Twitter、iOSとAndroidアプリにDMボタンを追加―ワンタップで公開ツイートを特定の相手と共有できる

2016-04-06-twitterdm

Twitterが木曜夜のNFLのフットボールの試合をライブでツイートするというニュースが注目を集めている。それに比べると地味だが、今日(米国時間4/5)発表された新機能はやはりセキュリティー上の大きな進歩だ。Twitterでは「ダイレクト・メッセージ(DM)の機能と使い勝手を改善する」としている。

Twitterは今日からiOSとAndroidngアプリに新しいメッセージ・ボタン〔DMボタン〕を追加した。ユーザーはダイレクト・メッセージでツイートを共有することがこれまでよりはるかに簡単になる。

ユーザーが新しいボタンをクリックすると、ツイートをタイムラインから移動せず即座に公開ツイートをDMで共有できる。

念のために付け加えれば、ツイートをDMで共有すること自体はこれまでも可能だった。

DMでのツイート共有機能が最初に実装されたのは2014年だ。デスクトップとモバイルでサポートされたこの機能はTwitterユーザーにとって、当時も、さほどホットなものではなかった。しかし「公開投稿を特定の相手との非公開の会話に移す」という利用法が広がるにつれ、TwitterとしてはDMを簡単に使える方法をプロモーションする必要性を感じたようだ。

Message Button

Twitterの発表によると、プライベートに共有されたツイートの数は2015年下半期中に2倍に増えたという。.2015年のプライベート・メッセージの総数の増加は60%だったとされるからそれよりも大きく伸びたことになる。

Twitterによれば、モバイル・アプリにおけるDMボタンの追加はユーザーのフィードバックに基づくものだという。ユーザーはツイートを簡単にプライベートに共有する手段を強く望んでいた。これまでダイレクト・メッセージによるツイートの共有はハンバーガー・アイコンからドロップダウン・メニューを開き「ダイレクト・メッセージで共有」を選択するしかなかった。今回のアップデートで、タイムラインのツイート自体に「DMで共有」ボタンが追加され、モバイル・デバイスの狭いスクリーンでの使い勝手が大幅に改善された。

Twitterはこの数ヶ月、ダイレクト・メッセージの機能改善に力を入れてきた。またツイート内でGIF絵文字が使えるようになり、グループ・メッセージカスタマー・サービス機能が導入された。またDM内では140文字制限が取り払われた

Twitterはダイレクト・メッセージ機能をアプリとして独立させるべきだという意見も強い。これは今のところ実現していないが、re/codeの記事によれば、Twitterの社内でも支持する意見があるという。 DMの独立アプリ化からは遠いが、今回のDMボタンの設置はTwitterがプライベートな会話の重要性がたかまっていることを認識しており、Facebook Messengerのようなチャット・アプリと競争する方策を慎重に探っていることを推測させる。

新しいDMボタンはiOSとAndroidでTwitterアプリをアップデートすれば有効となる。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Twitter、「誰からもダイレクト・メッセージを受け取る」オプションを一般公開

2015-04-21-twitterdm

Twitterは何年も前から、互いにフォローしていないユーザーからもダイレクト・メッセージを受け取れるオプションをテストしていた。つまりこのオプションを有効にしたユーザーに対しては、Twiterユーザーなら誰であろうとダイレクト・メッセージを送れるようになるわけだ。この機能は2013年にかなりの数のTwitterユーザーに公開された。しかし一般のユーザーには提供されなかった。しかし、今日(米国時間4/20)、Twitterはこのオプションを全ユーザーに公開したことを発表した。

従来は、Twitterでダイレクト・メッセージを受け取るためには、その相手をフォローしている必要があった。これは一部の著名人にとっては不便だった。特にジャーナリストの場合、秘密の情報を提供したいユーザーは公開のツイートで「ダイレクト・メッセージを送りたいから自分をフォローしてくれ」とジャーナリストに依頼しなければならなかった。これは情報提供者を遠ざける結果になっていた。

