Waymoの360度ビデオを見ると自動運転車の仕組みがよく分かる、VR体験もあり

Uberに対する厄介で高価な訴訟が一段落した今、Alphabetの自動運転部門Waymoは、そこから一歩踏み出して、自動運転車の仕組みを一般大衆に教育しようとしている。

同社はブログ記事で、Waymoの自動運転車はこれまでに公道を500万マイル(805万キロメートル)走ったと発表し、Waymo 360-degree Experience(Waymoの360度体験)と名付けたビデオをリリースした。

360度で撮られているこのビデオは、Waymoの車がライダーやレーダー、カメラ、コンピュータービジョンなどを駆使して、自分のまわりの世界を見るだけでなく、近くの物の動きを予測することを見せてくれる。実際に、Waymoの自動運転車に装備された技術は、300ヤード(274メートル)先の物を見分けることができる。

このビデオは、アリゾナ州フェニックスで走行中に撮られた。そこは、Waymoの自動運転車が公道の上など現実世界の状況でテストされた25の都市の一つだ。

都市内の本物の道路を500万マイル走っただけでなく、Waymoはそのソフトウェアを、2017年に、シミュレーションやプライベートなテストコースで累計27億マイル(43億キロメートル)走行してテストされている。同社によると、いずれWaymoの車は、平均的アメリカ人が1年間に走るぐらいの距離をドライブするだろう、という。

膨大な量のテストをしなければならないのは、たった一つの事故でもこの新しい産業を後戻りさせてしまうからだ。一般大衆からの信頼と信用、これが克服すべき最大のハードルだ。そのためWaymoは、その徹底的なテストを、大衆が信頼する気になるレベルの体験にまで達しさせたい、としている。

このビデオは、デスクトップ、モバイル、そしてVRヘッドセットで視聴できる。

編集者注記: 原文ではWaymoの仮想世界での走行履歴が270万マイルとなっていた。正しくは、27億マイルである。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa