2015年のB2Cコンテンツマーケティングを成功に導く3つの取り組み

昨日、コンテンツマーケティング調査を元にした記事を紹介しましたが、今回はB2Cのコンテンツマーケティングに特化した記事を。コンテンツマーケティングはよりB2Bで活用されているという話もありますし、B2CはB2Cならではの難しさもあるようですが、さてB2Cマーケッターが考えるコンテンツマーケティング成功の秘訣とは。 — SEO Japan

2015年 B2Cコンテンツマーケティングのトレンド: リサーチ & チャート

2015 B2C Content Marketing Trends-3 Elements
現在、常にネットにつながり、情報に溢れた時代を迎えており、コンテンツなしでは、B2Bのマーケティングは成立しない。

Content Marketing InstituteとMarketingProfが共同で行った2015 B2C Content Marketing Trends調査によると、B2Cマーケッターの77%はコンテンツマーケティング戦略を用いて、明確に狙いを絞ったオーディエンスに価値をもたらす情報を作り、配信しているようだ。

コンテンツマーケティングを活用しているB2Cマーケッターがこれほど多いことを知ると、B2Cのマーケッターは何の問題も抱えることなくコンテンツマーケティングを実施している、と思うかもしれない。

しかし、2015 B2C Content Marketing Trends調査では、正反対の結果が出ている。コンテンツマーケティングの利用が効果的だと感じているマーケッターは37%に過ぎないのだ。


2015 B2C Content Marketing Trends-


2015年のB2Cコンテンツマーケティング計画に盛り込むべき3つの不可欠な要素

コンテンツマーケティングを採用するだけでは十分とは言い難い。セールスと利益を増やすために、次の3つの不可欠な要素をコンテンツマーケティングの計画に取り入れる必要がある。

2015 B2C Content Marketing Trends-3 Elements


1. コンテンツマーケティング戦略の文書化

コンテンツマーケティングを成功に導く上で、コンテンツマーケティングを文書化する取り組みは欠かせない。ただしこの戦略を利用しているB2Cマーケッターは27%のみである

2015_B2C_Research-Have content marketing strategy


コンテンツマーケティングを文書化する戦略は有効である。戦略を文書化したB2Cマーケッターの43%はコンテンツマーケティングからセールスを得ている。

コンテンツマーケティング戦略に対する、次の3つの要素を重役に納得してもらう点に関して、大勢のマーケッターが尻込みしているようだ。

  • コンテンツマーケティングの目標が企業の目標と一致している。 目標では、顧客の獲得と維持(リード生成とセールス)に的を絞ってもらいたい。

    2015 B2C Content Marketing Trends


  • 顧客、顧客のインフルエンサー等、オーディエンスを絞る。そのために、現在の顧客を理解し、また、マーケティングペルソナを作る必要がある。このリサーチに基づき、B2Cのマーケッターは、通常、4タイプのペルソナを用いて、ターゲットのマーケットを網羅する。
  • プログラムの成功を判断するコンテンツマーケティングの計測基準。出来れば、セールスを主要な業績の視標の一つに含めてもらいたい。

反対にマーケッターの50%は文書化していない(あるいは口頭で済ませている)。 文書にまとめるか否かは、パフォーマンス & コンテンツマーケティングの成功に大きな影響を与える。

実用的なコンテンツマーケティングのアドバイス:

  • オーディエンスをターゲットにしたコンテンツマーケティング戦略を策定する。コンテンツマーケティングの計画の一環として、コンテンツの作成および配信に加え、コンテンツマーケティングの評価、そして、コンテンツのキュレーションを行おう。
  • コンテンツマーケティングの計画をチーム一丸となって遂行する。品質の高いコンテンツを作る上で必要なツールを従業員に与えよう。写真と動画の利用も忘れずに行うべきだ。公の場で恥をかく恐怖心を拭い去ることが鍵を握る。

 

2. コンテンツマーケティングのリソース: スタッフと予算

マーケッターは平均で予算の25%をコンテンツマーケティングに費やしている(人材は除く)。


2015 B2C Content Marketing Trends


予算が多ければ多いほど結果は良くなる。

  • 良好な成果を上げているB2Cのマーケッターは平均でコンテンツに予算の29%を投じている。
  • 良好な成果を上げていないB2Cマーケッターは平均でコンテンツに予算の17%をに投じている。

平均的なB2Cマーケッターの45%はコンテンツマーケティング専用のスタッフを抱えている。

  • B2Cマーケッターの17%は個別のユニットとして動くコンテンツマーケティングの人材を抱えている。
  • B2Cマーケッターの28%は社内で横並びに組み込まれたコンテンツマーケティングの人材を抱えている。

成功するためにはリソースは欠かせない。良好な成果を上げているマーケッターの63%はコンテンツマーケティング専用のスタッフを抱えている。


2015 B2C Content Marketing Trends-headcount


マーケティング部門の一部がコンテンツマーケティングを担当する会社は、B2Cの会社の約1/3を占める。小さな規模の会社では、経営者がコンテンツマーケティング(およびコンテンツの作成)を担当する。


2015 B2C Content Marketing Trends-headcount


基本: 専用のリソース、スタッフ、予算を用意することで、コンテンツマーケティングの成果は良くなる。

興味深いことに、成功や規模に関わらず、マーケッターの60%は今後12ヶ月間でコンテンツマーケティングの予算を増額する計画を立てている。


2015 B2C Content Marketing Trends-Budget


3. コンテンツマーケティングの計測基準(コンテンツマーケティングのROIを含む)

ビジネスの面で、セールスと利益は成功へのとなる。

  • B2Cマーケッターの54%はセールスを計測している。2014年度の調査から比べると10%アップしている。
  • B2Cマーケッターの39%はコンバージョン率の増加を計測している。コンバージョン率が良くなると、各コンテンツに対して成立するセールスが増えるため、この計測基準は収益に関連すると言える。
  • B2Cマーケッターの39%はSEOのランキングを計測している。コンテンツマーケティングはSEO戦略を支えるため、検索マーケティングの経費の削減につながる。


2015_B2C_Research-Content Metrics-1


信じられないことに、B2Cマーケッターの5名に1名はコンテンツマーケティングのROIを計測していない。


2015 B2C Content Marketing -ROI success


Hubspotが実施した「2014 Inbound Research」により、ROIを計測するだけで収益が改善されることが判明している。コンテンツ戦略の文書化と同じように、従業員はセールスと利益について検討せざるを得なくなるためだ。


Hubspot Inbound 2014-ROI


ROIに関連しているため、Hubspotの「State of Inbound 2014」調査の結果を精査したいなら、このコンテンツマーケティングのROIの分析に関する記事に目を通しておこう(注記: インバウンドマーケティングはコンテンツマーケティングとは異なる。前者はSEO、ソーシャルメディア、そして、コンテンツマーケティングを網羅している)。

実用的なコンテンツマーケティングのアドバイス:

  • コールトゥアクションを加える。顧客に次に取ってもらいたい行動を本人に突き止めさせるのではなく、購入プロセスの次のステップを踏んでもらえるように要請する必要がある。
  • 適切な追跡ツールを実装する。コールトゥアクションをクリックした人数を計測することが出来る環境が求められる。
  • コンテンツの特徴をランディングページにも反映させる。同じブランディングおよびコンテンツの同じ要素を維持し、読者がコンテンツマーケティングのルートから脱線していないことを把握してもらう必要がある。

コンテンツマーケティングの計測基準を詳しく知りたい方は、53点のコンテンツマーケティングの計測基準を確認しておこう。

 

コンテンツマーケティングで成功するB2Cマーケッターが少ない理由

 
コンテンツマーケティングを通じて順調にセールスを得ているB2Cマーケッターは25%を下回った。 B2Cマーケッターがコンテンツマーケティングに力を入れているにも関わらず、なぜ成功しているマーケッターは少ないのだろうか?

その答えは知るには、マーケッターの力の及ばないコンテンツマーケティングにおける難問を理解する必要がある。

  • 成功の判断はコンテンツマーケティングの難点として最も多く挙げられていた。マーケティングの取り組みがうまくいっている点を証明しなければ、リソースを確保するのは難しくなるため、辻褄は合う。
  • (予算および人材の面で)リソースの欠如を挙げるマーケッターは2番目に多かった。魅力的なコンテンツの製作の難航、一貫したコンテンツの製作の難航、そして、各種のコンテンツの製作の難航は、コンテンツマーケティングが予算と人材の面で足りていない兆候である。
  • B2Cマーケッターの約1/3が重役の支援の欠如に直面している。この状況では、コンテンツマーケティングの全ての取り組みが難航してしまう。

実用的なコンテンツマーケティングのアドバイス:

  • 重役がコンテンツマーケティングを支持することに難色を示す原因を探り、その問題に対処する。さもなければ、コンテンツマーケティングを成功に導く上で必要なリソースを永遠に得ることは出来ない。

しかし、マーケッターが絶対に持つべきではない領域が1つある。それは、マーケティング部門の取り組みにおいてである。

  • コンテンツマーケッターの1/3はマーケティング部門全体の結束が欠ける問題を抱えている。マーケティング部門全体が同じ方向を向いている必要があるため、この問題は目立つ。また、コンテンツマーケティング戦略をマーケティングの計画のその他の要素に統合して、コスト効率よく結果を改善することはそれほど難しくないはずである。


2015 B2C Content Marketing Trends-Challenges


 

2015年のB2Cコンテンツマーケティングを成功に導きたいだろうか?

それなら、コンテンツマーケティング戦略を策定 & 文書化し、(人材および予算の面で)リソースを与え、そして、コンテンツマーケティングのROIを計測しなければならない。

2015年のB2Cコンテンツマーケティングにおけるトレンドにおいて、何が鍵を握ると思うだろうか?


この記事は、Heidi Cohenに掲載された「Does Your 2015 B2C Content Marketing Plan Include These 3 Elements?」を翻訳した内容です。

成功の秘訣という意味では、そこまで大きくB2Bと変わるわけではないようですね。私はどちらかというとB2BよりB2Cのコンテンツマーケティングに携わることが多いですが、B2Bと比較し、ターゲットユーザーの範囲が広く、ピンポイントでコンテンツの制作を行うことももちろん大事ですが、ネットでバズる要素を求められる点がチャレンジといえばチャレンジに感じます。もちろん、またそれが面白くもあるわけですが。。。さて皆さんに少しは参考になるデータはあったでしょうか。 — SEO Japan

2010年代におけるGoogleの進化とSEO衰退の歴史まとめ

ペンギン・パンダ等のアルゴリズムの進化、そして手動の取締り強化により、SEOを巡る状況は英語圏のみならず日本でも大きく変わりました。今回はそんなGoogleの進化とそれに伴うSEOの衰退を整理してまとめてくれた記事をサーチエンジンランドから。もちろんSEOの概念や必要性がなくなることはないでしょうが、専門職としての役割と需要は、Googleの進化と共に減ってきているのは紛れもない事実と思います。業界関係者には是非読んでほしい内容。 — SEO Japan

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SEO業界は2010年以来劇的な変化に直面しているが、今度どのように進歩するのだろうか?

賢くなったGoogle

Googleは常に賢いサービスであった。立ち上げられたばかりの頃、ページランクアルゴリズムによって、Googleは検索業界を一変させた。あまりにも革命的であったため、今となっては誰も覚えていないその他諸々の検索エンジンを次々と葬っていった。カフェインが導入される前の、初期のGoogleも賢く、2010年以降に登場するGoogleの前任者としては申し分のない製品であった。

過去を振り返ると、Googleの品質保証、つまり検索エンジンの結果ページ(SERP)を保護する取り組みは力に頼っていた。相互リンク、有料テキストリンク、アーティクルリポジトリのリンク等、迷惑なリンクを特定して、ウェブスパムを識別し、対処するプログラムを書くのが常套手段であった。インフラに対するビッグダディアップデートが行われる前は、特にこの傾向が強かった。

インデックスのインフラを対象としたカフェインアップデートが2010年に導入された際、マイリー・オイェはウェブマスターセントラルで「ウェブ全体が拡大、そして、進化を続けており、カフェインを投入することでGoogleも共に進化することが可能になる」と話していた。この言葉は嘘ではなかった。カフェインが導入されると、Googleは好みのサイトをより正確に特定することが可能になった。

例えば、Googleは、上位にランクインしているコンテンツを書き直し、反復するのではなく、新しい情報、アイデア、あるいは、考えを当該のトピックに与えるコンテンツを求めている。

確かに、Googleはさらにパワフルな武器も導入している(パンダやペンギン等)。しかし、現在のGoogleはより知的な行動を取る気がする。ページランクアルゴリズムとパトロールが強化されただけではない。

初期のGoogleに話を戻す。10年以上前のGoogleと同じく、SEOコミュニティもまた賢かった。相関関係を誰かが発見するずっと前に、SEOコミュニティは重要なランキングファクターを特定することに成功していた。

SEOコミュニティはGoogleの裏をかくこともあった。SEO業者に欠けていたのは、知識、あるいは、知識だと思っていたモノを体系化するプロセッサとストレージだけであった。

その後、ムーアの法則が追いつき、クラウドが登場した。MajesticとMoz等の会社がウェブの広範囲をクロールするようになり、ベールを取り払い、Googleの隠し味の多くを明らかにする取り組みを始めた。

SEOの知識がピークに達したのは、カフェインが導入された時期と一致すると主張する声もある。当時、Googleはあらゆる情報を公開していた。

しかし、現在、SEO業界はGoogleの発表に関して既に持っている知識を精査することに専念している。同時に、Googleは共有するデータの量を減らしている。

今年の10月、Googleは — 「利用を止めた」ではなく、– ページランクに別れを告げると言った。また、Googleはキーワードの分析機能を取り上げ、さらに、キーワードツールのレベルを低下させた。知識と影響の比率において、2010年と現在を比べると、現在、SEOに対する知識の量は低下している可能性がある。

それでは、カフェイン導入後5年目に差し掛かろうとしている現在、SEOはどこに向かおうとしているのだろうか?

SEOの終焉

SEOに関して、ウェブサイトのオーナーは次の3つのタイプのいずれかに当てはまる:

  1. SEOをマーケティングのチャンネルの一つと考える。このタイプの見解を持つサイトのオーナーは、トラフィックを増やす手段としてSEOを実施する。SEO目的で、コンテンツを作り、ページを最適化し、リンクを構築する。
  2. SEOのトラフィックを、SEO以外の取り組みを全て適切に実施した褒美と考える。キーワードを選び、コンテンツを最適化するものの、コンテンツ、ソーシャルメディア、そして、宣伝を活用し、エンゲージメントとアウェアネスを高める取り組みに力を入れる。このタイプの人達は、SEO以外のタスクを全て正しく実施すれば、結果として、自然なトラフィックが増えると考えている。
  3. SEOを実施しない。 このタイプのウェブサイトのオーナーは認める認めないに関わらず、我流を貫く。デザイン、アーキテクチャ、そして、サイト上のコンテンツにSEOのベストプラクティスを反映されることはない。SEOが結果的に効果を発揮することを望むものの、その準備を行わない人達もこのグループに属する。

様々な理由で3つ目のタイプの見解を持つサイトのオーナーが増えつつある。最新のHTML5/CSS3/JavaScriptのデザインに夢中になり、何も変えたくない人もいれば、単純に諦め、豊富な資金を持つブランドとは勝負にならないと考えている人もいる。

大勢のSEOの関係者がこの業界を去りつつある。コンテンツマーケッターに転身した人もいれば、インバウンドマーケッターに転身した人もいる。このタイプに当てはまる場合、今でもSEOを仕事の一環として行っているが、仕事の範囲を拡大している。SEOのみでは、あまりにも仕事が限定されてしまうためだ。

SEOのみを生業とする業者は今でも存在するが、業界全体としては撤退する傾向が見られる。

Googleが有名な企業に大きなアドバンテージを与えるため、中小規模のビジネスは苦戦を強いられるようになり、とりわけ国内のみで営業する小さな会社は大きな規模のライバルに対して闘志を燃やすようになった。スタートアップ、そして、大企業レベルであっても、SEOをその他の部門に組み込む動きが進んでいる。

SEO専門の業者は確実に実在するものの、雇用の機会は減少を続けている。現在、SEO専門のエキスパートはエージェンシーか個人か企業社内のポジションに限られる。

ページランクの終焉

ページランクのアップデートを終了すると言うGoogleの発表は、少し拍子抜けした感が否めなかった。この発表を行うまでに、なぜこんなに時間がかかってしまったのだろうか?それよりも重要なことhな、貴重な情報がまた一つ取り上げられてしまったことだ。

Googleはアドワーズのキーワードツールを没収した。アナリティクスでは(随分前の話だが)キーワードのリファラー情報の提供を停止した。Googleはウェブマスターツールを気が向いたら強化しているものの、重要なアップデートを頻繁に行う必要のある本格的なソフトウェアプロジェクトのようには扱っていない。

現在、Googleの利益に貢献しない取り組み、あるいは、PCCの投資を減らす取り組みは、全て粛清の対象になってしまう気がする。

オーサーシップが思ったような効果を発揮しなかったら、修正するのではなく、諦めた方が良い。Google+の+1が期待したほど指標としての役目を果たさなかったら、断念しよう。今後も、Googleは情報を隠す手段を次々に考案していくはずだ。

キーワードターゲティングの終焉

ハミングバード(および、エンティティの基本的な概念)のおかげで、1つのページに関連する全てのキーワードとそのバリエーションを詰め込む最適化の手法が編み出された。

この展開に行き着く前、SEOのエキスパートはキーワードごとにページを作る方針を採用していた。Googleはリスクの分散を認めなていない。うまくやれば、多数のキーワード、キーフレーズ、あるいは、バリエーションで上位にランクインすることが出来る。失敗すると、沈没する。

また、Googleは既に他の誰かが言ったことを繰り返すのではなく、新たな考えを提示せよと注文をつけている。 これは効果的なSEOコンテンツを作る上で、大きな障害を作り出している。多くのページを1つのページにまとめ、オリジナルのテキストではなく、オリジナルの考えを詰め込まなければならないのだ。

ちなみに、SEOエージェンシーに勤めている/経営している方に言っておくことがある。今なら、ハミングバード以前のコンテンツをエンティティに変えるタスクを、製品として提供することが出来る。パンダから復帰させるサービスと組み合わせると良い。ただし、上位にランクインし、多くのトラフィックを獲得しているウェブサイトを台無しにすることがないように注意してもらいたい。

リンク構築の終焉

リンク構築は今まで以上に重要になったのだろうか?それとも、息絶えたのだろうか?Googleは有料のリンクを無視、または、罰っし、その一方で、無料のリンクを評価する方法を見出したようだ(ペンギンさんの登場)。

トッド・マイコートが作成したリンクベイト講座を読み直してもらいたい(その際は、フレーズ「リンクベイト」を無視しよう)。

Googleはウェブサイトのオーナーに対して、オーディエンスを獲得し、リンクとソーシャルメディアのシェアでオーディエンスから見返りを与えてもらうシステムを提案している。コンテンツがオーディエンスのアクティビティ、または、会話を促さないなら、リンクを得ることは出来ない。

そのため、ブログでのコメントやソーシャルメディアでのシェア等の指標に注目する必要がある。ただし、全ての記事、投稿、または、ページがバイラル化するわけではない。10本のうち2本がリンクをもたらしているなら、高く評価するべきだ。3本リンクを獲得したなら表彰状ものだ。

リンク構築のプロ — と言ってもウェブサイトの管理者に勧誘電話をかける人達ではなく、戦略的にリンクを構築することが可能な有能な人達 — つまり、お互いに助け合うグループをまとめることが出来るネットワーカーには、生き残る道がまだあると私は考えている。

個々のグループは大きな影響力を持たないかもしれないが、雪だるま式に膨らんでいくと、読者やフォロワーはコメントを残したくなり、シェアしたくなり、そして、リンクを張りたくなる。

最高のネットワークは最高のコンテンツに勝つ。インフルエンサーの仲間で構成されたソーシャルネットワークに属するインフルエンサーこそが、最高のリンクビルダーになれる。

マット・カッツの終焉

…と言っても、マット・カッツがもうすぐあの世に旅立つわけではない。十分に値する休養を終えた後、ミスター Googleとして、SEOコミュニティ専門の広報として、復活を遂げるだろう。期待しているが、復帰する確率は50%程度だと私は見ている。

マット・カッツが提供する情報は、GoogleのエンタープライズのPPCアドバイザーが提供する情報よりも、非エンタープライズのサイトを助けてくれる。そもそも、ウェブが若く、流動的であった時代と比べると、小さな事業を大規模な広告スポンサーに成長させることは難しくなっており、Googleには、公式の発表とアップデートを提供する以外にSEOを助けるインセンティブが存在しない。

また、個人、エージェンシー、そして、スモールビジネスのSEO担当者は、大企業のSEO担当者よりも鋭い質問、または、不満を投げ掛ける傾向がある。従って、雲隠れすることで、気まずい雰囲気を作らずに済む。

そもそも、Googleは質問に答える必要はあるのだろうか?Googleのエキスパートがこの役目を果たしている。Mozu等の会社は、そのツールと調査を駆使して、SEOに関してGoogleが今まで提供した情報よりも多くのデータと答えを提供している。

Googleの他の従業員もネット上で質問に答えているものの、Moz等のサービスは随分前からこの取り組みを行ってきた。事実、マット・カッツの穴を埋めるほどの働きをしている従業員はいない。アダム・ラスニクがウェブマスター Q&Aの動画を撮影している姿を見たことがない。Googleのエンジニアによる講演の機会が減る可能性は十二分にある。

最後に

質問は多いが、まともな回答はほとんど得られない。2020年にはGoogleはページランク、そして、リンクベースの検索エンジンから、オーソリティよりもクオリティを優先する検索エンジンへと姿を変えているのではないだろうか。

しかし、Googleのブランド贔屓が直ることはないだろう。つまり、大きな企業は今後もSERPで幅を利かせ、小さなビジネスが上位にランクインするのはますます難しくなっていく。大半のSEOの関係者はこの業界から足を洗い、ウェブディベロッパー、デザイナー、そして、コピーライターのスキルの一つに成り下がる可能性が高い。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「The Decade Is Half-Over: Where SEO Has Been & Where It’s Going」を翻訳した内容です。

SEOの衰退を断定的に言い切ってしまっていることには、反論を持つ方もいるかもしれませんが、SEO業界(SEOに専門に携わる人または会社、また彼らによるビジネス)全体の市場は一時に比べ確実に下がってきているのは間違いないでしょう。いわゆるわかりやすいスパム業者が事業撤退せざるえないのは仕方ないとしても、コーディングやキーワードリサーチ等のテクニカルな専門知識も、以前と比べ求められる専門性はより薄くなっていると思います。重要でない、という意味ではなく、通常のウェブデザイナーやコンテンツマーケッターが考慮すべき基本要素の一つに過ぎないというか。

もちろん、特殊ケースに対応できる職人的技や、検索経由のトラフィック獲得に注力したウェブマーケッターという意味でSEO専門職のニーズはあり続けると思いますが、それなりのレベルに達していなければ、これまでのようなビジネスを続けることは相当難しいのではないでしょうか。

私自身も昨年から新規サイトを幾つか立ち上げていますが実質やっていることの大半はコンテンツマーケティングですし、結果として従来のテクニック寄りのSEO以上に検索経由のトラフィックを伸ばせています(それ以上にソーシャル経由のトラフィックが多かったりもしますが)。もちろんベースにSEOの知識があることでコンテンツの価値を最大限活かせていると思いますが、コンテンツマーケティングやソーシャルメディアと切り離された「従来のSEO」は、既にその価値をほぼ失っているのでは、と思う最近です。SEO業者の代表がこんなことをいっていいのか、とも思いつつも汗、覚悟を決めて今年SEOに取り組んでいきたいと思う私です。 — SEO Japan

【2015年版】大胆過ぎるSEOの予想10選

コンテンツマーケティングの2015年のあるべき姿を考えた後は、やっぱりSEOについても考えてみたいですね。ということで、サーチエンジンランドによる今年のSEOに関する自称大胆な予想を10選。 — SEO Japan

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ブログとソーシャルメディアに新年の予測を行う記事が氾濫する素晴らしいシーズンが到来した。ソーシャルメディア2015年推測する記事、そして、SEOどのように 来年 変わるのかを推測する記事さらには範囲の広さが売り物のデジタルマーケティング2015年におけるトレンド予想する記事もある。ただし、すべて出尽くした感があり、そして、トピックによっては何度も登場するものもある。

しばらくすると、予測は一年中聞かされてきた内容とほぼ同じになる。しかも、最も優れた推測であっても結果を正確に言い当てるとは限らない。ほとんどのサイトが次のテーマの(全てではないなら)多くを取り上げることになる:

  • モバイルは今後も成長を続ける
  • 完全一致のキーワードの利用は少なくなる(少なくするべき)
  • ナレッジグラフのおかげでGoogle.comにとどまるユーザーが増える
  • グレイ/ブラックハットからすぐに足を洗うべき
  • 人が好むウェブサイトをデザインせよ
  • 偽のリンクはさらに役に立たなくなり、本物のリンクを得るのはさらに難しくなる(そして、さらに有益になる)– ただしGoogleが今後もリンクを混同するなら話は別だ

私はこの取り組みを非難しているわけではない — 事実、私自身も2015年の予想を行い、さらに、ハロウィン版まで試している。

しかし、今回は、その他大勢とは一線を画した非主流の推測を幾つか取り上げていこうと思う。

刺激的で、賛否両論を巻き起こす、クレイジーと言われてもおかしくない予測が目白押しだ。その多くは思い切り外れるはずだろう(外れることを強く願う予想もある)。それでは、推測コミュニティで異彩を放ち、誰も予想していないものの、実は迫りつつある変化の兆候を明らかにする可能性のある予言を紹介していく。

外部の自然なリスティングが一つもないテストの検索結果が現れる

2014年のマーケティング業界を揺るがす6つの予言

Googleは継続的にナレッジグラフ、視覚的な広告、そして、直接回答を提供する試みをアグレッシブに行っており、従来の、外部に向かう自然なリンクが一つもない検索結果が時折現れるようになる。実現したら、大勢のマーケッターが恐怖で凍り付くはずだが、実験/限定的な導入を越えたレベルには到達しないだろう(希望的観測?)。

ランド・フィッシュキン

「恐怖で凍り付く」は、マーケッターの心理を正確に描写した表現だと思う。ヨーロッパでGoogleに対する独占禁止法の裁判が長引いていることを考慮すると、このテストが実際に行われるとしたら、アメリカ以外に考えられない。

この影響は計り知れない。マーケッターは確実に抗議する。また、ユーザーも拒絶する可能性が高い。事実、検索エンジンのユーザーの86%は広告よりも自然なリスティングを信頼している。.