すべてのユーザーからダイレクト・メッセージを受け取れるようにするオプションは現在、順次公開中だという。まだ提供されていないユーザーもすぐにこのオプションが選択可能になるはずだ。

このオプションの追加に伴い、フォローの有無に関わらず、着信したDMにすべて返信できるようになった。

また、すべてのユーザーからDMを受け取る設定にしたユーザーのAndroid版、iOS版のプロフィール・ページにはそのことを示すDMボタンが目立つ位置に表示される。他のユーザーはフォローされていなくともそのユーザーにDMが送信できることが一目で分かる。

またこの新しいオプションを利用してDMでスパムを送りつけてくる相手がいた場合、通常のスパムと同様、ブロックすることができる。

Twitterはこのアップデートで、従来は公開ツイートを眺めるだけだったユーザーがダイレクト・メッセージを送るためにサイトに登録するようになることも期待しているのかもしれない。最近Twitterは グループDMのサポートや公開ツイートをDMで共有する機能の追加などDM機能の強化に力を入れている。

企業と顧客とのやりとりには口座番号、クレジットカード番号を始めプライベートでなければ扱えない情報が多い。DMの利用が簡単になったことでTwitterのビジネスでのユースケースにも大きな変化が起きるかもしれない。

[原文へ](滑川海彦@Facebook Google+

Twitter、公開ツイートを非公開で共有できるダイレクト・メッセージ機能をリリース

今月始め、Analyst’s Dayカンファレンスで、近く予定されている機能とビジネス・モデルのアップデートのプレビューを公開した。そこで紹介された機能の一つに、公開ツイートを特定の相手とだけ共有する「プライベート共有」(Twitterはダイレクト・メッセージと名づけた)があった。先ほどTwitterはこの機能を一般公開した。Twitterによれば「今日のアップデートで、ユーザーはフォロワーの誰とでも非公開でツイートを共有し、議論することができる」という。

デスクトップまたはTweetDeckアプリの場合、 “…More”アイコンをクリック、“Share via Direct Message.”を選択する〔日本版ではこの記事の翻訳時点ではまだ公開されていない〕。iOSまたはAndroidアプリの場合、タイムラインのツイートを長押してオプションを表示し、“Share via Direct Message”を選ぶ。

メッセージを受け取った相手にはプッシュ通知が表示され、メッセージの中に共有ツイートそのものも表示される。

この機能はTwitterの全ユーザーが熱望していたというほど画期的なものではないが、Twitterを離れずに公開ツイートを対象に特定の相手と非公開で会話を続けることができるのは便利な機能には違いない。

モバイルではプライベート・メッセージ・アプリが花盛りだ。多くのアプリが非公開で会話ができる機能を備えるようになっている。一部のアプリではプライバシー保護を一歩進めて、共有されたコンテンツやメッセージが表示後、自動的に削除されるようにしている。Twitterも徐々にではあるがこの方向に機能の追加を進めてきた。まず昨年の冬にDM(ダイレクト・メッセージ)で写真共有を、その後、リンク共有をサポートした。Twitterはそれ以外にもダイレクト・メッセージの機能を「最近の一覧」の追加やアイコンのデザインの改良などこまめにアップデートしてきた。

「Twitterは公開の議論のすばらしいプラットフォームだが、興味ある話題についてのプライベートな会話も簡単にできるようになった」とTwitterの公式ブログは書いている。

このアップデートは今日中にウェブ、モバイルを含めてほぼすべてのプラットフォームに公開される予定だ。デスクトップの場合はTweetDeckに機能が追加される。 ただし、Mac版TweetDeckとTwitterのデスクトップ・アプリのアップデートは少々遅れるようだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


ダイレクトメッセージの将来は?! Twitter.comではDM用アイコンをトップバーに配置

どうやらTwitterは、最近になって「ダイレクトメッセージ」についていろいろと再考しているところであるようだ。きっかけはもちろんWatsApp、Line、Snapchatなどといったメッセージングアプリケーションが数多く登場してきていることにある。そうした流れの中、TwitterはTwitter.comのトップバーにDM用リンクの埋め込みを行った。ワンタッチでダイレクトメッセージの受信箱を見ることもできるようになったわけだ。

