VivoやHuaweiのカメラを隠すデザインは未来のモバイルを先取りしている、かな?

今年のMobile World Congress(バルセロナ)では、おもしろいコンセプトが盛り上がっている。二つの製品が、カメラを使うときまではそれを隠すことによって、新鮮なデザインとプライバシーの強化を強調している。Vivoはカメラをスマートフォン本体の小さなスライド式トレイに収め、Huaweiは近く発売するMacBookクローンでカメラをキーボードの上のドアの下に隠している。

これはもしかして、モバイルのデザインの未来を暗示しているかもしれない。

ラップトップでもスマートフォンでも、カメラは長年、プライバシーのエキスパートを嘆かせる場所に置かれていた。カメラをリモートで使われるのを防ぐためにレンズをテープなどで塞いでいる人もいる。HPなどはシャッターを設けて、ユーザーのコントロールを強化していたが、ベゼルの幅をかなり必要とするので、すぐに廃(すた)れてしまった。

ベゼルが限りなくゼロに近づくにつれて、新しいソリューションが必要になった。iPhone Xのノッチは、その努力の例だ。でもVivoやHuaweiなどは、スクリーンの近くに小さな刻みを入れるよりも、ましなソリューションを求めている。

Huaweiの場合は、偽物のキーをキーボードに載せて、そこにカメラを収めた。そのキーを押すと、上蓋(あげぶた)のように開く。隠すのは迷案だが、しかし良い写真を撮るためにはカメラの位置や角度に注意する必要がある。実際に試してみると、そのままでビデオ会議などに参加するなら、ご自分の鼻毛をきちんと切っておくこと!

Vivoも、隠すという点ではHuaweiと同じだが、カメラをスライド式トレイに収め、使うときには上に飛び出てくる(上図)。これは、“前面にカメラさえなければ、完全なフルスクリーンに近くなる”、というEngadgetのChris Velazcoの要望に応えたデザインだ。

どちらも今のところは、現状に対するちょっと馬鹿げた代案にすぎないが、デザインのスタンダードを進化させようという試みでもある。どちらも可動式だから、壊れる危惧もある。でもぼくなんかは、このやり方が今後もっともっと改良されて、今の退屈な、単なる板に代わる、スマートフォンの新しいデザインの時代が来てほしい、と思うね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa