Twitterが、iOSアプリケーションおよびウェブにて、ビデオやアニメーションGIFを自動再生する機能の提供をを開始した。Android版でも間もなく実装される予定であるとのこと。TwitterにアップロードされたネイティブビデオやVine、あるいはGIFなどは、タイムラインに表示されるようになると同時に再生されるようになるわけだ。Facebookでのビデオ自動再生と同じような機能だといえばわかりやすいだろうか。
この機能はしばらく前から限定的にテストされていたものだ。本日より、すべての利用者にむけて公開されることとなった。Twitterはこの自動再生の機能を「より多くの情報を伝えるための手段」と位置づけているそうだ。もちろん広告プラットフォームとしての価値を高めるための機能拡張であることも明言している。
TwitterのGlobal Revenue部門のプレジデントであるAdam Bainによると、ビデオ広告に対する課金が発生するのはビデオが100%表示されている場合のみであるとのことだ。上下がカットされたりしておらず、かつ3秒以上再生された場合にのみ課金するような仕組みになっているのだとのこと。広告の「ビュー」を明確に定義することにより、ビデオ広告を出そうとする企業にとって最善のプラットフォームたらんとする発想によるものだとのことだ。
ビデオの自動再生はミュート状態にて行われる。もちろんこれはふさわしい振る舞いであるはずだ。また、自動再生をオフにする機能もある(標準ではオンだ)。再生中のビデオをクリックすればフルスクリーン・ビューとなり、さらに音声も再生されるようになる。またデータ通信量を意識して、Wi-Fi接続時のみオートプレイをオンにするオプションもある。また帯域幅の狭い地域やデータ通信料金が高額な地域の利用者に対しては、これまで同様にクリックして再生する形式が標準として提供されるのだそうだ。
今回の変更についてどのような反応があるのかは興味深いところだ。Facebookがビデオの自動再生をはじめたときには、反対の声もさほどなかった様子。しかしTwitterについては別の反応もあり得るだろう。またフォローしている人の数や、フォロー相手によっては、タイムラインがとても騒々しくなるということはあり得る話だ。そのような中から、予想外な反応が生まれてくることも考えられる。
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(翻訳:Maeda, H)