コンテンツ主体の事業は負けを見る

エキスパートの見解: 2015年にSEO業界で起きる3つの大きな変化

Googleはさらに多くの答えを結果ページに表示するようになるため、情報提供を生業とするウェブサイトは失速する。オーディエンスに答えを提供する事業を行っているなら、Googleと競合するため、辛い1年を迎えることになるだろう。

ダン・ペトロビッチ

要するに、ウェブサイトで答えを提供する取り組みで収入を得ているなら、その上で最も重要な資産(コンテンツ)は、既に競合者(Google)に渡ってしまっていると言うことだ。

また、Googleは矛盾を全く意に介してない。

スマート化が検索マーケティングの進歩に貢献する

SEOのプロならスマートデバイスを最適化せよ – IoTの悲痛な叫び

IoT [モノのインターネット]は検索マーケティングの定義を変えていくだろう。ビーコン、センサー、GPSを始めとする情報をプルするよりもプッシュするテクノロジーを介した自動識別が、検索の未来において重要な意味を持つ。

ローリー・サリバン

幸いにも、Googleを含む検索エンジンが、完膚なきまでに現在のSEOの概念を叩き潰しているとしても、SEOのプロにはモノのインターネットの世界で事業を立て直すチャンスがありそうだ。

Apple WatchがSEOの戦略を変える

Apple WatchがローカルSEOの世界を変える仕組み

Apple Watchは新たなトレンドを生み出す。ビジネスの経営者、そして、マーケッターはとりわけBingとApple マップに対する最適化に時間を割き、また、超具体的なローカル検索の台頭に備えなければならない。

ジェイソン・デマーズ

私には、いまだに未確認の新製品がBingに大量の検索アクティビティをもたらし、マーケッターが間もなく劇的な変更を実施するようになるとは、どうしても思えない。

ウルトラブックが期待に応えられなかった時のことを思い出してもらいたい — ウルトラブックは祖先にあたるタブレットに完敗していた。Apple Watch等、装着可能なデバイスの成功を断言するのはあまりにも時期尚早である。

Apple Watchが絶対にコケないとは言い切れない。また、その一方で、Google Glassが認知法律の難題を克服し、大ヒットする可能性もある。あるいは、数年後にまだ表舞台に出ていないデバイスがユビキタス化するかもしれない。

IoTの世界を制覇するのが何であれ、マーケティングと検索に大きな影響を与えることは目に見えている。しかし、装着可能なデバイスが絶大な影響力を持つようになる日はしばらくやって来ない気がする。

マーケッターはHTTPSに時間を無駄に費やす

こちらも同じく、「エキスパートの見解: 2015年にSEO業界で起きる3つの大きな変化」から

SEO業者は必要以上にHTTPSに切り換えるクライアントに対応しなければならなくなる(ビジターにとっても、ウェブサイトにとっても重要なアイテムを守る効果はない)。調査の結果によると、ウェブのユーザーはHTTPSを重視していないようだ。HTTPSが何なのかすら分かっていない。HTTPSを支持するSEO業者はクライアントから、トラフィックが劇的に改善されなかった理由を説明するよう求められる。

マイケル・マルティネス

確かにユーザーはHTTPSを重視していない。しかし、Googleは重視している。他に何か理由がいるだろうか?ユーザーの大半はHTTPSが何かも、何をするのかも知らないかもしれない。しかし、Googleは近いうちにHTTPSに関して一騒動を起こそうとしている気がする。

Googleの非協力的な姿勢が鮮明になる

デブラ・マスタラー: Alliance-Linkの代表取締役

Googleはツールの削除、および、分析機能の縮小を継続して行う。

デブラ・マスタラー

この預言は現実のものとなる。GoogleがSEOに与えるデータが少なくなると、手っ取り早いブラックハット/グレイハットのカラクリを編み出し、上位にランクインする手立てがなくなる。

すると、スパムまがいの戦略に対応する手間が省け、収益を増やす取り組みにより力を入れることが可能になる。当たり前のことだ。

Googleのアップデートが減る

2015年のGoogleを大予想: 16名のエキスパートはこう考える

敢えてリスクを冒し、かつてないほどアルゴリズムの変更が多かった2014年と比べて、アップデートが減ると言っておこう。

ケイレブ・ドネガン

あくまでも、パンダの機械学習ベースのシステムによるコンスタントなアップデート、あるいは、自己学習ベースのアップデートを除けばの話だ。Googleが先日買収/雇用したAI開発集団はまだ発展途上の段階にある。

「アップデート」の数は減るかもしれないが、変化は増えていく。

Google+がついに消滅する

こちらも、「2015年のGoogleを大予想: 16名のエキスパートはこう考える」から

2015年、Google+は失速し、閉鎖される。既存のGoogleの製品との統合は解除されるか、あるいは、任意になる。写真のシェアやハングアウト等のGoogle+の人気の高い機能は、Google+から外され、個別で利用することが可能になる。G+の利用は時間の経過と共に減少の一途をたどるだろう。

ラリー・キム

Google+は確かに落ち目かもしれないが、恐らく、あと数年は生き永らえるだろう。Googleの経営陣が本気で閉鎖を望むなら、ほぼ全てのGoogleの製品から切り離さなくてはならず、ある程度時間が必要になる。

個人的にはかつてGoogle Voiceであった機能がどのような扱いを受けるのか知りたい。?

今後の10年間で推測検索が答えを出す

2005年に実施した3つの予測は当たったのか?2015年の検索も推測してみる

未来の検索では、ただ単に、Siriのような製品に情報を求める、あるいは、ヘッドアップ装置(Google Glassではなくコンタクトレンズに近い)で質問について考え、答えを受け取るだけではなく、推測検索の答えの応用が鍵を握る。つまり、調達されるビッグデータは個人や状況を明確に理解し、ユーザーが必要とする前に、高い精度および関連度で情報を提供するようになる。
リー・オッデン

ランド・フィッシュキンが同じことを「考えていることは全て筒抜け: 目に見えない心を読むドローン」と、巧みに表現している — いつの日か検索は [たった今思いついた形容詞]になる。

Appleは独自の検索エンジンを立ち上げる

現時点では大それた予測と思われるものの、あらゆる おいて、GoogleとAppleの争いは激化する一方であり、また、以前からこの関係は続いているため、何が起きてもおかしくはない。

マット・カッツが永遠にGoogleに戻らない

これもまた大それた予想だが、ひょっとしたら、ひょっとするかもしれない。マット・カッツはウンザリしており、Googleが自分なしでもやっていけるかどうかをA/Bテストの一環として実行に移しているのかもしれない。

それでは、最後は打って変わって、お決まりの頼み事でこの記事を結ばせてもらう — とんでもなく斬新だと感じた予想をコメント欄で教えて欲しい。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Glimpses Of The Future: 10 Fringe SEO Predictions For 2015」を翻訳した内容です。

よくある少し知識のある人であれば「いわれなくともわかってます!」的な予測記事に比べるとはるかに刺激的で示唆にもとんだ内容でしたね。どれもその背景や今後の進化について自分なりに考えてみると、検索やウェブの未来について色々と思いを巡らすことのできる内容ばかり。週末に再度読み直してじっくり考えてみたいと思います。 — SEO Japan

コンテンツマーケティング調査レポートに学ぶ、2015年、コンテンツマーケティングを成功させる3つのポイント

2015年もよろしくお願いいたします!ということで、SEO Japan新年最初の記事は時代を反映してコンテンツマーケティングに関する話題を。毎年米国で行われているウェブマーケッターにコンテンツマーケティングに関して行ったアンケート調査を元に2015年のコンテンツマーケティングを成功させる術を考えます。 — SEO Japan

2015年 コンテンツマーケティングのトレンド[リサーチ/チャート付き]

2015 Content Marketing Trends2015年のコンテンツマーケティングは、成功に向かって順調に前進しているだろうか?

この問いに答える前に、まずはコンテンツのマーケティングにおける成功を定義しておく必要がある。

大半のマーケッターは、この問いに対して答えを出すことが出来ていない。

Content Marketing Institute(CMI)とMarketingProfsによるレポート「2015 B2B コンテンツマーケティングの予算、ベンチマーク、トレンド(北米編)」の結果を見れば一目瞭然だ。2015のコンテンツマーケティング戦略を妨げる事柄、そして、データを、利益をもたらすコンテンツマーケティングに変換する方法をこれから紹介していく。また、「2015 年版コンテンツマーケティングの技」でも関連する情報を提供している。

リサーチに基づく2015年のコンテンツマーケティングのトレンド

2015 Content Marketing Trends


2014年、B2Bマーケッターの86%はコンテンツマーケティングを利用した。昨年の93%から少し減少している。

コンテンツは増え続けているのに、コンテンツマーケティングの利用が減ったのはなぜだろうか?Contents Marketing Institute(CMI)は、コンテンツマーケティングの定義を変更していた。CMIは、今年の調査でコンテンツマーケティングの成功に影響を与える2点の大事な要素を明確に定義している。

1. 明確に特定したオーディエンスを集め、維持する。事業の目標を達成するには、不特定多数のオーディエンスではなく、特定のオーディエンスに向けてコンテンツを作らなければならない。

不特定多数のオーディエンスに向けてコンテンツを作ると、力のないコンテンツが生まれる。企業が作った文書を読めば、私の言いたいことが分かるはずだ。反対に、良質な記事を作るには、具体的で詳しい情報が必要になる。この具体性によって、真のコンテンツが生まれ、オーディエンスが増えていく。

実用的なコンテンツマーケティングの手法:

効果的なマーケティングペルソナを各オーディエンスに用意する。時間を割いて、主要なオーディエンスを明確に特定してもらいたい。これは、マーケティング部門だけではく、組織全体にまたがるグループによる取り組みである。つまり、重役、マーケティング、営業、カスタマーサービス、製品、経営が一体となって取り組む必要がある。

マーケティングペルソナを作る際の目的: 従業員に主要な顧客を理解させる必要がある。マーケティングペルソナは、顧客を描写するだけのタスクではない。事業の改善に組織を向かわせる効果がある。マーケティングペルソナの力は、マーケティングの他の取り組みにも行き渡る。

何名のペルソナを作ればいいのか問われることがよくある。特徴のある顧客の区分を網羅し、それぞれに異なるマーケティング戦略を適用することが可能な人数が必要である。

B2Bビジネスには、4つのタイプの顧客のオーディエンスが存在することが、リサーチにより明らかになっている

2015 B2B Content Marketing Benchmarks-Target audiences-1


2. 利益をもたらす行動を促す。広範なコンテンツの計測基準をチェックしていくことが出来るものの、コンテンツが適切なリードとセールスを生み出し、利益をもたらすパターンを見出す必要がある。要するに、利益がコストを上回る必要がある。

実用的なコンテンツマーケティングの手法:

事業の目標を特定し、重要な計測基準と関連付ける。特定の行動項目、そして、計測する術のない目標設定は、失敗を自ら望んでいるようなものだ。ドミニカン大学のゲイル・マシューズ博士がこの点を証明している。

目標を記録し、他の誰かと共有し、そして、毎週最新の状況をその人物に伝えると、報告する義務がない状態よりも、書き出した目標を達成を達成する確率は平均で33%高くなる

2015年 コンテンツマーケティングの効果

  • 2014年、B2Bマーケッターの38%はコンテンツマーケティングを「効果あり」と評価した。昨年同じ評価をしていたのは42%であった。
  • B2Bマーケッターの約5人に1人がコンテンツマーケティングを「効果なし」と評価していた。個人的には信じ難い。


2015 B2B Content Marketing Benchmarks-Content Marketing Effectiveness-2


2015年のコンテンツマーケティング戦略を策定する

コンテンツマーケティングを成功に導く上で、コンテンツマーケティング戦略を策定し、記録する作業は当たり前だと思うかもしれない。しかし、CMIとMarketingProfsの調査では反対の結果が出ていた。

  • B2Bマーケッターの35%はコンテンツマーケティング戦略を文書に残している。
  • B2Bマーケッターの48%はコンテンツマーケティング戦略を策定したものの、記録していない。
  • B2Bマーケッターの17%はコンテンツマーケティング戦略を持っていない、あるいは、持っているかどうか分かっていない(これはひどい)。6名のうち1名はコンテンツマーケティング戦略を持っていないことになる。


2015 B2B Content Marketing Benchmarks-Have Content Marketing Strategy


実用的なコンテンツマーケティングの手法:

毎年マーケティングの計画を立てるプロセスの一環として、コンテンツマーケティング戦略を策定しよう。コンテンツマーケティングは片手間で実施するような取り組みではない。ビジネス全体に組み込む必要がある。これは様々なプレゼンで私が主張しているポイントでもある。

コンテンツはマーケティングの計画において重要なパーツであり、顧客候補と顧客に向かって「買ってくれ!」と叫ぶ行為を回避する上で必要である。

Nielsenによる「広告に対する信頼 2013年版」レポートによると、あらゆる広告の形式よりも、品質の高いコンテンツを消費者は信頼している。この点を忘れないでもらいたい。

  • 顧客の69%はブランドのウェブサイトを信頼している。
  • 顧客の67%は記事を信頼している。

コンテンツ作成の取り組みを社内全体に広めよう…と言っているのは私だけではない。コンサルタントのジェイ・ベールとマーカス・シェリダンもこのアプローチを推奨している。

会社全体で取り組むことで、組織の垣根を壊し、顧客と製品を熟知している従業員の力をフル活用することが可能になる。

このアプローチは、リソースの制約を受けるマーケッターにとっては特に重要である。別の部門の予算を使うことが出来るためだ。

マーケッターの42%はコンテンツ戦略がコンテンツの作成をしっかりと導いていると答えた。残りの58%のマーケッターに尋ねたいことがある。コンテンツがビジネスの目標に貢献していることをどのように裏付けているのだろうか?

2015 B2B Content Marketing Benchmarks-Strategy guides Content Efforts-1


2015年 コンテンツマーケティングの目標

マーケッターは、ブランドアウェアネスをコンテンツマーケティングで最も優先する目標として挙げている。「もっと予算を貰う理由が必要だが、他に思いつかない」ため、この目標が使われることがある。セールスと利益に貢献しなければ、効果的なコンテンツマーケティングとは呼べない。そのため、次のような目標を主に設定するべきである:

  • マーケッターの83%はセールスのリードを生み出すことを求めている。
  • マーケッターの75%はセールスを増やすことを求めている。
  • マーケッターの74%はリードを促進することを求めている。
  • マーケッターの69%は顧客を維持することを求めている。
  • マーケッターの52%はアップセル、または、クロスセルを求めている。

大半のマーケッターは、新しい顧客の獲得に力を入れている。しかし、セールス後のマーケティングを用いて、コスト効率よくセールスと顧客の生涯価値を高める機会を見逃している。

2015 B2B Content Marketing Benchmarks-Content Marketing Goals-1


実用的なコンテンツマーケティングの手法:

  • コンテンツのシリーズを作り、最近製品を購入した顧客にEメールで送る。初めての顧客なら、会社と製品に大きな期待感を持っているはずだ。このチャンスを活かして、製品の利用を改善し、関連する製品のクロスセルを実施しよう。

2015年 コンテンツマーケティングの計測基準とROI

マーケッターは、簡単に入手可能なデータ、つまりトラフィックを計測する傾向がある。これは一歩目としては申し分ないものの、トラフィックが、セールスや利益をもたらす原動力だとは限らない。

4つの重要なコンテンツマーケティングの計測基準をチェックしているマーケッターは5割に満たない:

  • マーケッターの49%はセールスのリードの質をチェックしている。
  • マーケッターの48%はより高いコンバージョン率を計測している。
  • マーケッターの43%はセールスを計測している。
  • マーケッターの40%はセールスのリードの量をチェックしている。


2015 B2B Content Marketing Benchmarks-Content Marketing Metrics


実用的なコンテンツマーケティングの手法:

  • コンテンツマーケティングの目標に関連する計測基準を特定する。つまり、セールスの数に数値を割り当てる、もしくは、質の高いセールスのリードの特徴をチェックする。
  • 追跡可能なコールトゥアクションを盛り込む。購入を呼び掛けるだけで、結果は良くなる。プロモーションコードを使って、計測しやすい環境を作っておこう。

大勢のマーケッターは、コンテンツマーケティングのROIを理解することに苦戦しているようだ。

  • マーケッターの21%はコンテンツマーケティングのROIを計測することに成功している。5名に1名しかROIを正しく計測していない計算になる。
  • マーケッターの25%はコンテンツマーケティングのROIを計測することに失敗している、もしくは、コンテンツマーケティングのROIを計測していない。つまり、マーケッターの4名に1名がROIの計測において問題を抱えていることになる。


2015 B2B Content Marketing Benchmarks-Content Marketing ROI Success-2


しかし、Hubspotのインバウンドの現状調査 2014年版によると、コンテンツマーケティングのROIを計測する行為は、計測する対象と同じぐらいROIを高める上で重要度が高いようだ。

実用的なコンテンツマーケティングの手法:

要素、とりわけコンテンツマーケティングの利益を左右するセールスとコストの計測を始める。手が込んだ追跡システムは不要だ。製品種目別にセールスの合計と売れた数を算出し、コンテンツの製作費とアイテムを販売するコストを特定しよう。スタッフの時間も考慮する必要がある。

2015年 コンテンツ作成専用のリソース

品質の高いコンテンツを一貫して作成するには、人材および予算において、専用のコンテンツのリソースを用意しなければならない。

マーケッターの47%はコンテンツマーケティング専用のチームを編成している。このリソースを用意するメリットは、コンテンツの量を増やすことが出来るだけではない。その他の社内のコンテンツの作成を支援し、既存のコンテンツを最適化することも出来る。

  • マーケッターの12%は単独で機能するコンテンツマーケティングのユニットを編成している。
  • マーケッターの35%は組織全対で横並びで機能するコンテンツマーケティングのユニットを編成している。

5つの会社のうち2つ弱の会社がコンテンツマーケティング専用のリソースを用意していない。このリソースの欠如により、コンテンツの作成、収集、そして、配信において、常に他社に後れを取っていると感じるようになる。

2015 B2B Content Marketing Benchmarks-Dedicated Content Marketing Group-2


実用的なコンテンツマーケティングの手法:

人事部と連携し、組織全体でコンテンツの作成を促進する。コンテンツに対するマーケティング、および、コピーライティングの先を見据えるべきだ。

  • コンテンツマーケッター扱いされていないコンテンツクリエイターのいる場所を特定する。マーケティング、PR、コミュニケーション、セールス、カスタマーサービス、そして、ソーシャルメディアに関して、幅広く考える。
  • 品質の高いコンテンツの作成に貢献するよう従業員を奨励する。 編集および技術的なサポートを用いて、コンテンツ作成の障害を取り除くと良いだろう。

会社の規模によっては、経営陣、そして、マーケティング部門が、コンテンツの作成において中心的な役割を果たす傾向があるものの、社内の全従業員に参加させることも出来る。仕事の内容にコンテンツの作成を盛り込むには、人事部の助けが必要になる可能性がある。

コンテンツマーケティングの重役への報告が行われている企業は、たった3%である。これは、コンテンツマーケティングが、事業単位で統合されている点が要因になっていることが多い。マーケッターの5%はコンテンツがどこで作られているのか把握していない。これはどうにかする必要がありそうだ。

2015 B2B Content Marketing Benchmarks-Who creates content marketing-1


コンテンツマーケティングの成果を改善するため、2015年のコンテンツマーケティングのトレンドに基づいた強固な戦略のコアを形成する次の3つのシンプルな手法に従ってもらいたい:

  • 事業の目標と関連するコンテンツマーケティングの目標を設定する。最終的にセールスと利益につながることを確認しよう。
  • 4通りの主なコンテンツのオーディエンスを特定する。各タイプにマーケティングペルソナを作成しよう。
  • コンテンツマーケティングの成果を計測する。少なくとも、セールスとコストを計測しよう。

2015年のコンテンツマーケティングにおいて、何が最も大きな障害になると思うだろうか?


この記事は、Heidi Cohenに掲載された「How To Succeed At Content Marketing In 2015」を翻訳した内容です。

調査自体は私も既に見ていましたが、こうして改めて解説してもらえると大変ありがたいですね。結論をシンプルにしてくれているのも、取り組みやすいといえば取り組みやすいです。今年こそは本格的にコンテンツマーケティングにチャレンジしようと思っている方には参考になる記事だったと思います。 — SEO Japan

ペンギンアップデート3.0は上位サイトを華麗にスルー

事前の話題の割に全く盛り上がらなかったペンギンアップデート3.0ですが、それなりに変化はその盛り上がらな度が実際の結果で理解できるような記事を。検索順位のリアルデータを元に、今回のアップデートの順位変動の度合いを分析し、そこから見えることを考えます。 — SEO Japan

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最新のペンギンアップデート3.0(日本語)が、広範囲にわたって展開されたのか、あるいは、限定的に展開されたに関して、何度も議論が行われてきた。この記事では、規模について結論を出すわけではないが、集めた情報を整理し、今後何が起きるのか推測していきたいと思う。

GoogleのアップデートはあくまでもGoogleに対するアップデートである。この点には満場一致で納得してもらえるはずだ。そして、私達の知る限り、ペンギン 3.0は英語のクエリの1%以下に影響を与えている。SEOに関してはお馴染みのことだが、自分達が持っている情報を用いて、自力で謎を解明していかなければならない。

そのため、大きなアルゴリズムの変更が行われる度に、出来るだけ多くの情報を集め、その後、データをつなぎあわせて、何が起きたのか、そして、次に何が起きるのかを理解する試みを行うことになる。

弊社、AWRはGoogle アルゴリズム変更ツールの開発に伴い、アルゴリズムの変更の影響を独自で調査している。
Philip-Petrescu-Fig1
私達が集めたデータによると、ペンギン 3.0によって、ランキングに大きな変化が生じていたようだ。とりわけ、10月18日と10月19日の変化は激しかった。総合的に見ると、ランキングの変化の規模は4.4に該当する。

ちなみに、今まで最も大きなランキングの変更の規模は5.6であり、 ランキングシグナル — HTTPS/SSLアップデートが行われた最中であった。

チャートの説明: Ranking Changes Factor(ランキング変化の要因)は、弊社のデータで判明した変化を基に算出された値である。このデータには、様々な業界にまたがる1万点のキーワード、そして、50万本のURLが含まれる。 また、データは毎日アップデートされており、変更の激しさを表している。

Overall(総合)セクションは、弊社独自のアルゴリズムを用いて導き出されるRanking Change Factorを表示する。Top 10-50のセクションは、(以前の日時と比べて)ランキングが変わったウェブサイトの数と%(ウェブサイトの総数と影響を受けたウェブサイトの数の比率)を表す。

インパクトを受けるウェブサイトが多ければ多いほど、アルゴリズムのアップデートの重要度は高いと言える。チャート内の青い線は弊社が計測する全てのウェブサイトの自然なSERPのビジビリティを表しており、サイトのランキングがアップすると上がり、ランキングが落ちると下降する。

ペンギン 3.0、低いランキングのウェブサイトを攻撃

Ranking Change Factorの計算に加え、私達は検索結果の範囲におけるインパクトに注目した。その結果、今回のアップデートは、とりわけ、SERPの2ページ目以降のサイトを狙っていることが判明した。

1ページ目に掲載された10サイトのうち、ランキングが5つ以上変動したサイトは1サイトのみであった(スクリーンショット 1)。しかし、範囲を広げて50位までの結果を盛り込んだところ、影響を受けたサイトの%は大幅に高くなり、36.2%に達することが分かった(スクリーンショット 2)。

Philip-Petrescu-Fig2

Philip-Petrescu-Fig3

ペンギン 3.0はSERPにおいて劇的な変化を多数起こしたわけではない。データを見る限り、10位以内のページで10以上ランキングを下げたページは1ページにも満たない(7.7%):

Philip-Petrescu-Fig4

この数値が高かったら、激震が走っていたはずだ。10位以内のサイトが10以上ランキングを落とすと一大事だが、ランキングの低いサイトは変動しやすい。

国によって異なるペンギンの動き

ペンギンアップデートは全世界に展開されているため、世界の言語および地域がこのアップデートのインパクトを受けている。しかし、ペンギン 3.0に関しては、アメリカ国内と国外では動きが異なることが明らかになっている。

Google.com(アメリカ)ではペンギン 3.0の影響はアップデート直後の10月18日に現れていたが、その他の国にこのアップデートが展開されたのは少し時間が経ってからであった。例えば、Google UKでは影響が表面化したのは10月20日に入ってからだ:

Philip-Petrescu-Fig5

Google Germanyでは、ペンギン 3.0は検索結果に大きなインパクトを与えていない:

Philip-Petrescu-Fig6

現時点では、実験段階であり、数ヵ国のデータしか処理していない。しかし、これは調査を行う上で面白い方向性であり、また、Google.com(アメリカ)以外を利用するサイトのオーナーにとって、ランキングの変動時の目安として参考にするには、うってつけのデータだと言える。

結論

ペンギン 3.0がサイトに与える影響は、ランキング、そして、SERP上のライバル(そして、その他の多くの未知の要因)に左右される。

Googleの動きに注意していなければ、何が起きたのかを理解することは出来ない。弊社は常にGoogleの動向に注目しており、何か変わったことがあれば報告する。

最後に、コメント欄、そして、Twitter(Google Algorithm Changesに#gacを利用している)を介して意見を聞かせてもらいたい。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「How Google’s Penguin 3.0 Is Playing Out Across The Web」を翻訳した内容です。

米国中心だったのはともかく、順位が高いサイトへの影響が少ないとなれば、盛り上がりませんよね。。。アルゴリズムの多様化とテクニックに頼るSEOの衰退で、Googleのアップデートに一喜一憂する必要自体がそもそも必要なくなってきていますが、それを象徴するような出来事だったかもしれません。 — SEO Japan

欧米のスタートアップ起業家が語るアジアの現状

久々のThe Next Webから、欧米人の視点から見たアジアのスタートアップ環境について書かれた記事を。日本人が東南アジアで起業するケースも増えていますが、それと照らし合わせて読めるかも。東京発のGENGOのケースもあり、日米の文化比較について書かれている内容が興味深いです。 — SEO Japan

asia

スタートアップを立ち上げた2名の米国人のファウンダーが「サンフランシスコからセントルイスに移らなければ、会社は潰れていた」と指摘する記事を最近読み、私は衝撃を受けた。主な根拠として、セントルイスの方が物価が安いことが挙げられていたが、その他にも様々なメリットがある。

この2名のファウンダーの発言を機に、ある考えが浮かんだ。米国を飛び出し、ビジネスを立ち上げる起業家は多くはない。しかし、グローバルな事業をスタートさせ、コストの削減と優秀な人材への接触を優先する人達にとって、急激に魅力を増している地域がある — それはアジアだ。

この点を考慮し、アジアで実際にスタートアップを経営する西洋出身の設立者に連絡を取り、アジアで起業するメリットとデメリットを尋ねた。

意外な答えも中にはあり、それぞれの起業家が、独自のビジネス、そして、意見を持っていた。詳しく知りたい方は、読み進めていってもらいたい。

ヘッダーの画像: Thinkstock

ジャン・ジョーンズ: Oozouのファウンダー — タイ バンコク

Jan 730x1031 4 Western founders discuss what its like to run a startup in Asia

Oozou.com

The Next Web(TNW): まず、どのような会社を経営されているのか教えて下さい。また、会社の所在地はどこですか?いつから会社を経営されていますか?スタッフは何名ですか?

ジャン・ジョオーンズ: Oozouは、ウェブアプリおよびモバイルアプリの開発会社であり、バンコクを拠点に営業しています。多くの米国、そして、ヨーロッパのスタートアップに対して、デザインと開発(Rails/Node/iOS/Android)を最初から最後の工程まで提供しています。

今年、設立後5年を迎えました。現在、30名(タイ人と外国人)のデザイナーとディベロッパーがバンコクの会社で勤務しており、今後、支社を国外に展開していく予定です。

TNW: どのようなクライアントを抱えており、また、クライアントが多く存在する地域はどこですか?

ジャン・ジョーンズ: 西海岸の会社が多いですが、東南アジアの会社(とりわけシンガポール)もここ最近増えています。東南アジアでは、スタートアップの事業が活性化しています。基本的に、資金を獲得した初期のスタートアップが多いですが、Twitter、そして、500 Startupsをはじめとする有名な会社も幾つか抱えています。

投資を受けていないスタートアップの依頼は受けないようにしています。製品ではなく、利益に力を入れ過ぎる傾向があるためです。事実、この会社を立ち上げた頃、製品を構築することに資金を使い果たし、営業とマーケティングを実施するリソースを失ってしまったスタートアップに何度か遭遇したことがありました。

投資を受けたスタートアップには、通常、良いアドバイザーがついています。また、適切な取り組みを行うための資金も抱えています。

TNW: アメリカで事業を運営することが出来たと思いますか?可能であったなら、どのようなことに魅力を感じて、アジアで会社を経営しているのですか?

ジャン・ジョーンズ: 可能でしたが、地域の差が生む利益が、このビジネスモデルを可能にしています。米国/欧州のクライアントは、本土の会社と同じ質のサービスを遥かに安価な価格で受けられます。私達の会社にとって品質が生命線であり、妥協はしません。

TNW: 地元の人材を採用する際に問題に直面したことはありましたか?海外の人材も採用していますか?アジアに迎える上で、あるいは、本国を去る点を納得してもらう上で、苦労したことはありましたか?

ジャン・ジョーンズ: スタッフの大半はこちらで採用していますが、数名のスタッフは国外で採用しています(ロシア、オーストリア、ドイツ、アメリカ、イギリス)。タイのスタッフは、タイ人の中でも特に「西洋のスタイル」を理解している傾向があり、(デザインや開発のスキルを持っていることに加えて)英語が堪能であることが採用条件の一つになっています。コミュニケーションは、優れた技術力と同じぐらい重要なのです。

TNW: アジアで事業を運営する主な欠点を教えて下さい。

ジャン・ジョーンズ: 時差です。時差を気にせずに、クライアントとコミュニケーションを取る素晴らしい一連のツールと技術を導入してきましたが、今でも深夜や早朝の電話は避けることが出来ません。

Screenshot 2014 08 08 15.02.47 730x397 4 Western founders discuss what its like to run a startup in Asia

TNW: 事業を、アジア、アメリカ、または、別の地域に拡大する予定はりますか?

ジャン・ジョーンズ: シンガポールとアメリカ(サンフランシスコ)に展開する予定です。

TNW: アジアにビジネスを移すことを考えているファウンダーに、あるいは、アジアで事業を始めようとしているファウンダーに、どんなアドバイスを送りますか?

ジャン・ジョーンズ: アジアは、ビジネスを立ち上げる場所としての魅力に溢れていますが、リサーチは必要です。採用に際して考えなければならない文化的な事柄があり、また、事業の所有権、海外のスタッフのビザ、就労許可等の法律や規制も多いです。

現地の知識を豊富に持ち、ビジネスを立ち上げる上で信頼することが出来る優秀なコンサルティング会社を探すと良いでしょう。

ロバート・ラング Gengoの共同ファウンダー 東京/日本

Gengo.com

TNW: まず、どのような会社を経営されているのか教えて下さい。会社の所在地はどこですか?いつから会社を経営されていますか?スタッフは何名ですか?

ロバート・ラング: Gengoは、翻訳プラットフォームおよび翻訳APIサービスを提供しています。私達は、楽天、TripAdvisor、Alibabaを含む大企業や中小企業のクライアントによる海外展開を支援しています。現在、Gengoのプラットフォームを介して、35ヶ国の言語の翻訳が依頼され、1万1000名以上の翻訳家が対応しています。

2009年に東京でGengoを立ち上げました。「Gengo」は日本語で、言葉を意味します。私達はシリコンバレーと日本文化に親しんでいました。共同ファウンダーは、日本人とアメリカ人のハーフであり、私の親は英国人とオーストラリア人です。現在、50名以上の従業員を抱えていますが、その3分の2は東京のオフィスに、そして、残りの従業員はサンフランシスコのベイエリア地区で仕事をしています。

rob talking 02 730x434 4 Western founders discuss what its like to run a startup in Asia

TNW: どのようなクライアントを抱えていますか?また、クライアントが多く存在する地域はどこですか?

ロバート・ラング: 楽天、TripAdvisor、そして、Mozilla等の大企業、YouTube、Fliplingo等、翻訳をユーザーに販売するチャンネルパートナーをクライアントに抱えています。さらに、多くの中小企業にも利用してもらっています。クライアントは、API、または、ウェブサイトを通じてGengoのサービスを利用しています。クライアントの大半は日本と米国の会社ですが、世界各地にクライアントがいます。事実、Gengoは、世界のほとんどの国の言葉の翻訳に対応しています。

TNW: アメリカで事業を運営することが出来たと思いますか?可能であったなら、どのようなことに魅力を感じて、アジアで会社を経営しているのですか?

ロバート・ラング: アメリカでも営業は可能ですし、実際に米国に営業オフィスを設けています。ただし、私達の会社は日本生まれであり、従業員の3分の2も日本で仕事をしています。

しかし、どちらかと言うと、文化的な面が、こちらで事業を運営する判断に影響しています。日本では、日本人であれ外国人であれ、言語のバリアを乗り越えようとします。アメリカでは、そうはいきません。また、Gengoは優秀な技術者のチームを東京で編成していますが、シリコンバレーで同じチームを作るには高額なコストがかかり、維持することも難しいのです。Gengoは、シリコンバレーのスタートアップと日本の考え方をミックスした企業だと言えるでしょう。

また、非英語圏のインターネット、アメリカ以外のEコマースプラットフォームの発展が、Gengoの成功に大きく貢献しています。アジア圏のクライアントは今後の5年間で大幅に増えていくと思われます。

TNW: 地元の人材を採用する際に問題に直面したことはありましたか?海外の人材も採用していますか?アジアに迎える上で、あるいは、本国を去る点を納得してもらう上で、苦労したことはありましたか?

ロバート・ラング: 当初、現地での採用活動は難航しました。日本では、スタートアップの評判は芳しくありません(改善の兆しは見られます)。そのため、日本人の採用に苦戦しました。しかし、現在、会社の規模は拡大し、(全国的なメディアで取り上げられ、NTT Docomo等から資金調達を受けたことがプラスに働きました)社会的な地位も上がりました。その結果、日本人と外国人の従業員の比率も改善されました。この方法で、今後も成長を続けることが出来ると私は確信しています。

Gengoは、アメリカ、イギリス、さらには、南アフリカから人材を招いています。Gengo、そして、日本の双方を愛していることが条件であり、外国人の採用は容易ではありません。しかし、この2つの条件は最強のコンビだと言えます。海外での生活には不安が付きものであるため、やはり外国人の人材の採用は容易ではありません。そのため、外国人の採用には慎重に対応し、長期間にわたる移住を実施(& 支払い)する前に、内定者に移住する国を「試す」手段を考案するアプローチを薦めます。

TNW: アジアで事業を運営する主な欠点を教えて下さい。

rob close 520x520 4 Western founders discuss what its like to run a startup in Asiaロバート・ラング: 以前、日本で資金を調達するのは非常に大変でしたが、この状況は少しずつ改善されています。それは嬉しいのですが、実際に、日本で資金調達に成功したスタートアップはほんの僅かです。この状況が改善されるように、産業革新機構等の政府機関にはベンチャーファンドに資金調達してもらいたいと思っています。

また、スタートアップを理解する人材を見つけることが出来ずに苦労しています。Gengoに応募する人材は、自らこの会社を選んでいますが(スタートアップを好む傾向がある)、シリコンバレーの文化に精通している人がもっと増えてくれると嬉しいです。

日本の採用活動はアメリカとは異なります。シリコンバレーよりも採用にかかるコストは低く、他のスタートアップと人材の取り合いをするために、ヨガクラスや寿司の食べ放題や執事サービス等、余分に福利厚生を充実させなくても済むことに満足しています。ただし、シリコンバレーには、スタートアップを愛する超優秀な人材が集まっています。東京にも同じぐらい優秀な人材はいますが、非常に希少です。そのため、確実に採用しなければなりませんし、油断して優秀な人材を見逃すような失態は許されません。

TNW: 事業を、アジア、アメリカ、または、別の地域に拡大する予定はりますか?

ロバート・ラング: 予定はあります。アメリカと日本のチームの規模は拡大していますが、ヨーロッパにも多くのクライアントがいるため、ヨーロッパでも従業員を採用する予定です。恐らく、ロンドンで事務所を開くことになるでしょう。2年前に、アメリカでオフィスを問題なく立ち上げているため、今回も成功させる自信があります。長期的なプランでは、アジアでもさらにビジネスを拡大するでしょう。Gengoは、「世界がより自由にコミュニケーションを取ること」を目指しているため、世界全体が私達にとってフィールドなのです。

TNW: アジアにビジネスを移すことを考えているファウンダーに、あるいは、アジアで事業を始めようとしているファウンダーに、どんなアドバイスを 送りますか?

ロバート・ラング: シリコンバレーであれ、アジアであれ、アイスランドであれ、その場所にいる明確な理由が必要です。「コストが安く済む」だけでは不十分です。その場所を愛する必要があり、長期的に移転を価値のあるものにするための重要な根拠があることが大前提になります。この根拠があるなら、会社を設立する上でアジアは素晴らしい場所だと言えますし、それに見合う資金も存在します。

スティーブン・ジャガー PayrollHeroの共同ファウンダー ウィスラー/カナダ & マニラ/フィリピン

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TNW: まず、どのような会社を経営されているのか教えて下さい。会社の所在地はどこですか?いつから会社を経営されていますか?スタッフは何名ですか?

スティーブン・ジャガー: PayrollHeroは、時間、出勤、スケジュール、人事管理、分析、給与管理プラットフォームであり、東南アジアの企業を対象としています。私達は、幸せを通して、作業の効率化を行うことに力を入れています。

Payrollheroは、2年前に設立したスタートアップであり、多国籍の17名の従業員が所属し、フィリピンのマニラとカナダのウィスラーにオフィスを構えています。

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TNW: どのようなクライアントを抱えており、また、クライアントが多く存在する地域はどこですか?

スティーブン・ジャガー: 東南アジアのレストラン、小売店、BPO/オフィス業界に的を絞っています。PF Changs、iHOP、The Coffee Bean and Tea Leaf、The Picture Company、Candy Corner、Tate Publishingを含む多くのクライアントを抱えています。

TNW: アメリカで事業を運営することが出来たと思いますか?可能であったなら、どのようなことに魅力を感じて、アジアで会社を経営しているのですか?

スティーブン・ジャガー: 可能だったと思います。アメリカのチームにプラットフォーム等を開発してもらうことも可能でした。事実、このためにカナダのウィスラーにもオフィスを構えています。当初はフィリピンで技術者を雇用する予定でしたが、難航したため別のアプローチを採用したのです。

私達は方針を切り替え、Adventure Engineeringプログラムを作る決断を下しました。このプログラムでは、ウィスラーでオフィスを開設し、現地の山々、フレキシブルなスケジュール、そして、冒険を餌に、現地の人材を魅了しました。バンクーバーを選ぶことも出来ましたが、給与額のみでの勝負を避けたかったため、バンクーバーの会社と差別化する道を選んだのです。

プラットフォームはアメリカでも利用可能であり、実際に北米にもクライアントはいますが、東南アジアをターゲットにしています。私達は、台頭するマーケット、そして、そのマーケットがもたらすチャンスに魅力を感じているのです。

東南アジアの会社の大半は、コンピューティング、スマートフォン、そして、クラウドソフトウェア革命を今まさに経験している最中です。そのため、私達は、クラウドが従来のソフトウェアよりも望ましい理由、または、システムの導入が金銭的な面で理にかなっている理由を説明しながら製品を販売しています。

TNW: 地元の人材を採用する際に問題に直面したことはありましたか?海外の人材も採用していますか?タイに迎える上で、あるいは、本国を去る点を納得してもらう上で、苦労したことはありましたか?

スティーブン・ジャガー: 先程も申し上げた通り、Adventure Engineeringプログラムで解決しました。

TNW: アジアで事業を運営する主な欠点を教えて下さい。

スティーブン・ジャガー: 東南アジアには、独特の要素があります。文化、言語、腐敗、通貨 — 全て一筋縄ではいきませんが、この課題は、素晴らしいチャンスを与えてくれます。

TNW: 事業を、アジア、アメリカ、または、別の地域に拡大する予定はりますか?

スティーブン・ジャガー: 現在、東南アジアに焦点を絞っており、今後もこの地域での存在感を高めていくつもりです。現時点で、10ヶ国以上の国々で製品を購入してもらっており、さらに拡大を続けていきます。

TNW: アジアにビジネスを移すことを考えているファウンダーに、あるいは、アジアで事業を始めようとしているファウンダーに、どんなアドバイスを送りますか?

スティーブン・ジャガー: 東南アジアには、巨大なチャンスがあちこちに転がっています。現地の企業は急速に成長し、マーケットは好調で、テクノロジーを導入することに意欲的です。まずは、現地に足を運び、自分の目で確かめると良いでしょう。以前、「フィリピンでビジネスを始めるべき理由」を説明した動画を作成したので、ご覧になって頂きたいと思います。

ロブ・ゼペダ Playbasisのファウンダー – バンコク/タイ

Playbasis.com

TNW: まず、どのような会社を経営されているのか教えて下さい。会社の所在地はどこですか?いつから会社を経営されていますか?スタッフは何名ですか?

 4 Western founders discuss what its like to run a startup in Asiaロブ・ゼペダ: Playbasisは、ゲーミフィケーションをサービスとして提供しています。開発者が、APIの能力を引き出し、ユーザーエンゲージメントを改善するために考案された様々な機能(ポイント、バッジ、スコアボード、通知、ミッション/チャレンジ、バーチャルクレジット、アイテムショップ、アプリ内分析、ソーシャルログイン)を使って、アプリを改善/強化することが出来るように支援しています。

また、簡単に統合可能なAPIを介して、その他にも数多くの機能を提供しています。

事業展開のしやすさ、そして、スタートアップに優しい環境のおかげで、Playbasisは、シンガポールで2012年12月に法人化しました。

シンガポールは、アジア全土に進出する上で大きな足掛かりになります。小さな国ですが、経済がとても安定し、発達しており、スタートアップを法人化させるメリットが多数あります。また、著作権法がしっかりと整備されており、さらに、英語が公用語になっているため、外国人にとっては好条件が揃っていると言えるでしょう。

Playbasisは、タイのバンコク以外の地域にも進出していますが、私にとっての故郷はバンコクであり、実りある生活を過ごすことが出来る場所だと感じています。比較的物価は安いです。この点は、Playbasisのようなリーンスタートアップにとっては重要です。12名のスタッフのうち11名がバンコクで仕事をしています。今後も、製品と事業の開発をバンコクで行う予定です。

TNW: どのようなクライアントを抱えており、また、クライアントが多く存在する地域はどこですか?

ロブ・ゼペダ: クライアントは全てタイの大企業です。現在、タイの複数の大手銀行、電話会社、小売業者をクライアントに抱えています。シンガポールとマレーシアでも、事業を展開しており、間もなく、この地域でも大きな企業に製品を購入してもらえそうです。

ターゲットのマーケットはアジアの企業であり、今後もアジアのクライアントを増やしていくつもりです。しかし、マーケットの需要が大きいため、アジア以外の地域にも製品の一部を売り込む計画を立てています。

TNW: アメリカで事業を運営することが出来たと思いますか?可能であったなら、どのようなことに魅力を感じて、アジアで会社を経営しているのですか?

ロブ・ゼペダ: 既に米国では、複数のゲーミフィケーションのプラットフォームが確固たる地位を確立していますが、アジアでビジネスを運営する最大の面白さは、消費者の特徴にあります。アジアの消費者は、ソーシャルメディアとモバイルデバイスを多用し、ゲームに熱中し、若者の層が多く、新しいことを積極的に試します。Playbasisのようなスタートアップにとって、これは素晴らしい環境だと言えます。事実、ゲーミフィケーションのコンセプトは、タイの消費者に幅広く受け入れられています。

スマートフォンの浸透率が順調に伸び、ローカライズされた製品とサービスが求められており、タイは、Playbasisにとって最高のマーケットなのです。

アジアで偶然大成功を収めたアメリカの企業もあれば、西洋では成功しているものの、アジアのマーケットでは苦戦している企業もあります。 どちらのケースにおいても、地元のオーディエンスに製品を合わせれば、成功する可能性は大幅に増えます。また、反対に、多くの典型的なアジア生まれの機能やイノベーション(ステッカー、バーチャル通貨等)が西洋社会に進出しています。このように、アジアでは興味深い現象が起き始めています。

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TNW: 地元の人材を採用する際に問題に直面したことはありましたか?海外の人材も採用していますか?タイに迎える上で、あるいは、本国を去る点を納得してもらう上で、苦労したことはありましたか?

ロブ・ゼペダ: かつて、有望な卒業生が、大きな、有名な企業にほぼ自動的に就職していた時代、あるいは、 家族が経営する会社を継いでいた時代がありました。しかし、時代は変わり、ある程度軌道に乗っていることが条件ですが、スタートアップが優秀な人物を引き寄せられるようになりました。最初の数名を採用するのは、今でも大変です。雇用される側は、企業の価値ではなく、報酬を重視します(リーンスタートアップの弱点)。しかし、一般的な意見ですが、誰もが格好良い仕事を求めています。また、スタートアップ業界で活躍する人達の大半は愛着の少ない、若い世代であり、年を重ねた落ち着いた人達よりも、リスクを取る余裕を持っています。

確実に、アジアに活躍の場を見出す海外の人材は増えており、エコシステム全体に大きな影響を与えています。経済が停滞し、機会が枯渇しているヨーロッパ等の地域から、アジアに機会を求めて若い人材が押し寄せているのです。私達の会社の従業員の多くはタイ人ですが、ヨーロッパ出身の社員も数名いますし、私自身もカリフォルニア出身です。

TNW: アジアで事業を運営する主な欠点を教えて下さい。

ロブ・ゼペダ: 当然、タイで営業をすることで発生する問題もあります。例えば、政情が安定していないことです。しかし、大方、西洋のメディアは事実を誇張して報道しています。言語も障害になり得ますが、ビジネス、そして、スタートアップの世界では英語が幅広く用いられています。もちろん、特定の業界には規制がかけられ、海外の起業家が立ち入ることが出来ない聖域もあります。

一部のマーケットでは、クレジットカードの浸透率が今でも低く、また、誰もがスマートフォンで3Gや4Gのデータプランを契約しているわけではありません。しかし、このような問題は全て対応可能であり、毎年状況は改善されています。

TNW: 事業を、アジア、アメリカ、または、別の地域に拡大する予定はりますか?

ロブ・ゼペダ: Playbasisはアジア太平洋地区に力を入れています。たとえ中国とインドを除外しても、大きな市場だと言えます。ヨーロッパと米国に大々的に進出するとは思いませんが、可能性はゼロではありません。Playbasisの企業の顧客は、多国籍のグローバルな大企業である点を考慮すると、東京、ソウル、香港、そして、シドニーへの進出は理にかなっていると言えます。事実、次回リリースする開発者プラットフォームに関しては、世界展開していきます。

TNW: アジアにビジネスを移すことを考えているファウンダーに、あるいは、アジアで事業を始めようとしているファウンダーに、どんなアドバイスを送りますか?

このアドバイスが全てのスタートアップに当てはまるとは思えませんが、消費者を対象とするスタートアップにとって、アジアは恐らく世界で一番重要な地域であり、消費者の行動と文化面のニュアンスを理解することは、成功する上で絶対に必要です。

まさにこの理由で私は4年前アジアにやって来ました。私にとって人生で最高の決断でした。アジアのマーケットは規模が大きく、ユーザー一人当たりの収益は低いですが、ユーザー獲得にかかるコストも低い傾向が見られます(発展した一部の国々を除く)。その結果、サービスを賢く収益化する方法を解明すれば、大きな利益を得られるのです。

スタートアップを運営し、初期のユーザーベースを獲得する取り組みに関して、タイのような場所はコスト効率の面で有利です。この地域のユーザーを収益化するためには、フリーミアムモデルを採用し、パートナーとスポンサーを探し、バーチャル通貨やバーチャルグッズの導入等を巧みに実施する必要があります。このような技術は、米国やヨーロッパ出身の起業家にとっては盲点ではありますが、アジアで成功を抑える上では欠かせません。

ビジネス戦略、そして、この地域で人気の高いソーシャルアプリを調査し、利用可能なシステムを確認して、アプリに導入しましょう。このようにしてPlaybasisは生まれました。皆さんの成功を心より祈っています。


この記事は、The Next Webに掲載された「4 Western founders discuss what it’s like to run a startup in Asia」を翻訳した内容です。

皆さん、それぞれ、様々な理由でアジアでスタートアップをしているようですが、誰もインタビューとはいえ夢と希望に満ちていて私が起業した頃を思わず思い出してしまいました。東京、地方、東南アジアの新興国、そして米国であっても何らかの障害は必ずあるわけで、それを乗り越えメリットを生かして頑張りたいですね。 — SEO Japan

オーディエンスを考慮しないSEOはSEOに非ず

究極のリンク構築ガイドからSEO関連記事を書かないまま年末を迎えそうな雰囲気なので、気合を入れてSEO関連記事を1つ。テクニカルな知識でお馴染みのSEO by the Seaがあえてオーディエンス、つまりユーザーを考えることの重要性について語ります。 — SEO Japan

HTML ウェブ、そして、セマンティックウェブに対する最適化を行う際、別々のタスクを実施する。この2つのタスクはお互いを補い、そして、この2つのタスクは多くのメリットをもたらす可能性を秘めている。しかし、このタスクを誰の為に行っているのかを忘れているなら、大きな効果は期待できない。

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数週間前、あるオンラインセミナーに参加した。このセミナーは、ソフトウェアを使って、ページ上のメッセージ、そして、ランディングページと広告で利用しているワードを精査し、その後、意味において関連する用語を提案して、ランディングページや広告に盛り込むアプローチを取り上げていた。

このオンラインセミナーには、質疑応答を行うセクションがあった。私は「オーディエンス」と言うワードが一度も登場していないことが気になっていた。

そこで、オーディエンスに関する質問を投げかけてみた。

オーディエンスに全く対処しないのは、重大な過失だと私は感じたのだ。

製品やサービスを提供する相手のことを全く考えていないなら、ランディングページや広告を作成することはもちろん、何かをオファー(提案)することすら不可能だと思う。少なくとも、魅力的なオファーを策定することは出来ないはずだ。トピックにおいてコンテンツ内のワードに関連する用語を教えてくれるソフトウェアがあれば、確かに、検索エンジンにとっては、ページを見つけ、内容を理解しやすくなるかもしれない。

しかし、検索エンジンは、いいね!をするわけでもなく、恐らく、ソーシャルネットワークでシェアするわけでもない。

検索エンジンは、製品やサービスの「エバンジェリスト」となり、他の人達に伝えることも、チェックするよう推奨することもない。

検索エンジンは、ページにセマンティックソフトウェアが盛り込んだジョークを見つけても、腹を抱えて笑う可能性は低い(…さすがにジョークを挿入するとは思えないが)。

セマンティックソフトウェアは、特定の業界を取り上げたページにおいて理想的なワードやフレーズを巧みに描写すること、そして、ページやサイトにアクセスするビジターを増やすことが出来るかもしれない。なぜなら、当該のページにビジターを導く上で、適切なワードを選択することが出来るためだ。

しかし、適切な問いに答えていると言えるのだろうか?

自分のサイトが、取引をする相手として適している点をビジターに説得しているだろうか?

オーディエンス、そして、オーディエンスが解決する必要がある問題、もしくは、オーディエンスが持つ希望を考慮していないなら、正しい問いに答えず、そして、説得もしていない。

ウェブページに存在するデータに関する情報を集め、シェアした後、HTMLベースの検索、そして、セマンティックベースの検索に焦点を絞るアプローチは、確かに賢い手法だと言えるだろう。

ただし、ウェブページの対象のオーディエンスを把握せずに、コンテンツを作成する方法は誤りだ。


この記事は、SEO by the Seaに掲載された「When Optimizing for SEO and the Semantic Web, Don’t Forget Your Audience」を翻訳した内容です。

短い記事でしたが、常に忘れたくない視点でした。SEOでも検索ユーザーを考えることは多いと思いますが、時にはそのペルソナまで踏み込んでより深いユーザーの理解にチャレンジしてみることもまた新たな発見があるのではないでしょうか? — SEO Japan

スタートアップ起業家がするべき5つの過ち

スタートアップ起業が増えてきた日本のネット界隈。成功もあれば失敗もある、多分後者が限りなく多い、わけですが、失敗から学べることも数多くある、ということで、今回はイスラエルの投資会社の役員が語るスタートアップ起業にありがちな失敗とその対処法についてまとめた記事を。 — SEO Japan

「成功を祝うことに問題があるわけではないが、失敗から得た教訓に耳を貸すことの方が重要である」- ビル・ゲイツ

過ちを犯すことに対して、スタートアップのファウンダー達に忠告を試みる人達は多い。「過ち 起業家」とGoogleで検索すれば、ファウンダーとスタートアップの成功を阻むよくある落とし穴や過ちを厳しく警告する記事を多数見つけることが出来るはずだ。

ここで一呼吸置いて、考えてもらいたいことがある。誰もが「失敗から教訓を得た」と言うセリフを今まで何度も耳にしてきたはずだ。私自身、起業家として、そして、投資家として大きな過ちを何度か犯したことがある – また、私の経験上、成功よりも、遥かに過ちからの方が多くのことを学べる。wrong-decision

それなら、なぜ失敗を必死になって避けようとするのだろうか?矛盾しているかもしれないが、条件によっては、間違いは犯す価値があり、また、実際に積極的に犯すべきでもある。

そこで、スタートアップのファウンダーとして体験すべき失敗をリストアップしてみた。結局、過ちを犯すことになる。過ちからは多くの教訓を得られるため、起業の出来るだけ早い段階で失敗を味わうべきである。また、ミスを犯したにするべき行動についても、幾つかアドバイスを送る。

1. メチャクチャにされる

順風満帆に行くはずがない。誰か – パートナー、共同ファウンダー、従業員、投資家、あるいは、今後の構想に絡む関係者に、ビジネスをメチャクチャにされることになる。信頼を裏切る、口頭、または、書面の契約を破る、報酬をカットする、株を盗む、もしくは、会社全体を破壊する(あるいは、その全てを実施する)人物が現れる。誰かがとんでもないミスを犯し、計画を断念しなければならなくなる。

避けられない問題を受け入れ、やって来る打撃に備え、痛み、または、ダメージが回復可能な程度であることを祈るのみだ。 通常、スタートアップは、運命により、そして、遠くの動くターゲットを狙う状況により、様々なタイプの人間(アイデアを出す人間、技術を持つ人間、投資する人間等)がごっちゃ混ぜになって誕生する。このターゲット、そして、ターゲットへのルートと道のりが明確に見えたとしても、他の人物には別のルートが見ているかもしれないし、自分とは違う躊躇する理由、または、動機を持っているのかもしれない。その結果、摩擦が生まれ、関係者の力のバランスによって、誰かが – それは皆さん自身かもしれない – 苦労することになる。

ミスを犯した後の行動: 「メチャクチャにされることが、なぜ「過ち」なのだろうか?私は何も悪いことはしていない」と思う方もいることだろう。鏡を見てみよう。よく考えてみると、災難をもたらした原因が、自分がしたこと、または、しなかったことである点に気づくはずだ。 メチャクチャにした人 – メチャクチャにされた人の関係は、少なくとも2名の人物がいなければ成立しない。そして、すべてのストーリーに2つの側面が存在する。明らかに自分の「せい」ではなかったとしても — 酷い、ひねくれた人物に遭遇してしまった結果 — その人物と事業を共に行う決断を下した理由を問うべきである。その人物の行為は事前に予測出来なかっただろうか?パートナー/従業員/投資家を事前に調査しなかったのだろうか?何をした、あるいは、何をしなかったために、メチャクチャにされたのだろうか?ジョージ W. ブッシュの名言「私を騙したのが一度だけなら君が悪い。でも、二度騙したなら…それは私に問題がある。」を心の糧にしてもらいたい。そして、The Whoの歌にあるように「再び騙されてはならない」。一度ズタズタに引き裂かれれたら、理念を妥協することに関して、あるいは、後々自分を利用する可能性がある人物と仕事をすることに関して、今後は慎重に判断することが出来るようになるだろう。

2. リベンジを誓う

これは上の過ちに付随する過ちである。噛まれると、本能によって噛み返したくなる。何か(目に見えるもの、感情的なもの、未来のポテンシャル、あるいは、その全て)を失い、加害者がもたらした被害、あるいは、加害者が、損失をもたらすことで得た満足感を否定したくなる。誤った方向に導かれ、反射的に今度は相手を誤った方向に導こうとする。

一度やってみればよい。失敗するだけでなく、大方、何も起きないか、最悪の場合、反動が返ってくる。メチャクチャにされたと言うことは、同等のリベンジを実施する行動力、力量、あるいは、スキルを持っていない可能性が高い。通常は、自分の未熟さ、安っぽさ、汚らわしさを痛感し、そして、嫌な気分を何度も思い出し、二度とリベンジをしたくなくなる。

ミスを犯した後の行動: 後ろではなく、前を見よう。スタートアップを立ち上げる目的は、勝つためであり、2回負けを喫しても、勝利とは言えない。過去にこだわるのではなく、「未来でリベンジを果たす」べきだ。成功することが最高のリベンジになる。自分に起きた出来事を新たな推進力として活用し、メチャクチャにした人物、そして、世界に対して、自分がもっと優れた人材である点、そして、もっと優れた結果を出せる点を証明しよう。

3. 「ステルス」モード

手持ちのカードを見せたくない気持ちはよく分かる。アイデアを盗まれることを恐れているのかもしれないし、説得力をもって説明することが出来るほど、製品に対して自信がないのかもしれない。テクノロジー産業は、「ステルスモード」と言う聞こえの良い表現を生み出した。これは、不安に満ちた新人ではなく、スパイのように内密に動いている印象を与える。

「ステルスモード」は、大方、過ちに近い。まず、仰々しい、あるいは、不安を抱えていると解釈され、信頼に傷をつける可能性がある。また、その人物を信じていないことを暗に伝え、ネガティブな感情を与えてしまう。そして、この感情は、今後、詳しく伝える時期がやって来ても消えていない可能性が高い。しかし、何よりも大事なことは、自らのネットワークを用いて、製品やベンチャーを形作り、発展させ、そして、進化させる掛け替えのない機会を見逃してしまう点である。知り合いになる、出会う、あるいは、話をする人は全員、ベンチャーの成功のキーパーソンになる可能性がある。

ミスを犯した後の行動: 「堂々と伝える」モードに切り替える。今話をしている人物が、その新しい優れた製品を買ってくれるかもしれないし、投資してくれるかもしれない。それよりも、買ってくれる、もしくは、投資してくれる人を知っている方が可能性は高い。大袈裟に表現することなく、好奇心の種をまき、テリトリーを探し回り、そして、ターゲットにしているマーケットを示唆することは可能である。スティーブ・ブランクも提唱しているように、ファウンダーは出来るだけ早い段階で(実際の、または、バーチャルの)オフィスの外に出て、フィードバックを直接もらい、そのフィードバックを基に製品をアップデートしていくべきである。何もかも秘密にしておくと、製品/マーケットの適合、提携、または、ベンチャーへの投資を行う人物と関係を構築する機会を逸してしまう。取り組んでいるプロジェクトとターゲットにしているマーケットを率直に伝え、マーケットの問題点と弱点を確認し、関心を引き出し、大事なコネを作ることが可能な「ティザー」を考案すると良いだろう。

EverMinderを設立した際、開発が完了する前であっても、私は誰とでも製品に関する話を大っぴらにしていた。素晴らしいフィードバックをもらい、その結果、製品を立ち上げる前に、紹介を経由して、3名のエンジェル投資家に出会うことが出来た。

4. 都市伝説「作ったら、ユーザーはやって来る」を信じる

映画「フィールド・オブ・ドリームズ」によって、「(球場を)作れば、やって来る」と言うフレーズが一般的な表現として、とりわけ大勢の影響を受けやすいスタートアップのファウンダーの間で定着した。このフレーズは有名であり、(そして、ケビン・コスナーが球場を作ったところ、魔法のように、実際にこの世を去った野球選手が姿を現したため)、一部のファウンダーは、スタートアップの世界でも優れた製品を作れば、ユーザーは自然と集まり、その他の製品に圧勝することが出来ると信じている。

確かに、このハリウッド映画では、幽霊の野球選手が実際に球場に姿を現したものの、現実として、製品を作っただけでは、ユーザーはやって来ない。スタートアップのセオリーでは、「ユーザー」が「やって来る」ことを「マーケットプル」と呼ぶが、これはアーリーアダプターの間であっても自然に発生するわけではない。マーケットプルには、製品デザイン、製品/マーケットの適合、そして、ターゲットのマーケットへの実践的な「テクノロジープッシュ」を集中的に、そして、繰り返し実施するアプローチが求められる。このアプローチが成功して初めて、マーケットプルは功を奏する。マーケットに気づいてもらい、重要視してもらうために真剣に取り組み、そして、個人的に初期のユーザーと個別にやり取りを行わなければならなくなるだろう。それで良い。製品/マーケットの適合が実現したら、「ユーザー」は姿を現してくれる。しかし、その前に、まずは、アーリーアダプターの人達を積極的に勧誘し、魅了しなければならない。

ミスを犯した後の行動: この浅はかな映画が起きた現象が、スタートアップの世界でも起きるなどと妄想するのは止めよう。「作れば、やって来る」を信じているなら、テクノロジープッシュ、マーケティングプル、最低限の製品の作成を十分に理解しているとは言い難い。映画を見るのではなく、時間を割いて真剣に勉強するべきだ。スティーブ・ブランク、ショーン・エリス、アンドリュー・チェン、このブログ、そして、効果的な製品開発および顧客開拓を提唱するその他の優れた作品をじっくりと読み、出来るだけ早く目を覚ましてもらいたい。

(映画から刺激を受けるタイプなら、「幸せのちから」を見よう。トウモロコシ畑で意味のない声に耳を澄ますのではなく、困難に立ち向かい、奮闘し、製品と顧客を熱心に理解し、気遣い、そして、執拗に目標を達成しようとする気迫が、勝利につながる)。

5. 「私の好きな過ち」

この過ちは私のお気に入りだ。なぜなら、シェリル・クロウの歌の一節にあるように、複雑だからだ。そして、私自身頻繁にこの過ちを犯している。

好きな過ちは、自信と謙虚のバランスが取れていない状態で起きる。この2つは陰陽の関係であり、ロケットを飛ばそうとすると、時折、どちらかに傾いてしまうようなものだ。

スタートアップのファウンダーはほどほどに自信を持つべきである。いや、もっと、つまり、己惚れるぐらいの方がいいのかもしれない。提供するソリューションが、大ヒットすると心から信じる必要がある。しかし、自信過剰は極めて危険である。なぜなら、傲慢だと受け取られ、人間関係にダメージを与えてしまう可能性があるためだ。また、根拠ない自信となり、ビジョンや分析を曇らせてしまうこともある。優れたファウンダーは、ある程度謙虚な姿勢も持ち合わせている。自分よりも優れた人物がいることを理解している。ただし、謙遜し過ぎてしまうと、自分自身、そして、ベンチャーを引っ込めてしまう可能性がある…。

偉大なタルムード(ユダヤ教の教えを解析した文書)には、「誰もが2つのポケットを持ち、適切な状況において参照にすべきメモをそれぞれのポケットに入れておくべきだ」と書かれている。 片方のポケットには、「世界は自分のために作られた」と書かれたメモを、もう片方のポケットには、「私は大地の管ようなものだ」と書かれたメモを入れておこう。

(シェリル・クロウとタルムードを一緒に言及したのは、私が初めてだと思う)。

ミスを犯した後の行動: 残念ながら、このミスに対する明確な助言を送ることは出来ない。自信と謙遜のコントロールは、「押す」と「引く」の関係であり、毎日調整しなければならない。それぞれの状況を評価し、どちらのメモが該当しているのか特定しよう。

私は初期段階で投資を行うため、自分達(そして、そのベンチャーが)が素晴らしいことを私に認めさせようとする起業家に頻繁に出会う。この行為自体は問題ない。しかし、経歴を誤魔化す行為は受け入れられない。過ちと失敗について腹を割って話してもらいたい。何を学んだのか(そして、別の人の資金を使ってミスをしたこと)を聞きたいのだ。優秀な起業家は、成功と失敗の双方を伝える。そして、優秀な投資家は、ネガティブにとらえることなく、過ち、そして、得た教訓を知りたがっている。

ありふれた表現だが、完璧な人など存在しない。ミスは必ず起きる。皆さんもきっとミスをする。ミスを予測し、受け入れ、分析するべきだ。なぜなら、過ちから得た教訓は、自分自身、そして、会社が成長する上で、重要で、永遠に消えることのない基盤となるためだ。

…と言うことで、行動を起こし、少しミスを犯し、ミスから学ぼう。それが、勝利を導く。

ライター紹介: ベン・ウィーナー(@BeninJLM)はスタートアップのファウンダーであり、エルサレムを拠点に活動し、初期段階のスタートアップに資金を調達する小規模な投資会社のJumpspeed Venturesで役員を務めている。


この記事は、OnStartupsに掲載された「5 Mistakes Every Startup Founder SHOULD Make」を翻訳した内容です。

イスラエル出身の筆者のせいか?、良くあるこの種の記事と違う味わい深さがあった気がします。失敗の理由はともかく、そこから何かを学んで次に活かすことが大事なのは間違いありません。とはいえ、私も15年近くビジネスをしていますが、相変らず日々失敗を繰り返していますけど・・・たまに学習能力ないんじゃないか、と不安になる最近です 汗 — SEO Japan

Googleディスプレイネットワークの進化に関する【2014年まとめ】

Googleといえば検索エンジン、そしてそれに付随する検索広告で伸びた会社というイメージがありますが、アドセンスやGDNにお世話になっている方も多いと思いますが、実はディスプレイ広告でも相当なシェアを持っているんですよね。特に2014年はその成長が加速化したということで、Googleのディスプレイ広告事情をまとめた記事を。 — SEO Japan

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2014年はAdWordsに数多くの変更が加えられた。当然だが、派手な機能には多くの注目が集まった。

しかし、ほとんど注目されなかった変更も多数行われている。その多くは、Google Display Network(Google ディスプレイネットワーク)のターゲティングに対するアップデートであり、規模が小さく、また、宣伝される機会も少なかった。

事実、今年、GDNに加えられた変更の中には「状況を一変させる」クラスの変更はない。しかし、すべての変更をじっくり検討していくと、大きな変化に気づく。2014年に入ってから、GDNは進化を続け、従来のディスプレイサービスが提供する機能(あるいは、わずかに異なる機能)のほとんどを提供する本格的なディスプレイ広告プラットフォームへと成長したのだ。

GDNは多数の機能を用意しており、リマーケティング以外にも顧客候補のユーザーに接触する強力な方法が生まれている。その一部はピンポイントでターゲットを絞り、検索レベルの精度で結果を出すことが出来る。その他の機能はトップファンネルに焦点を絞っており、認知を高める効果がある。

GDNで効果的にターゲティングを行うには、検索キャンペーンの方法と考え方を捨て去り、代わりにディスプレイメディアのバイヤーの考え方を受け入れる必要がある。

GDNはキーワードでもなければ、標準以下のプレースメントネットワークでもない。GDNは複数のタイプのターゲティング、動的な広告の作成機能、そして、リアルタイムのバイイングを行う能力を持ち、適切に使えば、アドエクスチェンジ、デマンドサイドプラットフォーム(DSP)として活躍する。

適切なターゲット、適切な広告、そして、最新のレポート & 最適化ツールを使えば、どんな広告主でも「検索タイプ」のパフォーマンスを実現することが可能だ。

ペルソナに焦点を絞る

ペルソナ(ユーザー属性)は従来型のディスプレイキャンペーンにおいて重要度が高い。ペルソナは、ユーザー層、そして、ターゲットの顧客を特定する行動の特徴によって構成される。Googleは以前からGDNにおいて年齢と性別のターゲティング機能を提供しているが、2014年に「子供の有無」(新たなユーザー層の重要な目安)が新たに加わった。

また、第三四半期にはユーザー属性のレポート機能がアップデートされ、より魅力的で、より見やすくなっただけでなく、年齢、性別、そして、子供の有無に関する総合的なスタッツが表示されるようになった。その結果、より効率良くターゲティングを行い、個人的なレベルでパフォーマンスを確認することが可能になった。

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上のデータは、ユーザー属性ベースの結果を表しており、子供を持つ中年のユーザーはクリックしやすく、CPA(コストパーアクション)を下げることが判明している。最適化の観点で、誰が重要なペルソナなのかは分かるはずであり、その他のターゲット等を試すことを薦める。その際は、期待したパフォーマンスに満たないユーザー層のグループは大胆に見限り、満たすグループに力を入れるべきだ。

新たなオーディエンス & 行動ターゲティング

キーワード、トピック、そして、プレースメントターゲットを介したコンテクストベースのターゲティングは、今でも提供されているが、Googleは2014年に新たなタイプのオーディエンスターゲティングをリリースし、コンテキストベースのターゲティングから距離を置きつつある。

閲覧しているコンテンツのタイプに関わらず、話題のコンテンツを追い、売買を行う準備ができたオーディエンスが見てくれることを願うよりも、適切なユーザーにターゲットを絞る方が顧客に接触するアプローチとして遥かに有効だ。

今年の早い時期には「Search with Display Select」キャンペーンが展開され、そして、暮れが近づく中、今度はDisplay Select限定のターゲティングが導入された。このターゲティングは、キーワードによるコンテクスト主体のターゲティングに行動のシグナルを加え、パフォーマンスの結果が遥かに高い少数精鋭のオーディエンスをもたらす。

Googleは「その他」の曖昧なインタレストカテゴリのターゲティング(最初にGDNに導入された行動主体のターゲティング)を引退させようとしている。その代わりに、「カスタムアフィニティ」カテゴリと呼ばれる新しいターゲティングのタイプを加えた。

新たなオーディエンスに対して、キーワードを手動で自由に入力してモデルを作るか、あるいは、顧客が関心を持つ別のウェブサイトを使ってモデルを作ることが出来る。ヒント: 競合者のサイトを盛り込むと良い)

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すると、広告主の提案、そして、広告主が追い求めるGDNのオーディエンスをより細かく、そして、より柔軟に一致させることが可能になる。最低でも自分が求めるオーディエンスに「近い」カテゴリをGoogleが既に特定していることを願うのではなく、自分でターゲットの特徴を細かく決めることが出来るため、検索キャンペーンのような結果が得られる可能性が高い。

今年の前半に投入されたアフィニティオーディエンスは、最も範囲が広いターゲティングであり、広範なユーザーの行動をベースにしたトップレベルのカテゴリに該当する。

(他のカテゴリを重ねずに)アフィニティオーディエンスを個別で利用する場合は、通常、ある種の調査キャンペーンやアウェアネスキャンペーンを強化するために行われる。例えば、ハイテクが好きな人達にガジェットのことを知ってもらいたいなら、このターゲティングのタイプを利用すると良いだろう。しかし、直接的な反応に力を入れるなら、このターゲティングは適役とは言い難い。

ブロードキャスト(テレビとラジオ)広告に資金を投じている大企業の場合、アフィリエイトオーディエンスを使えば、同様の接触を可能にするだけでなく、遥かに優れた追跡およびパフォーマンスのスタッツを利用することが出来る。

また、同じく今年の早い時期に、「購買意向の強いユーザー層」も導入されていた。これは、検索広告のスポンサーが通常求めるファネル下部の意図を持つオーディエンスに当たる。 成功する確率がより高いGDNのターゲティングを利用したいなら、購買意向の強いユーザー層、そして、既存の類似ユーザーのオーディエンスは、検索キャンペーンと同様の働きをするので検討してもらいたい。

新しい広告のタイプ

ディスプレイ広告の成功は、美しく、高度な広告作品とメッセージに大きく依存する。検索テキスト広告では、通常、オファーを明確に伝え、コールトゥアクションにキーワードを反映させ、詰め込もうと試みる。しかし、残念な結果に終わることが多い。

ディスプレイにおいては、成功の鍵を握るのは広告そのものである。利用する広告は、広告において達成したい目標に左右される。今年、Googleは、広告の目標を達成するための、新たなタイプの広告ユニットを多数GDNに投入し、さらなる進歩を遂げていた。

今年に入って、フラッシュ、および、HTML5のディスプレイ広告を簡単に作ることが可能なディスプレイ広告ビルダーが改善された。高度な広告とは言い難いが、以前の広告ビルダーツールよりも遥かに魅力があり、柔軟性の面でも優れている。多少時間と労力を注ぎ、そして、オリジナルのコンテンツを加えれば、他のカスタムデザインのユニットに匹敵する底力を発揮してくれる。

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2014年、新たに「広告ギャラリー」も追加され、Googleが導入した複数の新しい広告のタイプに容易にアクセスし、作成することが可能になった — G+のプロモーション(ソーシャル)広告、エンゲージメント広告、フィードベースの動的な広告ユニット、動画広告。

さらに、12月10日には、広告ギャラリーにライトボックス広告を加えたとGoogleは告知していた。これは反応型の動的な形式の広告であり、YouTube、Google マップを含むソースからコンテンツを収集する。Google ショッピングのフィードとの統合も間もなく行われるようだ。

ビュースルーコンバージョン & リーチの測定

2014年はコンバージョンの要素にも多くのアップデートが行われていた。ディスプレイ広告に限定すると、ビュースルーコンバージョンの期間を管理することが出来るようになった点は最も重要度が高い。以前、ビュースルーコンバージョンは常に30日の期間で計測されていた。

直接的なクリックベースのアトリビューションを信条とする検索マーケッターの間では、ビュースルーコンバージョンの人気は低い。しかし、ディスプレイのマーケッターは、以前からビュースルーコンバージョンの良さを理解していた。ディスプレイキャンペーンで適切に用いれば、ビュースルーコンバージョンは役に立つ。

The Guardianに先日掲載された記事の中で、Unique Digital社のポール・マーズデン博士は次のように指摘している:

「バナー広告をクリックするよりも、雷が落ちる可能性の方が高い。バナー広告をクリックする確率は1/3333であり、雷に打たれる確率は1/3000である。」

マーズデン博士は、コンテンツの飽和に関しては、確かに的を射た指摘を行っている。ただし、これはディスプレイ広告にも当てはまる。アプリ内、あるいは、YouTube上でオーディエンスをターゲットにしているなら、「動画を視聴する時間」や「アプリを利用する時間」を中断したくないため、クリックしてもらえる確率はさらに低い。

ただし、広告に気づいてもらえなかった、もしくは、オファーに興味を持ってもらえていないわけではない。関心を持つユーザーは、別のタブを開き、直接、または、検索を介して興味を持ったオファーを確認する – その後、コンバートしたら、ビュースルーコンバージョンにカウントされる。

また、新しいGDNの広告ユニットの多くは、視覚的な情報を多く運び、スクリーン全体に拡大される — そのため、クリックせずに発生したコンバージョンに影響を与えていないとは言い難い。提供する広告のタイプ、そして、製品に対する検討期間を鑑みた際に、理にかなった期間を設定することが肝要である。

例えば、28日前にユーザーが見て、クリックしなかった靴下のバナーにセールスの原因を求めるのは無理がある。しかし、靴下に関する動的な広告ユニットをスクロールしたユーザーが翌日その靴下を購入したなら、当該のビュースルーに功績を認めるのは、大いに筋が通る。

リアルタイムビディング

検索マーケッターは、CPCに関して、入札をGoogleのアルゴリズムに任せるアプローチを怖がる。一方、ディスプレイマーケッターは、リアルタイムビディング(RTB)はディスプレイのパフォーマンスに大きな影響を与える点を心得ている。

認知を求める広告主に対して、今年、Googleはアクティブビュー CPMビディングをリリースした。このツールを用いると、広告主は見てもらえる可能性が最も高い広告スロットとインプレッションを追求し、CPMの投資が広告ビューを実際にもたらすことを裏付けられる。このビディングは新たなアクティブビューレポートのカラムによって支えられている。

パフォーマンスキャンペーンでは、CPA ビディングに頼るべきだ。コンバージョンオプティマイザーは今年新たに登場した機能ではないが、GDNキャンペーンの成功に大きく貢献するアップデートを行っている。

コンバージョンオプティマイザーを有効にするために、キャンペーンに15回のコンバージョンが必要とされていた時代があった。2014年の半ばを過ぎると、この制限は緩くなった。アカウント全体で十分なコンバージョンを獲得している場合、新しいキャンペーンを作成し、すぐにCPA ビディングを有効にすることが出来る。

そのカラクリを教えよう。Googleは、各ユーザー、そして、コンバートする確率を行動面において深く理解しており、同社にとって、適切なインプレッションを適切な人物に提示し、ターゲットのCPAをもたらすのは朝飯前なのだ。

GDNにとって2015年は飛躍の年になるのか?

2014年のGoogleの収益のうちGDNが占める割合はたった3割程度であった — そして、専門家の多くがこの3割の大半をリマーケティングキャンペーンが稼ぎ出していると指摘している。GDNはGoogleにとって収益を伸ばす大きなチャンスをもたらすため、同社が新しい、優れた機能に力を入れるのは当然である。

検索マーケッターは、検索の垣根を越え、ディスプレイマーケッターのように考え、ユーザーに接触し、成果を分析する上で異なる方法を受け入れることが出来るのだろうか?

その答えは時が経てば分かるはずだ。勇気を持って新しいGDNの機能を試すつもりなら、あと2つだけディスプレイマーケッターのアドバイスに目を通してもらいたい。

  1. 適切なフリークエンシーキャップはとても重要だ。AdWordsでは、インプレッションキャップと呼ばれ、キャンペーンの設定ページに用意されている。また、リーチとフリークエンシーをディメンションタブで、そして、リーチの統計値を各種のレポートのビューで確認しておきたいところだ。
  2. バーンピクセルを利用する。バーンピクセルとはAdWordsの業界用語であり、オーディエンスの除外を意味し、タイミングを見計らって、ターゲティングを中断し、広告やオーディエンスの疲労を回避する手法である。

この記事は、Search Engine Landに掲載された「2014, The Year Google Display Network Grew Up: Will SEMs Embrace It?」を翻訳した内容です。

Facebookもしかりですが、ネット業界のトップランナーの進化は加速化していますね。既にGoogleの広告売上の1/3を占めていることも知りませんでしたが、それでも大半はりマーケティングなんですね。その壁を打ち破れれば、また企業のディスプレイ広告への投資が倍増しそうです。サーチに負けじと進化を続けるGoogleのディスプレイ広告事情でした。 — SEO Japan

投資家のプレッシャーに晒されるTwitterの2015年の展望

GoogleやFacebookに比べ、何かと機能拡充や成長のスピードが遅いと揶揄されるTwitter、最近はInstagramにユーザー数を追い抜かれたなんて話もありました。さて、そんな崖っぷち?のTwitterが、2015年に勝負をかけるべき分野について有名メディアMashableがまとめてくれた記事を今回は。日本でも大人気のTwitterですが確かに一時に比べ落ち着いた感もある今日この頃、さて来年はどうなる? — SEO Japan


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画像: ルーク・レオナルド/Mashable

昨年のこの時期、株式公開後Twitter、そして、同社の社風がどの程度変化するのかについて、活発に議論が行われていた。そして、皆さんもご存知のように、どちらも大きく変化した。

株式を公開してから3ヶ月間、Twitterの株価は70ドル/株まで高騰し、順調なスタートを切った。しかし、2月に初めての業績報告を行うと、Twitterは突然失速を始めた。収益と利益に関しては金融街の専門家の予想を上回る数値を上げていたものの、ユーザーの増加ペースは予想を下回っていることが判明した。その結果、株価は一夜にして20%以上も下落した。

その後の業績報告でも、この傾向が鮮明に明らかになり、Twitterの経営陣は何よりもユーザーの増加を優先し、Facebookのようにメジャーなサービスに成長したことを投資家に証明しなければならなくなった。CEOが重役を兼任したり、経営陣のテコ入れを図ったりしたものの、結果はついてこなかった。その一方で、経営陣は製品のアイデアを重視するようになった。

先日の記事でも取り上げたが、Twitterの元社員はMashableに対して、同社は常に成長を優先していたことを打ち明けている。しかし、とりわけIPOの後、会議室で激しい議論が交わされるようになったようだ。

このような努力の結果は、来年を通じて徐々に現れてくるだろう。

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画像: Twitter

新しいTwitter

今月、Twitterが初めて開催したAnalyst Dayイベントで、Twitterの経営陣は製品開発をスピードアップし、様々な新しい機能をリリースするための計画を発表して、投資家の信頼を取り戻そうと試みていた。

Twitterは、新たに登録したユーザー — そして、フォローしたくなるような会話を見つけることが出来ない既存のユーザー — に対して、キュレートしたタイムライン(フォローするユーザーを予め用意したタイムライン)を導入し、フォローするユーザーを探す手間を省く。こうすることで、ユーザーに説明するプロセス、および、ユーザーの維持を改善したいとTwitterは望んでいる。

また、Twitterは利用していない間にユーザーが見逃した可能性があるツイートをハイライト表示する機能、ネイティブ動画編集機能およびシェア機能、最新ニュースのアラート等の導入を始めている。その結果、ユーザーエンゲージメントが上向く可能性がある。少なくとも、動画に関しては、さらに強力な広告の選択肢をもたらすはずである。

一部のTwitterの関係者は、メッセージ送受信アプリの台頭により、TwitterのDMが圧倒されている現状に頭を抱えている。分析イベントで、Twitterは「プライベートなメッセージにおいて重大な機能」を導入すると予告していた。

これは全て「Twitterらしさ」の基盤を弱めることなく、出来るだけサービスの拡大を試みる戦略の一環である。

Twitterが最近雇用したCFOのアンソニー・ノトは、先日の業績報告会で「当然、Twitterは今後もリアルタイムのネットワークであり続ける。ユーザー体験について考える際、我々はこの点を最も重視する。しかし、ユーザーにとって非常に大事な出来事が、アプリを開く数時間前に起きることもある。我々はこのような特有の機会を見つけ、たとえつい最近起きたことではなくても、非常に大事なコンテンツとして提供する」と話していた。

独立型アプリ

Facebookはより機敏で、個別の利用により適切に対応するため、独立型アプリのリリースを強化している。Twitterもこの流れに乗るようだ。

Twitterのディック・コストロCEOは、今月のイベントで、独立型アプリをリリースするとアナリストに向けて発表していた。コストロCEOはアプリの詳細には触れなかったものの、同社のスタッフはTwitterのコンテンツを別の方法で用いる可能性があることを示唆していた。あくまでも憶測に過ぎないが、メッセージ送受信アプリやニュースに焦点を絞ったアプリが候補として挙げられる。

「Twitterを世界で一番デイリーユーザーが多いサービスへと導く上で有効で、Vineのように、Twitterとは別のアプリとして提供することが可能な、Twitterを補完するアプリが存在すると我々は信じている」とコストロCEOは語っていた。

現時点で、Twitterは独立型アプリにおいて、ある程度の成功を収めている。Vineは大勢のユーザーを獲得しているが、反対にTwitter Musicは今年の前半で閉鎖に追い込まれていた。

Twitter COO Ali Rowghani (R) stepped down on Thursday. Rowghani is seen here in 2010 with Twitter cofounder Ev Williams.

Twitter COO Ali Rowghani (R) stepped down on Thursday. Rowghani is seen here in 2010 with Twitter cofounder Ev Williams.

画像: Flickr Joi Ito

経営陣の入れ替えの可能性

Twitterは1年も経たないうちに製品部門の統括者を2度変えている(現在3人目)。また、COO、CFO、メディアの責任者等の入れ替えも行ってきた。

IPO後の数ヶ月間は、従業員が株を売却するため、多少の入れ替えはやむを得ない。しかし、Twitterの重役の入れ替えは、あまりにも激しい。この原因としては、駆け引きだけでなく、ユーザーの増加を重視する投資家からのプレッシャーも挙げられている。

「チームに対する全ての変更は、正しい理由で、正しいタイミングで、正しい決定の下に行われている。」とイベントでコストロCEOは述べていたが、CEO本人も「際立っている」点を認めている。

Twitterは意欲的な製品戦略を掲げており、新たにCFOに就任したアンソニー・ノトは、この戦略、および、Twitterの強みを投資家に伝える面で前任者よりも優れているのだろう。順調にユーザーが増加している点を証明することが出来るまで、経営陣は冷や冷やしながら仕事に取り組まなければならない。もちろん、コストロCEOも例外ではない。

FacebookやGoogleのCEOとは異なり、コストロCEOは設立者でもなければ、大量の株を保有しているわけでもない。要するに、ウォールストリートの意思に左右される運命にある。コストロCEOと仕事をしたことがある数名の従業員が、同CEOが投資家に追い出されるのは時間の問題ではないかと述べていた。その答えは2015年になれば分かるはずだ。

買収

予想通り、IPOの後、Twitterは大きな買収を数回実施した。ソーシャルTV分析サービスコマーススタートアップ、そして、Androidのロック画面アプリ等だ。この取り組みは2015年も継続される可能性がある。

今年の9月、Twitterは転換社債と言う形で新たに18億ドルの資金調達を行った。これは1年前弱にIPOで得た資金とほぼ同じ額である。今回の資金調達により、今後の買収に用いる軍資金が集まったことになるが、FacebookやGoogle等のライバルと比べると利用可能なキャッシュは遥かに少ない。

事実、コストロCEOは買収に関して様子見の状態だとあるメディアに打ち明けている。


この記事は、Mashableに掲載された「Twitter: What to expect in 2015」を翻訳した内容です。Copyright reference no. 110250.

特別なことが書いてあるわけではありませんでしたが、というか、粛々とかつ大胆にやるべきことを素早くやっていくしかないということなのですかね。独立型アプリは最近のトレンドと思いますが、Twitter自体が元々独立型アプリのような存在だったわけですし、Vineのプチ成功等もありますが、今後どんなアプリを出していくのか気になります。映像以上に画像・写真が最も親和性高い気がしますが、Instagramがありますしね。当然、InstagramがTwitter化してくる可能性もありますし、来年は Instagram vs Twitter の戦いもさらにヒートアップしそうです。しかし今となってはFacebookがInstagramに支払った1000億円、当時は高すぎる等の非難もありましたが実は安かったのかもしれません?! — SEO Japan

スタートアップとは何ぞや?

ネット界隈では日本でも起業が普通によくあることになってきた最近、スタートアップという言葉も当たり前になってきましたね。かつては「ベンチャー企業」と呼ばれていたと思いますが、スタートアップというと妙にかっこよく感じるのは気のせいでしょうか。起業といっても、それには様々な形があるわけですが、あえて「スタートアップ」と呼ぶのであれば、そこには通常の起業とは違う何かがあるはず?改めてスタートアップの意味を考える記事を今回は。 — SEO Japan

注記: San Diego Startup Week_Alternate_logoこの記事はSan Diego Startup Week期間中にXconomyで既に配信された作品である。

オックスフォード英英辞典(最近では、Oxforddictionaries.comと呼ばれることが多いかもしれない)はスタートアップを「新たに開設されたビジネス」と定義している。

言葉のルールを変えることを拒む人達には、この定義は支持されるかもしれない。しかし、言葉は進化し、定義は変化する。微妙なニュアンスが生まれ、調整する必要性が生じる。そのため、言葉は進化する。言語は現実を具体化するため、言葉自体よりも、言葉が表現する対象の中に真実が見られる。そして、最近、スタートアップコミュニティは、辞書に掲載されている定義を変えようと試みている。

例えば、この業界の専門家は次のように語っている:

スティーブ・ブランク: スタートアップとは、繰り返し可能、そして、拡大可能なビジネスモデルを求めて形成された組織を指す。

エリック・ライズ: スタートアップは、極端に確実性が低い状態で、新たな製品やサービスを提供するために作られた団体である。

ポール・グラハム: スタートアップとは早く成長することを意図して作られた会社を意味する。新たに資金を調達したからと言って、スタートアップと呼べるわけではない。同様に、テクノロジー業界に限られるわけでもなければ、ベンチャーキャピタルを獲得する会社に限られるわけでも、「出口戦略」を持つ会社に限られるわけでもない。唯一欠かせないキーワードは「成長」である。

マーク・サスターは、成長を過剰に意識すると一部のスタートアップは失敗すると指摘し、さらに細かく定義している。ビジネスモデルによって成長するスピードが遅いものの、それでもスタートアップのカテゴリーに含まれる。「小さな世界に印象を残す」(私なら「小さな世界に小さな印象を残す」と表現する)ことを目指したスタートアップも存在する。マーク・サスターによる的確な見解においても、スタートアップが「従来の小さな事業」とは一線を画している点が反映されている。

スタートアップの資金調達が進化するにつれ、サスターの見解が正しいことが証明されるようになるはずだ。ベンチャー投資家は多額の資金提供に値するごく一部の会社にのみ資金を調達し、残りは希少な「幸運」に依存しない投資を通じて資金を獲得することになる。最終的に、スタートアップとその他の会社の違いは、成長のレベルではなく、どちらかと言うと、心の奥底から成長を本気で求めているかどうかになる。

例えば、現在、メインストリートに店舗を持ち、ウェストストリートにも店をオープンさせたいレストランは、同地区のPRエージェンシー、クリーニング店、あるいは、家族経営の電気機器修理会社よりも、グローバルな防衛業務の提携を通じてビジネスの拡大を望む新しい軍服メーカーに近い。

成長の早い会社と、従来型の零細企業では、資金調達、コンサルティング、法律に関するアドバイス、不動産のニーズ等が異なる。成功するために求められる要素も異なる。成長の早い会社は、意欲的な目標を達成するため、セールススタッフやマーケティングスタッフで構成されるチームを結成する、権限を委ねる、エキスパートを雇う、ビジネスの一部をアウトソースする、提携を求める等を行う。 利益(ある場合)はビジネスに還元される。 (非難するわけではないが)従来型の小さな会社の経営者は、雇用、そして、外部のインフルエンサーとのやり取りにおいて、厳しい監視下に置く傾向が見られる。出来るだけ早い段階で利益を求め、利益をビジネスに戻すことには執着しない。

本気で考えよう

「スタートアップは何か」を軽い気持ちで考える浮ついた議論は、この複雑な現実をに無視している。ここで、この問題の解決を試みる。先程紹介した4名のエキスパートは、スタートアップは最初は小さな規模でスタートするものの、スモールビジネス(個人経営の会社等)とは異なる点に関しては同意するはずだ。スタートアップの定義は、事業を運営してきた期間よりも、拡大を試みる規模との関連性が高い。

スタートアップがスタートアップではなくなる時期についても、様々な意見がある。この点に関しても、事業を運営する期間が定義を左右するわけではない。Dropboxは7年間事業を展開し、10億ドルの資金を調達(負債金融を含む)しているが、投資家に配当を行うため、さらに大きな利益を必要としている可能性が高い。それでも、スタートアップである。

判断が難しい部分も多数あるが、スタートアップがスタートアップを卒業する3つの方法がある 1. 買収やIPO等の株式のイベントを経て、スタートアップの段階を終了する。投資家は資金を取り戻す。 2. マーケットが答えを出し、同じペースでの成長が見込めなくなる。事実上、小規模/中規模の「生活するための」ビジネスに落ち着く。株式公開の話は持ちあがらない。 3) 撤退する。

スタートアップのファウンダーは、マーケットを破壊する、少なくとも、現状に大きな変化をもたらすことを望む。この望みが達成されると、マーケットの規模が限定されると、あるいは、様々な理由でファウンダーが望みに見切りをつけると、スタートアップはスタートアップではなくなる。

小さな事業の経営者はこの考え方に反論するかもしれないが、事実として、大半の小さな事業は規模の拡大を望んでいない。早く成長すると、小さな規模の事業の経営者が望まない問題をもたらす。ストレスを与える成長が存在しない状態でこそ、満足感を得られるライフスタイルを味わえる。通常の神経を持っているなら、それ以上は求めない。目標とライフスタイルが一致すれば、それで満足するためだ。

広範囲にわたる影響は計り知れない。連邦政府および州政府の役人が、大きな企業になることを望むスタートアップと家族を養うために創設された会社との違いを、つい最近まで把握していなかった。

決して、後者を軽視しているわけではない。アメリカの経済を支えているのは小規模な事業(スモールビジネス)である。これは個人的な意見だが、事業を始めて自分の生活を良くしたいと望む起業家には、出来るだけ手を差し伸べるべきだと思う。それだけでも、アメリカンドリームの半分には当たる。

事業を生み出す事業

しかし、小さな事業は、拡大可能な事業を生み出さない。一方、拡大可能な事業は小さな事業を生み出す。ある地方の拡大可能なスタートアップ、TakeLessonsが2年の間に従業員が10名から100名勤務するビジネスに成長するには、大きく、それでいて、良質なオフィスが必要になり、そして、オフィス機器、経理、法律顧問等に資金を投じなければならない。

規模を拡大することが出来るスタートアップは、その他の製品やサービスの需要を高めるため、重要度が高い。このタイプの会社の成長は、その他の事業の成長を誘発する。大企業であっても、このような仕組みで地域の事業に影響を与えることは出来ない。大企業は地域経済の需要を僅かなレベルでしか動かすことが出来ない。新しい成長を重視する会社は、法律、会計、オフィス機器、デザイン、建築、食べ物、飲み物等、新たな需要を作り出す。

「小規模な事業」を軽蔑しているつもりはさらさらない。「生活するための事業」にも同じことが言える。このタイプの事業は、事実、サンディエゴの経済にとって欠かせない存在だ。しかし、小規模な事業と拡大可能な事業に必要なリソースは、圧倒的に異なる。市民組織、メディア、サンディエゴ市等は、この違いをよく理解し、サンディエゴ市のスタートアップ文化を育むことで、私達がもたらそうとする変化を調整し、共に動く必要がある。

スアートアップは大企業の小さいバージョンでもなければ、小規模な事業の大きなバージョンでもない。そのため、求められる取り組みはそれぞれ異なる。

ダウンタウンサンディエゴパートナーシッププログラムとサンディエゴ地域経済発展公社を通して、サンディエゴ市政府は市内のスタートアップ産業を支援する上で大きな一歩を踏み出した。恐らく、様々な後援者に求められる基本的な政策の違いを公式に認めているわけではないのだろう。それでもサンディエゴ市は小さな事業とスタートアップの違いを意識的に認識するべきである。それでは、推奨事項を挙げていく:

- スタートアップの観点で既存のプログラムを評価する。スタートアップを対象としているのか、あるいは、小さな事業を対象としているのか?

- スタートアップのファウンダーと交流し、既存のプログラムを修正することでスタートアップがメリットを得られるのかどうか判断する。

- 支援する価値があると判断したなら、小さな事業ではなく、あくまでもスタートアップとしてアプローチする。小さな事業の運営者と呼んでいるようでは、スタートアップのファウンダーに相手にしてもらえないはずだ。

- スタートアップを魅了する可能性がある区割り、税の面での優遇、そして、不動産等の新しいプログラムを考案する。小売りやその他の小規模の事業に対する需要を生み出す可能性があるためだ。

このように、政府、とりわけ地方自治体は、経済の成長の底上げを図るつもりなら、従来型の小さな事業と拡大可能なスタートアップの違いを理解しなければならない。


この記事は、Market By Numbersに掲載された「Who Cares What a Startup is? You Should.」を翻訳した内容です。

スモールビジネスとスタートアップの違いは成長性にあり、スタートアップはスケールすることで、雇用も拡大し、地域にも大きく貢献する、と非常にわかりやすい説明でした。別にネット界隈の起業を全てスタートアップと呼ぶわけではなかったようですね。ネットでもどう考えてもスモールビジネスの可能性しかないのにスタートアップと意気込んでいるケースも多々あるように見受けられます。スモールビジネスでも全然良いと思うのですが、その場合はそれが大好きであることが持続させるには大事な気がします。

記事にあるような政府や自治体が起業支援していく過程で、スタートアップとスモールビジネスの違いというか、成長・スケールの可能性については、本来吟味が必要なのかもしれません。とはいえ、最初の時点でその可能性は起業家自身もわかっていない場合がごく一部の超優秀な人を除けば少ないと思いますし、その可能性を判断できる人も少ないでしょうし、何より日本の場合はまだまだ起業数自体が少ないですから、とりあえず当面は「スタートアップはかっこいい」路線で起業数を増やす努力をしていく形でも良い気はしますけどね。なんてことをいっていると、真面目じゃない、と怒られそうなんですけど。 — SEO Japan

Vineで作った14点の超絶フードアート作品

昨日の料理写真集に続き、勢いついでにもう1本。こちらはVine編。これ見てると確かに超ショートビデオって面白いな、と思わせられます。 — SEO Japan


Thanksgiving_vine

「パンプキンパイはいかがですか?」と、今、誰かが言った気がする。一切れ食べたい気分だ。

先週発表したMashable Vine チャレンジはシェフと美食家を魅了した。 このコンテストでは、料理中、または、テーブルに並べた料理の動画を募集した。

今回のチャレンジでは、ベーキングのエキスパートであり、フードアートの天才でもある、TheCupcakeDude(Vine)ことエリック・ラーセンをゲストに迎え、優秀な作品を選出した。

今回の#6SecFood Vineでは様々なスタイルの作品が投稿されていた。動く香辛料から、思わず涎が出てしまう感謝祭の料理、ハウツーレシピ等、バラエティ豊かな作品に私達は遭遇した。

「世界中の料理を見ることが出来て楽しかったです。素晴らしいレシピから創造力豊かな見せ方に至るまで、大勢のVineユーザーの意気込みを感じました」と、ラーセンは話している。

それでは、エリック・ラーセンが厳選した作品を紹介していく。

1. ツイストしたマッシュポテト


2. Eat, play, love

3. リンゴマジック

4. 走れ、ホットドッグ!

5. I LOVE FOOD

6. 七面鳥を守れ!

7. 感謝祭の鳥の運命

8. アスパラガスのオーブン鍋料理

9. スローじゃないスロークッカー…

10. 落とし卵カレー

11. 感謝祭で残った料理も工夫次第でごちそうに!

12. フリーダカーロ風ポテト

13. 七面鳥軍団

14. フレッシュなクランベリーソース

このストーリーに何か付け加えたいことがあるなら、コメント欄で発表してもらいたい。


この記事は、Mashableに掲載された「14 Vines that take food art to another level of yum」を翻訳した内容です。Copyright reference no. 110250.

どれも思わず見てしまいますね。プロじゃなくともアイデア次第ですぐにできそうですし(逆にその手作り感が良さそう)、日本でもマーケティング利用が増えていくかもですね。動画といえば、私が関わるデータアーティストでも短編じゃありませんが、動画マーケティングを活用しているのでよろしければ(YouTubeニコ動! — SEO Japan

見るだけで涎が出てくる21点の料理写真(サンクスギビング編)

究極のリンク構築ガイドを紹介後、無性に疲れてしまった時にたまたま目に入った記事を思わず翻訳。有名メディアMashableがサンクスギビングに集めた料理写真集です。かなりアメリカンなので日本人が涎が出てくるかはともかく、米国サンクスギビングの料理文化がうかがえる記事です。年末の一休み記事。 — SEO Japan

Pie

伸縮性のあるズボンが大活躍するシーズンがやって来た — 食べ過ぎが許される嬉しい季節が始まる。

家族、友人、そして、多くのごちそうで1年を締めくくる時期が近づいてきたが、素晴らしい仲間、そして、美味しい食事に感謝する必要がある。

先週、読者の方々にMashable フォトチャレンジにおいて料理の写真をシェアするよう求めた。すると、美味しそうな料理の写真が続々と送られてきた。

祖母のフルーツケーキ作りを手伝う写真から、感謝祭恒例の七面鳥料理に挑戦する写真に至るまで、Mashableスタッフの芸術的な味覚は完璧に満たされた。

早速スクロールして、私達が選んだ優れた作品を目で存分に味わってもらいたい。全ての投稿作品を見たい方は、ここをクリックしよう。

1. 初めての鳥

2. ピーカンパイ

3. 一番おいしいところ

4. シナモンロール

5. 豪華な晩餐

6. 焼き上がりました

7. メガな料理

8. チョコレートファッジパンプキンパイ

9. ポテトクニッシュ

10. エレガントな食事

11. 本格的な夕食

12. クリエイティブな切り抜き

13. 究極のディップソース

14. ブランチの一時

15. 角クッキー

16. 至福のドーナッツ

17. 好きなだけどうぞ

18. 得意のカクテル

19. 最狂コンビ

20. 美味し過ぎて

21. 締めの一杯


この記事は、Mashableに掲載された「21 foodie photos to curb your holiday cravings」を翻訳した内容です。Copyright reference no. 110250.

私も米国に住んでいたことがあり、サンクスギビングの時、知人の家に招待されたことが何度かありますが、正直サンクスギビングディナーってそこまで美味しいと思ったことがないのですが汗、、、伝統料理ですし日本のお節料理に通じるところがあるかもです。しかしこの写真を眺めていると何となく久しぶりに食べたくなってしまったりもしました。 — SEO Japan

人気YouTuberが執筆した小説、1週間で7万8000冊売れ記録を作る

日本でもYouTuberが注目されつつありますが、米国まではとはいかずとも同じくYouTuberが人気のイギリスで、YouTuberによる初めての小説が大ヒットを飛ばしたという気になる記事をお届けします。 — SEO Japan

Zoella

イギリスのYouTubeスター、ゾエラは小説家としてのデビューを飾った。そして、その作品、Girl Onlineは、1週間でを7万8000冊も売れたのであった。

The Booksellerによると、6年前にNielsenのBookScanが売り上げの計測を初めて以来、1周目でこれほど売れた作品は今までなかったようだ。

ゾエラ(本名 ゾーイ・サグ)が運営するYouTubeチャンネルは660万名の購読者を抱え、statsheepによると、YouTubeで51番目に購読者の多いチャンネルのようだ。

シリーズ一作目となるデビュー作は、現在、Amazonのベストセラーランキングで1位を獲得している。この作品は、ニューヨークに移住したブロガーが、ミュージシャンと恋に落ちるラブストーリーを描いている。

Twitterの投稿で、ゾーイ・サグは最高の1周目の売り上げについて感謝するメッセージを送っている。

ビックリしました。Girl Onlineをこれほど多くの方が買ってくれるとは夢にも思いませんでした。嬉し過ぎて泣きそうです。

1週間で記録的な本数を売ったゾエラは、少人数ではあるものの、大成功したYouTuber兼作家のグループに仲間入りした。このグループに含まれるジョン・グリーン、グレイス・ヘルビッグ、そして、ハンナ・ハートは評論家から高い評価を受けている。

このストーリーに関して、何か付け加えることがあるなら、是非コメント欄で発表してもらいたい。


この記事は、に掲載された「YouTube star Zoella breaks first week sales records with debut novel」を翻訳した内容です。 Copyright reference no. 110250.

単なるニュース記事ですが、YouTuberなのに小説?!と見出しが気になったのと日本でもYouTuberが人気を集めているので紹介してみました。来年はYouTuber含む本格的動画ブームが日本にも来る? — SEO Japan

米大手新聞にもディスラプションの波、Uberが反省? – 米国発Web業界ニュース12月初旬号

究極のリンク構築ガイドを翻訳し終えて年内のSEO関連記事は書ききった感があるのですが、SEO以外の記事も積極発信していこうと思います。今回はお馴染みの週刊ウェブ業界ニュース。日本でもニュースアプリの普及でニュースメディア再編が囁かれていますが、日本以上にネットの影響を受けている米国の状況はいかに?そしてとんでもPRから事件など話題のUber、その他多数のニュースでお届け。 — SEO Japan


Beat up car in LEGO bricks
今週のウェブマーケニュースでは、・New York Timesもディスラプションの波に飲まれる ・Apple Payの本当の狙い ・Facebookがプライバシーの設定を(再び)変更 ・Twitter、荒らし対策を強化 ・密かに成功するMedium ・オーディオのバイラル化 ・七転び八起きのUber ・絶好調のLyft ・見えないソーシャルのインパクト ・コンテンツのカルチャーを作る ・天才を見分ける難しさ ・PRをプロに任せるべき理由等の話題を伝える。

それでは、デジタルマーケティング業界に影響を与える重要なリンクをまとめて紹介していく。

毎週、経営者の方々が、最新の変化、レポートする価値のあるアイテム、そして、仕事で役に立つ可能性があるコンテンツを把握することが出来るように、テクノロジー、ソーシャルメディア、モバイル、デジタルコミュニケーション、そして、マーケティング業界の現在のイベントとトレンドに関するリンクを集めて、ニュースレターを提供している。ニュースレターを購読することも可能だ。

また、Flipboardを利用しているなら、This Week in Digital Magazineを購読すると、同じリンクを手に入れることが出来る。

注記:

  1. 先週は感謝祭のため休ませていただいた。そのため、今週のFlipboardにはこの記事で紹介する記事よりも多くの記事が掲載されている。
  2. 2、3週間前より、オーディオのセクションを追加した。ポッドキャストおよびオーディオのコンテンツに対する注目が高まっているためだ。

インダストリー

プラットフォーム

  • Facebook
  • Twitter
    • TwitterのCFOは交渉中に誤ってDMのメッセージを公開してしまった。しかも二度も。意図的なリークなのか、それとも、単純に使い方を間違えただけなのだろうか?(Business Insider)
    • Twitterは暴言を発するアカウントと嫌がらせをするアカウントをブロック & レポートする手段を改善した(The Verge)
  • Instagram
    • デジタル時代における重要性を高めるため、PolaroidがSocialmaticの販売を行う。299ドルで販売されるこのインスタントカメラは、Instagram、Facebook、そして、TwitterにWiFi経由で接続する。また、やはりカメラの裏側には自己撮り用のレンズが搭載されている(CNN Money)
    • National Geographic、GoPro、そして、Intelを含む6つの企業はInstagramを巧みに活用している(B2Bの会社もInstagramを有効に活動することが可能)。この記事を読み、まあまあレベルと一流レベルの違いを理解しておこう(Mashable)
    • IKEAはInstagramのアカウントを用いてオンラインカタログの作成に取り組んでいる(Mashable)
  • Tumblrはアクティブユーザーの増加においてFacebook、Twitter、Instagram、YouTube、Pinterestを上回っている(Inc.)
  • Mediumの存在を忘れないでもらいたい。ライターにとって重要なプラットフォームであり、ソーシャルチャンネルをスムーズに、そして、巧みに統合しており、また、インタラクティブな機能も多い。そして、着実に成長している[そのうち、ラージと呼ばなければならなくなるのだろうか?](Medium)
  • コラボレーティブエコノミー

    • Uber
  • Lyft 
  • Uberのドライバーとしての生活を綴ったジョエル・コムは、 シェアエコノミニーで大事なのはテクノロジーではなく、人だと指摘している(Huffington Post)
  • Airbnbは、先日、約1300名の住宅提供者を集めてカンファレンスを開催した。Uberが理解していない文化をAirbnbは理解している(HBR)
  • オーディオ

    計測基準/測定/ビッグデータ

    法律/人事

    コンテンツ

    • コンテンツ戦略を策定する際は、コンテンツのカルチャーを無視することは出来ない。良好な成果を得るためには、人、プロセス、そして、インスピレーションを基に、トーンを決める必要がある。The Altimeter Groupがこの件をレポートしている(Top Rank Blog)
    • 今からでもブログを始める価値はある。これからブログを始めるつもりなら、ブランド vs ニッチ、オーディエンスの獲得、SEOに対する考え方等、検討すべきポイントに注意してもらいたい({grow})

    重要な記事、動画 & オーディオ

    簡単に言うと

    「平凡な人は所詮平凡なことしか分からないが、才能のある人は一瞬にして天才を見極めることが出来る」
    - シャーロック・ホームズ

    画像ソース: Atin(Flickr)


    この記事は、Scott Montyに掲載された「This Week in Digital December 5th 2014」を翻訳した内容です。

    おなか一杯になった記事でした。。英語が苦にならない方は、気になった記事を後でチェックしたいですね。 — SEO Japan

    SEOを制する究極のリンク構築ガイド 全12章

    Googleの進化で被リンク対策の難易度が増し、有料リンク販売中心だった日本のSEOはその姿を根本的に変えつつある現在。Googleが被リンクの重要性を下げるとはいうものの、リンクがランキング決定における重要要素であることには変わりがなく、SEOにおいてリンク構築戦略が重要であることには変わりはありません。米国で私が最も敬愛するウェブマーケッターのニール・パテルが今日の時代に合わせて書き下ろした最新のSEOガイドを全12章、全て翻訳してここに紹介します。SEO Japanでも多くのリンク関連の記事を紹介してきましたが、このリンク構築ガイド以上にリンク構築について深く掘り下げて考え、かつ具体的な手法まで紹介してくれている記事はもちろん、書籍もないでしょう。全体的にツールやサービスの説明も多く日本でそのまま使えない情報も多く、その意味や用途を考えた上で日本仕様に自分なりに変換することが求められる、上級者向けの高度な内容になりますが、コンテンツマーケティング全盛の中、あえて、いやだからこそリンク構築を極めたい方には参考になりすぎる実践的なアドバイスが満載の内容になっています。名前に恥じない究極の内容を是非楽しんでください。 — SEO Japan

    序論

    • このガイドを策定した理由

      SEOの取り組みをレベルアップさせるコツを伝授するため、上級者向けSEOガイドを配信したところ、反響はとても大きかった。しかし、このガイドを配信した直後、SEOの中で最も重要度が高く、最も難しい取り組み — リンク構築 — のセクションに対して、最新の、徹底したガイドが必要なのではないかと感じた。しかし、その心配をする必要はなくなった。メリット、そして、詳細なデータが豊富に詰め込まれた、リンク構築の参考資料が完成したためだ。このガイドで、私は持っている知識を全て惜しみなく公開している。ゲスト投稿から、PRファネリングに至るまで、効果的なリンク構築を実行する方法を漏れなく学ぶことが出来る。

    • このガイドの対象者

      パンダやペンギンの攻撃を受け、現代のリンク構築に関する入門書を必要としているなら、このガイドは大いに役立つはずだ。また、プレスリリースやソーシャルブックマークを使った手法を推薦するアドバイスに飽きた人にも、このガイドに目を通してもらいたい。今すぐ被リンクを獲得するための資料を求めているなら、このガイドを手放せなくなるだろう。ニッチのアフリエイトサイトを運営しているにせよ、フォーチュン 500の企業のeコマースサイトを運営しているのせよ、ビジネスを成長させる上で役に立つ新たな手法を学ぶことが出来る。

    • このガイドの使い方

      上級者向けリンク構築ガイドは、バイキング形式で利用することが出来る。うまくいく取り組みに関して、手掛かりをつかんでいるなら — そして、新たな戦略を少し知りたいだけなら – 拾い読みしてもらっても構わない。新たな戦略が見つかるはずだ。一方、現在のSEOの基本を理解しているものの — 知識を増やしたいなら — 順番通りにガイドを読み進めていってもらいたい。

    1. リンク構築の新時代

      過去に作られたリンク構築に関する記事は、無視して構わない。グーグルのペンギンアップデートは、SEOを大きく変えた。これから、SEOの歴史を簡潔に紹介し、現在の騒然としたSEOの環境におけるリンク構築のフレームワークを提供する。さらに、積極的にグーグルのアルゴリズムからサイトを守る方法を説明する。アルゴリズムのアップデートは、頻繁に行われ…厳しさを増している。

    2. 完璧なリンクを求めて

      このチャプターでは、適切にリンクのランキングの力を評価する方法を学ぶ。SEOコミュニティは、アップデートに固執しているが、グーグルは、リンクの価値を評価する仕組みを少しづづ変えている。ホワイトハットであれ、ブラックハットであれ、あるいは、グレイハットであれ、絶対にこのチャプターを読んでもらいたい。

    3. 壮大なコンテンツによるリンク構築

      優れたサイトの基盤になっているのは、優れたコンテンツである。コンテンツではなく、リンクに標準を絞る方針は、SEOにおいてよく見られる誤りである。衝撃的な、大地を揺るがすコンテンツを作成すれば、リンク構築に苦労することはない。強力なコンテンツは、業界のキーマンと関係を構築するきっかけにもなる。あらゆるビジネスの取り組みに言えることだが、リンクを構築するコンテンツにも公式がある。このチャプターでは、話題に上がる(そして、リンクを張ってもらえる)コンテンツを作る方法を紹介する。

    4. 被リンクの投稿

      必ずしも、緊密な関係、または、優れたコンテンツを介して、リンクを獲得しなければならないわけではない。チャプター 4では、たった数分間でリンクを獲得することが可能なオーソリティサイトを特別に公開する。この容易に手に入れることが可能なリンクは、リンクプロフィールの土台には向かないものの、SERPにおいて後押しする効果がある。

    5. .eduと.govの被リンク

      リンク構築の聖杯、.eduと.govのドメインは、インターネット上でとりわけ信頼性が高く、権威を持つサイトである。このようなサイトからのリンクは、誰もが羨むアセットである。しかし、残念ながら、スパムすることなく、.eduおよび.govのリンクを獲得するのは至難の業である。このチャプターでは、.eduと.govの被リンクを正当な手法で獲得する上で役に立つ、実績のあるホワイトハットの戦略を伝授する。

    6. 関係をベースとしたリンク構築

      「リンクを構築するのではなく、関係を構築せよ」と言うアドバイスを聞いたことがあるのではないだろうか。オーソリティサイトからリンクを獲得したいなら、サイトを運営するウェブマスターと知り合いになると良い。これはSEO業界の常識である。しかし、一つ問題がある。誰も、やり方を示していないのだ。チャプター 6では、…あくまでもスマートに、オーソリティサイトのオーナーと長続きする関係を構築する方法を紹介する。また、Buzzstream等のツールを使って、新しい友人との交流を記録する方法も伝えていく。

    7. リンク切れリンク構築

      拡大可能なホワイトハットなリンク構築の手法を探しているなら、最近その効果を見直す声が多い、古き良きリンク構築戦略 – リンク切れリンク構築を薦める。チャプター 7では、手っ取り早く、多くのターゲットを見つけ出し、リンク切れを特定し、そして、サイトのオーナーに連絡を取る方法を説明していく。効率良くリンクを獲得することが出来るように、実際に利用したeメールの台本を公開する。

    8. ScrapeBoxを使った上級者向けリンク構築

      ScrapeBoxは、万能型のリンク構築ツールである。ブラックハットなSEO業者に用いられることが多いものの、ScrapeBoxは、ホワイトハットなリンク構築にも役に立つ。このチャプターでは、ゲスト投稿やリンク切れリンク構築等のリンク構築戦略を合理化する方法を含む、ScrapeBoxの活用方法を見ていく。

    9. イメージをリンクに変える

      リンク構築に貢献するのは、言葉だけではない。チャプター 9では、手早く、そして、お手頃価格で高品質のイメージを作成し、投稿して、オーソリティリンクを獲得する方法を紹介する(聞いたことがない手法も幾つか含まれているはずだ)。 また、インフォグラフィックからリンク、トラフィック、そして、ソーシャルネットワークでのシェアを獲得する方法も手順を追って説明していく。

    10. 最強のゲスト投稿

      ゲスト投稿は、リンク構築、そして、ターゲットの絞られたトラフィックの獲得において、特に効果が高いアプローチの一つに挙げられる。ゲスト投稿の経験が浅い人も、あるいは、ゲスト投稿の効果を高めたい人も、このチャプターには必ず目を通すべきである。ここでは、私が利用するシステムを紹介する。質の高いゲスト投稿の機会を見つけ出し、効果的なゲスト投稿のトピックを追及し、そして、好きなサイトで配信する方法を学んでもらう。また、苦労を強いられることの多いゲスト投稿のプロセスをスピードアップさせ、簡素化させるためのアドバイスを幾つか提供する。

    11. ページランクのファネリング

      このあまり知られていない高度なSEOの手法は、低いPRのページの被リンクを大幅にパワーアップさせる効果がある。チャプター 11では、ピンタレストやその他のオーソリティサイトからリンクジュースを獲得する方法を学ぶ。

    12. グレイハットなリンク構築

      限界に挑むことが好きなら、グレイハットSEOを試してみるべきである。グレイハットが少し混じったホワイトハットなキャンペーンは、結果を改善する可能性がある。このチャプターでは、段階的なリンク構築、ブログネットワーク、そして、有料リンクで構成されるグレイハットな手法を紹介する。このガイドのその他の部分で紹介している手法よりも遥かにリスクが高いことを肝に銘じておく必要がある。あくまでも自らの責任で実行してもらいたい。

    ワクワクしてきただろうか?

    このガイドを読み、一歩進んだリンク構築戦略を学んでほしい。まずは、チャプター 1: リンク構築の新時代から読み進めていってもらいたい。


    この記事は、Quick Sproutに掲載された「The Advanced Guide to Link Building」を翻訳した内容です。

    リンク構築の新時代 – 究極のリンク構築ガイド1

    究極のリンク構築ガイド第一章はSEOの歴史とGoogleのアルゴリズムを簡潔に紹介し、ペナルティを受けないためのリンクプロフィールの確認方法をマニアックなツール解説で説明した濃い記事から。同じツールを使うか、どこまで使いこなすかはともかく、使う意味も含めて考え方として理解しておきたい。 — SEO Japan

    時代は変わった。SEOは、動きの早い業界であり、軽快で、柔軟な者が勝利を収める。そんな中、ここ数年の間に行われた – 2011年の2月に導入されたパンダ、そして、2012年のEMD(完全一致ドメイン)アップデートで最高潮を迎える – グーグルのアップデートによって、壊滅的なダメージがもたらされている。事実、このようなアップデートが原因で、グーグルにトラフィックを依存している多くのサイトのオーナーが、閉鎖に追い込まれている。

    恐らく、SEOが変化している点に既に気づいているだろう。しかし、例えば、「2013年に向けて、リンク構築戦略を新調するにはどうすればいいのか?」や「今度のアップデートからサイトを守るにはどうすればいいのか?」等、重要な疑問に対する答えを得られる情報は、あまり多くはない。そこで、チャプター 1では、SEO業界の現状、そして、グーグルの容赦ないアップデートからサイトを守る上で効果のある実用的な戦略を詳しく見ていく。

    SEOの過去を振り返る

    現状、そして、過去を知ることなく、リンク構築を理解することは不可能である。

    • 5 BG(グーグルが登場する前): ヤフー!とアルタビスタがウェブを牛耳っていた。関連性(キーワードの密度とメタタグを基に判断)が最も重要なランキングの要素であった。

    • 1 AG (グーグルが誕生した後): サイトに向けられたリンクの本数をベースとした、グーグルの革命的なページランクベースのアルゴリズムが、その他の検索エンジンよりも遥かに質の高い結果を提供するようになった。その結果、検索業界でグーグルが確固たる地位を築くことになった。初めて、ページが、品質と関連性に応じてランク付けされるようになった。

    • ヴィンスアップデート(2009年4月): このあまり話題にされることのないアップデートは、サイトワイドのオーソリティとブランディングをアルゴリズムが理解する仕組みに対する初めてのアップデートであった。 ヴィンスアップデートによって、「小規模なサイトよりも信頼されたブランドを優先する」と言う方針が始まった。

    • グーグルパンダ(2011年2月): 12%もの検索に影響を与えた。eHow、EzineArticles.com、そして、Suite101.com等の質の低い大きなサイト“通称コンテンツファーム”をターゲットにしていた。ウェブマスターガイドラインを違反したサイトのオーナーに積極的にペナルティーを与えるアップデートの中では、最も古い部類に入る。

    • グーグルペンギン(2012年4月): 「過剰最適化」に対するペナルティーであり、グーグルのインデックスの3.1%に影響を与えた。このアップデートは、ブラックハットなリンク構築の手法、とりわけ過剰にアンカーテキストを利用する手法を取り締まるために行われた。パンダと同じように、このアップデートは、更新版を導入する度にサイトを網にかけていくフィルターである(2-3ヶ月おき)

    • EMD アップデート(2012年9月): このアップデートは、完全一致のドメインの力を上位にランクインするために利用しているサイトをターゲットにしている。システムを操作しようとするサイトのオーナーに対する、グーグルの強硬なスタンスがさらに明確になった。

    • SEO JAPAN追記:ハミングバード アップデート(2013年9月): Googleが進化する過程でアルゴリズムを根本から見直した大型アップデート。SEOに直接関わらないが、Googleを理解する上で学ぶべき点が多い。詳細はこちら(日本語)の記事にて。

    ホワイトが新しいブラックに

    過去、3-5年のスパンでブラックハットなウェブマスターたちが、グーグルのフロントページを独占してきた。コンテンツのスピン、巨大なブログネットワークの利用、そして、アンカーテキストの過剰な利用によって、容易にアルゴリズムを操作することに成功していた。しかし、大半のブラックハットなSEOのエキスパートは(さらには大勢のホワイトハットなエキスパートもまた)グーグルが、ペンギンアップデートを行った翌日、次のようなスタッツを目にすることになった:

    これはひどい。

    ブラックハットの“サクセスストーリー”は、今でも残っているものの、大半のブラックハットなリンク構築戦略は長続きしなくなった。説教じみているかもしれないが、長期的にSEOで成功したいなら、ホワイトハットなアプローチを採用して、リンク構築に臨むべきである。

    積極的にペナルティーを回避する方法

    かつて、単一のキーワードで上位にランクインすることが、SEOを実施する目的であった。一度フロントページに到達したら、それで終わりであった。今はそうはいかない。現在のSEOでは、ペナルティーおよびグーグルのアップデートのリスクを最小限に抑えることが重要になっている。過度にオンページSEOを実施すると確実にダメージを受けるため、今後のアップデートの影響を避けたいなら、リンクに焦点を絞るべきである。

    事実、グーグルのウェブスパム対策を統括するマット・カッツ氏は、今後のペナルティーを回避するため、リンクに注目するべきだと指摘している:

    それでは、サイトのリンクプロフィールを調整して、グーグルの今後のアップデートの被害を受けるリスクを避ける方法を紹介していく。

    アンカーテキストの過剰な利用

    アンカーテキストの過剰な利用は、ペンギンのフィルターを作動させるウェブスパムのシグナルの中でも、特に重要度が高い。今後のアップデートによって、不自然なリンクプロフィールを持つサイトが狙われるのは、目に見ている。

    事実、MicroSiteMasters.comは、「金銭的な用語」をアンカーテキストに何度も利用すると、グーグルペンギンの攻撃を受けやすくなると指摘している:

    サイトに向けるリンクに利用するアンカーテキストを多様化することが重要なのは、このためだ。

    1. サイトのアンカーテキストの分布を確認する

      アンカーテキストの誤った利用を避けるため、まずは現状を把握する必要がある。手っ取り早くこのデータを確認したいなら、リンク分析ツールのMajestic SEOを利用しよう。無料のアカウントでも、アンカーテキストの分布を確認することが可能だ。

      まず、Majesticにアクセスし、ホームページのURLを入力する。

      「summary」(概要)ページに見やすい分布図が表示される。

      詳細な情報を知りたいなら、「anchor text」(アンカーテキスト)タブをクリックする。

      すると次のようなデータが表示される。

      Open Site Explorerを使って、同様のデータを探し出すことが可能だ。ホームページのURLをフィールドに記入し、「anchor text」タブをクリックする:

      「all pages on this root domain」(このルートドメインの全てのページ)フィルターを選択する:

      フィルターボタンをクリックする:

      するとサイトワイドのアンカーテキストのデータが表示される:

    2. ページレベルのアンカーテキストの分布を確認する

      サイトのアンカーテキストの分布は重要だが、ペンギンは、過剰に最適化されたページの取り締まりも行っている。ページのURLをOpen Site Explorerに入力すると、特に重要度の高いページのアンカーテキストのデータをページレベルで確認することが可能である:

      フィルターを「this page」(このページ)に設定する:

      すると、この特定のページに向けられたリンクに対するアンカーテキストの分布を見ることが出来る:

      キーワードが詰め込まれたアンカーテキストの割合が目立つなら、対策を講じるべきである。以下に、リンクのアンカーテキストに自然な多様性をもたらすための、簡単な方法を幾つか紹介する。

    3. 自然なアンカーテキストの分布を発見する

      • ブランドの用語

        自然なリンクプロフィールを持つサイトに注目していると、アンカーテキストの大半をそれぞれのブランドの用語が占めている傾向に気づく。例えば、QuickSproutの上位7つのアンカーテキストのうち6つは、異なるブランドの用語である:

      • 一般的なアンカー

        「ここ」、「このサイト」、「ウェブサイト」等の一般的なアンカーテキストは、アンカーテキストの分布を自然に見せる上で大いに役に立つ。

      • URL

        大半のサイトは、その他のページに向かうリンクに対してアンカーテキストを用いているものの、一部のサイトは、今でもhttp://quicksprout.comのようにURLをそのまま利用している。

      • タイトル

        リンクを張るページのタイトルをアンカーテキストに利用する手法は、十分に活用されていない。例えば、以前投稿した記事「The Science of Instagram: How to Get More Followers and Likes」に向けられたリンクのアンカーテキストで最も多かったのは、タイトルであった:

    4. リンク構築キャンペーンに自然なアンカーテキストを適用する

      これで、自然なアンカーテキストの分布が何となく分かってもらえたのではないだろうか。そこで、次にアンカーテキストに多様性を簡単に加えることが可能な方法を紹介していく。

      • ウェブディレクトリ

        ディレクトリの力は、以前と比べると弱まっているが、グーグルは、公式の情報として、ディレクトリが今でも信頼性とオーソリティをサイトにもたらしていると指摘している。また、ホームページのリンクにブランドのアンカーテキストを手っ取り早く加えることが出来るメリットもある(一部のディレクトリは、“ディープ”な内部ページの投稿を認めている)

        SoMuch.comのディレクトリを例にとって説明する。

        http://www.somuch.com/submit-links/にアクセスし、「Free Link」(無料のリンク)を選択する:

        投稿ガイドラインを受け入れ、「Continue」(続ける)をクリックする:

        サイトの情報を入力する際に、次のようにブランドのアンカーテキストを加える:

        あるいは、次のように入力することも可能である(ブランドのアンカーテキストを多様化することも重要である):

      • プレスリリース

        プレスリリースは、SEOの世界で過剰に利用されている手法の一つであり、サイトにリンクジュースを多少もらたす効果がある。しかし、アンカーテキストのリンクを多数放り込み、プレスリリースを自らスパムするウェブマスターが多い:

        プレスリリースは、サイトのホームページおよび内部のページに一般的なアンカーを加える絶好の機会であり、残念でしかたない。

        ここでは、例として無料のプレスリリースサイトのRelease-News.comを利用する。

        まず、アカウントを作成し、購読情報を確認する:

        次にホームページにアクセスし、「Subit Free」(無料で投稿する)をクリックする:

        コンテンツを加える際、ブランドのテキストを容易にハイパーリンクさせることが出来る:

        「記事のタイトル」のアンカーテキスト:

        一般的なアンカーテキスト:

        URL:

      • ゲスト投稿

        ゲスト投稿によって、質の高いリンク、そして、ターゲットが絞られたトラフィックを獲得することが出来る点は、ご承知の通りだ。しかし、ゲスト投稿に対して、アンカーテキストの濫用が目立つのも事実である。幸いにも、一般的なアンカーやブランドのアンカーを経歴欄に容易に盛り込むことが可能である。

        ゲスト投稿をワード文書に送る際、利用したアンカーテキストを含めるべきである(多くのサイトのオーナーは、ゲスト投稿のライターが、ブランドのアンカー、または、「ブランド名.com」のアンカーを使いたがっていると考え、リンクをこのような形式で配信するため)

        まず、ハイパーリンクさせたいテキストをハイライト表示させる:

        右クリック(Macの場合、Ctrl + クリック)して、「ハイパーリンク」 を選択する:

        ターゲットのURLを入力する:

        「OK」をクリックする:

        すると、ゲスト投稿のホストが、経歴欄に利用することが可能な生のリンクを文書に反映させることが出来る。

        ゲスト投稿は、「ここをクリック」や「最新の投稿」等、一般的なアンカーを利用する上でも有効である:

        また、ゲスト投稿を受け入れているサイトの多くは、複数のリンクの挿入を認めているため、ホームページに向かうブランドアンカーを1本、そして、記事に向かう一般的なアンカーを1本用意することが出来る:

    サイトワイドのリンクの分布

    リンク構築において、全てのリンクをホームページに向ける過ちが目立つ。その結果、とりわけ大量のコンテンツを持つページにおいては、非常に不自然に見えてしまう。大規模なサイトの場合、リンクの大半は、内部のページに向けられていると考えられるためだ。

    Ahrefsを使って、サイトワイドのリンクの分布を見やすい図で確かめることが出来る。

    まず、ahrefs.comにアクセスし、フィールドにドメイン名を入力する:

    サイトのデータが「Overview」(概要)ページに表示される。

    一番下までスクロールして、「Sitewide distribution」(サイトワイドの分布)グラフを確認する。このグラフは、サイト全体のリンクの分布を示す。イメージが横に広がっていればいるほど、リンクはサイト全体に広がっていることになる。

    Ahrefsでスパム丸出しのサイトをチェックすると、全く異なる分布のパターンが現れる:

    Ahrefs.comのグラフは、サイトのリンクの分布を手っ取り早く把握する上で有効である。しかし、MajesticSEO.comとエクセルを利用して、もっと正確な情報を得ることが出来る。

    ツールバーの右側にある「Pages」をクリックする:

    被リンクの多いページが表示される。

    QuickSprout.comの場合、リンクがサイト全体にまんべんなく広がっていることが分かる。

    さらに詳しい情報が知りたいなら、このデータを.csv(エクセル)ファイルにエクスポートすることを薦める。「Pages」を下方向にスクロールし、「Download CSV」をクリックする。

    MS エクセル、または、グーグルドキュメントを開く。

    C列とD列を削除する(AC Ranked ScoreとLast Retrieved)

    次に、E列とF列を削除する(Citation FlowとTrustFlow):

    ホームページのURLとリンクの情報を切り取り、スプレッドシートの別の部分に貼り付ける。

    重要: ホームページの「www」と「wwwなしバージョン」の双方をコピーすること)

    これで、内部ページとホームページのリンクのデータを別々に用意したことになる。

    内部ページの一番下の行までスクロールして、最後の結果の下の行をクリックする。

    続いて、エクセルの上部にある「数式」タブをクリックする:

    「オートSUM」の下の「合計」をクリックする:

    すると、内部ページに向けられたリンクの総数が表示される。

    Referring Domains(リファラーのドメイン)でも同じ作業を繰り返す。

    これでリンクの総数、そして、内部のページに向けられたリファラーのドメインの数の双方を確認することが出来るようになった:

    次に、同じステップを繰り返し、ホームページの被リンクの総数を特定する。

    求めている全ての情報を見ることが可能な位置に「まとめ」のゾーンを作成する。

    オートSUM機能(または、地道に数を足していく)を使って、サイト全体の被リンクの総数を算出する:

    リファラーのドメインでも同じ作業を繰り返す:

    続いて、内部ページのリンクの総数とホームページのリンクの総数をコピーし、「Summery Area」(まとめゾーン)に貼り付ける:

    次に、内部ページとホームページに向けられたリンクの割合を計算する作業に移る。

    単純に内部ページのリンクを被リンクの総数で割り、100で掛ける

    エクセルでは、次のような数式になる:

    (G9は内部ページのリンク、G7は被リンクの総数)

    すると次のように答えが出る:

    QuickSproutのリンクのうち約40%が、内部のページに向けられていることが判明した。悪くない割合だと言える

    サイトワイドのリンクが多いなら(ブログロール等)、ホームページのリンクの本数の割合が高くなる可能性がある。グーグルがサイトワイドの被リンクをどのように見ているのかは定かではないが、リファラーのドメインの数は、リンクの総数よりも重要だと考えられている。要するに、ブログロールが多い場合、リンクの分布が、人為的にホームページに偏っているように見えてしまう可能性がある。

    Ahrefsを使って、被リンクプロフィールのサイトワイドのリンクの本数を容易に確認することが出来る。まず、ドメインをフィールドに入力する:

    次に「External」(外部)タブをクリックする:

    続いて、「Sitewide」のラジオボタンにチェックを入れる:

    最後に「Apply Filters」(フィルターを提供する)をクリックする:

    QuickSproutのケースでは、被リンクのうちの多くが、サイトワイドのリンクであった:

    この場合、サイトのページに向けられたリンクのドメインの数に注目する価値がよりあると言える。

    そこで、「Internal Page Domains」(内部ページのドメインの数)と「% Domains to Internal Pages」(内部ページへのドメインの%)のフィールドを加える:

    先ほど計算した内部ページのドメインの情報を下のセルDからコピーし、Summary Area(まとめゾーン)に貼り付ける。

    続いて、a) 「Internal Page Domains」(内部ページのドメインの数)をb) 「Total Referring Domains」(リファラーのドメインの総数)で割る数式をエクセルで設定する。エクセルでは、次のような数式になる:

    G9 (Internal Page Domains)/G8 (Total Referring Domains) * 100

    すると次の値が割り出される:

    ご覧のように、このデータは、被リンクの総数のみを使って計算した場合とは、全く異なる値になる。QuickSproutの被リンクの約半数がブログロールを経由していることが、主な原因である。少数のドメインからではあるものの、合わせると数千本に達する。

    リンクの関連性

    元グーグルの従業員、アンドレ・ワイナー氏は、インタビューの中で、 「ページランクの高いページからリンクを獲得することは、以前までは非常に重要だと考えられていたが、現在、グーグルは、サイトに対する関連性をより重視している。関連性こそ新しいページランクである。」と、驚くほど正直に答えていた。また、MicroSiteMasters.comが実施した調査によると、関連性のないサイトからのリンクは、ペンギンのリスクファクターに指定されているようだ:

    被リンクの大半を密接な関連を持つサイトから得る取り組みは、ペンギンに対する防衛策として有効である。また、現在、関係のないサイトからのリンクが、ウェブスパムのシグナルとして利用されているが、今後、導入されるその他のアルゴリズムのアップデートにも採用されることは目に見ている。つまり、リンクの大半は、少しでも関連性のあるサイトから獲得する必要があるのだ。

    リンクプロフィールの関連性を自動的に調べるツールはないが、Open Site Explorerを使って、簡単に抜き取り検査を行うことが出来る。

    グーグルの目線でサイトを見る

    例えば、ダイエットに関するサイトだと自分では考えていても、グーグルが同じように見ているとは限らない。リンクの関連性を適切に特定するためには、グーグルが、サイトの内容をどのように考えているのかを理解しなければならない。

    まず、https://adwords.google.com/o/KeywordToolにアクセスし、「リンク先ページ」フィールドにウェブサイトのURLを入力する:

    「Only show ideas closely related to my search terms」(検索用語に密接に関連するアイデアのみを表示する)のチェックを外す:

    「Search」をクリックする(注記: 現在、キーワードツールは廃止され、キーワードプランナーに変更されている):

    最後に「Keyword Ideas」(キーワード候補)のタブをクリックする(グーグルは、「Ad group ideas」(広告グループ候補)タグをデフォルトで表示することがある):

    結果にざっと目を通し、導き出されたキーワードを確認する。すると、サイトが頻繁に取り上げるトピックをグーグルがどのように考えているのか、大体、把握することが出来るようになる。

    また、ドメイン名やブランド名をグーグルで検索することで、グーグルがどのように関連性を見ているのか容易にチェックすることも出来る:

    ページの一番下までスクロールする。「…に関連するキーワード」が掲載されているはずだ。

    ご覧のように、どのようにグーグルのユーザーがサイトを検索しているのかについて、情報を得ることが出来る。これもまた、グーグルが関連性を特定する方法の一つである。

    リンクプロフィールのサイトレベルの関連性を確認する

    まず、Open Site Explorerでリンクプロフィールのデータを抽出する:

    「Linking Domains」(リンクを張るドメイン)タブをクリックする:

    ドロップダウンメニューから「pages on this root domain」(このルートドメインのページ)を選択する。

    次に「Filter」(絞り込む)ボタンをクリックする:

    するとリンクを張っているサイトのURLが表示される。

    ここから楽しい作業に入る。当該のサイトが自分のサイトに関連しているかどうか、リンクプロフィールを一つずつ確認していく。当たり前だが、あらゆるリンクプロフィール — 自然なプロフィールを含む — に関係のないリンクが含まれている。ただし、リンクプロフィール内の関連する被リンクの%を確認することが目的ではない。結果に注目して、リンクの大半が関連するサイトから寄せられているかどうかを確認してもらいたい。

    例えば、QuickSproutのリンクプロフィールでは、DIYThemes.com、SEOMoz.org、Aweber.com、Inc.com、そして、BusinessInsider.com等のサイトから多くのリンクが向けられている。このようなサイトは、QuickSproutのテーマに密接に関連している(具体的に言うと、起業、SEO、インターネットマーケティング、コンバージョンの最適化、ソーシャルメディア)。通常、一つのとても密接に関連しているサイト、2、3つの割と関連しているサイト、そして、幾つかの全く関連性のないサイトが抽出されるはずである。

    ページレベルの関連性

    グーグルは、サイト全体のテーマに焦点を絞っているものの、リンクが表示されるページも考慮している。ソーシャルメディアに関するサイトが、犬のトレーニングに関する記事の中で、QuickSproutにリンクを張る行為は、筋が通らない。

    サイトの関連性をチェクした方法と同じ方法でページの関連性を確認することが出来る。

    再び、Open Site Explorerでリンクプロフィールを開く。今回は、デフォルトの設定を維持して、各リンクが掲載されているページを確認する。

    Open Site Explorerで各ページのタイトルタグを確認することが出来る。この情報から、ページのトピックがある程度分かる。

    少し見ただけで、私のサイトにリンクを張っているページは、基本的にQuickSproutのトピックにフィットしていることが分かった。しかし、一目では判断出来ないページが幾つかあるなら、実際にページを訪問して、詳しく調べることも出来る。例えば、Viper Chillのページから寄せられたリンクが私のサイトに関連しているかどうか自信がないと仮定する。その場合、私はこのページにアクセスして、幾つかのポイントを確認する。

    まず、ページのディスクリプションタグに注目する。ディスクリプションタグは、タイトルタグよりも詳しい情報を提供していることがあるためだ。ページのHTMLを見れば一目瞭然である。SEO Toolbarで、「view source in tab」(タブでソースを見る)ボタンをクリックする。

    ファイヤーフォックスは、ページのコードを新しいタブで作成する。次のようにコードが表示される:

    ディスクリプションタグを見つけるには、Ctrl + F (Macの場合はcmd + F)を叩き、「description」と入力する。

    するとメタディスクリプションが見つかる。

    次に、記事に目を通し、内容を特定する。この記事は、ブログに関する記事であったが、完全にかけ離れているわけではない。

    この取り組みを徹底的に実施したいなら、リンクの近くのテキストをチェックすることも出来る。こうすることで、リンクの関連性をより正確に理解することが出来るようになる。ページが複数のトピックを網羅している可能性があるためだ。要するに、グーグルは、リンクの近くのテキストの関連性を重視する傾向がある。

    今回のケースでは、QuickSproutは、ページの横のオプトインフォームで言及されていた。

    密接に関連しているわけではないが、サイトとページの間に関連性が存在するため、関連するリンクだと私は判断した。リンクの近くのコンテンツが、ソーシャルメディア、SEO等に関するものであったら、このリンクの関連性はさらに高まるはずだ。

    繰り返すが、完璧を目指して、全てのリンクの関連性を把握することが目標ではない。これは、リンクプロフィールの関連性を評価する一つの手段に過ぎない。関連性のないサイトからリンクが寄せられた場合 – それが自分のサイトのテーマに関連しているトピックのページに掲載されているなら – 「関連あり」のカテゴリーに分類することが出来るのだ。

    リンクの多様性

    SEO業界は激動期を迎えており、グーグルのアルゴリズムに対するたった1点の調整によって、大きな利益が失われてしまうことがある。まず、リンク交換に参加したサイトが、SERPで大幅にランクを落とした。その数年後、今度は、プロフィールのリンクの価値が、大きく減ぜられた。2012年の始めには、ブログネットワークのBuild My Rankが、大量にインデックスから外され、多くのニッチのサイトが被害を受けた。なぜこんなことを伝えたかと言うと、1つのタイプのリンクに依存すると、自ら災難を招くことを分かってもらいたかったからだ。現在、その手法が大きく成功していたとしても、今後のグーグルのアップデートでターゲットにされる可能性がある。

    例えば、リンク構築の屋台骨として、大勢のウェブサイトが、インフォグラフィックを活用している。確かに現時点ではインフォグラフィックは有効だが、アルゴリズムの調整により、瞬く間に価値が下げられてしまう可能性がある。そのため、インフォグラフィック – そして、その他のすべての戦略 – は、リンクプロフィールの一部に留めておく必要がある。

    それでは、リンクが発せられた場所を確認し…カテゴリーに分類していく。

    ホワイトハットなSEOキャンペーンを実施しているなら、Open Site Explorerやその他のリンク分析プログラムを使って、リンクの生まれた場所をざっと確認するだけで十分である。 リンクを1本づつチェックし、ホームページ、ブログロール、プレスリリース、あるいは、ウェブディレクトリから寄せられたリンクの量を確認していく。そのためには、個別にリンクを確認し、カテゴリーに分類していくしかない。

    QuickSproutの場合、次のようにカテゴリーに分類されている。イメージ:

    ブログの言及:

    ゲスト投稿:

    グーグルが、一つのタイプのリンクの価値を下げたとしても、私のサイトは問題なく切り抜けられるはずだ。

    リンクのカテゴリの全体像を詳しく知りたい人にうってつけの無料のサービスを紹介する: linkdetective.com

    まず、Open Site ExplorerのリンクのデータをCSVファイルとしてダウンロードする。

    「Only Exernal」(外部のみ)に設定されていることを確認してもらいたい:

    「Download CSV」(CSVをダウンロードする)ボタンをクリックする。

    このレポートが、Mozによって作成されている間、http://www.linkdetective.com/にアクセスして、無料のアカウントを作成する。続いて、サインインして、新しいプロジェクトを作る(無料のアカウントでは、1つのプロジェクトしか作ることが出来ない)

    分かりやすい名前をつける。

    次に「Add CSV」(CSVを加える)ボタンをクリックする。

    最後に、Open Site Explorerからダウンロードした.csvのレポートをアップロードする。

    すると、Link Detectiveは、リンクのデータを処理し、レポートを提供する。

    単一のソースからのリンクがあまりにも多いなら、リンクプロフィールを多様化するべきかもしれない。

    完璧なリンクを求めて – 究極のリンク構築ガイド2

    ページランクはもちろん、コンテキスト評価にオーソリティまで、被リンクページの評価を適切に行う手法を徹底的に解説してた内容。筆者いわく、この章を理解するだけでも大半のSEO業者よりリンクの理解が深まるそうです?!リンク構築を実践する上で、完璧に覚えなくとも全体像はきちんと理解しておきたい内容です。– SEO Japan

    「良いリンク」や「悪いリンク」に関する指摘をよく耳にするが、何がリンクの良し悪しを決めるのだろうか?そもそも、サイトのランキングにおいて、どのようなリンクが大きなインパクトを与えるのだろうか?このチャプターでは、SEOのスキルの中で、特に重要視されている「有効なリンクを見つけ出す方法」を伝授していく。

    手っ取り早くPRを見つける方法

    ページランク(PR)が、リンク構築で、最も価値が高いわけではない点は周知の事実だ。もし、最も価値が高いなら、ページランクの高いページが、低いページよりも必ず上位にランク付けされているはずである。それでも、PRは、グーグルから直接得ることが出来る情報の一つである。ホームページのPRに固執する傾向があるが、重要なのはページのPRである。そのため、出来る限り、PRの高いページからリンクを獲得するべきだ。

    ページのPRを手っ取り早く見つけたいなら、「ツールバーでPR」を表示するツールバーをインストールするべきである(SEO JAPAN注記: 現在、ページランクは、更新が行われていないといわれています。あくまで過去数値の確認程度にご利用ください。とはいえ、下記で紹介するツールバーはPR以外の様々なSEO関連情報を入手できるので、利用する価値は十分にあります。)

    特に人気が高く、機能性に優れているのは、SEOBookが提供するSEO Toolbarである。

    ファイヤーフォックスのSEO Toolbarをダウンロードする

    SEOBook.comで無料のアカウントを登録する。


    次にhttp://tools.seobook.com/seo-toolbar/にアクセスして、ツールバーをダウンロードする:

    インストールすると、訪問したページのPRが自動的に表示されるようになる:

    被リンクの本数

    サイトに多くのリンクが向けられている状況もまた、重要なランキングの要素である。グーグルは、量ベースのアルゴリズムから距離を置きつつあるが、本物の、正当なリンクの本数が、リンクのランキングにおける力の中で、重要な役割を担っていることは間違いない。

    SEO Toolbarを使って、ドメインに向けられたリンクの本数を容易に確認することが出来る。

    サイトのページに訪問すると、ツールバーがMajestic SEOのデータを抽出する:

    ページレベルの被リンクの本数を確認するには、Majestic SEOにアクセスして、URLをコピー & 貼り付けする必要がある:

    すると、特定のページに向けられた外部リンクの本数を把握することが出来るようになる。

    別の見解を得るには、Open Site Explorerが便利である。内部ページのURLをコピーして、Open Site Explorerに貼り付けると、自動的にページレベルのリンクの情報が表示される。

    しかし、表示されている185と言う数字は、外部リンクと内部リンクの総数である。内部リンクは、オーソリティと関連性の情報を転送するものの、外部からのリンクよりも遥かに重要性は低い。

    外部リンクを見るには、ドロップダウンメニューから「only external」(外部のみ)を選択する:

    奇妙に思えるが、それでも、ページ上部に表示されるツールバーの「Total Links」(リンクの総数)の値は変わらない。しかし、被リンクの総数を把握することは可能である:

    外部リンクの本数は97本であった。悪くはない。

    注記: Majestic SEOとAhrefsは、リンクのインデックスをOpen Site Explorerよりも頻繁にアップデートしている。そのため、新しいページに対しては、通常、この2つのリンク分析プログラムの方が、正確な結果を表示する。

    リファラーのドメイン

    「リンクはサイトに対する“票”の役目を持つ」と言う例えはとても分かりやすいと思う。しかし、同じ投票者が何度も何度も票を投じていたらどうなるのだろうか?同じドメインから何度もリンクを獲得する行為から得られる見返りは少ないため、検索エンジンのアルゴリズムは、サイトにリンクを張るドメインの数を重視する傾向が見られる。リンクを得る機会を評価する際は、サイト(またはページ)にリンクを張るドメインの数に注目するべきである。

    幸いにも、この情報は、SEO Toolbarを使えば、容易に入手することが出来る。

    リンクの総数と同じように、このツールバーは、Majestic SEOのAPIを使って、リファラーのドメインの数を教えてくれる:

    ページレベルでリファラーのドメインの情報を得るには、Majestic SEOにアクセスして、興味を持っているページのURLを入力する。すると、リファラーのドメインの数が表示される:

    また、Open Site Explorerのデータベースにもリファラーのドメインの情報が掲載されている。

    ドメインのオーソリティ

    Domain Authority(ドメインオーソリティ – DA)は、Moz独自の基準である。賛否両論はあるが、SEO業界の関係者の多くは、転送されるオーソリティは、たとえPRは同じであっても、サイトによって異なると考えている。通常、DAの高いサイトからのリンクは、低いDAのサイトからのリンクよりも、SERPにおいてプッシュする力は強いと言われている。

    Open Site Explorerで、手っ取り早くDAの情報を確認することが可能だ:

    信頼性

    信頼性は、リンク構築において、非常に重要な計測基準である。PRのように、信頼性はリンクを介して受け渡される。信頼されているサイトからリンクを獲得する取り組みは、グーグルのアップデートの餌食になるリスクを低減する上で大きな効果が見込める。重要なことは、Mozが指摘しているように、信頼性、そして、オーソリティの高いサイトは、信頼性もオーソリティも低いサイトよりも、グーグルのSERPで上位にランクインしている点である。

    Majestic SEOを使って、ページやサイトの信頼性に関する情報を得ることが出来る。

    Trust Flow(信頼性の流れ)に注目しよう:

    また、Mozは、信頼性(MozTrust)を計測する機能も用意している。この機能を利用するには、まず、Open Site Explorerにドメインを入力する:

    次に「Compare Link Metrics」(リンクの基準を比較する)をクリックする:

    すると、特定のページの信頼性のデータが表示される:

    ドメイン全体の信頼性を確認するには、「Root Domain Metrics」(ルートドメインの基準)までスクロールして、「Domain MozTrust」(ドメインのMozTrust)をチェックする:

    この2つのデータは、サイトが、.govや.edu等、信頼性の高い“シード”サイトへの距離に応じて、割り出される。サイトがシードサイトから“遠い”リンクが多ければ多いほど、信頼性は低くなる。自分のサイトに出来るだけ多くの信頼性をもたらしたいなら、.eduや.govのリンクを直接シードサイトから得ているサイトをターゲットにするべきである。

    コンテクストのある被リンク

    検索エンジンは、リンクがページに掲載されている場所を重要視している。通常、フッター、サイドバー、そして、その他のページのコンテンツの周りに配置されたリンクは、コンテンツ内にエンベッドされたリンクよりも、大幅に重要度が下がる。

    例えば、ホームページの一番下に放り込まれたリンクを見てもらいたい:

    PR、ドメインのオーソリティ、そして、信頼性等、このチャプターで取り上げている要素に闇雲に力を入れているなら、このようなリンクは魅力的に映るはずである。しかし、関連するコンテンツが周りに存在しない状態で、ページの下に陣取っているため、実際にはスパム色が強く、関連性がない。また、明らかに対価が支払われている。

    グーグルは、コンテンツの中に投じられたリンクを好む。ただ単純に、コンテンツ内のリンクの方が自然だからだ。

    次のQuickSproutの記事を確認してもらいたい:

    このページでは有益な記事にリンクを張っている。このコンテンツに掲載されているリンクは、QuickSproutのフッターにランダムに投下されていた場合よりも、遥かに強力である。

    以下に、コンテクストのある被リンクを獲得するためのホワイトハットな戦略を幾つか挙げていく:

    ゲスト投稿

    ゲスト投稿の効果は高い。しかし、ゲスト投稿を受け入れているサイトの多くは、リンクを、まるで奈落の底のような「経歴欄」に押し込む方針を採用している:

    経歴欄のリンクは、若干の信頼性とオーソリティをサイトに転送するものの、コンテクストのあるリンクの力には到底及ばない。しかし、自分のサイトの関連するコンテンツにリンクを張って、コンテクストのあるリンクを獲得することは可能である。ただし、隠し立てすることも、スパムすることも厳禁である。リンクをこっそりと記事に忍び込ませると、すぐにしっぺ返しを食らうだろう。

    以下に、ゲスト投稿内のコンテクストのあるリンクの例を挙げる:

    ご覧のように、このリンクは、コンテンツ内のリンクである。コツは、その他のサイトにリンクを張るように、リンクを張ることだ。

    ウェブ 2.0サイト

    ウェブ 2.0サイトは、ブラックハットコミュニティにとって、大黒柱のような存在である。しかし、多少なら、このウェブ 2.0をリンク構築に活用することは可能である。ただし、あくまでも価値を与えるウェブ 2.0サイトを作成することが前提である。

    そのためには、ウェブ 2.0のサイトを実際のウェブサイトのように作る必要がある。http://securityguard-training.blogspot.com/を手本にしてもらいたい。

    ご覧のように、このサイトは、典型的なスパム丸出しのブログスポットのサイトとは異なる。割と有益なコンテンツを掲載し、多少ではあるが、記事を用意しており、大半のウェブ 2.0のサイトよりもボリューム感がある。

    また、コンテクストのある、followedのリンクが、所有者のメインのサイトに向けられている:

    フォーラム

    フォーラムは、緊密に関連するサイトにリンクを張ることが出来る割には、リンク構築の戦略として、過小評価されている。また、フォーラムにはアクティブなメンバーが大勢控えているため、リンクがハイレベルのトラフィックを獲得する可能性がある。と言っても、フォーラムのプロフィールではないので注意してもらいたい。フォーラムのプロフィールは、スパム & ブラックハットな手法であり、効果はゼロである。

    まず、業界に密接に関わるフォーラムを探してもらいたい。この例では、インターネットマーケティング業界を取り上げている。

    以下のクエリを検索すれば、関連するフォーラムを容易に探し出すことが出来るはずだ:

    • “フォーラム” + “キーワード”
    • allintitle:フォーラム + キーワード

    この例で実施した検索によって、TrafficPlanet.comと呼ばれるフォーラムを発見した。次に、ざっと目を通して、このフォーラムが、本物であり、アクティブであり、尚且つ、スパムのターゲットにされていないかどうかを確認していく。

    返信と閲覧の数を見る限り、これは、有効なリンクを獲得することが可能な有益なフォーラムのように思える。

    次に、リンクを直接張ることが可能であり、nofollowではない点を確認する(一部のフォーラムは全ての外部に向かうリンクをリダイレクト/nofollowにしており、リンク構築を行う価値はない)

    まず、外部サイトに向かうリンクの上にカーソルを合わせる:

    続いて、ブラウザの左下に外部のURLが表示されているかどうかを確認する。

    最後にSEO Toolbarの「nofollow」ボタンをクリックし、リンクが赤く変わるかどうか確かめる。赤く変わったら、nofollowである。

    色は青のままだ。どうやら有望なフォーラムのようだ。

    後は、有益で、多くの価値が詰まったメッセージをフォーラムに投稿するだけだ。新しいスレッドを始める前に、公開されているスレッドで何度かコメントを投稿し、幾つか投稿をビルドアップしていく努力をしよう。

    準備が整ったら、新しいスレッドの作成に着手する:

    そして、フォーラムにとってプラスになる情報を投稿する。

    その際、投稿の中に控え目にリンクを挿入する必要がある:

    投稿が済むと、トラフィックを稼ぎ出す、コンテクストのあるリンクを手に入れたことになる。

    アウトバウンドリンク

    転送されるPRはそれほど多くはない。ページは、各リンクを通じてPRを流し、残りのリンクジュースはその都度減っていく。自分のリンクが、唯一のリンクである状況が理想だが、現実には、PRをその他の数本のリンクと共有しなければならない。

    SEOChatの優れたツールを使えば、簡単にアウトバウンドリンク(OBL)の本数を確認することが出来る。

    まず、次のURLからこのツールにアクセスする: http://www.seochat.com/seo-tools/site-link-analyzer/

    続いて、リンクが表示されているページのURLを入力する。その際、「Both type」(双方のタイプ)を選択する必要がある。なぜなら、内部リンクもページからPRを吸い取るためだ:

    「Show Links」(リンクの本数を表示)ボタンをクリックする:

    すると、内部リンクの総数と外部リンクの総数が表示される:

    リンクの本数を加算すると、競合しているリンクの本数が分かる。通常、出来れば競合するアウトバウンドリンクの本数は、100本以内に抑えておきたい。100本を超えると、PRは大きく薄められてしまう。

    ドメインエイジ

    ドメインエイジ(サイトの年齢/存続期間)は、計測基準として、満場一致で認められているわけではない。しかし、SEO業界には大勢の信者がいる。そのため、外すといい加減だと思われてしまうため、残すことにした。大勢のSEOのエキスパートは、グーグルが古いサイトを贔屓する – その結果、古いサイトからのリンクの価値を重視する – 傾向があると考えている。古いサイトは、より信頼に値するためだ。スパムサイトが、長続きしないことがこのセオリーの土台になっている。そのため、ドメインエイジは、グーグルがサイトの妥当性を評価する上での判断材料として採用されていると考えることも出来る。ただし、ドメインエイジは、相関関係と因果関係の典型的なパターンであり、古いサイトは、ただ単にリンクを蓄積する時間が、新しいサイトよりも長いだけだと主張する人達もいる。

    それでも古いサイトからのリンクは、マイナスに働くことはなく、また、役に立つ可能性があると言う指摘に関しては、誰もが納得するところだ。そのため、少なくともチェックする価値はある。

    サイトの年齢は、ドメインの登録日とグーグルのインデックスで確認することが出来る。

    ドメインが登録された日時を確認するには、http://www.seologs.com/dns/domain-check.htmlにアクセスする。このツールは、ドメインエイジをチェックして、代わりに計算を行ってくれる:

    まず、サイトのドメイン名を入力する(http://やwwwのURLを入力しないこと)。次に「submit」をクリックする:

    すると、ドメインが最初に登録された日付、そして、年齢に関するデータが表示される:

    この手法の問題点は、ドメインを投稿して、コンテンツを投稿するまでに時間を置くケースが考えられる点である。また、サイトにコンテンツが存在しない状態では、グーグルにインデックスされない。検索エンジンの視点では、そのサイトは存在しないことに等しいのだ。

    サイトが実際に稼働を始めた大体の時期を、Wayback Machineを使って確認することは可能である(グーグルがインデックした時期の目安として)

    http://archive.org/web/web.phpにアクセスして、見たいサイトのURLを入力する:

    続いて、「Take Me Back」(時間を遡る)をクリックする。すると、スクリーン上部にWayback Machineが初めて当該のサイトをアーカイブした日時が掲載される。

    曖昧なサイトはWayback Machineにインデックスされない可能性がある点を肝に銘じておいてもらいたい。

    共起

    リンクを張っているサイトのテーマとページのコンテンツが、サイトの内容に関する手掛かりとなる点に関しては、既に分かってもらえたのではないだろうか。しかし、10点のトピックを網羅するページの場合は どうなるのだろうか?あるトピックから別のトピックへとページは移動する傾向があるため、かつてグーグルは、アンカーテキストをより正確な関連性のシグナルとして利用していた。しかし、濫用が進んだため、アンカーテキストから距離を置き、共起の採用に踏み切りつつある。共起とは、リンクの前後のテキストを指す。グーグルは、関連性のシグナルとしてこのコンテンツに注目しているため、リンク構築に活用してもらいたい。

    簡単に共起を活用する方法を幾つか紹介する:

    作者の経歴

    ゲスト投稿を配信する時、あるいは、アーティクルディレクトリで記事を投稿する時、ブランドのアンカーテキストリンクの近くにターゲットのキーワードを盛り込む努力をしてもらいたい。次の例を参考にしよう:

    すると、ブランドが、上位へのランクインを目指すキーワードをテーマとしている点を、グーグルにアピールすることが出来る。

    会社とブログのプロフィール

    会社とブログのプロフィールは、共起を組み込む絶好の機会である。しかし、残念ながら、自分の会社について、平凡な、自慢ばかりの描写に終始するサイトが多い。共起を会社のプロフィールのリンクに活用する際は、ターゲットのキーワードをリンクの傍に盛り込むことを意識してもらいたい。

    例えば、Technoratiは、PR8のハイレベルなサイトであり、プロフィールの作成を認めている(しかも、dofollowの被リンク付き)

    まず、アカウントを作成する:

    続いて、個人情報を入力し、eメールを確認する。サインインしたら、アカウントのページにアクセスして、「My claimed blogs」(私が取得したブログ)が現れるまで、下にスクロールする。

    サイトのホームページのURLを入力し、「claim」(取得)をクリックする”:

    「Site Description」(サイトの説明)の下の欄で、ターゲットのキーワードを1つか2つ盛り込み、サイトの説明を行う:

    サイトの所有権を確認すると、共起で補強されたプロフィールのリンクが有効になる:

    ブログのコメント

    ブログのコメントは、リンク構築戦略として、取り立てて効力が高いわけではない。それでも、ブログのコメント内で、リンクに共起効果をもたらすことは可能である。

    コメントの管理が行われるブログにコメントを残す際は、コメント内にターゲットのキーワードを挿入するよう心掛けてもらいたい:

    これでレベルアップが期待できる

    まだチャプター 2を終えたばかりだが、大半のSEO業界の関係者よりも、リンク構築に既に詳しくなっているはずだ。次にチャプター 3: 壮大なコンテンツによるリンク構築に進み、リンクを吸い寄せるコンテンツの作り方を学んでいく。

    究極のリンク構築ガイド


    この記事は、Quick Sproutに掲載された「The Advanced Guide to Link Building : Chapter 02」を翻訳した内容です。[G+]

    コンテンツによるリンク構築 – 究極のリンク構築ガイド3

    トリック的なSEOの時代は終わり、これからはコンテンツがSEOにも効くということで、コンテンツマーケティングに取り組み始めているサイトも多いと思いますが、質の高いコンテンツを発信しているつもりでも、トラフィックにせよSEOにせよ思ったような効果が得られていない、というケースも多いのではないでしょうか。この章では、ウェブで人気を集めるためのコンテンツを考え、それを編み出していく手法を具体的に解説。WPのプラグイン解説もWPユーザーには参考になりそう。 — SEO Japan

    質の高いコンテンツを投稿するだけで、自然にリンクが寄せられてくると誤解している人は多い。事実、毎日、星の数ほどのサイトが、質の高いコンテンツを配信しているものの、被リンクを1本も獲得することが出来ていない。現在の混雑したコンテンツの世界でリンクを獲得するためには、コンテンツを次のレベルに発展させる必要がある。そこでチャプター 3では、自動的に(もしくは少しの手助けを通じて)リンクが集まってくるほど質の高い、壮大なコンテンツを作成する方法を手順を追って説明していく。

    既に上位にランクインしている作品を見つける

    リンクベイトコンテンツを作成する前に、自分の業界で既に行われている取り組みを把握する必要がある。その方法を説明する。

    まず、コンテンツの基盤となる、業界のキーワードを探し出す。一ヵ月に100人しか検索しないキーワードなら、業界を激震させる3000ワードの記事を書く意味はない。

    はじめに、グーグルのキーワードツール(キーワードプランナー)を開き、サイトをSERPで上位にランクインさせたいキーワードを幾つか入力する:

    「Match Types」(マッチのタイプ)で「Exact」(完全に一致)を選択する。.

    すると、当該の分野で検索量の多いキーワードのリストが生成される。

    「Local Monthly Searches」(地域の月間の検索回数)で並べ替える。

    ダウンロードボタンをクリックし、「All search results」(全ての検索結果)を選んで、キーワードを.csvにエクスポートする:

    この.csvファイルは、壮大なコンテンツを構築する際の土台となる。

    次に、関係のない、あるいは、競争があまりにも激しいキーワードを除外していく:

    SEMRushを使ってキーワードを探す

    グーグルが導き出したキーワードが、あまりにも競争が激しいなら、あるいは、サイトとは関係がないものなら、優れた無料ツールのSEMRushを使って、競合者が既に上位にランクインしているキーワードを確認することを薦める。

    アカウントを作成したら、サインインして、ダッシュボードにアクセスする。ページ上部のフィールドに競合者のドメインを入力する:

    様々なチャートやグラフが生成されるが、ページの「Organic keywords」(自然なキーワード)の領域に注目してもらいたい:

    グーグルのキーワードツール(キーワードプランナー)では表示されなかったユニークなキーワードが表示されることがある。上位にランクインしたいキーワードを全てコピーして、スプレッドシートに貼り付ける:

    リストを仕上げたら、今度はターゲットのキーワードで既に上位に格付けされているページを確認していく。

    検索回数が多い一つ目のキーワードのグーグルのトップ 10を確認しよう:

    このページの多くは、ドメインのオーソリティ、そして、サイト全体の人気(閲覧する人が多ければ、リンクも多い)によってランクインしている点を忘れないでもらいたい。

    ここでは、トップ 10のページを全てチェックして、さらに質が高いコンテンツを作るだけでなく、自然にリンクおよびソーシャルシェアをもたらすことを意識して、作成する必要がある。そのために次のステップに進んでもらう…

    さらに良いコンテンツを作る(人間と検索エンジンのために)

    大半のコンテンツ – 素晴らしいコンテンツを含む – は、さらにレベルアップするポテンシャルを秘めている。これから、上位にランクインしているコンテンツの穴を見つけ、さらに良いコンテンツを作るための方法を伝授していく。

    上のキーワードの例を使って話を進めていく。試しに3位の結果を見ていく(http://www.seobook.com/archives/001792.shtml):

    予想通り、これはオーソリティサイトが提供する最高の記事である。この記事に勝つのは至難の業である。しかし、品質、および、オンページのSEOの面で、この記事に打ち勝つことが出来る方法が幾つかある。

    ワードプレスを開いて、壮大なコンテンツの計画を立案する。

    オンページSEOの分析

    まず、メタタグ、コンテンツの最適化を含む当該のページのオンページSEOを、Search Engine Analysisツールを使ってチェックする: http://www.seoworkers.com/tools/analyzer.html

    上のURLにアクセスして、競合者のページのURLを入力する:

    すると、ページのオンページSEOに関する詳細なレポートが提示される。

    このページの場合、タイトルタグ内に完全一致のキーワードが掲載されていない(「link building」):

    また、ディスクリプションタグも欠けている:

    altイメージタグには、グーグルにページの内容の手掛かりを伝える情報(ターゲットのキーワードやLSIのキーワード)が含まれていない:

    URL

    出来ればキーワードをページのURLに盛り込みたいところだが、このページのURLには、キーワードが含まれていない:

    これで、このページにオンページSEOで差をつけることが可能な4つの単純な機会が判明した。それでは、ワードプレスで、この4つのポイントから草稿の作成に着手していく。

    ターゲットのキーワードを含むパーマリンクを決める。

    イメージにキーワードが含まれたaltテキストを追加する:

    キーワードをタイトルタグとディスクリプションタグに盛り込む:

    これだけでは不十分である。大物と互角に渡り合いたいなら、さらに質の高いコンテンツを使って、挑む必要がある。

    コンテンツの弱点を探す

    次に、既に投稿されているコンテンツの改善点を見ていく。以下に私が実際に利用しているチェックリストを掲載する。

    • 時間

      既に配信されているコンテンツを倒す方法の中で、とりわけ容易な部類に入るのが、より新しい情報を提供するメソッドである。時間が経過しても影響を受けないエバーグリーンコンテンツ(デート等)が優勢を占めるニッチもあるが、大半の分野は、常に変化している。ページが作成された日時を把握するため、URLをコピーして、グーグルに貼り付ける:

      この記事は、同テーマの別の記事のアップデート版であった:

      このSEOBookの記事は割と新しいものの、SEOのような動きの早い業界では、常に最新のコンテンツが求められている。しかし、このリストをアップデートするだけでは十分ではない。それでも、多少の効果は見込める。

    • 驚かせる要素

      莫大な量、または、「驚かせる要素」によって、多くのコンテンツがリンクを獲得している。このSEOBookの記事の質が高いことは間違いないが、101点ものアドバイス、そして、戦略が重要な役割を担っていることは疑いようもない。 事実、このキーワードで上位にランクインしている別のページも、100+リストを提供している:

      この2つのページよりも遥かにボリュームの大きなリストを作れば、さらに目立つことが出来るかもしれない。200、300、さらには、500点のリンク構築戦略のリストを作ることは可能だろうか?500点の戦略やアドバイスを持つページなら、リンクが続々と寄せられてくるはずである。

      草稿にこのポイントを反映させる:

    • デザイン

      デザインは、リンク構築において、あまり取り上げられることない分野に入る。しかし、サイトのコンテンツをデザインを基に評価する人は多いため、実はとても重要である。

      このSEOBookのページは、プロフェッショナルなデザインを採用している。しかし、スクリーンショット、イメージ、そして、インフォグラフィック等の「おまけ」は用意されていない。そこで、さらに規模の大きなリストを作るだけでなく、- より優れたデザインを実現することが出来るなら、- リンクを稼ぎ出すことも夢ではない。

      ワードプレスで一からページをデザインすることも(プロのデザイナーを雇う必要がある)、あるいは、単純に多くのスクリーンショットを加えることも可能だ。無料でスクリーンショットを作るなら、Jingを薦める。矢印等分かりやすいアイテムを加えて、読者が簡単に理解することが出来るように工夫してもらいたい。Jingからスクリーンショットをワードプレスの投稿に加える際は、次のアイテムを盛り込むべきである:

    • 徹底した情報

      競合者のコンテンツを上回るために、さらに徹底した情報を提供する手もある。例えば、SEOBookの記事は、指示を幾つか与えている…しかし、一部のアドバイスと戦略に対して、さらに詳しい指示を与えれば、確実に価値は増す。

      草稿に「ステップ」と綴り、記事の中でステップを肉付けしていく。

    コンテンツを作成する

    コンテンツの概要は出来上がったため、次に大変な作業に着手していく: つまり、自然にシェアしたくなるような、成功をもたらすコンテンツを作成する段階である。ターゲットのキーワードのSERPが、巨大なリストで占められているとしても、同じパターンを採用しなければいけないわけではない。以下に、リンクを獲得した実績を持つその他のタイプのコンテンツを幾つか紹介する。

    エキスパートのまとめ

    当該の分野のエキスパートの意見を集める作戦は、多くのリンクを楽に獲得することが可能な方法の一つに数えられる。当該の分野のブロガーの見解を提供しているため、本人(そして、他の人達)はリンクを張らずにはいられない。

    まず、大勢の人々が疑問に感じるトピック、あるいは、賛否両論のトピックを探し出す。SEO業界では、SEOの未来、ブラックハット vs ホワイトハット、ソーシャルシグナルの効力等のまとめは効果的である。また、教訓、面白い話、あるいは、___を改善する方法のまとめもまた有望である。

    次に、AllTop.comとTechnoratiを使って、ピッチするブロガーを探す。

    ここで役に立つのがAlltopだ。Alltopは、あらゆる分野の上位のブログとウェブサイトを集めた、能力に基づくディレクトリである。

    http://alltop.com/にアクセスして、自分のサイトの分野を描写するキーワードを入力する:

    Alltopは、選択肢のリストを用意している。関連する分野のブログの中には、ピッチ可能なブログもあるため、後程、提案されたリストを使って検索をかけてみることを検討してもらいたい。

    とりあえずは、検索したキーワード「SEO」のみを取り上げていく。Alltopは当該の分野の上位のブログのリストを生成する:

    次にTechnoratiのホームページ「http://technorati.com/」にアクセスする。スクリーン上部の「Blogs」ボタンをクリックして、Post(記事)ではなく、ブログに対する検索を行う:

    キーワードを入力して、虫眼鏡ボタンをクリックする:

    Technoratiの長所は、Alltopでは見つけることが出来なかった、部分的に関連するサイトを見つけることが出来る点である。

    ホームページのPR、ツイッターのフォロワー数、その他の品質の兆候等を確認することも出来るが、必須ではない。AlltopとTechnoratiでリストアップされているサイトは、大量のトラフィックを獲得しており、潤沢なPRを持つ。このページにリストアップされた全てのページを連絡先の情報と一緒にスプレッドシートに手っ取り早くまとめよう。

    あとは、まとめ記事に貢献してもらえるかどうか、一人一人、尋ねていく。

    接触

    当該の業界に参入したばかりなら、反応は薄いことを予測しておこう。チャンスを最大限に高めるため、次の実証済みのeメールのテンプレートを活用していく:

    「ブロガーの名前」様(さん)

    出来れば「自分のサイト名」のために「業界のトピック」に関する意見を聞かせて頂きたいと思います。現在、私のサイトでは、意見をまとめて提示する取り組みを行っているのですが、「業界のトピック」に関する考えを聞かせて頂けないでしょうか?

    そこで、次の質問に答えて頂けると助かります:

    [質問]

    当然ですが、「ブロガー」様/さんのサイトに向かうリンクを掲載させて頂きます。

    宜しくお願い致します。

    [自分の名前]

    究極のガイド

    究極のガイドを作成する取り組みは、お馴染みのリンク構築戦略である。どのサイトよりも徹底的に詳しい情報を提供することで、当該の話題に触れる際に自然にリンクを張ってもらえるようになる。

    究極のガイドを作るのは簡単ではない。身を粉にして作業に臨まなければ、ここまで包括的で、有益な作品を作ることは不可能である。

    まず、しっかりした、究極のガイドが存在しない分野を見つける必要がある。Topsy.comを訪れ、次の用語で検索を実施していく:

    • 究極のガイド + キーワード
    • 最強のガイド + キーワード
    • 手順 + キーワード

    左側のサイドバーから「All Time」(今まで)を選択する:

    続いて、「Links」でソートする:

    リストに目を通し、倒せそうな究極のガイドを見つける:

    このリストにはアンカーテキストに関する作品は挙げられていなかった。SEOにおけるアンカーテキストの重要性を考慮すると、絶好の機会だと言えるだろう。念の為、私は同じクエリをグーグルで検索した。ただし、グーグルではより具体的なキーワードを使って、検索をかけている:

    グーグルでは、30位以内には、このトピックの究極のガイドは表示されなかった:

    良い傾向だ。アンカーテキストを理解するために必要なあらゆる情報をまとめる作品は一つも見られない。

    次に実際に究極のガイドを作成する方法を紹介する。

    まず、既に存在する最高のコンテンツを探し出す。このコンテンツは参考資料となる。当該の業界をリードするブログを訪問し、キーワードを入力する:


    素晴らしい作品に巡り合えたようだ。その他の優れたサイトでも同じプロセスを繰り返すか、もしくは、グーグルを利用して、最高のコンテンツを探す作業を続ける。

    全てのコンテンツを読み、ワードプレスで概要を策定していく。当該の記事が見過ごしている情報のギャップを埋めていくことを心掛けてもらいたい:

    続いて、空欄を埋め、見つけた参考情報を明記したら、後はリンクが自然に集まってくるだろう。

    クイズ

    クイズは、ユニークであり、インタラクティブであるため、多くのリンクをもたらす傾向が見られる。http://theoatmeal.com/quizzesのクイズのように、クイズは、風変りであり、楽しいコンテンツである点を忘れないでもらいたい。ある人物の経歴をクイズで紹介することも出来る。あるいは、知識を試す、従来型のクイズも有効である。

    ここでは、SEO関連のクイズを作ると仮定する: 「ホワイトハットですか?それともブラックハットですか?」

    ワードプレスのダッシュボードにアクセスして、「plugins」(プラグイン)タブをクリックする。

    「Add New」(新しいプラグインを加える)をクリックする:

    検索バーに「Quiz」と入力する:

    リストから「Wp-Pro-Quiz」を選択する。

    続いて、プラグインを有効にする。ワードプレスのダッシュボードのサイドバーで「WP-Pro-Quiz」をクリックする:

    次にクイズのタイトルを入力する。

    クイズの説明を行う。

    「Save」(保存する)をクリックする。

    カーソルをクイズのタイトルの下に移動させ、「Questions」をクリックする。

    次に「Add Question」(質問を加える)をクリックする:

    この類のクイズでは、答えに応じて、特定のポイントを提供するべきである。

    「Different points for each answer」(答えに対して異なるポイントを与える)にチェックを入れる。

    続いて、一つ目の質問を作成する:

    「Multiple Choice」(複数の選択肢)を選択する:

    回答を作成する。クイズによっては、「正しい答え」が存在しない可能性がある。例のクイズでは、特定の答えを「Correct」(正解)(ホワイトハットの答え)、その他の答えを「incorrect」(不正解)と考えることが出来る:

    もしくは、選択肢ごとに異なるポイントを与え、ポイントの合計に応じて成績を決めることも可能である。

    一問目の質問を作成したら、「Save」をクリックする:

    同じ作業を繰り返し、10-20問作成する。その後、プラグインのダッシュボードに戻り、クイズの下の「edit」(編集)をクリックする:

    次に「Results Text」(結果のテキスト)欄を埋め、参加者の成績を伝える:

    最後にクイズの名前の横に掲載されているショートコードをコピーする:

    そして、ブログの記事に貼り付ける:

    記事を投稿すると、クイズは記事に表示される:

    リンクを獲得する

    これで、競合者の取り組みをチェックし、競合者のコンテンツを一蹴するコンテンツを作成したことになる。次に、出来るだけ大勢の人達に見てもらえるように工夫する。コンテンツを見る人が多ければ多いほど、多くの被リンクを獲得することが可能になるためだ。コンテンツの投稿後の3日間が、リンクおよびソーシャルシェアを獲得しやすい時期である。

    ソーシャルメディアの既存のフォロワーへ通知を行うと、壮大なコンテンツに関する口コミを容易に得ることが出来る。ただし、これは平均的な記事ではないため、ツイッターの接触戦略をいつも以上に工夫する必要がある。

    まず、大勢のユーザーにリツイートしてもらえるように、ツイートを投稿する日時を決める: 通常、平日の午後5時(東部標準時間)が有効である。

    無料で、ツイートをパーソナライズさせること可能な、Tweriodで確認することを薦める。

    http://www.tweriod.com/にアクセスし、「Sign Up With Twitter」(ツイッターを使ってサインアップする)ボタンをクリックする:

    次に、このツールが、ツイッターのアカウントにアクセスする行為を許可する。

    すると、フォロワーのアクティビティに応じて、ツイートを投稿する適切な時間を教えてもらえる:

    当然ながら、このデータは、通常の午後5時東部標準時間よりも、精度が高い。

    次に、適切なタイミングで確実に投稿するため、Bufferを利用する。

    はじめに、ツイッターのアカウントを使って、ログインする。

    スクリーン上部の「Share」ボタンをクリックする:

    メッセージを入力し、「Buffer」をクリックして、ツイートを投稿するタイミングを決める:

    必要に応じて、Bufferのスケジュールを変更し、Tweriodから受信したタイミングの情報にマッチさせる:

    有料スタンブル

    StumbleUpon(スタンブルアポン)の「Paid Discovery」(有料ディスカバリ)プログラムは、最新の壮大なコンテンツに対して、電光石火のスピードでビジターを集める力を持つ。料金は5セント~に設定されており、少ない投資で大勢のビジターを獲得することが可能である。また、そのうちの多くが、自然にコンテンツをスタンブル、ツイート、そして、いいね!してくれる…その結果、被リンクが増える可能性がある。

    まず、https://www.stumbleupon.com/pdにアクセスして、アカウントを作成する:

    「Create New Campaign」(新しいキャンペーンを作成する)をクリックする。

    コンテンツのURLを入力する。

    予算を設定する。軌道に乗せるため、数日間キャンペーンを行うべきである。

    キャンペーンに名前をつける。

    スタンブルアポンは、自動的に最も反応が良いと思われるユーザー層にターゲットを絞る。念には念を入れたいなら、「Audience」の下にある「Edit」(編集)ボタンをクリックして、コンテンツに最も適するユーザー層および関心の情報を選択することも可能である。

    「Save and Review」(保存して、見直す)をクリックする:

    次に「Create Campaign」(キャンペーンを作成する)をクリックする。

    以上。

    Scoop.itを使って見てもらう機会を増やす

    Scoop.itは、強力なコンテンツキュレーションサービスである。また、バイラル化させるために必要なプッシュをコンテンツに与える力も持つ(しかも無料)

    まず、アカウントを作成する。Scoop.itページの上部にある「My Topics」(私のトピック)を選択する。

    コンテンツの内容に関連するトピックにする必要がある。

    次に、自分のコンテンツの内容に関連する、Scoop.itのページを持つキュレーターを検索する。

    閲覧数が多いユーザーに特に注目してもらいたい:

    ツイッターのフォロワーの人数も重要である(多くのScoop.itのヘビーユーザーは、スクープしたコンテンツをツイートする傾向がある):

    ページの右側にある「Follow」ボタンをクリックして、当該のキュレーターをフォローする。

    フォロワーを数名獲得したら、自分のコンテンツをスクープしていく。
    「New Scoop」(新しいスクープ)をクリックする。

    「Create Your Own Scoop」(自分のスクープを作る)を選択する。

    続いて、コンテンツのURLをコピーして、貼り付ける。

    Scoop.itでは、コンテンツを投稿する場所を指定することが出来る。フォローするキュレーターの一人を選ぼう:

    「Suggest」(提案する)をクリックする。

    これでコンテンツが当該のキュレーターに送信されたことになる。キュレーターに認めてもらえると、スクープページでコンテンツが投稿される。

    サイトへの接触

    コンテンツを取り巻く状況が落ち着き、勢いが収まったら、アウトリーチ(接触)を始め、質の高いリンクを幾つか獲得する試みを行う。

    リンク集は、リンク構築の手法として、過小評価されることが多い。 しかし、リンクを張る機会を窺っている、同分野のサイトのオーナーを他にどこで探せばいいのだろうか?「リンク集」とは、その週に投稿された優れたコンテンツにリンクを張るブログの記事のことを指す。

    リンク集を探す

    簡単に自分の分野のリンク集を検索するためのクエリを幾つか紹介する。

    • リンク集 + 分野
    • 金曜 リンク集
    • 週 リンク集

    去年等、期間を設定して、アクティブなリンク集のみを調べるべきである:

    有望なリンク集を見つけた:

    どうやら毎週金曜日にこのブロガーはリンク集を投稿しているようだ:

    次に、このブロガーに接触し、自分のコンテンツを提案する。



    初めまして、ジェイソンさん

    毎週、このリンク集を楽しみにしています。その週の大きな出来事を把握することが出来るので、とても便利です。

    さて、先ほど私自身のサイトにコンテンツ、その名も「アンカーテキストの最適化 – 究極のガイド」を投稿しました。ジェイソンさんのブログの読者にも気に入ってもらえると思います。

    次のURLで確認することが出来ます。「URL」

    今後も素晴らしいリンク集を期待しています。

    「自分の名前」

    何も見つからなかったら – あるいは、もっとリンク集が必要なら – 密接に関連する分野のリンク集を探そう。

    後は、このプロセスを繰り返していく。

    これは若干本道から外れているものの、効果は絶大である。競合者にリンクを張ったサイトを確認し、…競合者のリンクを自分のサイトへのリンクに変えてもらう手法である。この手法の効果が高いのは、同じトピックに関する情報源にリンクを張りたいことが既に分かっているためだ(実際に既にリンクを張っている)。後は、自分のコンテンツの方が優れている点を理解してもらうスキルにかかっている(後程詳しく説明する)

    まずは、ターゲットのキーワードの検索結果で、トップ 10から2つか3つページを選択する。

    そして、Open Site Explorerに入力する。

    「only external」(外部のみ)を選び、Filterボタンをクリックする。


    次に、結果を一つずつチェックし、リンクを自分のリンクに交換する(あるいは、単純に自分のコンテンツを加えてもらう)機会を探し出す。

    可能性のあるページが一つ見つかった:

    この記事は3年前に投稿されたものであり、アップデートする必要がある点は明白である:

    自分のリンクを掲載してもらうため、リンクを張っているコンテンツよりも、新しい情報を持っている点をブロガーに伝えると成功する確率は高くなる。サイトのオーナーは、時代遅れの情報源にリンクを張っていることに気づかない場合が多い。

    サイトのオーナーに連絡を取り、新鮮で、最先端を行くコンテンツを持っている点を伝えよう。

    反応してくれる人は1割に満たないかもしれないが、1割の古い、多くのリンクが寄せられたページは大量の信頼性とオーソリティをサイトにもたらしてくれるはずである。

    これで、コンテンツマーケティングのエキスパートを名乗ることが出来るようになった

    ただし、リンクの構築を自分のサイトのコンテンツのみに頼る必要はない。チャプター 4: 被リンクの投稿では、 簡単にリンクを投稿する方法(しかも強力)を紹介していく。

    究極のリンク構築ガイド


    この記事は、Quick Sproutに掲載された「The Advanced Guide to Link Building : Chapter 03」を翻訳した内容です。[G+]

    被リンクの投稿 – 究極のリンク構築ガイド4

    一昔前の被リンク対策といえば、掲示板やディレクトリ登録が主流でした。登録するだけで簡単に被リンクを獲得できるということで多くのサイトに活用・悪用され、今ではその効果は余りないとされています。しかし、そこで終わらないのが究極のリンク構築ガイド。マニアックで効果も微妙にありそうな登録型の被リンク先サイトを色々紹介してくれたのがこの記事です。対象サイトは日本でそのまま使えないものも多いですが、同種のサイトは日本にもあるので参考になるはず。 — SEO Japan

    全てのリンクを、独自のコンテンツに埋め込む、ページランクを活性化するタイプのリンクに統一する必要はない。自分自身、会社、サイト、または、コンテンツに関する情報を投稿するだけで、簡単にfollowedリンクを獲得することが可能である。このチャプターでは、followedリンクの情報源を紹介し、リンクが長期的にサイトに掲載される確率を高くするためのアドバイスを提供する

    ブログのアグリゲータ

    ブログのアグリゲータは、最高のブログのコンテンツを整理している。しかし、大半のウェブディレクトリにはないメリットがブログのアグリゲータにはある。それは、自分のRSSフィードからコンテンツを取得し、コンテンツにリンクを返す点である。

    通常は、サイトを受け入れてもらうまでに、障害を幾つか超える必要がある。それでは、人気の高いアグリゲータのAllTopを例にとって、説明していく。

    まず、My Alltopアカウントを作成し、eメールで認証する:


    続いて、ホームページの一番下までスクロールし、「Submissions」(投稿)ボタンをクリックする。

    フォームに記入する前に、2つのアイテムを探す必要がある — 自分のブログに最適なAllTopのカテゴリーとRSSフィードのURL。

    適切なカテゴリーを探すため、ホームページに戻り、ピッタリと合うキーワードを検索する:

    すると、AllTopは、カテゴリーのリストを提供する。リストから最善のカテゴリーを選択する。

    大半のサイト(特にワードプレスのサイト)では、RSSフィードは、サイト名/rssで見つかる。

    フィードバーナーに自動的にリダイレクトされることもある(このサービスを利用している場合):

    いずれかのURLを投稿フォームに入力する。

    次に情報をフォームに入力していく。コメント欄での説明は、簡潔に、そして、プロらしくまとめる。サイトの知名度を裏付けるスタッツを盛り込む努力をしてもらいたい。

    ブログの投稿を検討する価値のあるブログアグリゲータを幾つか紹介する:

    フリーダイヤルのリスティング

    フリーダイヤルの番号を取得することで、リンクを手に入れられる点は、ほとんど知られていない。

    次のサイトにアクセスする:

    次にフリーダイヤルの番号とURLをディレクトリに投稿する:


    会社のリスティングサイト

    会社のリスティングサイトは、大量のPRを持っており、プロフィールにリンクを落としておくことを薦めている。リンクジュースに加え、会社のリスティングサイトにサイトを掲載しておくことで、グーグルに対して強力なブランドのシグナルを送ることが出来る(ブランドのシグナルは、アルゴリズムにおいて、重要度がさらに高まっている)

    会社のリスティングサイトからリンクを獲得する方法を、人気の高いManta(PR6)を例にとって、説明していく:


    同サイトの「Tell Us About Your Company」(会社に関する情報)セクションを埋める。

    有料オプションの下までスクロールし、「No Thanks, continue to my profile」(いいえ、結構です。プロフィールの作成を継続します)をクリックする:

    自分自身に関する基本的な情報を入力していく。ウェブサイトのセクションの近くにある「EDIT」(編集する)をクリックする:

    「Company Website」(会社のウェブサイト)の下にホームページのURLを入力する:

    以上。

    followedリンクを得られる会社のリスティングサイトをさらに紹介する:

    オーディオ共有サイト

    オーディオ共有サイトは、followedリンクを得るサイトの中で、個人的に気に入っているサイトの一つだ。通常、承認プロセスがなく、dofollowリンクを許可し、ドメインのオーソリティと信頼性が高い。また、音楽に関するウェブサイトを運営していなくても、オーディオ共有サイトから豊富に被リンクを獲得することが可能である。その方法を伝授する。

    まず、シェアする楽曲が必要になる。全てのサイトで要求されるわけではないが、プロフィールを肉付けする効果が見込める。また、内部リンクをプロフィールに構築することも出来る。つまり、サイトにさらにオーソリティをもたらすことが可能になる。

    まず、http://vocaroo.com/にアクセスし、「Click to Record」(クリックして録音する)ボタンをクリックする:

    コンピュータのマイクへのアクセスを許可する。本格的なマイクやヘッドセットを使うことも可能だが、必須ではない。

    ここからが腕の見せ所だ。好きな曲を大声で歌おう、または、自分の分野に関する歌を熱唱しよう(私はSEOに関する曲を歌うのが大好きだ)

    少なくとも1分間録音を続けたら、「Click to Stop」(クリックして中断する)ボタンをクリックする:

    確認したいなら、「Listen」(再生する)ボタンを押す。

    満足したら、下方向にスクロールし、「Click here to save」(保存する)をクリックする:

    ファイルを.mp3形式で保存する。

    ファイルを保存する。

    ファイルを探し、覚えやすい名前に変更する。

    次にこの.mp3を質の高い被リンクに変えていく。

    大半のオーディオ共有サイトは、同じような仕組みを採用している — プロフィールを作成し、オーディオをアップロードし、followedリンクを落とす。PureVolume.com (PR6)を例にとって、説明する。

    http://www.purevolume.com/signupにアクセスして、「I’m an Artist」(私はアーティストです)の下の「SIGNUP NOW」(今すぐ登録する)をクリックする。

    サイトが求める情報を入力していく。関連性をさらに高めるため、Artist/Group Nameをターゲットのキーワードにすることを薦める。すると、ページのURLは次のようなURLになる: purevolume.com/yourkeyword.

    次に「Create Artist Account」(アーティストのアカウントを作成する)をクリックする:

    ダッシュボードにリダイレクトされる。「MUSIC」タブをクリックする:

    続いて「Click here to create an album」(クリックしてアルバムを作る)をクリックする。

    アルバムに名前をつけ、先程録音した.mp3をアップロードする。

    「ADD ALBUM」(アルバムを加える)をクリックする。

    アルバムの情報を追加することが出来る(アルバムのカバーも)
    終了したら、「SAVE CHANGES」(変更を保存する)をクリックする:

    ダッシュボードに戻り、「Edit Profile」(プロフィールを編集する)リンクをクリックする。

    「Billboard」のセクションで、基本的な情報を入力する。このコンテンツを加えることで、十分な量のコンテンツを確保し、検索エンジンにインデックスしてもらえるようになる:

    続いて「Links」(リンク)タブをクリックする:

    ドロップダウンメニューから「Official Website」(公式のウェブサイト)を選択する:

    ターゲットのページのURLを入力する:

    プロフィールページに戻り、投稿したコンテンツとリンクをを確認する:

    うまくいった。

    以下に、followedリンクを幾つか入手することが可能なオーディオ共有サイトを挙げていく:

    また、followedリンクを投稿することが可能なポッドキャストのディレクトリも多い。仕組みはオーディオ共有サイトと基本的に同じである — オーディオをアップロードして、見返りにリンクをもらう。

    デザインギャラリー

    ウェブサイトのデザインやロゴに自信があるなら、デザインギャラリーからPRの高いfollowedリンクを獲得することが出来る。

    まずは、a) 完全にオリジナルなテーマ(デザイン)を持っている または、b) 無料のテーマを大幅にカスタマイズしていることを確認してもらいたい。一般的な無料のワードプレスのテーマは、大半のデザインギャラリーサイトでは受け付けてもらえない。

    通常、投稿プロセスは簡単だ。デザインギャラリーのホームページにアクセスして、投稿ボタンを探す。この例では、http://bestwebgallery.com/(PR6)を採用する。

    自分とサイトに関する情報を入力する。

    ドロップダウンメニューから、「Submit a site」(サイトを投稿する)を選択する。

    コメント欄では、サイトを一からデザインしたとアピールすると効果がある。

    以下に、followedリンクを提供する、ウェブ、CSS、ロゴデザインのサイトを幾つか紹介する。

    アーティストのポートフォーリオサイト

    たとえ中学生の頃、美術の成績が悪くても、アーティストのポートフォーリオサイトから品質の高いfollowedリンクを獲得することが出来る。大半のポートフォーリオサイトは、マーケティングキャンペーンやグラフィックデザインを含む、多種多様なアートの投稿を認めている。取り上げている分野が、ダイエットであったとしても、ポートフォーリオサイトから質の高いリンクを数本手に入れることが可能である。

    Shownd.com(PR5)を例にとって、説明していく。

    ホームページにアクセスして、「CREATE A FREE ACCOUNT」(無料アカウントを作成する)をクリックする。

    キーワードが豊富に詰まったURLを選び、サイトが求める情報を入力していく。

    ホームページにリダイレクトされる。

    大半のポートフォーリオサイトと同じように、ポートフォーリオに作品をアップロードする度にshownd.comからリンクを得ることが出来る。サイトのスクリーンショットをアップロードすると、とても簡単に作品を展示することが可能である。Web Screenshotsを使うと、容易にスクリーンショットを作成することが出来るので、活用してもらいたい。

    http://ctrlq.org/screenshots/にアクセスし、ホームページのURLを貼り付ける。

    続いて「Download Image」(画像をダウンロードする)ボタンをクリックする。

    すると、ブラウザにイメージが表示される。右クリック(Macの場合はctrl + クリック)し、「名前をつけて画像を保存」を選ぶ。

    覚えやすい名前をファイルにつける。

    shownd.comに戻り、「NEW PROJECT」ボタンをクリックする。

    ターゲットのページのURLを入力し、簡潔な説明文を加える:

    「CREATE」をクリックする:

    「ADD IMAGE」ボタンをクリックする:

    サイトのスクリーンショットをアップロードする。

    「VIEW YOUR SHOWCASE」リンクをクリックすると、リンクを見ることが出来る。

    アップロードしたイメージを確認する:

    次のサイトからのfollowedのポートフォーリオリンクを手に入れることが可能だ:

    リンクをサイトに留める

    わざわざ時間を割いてアカウントを作成し、コンテンツをアップロードして、リンクを落としたものの…数週間後に管理人にページを削除されてしまうほど辛いことはない。幸いにも、簡単に、リンクを長期間に渡って留めることが可能な手法が幾つか存在する。

    完璧なプロフィールを作成する

    最低限の情報とリンクしか見当たらない、薄っぺらいプロフィールやメンバーのページは、管理人の注目を集める。

    例えば、Showndでアカウントを作成し、アクティブにしておくことを望むと仮定しよう。まずは、自分の写真をアップロードし、「Add your personal thumbnail」(個人のサムネイルを加える)を探し、「Browse」をクリックする。

    次に、自分の写真を選択する。

    続いて、「UPLOAD」ボタンをクリックする。

    「About You」セクションに戻り、さらに情報を入力していく:

    その後、サイトへの融合を試みる。犬のトレーニングに関するサイトを運営し、音楽に関するサイトに投稿しているなら、犬のトレーニングに関するサイトに触れるべきではない。反対に、特長を隠すべきである — 創造力を駆使して、ページを自分のサイトと投稿するサイトの双方に対して関連させる。

    例えば、私がSEOに関するサイトを運営しており、YourListen.comからリンクを獲得したいと願っていると仮定する。その場合、プロフィールを入力する際は、音楽の好みに焦点を絞り、さりげなくSEOビジネスを行っていると述べる程度に留めておく。こうすることで、管理人がページを見た際に、私がコミュニティの一員であり、また、偶然、SEOに関するウェブサイトを運営していると映るようになる。

    プロフィールの経歴欄では、検索エンジンのスパイダーに向けて、幾つかキーワードを投入しつつ、サイトにマッチするコンテンツを加える:

    Knowem

    もっとfollowedの投稿リンクを欲しいなら、Knowemを薦める。Knowemは、ビジネス、パーソナル、フリーランスのプロフィール、ポートフォーリオ、そして、ソーシャルサイトを一ヶ所にまとめている。

    まず、http://knowem.com/を訪問する。サイトのブランド名を入力し、「Check It」をクリックする:

    下にスクロールし、「CHECK OVER 500 MORE SOCIAL NETWORKS」(500以上のソーシャルネットワークをチェックする)をクリックする:

    すると、大量のターゲットが提示される。

    ただし、followedリンクを認めているかどうか、一つずつ確認していく必要がある。経験上、「Business」と「Community」のセクションは、特に効果が高い。

    以上

    これで数多くの投稿リンクを獲得することが出来たはずだ。次のチャプターでは、特別な存在: .eduと.govの被リンク構築を取り上げる — まさに最高級のリンクである。ご存知の通り、このタイプのリンクを獲得するのは至難の業である。しかし、チャプター 5: .eduと.govの被リンクでは、このハイレベルな被リンクを獲得する確率を高める手法を幾つか伝授する。

    究極のリンク構築ガイド


    この記事は、Quick Sproutに掲載された「The Advanced Guide to Link Building : Chapter 04」を翻訳した内容です。[G+]