Twitterが木曜夜のNFLのフットボールの試合をライブでツイートするというニュースが注目を集めている。それに比べると地味だが、今日(米国時間4/5)発表された新機能はやはりセキュリティー上の大きな進歩だ。Twitterでは「ダイレクト・メッセージ(DM)の機能と使い勝手を改善する」としている。
Twitterは今日からiOSとAndroidngアプリに新しいメッセージ・ボタン〔DMボタン〕を追加した。ユーザーはダイレクト・メッセージでツイートを共有することがこれまでよりはるかに簡単になる。
ユーザーが新しいボタンをクリックすると、ツイートをタイムラインから移動せず即座に公開ツイートをDMで共有できる。
念のために付け加えれば、ツイートをDMで共有すること自体はこれまでも可能だった。
DMでのツイート共有機能が最初に実装されたのは2014年だ。デスクトップとモバイルでサポートされたこの機能はTwitterユーザーにとって、当時も、さほどホットなものではなかった。しかし「公開投稿を特定の相手との非公開の会話に移す」という利用法が広がるにつれ、TwitterとしてはDMを簡単に使える方法をプロモーションする必要性を感じたようだ。
Twitterの発表によると、プライベートに共有されたツイートの数は2015年下半期中に2倍に増えたという。.2015年のプライベート・メッセージの総数の増加は60%だったとされるからそれよりも大きく伸びたことになる。
Twitterによれば、モバイル・アプリにおけるDMボタンの追加はユーザーのフィードバックに基づくものだという。ユーザーはツイートを簡単にプライベートに共有する手段を強く望んでいた。これまでダイレクト・メッセージによるツイートの共有はハンバーガー・アイコンからドロップダウン・メニューを開き「ダイレクト・メッセージで共有」を選択するしかなかった。今回のアップデートで、タイムラインのツイート自体に「DMで共有」ボタンが追加され、モバイル・デバイスの狭いスクリーンでの使い勝手が大幅に改善された。
Twitterはこの数ヶ月、ダイレクト・メッセージの機能改善に力を入れてきた。またツイート内でGIF、絵文字が使えるようになり、グループ・メッセージ、カスタマー・サービス機能が導入された。またDM内では140文字制限が取り払われた。
Twitterはダイレクト・メッセージ機能をアプリとして独立させるべきだという意見も強い。これは今のところ実現していないが、re/codeの記事によれば、Twitterの社内でも支持する意見があるという。 DMの独立アプリ化からは遠いが、今回のDMボタンの設置はTwitterがプライベートな会話の重要性がたかまっていることを認識しており、Facebook Messengerのようなチャット・アプリと競争する方策を慎重に探っていることを推測させる。
新しいDMボタンはiOSとAndroidでTwitterアプリをアップデートすれば有効となる。
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)