2014年のヨーロッパのスタートアップ業界を大予測

世界で盛り上がるスタートアップシーン、日本に情報が届きにくいヨーロッパ方面でも(一部のゲームメーカー除く)盛り上がりを見せているようです。今回は、2014年のヨーロッパのスタートアップシーンを予測する記事をThe Next Webから。 — SEO Japan

2014

ポール・ジョゼファクは、イノベーションラボ、Liquid Labsの共同設立者であり、業務執行取締役を務める。また、元ベンチャー投資家でもある。


過去12ヶ月間、ヨーロッパのテクノロジー業界は、とても有意義な時間を過ごした。

ベルリンは、ヨーロッパ大陸にテクノロジーの波を送り込む中心地となり、投資家、起業家、そして、テクノロジーの専門家を「シリコンアレー」へと導く役割を果たしてきた。ロンドンは、ベルリンの成功を凌駕し、シリコンラウンドアバウトには、スタートアップ、インキュベーター、そして、アクセラレータが、爆発的に増加した。Tech City UKによると、今年のロンドンのテクノロジー業界は、雇用が27%増加し、テクノロジースタートアップの数は76%増加していたようだ。

投資家は、安定したスタートアップ、そして、多くの新たに立ち上げられたビジネスに対して、シードの段階で多額の投資を行い、熱狂的な雰囲気を後押ししていた。FinTechでは、11月だけで、74件の大きな取引があった。昨年は、M&Aの取引も盛り上がり、米国の投資家がヨーロッパの市場に戻って来た。

テクノロジー、メディア、そして、電気通信の領域の取引は、過去6年間で最も多く、トップ 10の取引のうち7点がこの領域に集中していた。米国では、フェイスブックとツイッターを筆頭に、テクノロジー企業に対してIPOの門戸は開かれており、やがて、ヨーロッパでも安定した、ベンチャーベースの会社にIPOのチャンスが巡ってくることを期待している。

2014年は諸刃の剣

2013年は、ヨーロッパの大半のテクノロジー企業にとって、飛躍の1年であったと言えるものの、この成功が、2014年には、新たな起業家に対して、諸刃の剣のような影響を与える可能性がある。とりわけ、初めて起業する際、投資家から注目を集める難しさは、大きな脅威になるはずだ。この現象の原因を幾つか挙げていく:

  • まず、マーケットに参入する新たなテクノロジースタートアップの数が大幅に増え、新たな投資の供給のペースを上回る。
  • 次に、ヨーロッパのテクノロジー業界は、今まで以上に成熟した結果、ハードルが上がり、ベンチャーキャピタルを獲得するために、より堅実で、念入りなコンセプトを提供しなければならない、と言うプレッシャーが新人の起業家に襲い掛かる。
  • また、2014年は、東ヨーロッパからの競争が強まると予想される。ポーランドやハンガリー等の東欧諸国は、ベンチャーキャピタルの領域で頭角を現し、並外れた才能を持つエンジニア達が控えている。また、ルーマニアやブルガリアの現在の規制が緩和されれば、さらに競争は激化する。

ベンチャー投資家にとっては、選択肢が非常に多いことになる。つまり、新人の起業家は、目立つために、ずば抜けて革新的なコンセプトを提示しなければならない。現実として、ヨーロッパでサービスを模倣して、米国のインキュベータに売ることは遥かに難しくなるため、「模倣時代」は幕を閉じることになる。この最短ルートは閉ざされるため、クローンを作る魅力は大幅に減る。

新人の起業家には、3D印刷、そして、セマンティックウェブ等の一部の領域は、大半の投資家にとっては、今でも「趣味レベル」と見なされており、その結果、ベンチャーキャピタルを説得して、資金を引き出すことは非常に難しい点を理解しておいてもらいたい。

2014年の全体像を考慮すると、スタートアップを構築するコストが、さらに低下する可能性が高い点は、テクノロジー業界にとって朗報と言える。しかし、一般のM&Aの評価額もまた低下する。なぜなら、早い段階で退くスタートアップが増えるためだ。起業家にとっては、今でも十分に魅了的だが、ベンチャーキャピタルの感情にマイナスの影響を与えてしまう可能性がある。

革新的な企業

企業によるイノベーション、– 社内のイノベーションラボ、内部のチーム、または、インキュベータを介して — も2014年の展開に影響を与えると見られる。革新的な製品やサービスを開発する企業が増えるにつれ、スタートアップがローンチ直後に買収される件数は、少しずつ減っていくだろう。

投資家、そして、起業家にとっては、機会、難問、そして、健全な競争に満ち溢れた1年になる。その一方で、マーケットは成熟し、さらに、新たなスタートアップが続出する。その結果、投資家の注目を集めることが難しくなるため、大きなプレッシャーが、新人の起業家に押し寄せる可能性が高い。

成功を収めるためには、今までなかったものを提示する必要がある。しかし、投資家は、無線操縦の飛行機等の実証されていない分野への投資には、大方、慎重な姿勢を維持している。他方、積極的なベンチャーキャピタルが増え続け、最高の取引を巡る争いは激化し、強力なスタートアップのファウンダーには交渉を有利に進められる力が与えられる。

イメージ: Shutterstock


この記事は、The Next Webに掲載された「Why 2014 will be a tough year for first-time tech entrepreneurs in Europe」を翻訳した内容です。

「今までなかったものを提示する必要がある」とはいえ、「無線操縦の飛行機」や「3D印刷」、「セマンティックウェブ」等の早すぎる?分野への出資は難しい、と。ま、どこでもそんなものではありますが。。。、新人起業家にはハードルが高くなる、という趣旨の記事でしたが、それだけスタートアップ業界が盛り上がっているということで、今年も何かヨーロッパ初の熱いスタートアップが飛び出してくるのでしょうか。 — SEO Japan [G+]

海外スタートアップ系ニュースを自動収集するキュレーションエンジン「DANGO」公開

告知ポストになりますが、海外のスタートアップ系ニュースを自動収集して紹介するキュレーションエンジン「DANGO」をリリースしたのでお知らせさせてください! — SEO Japan

普段、SEOやコンテンツマーケティング、スタートアップに関する情報を翻訳配信しているSEO Japanですが、権利関係の理由もありますが、元ネタとなっている海外サイトは数十前後です。私の仕事柄、ウェブマーケティング系のネタとは別に海外のスタートアップ情報を常に観測する必要があるのですが、Techcrunch等、特定メディア以外に様々な媒体から幅広くスタートアップ系ニュースを集めることができていなかったので、今回自分たちで作ってしまったのが、海外スタートアップ系ニュース自動収集キュレーションエンジン(長い。。。)のDANGOです。スタートアップ系ニュースを英語で日々収集している人には多分かなり便利なサービスになっていると思いますので是非ご活用ください。数千近いメディアを対象にしていますので、普段目にしないサイトからの意外なスタートアップ系ニュースなども時折紹介されるのではと思います。レスポンシブ対応なので、PCはもちろん、iPhone、iPad、Androidなどなど、自由にご覧いただけます。

ちなみにDANGOは私が開発者と相談しながら長年に渡って地道に開発してきたトレンド発見エンジンがベースになっています。今後このエンジンを使って色々新サービスをリリースしていきたいのですが、今更英語圏でニュースサービスをリリースしても仕方ないですし、方向性を模索しています。日本語対応もほぼできていますが、日本も既にGunosyやSmartNewsなど素晴らしいニュースエンジンがあるので、何かに特化してサービス展開したいと考えています。技術的にはDANGOはそもそもスタートアップ関連ニュースが少ないので余り力を発揮していませんが、同一ニュース排除は当然として多重クラスタリングによる自動カテゴリ分類、時間軸でのトレンド抽出等が強みです。ニュースソースはDANGOはRSSフィードをクロールしていますが、Twitterのツイートやウェブページのクロールも可能です。アイデアある方はご一報ください m(_ _)m