以前にも取り上げたが、All Things Dの記事によれば、Twitterは何かメッセージング系のアプリケーションを開発しているとの話だった。今回の変更を見ると、どうやら大掛かりな開発作業というのはメッセージング関連ではなく、主機能についてのものなのかもしれない。もちろん記事の通りに、単独のメッセージングアプリケーションが出てくる可能性もある。DMについて廃止の方向で検討されたこともあるようだが、どうやらその可能性はなくなったと見てよさそうだ。

TwitterのDMを使う人は、完全にプライベートな用途として利用しているケースがほとんどだろう。DMの仕組みを改変するとして、どのような方向性で行ってくるのかは非常に興味深いところだ。TechCrunchのライターであるJordan Crookはスタンドアロンのメッセージングアプリケーションなど作るべきではないとしている。確かにそうであるように思う。TwitterはDMではなく本体機能についてのリニューアルについて作業中なのではないかと思う。ただ、実際のところはまだどうなるのかわからない。

いずれにせよ、これまではTwitter.comでDMを使おうとすると、プロフィール画面に移ってから、ないしは設定アイコンをクリックしてから使うようになっていた。今回の変更により、手間は大いに減ったことになる。

これまで入ってきた情報によると、Twitterは次のバージョンに向けた作業をもう何ヶ月も行ってきているのだそうだ。方向性についての意見が一致せずに作業が遅れているのだそうだ。その主な内容がDM関連なのかどうかはわからないが、これまで放置してきていたDM関連機能を捨て去るつもりではなかったことだけはわかった。Twitterでスワイプインタフェースが実装されるのではないかという話もあるが、これもDM関連なのか、それとも全く違う部分での話なのかについては、まだわかっていない。

Image Credit: Christopher Schmidt/CC Flickr

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(翻訳:Maeda, H


Twitter、ダイレクトメッセージの「読んだのに未読」バグをようやく解消

TwitterのAndroid、iPhone、iPad、そしてMac版アプリケーションが新しくなった。またデスクトップ版およびモバイル版のウェブサイトや、TweetDeckも新しくなったのだそうだ。今回実装されたのは驚くような新機能というわけではない。ただ、たくさんの人が気になってしょうがないと思っていたことだと思う。多くの人が「気持ち悪い」と感じていたことが解決されたのだ。すなわち、ダイレクトメッセージの未読/既読が、異なるデバイス間で同期されるようになったのだ。

訳注:Twitterのウェブで自分のツイートを表示していると、新たなツイートをするとダイレクトメッセージアイコンがハイライトされるという、ある種の「バグ」も解消されたようです。

これまではダイレクトメッセージをMac上(たとえば、の話だ)で読んでも、iPhone上では依然として未読のままになっていた。これが気にならないという人もいたとは思う。しかしそれほど多くのDMを受け取らず、かつ受け取った場合にはすぐに読むという人は、この「読んだのに未読」メッセージが気になってしょうがなかったことと思う。

Twitterによると、今回のアップデートにより「読んだのに未読」問題は解消したとのこと。但し、いろいろなデバイスを利用している人は、各デバイスで利用しているTwitterクライアントを最新版にしておくのを忘れないように。当方で試してみた限りでは、きちんと既読処理が反映していた。これまでのいら立ちが解消されて、非常に良い気持ちになった。

尚、今回のアップデートで検索機能でも改善が見られるのだそうだ。検索機能を使ってフォローすべき人を探した場合、詳細なバイオ情報が表示されるようになった。また「似ているユーザー」もすぐに表示できるようになった。さらにiPhone版の編集画面(上の図を参照)では、画面を遷移することなく(つまりオリジナルのツイートを見ながら)リプライを発信することができるようになった。また、ナビゲーションバーに「people」ボタンが表示されるようになり、フォローすべき人を教えてくれるようにもなっているそうだ(こちらの操作ではまだ見ることができないでいる)。

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(翻訳:Maeda, H)