Elon Muskは、SpaceXの大型ロケット、Falcon Heavyの打ち上げプロセスを描いたアニメーションを公開した。来る11月に初の打ち上げを予定している。アニメーションには、3基のブースターを備えたロケットが打ち上げられ、1段目と2段目を切り離し、宇宙にロケットを送り込むために使われた3つのブースターが地上に戻り軟着陸する様子が描かれている。
もちろんこれは、SpaceXがFalcon Heavyを打ち上げたとき、そうなって〈欲しい〉理想的な姿であり、現実がこのコンセプト・シミュレーションのようになる可能性は高くない ―― 少なくとも最初は。
Musk自身でさえ最初のFalcon Heavyの打ち上げが成功するかどうかについての発言はかなり慎重だ。例えば上に貼ったInstagram写真のキャプションには「11月の打ち上げが失敗する可能性はいくつもある」と書いてあり、今年のISS R&Dカンファレンスでも、何も問題が起こらずに打ち上げできればSpaceXはラッキーだと言っていた。
どうやらMuskは、最初の打ち上げでは軌道に達する前に「想定外の急速な分解」(別名、爆発)が起きることを予想しているらしい。それはSpaceXにとってこのテストが時間の無駄だという意味ではない。ロケット事業ではあらゆる失敗が学習の機会であり、Falcon Heavyの打ち上げシステムには、地上での実験やシミュレーションでは学べないことがあるとMuskは言っている ―― ロケットはまず飛ぶ必要がある。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )