Uberが四半期黒字化目標を2021年に延期

Uber(ウーバー)は、2021年に四半期黒字を達成できるよう目標を修正し、わずか3カ月前には今年末達成だった目標を翻した。

同社は2020年第4四半期に調整後EBITDAの黒字化を達成する見込みがないことを、CFO Nelson Chai(ネルソン・チャイ)氏が5月7日の決算会見で語った。新たな目標は2021年だ。

「Uberの目標は今も変わらず、成長を取り戻し、出資者全員の利益を達成することだ。そのために調整後、四半期ベースの黒字化を2021年中に達成する計画だ」とチャイ氏は語った。

Uberは、調整後EBITDA(利子、税金、価値変動、償却前の利益)が、2021年のどの四半期に黒字になるのかは明言していない。しかし、当初目標だった2020年Q4から1年以内であるとは言っている。

「1 日も早く利益を上げることは常にUberの戦略目標だ」とCEOのDara Khosrowshahi(ダラ・コスロシャヒ)氏は語る。新型コロナウイルス(COVID-19)による打撃はUberの予定に四半期単位で影響を与えているが年単位ではない」。

Uberが3カ月間で元の位置に戻ったように感じたなら、そのとおりだ。昨年11月Uberは、2021年末までに調整後ベースで黒字四半期を迎えるだろうと語った。その後同社の自信は高まり、2月初めにコスロシャヒ氏は黒字化目標を2020年第4四半期へと丸1年早めた。

そして新型コロナウイルスが、ヨーロッパ、北米を席巻した。そして世界的パンデミックになり、ライドシェエリングもその影響を受けた。

5月7日にUberは、第1四半期の純損失29.4億ドルを報告した。調整後EBITDAは6.12億ドルの損失だった。ライドシェアリング会社の第1四半期売上は35.4億ドルで前年同期の31億ドルから14%上昇した。

先月、第1四半期決算報告の前、Uberは新型コロナウイルスのパンデミックを理由に2020年の年間ガイダンスを訂正した。総取扱高、調整後順売上、および調整後EBITDAの2020ガイダンスは取り下げられ、2020年2月6日の決算会見で発表された。当初の2020年ガイダンスは、総取扱高750~800億ドル、調整後純売上高160~170億ドル、調整後EBITDA 14.5~12.5億ドルの損失だった。Uberは2020年の新たなガイダンスを発表していない。

画像クレジット:Spencer Platt

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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