IntelおよびGoogle、タグ・ホイヤーと高級Android Wearデバイスの製造について合意

どうやらTAG HeuerブランドのAndroid Wearウォッチが登場してくるらしい。IntelとGoogleは、TAG Heuerと手を組んでAndroid Wearデバイスを製作することになった旨をアナウンスしたのだ。

このアナウンスは、スイスのバーゼルで行われているBaselworldという有名な時計見本市にて行われたものだ。この見本市ではTAGやSwatchなどがシェア拡大を目指して積極的な商談を行ったりもする。今回の提携話は、Fossilや、Luxottica Groupとの提携と同じ流れにあるものと言ってよいだろう。どのような時計を製作する予定なのかなどについての情報はいまのところ入手できていない。また、実際にどのような時計の製作を目指していくのかが決まっているのかどうかについてもよくわからない。

現状では具体的な話が一切わからないわけだが、ともかくIntelは、ウェアラブル市場に打って出るために消費者ブランドの力を借りるべきだと考えているわけだ。また、LVMHグループの一員であるTAG Heuer側も、Apple Watchが将来の脅威となり得ると考えているのだろう。現在のAndroid Wear商品群に満足できない贅沢指向の利用者向けにスマートウォッチを提供することで、TAG Heuer、Intel、およびGoogleもスマートウォッチマーケットの中で、存在感を示したいと考えているのだ。

「技術革新の担い手と、高い信頼をえている時計ブランドが手を組むことになったわけです。強力なシナジー効果を発揮できるものと思っています。私たち3社にとってもウィンウィンの関係であるといえるもので、大いなる発展が期待できるはずです」と、LVMH Watch GroupのPresidentであるJean-Claude Biverは言っている。

今回の提携は突飛なものでもないはずだ。高価なAndroid Wearを待ち望む層もいるはずだ(大馬鹿者かもしれないが)。また、スペックばかりに気を取られるのではなく、腕時計市場でポジションを得ようと考えるのなら、時計市場での振る舞い方を教えてくれるパートナーが必要となるはずなのだ。TAG Heuerならマーケティング面からみても何の不満もない相手であり、今後の動きには大いに期待しても良いのかもしれない。

原文へ

(翻訳:Maeda, H


投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。