DANGO
http://dan5.jp/

SEOに長く携わりすぎたせいか、最近は「検索」より「発見」に興味がある私です。DANGOは1つの実験的アウトプットですが、今後も色々とサービスリリースしていきたいと思っています。ちなみにDANGOの発音はダンゴ三兄弟のダンゴではなく、タランティーノの映画「ジャンゴ」風でお願いします。 — SEO Japan [G+]

GoogleとFacebookによるセマンティックウェブへの取り組み

セマンティックウェブやナレッジグラフにデータ構造化、そしてGoogleやFacebookの取り組みについて学べる記事を。基本的なことが幅広く網羅されており概要を理解するのに最適です。 — SEO Japan

検索業界ではイノベーションが活発に行われている。その中でも、ナレッジグラフは、改善を続け、そして、ユビキタスな存在になりつつある。この点を考慮し、セマンティックウェブのコミュニティとSEOコミュニティは、頻繁且つオープンなコミュニケーションを一貫して行っている。

今後、SEOの取り組みを行い、この情報を検索マーケティングキャンペーンに活かすためには、、ナレッジグラフの仕組みを深く理解し、そして、セマンティックウェブのマークアップを確実に把握しなければならくなるだろう。

ナレッジグラフは単なる文字列ではない

2012年5月12日、グーグルは、ナレッジグラフを導入し、ブログの記事「ナレッジグラフを導入: 文字列ではなく、アイテムを」の中で、このサービスの説明を行った。このタイトルから、グーグルが、検索クエリをキーワードのグループ(文字列)として理解する取り組みから、実際のエンティティ/コンセプト/物(アイテム)として理解する取り組みへ進化させようと努力していることが伝わってくる。

Google Knowledge Graph1

schemaマークアップには、検索エンジンが理解することが出来る方法で「アイテム」を表示させる効果があるが、グーグルは、マークアップがない状態でも「文字列」を「アイテム」に関連付ける能力を高めつつある。

例えば、検索クエリ[things to do in encinitas] – 文字列 – とschemaのマークアップを使って表示させることが可能な[tourist attractions in encinitas] – アイテム – では、共に全く同じナレッジグラフの結果が返されている。ご自分で好きな場所を選んで試してもらいたい。

Results_String1

Entity Search

検索の文字列をナレッジグラフのエンティティの結果を出すために様々なメカニズムが用いられているはずだが、この点は、「文字列」から「アイテム」(セマンティック検索のアプローチ)への転換を行う目的の一つは、「アイテム」を見つけやすくすることである。

ナレッジグラフの起源

グーグルのナレッジグラフに盛り込まれている情報の多くは、もともとdbpedia(ウィキペディアの「グラフベース」版または「リンクで結ばれたデータ」版)、そして、フリーベース(グーグルがメタウェブを買収して、獲得したサービス)にもともと用意されていたものだ。以下に、この類の記事でよく見かける図表を掲載しておく。

例として、生命科学と生物医学に関するデータベース、MEDLineを取り扱う無料のデータベース、PubMedを取り上げみよう。PubMedは、ddpediaのオープンデータのネットワークの図表の中に含まれている。

Linked Data Pubmed

医学や心理の疾患について、グーグルで検索を行うと、ナレッジグラフの結果が返される。下の画像は、ナレッジグラフに掲載されるPudMedの結果の例をである。エントリに表示されている、「National Library of Medicine」のURLをクリックすると、Cause(原因)、Symptoms(症状)、Tests(テスト)、Treatments(治療)、もしくは、Prognosis(予後)をクリックした場合と同じように、PudMedのURLに導かれる。

depiction pubmed

このメカニズムは、昨年の暮れにグーグルが行ったナレッジグラフに医療情報を加える決断の延長線上にあると思われるが、それでも、オープンデータのネットーワクの図表に記されたデータセットの相関関係は、注目に値する。

グーグルはセマンティックウェブの調査を実施中

グーグルが、デニー・ブランデチッチ氏を正社員に迎えた点も注目を集めている。ブランデチッチ氏は、グーグル、そして、Allen Institute for Artificial Intelligenceが資金を提供したウィキデータプロジェクトを統括した人物である。

グーグルが、セマンティックウェブの人材に投資したのは、今回が初めてではない。schema.orgを統括するダン・ブリックリー氏もまた、グーグルによって採用されている。グーグルが検索エンジンに今後もセマンティックウェブのテクノロジーを統合していくのは、明白である。

フェイスブック、構造化メタデータをユーザーの投稿に加える

フェイスブックは、もともとデータの構造化を行っている。ユーザーがプロフィールに加える基本的なユーザーの情報もその一つである。しかし、フェイスブックは、構造化データの細かさに限界があるため、トラフィックの収益化に問題を抱えてきた。グラフサーチは、この領域に対して、興味深い変化を加えた。

フェイスブックは、この方針を継続しており、最新のメカニズムでは、この領域が大きく改善されている。ユーザー自身の構造化データを投稿に加えることが可能になっており、同社のソーシャルグラフの利便性と収益性に飛躍的な進化をもたらした。グラフサーチを米国全土の英語を利用するユーザーに公開した直後、この機能の告知が行われた。

感情のマークアップ言語

W3Cは、提唱した感情マークアップ言語について、次のように薦めている: 「ウェブが、ユビキタス化、双方向化、そして、多様化するにつれ、テクノロジーは、感情を含む、人間の要素に対応する必要性に迫られている。」

この方針に従い、フェイスブックは、ユーザーが、投稿に対してムードとアクティビティを加えることが可能な、魅力的な機能を新たに加えた。感情を特定するために、自然言語処理、そして、その他の人工知能技術を利用する必要はなくなったのだ。現在、ユーザーは、ムードを伝えるだけでよい(フェイスブックが提供するリストから、自分で選ぶことも可能)。以下にフェイスブックがユーザーに提供しているオプションのイメージを掲載する。

FB Mood Metadata

ムードを使ってユーザーの意図を測定

ムードは、とりわけ、広告スポンサーにとって、ユーザーの意図を計測する上で、素晴らしいメカニズムだと言えるだろう。 例えば、女性のユーザーが悲しんでいる場合、欲しかった靴を買って、気分転換しようと考える可能性がある。あるいは、独身のユーザーが、寂しい思いをしているなら – 出会い系のサイトに登録(もしくは契約の更新)する確率は高いだろう。

マーケッターは、素晴らしいアプリ、プレゼントサービス等を作ることが出来るが、ユーザーの行動に関する構造化された良質なデータセットのおかげで – 顧客維持の課題に関して(出会い系サイト、あるいは、その他の購読サービス)、推測分析エンジンが、とても精度の高い推測を行う事が出来るようになっている。

これは、メタデータの追加により、感情分析の仕事が省略される、典型的な例である。このタグ付けされたデータは、後に機械学習/トレーニングにも利用することが出来る。広告スポンサーは、感情、そして、その感情に関連する情報を把握することが出来るため、“推測”する必要がなくなるのだ。

アクティビティを介して情報を集める

広告主は、ユーザーのアクティビティから、ユーザーの行動(そして、ユーザーが行動を起こすタイミング)を把握する。残念ながら、この記事を作成している時点では、1つのオプションしか選ぶことが出来ないため、マルチタスクは難しそうだ。

FB Activity Data

この情報は、フェイスブックが広告スポンサーに提供する情報にとって、大きくプラスに働く可能性がある。グラフサーチに盛り込まれかどうかは微妙だが、自分と同じムードで、現在、同じアクティビティを行っている、あるいは、興味を示している他のユーザーを見つけたくなるはずである。そして、友達になったり、交流を楽しむようになるだろう。

イノベーションの早さの重要性

冒頭で触れたように、検索におけるイノベーションの早さに関して、現在の検索業界で、早いペースで起きている変化に対応し、「複数のテクロノジー間」の相互作用に携わることが重要になった。そのためには、セマンティックウェブのグループとSEOのグループが緊密にコミュニケーションを取り、SEOの担当者が、最新の検索のノウハウを吸収することが可能な環境を作り出すべきである。

  • セマンティック検索、グラフサーチ、ナレッジグラフ、そして、ソーシャルグラフは、メジャーな検索エンジンおよびソーシャルエンジンにおいて、欠かせない要素である。
  • グラフサーチを活用する方法を理解することは、検索マーケッター全員の命題である。
  • 感情マークアップ言語を使って、ユーザーの意図を計測し、アクティビティを通じた情報を集める取り組みから、広告スポンサーはメリットを得ることが出来る。
  • 存在する矛盾: イノベーションは、「複数のテクノロジー間の相互作用」によって、ペースを早めつつある。現在のイノベーションのペースについていく上で最も効果的な方法は、無料の、利用可能なリソースを活用し、自分自身もミックスの一部になることだ。
  • 複数のテクノロジー間の相互作用とは、セマンティックウェブのグループ、そして、SEOのグループ等の間でコミュニケーションを取る取り組みを差す。これは、トレンド、そして、最新のノウハウを把握する上で、重要な役割を果たす。

現在、SEOを担当していて、セマンティックウェブを学びたいなら、meetup.comを使って、近郊のセマンティックウェブミートアップに参加しよう(無料)。例えばセマンティックウェブ 101のようなイベントが定期的に開催されている。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Leveraging Search Algorithms In A Semantic Search World」を翻訳した内容です。

実はこの記事昨年後半の記事で配信を出しそびれてしまっていたのですが、既にGoogleもFacebookもその取り組みはその後さらに進んでいると思われます。。。自らのプラットフォームでないでデータが産み出されるFacebookと外部データを利用するGoogleではその取り組みも自然と変わるわけですが、この記事のように両者を比較するとまた気づきもありますね。 — SEO Japan [G+]

ソーシャルデータを使って面白いことができるアプリ&リソース20選

タイトルのままな記事なのですが、意外と知らなかった秀逸なサービスが多数紹介されているので思わず翻訳してみました。ソーシャルサービス系APIやビジュアライゼーションのヒントにもなりそう。 — SEO Japan

近頃、プライバシーの懸念と言論の自由の制限をめぐって繰り返し発生する話題が理由で、ソーシャルメディアが悪い評判を得ているようである。もちろん、それは理解できることだ。FacebookやTwitterのようなプラットフォームは、多くの人にとって、大人数とコミュニケーションを取る主な手段であり、私たちに関する大量の情報を集めてきた。これらの詳細情報は、私たちの日常生活や個人的信念についてたくさんのことを明らかにすることができるため、そのデータを使って何をするのかが重要だ。

しかしながら、それは必ずしも、あなたに怪しいデート広告を売りつけたり、ネコ動画を見るあなたの習慣を政府にスパイさせることが全てではない。以下のリストは、巧みなビジュアライゼーションから賢い企業まで、あなたの情報を使って素晴らしいことをする20個のアプリとリソースをまとめたものだ。

Wolfram Alpha Facebook Analytics

Wolfram Alphaのパワフルな計算エンジンは、その数学的な優れた能力でよく知られているが、最近では、あなたのFacebookアカウントの徹底分析をする能力も手に入れた。これが、あなたが投稿した近況の数や、あなたの友達の年齢分布や、最も人気のあるあなたの写真など、膨大な量の情報を提供する―その多くが、洗練された小さなグラフおよびその他の視覚物で提示される。

私たちのお気に入りは、使用頻度によってあなたが書いた言葉を測定してきちんと整理する‘Word Cloud’だ。

- Wolfram Alpha

Facebook Graph Search

スタンドアロンアプリではないが、Graph Searchは、あなたとあなたの友達について集めた全ての写真と情報を活用しようというFacebookの試みだ。確かに、このツールはFacebookストーカーがストーキング行為をするのを簡単にしているという非難を受けてきたが、その一部の機能の賢さは否定し難い。

“私の友達が好きなレストラン”から“私がタグ付けされた写真”や“The Next Webとチョコレートが好きな人”に至るまで、様々な種類のクエリを入力することができる。

- Facebook Graph Search

Friendwheel

これもまたデータをビジュアライズするアプリだ。Friendwheelは、あなたのFacebook友達の中で誰が誰を知っているかの全体像を教えることを目的としている。各コンタクトはサークル上に点で表され、点と点を交差する色つきの線で繋げる。私たちは様々なソーシャルサイクルの一部である傾向があるため、あなたは、先のパターンから浮かび上がる種々のネットワークグループを目にすることになるだろう。

- Friendwheel

Mentos Fresh News

有名人の気分になって自分がニュースに出るのを見たいと思ったことはないだろうか?Mentos Fresh Newsは、あなたがそれをする手助けをすることを目指している…ある意味。このウェブツールは、あなたのFacebookアカウントにリンクして短いニュースフィルムを作る。そこでは、偽のキャスターが、あなたのFacebookタイムラインを介して共有された情報を基にあなたのソーシャルライフとバイオグラフィに関するアップデートを読み上げる。その“レポート”は、バカらしいものから下品なものまで多岐にわたり、あなたの写真やあなたが訪れたことのある場所などをコメントに巧妙に組み込んでいる。

- Mentos Fresh News

Mentionmapp

Mentionmappは、人々の最近の発言やハッシュタグを基にユーザーを繋げて、Twitter上でのあなたの影響力をグラフィックで示す。Twitterアカウントでサインインし、押したり引いたり動かしたりできるツリーで自分のネットワークコネクションを素早く診断してみよう。

- Mentionmapp

Twtrland

TwitterとInstagram両方のアカウントを分析できるTwtrlandは、あなたの投稿の習慣とやり取りしているフォロワーを徹底的に探索するアプリだ。

このアプリは、あなたの平均リツイート数、最もよく使用する言葉、お気に入りのInstagramフィルターなどの大量のデータを提供する。最も興味をそそるのは、年齢、場所、有名人かどうかなどの特徴を基にフォロワーをフィルターすることができるその賢い検索機能だ。

- Twtrland

TweetBookz

私たちは皆、Twitter上で自分の生活の全てを共有しなければならないと思っている人間を知っている。もしくは、あなたがその人間かもしれない―それをジャッジするつもりはない。ともかく、TweetBookz.comは、自分の投稿の“TweetBook”を作成することができるカラフルなウェブサイトだ。自分のTwitter情報でログインし、いくつかの異なるデザインから選択をして、さらにソフトカバーかハードカバーのどちらかを選んで、自分のオンライン上の物思いを本にすることができるのだ。

また、友達用に本を作るためにギフト証明書を注文することもできる。たとえあなたのツイートがベストセラーにはならないとしても、このデジタルの時代に自分の個人的なストーリーを物理的な書物にすることは奇抜な手段だ。

- TweetBookz

Twitter Character Infographic by Visual.ly

Visual.lyは、そのインフォグラフィックサービスで知られているが(彼らの他の製品をチェックしよう)、これは、あなたのTwitterアカウントを分析するための奇抜な製品だ。

Twitterアカウントをリンクさせると、ツイートとリツイートの比率や、あなたが参加する会話の一般的なトピックなにど基づいて表情や衣装が変わるキャラクターを作り出す。2つ目のTwitterアカウントを使って、自分の統計とアバターの特徴がどのように対比するかを見てみよう。また、眼鏡や髪型など最後の仕上げを追加して、あなたのキャラクターを忠実にパーソナライズすることもできる。

- Twitter Character Infographic

Tweeted Trips

あなたはたくさん旅行をし、その道中にツイートをするだろうか?Tweeted Tripsは、ジオタギングされたツイートのロケーションのメタデータを基に(もしツイートがジオタギングされなければ、手動でロケーションを追加することができる)、あなたの旅のルートを地図上に描画して、その旅を紹介する。また、他のユーザーの旅がどんな感じかを見たければ他のTwitterハンドルを入力することもできるし、トレンディング“トリップ”やフィーチャード“トリップ”を閲覧することもできる。

- Tweeted Trips

Statigram

Statigramは、ビューアーとアナリティクスを組み合わせてパワフルなInstagramウェブアプリを作っている。それは、あなたに最近の画像のフィードを与えたり、フォロワーとフォロウィングを選り分けることを可能にしたり、あなたがInstagramビューアーに期待する全てのことをする。しかしながら、このアプリの心臓部はその統計にある。

それは、あなたのエンゲージメントとリーチに関する豊富な情報を提供するだけでなく、画像を投稿するのに最適の時間を提案するなど、Instagramでの人気を増やす方法に関するアドバイスも与えてくれる。加えて、様々なネットワークで共有するためのインフォグラフィックとコラージュを作ることもできる。

- Statigram

Worldcam

シンプルなマッピングアプリ、Worldcamは、どんな種類のInstagram写真が世界中で共有されているかを垣間見せてくれる。都市や場所の名前を入力するだけで、その場所の近くで共有された最近の写真のフィードが提示される。

- Worldcam

Google+ Ripples

Google+は、FacebookやTwitterほどの人気はないかもしれないが、それでも多くのコミュニティにとっては必要なプラットフォームだ。Rippleは、このサービス内に直接統合されていて、このネットワーク上の投稿の広がりをビジュアライズし、主要なインフルエンサーやソーシャルコネクションを特定したり、時間と共に人気度を追跡することを可能にする。

それにアクセスするには、投稿の右上にある矢印をクリックして、トップダウンメニューから‘View Ripples’を選択するだけだ。

- Ripples

Simply Measured Vine Analytics

アナリティクス会社、Simply Measuredが、Vine上でのリーチを測定する無料統計ウェブアプリを提供している。自分のアカウントをリンクさせると、誰があなたの動画を共有しているかや、インタラクションを後押しているかを見ることができ、自分の投稿の習慣に関する一般的な数字を得ることもできる。それは、カラフルなグラフや図も使用して提示される。Simply Measuredは、他にも様々なアナリティクスサービスも提供している。

- Simply Measured

Numblr

Numblrは、Tumblr向けのシンプルだが風変りなアナリティクスウェブサイトで、最も読まれた投稿やノートと投稿の比率や、投稿配信の種類など、あなたのブログの人気度に関する簡単な統計を提示する。また、大きい方が良いと思われる謎の“Numblr Score”が存在する。ブログのURLを入力すると、データを読み込むのにかかっている努力についてこのアプリがウィットに富んだ文句を言うのを目にする。

- Numblr

Foursquare Time Machine

FoursquareとSamsungの共同の取り組み、Time Machineは、あなたの全てのチェックインをカラフルにアニメ化されたマップ上のサービスを利用してビジュアライズする。それ自体で十分に素晴らしいのだが、あなたが次にどこに行くべきかまでも予測するのだ。また、自分のチェックインの習慣に関する詳細情報を使ってインフォグラフィックを作り、それを友達に共有することもできる。

- Time Machine

4sqmap

4smapは、あなたのFoursquare体験を補完するために無数の統計とリソースを提供する。指定したエリア周辺で話題になっている場所をチェックしたり、カテゴリでロケーションを探索したり、お薦めの場所を見たりすることができる。

このアプリのパワーは、Foursquareアカウントでサインインすると、本当に明らかになる。それを利用して、自分の友人、チェックイン、アドバイス、バッジ、メイヤーシップ、その他独自のマップ上に描かれたものを見るのだ。Time Machineと同様に、4sqmapは、詳細にわたる様々なアクティビティの統計を使用して共有可能なインフォグラフィックを生成することができる。

- 4sqmap

LinkedIn InMaps

自分のコネクションをビジュアライズできるということが最も役に立つのは、根本的に様々なグループに属する人々の職業的なコネクションを作ることを奨励しているネットワーク、LinkedInかもしれない。

InMapsがビジュアライゼーションツールとして他と異なっているのは、自分の様々なネットワークグループを色分けするだけでなく、現れる様々な色にどんなグループに属そうと自分でラベルを付けることができる点だ。これが、現実世界でより良いインタラクションを描くためにはどのネットワークを拡大する必要があるのかを見るのを簡単にし、あなたにビジュアライゼーションの実用的な目的を与える。

- InMaps

Kinzaa

一般的に言うと、レジュメの作成は嫌だが必要不可欠なことだ。雇用主にとっては、読まなければならない何百枚ものレジュメを保有することはさらに良くない。Kinzaaは、あなたのLinkedInのデータをインポートして仕事、教育、経験の履歴をグラフィックで示す“インフォグラフィック・レジュメ”を作ることによってレジュメをもっと面白いものにすることを目的としている(何もインポートせずにインフォグラフィック・レジュメを作ることも可能だ)。

雇用主は、単に紙面上の言葉を見る代わりに、無数の他の志願者から際立ち、あなたの概要を述べたチャートや略図を手にするのだ。

- Kinzaa

Vizify

このリストで最も徹底的なビジュアライゼーションアプリの1つ、Vizifyは、オンライン世界におけるあなたのプレゼンスを表した“グラフィック・バイオグラフィー”を作る。Facebook、Twitter、Foursquare、LinkedIn、Instagramのようなサービスや個人的なウェブサイトにそれを繋げて、あなたが最も頻繁に議論しているトピックや職歴などの情報を取り出し、それらのサイトにおける自分のアクティビティをグラフィックで詳細に示すのだ。

また、あなたがどれくらい頻繁に場所を変えているかを示すビデオや、Twitterアカウントの統計的な概要などの素晴らしいアニメーションもある。Vizifyをまさにユニークなものにしているのは、それがあなた自身が見るための情報ソースであるだけでなく、自分のオンラインプレゼンスのちょっとした基準点を共有および提供するものであるという点だ。

ページの色を変更したり、引用文やインフォグラフィックを追加して、自分のアカウントを適切にパーソナライズすることもできる。

- Vizify

Immersion by MIT Media Labs

Eメールは、それ自体はソーシャルネットワークではないが、私たちのEメール習慣は、私たちの個人的なやり取りについて間違いなく明らかにすることができる(NSAに聞けばいい!)。それが、Immersion by MIT Media Labsが証明しようとしていることだ。Gmailアカウント情報を使ってそれを証明し、時間、送信者、受信者の情報を集めて、コンタクト間のコネクションをグラフィックで立証するのだ。

心配しなくても大丈夫。プライバシーについて懸念しているのなら、彼らのサーバーから全ての情報を削除することができる。

- Immersion

まとめ

ソーシャルプラットフォームは、私たちの生活に関するたくさんの情報を集める。時にそれが私たちを不安にさせることもあるが、そのデータを使って便利なことをするアプリを所有して、これらのネットワーク上での私たちの活動から現れるパターンを見ることができるのは素晴らしいことだ。それらは、私たち自身の個人的なストーリーの簡単な要約を提供し、時にはカッコいいグラフィックも作ってくれる。

私たちが見逃している興味深いリソースが他にあるだろうか?下のコメント欄で教えて欲しい!

