今日(米国時間1/28)、Microsoftは2016年第2四半期の決算を発表した(第2四半期というのは奇妙だが、Microsoftの会計年度は7月から6月まで)。非GAAP売上は257億ドル、調整済み1株当たり利益(EPS)は0.78ドルだった。
ウォールストリートのアナリストは売上を252.6億ドル、EPSを0.71ドルと予想していた。
1年前の同四半期でMicrosoftは売上265億ドル、EPS0.71ドルという成績を得ている。
Microsoftの株価は決算の発表と同時に7%以上アップした。
MicrosoftのCEOのサティヤ・ナデラは「世界中の企業がMicrosoft Cloudを業務のプラットフォームとして利用し、デジタル化という野心的な変身を実現しようとしている。多くの企業がWindows 10を試しており、このOSはすでに2億台以上のデバイスを現に動かしているv」と述べた。
この前の四半期決算でMicrosoftはそれまでの慣習を破り、分野別の財務内容を公表した。今回も同社は前回どおりの発表を行った。事業部別の財務内容を考慮して事業を概観すると以下のようになるだろう。
- 生産性およびビジネス・プロセス(PBP):ここには法人向け、個人向けのOffice、Dynamicsなどが含まれ、売上は67億ドル(前四半期は63億ドル)だった。Office 365の登録ユーザーは世界で2060万に上った。.
- インテリジェント・クラウド(IC):ここにはサービス課金が売上として計上される。 売上64億ドル(59億ドル)。
- モア・パーソナル・コンピューティング(MPC):この事業部にはWindows、デバイス、ゲーム、検索が含まれ売上は127億ドル(前期94億ドル)。今四半期の売上増の主要な要因はSurfaceシリーズによるもので、13.5億ドルをもたらしている。こに対し〔事業を再編した〕スマートフォン部門は予想通り売上を49%減少させている。
前四半期、Microsoftは商用クラウド・ビジネスは通年換算で82億ドルの売上を得ていることを発表した。今四半期は94億ドル相当だという。以前からMicrosoftはクラウド・ビジネスの売上目標として2018年までに200億ドルを達成するとしてきた。
われわれは決算発表直後にMicrosoftの株主関係の責任者、Zack Moxceyに話を聞いたが、この目標は十分達成可能と考えているということだった。
Microsoftは今日の発表でクラウド・ビジネスの好調が決算に良い影響を与えていることを強調した。サーバー製品の売上は10%アップし、Azureの売上も140%向上した。
同社はまた検索広告ビジネスでも前進をみせた。売上は29%増加したという。Moxceyはこの原因を主としてWindows 10内に検索ビジネスを組み込んだことにあるとしている。
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)