SMX West 2014年の初日は基本的な内容のセッションが中心になっています。ランキングファクターが複雑になる一方で、リンクはまだまだ重要な要素だという意見が多々あることも事実です。SEOビギナーの方(おそらく)が多い中、有名なスピーカーも参加者の中にちらほら見られ、会場は立ち見が出るほどの人気でした。– SEO Japan
原題:Link Building Fundamentals
Speaker:Debra Mastaler, President, Alliance-Link
PageRankはどのように決定されるか
Googleがある判断基準を持っている
・リンクマトリックス(ドメインレベル)
・リンクマトリックス(ページレベル)
・キーワードとコンテンツ(ページレベル)
上記の3つが特に大事。
関連性が高くなるにつれ、品質も高くなる。
・ドキュメント(ページの記事)内にクエリ(検索キーワード)がどのくらいの頻度で使われているか?
・どこにクエリが含まれているか?(タイトル、URL….)
・ページランクのようなドキュメントの品質を決定するシグナル。
ソーシャルシグナル
GoogleはTwitterなどのシグナルをランキングの要素には使用していない。今のところ大きな要素ではないが、これからは大事になっていくだろう。
Google+
・強力なネットワークを作ることが出来る。影響力のあるアクティブなユーザーをサークルに追加する。
・そうしたネットワークでつながった人・サイトからリンクを提供してもらえることもある。
・オーサー紹介にGoogle+のプロフィールを含める。
上記の他に、Google+に登録することで、著者が誰かをGoogleが認識することができることが大きな利点。
リンク
リンクプロフィールは、検索結果のランキングに対し、いまだに大事な要素。
Matt Cuttsも2014年の2月にコメントを出している。
リンクポピュラリティー
そのサイトへのリンクの質と量を測定する。オフページファクターとして認識されている。リンクジュース、リンクポップ、リンクラブなどとも呼ばれる。
リンクの質
ホストサイトとそのサイトにリンクを貼っているサイトのオーソリティで決定される。品質はあるページ(サイト)からリンクを通じてその隣のサイトに流れる。
リンクの品質
検索エンジンは品質を測定するために、それぞれに法則・公式を持っている。検索エンジンによって呼び方は異なる。
Pagerank(Google),TrustRank(Yahoo),NetRank(bing)
関連性
サイトの話題(内容)と場所(他サイトとの位置)の優位性を判断する。リンクを貼っている先、貼られている場所が、記述内容とテーマに関係の深いサイトの場合、より多くのオーソリティが認められる。
アンカーテキスト
あなたのサイトへリンクが張られ、クリックできる部分。アンカーはブランド名、キーワード、URLなどの場合がある。
リンクビルディングのゴール
量、質、アンカー、関連性、ソーシャルシグナル
リンクビルディングのトレンド
アルゴリズムの変更により、以下のようなリンクの価値は低くなっている。
・フォーラムからのリンク
・ディレクトリからのリンク
・プロモーションのためのリンク
・ウィジットに埋め込まれたリンク
・プレスリリース
・ゲストブログ
アンカーテキストの良い例
写真を近くに置く。同文章内にGoogle+へのリンクを貼る。ブランドのアンカー。
ページの評価を受けるために避けたい事
・同じタイプのリンクを大量に持つ。
・低品質のページからのリンク。
・リンクネットワークからのリンク。
・ナビゲーションやスポンサーエリアに設置されたリンク。
など。
リンクを貼る前に(チェックリスト)
そのサイト(ページ)は;
・インデックスされているか。
・最近キャッシュされているか。
・アクティブなGoogle+プロフィールにつながっているか。
・ソーシャルサイトに参加しているか。
質の低いリンクをはずす
・Google ウェブマスター ツールからリンクリストを取得する。
・さらに二つの外部ソースからリストを獲得する。
・詳細な注釈をつける。
・可能な限り、リンク元のウェブマスターに連絡を取る。
・”いくつか”では不十分
・否認ツールを使ってから再審査リクエストを送るまで、2週間ほど待つ。
戦略
・魅力的なコンテンツの作成(50%)
・ユニバーサル検索(25%)
・ファウンデーションナルリンク(15%)
・コンテンツソーシング(10%)
()内は注力すべき比率。
1.魅力的なコンテンツ
ソーシャルや他のメディアを通じてユーザーによってプロモートされ、リンクを貼られるようなコンテンツ。これさえもっていれば、リンク構築のことは考えなくてすむ。
どのように人々にあなたのコンテンツが魅力的だと思わせるか。
関係のあるチャネル(顧客、家族・友達、インフルエンサー、ビジネスのつながり、メンバーシップ)を利用する。
インフルエンサーを発見するツール
・Twellow, followerwonk,Buzzsum(キーワードでプロフィール検索する。)
・talkwalker,GigaAlert(アラートサービス)
・Google(“キーワード”+”オーソリティ、エキスパート”などで検索する。)
・ProBoards(キーワードリスト)
また、Google+で検索し、インフルエンサーを探す。その後、レターを送信するという手も。
メディアコンタクト
伝統的なメディア。あなたの記事を取り上げてくれる人を探す。
メディアでは情報、ストーリーを常に探している人がいる。企業の委員会などに接触してみる。
最もリンクとトラフィックを引き付けるものは?
伝統的なメディアは”事実”が欲しい。彼らがもとめているものを提供し、取り上げてもらう。ホワイトペーパーは、教育的である必要があることから、作成は難しい。そのため、今できるものから始めるのでよい。インフォグラフィックなどは始めやすいのでは。
2.ユニバーサルリンクビルディング
動画、画像、ニュース、ポッドキャスト、インフォグフィックスなど、ユニバーサル検索でもヒットするようなコンテンツを作成する。
一例(画像検索の場合)
画像を送信してリンクバックをもらう(リンクを添付した画像をブロガーなどに送る)。もし、リンクを貼らないであなたの画像を使っている人がいたら、リンクをしてもらうように頼む。
3.ファウンデーショナルリンク
ベーシックだが特徴的で”期待できる”リンク。リンク交換の要請など。
4.コンテンツソーシング
他者のサイトのドキュメント内に含まれたリンク。
ゲストブロギング
最適なブロガーを探すことが第一。その後、継続して連絡を取る。
どうやって探す?
著者、ライター、ガイド、コラムニスト、エディターといった言葉+キーワードで検索する。
コンテンツシンジケーション
高品質でボリュームのあるコンテンツを作成した場合、それらを以下に最適化した形でリライトする。
・Slideshareでプレゼンテーションにする。
・そのプレゼンテーションを動画にする。
・ピンタレストに投稿する。
・eBooksにする。
注意として、同じコンテンツを何回も使わないこと。
Google+に記事を投稿する。
なんでもいいからとりあえず載せてみよう。自分の意見を書き、コメントと議論を行うようにする。Googleのドメインに記事を載せるというこが大事。それを継続してオーソリティを構築する。
その他
・ポッドキャストは強力なトラフィックドライバー。コンテンツをポッドキャストにし、iTunesにアップ。
・SEOコミュニティ(なんでもいい)から入ってしまう。自分より優れた人物を探す。自分のサイトに有益になるように。
・ウィジットはすべてをコントロールできない場合は使用しない。
・プレスリリースをメディアに直接Faxする。
Q.1
低品質なリンクを削除しようとしたらFaceBookなどのソーシャルのリンクだった。
A.1
スパムレポートを提出すること。SNSのリンクも含めることができる。
Q.2
オーサーシップについて。企業の場合名前はどうすればいい?
A.2
ビジネスページと、パーソナルページの両方を作る。
リンクは重要なファクターだとしても、構築をすることが非常に難しい時代になっています。そのため、地道と思われる作業が必要になっていますが、こうした積み重ねが後の結果に大きく影響しそうですね。ハミングバードや構造化データなどと違い、最新の情報というわけではありませんでしたが、もう一度基本を見直すために、体系化された良いセッションでした。
– SEO Japan