ヘッダー画像クレジット:KAREN BLEIER/AFP/Getty Images


この記事は、The Next Webに掲載された「20 apps and resources that do cool things with your social data」を翻訳した内容です。

知っているものもちらほらありましたが、全く知らないサービスも沢山。時間がある時に一つ一つチェックしてみたいです。 — SEO Japan [G+]

ハミングバード時代に検索のプロが考慮するべきschema.orgの7つのポイント

構造化データマークアップ、今後のSEOの基本になるとも思われる要素ですが、まだまだ導入サイトは少ないのが現状です。導入時の基準になる情報自体はschema.orgで公開されていますが、シンプルすぎるデザイン含めコーダーや開発者でなければ入りにくい難易度の高そうな雰囲気がかもし出ています。そこで今回はサーチエンジンランドからschema.orgの説明及び導入方法を特にハミングバード稼働後のGoogleを対象に解説してくれたお役立ち記事を。 — SEO Japan

2011年6月2日に立ち上げられたschema.orgは、主要な検索エンジンがサポートする構造化データマークアップを提供してきた。schema.orgが登場して以来、このマークアップが多くのウェブサイトに実装されるようになった。しかし、schema.orgのマークアップを導入しているのは(あるいは、コンテンツ管理システムによって実装されているのは)、テクノロジーに長けるサイト、そして、職務に忠実なウェブマスターのサイトのみである。確かに、この構造化マークアップを実装する作業は面倒であり、ウェブマスター達は、時間を割いて、schemaの本当のメリットをフル活用する取り組みを怠りがちである。

セマンティック検索(日本語)を中心とする新しい時代に足を踏み入れるにつれ、さらに多くのウェブサイトがマークアップが導入するようになる、と私は推測している。グーグルのハミングアードアップデート(日本語)、そして、ナレッジグラフへの依存が高まることで、schema.orgの重要性はさらに高くなるはずである。

グーグルは、エンティティおよびカテゴリーをベースとしたクエリに対応するため、インターネット上のエンティティを結びつける取り組みを強化していく中、schema.orgのマークアップは鍵を握る存在となる。グーグルは、ウェブを分類化し、特定のエンティティのポイント(日本語)を識別することを望んでいるが、この願いを実現する手段が、schema.orgである。

それでは、schema.orgについてSEOの関係者に知っておいてもらいたい7つのポイントを挙げていく。

1. schema.orgはコラボレーションプロジェクトである

schema.orgは、単一の検索エンジンが受け入れているマークアップではなく、グーグル、ビング、ヤフー!、そして、ヤンデックスによるコラボレーションプロジェクトである。このプロジェクトに参加する検索エンジンは、すべてschema.orgをサポートしているが、これは、マイクロフォーマットやRDFa等のその他のタイプのマークアップには見られない特徴である。

現在、グーグルは、その他のタイプのマークアップの代わりに、schema.orgを加えるよう推奨している点も注目に値する。つまり、マークアップの標準として認定されているのだ

Call out from Google

グーグルの指摘

schema.org(リンク先は英語)により、Google、Microsoft、Yahoo! のいずれでも認識できるボキャブラリを使用して、ウェブサイトのページで多様な種類のアイテムをマークアップできるようになりました。詳しくはこちらをご覧ください (ただし、Google では既存のリッチ スニペットのマークアップを引き続きサポートします)。

つまり、何らかの構造化データマークアップを導入するつもりなら、schema.orgを選ぶべきである。

2. すべてのマークアップがリッチスニペットを作るわけではない

現在、schema.orgは、大量の情報を検索エンジンに伝える力を持っているものの、すべてのマークアップがリッチスニペット、もしくは、強化型検索結果を生成するわけではない。「リッチスニペット」とは、SERPのリスティングに表示される、メタデスクリプションではない要素を差す。グーグル(そして、その他の検索エンジン)は、構造化マークアップのデータをリッチスニペットとして解釈し、表示する仕組みを頻繁に変更している。

リッチスニペットに関して、グーグルは、イベント、音楽、団体、人物、商品、レシピ、レビュー、ソフトウェアアプリケーション、動画等、リスティングを様々なタイプのコンテンツとして表示することが出来る。このサイトの読者の多くは、このコンセプトに慣れ親しんでいるはずだが、よく理解していない方のために、幾つか例を挙げて説明する。このリッチスニペットを検討する際は、通常のリスティングと比較して、クリックスルー率を上げるかどうか考えると良いだろう。

リッチスニペット – イベント

Rich Snippet Events

リッチスニペット – イベント

リッチスニペット – 音楽

Rich Snippet Music

リッチスニペット – 音楽

リッチスニペット – レシピ

Rich Snippet Recipe

リッチスニペット – レシピ

忘れずに現在、グーグルがサポートしているリッチスニペットのリストに目を通しておいてもらいたい。多くのケースでは、強化されたリスティングは、CTRを高める効果があり、その結果、言うまでもなくランキングを改善すると私は実感している。この点を実証するため、様々な刺激的な調査が行われているが、その大半は、リッチスニペットを用意することで、より多くのビジターをもたらすと指摘している。

3. schema.org vs オープングラフ

ある意味、schema.orgは、フェイスブックのオープングラフプロトコルに似ているものの、より広範な用途に利用することが出来る。shema.orgのFAQページの一部を掲載する:

フェイスブックのオープングラフは、その目的を果たすものの、ユーザー体験を改善する上で検索エンジンが必要な詳細な情報を用意していない。ウェブページは、様々な要素で構成されていることがあり、トピックが一つだとは限らない。フェイスブックのオープングラフを介してコンテンツをマークアップする場合であっても、schema.orgは、ページ上の具体的なエンティティに関する詳細を提供する新たな手段を与える。

ナビゲーションにおけるグーグルの区分けが進むと、shema.orgのマークアップと緊密に連動し、フェイスブックの検索における区分けのドロップダウンと同じようなデザインになるのではないかと推測する人もいる。事実、ある程度、このコンセプトと既に足並みを揃えている。

因みにフェイスブックのグラフ検索は、オープングラフプロトコルを巧に活用しているように思える。実際に、見事に区別されている。ドロップダウンをチェックしてもらいたい。

Facebook Search Engine

フェイスブックグラフ検索

グーグルが、エンティティをつなぎ合わせ、shcema.orgの助けを借りて分類化していく中で、ナビゲーションは、schema.orgの手法に忠実に従うようになると考えられる。

4. つなげる

文字列ベースのクエリの重要な点は、1つの主なエンティティから派生する検索であり、つながりである。schema.orgは、まさにこのニーズに対応している。例えば、schema.orgを使うと、人物を特定することが出来る。さらに、その人物の特徴、つまり、その子供、誕生日、学歴、死亡日、性別等々を特定することも可能である。以下に特徴の幾つかを掲載する。

Schema.org Thing Person Markup

schema.orgのPersonのマークアップ

ここで、schema.orgがSEOに与える影響を考えてもらいたい。

この情報を使って、データをマークアップする方法を改善することが出来る大きなウェブサイトは、検索エンジンにおいて、当該の情報のプロバイダーとして採用される可能性がある、と私は考えている。そうなると、グーグルが、この情報をどのように処理するのかが気になる。ナレッジグラフに加えるのだろうか、グーグルカードの中で提供するのだろうか?あるいは、何らかの形でウェブページを返すのだろうか?また、リッチスニペットを作ることで、このマークアップは、検索のリスティングを変えるのだろうか?

検索が、今後の数ヶ月間、そして、数年間で進化していく中、SEOのエキスパートは、このような疑問を常に問い掛けることになるだろう。schema.orgを使ってデータをマッピングする大変な作業が、サイトへの検索トラフィックを増加させるのか、あるいは、グーグルに情報を渡して、グーグルが表示するのかどうかを、検索のプロは、見極め必要がある。

今後投稿する記事で、この件をさらに詳しく説明していく。とりあえずは、Barack Obama > How Tall is He(バラク・オバマ > 身長)を検索した際に表示されたカードを見てもらいたい。

How Tall is Barack Obama Example Google Result

バラク・オバマの身長に対するグーグルの結果の例

ここではウェブページを介する必要はない。この検索は、訪問にはつながらない。しかし、これは必ずしも悪い傾向なのだろうか?この訪問がどれだけ有益なのだろうか?繰り返すが、今後の投稿で、より重大なトピックを取り上げていく予定である。

5. schema.orgと言語の最適化

schema.orgのマークアップは、どの言語でも加えることが出来る点を覚えておいてもらいたい。schema.orgは、現在、英語の文書のみを提供しているが、マークアップはその他の言語でも利用することが可能だ。この点は「複数の言語と地域を意識した究極のSEOガイド」に加える必要がある。

6. schema.orgを加える理由

schema.orgマークアップを加えることで、検索エンジンは、ページの内容を遥かに正確に理解することが出来るようになる、とグーグルは指摘している。グーグルは、あるケースでは、schema.orgのマークアップを使って、リッチスニペットを生成しており、今後、さらに多くのリッチスニペットを加える計画を立てている。

たとえば Google では、検索結果に表示されるリッチ スニペットを作成するのに使用します。schema.org のすべてのタイプの情報が検索結果に表示されるわけではありませんが、今後徐々に用途が多様化し、使用されるデータも増えていくことが予想されます。また、マークアップにはウェブページから自由にアクセスできるため、別の組織によってマークアップの興味深い新たな活用方法が発見されるといったこともあるかもしれません。

以前のマークアップで行うことが出来た取り組みは、すべてschemaでも実施することが出来る。それなら、切り替えることに躊躇する理由はない。

7. schemaをウェブサイトに加える方法

それでは、schema.orgを簡単にウェブサイトに実施するにはどうすればいいのか?と言う疑問がここで浮上する。このページに、schema.orgの利用を始める際に有益なガイドが提供されているので、参考にしてもらいたい。実際に、schema.orgをページに加えたら、忘れずに構造化データテストツールを使って試してもらいたい。

まとめ

すべてのページや要素に構造化データマークアップを加える必要はない — 重要なものだけでよい。グーグルは、マイクロフォーマットやRDFa等のマークアップを今後もサポートしていくため、今すぐに切り替える必要はない。

グーグルは、現時点では、schemaマークアップをランキングの要素として利用していないと指摘しているものの、リッチスニペットは、検索結果でウェブページを目立たせる効果があり、より多くのトラフィックをもたらすとも明言している。言うまでもなく、ランキングとトラフィックの増加は、切っても切り離せない関係にある。ユーザーの役に立つなら、ウェブサイトの役にも立つはずである。

その上、音声検索やその他の文字列ベースのクエリが、ウェブ上に拡大していく中(今後の数年間で、大幅に増加していくと私は見ている)、schema.orgは、エンティティ、カテゴリー、そして、コンセプトを結びつける上で心強い味方になるだろう。

schema.orgに関する私の考えに対して、フィードバックをもらえると嬉しい。皆さんのschema.orgプロジェクトが成功することを心から願っている。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Schema.org ? 7 Things For SEOs To Consider Post Hummingbird」を翻訳した内容です。

基本を理解する上では参考になる記事だったのではないでしょうか。特にECサイトやデータベース連動型のサイトにおいてはシステム化が必須の要素とは思いますが、意外とまだまだ対応していない商用システムが大半だったりする現状ですし、できることはやっていきたいものです。 — SEO Japan [G+]

リンク構築は時間の無駄…ではない11の理由

「リンク構築」、、、3年後にはかつて存在した懐かしのSEOワード扱いになりそうな雰囲気ですし、実際、現時点で「終わった」と思っている人も多いかもしれません。リンク構築を無視してひたすらコンテンツ制作に精を出すこともまた1つのやり方ではありますが、SEO業界のベテラン、エリック・ワードによるとまだまだリンク構築に意味もある、ということで、最近のリンク構築終焉説を少し皮肉に捉えた彼の意見を。 — SEO Japan

これ以上、リンクを構築する必要はない。今まで、これほど解放された気分を味わったことはない。自由だ。私はコンテンツを見つけやすくするために、長い年月を費やしてきたが、こんな作業を行う必要がないことに、今まで気がつかなかった。163回に及ぶカンファレンスのプレゼンは何だったのだろうか? — 時間の無駄だ。300本を超える記事、カラム、そして、投稿は何だったのだろうか?– デジタル世界のゴミに過ぎない。ソチオリンピックに向けて、完成させた壮大なプロジェクトは何だったのだろうか? — 今、返金の手続きを取っているところだ。

なぜなら、リンク構築が終焉を迎えたことは、誰が見ても明らかである。また、つい最近、友人であり、仲間であり、時折パネルで議論を交わすマット・カッツ氏(必要以上に非難されることが多い)が、ゲストブログを一蹴し、瀕死状態のリンク構築にとどめを刺した。長年に渡って、グーグルをATMのように扱ってきた事実を、マット・カッツ氏のせいにするべきではない。railroad_link

と言うことなので、今すぐにすべてのリンク構築関連、および、宣伝記事関連のアクティビティを中止しよう。コンテンツにおける使命はたった一つ、

最高のコンテンツを提供する、それだけだ。

最高のコンテンツを提供すれば、その素晴らしさを発見し、シェアしてもらえるようになる — これは、1994年の「作れば、訪れてもらえる」アプローチ、もしくは、2010年の「アプリにすれば、ダウンロードしてもらえる」アプローチの2014年ソーシャル版と言える。いいね、ツイート、ピン、そして、プラスを利用することが出来るのに、リンクをわざわざ使う必要はあるのだろうか?<a href>タグは、作成するのが面倒なだけでなく、不自然なリンクの警告をもたらす可能性もある。

どうにかして、ウェブは、リンクを自ら作り出し、端末にダウンロードをもたらす、素晴らしいと言うよりほかに表現のしようのないコンテンツの優れた集まりに進化した。そこで、リンク構築業者(または、リンクストラテジスト、コンテンツパブリシスト、もしくは、その他の呼称)がもう必要でなくなった点を証明するため、リンクのない世界を明らかにする11点の事実を挙げていく。

1. タイトルに「link building is dead」(リンク構築は終わった)と言うワードが含まれる記事は5300本以上ある。実際に確認してもらいたい: http://goo.gl/YatQDIすべての記事が、間違えているとは考えられない — 少なくとも、5300本のうちの1本は、真実を語っているはずだ。

2. ディレクトリは役に立たない(これは事実とは異なる。意図を持たないディレクトリは確かに役に立たない。しかし、トピックベース、業界ベース、分野ベース、そして、管理の行き届いたディレクトリは、トラフィック、そして、信頼性をサイトにもたらす)。

3. プレスリリースは役に立たない(事実ではない。内容がなく、キーワードアンカーばかりのプレスリリースは、確かに戦力にならない。告知する価値のあるプレスリリースは、信頼されている人物に取り上げられる(そして、リンクを張ってもらえる)可能性はある。これは大きな違いである)。

4. 記事のデータベースは役に立たない(事実ではない。大量のコンテンツを網羅し、質の低い記事ばかりが集められた記事のデータベースは、確かに効果がない。ディレクトリと同じように、トピックベース、業界ベース、分野ベース、そして、管理の行き届いた記事のデータベースは、トラフィックと信頼性を与える)。

5. アンカーテキストは役に立たない (事実ではない。アンカーテキストを持つサイトが、長期間にわたってソースとして信頼されてきた点を示すシグナルを以前から形成しているなら、このソースから発せられるアンカーテキストは、役に立つ可能性が非常に高い。また、このタイプのソースは、コントロールすることは出来ない、と言う特徴を持つ。だからこそ、信頼されるのである。例えば、10年間地球温暖化に関するブログを運営してきた大学教授は、その道のエキスパートである。 このブログの地位は、お金に換えることは出来ない。このブロガーは、その他のソースやサイトにリンクを張ることはあり、「キーワード」と呼ばれても仕方のないテキストを利用することもある。しかし、この人物は、SEOと言うワードを今まで一度も耳にしたことがない。それでも、グーグルは、このソースを無視すると思うだろうか?)

6. リンクネットワークは役に立たない(事実ではない。「リンクネットワーク」の定義に左右される。全国的な団体の州別のウェブサイトを集めたら、リンクネットワークになるのだろうか?その通りである。また、この団体に新たに加わり、サイトを立ち上げ、他のメンバーと同じように、リンクを得たら、リンクネットワークの一員になるのだろうか?一員と見なされる — 当然だ)。

7. ウィジェットは役に立たない(事実ではない。リンクを含むソースコードの組み込みをエンベッド、もしくは、求めるウィジェットは、役に立たない。ただし、このタイプのウィジェットとは異なるタイプのウィジェットもある)。

8. 有料リンクを使うと逮捕される。(事実ではない。この件に関しては、特に説明する必要はない)。

9. ゲスト投稿は役に立たない(事実ではない。このコラムは「ゲスト」投稿に当たるはずである。今まさに、この記事を読んでいるのではないだろうか?)

10. インフォグラフィックは役に立たない事実ではない。あらゆる複雑な統計ベースのデータおよび調査結果が、インフォグラフィックのクリエイターによって、まとめられているだろうか?まだ取り上げられていないものもあるはずだ。しかし、その一方で、電子タバコが、健康に良いことを指摘するインフォグラフィックは、7500点に達しており、効果がないのは当然である)。

11. 大金を支払ってリンク構築を依頼した会社が、今度は、必死で追い求めたリンクを削除するために、大金を要求している(残念ながら、大方、事実である)。

上述した11点の指摘は、事実でもあり、誤ってもいる。この指摘が、問題を解決する上で、どのように役に立つのだろうか?現在のリンク構築の環境下では、すべてニュアンスの問題である。すべて効果があるとも、すべて効果がないとも言うことが出来る — 各種の変化する要素や意図に左右されるためだ。

効果があると考えられているあらゆる手法に、弱点が存在する。反対に、効果がないと考えている手法に、効果のあるシナリオが存在する。前からそうだった。リンク構築のエキスパートは、星の数ほどいるものの、検索は、リンク構築のパズルの一つのピースに過ぎず、どう対応すればいいのか心得ているリンク構築のストラテジストは不足している。

適切なコンテンツ、適切な人物、適切な導入

これから、リンク構築が終焉していない理由を一つ挙げさせてもらう。ソチオリンピックのウェブサイトの奥深くに、教職員向けのコンテンツが埋められている。恐らく、こんなコンテンツがあることに気づかなかったのではないだろうか。あるいは、巨大なナビゲーションメニューを使ったものの、見つからなかったのではないだろうか。そこで、私に白羽の矢が立ったのだ。

もし、リンク構築が必要とされていないなら、もし、リンク構築が滅亡したなら、もし、リンク構築が役に立たないなら、私が送信した接触/リンクの要請用のメールに返信してくれたこの人物は、リンク構築が終わったことを知らなったのだろう。

-------- オリジナルのメッセージ --------
件名: Re: 教職員向けのソチオリンピックの教育コンテンツが公開されました
日時: 2014年1月3日 14:56:14 -0000
From: ...学区
To: エリック・ワード <eric@ericward.com>
ワードさん

ソチオリンピックの教育向けの資料およびレッスン計画に関する情報を送って頂き、ありがとうございました。早速、毎週送信するメールに、この資料へ向かうリンクを加え、学区内の500名以上の教職員にURLを紹介しました。来週も、同じリンクをメールに掲載する予定です。
...学区に連絡を取って頂き、感謝しております。
(名前)
コミュニケーション & ディベロップメント部門ディレクター
...学区
(eメールアドレス)
(電話番号)

ご覧の通り、コンテンツに関する情報を提供したところ、リンクを実際に張ってもらえた。信じられないかもしれないが、これは事実だ。と言うことで、今回のコラムは無視して頂いて結構。それでは、これで失礼する。今から、リンク構築に取り組まなければならないからだ。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「11 Reasons Link Building Is A Futile Waste Of Time ? And One Big Reason It Isn’t」を翻訳した内容です。

私自身もリンク構築が廃れたとは全く思っていませんが、今までのようなドーピング的なスパムトリックは通じなくなっていますし、リンクの対象となるコンテンツをきちんと整備することが過去以上に大事になっていることは事実です。逆にコンテンツ拡充だけに追われてリンク構築をおろそかにすることは、本来のコンテンツの価値を十分にネット上で活かし切れてないとも思いますし、どちらか一方に触れ過ぎずにバランスよく取り組んでいくことが検索経由のトラフィックを最大化するコツかと思います。 — SEO Japan [G+]

東京オリンピック開催でプロの6割が注目するエリアは江東区。特に豊洲。(インフォグラフィック)

今回もインフォグラフィックの紹介です。今はソチオリンピックが盛り上がりをみせていますが、東京オリンピック・パラリンピック開催で日本の不動産はどんな影響を受けそうか?興味がある人には役に立つ情報だと思います。Please Enjoy!– SEO Japan

東京オリンピック開催でプロの6割が注目するエリアは江東区。特に豊洲。(インフォグラフィック)※画像をクリックすると「リビングラフィックス(アート・クラフト・サイエンス)」のサイトに飛び、全体をご覧いただけます。

東京オリンピック開催でプロの6割が注目するエリアは江東区。特に豊洲。(インフォグラフィック)

競技場が集まる湾岸エリア。ピンを挿してあるところが競技場予定地です。「究極のコンパクト五輪」と称されるだけあり、密集感がすごい。湾岸エリア外の競技場は省略しています。

東京オリンピック開催でプロの6割が注目するエリアは江東区。特に豊洲。(インフォグラフィック)

不動産のプロ100人(※)へのアンケート調査結果によると、注目している市区として62%が「江東区」をあげました。さらに詳細なエリアとして24%が「豊洲」と回答。大規模な再開発が始動し、豊洲新市場をめぐって何かと話題にあがっている豊洲は、プロにとって最も期待の高いスポットのようです。
(※首都圏の宅地建物取引業者に勤務し、日常的に不動産売買に従事する人)

2020年東京オリンピック開催 どうなる!?住まい byリビングラフィックス(アート・クラフト・サイエンス)

東京オリンピック開催が不動産に与える影響には様々な議論がありますが、プロの意見が統計されると興味深いですね。不動産全体の売れ行きが良くなったかというと、その実感は五分五分のようですが・・・今後の動向が気になります。このインフォグラフィックは弊社がデザインを制作をお手伝いさせて頂きました。 — SEO Japan [G+]

