだと思う。これらも機能は優れていたが、メインのアプリに追加されたために、口コミの評判が既存ユーザーのコミュニティーの外に広まらなかった。
HyperlapseはメインのInstagramアプリと同様、シンプルさを極限まで推し進めている。ユーザーが調節できるのは再生速度(タイムラプスの度合い)だけだ。ユーザーはスライダーで再生速度を1倍(つまり通常再生)から12倍まで選べる。.
特筆すべきなのは、1倍でも強力な画像安定化機能が利用できる点だ。しかしタイムラプス効果を加えると動画の印象は劇的に変わる。
このアプリは、最近のモバイルアプリ、特にFacebook/Instagramから発表されたアプリの中で最高にクールだと思う。現在Hyperlapseは iPhoneとiPadでしか使えない(Android版は次のバージョンになるということだ)。われわれはさっそくこのアプリのタイムラプスとスタビライザー効果を試してレポートするつもりだ。
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)