電池発火問題に象徴される厳しい一年を経験したSamsungは、来年を起死回生の年にしたいようだ。その意気込みが、1月にラスベガスで始まるCESの出品からも伺われる。今同社は、それらの一部を次々とメディアの目の前でちらつかせ、関心を煽ろうとしている。
それら、CES向け製品群の中でも、いちばん最近発表されたのが、音声コマンドでAmazon Echoと互換性を持つ掃除機ロボットだ。
詳細はまだ明らかではないが、そのPowerbot VR7000にはほぼ間違いなく、先月おそくにデビューした電気掃除機Neatoと類似の機能があるのだろう。Neatoの場合はAlexaに、“Alexa, ask Neato to start cleaning”〔掃除の開始〕とか“Alexa, ask Neato to pause cleaning”〔掃除の停止〕という言葉でコマンドする。内蔵しているロボットとしての機能は、同社のそのほかのWi-Fi接続型ロボットPowerbotシリーズと同じらしい。
このロボット掃除機は前の機種よりも20〜30%小さくなり、また、壁際(かべぎわ)の掃除をきれいにできるようになった。他社製品は、それが苦手(にがて)なものが多い。同じくWi-Fi対応の最新のRoombaは同機の強敵だが、Samsung Powerbotのこの最新機にも、スマートフォンのアプリからのリモートコントロール機能があるから、必ずしもAlexa/Echoに依存する必要はない。
価格や発売時期などは、来週のCESで明らかにされるだろう。