Twitter、「誰からもダイレクト・メッセージを受け取る」オプションを一般公開

2015-04-21-twitterdm

Twitterは何年も前から、互いにフォローしていないユーザーからもダイレクト・メッセージを受け取れるオプションをテストしていた。つまりこのオプションを有効にしたユーザーに対しては、Twiterユーザーなら誰であろうとダイレクト・メッセージを送れるようになるわけだ。この機能は2013年にかなりの数のTwitterユーザーに公開された。しかし一般のユーザーには提供されなかった。しかし、今日(米国時間4/20)、Twitterはこのオプションを全ユーザーに公開したことを発表した。

従来は、Twitterでダイレクト・メッセージを受け取るためには、その相手をフォローしている必要があった。これは一部の著名人にとっては不便だった。特にジャーナリストの場合、秘密の情報を提供したいユーザーは公開のツイートで「ダイレクト・メッセージを送りたいから自分をフォローしてくれ」とジャーナリストに依頼しなければならなかった。これは情報提供者を遠ざける結果になっていた。

すべてのユーザーからダイレクト・メッセージを受け取れるようにするオプションは現在、順次公開中だという。まだ提供されていないユーザーもすぐにこのオプションが選択可能になるはずだ。

このオプションの追加に伴い、フォローの有無に関わらず、着信したDMにすべて返信できるようになった。

また、すべてのユーザーからDMを受け取る設定にしたユーザーのAndroid版、iOS版のプロフィール・ページにはそのことを示すDMボタンが目立つ位置に表示される。他のユーザーはフォローされていなくともそのユーザーにDMが送信できることが一目で分かる。

またこの新しいオプションを利用してDMでスパムを送りつけてくる相手がいた場合、通常のスパムと同様、ブロックすることができる。

Twitterはこのアップデートで、従来は公開ツイートを眺めるだけだったユーザーがダイレクト・メッセージを送るためにサイトに登録するようになることも期待しているのかもしれない。最近Twitterは グループDMのサポートや公開ツイートをDMで共有する機能の追加などDM機能の強化に力を入れている。

企業と顧客とのやりとりには口座番号、クレジットカード番号を始めプライベートでなければ扱えない情報が多い。DMの利用が簡単になったことでTwitterのビジネスでのユースケースにも大きな変化が起きるかもしれない。

[原文へ](滑川海彦@Facebook Google+

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。