Appleのライブフォトはなかなか独創的な発明だ。ライブフォト・モードを選んでもいつもどおり普通に写真を撮れる。しかしiOSが自動的に前後のシーンを撮影しているので、タップするとアニメになって動き出す。
驚くべき仕組みで、ときおり道で宝石を拾うような幸運に恵まれることもある。しかしたいていの場合、ブレがひどく、意味不明なアニメになるため利用度合はそれほど高くなかった。
Googleは先ほど、この点を修正するアプリをリリースした。
Motion Stills〔動く静止画〕と名付けられたアプリは、ほぼiOSのライブフォト専用だ。GoogleはYouTubeなどで積んだビデオ技術をアプリに投入しており、ブレ放題のアニメを見やすく安定させるなどの驚べき効果を瞬時に発揮させることに成功した。
- ブレがひど過ぎるフレームを除外する。またユーザーがスマートフォンをポケットに戻そうとする間に写ってしまったフレームも判別する。
- 背景、前景に何が写っているかを認識し、別個に安定させる(納屋の後ろに山なみが撮影されているような場合、それぞれのブレは視差効果のため大きく異なる。下のGIFアニメを参照)
- ループ表示に適した開始点、終了点を探す。
- 広く共有できる GIFファイルを作成する
Motion Stillアプリは今のところiOS版だけしかないが、これはライブフォトが事実上iOS専用であることを考えると理にかなっている。もちろんサードパーティーのデベロッパーはAndroidでもライブフォトの機能を再現しようとして各種のアプリを発表しているが、まだこれといった決定版は出ていない。
そのような現状ではあるものの、このアプリの登場はGoogleのエンジニアがますますiOSに興味を深めていることを示すものだ。Googleアプリとしては、5月にリリースされたiOS向けキーボード(ちなみにこのGboardは素晴らしいアプリだ)、に続き、iOS版が先に発表された2番目の例となる。 Gboardは多くの部分をAndroid版から借りていたが、同時にGIF検索や絵文字の提案などAndroid版では未実装の機能も多数備えていた。
GoogleのMotion StillsはiOSのApp Storeで公開ずみ。
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)