SMX West 2014-ランド・フィッシュキン、SEOの進化を語る

初回の記事同様、エキスパートが短時間で様々なアイデアをシェアするセッション。今回はMozのRand Fishkinが登場です。Whiteboard Fridayさながら、登場から高いテンションで会場を盛り上げてくれました。– SEO Japan


原題:The SEO Revolution Will Not Be Televised

Speaker:Rand Fishkin, Wizard, Moz

5つの大きなシフト(すでにみなさんご存じのこと)

1.検索結果の多様化
従来の青文字で下線が引かれたリンクの表示に加え、ローカルレビュー、サイト紹介、ナレッジグラフ、画像、ニュース検索なども多く表示されている。

2.トラフィックを参照するクエリのカニバリゼーション
“oscar nominations”と”air miles credit cards”の検索結果の表示。ファーストビューでナレッジグラフや画像検索に広告という表示結果のため、トラフィックを全く生まない検索結果。もし広告をクリックしなければ、Googleで検索した後、Googleのページをクリックする、ということになる。なんてことだ!

3.グーグルのバックトラッキング(プライバシー保護という見せかけの理由のもと)
“(not provided)”についてだけど、その率は非常に高くなっている。Googleはリターゲティングマーケティングに使用し、プライバシー保護にも役に立つと言っているが、SEOにとっては非常にやっかい。60サイトで“(not provided)”の数を計測したが、非常に高い数値。

4.Google+が検索結果を支配
僕の業界の検索はほとんどがGoogle+だ。Google+ローカルなども。昔は一つのドメインが検索結果を支配することは嫌っていたが、今はGoogle+さんどうぞといった感じ。

5.検索結果におけるブランドの表示の増加
長い間待ち望んでいたものだ。ここへ来てやっとその状態になっている。

4つのちょっとした変化(たぶん皆さんが知らない変化)

1.コンテンツの増加率がクエリの増加率を超えた。
2012年にはじめて逆転した。コンテンツはマーケティング世界を食べまくっている。

(ここでスマートフォンを構えているオーディエンスに対しポーズをとり、しばし写真撮影。)

2.オンページのインパクトの拡大
何年か縮小傾向にあったが、ここへきて拡大の傾向。ハミングバードの”インテント(意図)マッチ”の結果、キーワードマッチのサイトの評価が上がる場合も見られる。

3.スパムに対する新しい対応
スパムはみんなの問題から、あなたの問題に。ゲストブログの使用は控えたほうがいい。

4.マシンラーニングの導入
あるサイトをスパムと判定した場合、そのサイトのシグナルを学習させる。その後、そのシグナルを使っていると”予測”されたサイトはフィルターに引っかかり、それがアルゴリズムに反映されることになる。

変化に対応するため業界が取るべき方法3つ

1.(Googleに対する)怒り、不審、恨み、などを募らせる。
2.戦略の変更
3.対抗する。もしくは無視する。

SEO業界における大きな変化2つ(1997年-2014年)

1.SEOに必要なテクニックの増加(進化)
キーワード・ページランクなど、SEOの際に考慮すべき事項の数が増え続け、現在もその傾向は止んでいない。

2.仕事内容におけるSEOの認識
“SEO業者”の数LinkedInで調べてみると、1997年から2010年までは、職名(Job Title)に”SEO”を含んだ数が非常に多い。2011年から現在においては、職名ではなく、仕事の内容(Job Descriotion)に含めた数の方が多くなっている。”SEO”が仕事というよりも、自分の仕事(例えばマーケティング)の一部という認識が広がっているのでは。

1つの静かな変化
SEOはなくなってはいないが変化しているのは確か。

3つのテイクアウェイ
1.より正確な予測が必要
2.新しい方法・チャネルを用いたものが大きなリターンを得る。
3.ブランド構築をしないとのちに大変になる。リンクビルディング、コンテンツビルディングはあったが、ブランドビルダーなどいなかった。今行うべきはブランド構築。

このセッションを通して言えることは、「必ずしも実践的ではないが、知識として備えておくべき」といったことだと思いますが、Randのセッションが一番あてはまると感じました。膨大なデータから独特の切り口でちょっと(?)ニッチな情報を提供してくれています。普段はお目にかかれない情報に出会えることもSMXの魅力かもしれません。– SEO Japan

SMX West 2014-リンクビルディングについての基礎講座

SMX West 2014年の初日は基本的な内容のセッションが中心になっています。ランキングファクターが複雑になる一方で、リンクはまだまだ重要な要素だという意見が多々あることも事実です。SEOビギナーの方(おそらく)が多い中、有名なスピーカーも参加者の中にちらほら見られ、会場は立ち見が出るほどの人気でした。– SEO Japan


原題:Link Building Fundamentals

Speaker:Debra Mastaler, President, Alliance-Link

PageRankはどのように決定されるか

Googleがある判断基準を持っている

・リンクマトリックス(ドメインレベル)
・リンクマトリックス(ページレベル)
・キーワードとコンテンツ(ページレベル)
上記の3つが特に大事。

関連性が高くなるにつれ、品質も高くなる。
・ドキュメント(ページの記事)内にクエリ(検索キーワード)がどのくらいの頻度で使われているか?
・どこにクエリが含まれているか?(タイトル、URL….)
・ページランクのようなドキュメントの品質を決定するシグナル。

ソーシャルシグナル
GoogleはTwitterなどのシグナルをランキングの要素には使用していない。今のところ大きな要素ではないが、これからは大事になっていくだろう。

Google+
・強力なネットワークを作ることが出来る。影響力のあるアクティブなユーザーをサークルに追加する。
・そうしたネットワークでつながった人・サイトからリンクを提供してもらえることもある。
・オーサー紹介にGoogle+のプロフィールを含める。
上記の他に、Google+に登録することで、著者が誰かをGoogleが認識することができることが大きな利点。

リンク
リンクプロフィールは、検索結果のランキングに対し、いまだに大事な要素。
Matt Cuttsも2014年の2月にコメントを出している。

リンクポピュラリティー
そのサイトへのリンクの質と量を測定する。オフページファクターとして認識されている。リンクジュース、リンクポップ、リンクラブなどとも呼ばれる。

リンクの質
ホストサイトとそのサイトにリンクを貼っているサイトのオーソリティで決定される。品質はあるページ(サイト)からリンクを通じてその隣のサイトに流れる。

リンクの品質
検索エンジンは品質を測定するために、それぞれに法則・公式を持っている。検索エンジンによって呼び方は異なる。
Pagerank(Google),TrustRank(Yahoo),NetRank(bing)

関連性
サイトの話題(内容)と場所(他サイトとの位置)の優位性を判断する。リンクを貼っている先、貼られている場所が、記述内容とテーマに関係の深いサイトの場合、より多くのオーソリティが認められる。

アンカーテキスト
あなたのサイトへリンクが張られ、クリックできる部分。アンカーはブランド名、キーワード、URLなどの場合がある。

リンクビルディングのゴール
量、質、アンカー、関連性、ソーシャルシグナル

リンクビルディングのトレンド
アルゴリズムの変更により、以下のようなリンクの価値は低くなっている。
・フォーラムからのリンク
・ディレクトリからのリンク
・プロモーションのためのリンク
・ウィジットに埋め込まれたリンク
・プレスリリース
・ゲストブログ

アンカーテキストの良い例
写真を近くに置く。同文章内にGoogle+へのリンクを貼る。ブランドのアンカー。

ページの評価を受けるために避けたい事

・同じタイプのリンクを大量に持つ。
・低品質のページからのリンク。
・リンクネットワークからのリンク。
・ナビゲーションやスポンサーエリアに設置されたリンク。
など。

リンクを貼る前に(チェックリスト)

そのサイト(ページ)は;
・インデックスされているか。
・最近キャッシュされているか。
・アクティブなGoogle+プロフィールにつながっているか。
・ソーシャルサイトに参加しているか。

質の低いリンクをはずす

・Google ウェブマスター ツールからリンクリストを取得する。
・さらに二つの外部ソースからリストを獲得する。
・詳細な注釈をつける。
・可能な限り、リンク元のウェブマスターに連絡を取る。
・”いくつか”では不十分
・否認ツールを使ってから再審査リクエストを送るまで、2週間ほど待つ。

戦略

・魅力的なコンテンツの作成(50%)
・ユニバーサル検索(25%)
・ファウンデーションナルリンク(15%)
・コンテンツソーシング(10%)
()内は注力すべき比率。

1.魅力的なコンテンツ
ソーシャルや他のメディアを通じてユーザーによってプロモートされ、リンクを貼られるようなコンテンツ。これさえもっていれば、リンク構築のことは考えなくてすむ。

どのように人々にあなたのコンテンツが魅力的だと思わせるか。
関係のあるチャネル(顧客、家族・友達、インフルエンサー、ビジネスのつながり、メンバーシップ)を利用する。

インフルエンサーを発見するツール
・Twellow, followerwonk,Buzzsum(キーワードでプロフィール検索する。)
・talkwalker,GigaAlert(アラートサービス)
・Google(“キーワード”+”オーソリティ、エキスパート”などで検索する。)
・ProBoards(キーワードリスト)
また、Google+で検索し、インフルエンサーを探す。その後、レターを送信するという手も。

メディアコンタクト
伝統的なメディア。あなたの記事を取り上げてくれる人を探す。
メディアでは情報、ストーリーを常に探している人がいる。企業の委員会などに接触してみる。

最もリンクとトラフィックを引き付けるものは?
伝統的なメディアは”事実”が欲しい。彼らがもとめているものを提供し、取り上げてもらう。ホワイトペーパーは、教育的である必要があることから、作成は難しい。そのため、今できるものから始めるのでよい。インフォグラフィックなどは始めやすいのでは。

2.ユニバーサルリンクビルディング
動画、画像、ニュース、ポッドキャスト、インフォグフィックスなど、ユニバーサル検索でもヒットするようなコンテンツを作成する。

一例(画像検索の場合)
画像を送信してリンクバックをもらう(リンクを添付した画像をブロガーなどに送る)。もし、リンクを貼らないであなたの画像を使っている人がいたら、リンクをしてもらうように頼む。

3.ファウンデーショナルリンク
ベーシックだが特徴的で”期待できる”リンク。リンク交換の要請など。

4.コンテンツソーシング
他者のサイトのドキュメント内に含まれたリンク。

ゲストブロギング
最適なブロガーを探すことが第一。その後、継続して連絡を取る。

どうやって探す?
著者、ライター、ガイド、コラムニスト、エディターといった言葉+キーワードで検索する。

コンテンツシンジケーション
高品質でボリュームのあるコンテンツを作成した場合、それらを以下に最適化した形でリライトする。
・Slideshareでプレゼンテーションにする。
・そのプレゼンテーションを動画にする。
・ピンタレストに投稿する。
・eBooksにする。
注意として、同じコンテンツを何回も使わないこと。

Google+に記事を投稿する。
なんでもいいからとりあえず載せてみよう。自分の意見を書き、コメントと議論を行うようにする。Googleのドメインに記事を載せるというこが大事。それを継続してオーソリティを構築する。

その他
・ポッドキャストは強力なトラフィックドライバー。コンテンツをポッドキャストにし、iTunesにアップ。
・SEOコミュニティ(なんでもいい)から入ってしまう。自分より優れた人物を探す。自分のサイトに有益になるように。
・ウィジットはすべてをコントロールできない場合は使用しない。
・プレスリリースをメディアに直接Faxする。

Q.1
低品質なリンクを削除しようとしたらFaceBookなどのソーシャルのリンクだった。
A.1
スパムレポートを提出すること。SNSのリンクも含めることができる。

Q.2
オーサーシップについて。企業の場合名前はどうすればいい?
A.2
ビジネスページと、パーソナルページの両方を作る。

リンクは重要なファクターだとしても、構築をすることが非常に難しい時代になっています。そのため、地道と思われる作業が必要になっていますが、こうした積み重ねが後の結果に大きく影響しそうですね。ハミングバードや構造化データなどと違い、最新の情報というわけではありませんでしたが、もう一度基本を見直すために、体系化された良いセッションでした。
– SEO Japan

コンテンツマーケティングからメディア企業へ

本日からSan Joseで開催されるSMX West 2014のレポート記事を3日間に渡ってお届けします。前回のSMX East 2013と同様、アイオイクスSEO事業部の本田と菅尾が訪れています。
初回の記事は、今回から始まった各分野のエキスパートが今後のビジネスの展望を語るという形式のブースからのセッションです。具体的な戦略やアドバイスといった内容ではありませんが、未来のオンラインマーケティングを想像させる内容を期待しています。
オープニングセッションはSEO Japanでも翻訳記事を掲載させていただいているCopybloggeのBrian Clark氏から。– SEO Japan
(原題:From Content Marketing to Media Company)

Speaker:Brian Clark, Founder & CEO, Copyblogger Media

今日皆さんにお伝えしたいことは、すぐに使えるテクニックや最新の情報のご紹介といった類のものではない。もっと大きな目線から見た、新しいアイデアのようなもので、一言で表すと、自分でメディアをクリエートすること。この考えは、ブログの記事をピックアップしたり、優れたインフォグフィックスを作成するなどの、いわゆるコンテンツマーケティングよりも進んだ考え方である。

以前は私の目的は記事を書くことであったが、今は違う。私の興味はマーケティングではなく、メディアにある。広告を売るのではなく、メディアを作成すること。結果として大きな利益を上げることができている。

Coca-Cola Journey(オンラインマガジン)の例
http://www.coca-colacompany.com/

ただの企業サイトではなく、コカ・コーラのメディアプラットフォーム。コカ・コーラはストーリーを伝えることでブランドを構築している。興味深いことはコカ・コーラの予算である。今までの広告費用に使った金額を注ぎ込めば、自らの手で非常に強力なメディアを作成することができる。(インターネットなどの台頭により)伝統的なメディアは非常に苦しんでいる。多くの予算を持っている企業は、苦しんでいる伝統的なメディアに投資するよりも、自らがメディアとなってしまう方が良いのだ。

AppleTVの例
サムソンはアップルになろうとしているけど、アップルはサムソンになろうとしているだろうか?そうではない。Appleが試みていることは、メディアの配信をコントロールすることだ。

Netflixの例
https://www.netflix.com/
オンラインでのTV番組や映画の配信サービス。彼らもまた、自身でメディアになろうとしている。

P&Gの例
1930年代、主婦へのアプローチというマーケティングの課題を抱える。マスコミ(ラジオなど)の利用を開始。家族のストーリーを伝えることでリーチを試みる。
1970年代、非常に多くの製品・ブランドを扱っているが、彼らは単純に石鹸を売っているのではなく、メディア(当時はTVが主)の発展に伴い、ブランド構築のための広告に投資してきた。(他の企業にはない試み)

このような大企業のように、小さい企業も既存メディアに投資できるだろうか?できるはずはない。そのため、考え方を変える必要がある。自分自身のオンラインメディアをより、創造的に、エンターテイメントにあふれた、有益な情報を提供できるようにする。これが本当のコンテンツマーケティングではないだろうか?

Marvelの例
http://marvel.com/
映画を通してキャラクターを成長させる。2002年、スパイダーマンの大ヒット。映画のチケットやDVDの売り上げも見事なものだが、おもちゃ、お弁当箱などの商品の売り上げが非常に大きかった。メディア企業がグッズの販売ビジネスとマージした例。

ローカルビジネスの例
Wine Library
http://tv.winelibrary.com/
ニュージャージー州のローカルの酒屋。1997年にWebプラットフォームを開発。
ワインライブラリーという名前で、ワインについて教えてくれるサイト。商品のセールスやプロモートを目的としたサイトではなく、顧客に情報を提供する内容。Youtubeでは8,000人の視聴者。

最初は愚かに思えることが最終的に勝つ。
映画が劇からフィルムへのシフトを果たしたような変化が求められる。
自分自身がメディアを確保することで、自分がやりたい方法で顧客にメッセージを送る。

コンテンツマーケティングという言葉が日本ではまだまだ新しい分野であると感じていますが、アメリカでは既にその先のモデルを提案している企業もあるようです。こうした先行分野は、やはり大企業が取り組み始めるものですが、幾つかの成功例が産まれれば、業界の新たなスタンダードになるのではないのでしょうか。 — SEO Japan

増税後お菓子は贅沢品?世界の消費税と軽減税率を一枚にまとめたインフォグラフィック

生活必需品の消費税率を低く抑える「軽減税率」。今回は4月からの増税に際して、世界30ヶ国の消費税(付加価値税)率の比較と、もし導入されたら来年ホワイトデーに買うギフト用チョコは軽減対象になるの?など、生活必需品と贅沢品の境界が難しい等の理由で議論が続く軽減税率について、分かりやすく比較したインフォグラフィックをご紹介します。– SEO Japan

お金に関するインフォグラフィック紹介第二弾「世界の消費税と軽減税率」

増税後お菓子は贅沢品?世界の消費税と軽減税率を一枚にまとめたインフォグラフィック※画像をクリックすると「マネースクウェア・ジャパン(M2J)の運営するHarmoney.jp」のサイトに飛び、全体をご覧いただけます。

こうして単純に消費税率(標準税率)を比べてみると、日本の5%は低い方であったことが分かります。2015年に10%になると、韓国やインドネシアと同じ税率になるということですね。

EU諸国の標準税率は20%前後と総じて高いですが、その代わり多くの国が軽減税率を導入しているようです。例えばイギリスの標準税率は20%ですが、食料品等の生活必需品は0%(ゼロ税率)、ということですね。
もちろん、税金は消費税だけではないですし、免税、補助等も考えると一概には言えませんが、他国はこんなものか、という参考に良いかもしれません。

増税後お菓子は贅沢品?世界の消費税と軽減税率を一枚にまとめたインフォグラフィック

Harmoney.jp – お金に関するテーマについて、日々発信していくマネー情報サイト -
【インフォグラフィック】世界の消費税と軽減税率

詳細は全体を表示してお楽しみください。

本インフォグラフィックは弊社がリサーチ、デザインをお手伝いさせて頂きました。

フランスやドイツでは、マーガリンとバター、店内飲食と持ち帰りなどの条件で軽減税率が変わるという、何とも面倒なことになっているそうで、その背景には酪農家の保護や、昔チョコレートは高級品だった…等、歴史的背景もある模様。もし軽減税率が導入されることになったら、計算が大変そうに感じますね。 — SEO Japan [G+]

住宅購入の大きな選択肢、新築と中古の比較をスゴロク風にまとめたインフォグラフィック

住まいに関するインフォグラフィクを配信しているLivinGraphics(リビングラフィックス)にて新作インフォグラフィックが公開されました。第二弾となるテーマは、住宅購入の大きな選択肢である“新築と中古の比較”。プロの視点でそれぞれのメリット・デメリットを記載しながら、購入にいたるまでの道のりをスゴロク風に解説しています。– SEO Japan

新築・中古 どちらを選ぶ?※画像をクリックすると「アート・クラフト・サイエンス株式会社の運営するLivinGraphics(リビングラフィックス)」のサイトに飛び、全体をご覧いただけます。

例えば自分は絶対新築が良い!と思って新築ルートをたどると、メリットも沢山あるのですが、モデルルームで内外装は確認できても、実際の景観・日照条件を確認できないなど、検討しなければならないリスクがあることが分かります。一方で中古物件については、既に出来上がっているコミュニティに溶け込んでいくための努力が必要ですが、事前にお隣さんが分かるし将来環境の変化が少ないというメリットがあるということを視覚的にまとめています。

本インフォグラフィックは弊社がデザインをお手伝いさせて頂きました。

国土交通省発表のデータによると、新築物件を購入した理由の一位は「新築だから(63.2%)」。以前空家の数が増加し続けているというデータをご紹介した通り、日本には新築一戸建て=夢のマイホームという慣習があるため、海外より住宅の寿命が短いそうです。人生で最も高い買い物である「住宅」。検討をしている方がいましたら、少しでもヒントになればと思います。- SEO Japan [G+]

ウクライナ人が解説するクリミア半島の歴史と現状

今週投稿したウクライナ人が語るウクライナ情勢(その1その2)。現在の紛争の舞台はクリミア半島に移っているようですが、ウクライナについてはそれなりに詳しいつもりの私ですが、クリミア半島についてはほぼ知識がありません。また普段、ウクライナ人と話していてもクリミア半島の話題が上がることもなずなかったです。そこで今回、ウクライナ人の友人にクリミア半島について聞いてみた所、返事をもらえましたのでここに紹介します。 — SEO Japan

クリミアについて説明することは歴史的にも経済的にもとても複雑だ。できる限り簡潔に説明したい。

クリミア半島は18世紀半ばにロシアに征服された。その前はトルコの保護領であるクリミア公国の一部だった。ソ連時代からの歴史に止めると、内戦後、クリミア半島は1921年10月18日から1954年2月19日までロシア内の自治共和国だった。その後、フルシチョフがウクライナに帰属を移した。

クリミアの土着民族はタタール人だ。第二次世界大戦中、ドイツのナチにクリミア半島のタタール人が加担したことを理由に、1944年、スターリンはタタール人を国外追放し、その後、クリミア半島にロシア人が増えた。タタール人の多くはナチスドイツ第三帝国の制服を着、ドイツ国防軍やドイツ警察に属していた。

タタール人の国外追放の結果、クリミア半島の一部(山間部や南側の沿岸部)の値域には人がほとんど住んでいなかった。その後、数年をかけて、中央、そして東ロシアからロシア人が移住してきた。最近の人口属性は下記で見ることができる。ただし2001年の情報であり、今はより多くのタタール人が住んでいると思う。

赤 – ロシア人
黄色 – ウクライナ人
緑 – タタール人

1991年のウクライナ独立後、クリミアのタタール人は国外追放から徐々にクリミア半島に戻ってきた。当初は30万人程度だったが、高い出産率や移民率もあり、タタール人の人口は急速に増えた。これらのタタール人はロシアに融合されることには強い抵抗があり、独立性を重視している。

クリミア半島のロシア人も、常にウクライナからの独立を求めてきたが、ロシアに帰属したいという意味ではない。クリミア半島がロシアに帰属していた20世紀前半に既に自治共和国だった。1991年のウクライナ独立の際、クリミアで行われた住民投票では54%がウクライナの独立を支持した。1992年2月26日、クリミア自治ソビエト社会主義共和国の議会の賛成により、クリミア自治共和国と名前を変えた。1992年5月5日、クリミア自治共和国はウクライナからの独立を宣言した。翌日5月6日、クリミア自治共和国は最初の憲法を制定した。

しかし、クリミア半島の政治的に独立したい意思とは別に、その経済的な状況から完全にウクライナから独立することは難しかった。クリミア半島の大半は砂漠であり、雨がほとんど降らない。200万人の生活、そして農業や観光客を支えるために、ドニエプル川の水路を通じてウクライナの水が必要なのだ。例えばロシア黒海艦隊があるセヴァストポリでは、水道水が全く使えない日が定期的にある。水そして電気の供給の問題から、ウクライナからのクリミア半島の独立は、その立場を非常に不安定なものにする。

この状況を利用して、第2代ウクライナ大統領のレオニード・クチマは90年代半ば、クリミア自治共和国の議会の権限を大幅に制限し、キエフへの依存度を高めた。

今日、クリミアは大幅な赤字であり、水と電気だけでなく、ウクライナ本土からの予算に共和国の運営を依存している。

つまりクリミアはウクライナ、またはロシアからの支援なしに、完全に独立することは極めて難しいということだ。何故そのような状況に陥っているのか?クリミア半島の問題は、他の旧ソ連から独立した国々と全く同じだ。国の経済政策や政治が全く機能していない。ウクライナと同じく、クリミア自治共和国も政治腐敗の問題は根深く、政治家は国ではなく自分のことしか考えていない。この問題は日本人には理解できないかもしれない。

クリミア半島はバケーション先として観光には最適だが、誰も将来については考えていない。旧ソビエト連邦時代からの資産は全て剥奪され、新しい産業やインフラ整備も全く行われていない。沿岸部の観光産業だけが唯一伸びているといってもいいが、地域全体を賄えるレベルではない。

君の最初に質問に戻る。「何故、ウクライナはクリミア半島を欲しがるのか?」正直、私にはわからない。国家財政を考えれば、クリミアを切り離した方が得策ともいえる。過去22年、ウクライナはこの土地のリソースを全く活かし切れなかった。

今回の紛争では、ウクライナはクリミア半島を分離させた方が良いと結論を出す可能性も十分にある。しかしクリミアの住民が、完全な独立を望むかはわからない。今後の政治情次第だろう。

君が次回ウクライナに来た際、実はクリミア半島に連れて行こうと思っていた。もし安全であるならだが、その機会があれば、君自身の目で全てを見ることができるだろう :)

Slawa Gorobets

民族的には元々の人種も違いますし、クリミア半島のウクライナにとっての存在意義が余り理解できなかったので彼に聞いてみたのですが、彼自身もクリミアがウクライナに帰属すること自体へのこだわりは余りないようですね。ロシアにとっては軍港もあり、重要拠点なのでしょうが、今回のロシアの介入は、ウクライナのデモと欧米寄りの政権交代が成功、そして自身の支援が失敗したことに対する、嫌がらせというか、このままでは済ませられないという報復行動にもみえなくはないですけどね。実際はもっと高度な話と思いますが、そういう感情的な側面もあるように思えます。クリミア議会がロシア編入を認めたなどの報道もありますが、さて今後どうなっていくのでしょうか。軍事衝突なしに平和な解決が行われることを心から願います。 — SEO Japan [G+]

3分で読める米国発ウェブマーケティング界隈の重要ニュース – 3月初旬号

以前、翻訳記事を何度か掲載したフォードのソーシャルメディア責任者スコット・モンティが、毎週メディア界隈を中心とした米国の最新デジタルニュースを投稿してくれていたので、ここに紹介します。好評なら毎週続けます。 — SEO Japan

Should Bitcoin be regulated?

今週のThis Week in Digitalでは、Bitcoinの障害、・WhatsAppの買収後の情報、・FacebookがLinedeInのビジネスに口を出す、・Twitterが成長を求めて製品を調整、・New York Timesが意外なデータアナリストを採用、・ソフトウェアベンダー向けの従業員による推薦ガイド、・ジャーナリズムとコンテンツマーケティングの交差点、・今でも有効な1866年の会話のアドバイス等の話題を提供する。

それでは、下記にデジタルマーケティング業界に影響を与える関連するリンクをまとめて紹介していく。

毎週、経営者の方々が、最新の変化、報道する価値のあるアイテム、そして、仕事で役に立つ可能性があるコンテンツを把握することが出来るように、テクノロジー、ソーシャルメディア、モバイル、デジタルコミュニケーション、そして、マーケティング業界の現在のイベントとトレンドに関するリンクを集めて、ニュースレターを提供している。

他にも、役に立ちそうなリンク、ソース、または、アイデアを持っているなら、コメント欄で加えてもらいたい。また、Flipboardを利用しているなら、「This Week in Digital Magazine」を購読すると、リンクを入手することが出来るようになる。

業界情報

Email marketing priorities in 2014

プラットフォーム

  • 先週のWhatsAppの買収に関する情報がさらに舞い込んできた:
  • 昨年12月、Facebookはニュースフィードの見た目を決定するアルゴリズムに変更を加えた。会社のFacebookページの担当者なら、この変更に関する情報をチェックする必要がある(Business Insider)。
  • コンテンツに対して広告を活用する方法を決定する際は、このFacebook広告を確実に成功に導く8つの黄金律を参考にすると良いだろう(Arik Hanson)。
  • Facebookは仕事の肩書きをベースにした広告のターゲティングを始めた。これは、LinkedInへの挑戦状である(AdAge)。
  • Facebookページが、その他のページを投稿内でタグ付けすると、ニュースフィードに表示されるようになった。複数のページを持ち、ページ間でコンテンツを宣伝したい会社にとって、特に大きな意味を持つ(The Next Web)。
  • Facebookは新世紀世代にとっては、過去のサービスなのか?よく利用するソーシャルネットワークを3つ挙げてもらったところ、Facebookを挙げる若者がダントツで多かった(SHIFT Communications)。
  • 驚くようなことではないが、Twitterを利用する多くのブランドは、大勢のフォロワーを集めることが出来るものの、会話を交わす段階までには至っていない(MediaPost)。
  • Twitterで優れたパフォーマンスを見せているブランドをチェックしてみよう。Fordは、顧客への対応率で1位に君臨している。一方、対応が早い企業には、Microsoftの名が挙げられている(AllTwitter)。
  • 利益と成長を促すため、Twitterは製品に調整を加えている(Bloomberg Businessweek)。
  • 計測/基準/ビッグデータ

    法律/人事

    Top Gun Twitter account DMCA

    コンテンツ



    ブックマーク/後で読む

    画像提供元: Antana(Flickr)


    この記事は、Scott Montyに掲載された「This Week in Digital – 2/26/2014」を翻訳した内容です。

    米国の最新デジタル業界ニュースが簡潔に分かって結構良いかも?PV多ければ来週も続けます!(なので気に入った方は是非シェアを・・・) — SEO Japan [G+]

    コンテンツマーケティングの7つの誤解

    コンテンツマーケティングのコンセプト自体はかなり普及してきた日本、まだまだ手つかずながら知識だけは十分持っている人も相当数増えてきたと思います。ただ同時に考え方だけが先走りしており結果的に勝手な誤解を産んでいることもまたある模様。今回はThe Next Webからそんなコンテンツマーケティングに関する誤解を解くべき記事を。 — SEO Japan

    problem solving solution

    ブライアン・ホニグマンは、マーケティングコンサルタント、フリーランスライター、そして、ソーシャルメディアのヘビーユーザーである。この記事は、もともとPopdittoに投稿されたものである。

    コンテンツマーケティングは、オリジナル、または、収集したコンテンツを介して価値を与えることで、既存の顧客、そして、顧客候補とのつながりを構築する効果が見込める。

    コンテンツマーケティングへの関心が、ここ数年間で大幅に高まり、自称エキスパートの人達が、うまくいく取り組み、そして、うまくいかない取り組みに関して、矛盾するアドバイスを贈る事態が発生するようになった。

    ContentMarketingMythsPopditto 730x730 7 content marketing myths debunked

    Yehyon Chung作 Poptip

    そこで今回は、特に浸透している7つの誤解、そして、その裏にある真実を解明していく。

    1. 質と量を両立させることは不可能

    作成するコンテンツに関して、質と量のどちらが重要なのか、必ず議論が起きる。 どちらか一方を選ぶのではなく、対象市場で求められる一定量まで有益なコンテンツを作成することに、より多くの資金と人材を割くべきである。

    2. ソーシャルメディアは成功の唯一の目安

    マーケティングチャンネルとしてのソーシャルメディアは、コンテンツの接触範囲を拡大する上で、そしてオーディエンスに支持されるコンテンツのタイプに関して貴重なフィードバックを得る上で、極めて効果的である。

    しかし、成功の判断基準はソーシャルメディア以外にも存在する — サイトに初めてアクセスするビジターの増加、そして検索エンジンのランキングの改善は、ソーシャルメディアでの高評価およびフォローの増加を凌駕する、重要な目安である。

    3. 現在の出来事に関連するコンテンツを作成せよ

    現在の出来事に関連するコンテンツを作成すると、確かに良い成果を得られるものの、すべてのトレンドや出来事が自分の事業に関連しているわけではない。適切な背景を見出す試みは、コンテンツの成功を判断する際に特に重要な要素の一つとなる。

    コンテンツを作る前、またはコメントを残す前に、アカデミー賞やスーパーボウル等の大々的に報じられているイベントが、自分のビジネスの利益に関連しているかどうかを判断するべきである。関連していると判断した場合のみ、継続中の会話に参加するように心掛けよう。

    4. 長文形式のコンテンツは時代遅れだ

    長文のコンテンツは健在だが、マイクロコンテンツの成長が著しいため、効果はなくなったと誤解してしまう人がたまに現れる。

    長文のコンテンツは、適切なコンテキストの中で提供すれば — 例えば、企業のブログでは、レポート、eブック、または、記事等 — 短文のコンテンツと比べて、同じぐらい(または、それ以上に)効果的に反響する。長文のコンテンツを活用する際に最も重要なことは、プラットフォームのオーディエンスが長文のコンテンツを期待しているチャンネルで、配信、もしくは掲載する点だ。

    5. ブログのコンテンツの作成は不可欠

    コンテンツマーケティング戦略にとって、ブログは重要である。なぜならブログは、オーディエンスと定期的にコミュニケーションを取ることが出来るためだ。しかし、その他のタイプのコンテンツを戦略に盛り込むことも、同じぐらい重要である。

    視覚的なコンテンツ、インフォグラフィック、レポート、eブック、ユーザーが作ったコンテンツ、動画、プレゼン、GIF、マンガ、ミーム、オリジナルのデータ、ポッドキャスト等は、従来のブログの記事に代わるコンテンツであり、適切なオーディエンスに接触する上で役に立つ。

    6. 真面目で、素晴らしいコンテンツを作らなければならない

    すべてのコンテンツで真面目なトーンを採用する必要はない。なぜならビジネスや業界によっては、オーディエンスは、様々なタイプ、またはトーンを望んでいる可能性があるためだ。ユーモア溢れるコンテンツ、あるいは風変りなコンテンツは、消費者に与えるメッセージに深みと多様性をもたらす。

    また、毎回素晴らしいコンテンツを投稿する必要もない。 作成するコンテンツは、ストーリーを伝え会社にとって重要なトピックを考察する大きなメッセージの一翼を担っているべきである。

    7. コンテンツマーケティングを行う目的はリードの生成とセールスの獲得のみ

    コンテンツマーケティングは、最終的にセールスとリードを増やす可能性がある。しかし、既存の顧客、顧客候補、そして顧客と関わりのある人達の間で、親近感、好感度、そして信頼感を築くことが最も重要な目的である。

    コンテンツを提供する取り組みを、収益を増やすためだけの取り組みだと考えると、オーディエンスにとって最高のメッセージを作る上では、効果的ではない。顧客にとって有益な情報に焦点を絞り、適切なコンテキストで、適切な量の良質なコンテンツを提供するべきである。

    試行錯誤の末、どのようなコンテンツマーケティングの誤解に気づいただろうか?コメント欄で意見を発表してもらいたい。

    画像提供元: alphaspirit/Shutterstock


    この記事は、The Next Webに掲載された「7 content marketing myths debunked」を翻訳した内容です。

    誤解というか、少しでもコンテンツマーケティングの理解を深めればどれもわかりそうな内容ですが、実際まだまだ重要性は認識していても何も手を付けられていない方も多いでしょうし、多少の参考になればと。個人的には妙にコンテンツマーケティング(インバウンドマーケティング含む)を大きく構えすぎずとも、とりあえずまずは始めてみることが大事とは思いますけどね。ユーザーとの関係性を構築するための、最終的にリードにつなげるための、入念なシナリオ設計から始める、などは後で良い気もします。とりあえずユーザーが困っていそうな関連トピックをプロとしてブログで週1回記事にするとかでも良いんじゃないでしょうか。1年我慢してやればそれでも50記事ですからね。いずれにしても短期で圧倒的な効果が出るわけじゃありませんし、中長期的に気長に取り組んでいくことが大事かと思います。 — SEO Japan [G+]

    理系男子は宝くじに当選しやすい!?男女の本音が丸見えのインフォグラフィック

    グリーンジャンボ(第655回)の発売終了日が3月7日と迫っていますが、夢追い人のあなたはもう買いましたか?弊社でお手伝いさせて頂いたアンケート調査によると、宝くじで当選しやすいのは、夜型の生活で衝動的な性格の理系男子の模様!ほんとに??– SEO Japan

    お金に関するインフォグラフィック紹介第一弾「もし宝くじで5億円当たったら?」

    理系男子は宝くじに当選しやすい!?(インフォグラフィック)※画像をクリックすると「マネースクウェア・ジャパン(M2J)の運営するHarmoney.jp」のサイトに飛び、全体をご覧いただけます。

    20代~50代の男女200人ずつ、計400人に行ったアンケート調査によると、男性の80%、女性の71%が「宝くじを買ったことがある」と回答。人生一度は夢を見たことがある人が多いようです。

    理系男子は宝くじに当選しやすい!?(インフォグラフィック)

    5億円当選したら何をするか…妄想は楽しいですが、多くの人が「貯金」という現実的な回答をしました。しかし、(この画像では途中で切れてしまっていますが)4位以下をみると男女で大きな違いが出てきます。男性は株やFXに投資して金額をさらに増やしたい、女性は世界旅行に出かけて楽しみたい傾向が強いようです。

    理系男子は宝くじに当選しやすい!?(インフォグラフィック)

    宝くじ当選経験がある人と無い人で、生活スタイルや性格を尋ねたところ、「夜型」の生活で「衝動的」な性格の「理系」「男性」が宝くじに当選しやすいタイプという結論に!微妙な差ですが、、、文系or理系の差が大きいのには、何か理由があるかも?

    その他、既婚者に対して、5億円当選したら妻/夫に打ち明けるか?を聞いたところ、男性の方が秘密主義というデータが…など、本音がわかる情報が掲載されています。
    詳細は全体を表示してお楽しみください。

    Harmoney.jp – お金に関するテーマについて、日々発信していくマネー情報サイト -
    【インフォグラフィック】もし宝くじで5億円当たったら?

    本インフォグラフィックは弊社がリサーチ、デザインをお手伝いさせて頂きました。

    ちなみに株やFXで利益を得たことがある人は、「朝型」の生活で、「計画的」な性格の「女性」が多いという、宝くじと真逆の結果となりました。文系か理系かは関係無いようです。つまり、衝動的な性格の男性と計画的な性格の女性が結婚すれば良い事があるってこと・・・?! — SEO Japan [G+]

    ウクライナ人との対話の続き、そしてウクライナ情勢をより深く理解するための地政学

    先日投稿したウクライナ人が語るウクライナ情勢 – 東西問題より深い政治腐敗という記事が多くの反響を呼びました。SEO Japanの記事もさることながら、Blogosに転載された内容は人気ランキング1位(3/4時点)となり、5万近いPV(現在も増加中)と多くのコメントを頂きました。ウクライナ人が伝えるウクライナの現状をより多くの人に知っていただき、記事を投稿して良かったと思いつつ、コメントやTwitter、メールでいただいたご意見に私自身も興味を抱き、今回、同じウクライナ人の友人に幾つかの質問をぶつけてみました。また前回の記事が、「あくまで一人の意見」と注釈はつけましたが、ここまで記事が拡散したことで前回の内容がウクライナ人全体の意見として捉えられてしまう怖さもあったため、改めて今回の紛争に対する地域毎の意見の差について個人的に調べた所、新たな発見もありましたのであわせてここに紹介します。 — SEO Japan

    まず前回ウクライナの現状を説明してくれた私の知人ですが、ウクライナ中央南寄りに位置するドニプロペトロウシクという人口100万人程度の工業都市に住む東スラブ系(いわゆる主流民族)ウクライナ人です。40代前半、大学を卒業して数十名規模のIT企業経営をしている教育レベルが高い人物です。都会が嫌いな自然主義者でわざわざ都市部から車で1時間離れた何もない村に家族で住んでいます。オーガニック食品しか食べず(そもそもウクライナの田舎の大半の食材がそうですが)、リサイクルできるものは限りなくリサイクルする極度のエコ志向です。ちなみに車は15年落ちのスバル(天然ガス仕様に改造)に乗っています。古い日本車は壊れないし、壊れても自分で直せるので最高だそうです。

    ドニプロペトロウシクを流れるドニプロ川の夕暮れ

    余談が増えましたが以下、Q&A形式にて:

    Q.
    デモや新政権を支援している極右政党のスヴォボダ / SVOBODA(註:自由の意味)は、ネオナチとして有名だが、ウクライナが過度に極右化しているのではないか?

    A.
    新政権に関して極右政党の参画に注目が集まっているようだが、実際はティモシェンコの「祖国」党、UDAR(「一撃」)、スヴォボダ「自由」、と複数の政党の集合体だ。新内閣にはスヴォボダから2名大臣(環境相、農業相)が選ばれているが、残りは「祖国」が占める。UDARは様々な事情で内閣登壇を拒否した。ちなみにUDARはウクライナでもっとも有名なボクサー/スポーツマンのビタリ・クリチコが党首だ(なので「一撃」と命名)。スヴォボダが中心になっているわけでは全くない。

    新政権とリーダーがネオナチや極右政党にコントロールされていると考えること自体がおかしい。新政権の首相アルセニー・ヤツェニュク、そしてウクライナ議会の議長アレクサンドル・トゥルチノフは共にユダヤ人だ。ユダヤ人がトップのネオナチ政権がありうるか?ウクライナのファシズムやネオナチ話の大半はロシア政権が作り上げた幻想だ。実際はロシア政権の方がはるかにファシスト的だろう。

    またスヴォボダに関しても、極右といわれるが、実際それよりもっと過激な極右政党がある。ただウクライナ国内でこれらの政党は一般的にネオナチと考えられていない。ロシア国内や他のヨーロッパ諸国のネオナチ運動の方がよほど過激に思える。私にはロシアのプロパガンダの結果としか思えない。

    Q.
    繰り返しになるが、極右政党のスヴォボダは世界ユダヤ人会議によってネオナチと認定されているという話もある。そんな党が与党の一部にいて良いのか?

    A.
    政治技術を使って対立を産み、「仮想敵」を作り、人々の意識に影響を与え、社会を分断することにより社会を支配する仕組みは、長年に渡って支配者に有効利用されてきた。ウクライナは過去の歴史や他国との複雑な関係性から今日までそれが悪用され続けている。その「認定」の話は知らなかったが、その1事実だけで判断するのは単純すぎる。

    実際、保守的なウクライナ人の一部にはスヴォボダをネオナチと恐れる者もいる。一方、一部の愛国主義者たちは、ヤヌコビッチを「ロシアからの侵略者」と恐れている(ヤヌコビッチの政党は元々限りなくロシア寄りだった)。国民はこういった「イメージ」により互いに対立し、政治家は選挙民から全てを奪ってきた。

    ちなみにスヴォボダを支援しているのは、ウクライナ最大の銀行のオーナーであるイゴール・コロモイスキーだが、ヨーロッパユダヤ人会議のトップでもある。こういった事実を知れば、スヴォボダをネオナチと同一視することに無理があることは明らかだが、それが政治であり権力闘争の悲しいゲームでもある。

    Q.
    政権交代をしたとはいえ、新政権の政党やメンバーに腐敗が無いとはいえない。政権が東西で変わっただけで、前と同じことになるのではないか?

    A.
    新政権を前政権よりは評価するものの、ウクライナ人が諸手を上げて賛美しているわけではない。デモに参加した人々の多くは、単に政権交代だけではなく、政府や地方自治における腐敗 – 特定の人間や政党による完全支配 – が撤廃されることを目標にしている。人々は、腐敗した関係性によって成り立っているのではなく、新しく、平等なリーダーがオープンな場所で選ばれることを求めている。

    新政権を実質支配しているティモシェンコは、幾つかの点でヤヌコビッチより悪質なリーダーでもある。人身操作に長けているポピュリストであり、彼女が指名した政治家や高官たちはヤヌコビッチの取り巻きと同等に腐敗しきっている。さらに新政権の閣僚の大半がティモシェンコの「祖国」党からの人間だ。実際、前回の政権から失脚後、逮捕された後も彼女は牢獄から「祖国」党を指揮し、デモも金銭面で支援していた。

    彼女は既に大統領に出馬表明しているが、国民の多くはそれを指示していない。彼女を「ウクライナを危機から救ってくれる救世主」と盲目に崇める人など今のウクライナにはほとんどいない。世界はこれまでと違う。新政権の閣僚の構成がティモシェンコにほぼ支配されているのは、本来のウクライナ国民の意図とは全く違う。しかしウクライナの立法制度の問題は余りに根が深すぎるのでここでは語りきれない。与党が全てを支配できる不正の塊のシステムになっているとだけいっておく。

    今回の政権交代は革命の終わりではなく、始まりに過ぎない。新政権に「一時的な」信頼は与えられているが、ヤヌコビッチ政権と同じ結果になることは国民が許さない。新政権に与えられた猶予期間は秋までだろう。

    Q.
    前政権やデモ鎮圧行動へのロシアの支援を非難しているが、実際はデモや新政権にも他国の支援があるのでは?結局同じことでは?

    A.
    真の実態を私が全て把握しているわけではないが、ウクライナがグローバル社会に存在する以上、複数の国の思惑が複雑に関係してくるのは避けられない。エジプト、シリア、リビア、ウクライナでもそれは同じことだ。

    しかし外的圧力とは別に、地政学な争いの結果は現地住民の支持に大きく影響される。エジプトやリビア、グルジアなど中東で革命が勝利し、ベラルーシやシリアでは失敗した。その全てに欧米の支援があったが、最終的には国民の意思が結果を決めた。そこに費やされた資金は関係なかった。

    仮にEUの支援が今回のデモにあったとしても、その影響力は目に見えないほぼ感じられないものだった。にも関わらずロシアは最初の戦いに敗れた。さらに領土保全や国際法の無視、軍隊介入 独立国家への武力侵攻、、、、現在の第二段階の紛争で起こっているロシアの介入レベルは、多くのウクライナ人にとって許容できないものだ。ロシアのメディアがウクライナ人の多くが「自由の軍隊」を歓迎していると報道しても、ウクライナ国民の多くがウクライナ領土に対するプーチンのポリシーに反発するのは自然なことだろう。

    同時に、前政権のロシア政策の失敗が、プーチンの復讐魂に火をつけ今の紛争を加速化させていることは間違いなく、さらなる紛争の拡大を心配している。

    青い空と黄色の小麦(収穫後)、ウクライナ国旗のモチーフでもあります。

    前回の投稿ではウクライナを東西問題で語るべきでないという趣旨の話でしたが、基本的にその路線自体に変わりはないものの、様々なウクライナの複雑な事情を理解した上で国の現状と将来を杞憂し、彼なりの考え方を述べていることが伺えます。

    同時に私自身も彼の意見は1意見として、ウクライナの地域性の違いは無視できないだろう、と色々調べたのですが、下記のブログで紹介されているキエフ国際社会学研究所が行った国民世論調査の結果がかなり参考になりましたので、下記に紹介したいと思います。実際、私の友人が考える以上に、東と中央、そして西と南(クレミア半島周辺)で意見の違いもあるようです。

    マイダンに関するウクライナ・ロシア世論調査比較

    詳細は上記記事を見ていただくとして、簡単にまとめると、ウクライナの世論調査によると政権腐敗への怒りがデモの理由という考えはウクライナ全体では42.9%と最大の理由ですが、西側の影響力行使の運動という意見も30%あります。またここからがポイントですが、地域別に見た時、西・中央においては政権腐敗への怒りが半数以上と圧倒的ですが、東・南ではそれもあるものの、西ウクライナが独自の影響力を持つための(ちなみに前政権のヤヌコヴィチ大統領は東出身です)抗議活動として捉えている人が多いようです。また民族主義を理由の一つに挙げる人も少なくはないようです。

    また新政権への指示率ではウクライナ全体としては40.1%と前政権の23.3%を大きく上回りますが、地域別に見るとこの数字はかなり変わってきます。西側で80.4%と圧倒的ですが、東部南部では指示率は30%前後と低いです。ただ、かといって前政権の指示が圧倒的というとそうでもなく(東で51.9%、南で32.2%)、意見を決めかねている層も40%と多いようです。

    デモ自体は西側を中心に起こったことは間違いなく、東・南の人間には単なる西ウクライナの抗議活動としてデモ活動が当初見られていたかもしれませんが、デモの勝利の結果である新政権に完全に反対しているわけではなく、ある種の期待と不安を持って見守っているという感じなのかもしれません(この分析自体が西寄りの見方として思われたらスミマセン)。

    メルヘンチックな文化遺産。広大な大地と自然が美しい国です。

    また後半の調査結果を見ると若年層程、前ヤヌコヴィチ政権を指示しない傾向が顕著にあるのは興味深いです。40代までは新政権支持率が40%前後、前政権支持率は20%程度ですが、70代を超えると前政権支持率が38%弱、新政権支持率が30%です。また教育レベルが高い程、新政権を指示する率が増えています。

    とはいえ、この調査を見る限り、前回の記事にあった友人のウクライナ人の意見「ロシア寄りの方針は、東ウクライナでさえ、少数の人々によって支持されているだけ」は少し言い過ぎな感じもします。ただ友人が住むドニプロペトロウシクはこの調査では「南」に区分けされているようです。実際に彼にこの調査結果を見せた所、「ウクライナ独立前のソ連時代に今のウクライナより良い生活をしていた東~南側のシニア世代は、当時へのノスタルジックな想い出があり、今でもロシアに幻想に過ぎない期待を抱いている人が多く、西側で起こること全てを否定する傾向がある。調査結果の地域差だけを見てイデオロギーの対立と判断することは必ずしも正しくない。同じ調査結果にもあるように、若い世代の多くは地域問わず今回のデモを支持している人が多い。」とのことです。

    特に教育レベルが高い若い(30代40代含む)世代には、腐敗した前ヤヌコヴィチ政権を非難し、新政権に期待するという傾向は地域問わず共通項としてあるのかもしれませんね。ただこれがより上の世代等、別の層になると過去への郷愁含めて全く意見が変わることもあるのでしょうし、地域毎の傾向は上の調査を見てもあるようです。だからといって東西問題で片づけられる程、単純な話ではないようですし、政治腐敗が今回の騒乱の大きな理由であり、そこに結果的にロシアが介入して混乱に拍車がかかっている現状がある、といった認識は間違っていないと感じます。

    とある湖畔の平和な午後。海が美しいクリミア半島の今後が心配です。

    デモ以前から日常的にウクライナ人と話す時、たまに日本とウクライナの違いが話題になる時、彼らが口にするのが東西の違いより地域問わず政治・行政の腐敗への怒りと絶望的な嘆きでした。そんな現状やそういった話を私にしないといけないこと自体を「ウクライナ人として恥ずかしい」と考えており、特に高い教育も受け(ウクライナの大学進学率は80%です)、若く意識も高い世代の政治腐敗に対する憤りは相当なものがあると常々感じてきました。そんな彼らの想いが今回のデモにつながったのではと感じますし、そこには国外、また東や南ウクライナの人が思うような「西側の意図」は余りないと個人的には思うのですけどね。もちろん、それが主目的でデモに参加している人もいたでしょうし、何らかの支援もあったかもしれませんが、純粋な心を持つ彼らと接している私としては主勢力ではなかったと信じたいです。

    前回の記事で頂いたご意見を元に(正直、そもそもこんなに反響あるとは思っておらず、余り勉強せず勢いで書いてしまいました)私自身も勉強した結果、ウクライナの現状に関してより幅広い理解が深まりましたので、補足記事として共有させていただければと思います。

    ウクライナについてより深く知りたい方はこの本が大変参考になるので是非。その複雑な歴史についてわかりやすく書かれており、今日のウクライナや地域間の違いを知る上で役立ちます。

    ちなみに重めの話ばかりだったので最後にウクライナの豆知識。日本でロシア料理として有名な「ボルシチ」は、実はウクライナ料理です。また日本でブームのパンケーキですが、ウクライナのフレッシュチーズを使ったパンケーキ「シルニキ」は個人的に世界No.1パンケーキです。機会あれば是非(日本じゃないかな?)。 — SEO Japan [G+]

    未来のSEOはSubject Experience Optimizationの略語になる

    SEOという言葉、Googleのアルゴリズムやウェブマーケティングの進化に伴い、Search Engine Optimizationという言葉の存在意義が問われてくるのではと思う気がしなくもない私ですが、SEOは形をどころか言葉を変えて進化する、という意見をサーチエンジンランドから。 — SEO Japan

    eating-words検索の未来を垣間見た。それは、キーワードを中心とした世界ではない。私はキーワードをユーザーの意図の目安として利用する取り組みを長年推奨してきたが、前言を撤回しようとしている。

    検索は、大勢のエキスパートが考えもしなかった方向に進みつつある…テクノロジーの面で複雑且つ多種多様なプラットフォーム、デバイス、そして、インプットを融合しているのだ。

    ユーザーが入力を始める前に計測することが可能な様々な要素 — 場所、検索の履歴、移動、サークル等 — を基にして、ユーザーの意図を発見する試みに検索エンジンが力を入れるようになるにつれ、ユーザーが実際に入力して、SERPにアクセスするワードの重要性は低くなった。また、グーグルナウやグーグルグラスで推し進められている会話型検索の台頭により、ユーザーは全く入力を行わない可能性もある。

    現実の世界にあるキーワード

    まずは、グーグルナウの仕組みを例にとって考えていこう。 「Who is the President of the United States?」(米国の大統領は誰?)と尋ねると、答え「it’s Barack Obama」(バラク・オバマです)が表示される。続いて、「Who is his wife?」(彼の妻は誰?)と尋ねると、答え「it’s Michelle Obama」(ミシェル・オバマです)」が再び表示される。しかし、ユーザーがこの答え、もしくは、SERPの別のページをクリックしたらどうなるだろうか?有名なファーストレディーがリストアップされたページが表示されるのかもしれない。サイトのオーナーは、リファラーのキーワードを[who is his wife](彼の妻は誰)だと考える。このキーワードは、[his](彼の)が示しているのが、オバマなのか、ジェファーソンなのか、もしくは、ワシントンなのか分からないため、有効ではない。

    これは、キーワードベースのリファラーが向かおうとしている未来である。また、同時に「Not Provided」が100%になっても、腹を立てる必要がない理由の一つである(この問題の駆け引き、データの共有、そして、データに対する支払いを問題にするなら、腹を立てる理由は多々ある)。しかし、表面上は、有益な顧客のデータに関しては、それほど失うことは多くはないと言えるだろう。

    ついにSEOは無用になるのか?

    SEOは今後も有効に作用する。キーワードも消えることはない。従来の検索ボックスが普段の生活から姿を消すことはないだろう。しかし、検索ボックスにキーワードを入力する方法のバリエーションは、大幅に増える。

    このような変化は、SEOを若干異なるコンセプトに成長させる上で欠かせない。念の為に伝えておくが、システムを操作する試みは、昨年のうちに、終了している。アルゴリズムをリバースエンジニアリングする試みは、多くの問題をもたらすだけである。

    しかし、SEOの未来は、やはり最適化が鍵を握っている。ある意味、[SEO]に対するコンセプトを若干調整する必要はあるが、過去の取り組みが、再び新しい取り組みになる。昨年のSXSWカンファレンスで、マット・カッツ氏は、SEOを「Search Experience Opitimization」(検索体験の最適化)と考えるべきだと主張していた。今回、私はさらに一歩踏み込み、次の定義を提案する…

    Subject Experience Optimization

    SEOの関係者は、「マーケティング」、つまり、製品やサービスの宣伝および販売する行為について考えるのではなく、Subject(対象者) – つまりビジターに対して、出来るだけ質の高い体験を提供することに力を入れるべきである。

    ユーザー体験を出来るだけ向上させるには、どのような要素の組み合わせを提示する必要があるのだろうか?ビジターは、ウェブサイトで、主にどのような行動を取ることを望んでいるのだろうか?そして、明確なヘッドラインとコピーを用いて、ビジターの基本的な動機と言葉に訴えかけるには、どうすればいいのだろうか?

    1969年にR.A. フェアスロンによって考案された「Aboutness」と言うコンセプトがある。このコンセプトは、70年代の半ばにジョン・ハッチンが、そして、最近では、シャリ・スロウによって、再び注目を浴びる存在となった。 もともとは、図書館と情報科学の分野で利用されていたこのコンセプトは、マーケティングの世界では、ユーザーに対して、ページの「About」(内容)を明確にする試みを指す。

    イメージを厳選し、適切な名前を与えることで、キーワードをベースとしたタイトルを作ることで、そして、ページの目的を明確に伝えるコピーを作成することで、アバウトネスを実現することが可能である。ここでキーワードが役に立つ。心を読むことが出来るなら話は別だが、ユーザーに行動を起こさせる言語を推測し、テストして、精度を高めなければならない。と言っても、より奥が深く、より詳細な「ユーザー体験の最適化」と混同しないでもらいたい。しかし、良質なSEOのエキスパートが考えるべき事柄と重複する部分も少しある。

    テクニカルな最適化も生き残る

    従来のSEO「Search Engine Optimization」の定義は、今後も有効であり、必要である。これは、検索エンジンを考慮して、ウェブサイトを最適化する方法に言及しており、検索エンジンがページをクロールして、複雑なコンテンツを理解してもらう取り組みから、schemaのマークアップに至るまで、様々な試みが含まれる。しかし、その他にも、今後注目するべき、さらに重要なSEOの要素が存在する。

    エンティティ検索の台頭

    今月の上旬に行われたSMX イーストでは、エンティティ検索、そして、今後のSEOに与える影響に関するパネル(私の知る限り、業界初)が行われた。デビッド・アマーランド氏は、セッションの冒頭で「木」についてオーディエンスに考えてもらいたいと呼び掛けていた。私は下の左の画像をイメージしたものの、すぐに、アマーランド氏が、右側の画像をイメージしてもらいたいのだと気が付いた:

    trees

    このセッションの残りの課題は、私が最初にイメージした事柄が原因で、とても鮮烈なものとなった。デビッド・アマーランド氏は、住んでいる世界によって、あるいは、木に対する理解によって、恐らく異なる事柄をイメージしたのではないかと指摘していた。私は、当時、エンティティとインフォメーションアーキテクチャについて考えていたため、「木」が左側の画像のように見えたのだ。

    この例は、– 言葉が、考えを正しく表現することは出来ない — と言う普遍の真理を具体的に表現している。

    グーグルが、居場所、前回撮影した写真、あるいは、検索履歴を基に、前回の休憩中に私がクライアントのためにインフォメーションアーキテクチャの作業を行っていたこと、もしくは、検索関連のカンファレンスに参加していたことを知っていたら、[木]に対する検索結果はその他のユーザーとは大幅に異なるものになった可能性がある。

    そのため、新たなSEO — Subject Experience Optimization — の定義の下、クライアントのエンティティを明確に定義し、示す責任を負うことになる。どこに顧客はいるのか、何を専門としているのか?このような特徴は、その他のエンティティに対する関係をどのように形成するのか?「ローカル検索」、「オーサーシップ」、「リンクグラフ」等、中には良く知っているものもあるが、部分部分を足すだけでは、全体像は見えてこない。

    SEOの未来は、キーワードではなく、「キーワード」がエンティティ、コンセプト、または、ターゲットに対してどのように関係を形成するのかがカギとなる。この点に関しては、エンティティ検索に関して、ポール・ブルーマーが投稿した記事を読んでおいてもらいたい。エマーランド氏のプレゼンにも目を通しておこう:

    それがどのような形式を採用するのか、または、かつてDMOZを捨てたように、SEO業界がFreeBaseに群がるのかどうかに関しては、名言を避けたい。しかし、未来型の検索はすぐにやって来る。そこで、SEOは、すぐにトレンドに適応し、競合者をリードしていく必要がある。

    クリエイティブコモンズの下、画像を利用した。

    この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


    この記事は、Search Engine Landに掲載された「Eating My (Key)Words: Changing The Way We Think About SEO」を翻訳した内容です。

    内容自体は普通に今後のSEOの在り方を書いたものでしたが、Subject Experience Optimizationとは言葉遊びの側面もあるかもですが中々粋な感じです。SubjectじゃなくてUserやVistorでもいいんじゃない?という意見はさておき。最も、本来のSEO自体、以前からSubject Experience Optimizationの意味合いも強かったわけですが、これまで注力されすぎた検索順位改善以上のその次のステージも含めて全体的にSEOに取り組むべき時代に入っていることは間違いありません。 — SEO Japan [G+]

    いい加減に消え去ってほしい議論が無意味なSEOの10トピック

    SEO界隈で昔から何度も何度も話の話題になるトピックが存在します。ページランク、ブラックハット vs ホワイトハット、ランキングを追うことの意味、などなど。。。今回はSEO業界の陰の重鎮、SEO Bookのアーロン・ウォール先生がそんなぬるま湯議論を立て続けにブッタ切る爽快な記事を。 — SEO Japan

    SEO業界は、常にグラウンドホッグデイのような状況である — 巣穴から出来たグラウンドホッグ(小型の動物)が、自分の影を見て、巣穴に戻ったら、冬が続き、そのまま外にいたら、春がすぐにやって来る。同じトピックについて何度も話し合ったとしても、ほぼ定期的に同じ問題がブログ/ソーシャルメディアで再び登場する。そして、この問題が取り上げられる際、書き手は変わるものの、指摘、そして、反論は全く同じである。

    この悲しい状況を踏まえて、この手の問題/議論をまとめることにした。下のリストを見て、刺激を受けたら、あるいは、このような議論を始めようとする計画を頓挫させたら、この取り組みは成功したことになる。

    それでは、SEO業界で特に迷惑なディスカッションのトピックを挙げていく(順番は関係ない):

    ブラックハット vs. ホワイトハット

    このトピックは、何度も何度も議題に上がっているものの、いまだに自らこの議論に参加するものの、自分の、そして、反論する人の意見は変わらない、と言う当然の気分を味わう人が後を絶たない。自分達が別の取り組みを行っていることを理由に、モラルの問題を引き合いに出し始めると、嫌気が差すようになる。二度と議題に上げないことを条件に、もう一度だけ、この問題を見直していく — 基本的には、SEOの戦略に道徳的(ホワイトハット)も非道徳的(ブラックハット)もない。

    通常、ここで、クライアントのサイトへのダメージが引き合いに出されるが、この主張は、現実的ではない。まず、ホワイトハットは何か、そして、ブラックハットは何かに関して、議論が分かれている。この二つのコンセプトの定義は、とても流動的であり、時間の経過とともに変わっていく。定義が流動的になる理由の一つは、グーグルが、常にゴールポストを動かしていることだ。かつては、純粋なホワイトハットの手法と考えられ、あらゆるSEOの業者によって推薦されていたものの(プレスリリースの投稿、ディレクトリの利用、ゲスト投稿)が、次の日には「ブラックハット」、「非道徳的」扱いされてしまうのだ。また、グーグルのウェブマスターガイドラインに従わないものは、何もかも「ブラックハット」に該当すると主張する人達までいる — まるで、このガイドラインは、怒る神によって、石版に刻まれたルールのように考えられている。

    このコンセプトが、いかに現実的ではないかを分かってもらうため、あるシナリオを想像してもらいたい。ある企業、例えば、Ebayが、ルールのリストを作成し、その中の一つが、Ebayで商品を売りたいなら、GumtreeやCraigslistで売ることは認めないと規定していると仮定する。 別の会社が競争を阻害しているからと言う理由で、商品の顧客候補の人数を減らそうとするだろうか?検索から利益を得ていないなら、グーグルがその分得をする。もちろん、反対のケースもあり得る。

    モラルと言うよりも、問題はクライアントの犯罪的過失である。リスクを取るかどうか、そして、クライアントと自分自身に対して、誠実であるかどうか、さらには、このアクティビティやあのアクティビティを実施する上で発生する危険を把握しているかどうかである。競争におけるマーケティング戦略において、「モラル」を語る資格を持つ者はいない。リスクを取るつもりがないなら、それでも構わない。ただし、リスクが高過ぎると判断したなら、リスクを受け入れる人達を犯罪者扱いすることは許されない。

    「ホワイトハット」支持者をあざ笑う「ブラックハット」支持者にも同じことが言える。毎回大量のコメントスパムリンクを介して、ビジネスを再編する取り組みを好まない人達もいる。 それで問題ない。そのサイトほど早くランクを改善することは出来ないかもしれないが、上位にランクインしたら、ブラックハットな手法を用いたサイトよりも、その順位に長くとどまる可能性はある。ブラックハットとホワイトハットは、異なる戦略であり、どちらも筋が通っている。あらゆるエコシステムに、この2つの戦略が存在しており、品質よりも量を優先する戦略を「r」戦略、そして、少ない数の子供により多くの投資を行う戦略を「K」戦略と呼ぶ。

    象は、ネズミを非道徳的呼ばわりしないはずである。

    ランキングのチェックは無意味/誤っている/誤解を招く

    この議論は、長年この業界に存在しており、醜い主張を行う人が、時折現れる。とりわけ、自分自身でランキングをチェックしたため、もしくは、第三者のプロバイダーからランキングに関するデータを買ったため、SaaS業者が、サービスの一部を諦めざるを得ない状況をグーグルが作り出した結果、この議論が再燃する機会が増えた。「我は汝よりも神聖である」と指摘する人達が続出し、主な、もしくは、唯一のKPIとしてランキングを報告するSEO業者に天罰を与えるべきだと、声を上げるようになった。まずは、ブラックハット vs ホワイトハットの議論のように、専門家に任せるべきである。クライアントへの報告の手段が適切だと考えているなら、是非、その手法にこだわってもらいたい。「これが私のやり方です。クライアントも気に入っています」と堂々と主張すればよい。しかし、他の人達にあれこれ指導する行為は、慎んでもらいたい。

    この議論の大半は、SEO業者が、ランキングを主に、または、ランキングのみをKPIとして利用している、と言う架空の設定に基づいている。SEO業界に入って12年間が経過しているが、有能なマーケッターが、「キーワードの…でランキングが上がりました」と報告するケースを私は今まで見たことがない。2002年に遡ると、SEO業者がクライアントに提供していたレポートには、最適化のターゲットとして明示されたキーワードの章が別に用意されており、クライアントのサイトが、上位にランクインしたものの、トラフィック/コンバージョンが著しく増えなかった際は、キーワードが、マーケティング計画から排除されていた。

    最終的にコンバージョンが増えていないなら、ランキングは大して重要ではないことは、誰にでも分かりそうである。ランキングのレポートとモニタリングが、重要だと私が考える理由をここで挙げていくつもりはない。素人相手に議論を吹きかけるつもりなら、本当にその必要があるかどうかを見直した方が良い。

    ページランクは終わった/重要ではない

    これも素人相手の議論である。ツールバーのページランクのみを基にリンクを構築していれば、上位にランクインすることが出来ると本気で信じているリンクビルダーがいるなら、連れて来てもらいたい。2002年にSEOから足を洗った人ぐらいしか、そんなことは言わないはずだ。皮肉にも、ページランク、つまり、グーグルのランキングの要素として最も身近に見ることが出来るアイテムの利用を非難する人達は、他のマーケティング会社が作り出した独自の計測基準を自由に使い、グーグルでさえ定義することに苦労している難解なコンセプト、例えば、関連性やオーソリティの、非の打ち所がない代用品と呼んでいる。同じようなケースは他にも考えられる。例えば、PR 6のリンクをPR 3のリンクを得るために提供するSEOの関係者がいたら、連れて来てもらいたい。

    発表の5秒後に「グーグルのXXXアップデートがSEOに与える影響」をブログで投稿する

    グーグルのスパム対策を統括するマット・カッツ氏が、次のウェブマスターセントラル用の動画を撮影するためにTシャツを着替える前に、新しいアルゴリズムのアップデート/ペナルティ/インフラの変更/ランダムなアイテムが、日常生活の習慣に与える影響に関する記事、そして、安全地帯に逃げる方法に関する記事が、ブログで多数投稿されている。

    このような多産のライター達は、アップデートの名前のみが分かった状態で、ペナルティを回避する方法、あるいは、名誉を挽回する方法を提案している。この傾向は、パンダ初期に明確に表れていた。2回目のアップデートが展開される前に、アルゴリズムのアップデートから復帰する方法に関する「体験談」を語り、回復の嘘の証言、または、ランキングの変更に関する誤った解釈(疑わしい点を有利になるように解釈)が続出していた。

    タイプする手を止めて、事態が収拾するまで待つべきである。また、アルゴリズムの開発、もしくは、実装の関係者を知らないなら、一週間または二週間は静観しよう。その後、観察した結果を記事にまとめることが出来る。すると、この記事は、妥当と見なされる、あるいは、新しいアルゴリズムに関する興味深いレポートと考えてもらえるようになるかもしれない。それよりも早くレポートを提供する人は、「もう少し時間が経過するまでは、XXXアップデートの内容は良く分かりません」と言うお決まりのセリフで終わるブログの記事を使って、注目を集める話題に便乗することを望む、無知な、ページビューを増やすことしか考えていない人物だと位置づけられてしまうだろう。当たり前のことを、わざわざ言う必要はないのだ。

    アドワーズは自然のランキングを上げる効果がある

    これはヒドラ神話に近い — 頭を切り落としても、新しく頭が現れる。この疑問には、検索エンジンおよびSEOコミュニティ出身の大勢の人々が、何度も答えている。今さらこのトピックを取り上げるなら、別のトピックを取り上げることを回避し、このトピックで偽装しているのではないか、と私なら疑う。もちろん、グーグルウェブマスターセントラルの動画のことだ。これが*本当に*最も刺激的な質問なのだろうか?「not provided」、または、パーソナライズされていないランキングでのオーサーシップの役割、もしくは、オーサーシップがリンクを介して流れていくのかどうか、あるいは、その他のより適切で、興味深く、誰も答えを出していない疑問を差し置いて、この疑問を優先する理由がサッパリ私には理解できない。

    インフォグラフィック/ディレクトリ/コメント/フォーラムのプロフィールのリンクは役に立たない

    これはブラックハット/ホワイトハットの議論に似ており、「博士号取得者がゴロゴロ溢れるグーグルなら、当然、アルゴリズムでこの手の戦略をとっくに無効にしているはずだ」と言う指摘で裏付けられることが多い。これは典型的な「不信感が生み出す議論」であり、大学院の学位を知性と創造力のリトマス紙のように美化する人達が、陥ることが多い。このような主張をする人達は、多くの競争の激しい分野の被リンクプロフィールを見たことがないか、もしくは、博士号の取得を目指す、または、持っている人達を知らないかのいずれかに該当する。前者を軽視し、後者を過剰に評価する傾向が見られる。

    リンクはリンクであり、唯一の違いは、リンクプロフィールにおける、各タイプのリンクが占める割合のみである。面白いことに、タイプ Xのリンクは役に立たないと指摘する人達は、完全に自然で、無料のリンクを提供してくれた、正当で信頼されているサイトに対して、リンクの削除を要請している。不思議としか言いようがない。

    「グーグルに行ったことがある誰々が…て言っていたよ」

    その人は「not providedが、リファラーデータの最大10%を占めるようにしろ」と命令しただろうか?あるいは、「今年、ページランクのアップデートはないはずだ」と言っていただろうか?あるいは、「クロールしてもらいたくないnofollowのオフサイトのリンクを使うべきではない」と指摘していただろうか?それとも「でも、被害が出るわけではない」と語っていただろうか?

    グーグルの従業員が、一日中、SEOの仕事を支援することばかり考えている、と思っている人達が、いまだにいる。サイトへの訪問を積極的に阻止する企業が与えるアドバイスを基に、ビジネスを確立することなど出来るのだろうか?ナイキのマーケティングチームが、スニーカーをもっと売るために、アディダスの本社で、トレーニングを受ける姿が想像できるだろうか?

    次のフレーズを声に出して読んでもらいたい — グーグルは友達ではない。自分で考えるべきである。自分の経験を利用してもらいたい。テストを行い、自分の目で確かめる必要がある。

    もともとキーワードのデータなんて必要なかった

    これは大好きなトピックだ。昨日まで、リンク構築、ランディングページの最適化、ランキングレポート、コンバージョン率の最適化、そして、その他のオンラインキャンペーンのあらゆる取り組みをリファラーのキーワードデータに依存していた人達が、突然、手の平を返したように、キーワードのデータは重要視していなかったと伝える必要性を感じたのだ。SEO業界は、過去のトレンド、未来のトレンド、ランディングページ、そして、第三者のデータを基にしたデータを引き出して、闇雲に同じことばかりを繰り返していた方が、遥かに良い。

    たまには「今回ばかりはグーグルにこっぴどくやられた。進み具合を計測する方法に大きな影響が出るよ」と言っても良いのだ。何か良くないことが起きるわけではない。面目を失うわけでもない。SEOの各種の領域に対して、他にも有益な計測基準はあるものの、車を運転していて、急にブレーキが利かなくなった時に、「止まるのは負け犬のすることだ。前に進むことが出来るのに、誰が車を止めたいと思うんだ。今まで、ブレーキなんか一度も使ったことないしね。車の運転で最も重要なことは、ヘッドライトがちゃんと点くかどうかだよ」と言い出すのは、さすがに無理がある。

    SEOを実施することが出来なくなるのだろうか?そんなことはない。適応能力は、SEOに要求されるスキルの中でも特に重要であり、今までと同じように、今回もきちんと適応する。 100%「not provided」になっても、全く痛くないなどと、自分自身、そして、他の人達にデタラメを言うべきではない。

    「SEOは終わった」説に応じる

    「SEOは終わった」説は、ジワジワと苦しみながら滅亡する必要があることは、明白である。 素人のジャーナリストが、SEO業界を檻の外からつつく度に、大勢のSEOが立ち上がり、SEOは、滅びるのではなく、今も健在であり、さらに勢いを増している点を説得、いや、証明することを、ここでは問題視している。実は、私はこの件に関しては有罪である。(短い主張ではあるものの)この愚かなトピックを取り上げたことがある。しかし、一体、何度、同じ状況で、同じ主張を繰り返せばいいのだろうか?16年もの間続いているこの主張を新たな視点で取り上げることなど出来るのだろうか?また、独自のアイデアを加えることが出来ないなら、もともと出された際に美味しくなかった料理を温め直して、出すだけでは、業界全体の知識を高めることは出来ない。代わりにランキングをチェックするべきである。

    No. 10はない

    しかし、それでも大勢の人達が、「…する10の方法」系の記事を投稿している。リンクベイトになる数字に達するまでに、無理やり例を増やしているのだ。確かに「9の方法」や「23の方法」を読みたいとは誰も思わない。この考え方も消え去る必要がある。注目を集めると思うことではなく、言いたいことを記事にまとめるべきだ。マーケティングは化粧だが、素顔が可愛いことが前提である。うわべだけ綺麗にまとめたいなら、話は別だが…。


    この記事は、SEO Bookに掲載された「SEO Discussions That Need to Die」を翻訳した内容です。


    No.10はご愛嬌ですが、SEOに詳しければ詳しい程、筆者の知識レベルの高さはもちろん、文章の面白みが味わえる記事でした。 — SEO Japan [G+]

    ウクライナ人が語るウクライナ情勢 – 東西問題より深い政治腐敗

    日本でもニュースの冒頭で紹介されることも多くなってきたウクライナ紛争。SEO Japanを運営するアイオイクスでは、10年近くに渡ってウクライナに開発拠点を置き、ウェブ技術の開発開発を行ってきただけに気が気でなりません。日本でも様々な文脈で報道がされているようですが、欧米派 vs ロシア派の東西問題で語られることが多い気もしています。現地のウクライナ人の認識とは若干異なる点がある気もしており、今回は彼が語ってくれた内容を紹介したいと思います。 — SEO Japan

    冒頭にも書いたように、私はウクライナに開発拠点がある関係でほぼ毎日ウクライナ人とメールかskypeでやりとりしています。もちろん話の中心は仕事ですが、最近のデモやロシア介入等の話題をすることもあり、下記はその一連のやりとりの中で彼が発言したウクライナの現状に関する内容です。私が「日本では東西問題でウクライナ問題が語られることが多いが、実際どうなのか?」という問いかけに対する返事になっています。今回のウクライナ問題が起こった背景なども書かれており、ここまでに至る一連の流れを理解するのに最適な内容になっているのではと:


    今起こっているウクライナの問題を東西の違いで語ることは正しくない。元々デモは、ヤヌコビッチ(追放された前大統領)が行った外交ポリシーの急転換にある。半年以上に渡ってヤヌコビッチは、EUと関係構築の交渉をしていた。ちなみにそもそも、それ自体がウクライナに経済的なメリットをもたらすとは多くの国民は考えていなかった。ただ国民の多くは、それがEU参加につながる最初のステップになり得るとは考えていたし、最終的にそれが法制度の透明化や腐敗を排除するきっかけになればいいと思っていた。

    しかしヤヌコビッチの真意は別の所にあることは誰もが知っていた。1,600億ユーロの無償援助をEUから得た後(その代償として外国企業に国内市場を独占させ)、最終的にはその大半を自分がかすめ取るつもりだった。実際、以前にも対外債権で同じことが起こった。

    ヨーロッパの指導者たちは、ウクライナ政府の腐敗レベルの高さを理解しており、最終的にこの提案を断った。その途端、ヤヌコビッチはそれまでの方針を一転し、150億ユーロを支援してくれるというロシアに歩み寄った。

    最初のデモは、この急な方針転換に対してだった。国民の誰もがヤヌコビッチが国ではなく自身の利益だけを追求していることを知っていた。

    ヤヌコビッチが国民の意見を無視した結果、デモの規模は急速に拡大していった。デモの参加者の多くは「EU統合」を求めていたわけではない。大半の参加者は腐敗しきったヤヌコビッチ政権に反対していただけだ。デモの多くがウクライナ西部で行われていたことは事実だが、東部の人間も心情的には応援していた。東部でデモが起こっていないのは、ロシアに依存している企業が多く、デモに参加すると解雇されることを恐れる人が多いからにすぎない。

    プーチンにとってウクライナは地理的にきわめて重要な土地であり、この時点でロシアがデモを鎮静化させようと介入してきた。デモの抑圧は警察だけなく、ロシアに報酬を支払われた傭兵や反逆者によって行われた。暴力的な鎮圧行動はロシアによって暗黙に認可され、結果として暴動と混乱に拍車がかかった。しかしデモ参加者の大量虐殺にも関わらず、ヤヌコビッチ政権は失脚し、大半の関係者は外国に脱出した。

    今日現在、ロシア寄りの方針は、東ウクライナでさえ、少数の人々によって支持されているだけだ。支持派のグループの大半はロシアによって資金サポートを受けており、あたかもウクライナ東側民族固有の主張としてふるまってはいるが、皆が信じているわけではない。

    プーチンは今回のデモでは負けたわけだが、その負けを認めず、国際法を無視してクレミアに軍事介入し、新たな紛争を興そうとしている。

    複雑な状況下にあるのは事実だが、最新のウクライナの政府はコントロールされた状態にある。しかしプーチンは現政権を認めておらず、交渉する気が一切ない。米国やEUが外交レベルで介入しなければ、クレミア含めたウクライナ問題は解決しないだろう。クレミアは元々ロシアのメディアやTV放送が多く、過去半年以上に渡ってキエフのデモは全く違った形で報道されており、今後の行先が心配でもある。

    — Slawa Gorobets


    ウクライナ人だからといって彼のいうことが100%正しいと考えることも危険ですが、現地に生きる1ウクライナ人の考え方として今日のウクライナ問題を理解する上で参考にしていただければと思います。

    日本に住んでいるとそこまで意識することはないかもしれませんが(とりあえず何をしても何も変わらない、、とぼやいて済ませられるのはある意味幸せ?)、政治腐敗の問題は国の運命を左右する最大の問題でもあります。たまたまこの記事を読みましたが政治腐敗レベルでは世界トップクラスのウクライナだけに今回の問題は深刻だったようです。前政権が失脚したことが、少しでも良いきっかけにつながれば良いのですが、ロシア介入はまた面倒なことになってきましたね・・・。

    全方位を他国に囲まれている(それもかなり考え方が違う)ウクライナ、常に各国の戦略拠点と見なされ、何度となく土地を他国に奪われ翻弄されてきた大変な歴史があるわけですが、仮に今回の紛争が一段落したとしても、EUとロシアの狭間でがんじがらめになった状態で様々な問題を抱える国であることに変わりはないのも事実です。とりあえずは政治腐敗が少しでも改善し、一歩でも前に進むことを願うばかりです。

    私が昨夏、ウクライナを旅行した時、ガイドを務めてくれた女子大生が最後にチェルノブイリの復興記念コインと共に伝えてくれたコメントが今でも忘れられません:

    「日本で起こっている放射能問題に心を痛めています。素晴らしい技術があり勤勉な日本の皆さんであれば、きっと今回の苦難を乗り越えられると思います。同じ放射能問題を経験し、乗り越えてきたウクライナ人として日本の復興を心から願っています。」

    ウクライナ問題の解決を心より願っています。 — SEO Japan [G+]

    支払いページのコンバージョンを改善する7つの原則

    LPOに力を入れているSEO Japanですが、最近LPO関連の記事が少なかった、ということで、今回は天才ウェブマーケッター、ニール・パテル大先生による支払ページのコンバージョン改善方法を7点伝授。 — SEO Japan

    checkout page

    売り上げにつながらないなら、どんなにトラフィックが多くても、あるいは、どんなにサイトが格好よくても意味はない。売り上げの数は、事業のパフォーマンスに影響を与える。

    そこで今回は、支払いページのコンバージョンを改善する方法を伝授する。このページは、ファネルの一つの領域に過ぎないが、重要度はとても高い。

    それでは、業界に関わらず、支払いページに必要とされる7つのアイテムを挙げていく:

    適度な量のフォームの入力欄

    入力する欄が少なければ少ないほど、コンバージョン率は高くなる、と言う指摘は定番である。しかし、支払いページに関しては、72%の確率でこの指摘は誤っていることを私は見出した。

    考えてもらいたい…クレジットカードの番号、有効期限、そして、CSC(セキュリティコード)のみが求められているなら、怪しげな行為が行われていると疑いたくなるのではないだろうか?

    cc fields

    クレジットカードの情報を入力する前に、名前、eメールアドレス、住所、郵便番号の入力を求められる方が、安心感を持つはずである。

    そのため、入力欄を極限まで少なくした、大幅に簡素化された支払いページを作る前に、特に請求先住所等の欄を加えて、テストしてもらいたい。

    入力欄を加えていくと、顧客の信頼感が増していくことに気づくだろう。その結果、支払いのプロセスを完了する人は増加する。しかし、残念なことに、入力欄に情報を入力する人が増えても、必ずしも、売り上げが増えるとは限らない。欄が増加すると、情報を入力する際にビジターが入力を誤る確率も高くなり、その結果、クレジットカードが拒否されるケースが増えてしまう。

    それでは、どのように対応すればいいのだろうか? 入力ミスの問題に対しては、追加の入力欄を維持し、支払いプロセッサにアクセスして、「住所の確認」等の確認ボックスのチェックマークを外す方法が最も効果的である。

    authorize credit cards

    こうすることで、誰かが小さな入力ミスをしても、請求は成立する。

    ビジターの考え方を変える

    支払いを行ってもらう最も単純な方法は、何もリスクがない点を分かってもらうことだ。「返金保証」や「無料トライアル版」のバッジを掲載することで、リスクの認識をやわらげる手もある。しかし、この手法は、必ず成果が上がるとは限らない。

    unleash your thin

    上の画像を見て、Unleash Your Thinが、とても賢い取り組みを行っていることに気づくだろうか?このサイトは心理を利用して、買う気持ちにさせている。製品のメリットだけでなく、満足することが出来なかった場合でも、リスクがない点を伝えるテキストを用意しているのだ。また、チェックボックスがあると、買う前に製品を「認めている」ような気分にさせる効果がある。

    Unleash Your Thinが利用している戦略は、ダイレクトメール業界特有の戦略であり、このアプローチは、宣伝用のハガキで採用されている。支払いページで試すことを薦める。コンバージョンにプラスの影響を与える可能性があるからだ。この手法を実際に採用した私の友人は、16%も売り上げを増やしていた

    信頼の要素をファンネル全体に表示する

    TRUSTeやVeriSign Secured等のバッジを掲載すると、コンバージョン率が増加することは、既にご存知なのではないだろうか。しかし、支払いページのみにこのバッジを掲載している状態では、コンバージョンは変化しないことは、あまり知られていない。

    security

    サイトを初めて訪問した際に安全だと感じないなら、支払いページまでクリックしてアクセスする前に、サイトを去る。

    セキュリティのバッジをファンネル全体に掲載することで、この問題を解決することが出来る。つまり、フロントエンドのページから、支払いページに至るまで、バッジを掲載することで、支払いページのみにセキュリティバッジを貼った場合よりも、コンバージョン率が高くなる可能性があるのだ

    私自身、支払いページのみにセキュリティバッジを掲載してみたが、大した変化は見られなかった。一方、サイト全体に加えたところ、コンバージョン率に目に見える変化が生じた。ただし、この手法を利用する前に、幾つか知っておいてもらいたいことがある:

    1. セキュリティバッジがコンバージョン率を10%以上改善するケースはごく稀である。
    2. TRUSTeやVeriSignのバッジを購入する余裕がなくても、資金を投じることなく自分で一般的なバッジを作ると、同じようにコンバージョンを改善する効果が見込める。
    3. この手法は、融資や健康等、スパムが多い業界で特に効果が高い。

    よくある質問

    何をしたところで、ビジターの多くは、支払いページに到達すると、疑念を持つ。そのため、ビジター全員をコンバートすすることは不可能である。しかし、疑念を晴らすことが出来れば、コンバージョン率は高くなる

    支払いページでQualarooを用いると、次のような質問をビジターに投げ掛けることが出来るようになる:

    このページで他にどのような情報を提供すれば、安心してお買い物をして頂けますか?

    すると、購入を完了することに懸念を持つ人達から、多くのレスポンスが寄せられるはずだ。このフィードバックを使って、答え付きのよくある質問のリストを作り、支払いページで提供してもらいたい。

    faq

    この手法を支払いページで利用する際は、FAQのセクションをページの上の方、もしくは、下の方に掲載し、テストしてもらいたい。なぜなら、配置によって、コンバージョン率に差が生じる可能性があるためだ。

    ステップは1つよりも2つの方が良い

    ビジターが踏むステップを減らした方が、コンバージョン率は高くなる…こんなデタラメを言い始めたのは誰だろうか?以前私が綴ったフープ理論に関する記事に目を通してもらえば、2段階の支払いプロセスに見られるように、ビジターに少しずつ決断を下してもらう方が、通常は、コンバージョン率は上がる。

    顧客の名前とeメールアドレスを1ページ目で要請し、クレジットカードの情報を2ページ目で要請することで、この法則を活用することが可能である。

    two step check out

    通常、この手法は、コンバージョン率を10%高める。Crazy Egg(私が運営するサイト)では、大きな効果があり、また、ティモシー・サイクス氏のサイトでテストを実行したところ、コンバージョン率は12%改善された。

    この手法がうまくいくのは、既に名前とeメールアドレスを提供しているため、その他の情報も提供しても構わない、と言う心理が働くためだ。また、支払いのプロセスを完了しなかった場合、eメールを送信して、サイトに戻ってもらう試みを行うことが出来る。クーポンを使って誘うことも、あるいは、リマーケティングキャンペーンを策定して、注目を勝ち取る手もある。

    ライブチャットでビジターを支援する

    ライブチャットを試したとしても、大半の企業は、コンバージョン率を上げることは出来ない。それには、次の2つの理由がある:

    1. 24時間チャットの対応係を用意していないため、質問に答えてもらえない。
    2. サイトの全てのページに掲載するため、ビジターの気を散らしてしまう。

    ライブチャットをテストしたいなら、24時間対応しなければならない。24時間スタッフを常住させることが出来ないなら、Chatter Lime等のサービスを使ってみよう。各チャットのリクエストに対応してもらえるようになる。

    livechat

    さらに、支払いページのみでライブチャットを提供するテストを行ってもらいたい。支払いページは、最も多くの疑問と懸念をビジターにもたらすページだからだ。また、ホームページで提供すると、ビジターは、製品を購入してもらうためのマーケティングのコピーを読む行為よりも、質問を入力する行為にエネルギーを使ってしまう。

    ソーシャルプルーフ

    企業のロゴ、あるいは、現在/過去の顧客の推薦文を加えると、顧客候補に対して、良質な製品やサービスを提供していることを再確認してもらえる。あまり重要ではないように思えるかもしれないが、ウェブ上には、無数のガラクタのような製品が存在し…しかも、消費者は購入している

    その結果、消費者は、オンラインショッピングに失敗し、後悔することになる。ソーシャルプルーフ(社会的証明)を支払いページに掲載すると、支払いページのプロセスを完了する買い物客は増加する。

    logos proof

    製品を購入している会社のロゴを利用するつもりなら、様々な規模の会社のロゴを掲載するべきである…こうすることで、あらゆる規模の顧客を対象にすることが可能になる

    また、証言広告を利用するなら、このブログの記事で挙げられているステップに従ってもらいたい。個人のフルネーム、場所、または、写真のない証言広告は、コンバージョンにマイナスの影響をもたらす可能性がある。そのため、この手法を用いるなら、適切に利用してもらいたい。

    まとめ

    上述した原則に従えば、支払いページのコンバージョン率が上がるはずだ。しかし、あらゆるコンバージョンの最適化の取り組みに言えることだが、A/B テストを実施する必要がある。

    なぜなら、ある会社にとって効果的な手法が、たとえ同じ業界であったとしても…別の会社の役に立つとは限らないからだ。

    最後に、支払いページのコンバージョンの最適化に関する意見を聞かせてもらいたい。コンバージョン率の改善に役立つその他の手法をご存知なら、紹介してもらいたい。


    この記事は、QuickSproutに掲載された「The 7 Things Every (Great) Checkout Page Needs」を翻訳した内容です。

    どれもよくある改善ティップスに出てくる内容とは一味違う、具体性がありチャレンジする価値がある項目ばかりでしたね。やっぱり目の付け所が違うニール・パテルでした。もちろんどの策もきちんとテストして効果検証をすることが重要です。自社で賄いきれない場合はDLPOなんてツールもありますよ(棒読みPR)。 — SEO Japan [G+]

    あなたのSEOを劇的に改善する内部リンク構築戦略

    意図的な外部リンク構築がペナルティ発動につながりかねない最近の「リンク構築」事情、中には外部リンク構築への取り組み他自体を全く止めてしまうサイトも増えているようです。外部がダメなら内部リンクの最適化に徹底的に取り組む!なんてサイトがもっと増えてきても良い気がしますが、意外となされていないのが現状だったりも。ということで、今回はサーチエンジンランドから内部リンク構築に関するガイド記事を。正しく行えば必ず集客に貢献するだけに、これを機会にあなたの内部リンク最適化を見直してみては。 — SEO Japan

    「リンク構築」と言うワードを聞いた際に、一番初めに思いつくわけではないかもしれない。また、リンク構築において、セクシーな取り組みの一つには、挙げられないだろう。しかし、強固なリンク構築戦略を実行する上で、欠かせない取り組みの一つだと私は確信している。

    …と言うことで、今回は、内部リンク構築について説明していく。

    一斉に「えー」と言う声が聞こえてきそうだ。

    心配する必要はない。アンカーテキストについて、長々と話すわけではない。代わりに、ロジカルな内部リンク構築戦略、そして、肝に銘じておいてもらいたい、より技術的な領域を幾つか挙げていく。

    内部リンク構築戦略が重要である理由

    SEOは、重要度の異なる多くのパーツで構成される、多角的な取り組みである。内部リンクが一番大事なパーツだと指摘しているわけではないが、確実に大事なパーツの一つに数えられる。

    内部リンクは、SEOの取り組みの基盤となる。どのページを最も優先して欲しいのか、そして、どのページとどのページがテーマに関して関連しているのかを、検索エンジンに示すことが出来る。このようなシグナルは、価値、そして、意味をページに反映する上で、検索エンジンにとって、心強い味方になる。そのため、戦略的な内部リンク構築を介して、このシグナルを管理する取り組みを怠ると、検索エンジンの独断に翻弄されることになる。

    グーグルがサイトに滞在する限られた時間の中で、どこにランク付けして欲しいのか、そして、どのページを優先しているのかに関して、検索エンジンを混乱させてしまうのは、何よりも悔やまれる。

    内部リンクに関するロジカルな考え方

    次のように内部リンク構築を見ている人達が多い:

    internal linking

    私はデザイナーではないので悪しからず。

    この場合、「The Hulk」は最も重要なページである — つまり、グーグルにインデックスしてもらい、上位にランク付けしてもらいたいページだ。そのため、リンクを張る行為が論理的であるかどうか、あるいは、背景が一致しているかどうかに関わらず、その他の全てのページから、The Hulkページにリンクを張っている。

    その結果、とんでもないことになる。このように内部リンクを構成してしまうと、検索エンジン、そして、ユーザーを混乱させてしまう。数百、もしくは、数千ページでこの方針を採用しているなら、尚更、ダメージは大きい。

    その代わりに — あらゆるSEOおよびリンク構築の領域で推薦していることだが — ユーザーがウェブサイトをどのように移動しているのかについて、もっと真剣に考え、現在地に応じて、どの情報を有益と見なすか、考察してもらいたい。例えば、ページ Aの情報は、ページ Bに関連しているだろうか?ページ Aを読む人は、ページ Bも読みたいと思うだろうか?

    通常、eコマースサイトは、この取り組みを巧みに実行している。ModClothを例にとって考えてみよう(同社のドレスが好きなこと以外は、このサイトを紹介する理由はない)。

    mod-cloth-internal-linking

    このページは、同様のスタイルのドレス、最も人気が高いドレス、そして、戻る/購入の情報に向けられた内部リンクを持つ。また、買い物客には、同じ生地、もしくは、カテゴリーの製品をタグを介して、閲覧する選択肢が与えられている。 唯一欠けているのは、ドレスを補うアクセサリ、マッチする靴、宝石、バッグ等の一連のリンクのみである。

    ご覧のとおり、ModClothの内部構築戦略は、検索エンジンの結果ページを操作するのではなく、ユーザーに価値を提供することを重要視している。その結果、ユーザーが直感で理解することが可能であり、最も関連するキーワードに対して、最も重要なページを自然に優先する、内部リンクの構造が作られている。

    もう一点例を挙げよう。現在、私はウェブサイトのデザイン変更を行っており、提供するサービスを今よりも巧みに提示することを、目標の一つに掲げている。効果的にこの取り組みを行うため、まず、単純に「自分がビジターだったら、そして、User Experince Designのサービスページにアクセスしたら、他に何を見たくなるのか」問い掛けることから始めた。この問いのおかげで、有益で、ロジカルな内部リンクに関する多くの優れたアイデアが生まれた。その一部を以下に挙げていく:

    • ポートフォーリオ: このページで、ビジターは、User Experience Designの仕事のサンプルを容易に確認することが出来る。
    • ケーススタディ: ビジターは、最近のクライアントの成果を確認することで、弊社の仕事の価値を見出すことが出来る。
    • スタッフ: ビジターは、User Experience Designのエキスパートをチェックすることが出来る。
    • 関連するブログの記事: 詳しい情報を求めるビジターのために、User Experience Designに関する詳細な記事、または、ニュース記事を用意しておく。
    • 関連するサービス: このページは、ビジターが検討する可能性のある付随する/関連するサービスのリストを提供する。

    その結果、サービスページが、ウェブサイトのその他のセクションとどのように関連しているのかを、明確に理解することが出来るだけでなく、ページに掲載したい情報をリストアップしたことで、デザイナーの仕事が大幅に楽になった。

    繰り返すが、検索エンジンに上位にランク付けしてもらいたいページではなく、ユーザーが有益だと考える情報を考慮することで、スパムすることなく、SEOの目標を達成する内部リンク構築戦略を策定することが可能になる。

    内部リンクに関する技術面での検討事項

    「テクニカルなSEO」に対して、別々に実施する特定のタスクのセットだと言うイメージを持っている人は多い。しかし、実際には、とりわけコンテンツの重複が考慮される領域においては、内部リンク構築戦略に、多くの技術的な領域を盛り込まなければならない。コンテンツの重複に関しては、他のページからリンクを張るページのバージョン、正規化しているページのバージョン、サイトマップ内のページのバージョン、そして、グーグルがインデックスしているページのバージョンが、一貫していなければならない。

    実際にホームページで私が直面した問題を介して、このポイントを説明していく — www.352media.comはホームページの理想的なバージョンであった。そのため、このページのその他のバージョン(352media.com、/default、/default.aspx、/Default)から301 リダイレクトを設定して、重複するコンテンツを除去した。

    リダイレクトを実装した後、問題は解決されたと私は推測した。しかし、その他のホームページのバージョンが、引き続き、検索結果に表示されていることが判明した。型破りなカノニカルタグがこの問題の原因であった:

    • “www.352media.com” から “www.352media.com/default.aspx”
    • “www.352media.com/default.aspx” から “www.352media.com/Default”

    問題は、混乱したシグナルをグーグルに送っていた点である。ホームページの各種のバージョンから、www.352media.comにグーグルを導いていたものの、実際にグーグルがこのページに到達すると、今度は、たった今訪れていたページの方が、コンテンツを読みやすいと伝えていたのだ。

    ブログでも同様の問題を抱えていた。グーグルのウェブマスターツールで、投稿/インデックスの比率に食い違いが見られたことで、この問題は明らかになった。ブログの記事にインデックスされたURLが、期待していたURLとは異なるケースが数多く見られたのであった:

    • 望ましいURL: http://www.352media.com/blog/Summing-Up-SEO-September.aspx
    • 実際にインデックスされたURL: http://www.352media.com/blog/post.aspx?id=3d843bb3-76b9-41c3-91b9-c80f92ac75af

    さらに調査を行ったところ、再び、グーグルに混乱するシグナルを送っていたことが分かった。内部および外部のリンクにおいて、全て望ましいバージョンのURLを用いていたものの、2つ目のURLが正規化のバージョンだとグーグルに伝えていたため、このURLがインデックスされていたのだ。このように、どれだけ真剣に内部リンクの計画を練ったとしても、テクニカル SEOを戦略に盛り込んでいない状態では、失敗する。

    結論

    強固な内部リンク構築戦略は、頻繁にキーワードリッチなアンカーテキストを使って、ただ単に最も重要なページにリンクを張る方針を超越している。ユーザーのニーズを考慮し、技術的な面で一貫性を確保することで、自然で、直感的で、尚且つ、コンバージョンの目標と合致する内部リンク構築戦略を策定することが可能になる。

    この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


    この記事は、a href=”http://searchengineland.com/”target=”_blank”>Search Engine Landに掲載された「The Hitchhiker’s Guide To Internal Linking Strategy」を翻訳した内容です。

    この記事はこの記事で参考にはなりますが、もう一歩具体策に踏み込んでほしかった気もします。実際、上位表示を達成したキーワードフレーズに対して対象コンテンツやページを設定し、適切な内部リンク最適化を行っていくだけでサイトの評価が高ければかなりのランキングアップを実現することも可能と思います。外部リンク対策を意図的にしかけにくい今日、プロアクティブな内部リンク構築がもっと見直されていっても良い気がする最近です。 — SEO Japan [G+]

    あなたのサイトの検索ランキングが落ちた理由と7つの解決策

    度重なる、そして継続的なGoogleのアルゴリズム更新にふと気が付くと検索エンジン経由のランキング、そしてトラフィックが大幅に変化していた、なんてことが普通にある時代になってきました。その時その時の順位に一喜一憂しすぎても仕方ないということもありますし、あなたのサイトのプロフィールがたまたまその時のアルゴリズムに嫌われた(もしくは好かれた)なんてこともあるでしょうし、放っておけば次回の更新で自然と直ることもあるかもしれません。とははいえ、何かサイト側の問題がないか確かめてみたくなるのが、何か改善できる施策があれば行ってみたくなるのがウェブマスターのSEO魂。ということで、Quick Sproutからあなたのサイトの検索ランキングが落ちた理由と7つの解決策を。 — SEO Japan

    drop rankings

    毎日のように頻繁に投げ掛けられる質問がある:

    ランキングが落ちています。どうすればいいですか?

    SEOは、ロングテールを重視する方針に切り換えているため、ランキングの追跡には、私は懐疑的な立場を取っている。そもそも、検索のトラフィックが、四半期ごとに増えているなら、ランキングを気にする必要はない。

    しかし、ランキングの追跡にこだわり、ランキングを維持することを望む方々のために、特定のキーワードでランキングが落ち始めていることに気づいた時に、実施することが出来る7つの取り組みを紹介していく。

    ソリューション #1: 内部リンク構築

    ここ最近、内部リンク(サイト内のページ間でリンクを張る)の利用を忘れてしまう誤りをよく目にする。また、内部リンクを利用していても、キーワードリッチなアンカーテキストを用いているサイトが多いが、この方針は薦められない

    冒頭で、フレーズ「検索はロングテールを重視する方針に切り換えている」から、Quick Sproutのロングテールに関する記事にリンクを張っている。これは、内部リンク構築のお手本である。

    こうすることで、ロングテールのSEO関連のキーワードで上位にランクインさせる効果が見込める。内部リンクを活用する際は、キーワードを詰め込んだアンカーテキストを回避することが重要である。そのため、私なら、アンカーテキスト「ロングテール SEO」を使って、ロングテールのSEOに関する記事に繰り返しリンクを張る行為は控える。

    キーワードリッチではないアンカーテキストを採用する戦略は、効果がとても高く、実際に、Mashableは、内部リンク構築の取り組みのおかげで、ワード「YouTube」でグーグルのSERPの1ページ目にランクインしている。

    mashable youtube

    ただし、内部リンクを加え始めた瞬間に成果が現れるわけではないので、注意してもらいたい。 通常は、内部リンクの効果が現れ始めるのは、3ヶ月後である。また、単純に過去のウェブページや投稿から大量に内部リンクを無理やり構築するべきではない。あくまでも徐々に実施し、また、新しいページにもリンクを張っていく必要がある。

    ソリューション #2: サイトのスピードを上げる

    2010年、グーグルは、サイトのランキングを決定する際に、サイトのスピードを考慮していることを明らかにしたグーグルがサイトが読み込まれるスピードを気にする理由を考えてもらいたい。 読み込みに時間がかかるウェブサイトを上位にランク付けすると、そのサイトをクリックしたユーザーはストレスを抱える。その結果、ユーザーがグーグルを利用する機会は減り…最終的にグーグルの収益が少なくなる

    それでは、サイトのスピードを改善するには、何をすればいいのだろうか?ここでは、技術的なタスクを次々と挙げていくわけではないので、安心して頂きたい。その代わりに、シンプル且つお金のかからないソリューションを紹介する。

    pagespeed google

    それは、Page Speedだ。このサービスに登録し、技術を必要としないステップに従うだけで良い。ウェブサイトの読み込みの時間が短縮されるはずだ。

    ソリューション #3: リンクを構築する。ただし、ランキングが落ちたページは対象ではない

    ランキングが落ちると、最初にどんな対策が脳裏に浮かぶだろうか?もっとリンクを増やす必要がある、と思うのではないだろうか?

    ランキングが落ちたウェブページに対して、大量のリンクを急激なペースで構築してしまう人は多い。グーグルは賢く、不自然なペースでリンクが増えていれば、すぐに気づく。そのため、ランキングが落ちたページに過剰な量のリンクを向けると、ランキングはさらに落ちてしまう。

    しかし、その他の内部のページにリンクを張り、キーワードリッチなアンカーテキストを避けると、ランキングが安定するだけでなく、上がる可能性もある。この戦略は、サイト全体のオーソリティを高める効果があり、その結果、全てのキーワードにおいてランキングが高くなる。

    リンク構築に関するアイデアを求めているなら、このガイドをチェックすると良いだろう。必要な知識をすべて得られるはずだ。

    ソリューション #4: ウェブページを更新する

    この戦略は、今回するソリューションの中で最もシンプルであり、尚且つ、最も効果が高い。

    グーグルは、新鮮ではない、古いページよりも、新しいページを上位にランク付けすることを望む。そのため、更新したコンテンツや画像をウェブページに加えると、UXの改善につながる。

    すると、サイトに滞在する時間が長くなり、サイトにリンクを張る確率、さらには、ソーシャルウェブでコンテンツをシェアする確率は高くなる。

    Instagramのフォロワーを増やす方法を紹介する私のブログの記事が、良い例だ。ピーク時、この記事は、グーグルから1ヶ月間で12万1550名のビジターを獲得していた。

    instagram google rankings

    しかし、この記事で提供していたアドバイスは、古くなり、ランキングは落ち、最終的に、ビジターは1万4952名まで減った。

    このコンテンツをアップデートしたところ、再び、この記事を読み、Facebookでシェアしてもらえるようになった。90日以内に、トラフィックは月間6万2885名まで回復した。ピーク時と比べると、それでもまだ少ないが、継続してトラフィックは増えており、3-6ヶ月後には、ピーク時のトラフィックに戻るだろう。

    ソリューション #5: クリックスルー率を改善する

    グーグルのウェブマスターツールのアカウントにログインすると、グーグルがクリックスルー率を記録していることに気づくはずだ。

    click through google rankings

    ランキングを高くすることで、検索トラフィックを増やすことが出来る。また、クリックスルー率を改善することで、同じ効果が望める。検索エンジンが、ランキングに対して、クリックスルー率が非常に低いことに気づくと、リスティングがあまり適切ではないことを意味するため、ランキングを落とされてしまう。

    この問題に対処するため、タイトルタグとメタディスクリプションを最適化(日本語)するべきである。以下のキーワードをメタタグ内で利用すると、クリックが増える効果がある:

    1. How to
    2. [リストに関連する数字]
    3. 無料
    4. あなた
    5. アドバイス
    6. ブログの記事
    7. なぜ
    8. ベスト
    9. テクニック
    10. すごい

    あるには、グーグルのオーサーシップを介して、クリックスルー率を高くする手もある。

    google authorship

    顔写真を検索リスティングの隣に加えると、その他の多くのリスティングよりも目立ち、クリックスルー率を150%アップさせることが出来るかもしれない。オーサーシップを活用する際は、次の4つのステップに従うだけで良い:

    1. プロフィール写真に顔が明瞭に映った写真を使う。
    2. コンテンツの各ページに自分の名前が記載された署名欄を用意する(例 著者: スティーブン・レヴィ)。
    3. 署名欄の名前がグーグル+のプロフィール上の名前と一致していることを確認する。
    4. コンテンツと同じドメインのEメールアドレスを認証する(例 stevenlevy@wired.com)。

    ソリューション #6: デザインを最適化する

    モバイルおよびタブレットデバイスは、ラップトップやデスクトップよりも遥かに早いペースで増加している。ウェブサイトが、全てのデバイスのタイプと互換性が取れている状態だと、ランキングを高く保つことが出来る確率は高まる。

    検索エンジンのユーザーの大部分が、携帯電話を利用しているなら、モバイルフレンドリーではないサイトを継続して上位にランクインさせるのは、グーグルにとっては、適切な方針とは言えない。

    グーグルアナリティクスを介して、ウェブサイトを訪問する際に用いられているデバイスのタイプを確認することが出来る — 携帯電話、タブレット、ラップトップ、そして、デスクトップコンプータ。

    ビジターが利用しているモバイルデバイスのタイプを特定したいなら、グーグルアナリティクスにログインして、「ユーザー」、「モバイル」、「デバイス」の順にクリックしていく。

    analytics devices

    良質なモバイルUXを提供するためには、まずは、サイトが早く読み込まれる点を確認するべきである。なぜなら、誰もがスピーディーなネット環境を持っているとは限らないためだ。その際は、先程紹介した、グーグルのPage Speedを使うと良い。

    次に、ウェブサイトのデザインをレスポンシブにすることで、モバイル、または、タブレットで優れたUXを提供することが出来る。こうすることで、スクリーンのサイズに関わらず、デザインが自動的に適応するようになる。

    Quick Sproutは、レスポンシブデザインの良い例だ。iPhoneやタブレットからこのサイトを開くと、次のようにサイトが表示されるはずだ:

    responsive design

    レスポンシブデザインを作りたいなら、このチュートリアルを参考にしよう。

    ソリューション #7: ソーシャルシェアを増やす

    最近、ソーシャルシェアがランキングに影響を与えるか否かに関する議論がヒートアップしている。答えがどちらであれ、ソーシャルシェアが増えると、トラフィックは増える。そして、ウェブサイトにアクセスするビジターが増えると、自然にリンクを張ってもらえる確率は高くなる。そして、リンクが増えると、ランキングは高くなる

    そのため、もっとソーシャルシェアを獲得するべきである。

    ウェブページのソーシャルシェアを増やす効果のある、シンプルな7つの方法が存在する:

    1. ウェブページにソーシャルシェアボタンを掲載する。Sharebarのようなブログで利用しているプラグインと同じように、有益なコンテンツを含むページにはソーシャルボタンを加えておくと良い。
    2. ブログを運営しているなら、読者にTwitterやFacebookを介して、特定のウェブページをシェアして欲しいと頼むことが出来る。お願い攻勢は、効果が高い。;-)
    3. 影響力の強いソーシャルメディアユーザーを知っているなら、お願いして、ウェブページをシェアしてもらうことが出来る。
    4. Triberrを使ったことがないなら、チェックしてみてもらいたい。
    5. Twitter 広告を購入して、有料でシェアを増やす手もある。
    6. Facebook広告を介して、フェイスブックのシェアおよびいいね!を増やすことも出来る。
    7. eブックの贈呈と引き換えに、ソーシャルシェアを求める。

    まとめ

    SEOはロングテール戦略に移っているため、ランキングの追跡が有効な方針だとは、私には思えない。しかし、ランキングをチェックして、継続的に改善していきたいなら — とりわけ、ランキングが落ち始めているなら — 上述した手法を活用すると良いだろう。

    全ての手法を組み合わせて利用すると、最高の成果が得られるが、それでも、すぐにランキングが戻るわけではない。通常は、実際に成果が現れるまでには、上の手法を実施し始めてから2、3ヶ月を要する。

    ランキングが落ち始めたら、皆さんなら、どのような対策を講じるだろうか?


    この記事は、Quick Sproutに掲載された「Why Your Search Rankings Are Dropping (and 7 Ways to Fix It)」を翻訳した内容です。

    検索ランキングが落ちたかどうか以前に、どれも本来中長期的なSEOの中で取り組む作業でしたね。リスト記事のレベルを超えて有益な内容でした。気になる個所があれば、あなたのサイトでも是非取り組んでみては?冒頭に出てきた「検索のトラフィックが、四半期ごとに増えているなら、ランキングを気にする必要はない。」を最も参考にのんびりSEOに取り組みたいところですが、そうもいえないのが格闘するウェブマスターの日々。 — SEO Japan [G+]

    世界最先端のクラウド国家 – エストニアの驚くべきデジタル戦略

    あのskypeを産み出した東欧の小国エストニアが、世界でも屈指のデジタル国家という話は何となく耳にしたことはありますが、その実態を知る人は少ないでしょう。今回は世界でも屈指のIT系投資会社として名をはせるアンドリーセン・ホロウッィツの創業者ブログからデジタル国家エストニアについて学べる記事を。 — SEO Japan

    テクノロジー業界である程度有名になった結果、最近、Healthcare.govに関する質問をよく受ける。 どうやら、まともに動かないウェブサイトを作るために、iPhoneの製作費の2倍から4倍の費用が、本当に必要なのかどうかを知りたがっている。素晴らしい疑問だと思う。しかし、経験上、プロジェクトの失敗の理由を理解することは、プロジェクトの成功の理由を理解することに比べると、遥かに重要度は低い。つまり、3億から6億ドルを支払って、healthcare.govの第一反復を構築することが、適切ではない理由を説明するよりも、私ならソフトウェアを活かした便利な政府機関のモデルに着目する。その上で、この記事は、テクノロジーがアメリカ政府を悪化させるのではなく、改善する仕組みを深く理解する上で、良いステップになるかもしれない。

    ベンチャーキャピタリストとして新米の頃、私はSkypeに投資を行い、上場させたことがある。Skypeには興味深い面が幾つかあり、その一つは、非運な歴史を持つ、東欧の小さな国、エストニアを本拠にしている点であった。エストニアは、何世紀も前から、他国の侵略に晒され、デンマーク、スウェーデン、ドイツ、そして、最近ではソビエト連邦によって支配されてきた。現在は、独立しているものの、同国の市民は、過去の歴史をよく心得ており、慎ましく、実用的な考え方を持ち、同時に、自由に誇りを持っている。しかし、過剰に楽観的な推測は疑問視する。ある意味、テクノロジーの採用において、理想的な環境にあると言えるだろう — 期待はするものの、適度に懐疑的な考えを持つ思想が浸透しているのだ。

    この文化に支えられ、エストニアは、アメリカ国民が羨むテクノロジープラットフォームを市民のために構築した。エストニアは、政府のテクノロジープロジェクトを減らすのではなく、増やしてほしいと市民が望むほど、市民が喜ぶインフラを開発した。この仕組みを説明してもらうため、私は、駐在起業家の一人であり、エストニア人のステン・タムキヴィ氏に話しをしてもらった。


    ぱっと見ただけでは、エストニアは、アメリカの注目を引くような国ではないかもしれない。フィンランドの隣にある、東欧北部の小さな一国に過ぎない。エストニアにはオランダの領土があるものの、住んでいる人は少ない。エストニアの人口は、1300万人であり、ハワイとほぼ同じである。エストニアは、EU、ユーロ圏、そして、NATOに参加している。要するに、インド人の友人が、最近冗談のネタにしていた通り、「何を統治する必要があるのか?」と思わざるを得ない状況である。

    この小さな国の銘柄としての魅力は、議員をインターネットで選出することが出来るだけではなく、2日間で税金が戻ってくる点である。このレベルの市民へのサービスは、政府が、幾つかウェブサイトを立ち上げるような取り組みから端を発したわけではない。エストニアは、開示性、プライバシー、セキュリティ、そして、未来を念頭に置きながら、情報インフラ全体をゼロから作り直す取り組みを断行したのだ。

    e政府の基盤を作る上で、まずは市民を識別することが出来る点が条件になる。当たり前だと思うかもしれないが、社会保障番号で個人に対応したり、納税者番号で対応したり、あるいは、別の方法で対応したりする方針は、効果的とは言い難い。エストニアは、とてもシンプルで、尚且つ固有のIDメソッドを、パスポートから、銀行の記録、自治体の事務所、そして、病院に至るまで、すべてのシステムで利用している。個人のIDコード 37501011234を持つ市民は、20世紀(3)、1975年1月1日に生まれた123人目の男性を意味する。この番号は、コンピュータによるチェックサムで終わり、容易に入力ミスを検知することが出来る。

    識別した市民が、お互いに取引することが出来るように、エストニアは、2000年にDigital Signatures Act(デジタル署名法)を通過させていた。国は全国レベルのPublic-key Infrastructure(PKI: 市民のアイデンティティを暗号キーと一体化させる取り組み)を標準に指定し、その結果、ティイトとトイヴォ(共にエストニアで多い名前)が、証明書付きの電子形式で契約を結ぼうが、あるいは、紙でインクを使って契約書を作成しようが、問題にはならなくなった。この方法の署名は、いかなる法律においても有効であるためだ。

    しかし、この取り組みには、予想外の副作用があった。この基本となる法律は、すべての分散した政府のシステムを「マーケットの需要」に応じてデジタル化させる効力を持っていた。つまり、市民が電子署名を行った状態で、紙媒体のコピーを求めた場合、政府機関はこの要請に応じなければいけないのだ。市民は利便性を求めるため、デジタル形式が激増し、その結果、官僚はプロセスを管理しやすくするため、システムの改善に乗り気になる。小さな村のソーシャルワーカーでも、大きな投資を行うことなく、事務所が受信したデジタル署名付きのeメールを処理するだけで、同様のサービスを提供することが出来る。

    この法律は、未来を見据えており、デジタル署名の技術面のニュアンスを固定していない。事実、時間の経過と共に、実装形態は徐々に変わりつつある。当初、エストニアは、身分の証明、そして、EU諸国内の移動に際して、従来型のID カードを給付していた。このカードのチップは、法的効力のある署名、そして、あらゆる信頼するウェブサイトやサービスへの本人確認(政府のサービスから、インターネット銀行に至るまで、幅広く利用されている)の2つの証明書を運ぶ。15歳以上の市民は、全員このカードを持つ義務があり、現在、120万枚のカードが利用されている。この枚数は、同国市民のほぼ100%に行き渡っていることを意味する。

    モバイル機器の利用が急激に進み、現在の144%に近づくにつれ(ヨーロッパで3番目)、電子署名の利用も急激に増加した。スマートカードリーダーをコンピュータと一緒に持ち運びするのではなく、市民は、Mobile IDが搭載されたSIMカードを電話会社から得ることが出来る。追加でハードウェアやソフトウェアをインストールすることなく、PINコードを携帯電話に入力するだけで、システムにアクセスすることが可能である。

    この記事を書いている時点で、IDカードと携帯電話を用いて、エストニア人は、2億3000万回認証を行い、1億4000万回法的に有効な署名を行っている。営利の契約と銀行での取引に加え、現在、選挙でも、このシステムが大活躍している: 2005年には、世界で初めて、地方選挙を電子上で認める国となっただけでなく、このシステムは、2011年のエストニアおよび欧州議会の選挙にも用いられ、票の全体の24%を占めるほど定着している(興味深いことに、この選挙では、選挙時に、たまたまいた場所から投票を行う人がおり、合計で105ヶ国から票が投じられていた — 私もその一人であり、カリフォルニア州から投票を行った)。

    この所謂イノベーションをスピードアップさせるため、エストニアは、電子署名認証システムの構築と安全性の確保を、民間、すなわち、同国の銀行と電話会社で構成される合弁企業に委ねていた。しかし、民間と国の提携はこれで終わったわけではなかった。エストニア国内でデータがやり取りされる仕組みにより、国の団体も民営の団体も同じデータ交換のシステム(X-Roadと呼ばれる)にアクセスすることが出来るため、究極の総合的なeサービスが実現している。

    その代表的な例が、エストニア人が、「埋める」納税申告である。「埋める」と表現したのは、一般のエストニアの市民が、年に一度納税の申告を行うためにフォーム(用紙)を提出する際、見直し用のウィザードのような手順を踏むためだ — 次に進む -> 次に進む -> 次に進む -> 提出する。これは、データが既に一年中動かされているためであり、雇用者が、毎月雇用税を申告する時点で、全てのデータエントリは、既に特定の従業員の納税記録にリンクされている。同じように、非営利団体が申告した慈善寄付は、寄付者に対して控除として記録される。住宅ローンの課税控除は、銀行とやり取りするデータを介して直接行われる。その他にも様々なケースが考えられる。また、エストニアでは、所得税率が、全員21%に統一されており、既にデータが入力されたフォームを提出すると、市民は、その翌日には、払い過ぎた金額を銀行の口座に振り込んでもらえる(もちろん、電子送金)。

    このデータのシステム間の流動的な動きは、市民のプライバシーを保護する基本的な原則に左右される。一も二もなく、データを所有するのは市民である。市民は、データへのアクセスをコントロールする権利を持つ。例えば、完全にデジタル化された健康の記録や処方箋においては、市民は、アクセス権を一般開業医からかかりつけの専門医まで、詳細に決めることが出来る。法律によって、国による情報の閲覧を阻止することが出来ない場合、例えば、エストニアのe警察が、警察車両や警察署内でリアルタイムの端末を利用しているケースでは、市民は、少なくとも、データにアクセスした人物と時間の記録を取り寄せることが可能である。妥当な理由もなく、公務員が自分のデータをチェックしていることに気づいたら、問い合わせを行い、その人物をクビにすることが出来る。

    しかし、当然ながら、何もかもデジタル化すると、個人だけでなく、システム全体、そして、国全体にセキュリティのリスクをもたらす可能性がある。事実、エストニアは、2007年のサイバー戦争の標的となり、政府、メディア、そして、金融機関をターゲットにした暴動が起きた後、組織的なボットネット攻撃が行われた。その結果、数時間にわたって、エストニア全体が、事実上、インターネットから寸断されてしまった。しかし、その結果、エストニアは、NATOのサイバーディフェンスセンターの本拠地となり、エストニアのトーマス・イルヴェス大統領は、世界の国々の指導者の中で、サイバーセキュリティを推奨する指導者として有名になった。

    さらに面白いのは、エストニアが完全にデジタル化されたことで生まれた裏の側面である。エストニアの政府機関のクラウド化が100%完了すれば、この国への物理的な攻撃のコストは高くなる。このスカンジナビアの小さな国を侵攻したものの、政府の業務は中断されず、データのレプリカが、その他の友好的なヨーロッパの区域で起動する展開を想像してもらいたい。民主主義の政権が、すぐに再選挙によって生まれ、重要な決定が下され、文書が発行され、企業 & 不動産の記録は管理され、出生の記録が行われ、さらには、インターネットにアクセスする住民によって、税金が循環するのだ。遠い未来の話をしているように思えるかもしれないが、これは、エストニア政府のCIO、ターヴィ・コトゥカ氏が理想として掲げるだけでなく、同国が既に構築したe基礎に実際に実装しているシステムである。

    エストニアを巡る状況は、色々な意味で特別である。エストニアは、50年もの間、ソビエトに支配された後、1991年に再び独立を果たした。その後、西欧諸国が1960-80年代に構築した、チェックブックやメインフレームコンピュータ等の多くのテクノロジーの遺産を飛ばし、90年代半ばのTCP/IPのウェブアプリの波にいきなり乗ったのであった。この社会的なリセットを行う中、エストニアの市民は、以前の社会主義の指導者を追い出し、新たな指導者を選んだ –また、大臣には、ディスプラティブな思考を期待することが出来る、20代後半の若者が任命された。

    と言っても、すべて20年も前の話である。エストニアは、マクロ経済および政治の観念で考えると、どちらかと言うと、「退屈な状況」、つまり、安定し、予測しやすい国になった。しかし、その一方で、鉄のカーテンに遮られていた時代から、もともと独立していたヨーロッパの国々との間にあった差を、急速に埋めていった。20年が経過するが、エストニアを、年齢や年代ではなく、考え方において、今もスタートアップの国だと言えるだろう。

    これは、米国をはじめ、インターネットを浸透させることに、そして、モバイル化が進む市民のデジタル化に苦戦する国々が、エストニアから学べる領域である — それは考え方だ。そのためには、基盤に疑問を投げかけ、鍵となるインフラを適切に整え、そして、継続的に作り変えていく姿勢が求められる。米国は、革新を起こすため、健康保険を仲介するサイトを構築することも出来るし、あらゆるサービスを構築するために必要な重要な要素 — 署名、取引、法的な枠組み等 — を本気で検討することも出来る。

    最終的に、心地よい環境を作る国にモバイル市民は集まる。色々な意味で、この目標を目指す小さなエストニアの2014年の現状は、英米戦争の真っ只中にあった1814年のニューイングランドほど悪い状態ではないと言えるだろう。


    この記事は、ben’s blogに掲載された「Estonia: The Little Country That Cloud」を翻訳した内容です。

    人口130万人強の小国だからこそできることともいえるかもしれませんが、記事にあるように日本含め他国が学べることは多そうですね。そういえばエストニアもですが、お隣のベラルーシも最近楽天が買収したViberの開発拠点だったり、ウクライナもあのWhat’sAppの創立者が生まれた国ですし、東欧パワー最近スゴイです。実は私の会社も東欧に開発拠点があり、彼らの優秀さは日々感じています。先行する成功者に負けじと頑張って結果を出していきたいです。。。 — SEO Japan [G+]

    世界中から選りすぐった癒されすぎる15店の猫カフェ

    金曜日ですしたまには面白ネタということで、カフェ好き&猫好きには涙もの?な記事を。世界から選りすぐられた猫カフェの写真を厳選してお届けするこの記事、金曜日の午後の気怠い時間を気分よく過ごすにはぴったりかも。 — SEO Japan

    近所のカフェに足を踏み入れ、コーヒーの芳醇な香りを吸い込み、メニューをじっくりと見るところを想像してみるのだ。しかし、そこにはハウスコーヒーやエスプレッソやキャラメルマキアートと並び、もっと驚きの追加がある。ネコだ。そう、読み間違いではない。ふわふわのネコが、日本からウィーンまでそこら中のカフェのメニューに載っているのだ。だが、恐れることはない、それらは食用ではない。この動物は、あなたの話し相手になり、あなたがリラックスする手助けをするために存在するのだ。

    ネコカフェは、温かい飲み物をすすってくつろぎながら(ネコではなく顧客が)、ネコとの上質な時間を常連客に提供する場所だ。故に、ネコカフェは監視下にあるペットレンタルストアのようなものだ。このユニークなビジネスアイディアは、1988年、台湾の台北市で生まれた。一方、日本初のネコカフェは、2004年、大阪にオープンした。わずか15年で、このコンセプトはアジア中に拡大し、ヨーロッパにも爪を立て始めている。世界にある夢のような最高のネコカフェ15店を詳しく見ていこう。

    15. Cat Republic – セントピーターズバーグ(ロシア)

    Cat Republicアートカフェは、ロシアのセントピーターズバーグに位置する。2013年2月の時点では、このユニークな場所は、上の写真のドン・スフィンクス(ロシアの毛のないネコ)を含む15匹のネコの住処だった。人々に紅茶やコーヒーを提供すると同時に、Cat Republicは、一般の人にネコとネコの正しい世話の仕方について教えることを目的としている。特別イベントには、ネコの世話に関するクラスや動物心理学者と猫学者の話を聞く機会などがある。このカフェは、市外にあるVsevolozhsk Cat MuseumおよびセントピーターズバーグのState Hermitage Museumartとのつながりがある。2011年にオープンしたところ、あらゆる年齢層の人がこのふわふわの動物たちと遊ぶ機会を求めてやって来たため、人気が急上昇したのだ。

    14. Cat Cafe Cateriam – 東京

    多くの大家がペットを飼うことを禁止している東京では、ネコカフェは、人々が飼い慣らされた動物との穏やかな交流でくつろぐことができる数少ない場所の1つかもしれない。Cat Cafe Cateriamは、日本の首都圏の下北沢という地域に位置する。このカフェでは、現在、訪問者が一緒に遊べる11匹のネコを飼っており、ネコのDVDの他にも関連品を顧客に提供している。ここに住む何匹かのネコは、自分のTwitterフィードさえも持っているのだ。ネコカフェは、日本でブームになっているビジネスだ―では、何が人々を強く引き付けるのだろうか?顧客は、肉体的な快適さ以上のものを求めてそこに通うのだと言う。疲れた時やストレスを感じた時に、ネコのいっぱいいる平和な雰囲気の中でリラックスするために行くのだ。

    13. Minimal Cafe – 台北(台湾)

    カフェのネコ人口のこととなると、台湾の台北市にあるMinimal Cafe以外にはない。2012年6月にこのカフェを訪れた客によると、メインカフェに15匹以上、地下にさらに15匹がいたらしい。1日中とまではいかなくても数時間そこに滞在する客もいるため、Minimal Cafeは、メニューを飲み物だけに限るのではなく、チキンからスープやサラダまであらゆるものを提供している。あるオンラインレビュアーは、このカフェを“まったりするのに最高の場所”と説明した。さらに彼は、“無料のWi-Fi(リクエストの際にパスワードを提供)とボサノバ音楽とたくさんのネコを備えたこの場所は、出ることのできない落とし穴だ!読書や勉強をしながらひざにネコを乗せたくなる”と、書いている。

    12. Cat Cafe – ブダペスト(ハンガリー)

    ハンガリー、ブダペストのネコ好きは、2013年初めにCat Cafe Budapestがオープンした際にはワクワクしたに違いない。このカフェでは、現在、訪問者が追いかけ回したり一緒に遊んだりできる13匹のネコを飼っている。客のZsofia Sosが、なぜ彼女がこの場所によく行くのかを説明してくれた:“私は1日中街に出ていて、夜家に帰った時には、自分のネコとの十分な時間を取れないの…だから私はここに座ってネコと遊ぶのよ。彼らが私を元気づけてくれるわ”と、彼女は言った。あるオンラインレビュアーは、Cat Cafe Budapestは“単なる目新しいカフェ”ではないと強調している。“私は、彼らがネコ(とても人懐こい)との交流と通常のカフェ運営のバランスを管理する方法に感銘を受けた。スタッフはとてもフレンドリーで能率的だし、このカフェには、紅茶やコーヒーの素晴らしいセレクションと一緒にケーキも用意されている”と、このレビューは続く。

    11. Cat Cafe Nekokaigi – 京都

    日本では、ペットはとても高価な場合がある。ペットを“ラグジュアリーなアイテム”として言及した人もいるほどだ。もしかすると、だからネットカフェはこんなにも人気を得ているのかもしれない。BBCによると、この国では過去10年間でおよそ150店のネコカフェがオープンしている。その多くが東京に位置する中、Cat Cafe Nekokaigiは京都にある。この場所では、居心地の良い家具と、リラックスできる環境と、猫のコンパニオン(もちろん)と、コーヒーからチョコレートミルクまで様々な自慢のドリンクを提供している。他の多くの日本のネコカフェと同様、Cat Cafe Nekokaigiには、人懐こいネコとの交流に関して特別のルールがある。例えば、13歳未満の子どもはこのカフェに入ることを許されていないし、顧客は、ネコに飲み物を与えること、目を覚まさせること、持ち上げること、フラッシュ撮影をすることを禁止されている。

    10. Cafe Neko – ウィーン(オーストリア)

    2012年にオープンした際、オーストリアのCafe Nekoはヨーロッパ初のネコカフェとなった。ウィーンに位置するこのカフェは、ある特別なルールを断固として決めている:犬はお断り!だ。飼いネコを備えたこのカフェをオープンするための許可を得ることは、日本出身のオーナーTakako Ishimitsuにとっては至難の業だった。衛生状態に関して懸念を持っていたウィーン当局からカフェをオープンするための許可を得るのに3年かかったのだ。興味深いことに、このカフェは、継続して注目したり撫でたりすることが動物にストレスを与えると示唆する動物保護活動者からの反対にも遭った。

    9. Godabang Cat Cafe – ソウル(韓国)

    韓国、ソウルのホンデ地域に位置するGodabang Cat Cafeは、およそ20匹の異なる種類のネコの住処だ。The New York Timesによると、このカフェは、ネコ人口の増加にもかかわらず、全く汚れていない。あるブロガーは、“Godabang Cat Cafeは全くネコの匂いがしない。それは、たくさんのネコを恐れて入店することを少しためらっている人にとっては良いニュースだ”、とレポートしている。Godabang Cat Cafeは建国大学校のそばにあるため、ビジネスとしては最適に違いない。上の写真にあるように、たくさんの若者がふわふわの住人と楽しんでいるようだ。そして、追加特典として、オンラインレビューの主張を信じるのならば、Godabang Cat Cafeには韓国一のホットチョコレートがある。

    8. Cat Cafe – 上海(中国)

    上の写真のネコカフェ―上海にある3番目のネコカフェと言われている―は、ネコ好きがのんびりしたりリラックスしたりするのに最適の場所だ。実際、ネコを飼っている人がこのバーにネコを“里子に出す”こともできると、The Huffington Postが報告している。恐らく、ここのオーナー自身がネコ好きであることを知っても全く驚きはないだろう。25歳のDing Jieruが、2012年初めにこの場所をオープンした。中国、重慶市で同様のカフェを営むMiss Liuは、CNC Worldにこう言った:“私はかつて、ストレスに苦しみ疲れ果てた普通のオフィスワーカーでした。でも、今では毎日ネコと遊ぶことができるのです。私にとってそれは最も幸せなことだと思います。”

    7. Calico Cat Cafe – 東京

    東京にあるCalico Cat Cafeは、週末はとても混雑するため、事前に予約することを客に勧めている。このカフェは、東京新宿区の繁華街の間に隠れており、様々な種類の20匹以上のネコの住処となっている。しかしながら、受付でキャットフードを購入した後には、猫の注意を引くことは簡単になるかもしれない。あるレビュアーは、“このネコカフェは全体的にとても静かで、慌ただしい東京からの良い気分転換になる。これより最適な場所を思い付くことができるだろうか?ただ座って、コーヒーやソーダを飲み、ネコを撫でるのだ”と、言った。

    8. Cafe Katzentempel – シュヴァービング(ドイツ)

    Cafe Katzentempelは、ドイツのシュヴァービングに2013年5月にオープンした。このカフェは、ドイツで初めてネコを収集している場所だ。ここには2匹のシャム猫の子猫を含む6匹のネコが住み、ビーガンを含む豊富なメニューを提供する。ここでは食べ物も提供するが、キッチンはカフェから離れているため、Cafe Katzentempelでは衛生状態は全く問題ではない。それでも、万が一のために、全ての食事は客に出されるまでカバーがかけられる。ネコたちは救済された動物で、人懐こい性格によって選ばれている。そして、このカフェはこの生き物を甘やかしているため、彼らは各自プライベートルームにこもることができるのだ。

    5. Gio Cat Cafe – ソウル(韓国)

    ソウルのホンデ地域にあるGio Cat Cafeは、2006年3月にオープンし、スコティッシュ・フォールドやペルシャやロシアンブルーなどの品種を含む20匹以上のネコを飼っている。ブログTokyo Penguinは、このカフェは何か雰囲気に欠けると主張しているが、ネコたちが非常に人懐こいことでその穴を埋めているようである。時々、カフェネコは高飛車だとか、エサで釣らないと撫でることができないと思われているかもしれないが、これはGio Cat Cafeでは当てはまらないようである。Tokyo Penguinは、“私がカフェに入ると、少なくとも10匹ほどが私のところに走り寄ってきた…常に私の膝の上を3匹が取り合い、5匹以上が私の近くに座っていた。おもちゃを手にすれば、もっと遊び好きなネコと楽しむことができる。”と、言っている。

    4. Ailu Cat Cafe – ハノイ(ベトナム)

    Tran Huyen Huongという名のネコ好きの獣医学校中退生が、2012年9月にベトナムのハノイにAilu Cat Cafeをオープンした。このカフェにはたくさんの10代の客がいて、全ての広告はFacebookを介して実施されている。実際、それはかなりの人気で、週末は人でいっぱいだ。CNNによると、週末には席を予約しなければならない。学生のVu Quynh Thuは、“ここにいるネコたちを見るとリラックスできる”と言って、なぜ自分がAiluに行くことを楽しんでいるかを説明した。リラクゼーションと学校や仕事からのストレス解消は、世界中でネコカフェを訪問する共通の理由のようだ。そして、この事実が、このコンセプトを日本や韓国や台湾のようなアジアからヨーロッパへと伝えることを可能にしたのかもしれない。カフェはロンドンとパリにもオープン予定のようなので、南および北アメリカに広がるのも時間の問題かもしれない。

    3. Charming Cats Cafe and Pet Shop – ラットプラオ(タイ)

    タイのバンコクにあるCharming Cats Cafe and Pet Shopのオーナーは、ネコカフェのコンセプトをさらに先へと拡大した。そこは、温かい飲み物を飲んでネコを追いかける場所というだけでなく、動物を購入することもできるのだ。猫との上質な時間が、客に自分でもネコを飼いたいと思わせているため、それは最も独創的なネコカフェかもしれない―さらに、このカフェは30種類以上のネコを飼っていると言われている。この特別な店舗は2012年6月にオープンしたが、Charming Cats Cafe and Pet Shopはバンコクにある複数のネコカフェの1つにすぎない。

    2. Nyan da Cafe – 東京

    東京にあるNyan da Cafeは、住んでいるネコの数では一番かもしれない。40匹ほどのネコがいるこのネコカフェは、この手の場所では日本最大であると主張している。異なる雰囲気の様々な部屋があり、ネコの匂いを発散させている。あるレビュアーは、Nyan da Cafeは他の何よりもさわれる動物園のようだと言い、飲み物はあまりおいしくなかったと付け加えた。それでも、ある従業員は、平日には1日30人、土日には80人の人がここを訪れると主張する。このカフェは、東京湾の人口島に位置する商業地域としても人気のお台場にある。そのため、Nyan da Cafeは、忙しく歩き回る買い物客に休憩場所を提供しているのだ。

    1. Cat Cafe Nekorobi – 東京

    東京のCat Cafe Nekorobiの特徴の一つは、客が入場料を払うと、追加料金なしでネコと食事と飲み物にありつけることだ。Wi-Fi、テレビ、テレビゲーム、携帯充電器、ノートパソコンも利用可能だ。この場所は、地元の人だけでなく旅行者にとっても魅力的なようで、ある旅行者(Nekonobori訪問者)は、“このようなコンセプトは欧米に住む私たちにとっては外国的で奇妙に思えるかもしれないが、このビジネスパラダイムが世界規模なものではないことを不思議に思わざるを得ない。こういったカフェに行ったことのある人は、ネコがリラクゼーションとストレス解消と純粋な楽しみに適しているということに賛成するだろう。それに加えて、ネコ好きはどこにでもいる。”と、言っている。


    この記事は、Business Punditに掲載された「15 Coolest Cat Cafés」を翻訳した内容です。

    猫好き・カフェ好きのあなたなら海外旅行の際に寄ってみるのも面白いかも?猫カフェが台湾発祥とは知りませんでしたね(てっきり日本かと)。後、東欧に猫カフェが多いのは日本人の猫好きの心理に通じるところがあるのでしょうか・・・。 — SEO Japan [G+]

    検索エンジンとSEOの戦いの歴史、そして今後のSEO戦略

    SEO Bookから検索エンジンとSEOの争いの歴史を簡潔にまとめ、そしてこれからあるべきSEOの戦略についても言及した記事を。SEOの全体像を理解するのにちょうど良い内容の記事です。 — SEO Japan

    どのようにSEO戦略を決定しているだろうか?

    この質問に答える前に、まずは基本に戻って考えてみよう。

    SEOとは?

    「Search Engine Optimization」(検索エンジンの最適化 — SEO)は、若干誤解を招くことがあり、奇妙な用語だと言わざるを得ない。そもそも、検索エンジンを最適化しているわけではない。

    SEOは、ウェブマスターがウェブサイトの最適化を始めたことで生まれた。具体的に言うと、ウェブマスター達は、サイトのソースコードを最適化して、検索エンジンにアピールしていた。サイトのデザイナーやコピーライターに任せた場合と比べ、検索結果でより高いランキングを獲得することが、SEOを実施する目的であった。デザイナーは、うっかりサイトをクロール不可能にしてしまい、検索エンジンの目には映らなくなってしまうことがあったのだ。

    しかし、SEOは、クロール可能にするだけの取り組みではなかった。

    SEOのプロは、上位にランクインしているページを精査し、ソースコードを確認し、時にそのままコピーし、調節を加え、その後、ページを再び配信していた。Infoseekが検索業界をリードしていた頃は、この作業を行うだけで、すぐに上位にランクインすることが可能であった。

    私自身、この作業を行い、効果を実感していた。

    当時、これはハッカーの面白いトリックだと思っていた。この頃、このようなランキングは、重要なのではないかと考えるようになった。当然だが、他の大勢のウェブマスター達も同じ考えを持つようになった。ヤフー!のディレクトリでも同じようなゲームが行われていた。ヤフー!は、アルファベット順にサイトを掲載していたため、「AAA…何とか」とサイトを名付けるウェブマスターが続出した。また、スパイダーを追跡し、新しいスパイダーを見つける行為に固執するウェブマスターも多かった。そして、ウェブサイトを自分に有利になるように、ウェブサイトを導いていた。

    検索エンジンには操作がつきものである。多くの見返りが得られるためだ。

    しかし、その後、新種の検索エンジンの登場によって、操作が難しくなる。コードを最適化しているだけでは、上位にランクインすることが出来なくなったのだ。その他にも重要な要素が存在した。

    それは被リンクの本数だ。

    そのため、SEOは、ページのコードを最適化するだけの取り組みではなくなり、リンクを獲得する試みも含まれるようになった。この段階で、SEOは、技術的なコーディングを実践する取り組みから、マーケティングを実践する取り組みへと姿を変えた。ウェブマスターは、その他のウェブマスターに接触し、リンクを張ってもらえるように説得しなければならなくなった。

    生まれたばかりの新興企業であったグーグルは、リンクの本数を重要視し、賢いアルゴリズムを使って、「悪意のあるリンク」と「良質なリンク」を見分ける試みを始めた。面白いことに、グーグルは、当時、グーグルをスパムすることは出来ないと主張していた。

    ウェブマスター達は、スパムすることで、グーグルの主張に真っ向から対応した。

    と言うよりも、グーグルは、大勢のウェブマスターの行為を少なくとも社内では「スパム」扱いしていたのだ。そして、当初の思い上がりを後悔することになった。ウェブマスター達は、「良質」に見えるリンクを探すようになり、実際に、獲得に成功することもあった。

    そして、グーグルは、それ以来、ウェブマスターの抵抗に対応しなければならなくなった。

    リンク構築は、SEOが生まれる以前から行われていたが、ランキングのスコアとして、リンクの本数がカウントされるようになると、リク構築は、SEOに融合されるようになった。最近のSEOのスタッフは、リンク構築はSEOの一部として受け入れているが、申し上げた通り、もともとはSEOには含まれていなかった。

    このブログでは、マーケティングとSEOの違いを問うコメントが投稿されることがよくある。マーケティングとSEOは別物だが、SEOの歴史をひも解くと、常にマーケティングの要素が絡んでいたことが分かる。外部リンクの獲得は、PR、関係構築、または、マーケティングに分類することも可能である。しかし、リンクの獲得がSEOではないと主張する人はいない。

    最近、グーグルに大きな変更が加えられている。数年間のスパンで展開されていく可能性のある変化である。また、この変化が行われることで、リンクの分析によって、メタタグの最適化の効果が大幅に落ちたように、従来型のSEOの効果が大幅に落ちている。

    パンダは、個別の変化でもなければ、特効薬でもないと私は思う。パンダは、明らかに、ユーザーによるSERPの利用に関するデータ(直帰率)、サイトに滞在する時間、ページビュー等をベースとしているものの、容易に推奨事項を絞ることは難しい。パンダの攻撃を受けたサイトに対応するには、ユーザーのエンゲージメントに応じた「最高のコンテンツ」を探し出し、改善することが求められる。

    グーグルは、セクターごとに異なるアルゴリズムを適用している可能性がある。そのため、あるセクターに用いたSEOの手法が、別のセクターでは役に立たない。また、グーグルは、エンゲージメントの計測値にも注目して、ユーザーがクリックした結果を実際に求めていたかどうかを判断しようと試みている。PPCのランディングページにおけるグーグルの取り組みを見れば、この傾向は一目瞭然である。同じ要素の計測が行われている。頻繁に、そして、すぐにユーザーがクリックして戻る場合、当該のランディングページのスコアは落とされる。SERPでも同じ仕組みが用いられていると考えられる。

    そのため、かつてリンク構築がSEOに導入されたように、エンゲージメントもSEOに盛り込まれるようになる。SEOが終わったと見る人もいるだろう。実際に、より有益な関連性の計測の影で、メタタグの最適化やその他のコードの最適化が軽視されるようになっており、一部において、SEOは終わったと言える。

    しかし、目標は変わっていない。

    戦略の決定

    それでは、SEO戦略をどのように策定すればいいのだろうか?今後、どのような戦略を採用すればいいのだろうか?

    グーグルのウェブマスターガイドラインを熟読する人もいれば、スパム対策を統括するマット・カッツ氏の動画を見る人もいる。そして、全てグーグルの指示に従っていく。このアプローチには特に問題は見当たらない。

    一方、グーグルのウェブマスターガイドラインを読み、マット・カッツ氏が提供する全ての動画を見て、行間を読み、全く反対の取り組みを行う人達もいる。このアプローチにも問題があるわけではない。

    どのような戦略を用いるかに左右されるのだ。

    グーグルに何もかも決めさせる方針には、グーグルに好きな時にゴールポストを動かされてしまう問題がある。現実として、アイテム Aにリンクを張る行為が認められていても、今後は認められなくなる可能性が高い。プレスリリースを大量に投稿するつもりなら、キーワードを大量に盛り込む前に慎重に考えてもらいたいことがある:

    これは、大勢のウェブマスターが理解していないなかった可能性のある大きな変化である。グーグルは、ガイドライン違反に該当する不自然なリンクの例として、「別のサイトで投稿される記事やプレスリリース内で最適化されたアンカーテキストを持つリンク」を挙げている。取り上げられた例、そして、「別のサイトで投稿される」と言うフレーズが大きな鍵を握る。プレスリリースや記事を自分のサイトで投稿し、同じアイテムをワイヤーや記事投稿サイトで配信しているなら、「最適化されたアンカーテキスト」が用いられたリンクに関しては、nofollowにしておく必要がある。

    グーグルのガイドラインに従うには、過去に遡って、多くのリンク構築の取り組みを解除しなければならないだろうか?あるいは、グーグルの指摘がなければ、確かにプレスリリース内のリンクが、過剰に有効に働いていたかもしれないと納得するだろうか?それとも、グーグルが好む、または、好まない取り組みにウェブマスターが力を入れることをグーグルが願うものの、既に緩和する手法を見つけているため、実際には全く気にしていないと考え、グーグルは、裏の裏をかいていると考えるだろうか?

    大量のゲスト投稿もまた、ウェブマスターガイドラインで違反扱いされている。アーティクルディレクトリ内でのキーワードが大量に詰め込まれたアンカーもグーグルの怒りを買う。戻るボタンをブロックして、収益を得る方法までもが「詐欺」であり、ペナルティーの対象になると考えられている。

    上位にランクインしているサイトを見つけて、そのサイトの取り組みを真似し、プラスアルファを加えるような単純な戦略は、ガイドラインに抵触するのだろうか?競争の激しいニッチを避け、実現しやすい目標に専念しているだろうか?すべての要素を推測し、網羅する試みを行っているだろうか?量産して、ダメになったら見捨てているだろうか?一つのサイトで長期的な取り組みを行っているだろうか?ソーシャルメディアとマーケティングを盛り込んでいるだろうか?それとも、SEOの取り組みから除外しているだろうか?説得する力を存在価値に挙げているだろうか?

    個人的な影響力、そして、資金、黄金、あるいは、グーグルの許可なく、管理することが可能な影響力について考えてもらいたい。歴史を振り返ると、人々は、カルマを求め、災難に対する「準備」として、社会的な信用に投資し、コミュニティに善意を注入していた。

    私達は、グーグルによって管理(操作)された経済の中で働く「検索マーケッター」、あるいは、「検索エンジンのオプティマイザー」なのかもしれないが、私達の存在価値は、説得する力にかかっている。マーケットで説得する力は、グーグルに勝るのだ

    皆さんはどのような戦略を利用しているのだろうか?また、今後、異なる戦略を採用する予定はあるだろうか?


    この記事は、SEO Bookに掲載された「What is Your SEO Strategy?」を翻訳した内容です。

    昔からSEOをやっていた人にはある種懐かしい記事でもありました。SEOは元々どちらかというと広告予算がない中小企業や個人が、検索エンジンの裏をかいて上位表示&集客を目指すゲリラ的手法として登場・進化してきましたから、どうしてもスパム的な扱いをされてきたのはある種仕方ない面もあるのですけどね。そもそも当時は検索広告自体がありませんでしたし。それから15年、今やネットでも主流のマーケティングチャンネルに成長した検索エンジンでもありますが、検索エンジンのアルゴリズム、そしてSEOもかつての姿からは劇的に進化しています。業界歴10年以上のベテランSEOの皆さん、時代に即したあるべきSEO戦略を練って結果を出し続けていきたいですね。 — SEO Japan [G+]

    初心者向けインフォグラフィックの作り方講座

    コンテンツマーケティングが日本でブームになる以前からコンテンツマーケティングのツールとしてインフォグラフィックをPRしてきたSEO Japan。今回は同じくインフォグラフィックを駆使して自身のサイトやサービスを効果的に宣伝してきたカリスママーケッターのニール・パテルによるインフォグラフィックの作り方講座を紹介します。 — SEO Japan

    あなたはすでに、インフォグラフィックが効果的であることを知っている。問題は、“どうすれば人気が出るものを作ることができるのか?”、だ。もしあなたが私と同じなら、恐らくデザインの知識はない。でも心配することはない、そんなことがあなたを思いとどまらせるはずはない

    私が初めてインフォグラフィックの作成を始めた時には、インフォグラフィックの作成に優れたColumn Fiveのような企業を雇っていた。しかしながら、そのコストはスタートアップにとっては少し高すぎた。そこで次第に私は、そのプロセス全体を最初から最後まで学ばなければならなくなったのだ。

    ここでは、人気のインフォグラフィックを作るために、あなたが従うべきステップを紹介する:

    ステップ1: データソースを見つける

    インフォグラフィック生成における最も重要な要素は、データソースだ。グラフィックがどんなに美しかろうと関係ない。グラフィック内のデータが最悪だったなら、それは上手くいかないのだ。

    それでは、どのようにして優れたデータソースを見つけるのだろう?最も簡単な方法は、自分の分野に関連する全てのブログを見て、ブログ内にデータを有するものを探すことだ。そこから、ツイート数やlike数によって投稿をふるい分ける。最も多くデータを含み、最も人気のある投稿が、インフォグラフィックとして上手くいくものである傾向がある。

    もしデータ豊富な人気記事を見つけることができないのなら、自分自身のアイディアを考え出して自分でデータソースを見つけなければならない。もちろん、oDesk等でフリーランサーを雇って助けてもらうこともできるが、彼らが優れた仕事をしない可能性は十分にある。

    もしくは、あなた自身が、調査を介してデータを作り出すか、あなたのためにデータを作り出してくれるプロのブロガーを数百ドルで雇う必要もあるかもしれない。そういったブロガーはProbloggerに求人投稿をすることによって見つけることができる。

    ステップ2: デザイナーを見つける

    優れたインフォグラフィックの外見がどんなものであるかについては皆それぞれの意見を持っている。では、全ての人を満足させることができるデザイナーをどうやって見つけるのか?残念ながら、全ての人を満足させることはできないが、大部分の人を満足させることはできる。

    デザイナーに関して言えることは、彼らの最大の批判者は他のデザイナーであるということだ。だから、もしもあなたが他のデザイナーが好むデザイナーを見つけることができれば、安心して任せられる。

    DribbbleBehanceのようなデザイン投稿サイトを介せば、“インフォグラフィック”という言葉で検索をして、インフォグラフィックを作成する方法を知っているデザイナーを見つけることができる。そして、誰が一番多くのlikeやお気に入りやコメントを持っているかを確認するのだ。そういったデザイナーは、他のデザイナーに尊敬されている可能性が高いからだ。

    リストを手に入れたなら、彼らに連絡を取り、インフォグラフィックの作成にいくらかかるのか尋ねる。ほとんどの人は定額料金を設定しておらず、時給50ドル~85ドルを設定しているだろう。それは大金のように思えるかもしれないが、一般的に彼らは5~7時間でグラフィックを作ることができるため、あなたは、1つのグラフィックに対して250ドル~595ドル位を支払うだけだ。

    ステップ3: ワイヤーフレームを作成する

    インフォグラフィックを作る前に、データをストーリーへと展開する必要がある。各データは、次のデータへと流れ込まなければならない。そして、グラフィックに含める主要データは6つだけにすべきだ。さもなければ、データ豊富になりすぎてしまう。

    私が発見したことは、グラフィックに6つの主要データが入っている時には、5つもしくは7つの主要データを持つインフォグラフィックに比べてより多くのツイートを獲得する傾向があるということだ。

    データを展開したならば、理解しやすいビジュアル形式でそのデータを提示する方法を考えるためにデザイナーと協力する必要がある。グラフを使用するにしろ、絵や視覚的事例を使用するにしろ、データは本当に理解しやすいものでなければならない。もしそうでなければ、インフォグラフィックを作成する意味がないのだ。

    全てが整ったなら、デザイナーに以下のような条件を出すのだ:

    1. インフォグラフィックは縦方向である必要がある – 横方向にデザインされたインフォグラフィック100件と縦方向にデザインされたインフォグラフィック100件を分析したところ、縦方向のインフォグラフィックが28.9%多くツイートされ、41.7%多く他のウェブサイトに埋め込まれる可能性が高いことが判明した。考えてみれば、それは理にかなったことだ…大部分のウェブサイトは、横方向ではなく縦方向にデザインされているのだ。だから、ほとんどの人は縦方向のインフォグラフィックを埋め込むことを好む。
    2. 補色を使用する – 補色を使用したグラフィックは、たくさんのランダムな色を使用したものに比べて、14.1%多くのツイートと10.6%多くのいいね!を獲得する傾向がある。
    3. 大きなフォントを使用する – これは常識のように思えるかもしれないが、多くのデザイナーはフォントサイズを小さくすることによってグラフィック内にたくさんの情報を詰め込もうとする。大きなフォントを使用したグラフィックは、38.5%多くのツイートと54%多くのいいね!を獲得する傾向がある。
    4. カスタマイズしたイラストを使用する – デザイナーがデータを説明するために、簡単なグラフや図ではなくてイラストを使用する時、そのインフォグラフィックは52.5%多くのツイートと72.8%多くのいいね!を獲得する傾向がある。
    5. 3Dにする – これをしなければならないわけではないが、このグラフィックこのグラフィックのように、もし3Dでイラストを作ることができれば、ウェブ上で共有される可能性はより高くなる。唯一の問題は、3Dインフォグラフィックを生産するには4000ドル近くかかるということだ。通常一つのインフォグラフィックが生み出すビジターとリンクの数を考えると、それは少し高すぎる。一方で、それをアウトソースする代わりに自分のデザイナーに3Dインフォグラフィックを作る方法を学ばせることもできる。
    6. 自分のロゴを含める – インフォグラフィックは、あなたの会社をブランディングするのにもとても役に立つ。サードパーティのソースからデータを入手した場合には、グラフィックの下部にそのURLを必ず配置すること。

    ステップ4: 見出しを考え出す

    あなたのデータやインフォグラフィックがどんなに素晴らしくても、そのインフォグラフィックのタイトルが最悪だったなら、誰もそれを読まない。あなたのインフォグラフィックのタイトルを考え出すことは私にはできないが、何が最も効果的であるかを教えることはできる。

    Nathan Safranが、最近、人々が最もクリックする見出しを分析したブログを書いた。

    上の画像を見ると分かるように、36%の人が数字をベースにした見出しを好んでいる。これの良い例が、“検索エンジン経由のトラフィックを上げるための15の方法”だ。21%の人が、“なぜあなたは検索エンジン経由のトラフィックを上げるべきなのか”のような読者に呼びかける見出しを好んでいる。そして、17%の人が“検索エンジン経由のトラフィックを増やす方法”のようなハウツー見出しを好んでいる。

    このデータに基づいて、あなたは自分のインフォグラフィックのために数字をベースにした見出しか、読者に呼びかける見出しを作るのが理想的だ。

    性別によって結果を分析した時さえも、人々が数字をベースにした見出しを好むことは明白だ:

    これがあなたが見出しを考え出すのに役立つといいのだが、もしまだ苦労しているのなら、このブログ記事に書かれている秘訣その1に従おう

    ステップ5: プロモーション

    インフォグラフィックを宣伝する前に、人々が自らのウェブサイトで簡単にインフォグラフィックを共有できるように埋め込みコードを作ること。もしもあなたがWordPressを使っているのなら、埋め込みコードジェネレーターのプラグインを使用することができる。

    埋め込みコードを入手したなら、自分のインフォグラフィックに関連したトピックについて書いているブログ全てのリストを作るべきだ。リストを手にしたら、以下の簡単なテンプレートを使用してそれぞれのブログにメールを送ろう:

    件名: [インフォグラフィックの名前を挿入]インフォグラフィック

    こんにちは、[相手の名前を挿入]さん、

    あなたの[ブログ名を挿入]は順調に進んでいることと思います。私は、あなたのブログを見て、私たちが作ったばかりの[あなたのインフォグラフィックのトピックを挿入]に関するインフォグラフィックに興味があるかもしれないと思いました。お時間のある時にご覧になって、ご意見をお聞かせください。

    [URLを挿入]

    簡単にコピー&ペイストができるように、埋め込みコードがインフォグラフィックの下に配置されています。(もしも読者に共有したい場合はそちらをご利用ください。)

    お時間ありがとうございました!興味を持っていただけたら幸いです。

    [あなたの名前を挿入]

    上のテンプレートは退屈に思えるかもしれないが、メールを送った人のおよそ8%があなたのインフォグラフィックを埋め込むはずだ。最低8%を獲得できないのなら、それはあなたのインフォグラフィックが優れていないか、あなたがメールを送っているサイトがHuffington Postのように大きすぎるかのどちらかだ。理想的には、PageRankが6もしくはそれ以下のブログをターゲットにするべきだ。そういったブログは、動きの遅い会社に対し、一個人によって運営されている可能性が高いからだ。

    テンプレートに加えて、以下のディレクトリにインフォグラフィックを登録することもできる:

    最後に、あなたはTwitter上の検索機能を使用して、自分のインフォグラフィックに関連したトピックについてツイートをしているユーザーを探し、あなたのインフォグラフィックを彼らのオーディエンスに対してツイートしてもらうようにダイレクトメッセージを送るべきだ。これらのユーザーの大部分はあなたのダイレクトメッセージを無視することになるが、5%の人はそれを自分のオーディエンスにツイートするだろう。もしあなたが5%の人にツイートをさせることができなければ、それはあなたのインフォグラフィックが優れていないか、あなたがダイレクトメッセージを送信している相手が10,000人以上のフォロワーを持っているかのどちらかだ。フォロワーが10,000人以下の人にダイレクトメッセージを送っている限りは、問題ないだろう。

    結論

    上記のステップに従うことによって、あなたは優秀なインフォグラフィックを作ることができるはずだ。そして、もしあなたが口コミで広まらないインフォグラフィックをいくつか作ったとしても、それについて心配することはない。自分が何をしているか分かっている場合にさえ、それが上手くいくには通常何回かの挑戦を必要とするものなのだ。

    自分のオーディエンスから学ぶこと。なぜなら、彼らは特定のトピックに関するインフォグラフィックを好むかもしれないからだ。あなたがこれをする限りは、それぞれのインフォグラフィックへのトラフィックとバックリンクを生み出すことができるはずだ。

    人気のインフォグラフィックを作るために必要なアドバイスは他に何があるだろうか?


    この記事は、Quick Sproutに掲載された「How to Create a Popular Infographic」を翻訳した内容です。

    日本ではイマイチ普及が進んでいないインフォグラフィック。そもそもコンテンツマーケティングの活用自体がまだまだの状況ですから、今後コンテンツマーケティングの普及に伴い、インフォグラフィックのニーズも上がっていくのかもしれませんね。記事に書かれている内容は、そもそも日本ではウェブ系のインフォグラフィックの経験値があるデザイナーはほとんどいませんから、クラウドソーシングで品質を保てるかは相当疑問ではあります。後はデザイン以上のディレクションが大事でしょうね。

    また記事にもありますが、インフォグラフィックは単発のコンテンツとして考えるとコストが高すぎる場合が多いので、コンテンツマーケティング全体の取り組みのバリエーションとして予算を一定枠割いて定期的に発表していくのが中長期的に効果的なのではとも感じます。

    SEO Japan運営元のアイオイクスでもグルメネタから東京オリンピック、最近は動画まで様々なインフォグラフィックを絶賛制作中ですので(気づいてみれば100作品以上の実績!)、自社で対応するのは大変という方は是非 m(_ _)m — SEO Japan [G+]