MicrosoftのWindows 10普及活動は、今もまだ続いている。今日(米国時間1/12)は同社はWindows 8のサポートを終了し、またWebブラウザInternet Explorerの旧バージョンIE 8, 9, 10のサポートも停止した。もちろんこれらのソフトウェアは、ユーザの手元にあれば依然として使えるが、バグフィックスやそのほかのセキュリティパッチのアップデートはもはや行われない。OSとブラウザを最新バージョンにアップグレードしなければ、マルウェア被害のおそれがある、とMicrosoftは警告している。
同社のWebサイトでMicrosoftは、被害を防ぐためにはセキュリティパッチが必要なので、“最新バージョンにアップグレードすることが重要”、と言っている。
Internet Explorerに関しては、最新バージョンInternet Explorer 11へ移行した方がよい、とMicrosoftは示唆している。セキュリティもパフォーマンスも後方互換性も良くて、Webのスタンダードをサポートしている、と。また、このバージョンなら、今後も引き続きバグフィックスやセキュリティパッチを受けられるし、Windows 10だけでなくWindows 7とのWindows 8.1の上でも技術サポートを受けられる。
あるいは、Windows 10デバイスへ移行する人は、ブラウザをMicrosoftの新しいWebブラウザMicrosoft Edgeに乗り換えてもよい。このIEの後継ソフトウェアはWindows 10内蔵のブラウザで、デザインがシンプル、Microsoft製の仮想アシスタントCortanaを使える、テキストが読みやすくなる”Reading View”〔“読み取りビュー”〕、Webページに注釈やメモを書き込める、などの機能がある。
Microsoftが前に言ったように、今でもWindows Vista(SP2)を鞭打って使ってる人には、IE 9が今後もサポートされる。またWindows Serverでも、Server 2008(SP2)でIE 9、 Server 2012でIE 10がサポートされる。
NetmarketshareのデータによるとIE 8から10までは、今でもデスクトップのWebブラウザの約20%のマーケットシェアを占める。その内訳は、IE 10が4.18%、9が6.67%、8が8.95%だ。かなり大きい。
今日はさらに、Windows 8のサポートも終わる。これも今日のパッチを最後に、セキュリティパッチやそのほかのアップデートが今後は行われない。PCをセキュリティのリスクから守りたければ、Windows 8.1か10にアップグレードしてサポートを継続する必要がある。
Windows 8.1にアップグレードすると、サポートを受けられるのは2023年1月10日まで、Windows 10なら2025年10月14日までだ。
Microsoftはこのところ、より新しいOSであるWindows 10を積極的にプッシュし、最近の同社の発表ではWindows 10はすでに2億以上のデバイスで動いているという。しかし同社の目標はもっと大きくて、数年語には10億超を目指している。そのためには、一般消費者ユーザにおけるものぐさ志向と、企業における変化への抵抗、この二つを克服しなければならない。
ある情報によると、Windows 8は今でも2〜3%のPCで使われている。Microsoftは旧バージョンのサポートを強制的に終わらせることによって、ユーザがついに古いソフトウェアを捨ててくれることを、動機付けようとしている。