OracleとGoogleは、Googleが人気のモバイルプラットフォーム、Androidで、OracleのJavaコード使用している対価を支払うべきだというOracleの訴えを巡って、90億ドル以上の再審を戦い続けている。そしてその過程で、これまで出てこなかった会社の詳細も語られた。今日(米国時間5/17)、名前が上がったのはAmazonだ。Oracleは今日、AmazonのKindle PaperwhiteではJavaが走っているが、それにはOracleがAndroidに対抗するために、97.5%ディスカウントでライセンスすることに同意する必要があったと語った。
詳細を話したのは、Oracleの共同CEO、Safra Catzで、彼女は今日、GoogleがAndroidによってどのような競争を市場にもたらしたかを示す証言を行った。それはゼロとの競争、ということのようだ。証言は、Amazonの電書リーダー、Kindle Paperwhiteが発売された2012年以前に遡る。
「Amazonは…Javaを使って何年も前から[Kindleを]作っていた」と彼女は言った。「その後、Kindle Fireという別製品を作り、そこではAndroidを使った。当時AmazonはJavaをライセンスしていた」
「私のところを通る、顧客によって異なるディスカウント率を扱う承認手続きの中で、AmazonがKindle FireをAndroidで作ろうとしていることを知った」
「今、彼らはPapwerwhiteという新製品を検討していて、そこでJavaを使うかAndroidを使うかを考えている。」
「Googleと競争するために、われわれはPaperwhiteに97.5%のディスカウントを提供することにした。ライバルはタダなので、それまでの価格ではなく、1ドルの物を数セントで提供せざるを得なかった」
ここでよく説明されていないのは、OcracleがAmazonと交渉した際に、Googleが実際どんな役割を果たしたかだ。あるいは、Catzの証言は、Kindle Fireタブレットが出来る前、JavaがKindleを支配していたことを示唆しているのか疑問を持つべきなのだろうか。しかし、もし証言が正しければ、これはライバルたちにとってAndroidに対するさらに大きな問題を強調することになる。「無料」という値札だ。
本誌は、AmazonとGoogleの両社に問い合わせ、Catzのコメントに対する反応を求めている。
法廷では、GoogleはCatzのAmazonに関する証言に対して、反対尋問をしなかった。
Catzは昨日も証言台に立ち、OracleはGoogleを訴えるだけの目的でSun(Javaを最初に作った)を買収した、という再三繰り返される主張について答えた。
真実ではない、と彼女は自らの弁護士の質問に答えて言った。買収は、SunがIBM等のライバルの手に渡ることを防ぐためであり、それはOracle自身が既に自社ビジネスの重要な部分をSunの技術に基づいて構築していたためだった。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)