Wheelsが新型コロナ対策で電動バイクレンタルを一時休止

新型コロナウイルス(COVID-19)流行の懸念が高まる中、Wheelsはペダルレス電動自転車のレンタルを3月末まで中止する決定を下したと米国時間3月19日に発表した。

「賛否さまざまな意見を検討した結果、最善の行動は電動バイクの貸し出しを3月末まで一旦停止し、その時点で再検討することたと決断した」と同社が今日の発表で語った。「念の為に言うと、われわれWheelsを始めとするマイクロモビリティー全般は、社会が今の危機と戦うのを手助けできる独自の立場にあると理解している。今回の一時休止は、その役割を果たす一歩となるものであり、これに関する楽しみなニュースをごく近いうちに発表するつもりだ」。

Wheelsは、このパンデミックの中で運用を中止した最初のマイクロモビリティー会社ではない。米国時間3月18日に、Limeは新型コロナの懸念を理由に一部地域での運用を中止した。一方、Spinは運用の継続を決定し、サンフランシスコの屋内避難令の中で必須の買い物をするための移動手段であることが理由だと語った。

Wheelsがこの決断に至ったのは、多くの利用者が他の公共交通機関やライドシェアリングよりもWheelsを好んでいるという事実があるものの、同社の現場作業員を保護し、「ウイルスの蔓延を防ぐためにできることは何でもする」ためだと同社は言った。また、一部の利用者が電動バイクを不可欠な用途以外に使っていることもWheelsは懸念している。

今月末、Wheelsはこの決定を再評価し、次期ステップとして何が最善かを改めて検討する。なおWheelsが運用を中止するのは、ロサンゼルス、サンディエゴ、マイアミ、オーランド、タラハシー、ダラス、オースチン、アトランタ、クリーブランド、ソルトレイクシティ、スコッツデール、テンピ、ストックホルム、マドリッド、およびバーゼルの各都市だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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