Magic LeapがLucasfilmとパートナーして混成現実によるストーリー表現を実験

Magic Leapは、あなたがロボットと仲良しになってほしい、と願っている。

今日(米国時間6/16)から、この混成現実*(mixed reality)企業はLucasfilmとILMxLABとの提携により、混成現実でストーリーを表現する方法を研究し、作っていくことになった。三社は”Collab Lab”という共同研究所を、サンフランシスコのLucasfilmの敷地内に作る。〔*: 混成現実, “複合現実”とも訳される。〕

ニューヨークで行われたWIRED Business Conferenceで今朝、Magic LeapはこのパートナーシップによるStar Warsブランドの体験の一部を披露した。それは映画の中のホログラムの夢とはほど遠いものだが、ある程度は高度な技術であり、とくに空間性の表現はよくできていて、目の快感だ。

“これからの時代はストーリーの表現と展開が、見るものではなく体験するものになり、つかの間のものではなく恒久性があり、人間が知覚できるものになる。人びとに、ストーリーの中に入っていただきたい。するとストーリーは、まるで生き物のように人びとに反応する”、ILMxLABの執行クリエイティブ・ディレクターJohn Gaetaが、声明の中でこう述べている。“しかしながら、そういう魔法のようなリアリズムが日常生活の一部として自然に定着するためには、その前に高度なプロトタイピングを要する。われわれの‘Collab Lab’は、そのための多様な実践の場だ”。

最近のVRヘッドセットのブームが明らかにしているのは、コンテンツの不在がハードウェアのメーカーにも直接、影響を及ぼすことだ。Magic Leapは、映画やビデオという平面スクリーンではない、混成現実によるストーリー表現がどんな形になるか、その初期的な姿を模索している。

でも未だに私たちは、巨額の投資を得ながら、その製品についてはまだ誰も何も知らない企業について、書かざるをえないのだ。〔皮肉〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

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TechCrunch Japan

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