スタートアップ創業者の平均年収は?アンケートで判明した意外と寂しい懐具合

スタートアップ創業者にも学生~20代後半から勝負をかけた若手起業家、30~40代の十分な経験と知識があるベテラン社会人から、既に収めた成功に物足りない連続起業家まで色々いるわけですが、微妙に気になるのがその給与。全て自己資金でやっているならともかく、他人の出資を受けている際は余り貰いすぎていても人生かけてない気がします。とはいえ普通の企業に勤めていれば、それなりに稼いでいそうな(&家庭もある)ベテラン社会人が起業する場合は最低限稼ぐべき生活費の額も高そうです。一般的にはまとめて「IT社長」で小金持ってそうな雰囲気なのかもしれませんが 汗、会社や人によって千差万別であろう、業界人であっても相当仲良くないと詳しくは聞けないスタートアップ創業者の報酬について、米国で調査を行った結果が興味深かったのでここに紹介します。日本とは若干事情も違うでしょうが、これからの世の中、国境を越えてグローバルで勝負しようと思っているあなたには気になる内容? — SEO Japan

スタートアップを経営しているなら、自分の給与を幾らに設定しているだろうか?CompassがThe Next Webに提供してくれたデータによると、多額の給与を求める経営者は割と少ないようだ。

Compassは、同社のベンチマーキングツールを用いる世界中の1万1160社のスタートアップから、給与に関するデータを集めた。シリコンバレーでは、スタートアップの創業者の75%は、年収を7万5000ドル(約759万円)以下に決めており、そのうちの66%は、5万ドル(約506万円)を下回る。各国の給与の平均は、低い国では、インドの3万208ドル(約305万ドル)から、高い国では、オーストラリアの7万2363ドル(約731万円)と、国によって大きく異なる。

今から6年前の2008年、投資家のピーター・ティエル氏は、CEOの給与の低さは、スタートアップの成功を判断する上で最高の基準になると推測していた:

「CEOの給与が低ければ低いほど、成功する確率は高い」

「CEOの給与は、他の従業員の給与の上限となる。高い金額に設定していると、多額の資金が必要になる。CEOの利益と投資家のバランスが取れている必要がある。しかし、それよりも重要な問いは、会社の使命が、新しい製品を生み出すことか、あるいは、ただ単に給与をもらうことかどうかである。

「ただし、実際問題として、1つだけ質問をするなら、給与の金額を問うことにしている。」

消費者がお金を払ってでも使いたい製品を作る方が、経営陣の給与よりも重要だ、と言う声もあるが、経費を意識する姿勢は、責任感のあるファウンダーの常識的な考え方を示す。どうやら、大半のスタートアップは、自らの給与の金額で、この考え方を体現しているようだ。

Founder salary overview What salary does the founder of your favorite startup get? Probably not a very high one

スタートアップ創業者の給与 概要

インドを除き、スタートアップの創業者の給与は、驚くほど似ている(この記事の最後に掲載する表を参照してもらいたい)。サンフランシスコのような物価の高い地域で生活することを考えると、シリコンバレーのスタートアップの給与の低さは特に目につく。

スタートアップの段階が、ファウンダーの給与に影響を与えているのでは?と疑問を持つ方もいるだろう。しかし、実は、思っているほど大きな影響は与えていない。事実、スタートアップの創業者の給与は、製品が大幅に成長する段階に達するまでは、年収4万5000ドル(約456万円)以下をキープする傾向がある。また、成熟期に入ったスタートアップでも、平均の年収は7万109ドル(約710万円)であり — スクルージ・マクダックのような生活を送ることは出来ない。

Founder salary by product phase What salary does the founder of your favorite startup get? Probably not a very high one

製品の段階別 スタートアップ創業者の平均年収

コンセプト

実用レベルのプロトタイプ

開発

機能製品(ユーザーを限定)

機能製品(大幅に成長する)

成熟

思った通り、投資のレベルは、ファウンダーの給与により強いインパクトをもたらす。それでも、「さてと、銭のプールで泳いでくるか」と言えるほどの額ではない。

Founder salary by funding level What salary does the founder of your favorite startup get? Probably not a very high one

投資レベル別 スタートアップ創業者の平均年収

給与に関して、情報を公開しているスタートアップは少数派であり、給与の全般的な状況を示唆するデータには、たとえ少しであっても、好奇心をそそられる。 最初のドットコムバブルの日々を覚えているなら、シャンパンをがぶ飲みし、プライベートジェット機を所有し、豪遊するスタートアップのファウンダーのイメージが、今も残っているかもしれないが、現代の大半のスタートアップの現実とは程遠いように思える。IPOを実現するまで、その夢は取っておいた方がよさそうだ。

Silicon Valley1 What salary does the founder of your favorite startup get? Probably not a very high one
Berlin What salary does the founder of your favorite startup get? Probably not a very high one

India What salary does the founder of your favorite startup get? Probably not a very high oneLondon What salary does the founder of your favorite startup get? Probably not a very high one

Sao Paulo What salary does the founder of your favorite startup get? Probably not a very high oneTel Aviv What salary does the founder of your favorite startup get? Probably not a very high one

Toronto What salary does the founder of your favorite startup get? Probably not a very high one


この記事は、The Next Webに掲載された「What salary does the founder of your favorite startup get? Probably not a very high one」を翻訳した内容です。

インドはともかく、大半の国地域で給与水準が似ていることに驚きました。西海岸はもう少し高いと思っていましたね。もっとも若手経営者に寄るスタートアップが多いことも理由かもしれませんが。実際。1750万円以上貰っている率も高いですし。サンパウロも高給取りが多いのが逆に興味深いです。ブラジルの事情考えるに、大企業と関係あるスタートアップか元々お金持ちがやっているケースが多いのかもです。日本のデータは入っていませんが、多分同じような感じだとは思いますが、さてさて。だから何というわけではありませんが、普段知ることが無いだけに興味深いデータでした。 — SEO Japan [G+]

Googleの進化の奇跡 – 10本の青いリンクからセマンティックSERPへ

昨年後半はセマンティック検索関連の記事を多数配信してきたSEO Japanですが、今回、セマンティック検索を検索結果も含めて丁寧に解説してくれたサーチエンジンランドの記事がとてもわかりやすかったので新たに紹介します。「セマンティックネタは小難しいからいい!」といわれそうですが、我慢して3回読むときっとあなたもセマンティック検索通、イコールGoogleを現在と今後を堂々と語れるエキスパートに返信できそうな内容です! — SEO Japan

検索は、変化しており、検索結果(SERP – Search Engine Result Page)も変化している。SERPは、順応性を高め、魅力を増し、有益になり、対話性を高め、そして、パーソナライズされている。

セマンティック検索、そして、セマンティックウェブを効果したSERPの表示形式は、ヤフー!、そして、同社のサーチモンキーの結果で、初めて採用されていた。その後、ヤフー!に続き、今度は、グーグルが、リッチスニペット、そして、ナレッジグラフ、さらには、関連する変化を加えた表示を行うようになった。

 

Digital Data Consumed and Processed

消化され、処理されるデジタルデータ

現代の検索エンジンのユーザーは、「ナレッジパネル」、そして、グーグルのナレッジカルーセル内の集められた結果に慣れ親しんでいる。この記事を作成する時点でのグーグルの最新の告知では、同社は、ナレッジグラフの情報が、自然の結果に割り当てられていたスペースの一部に移動する可能性があると指摘している。

グーグルが機能を拡大、および、強化していく中で、この勢いを活用するために、確実に講じておきたい基礎的、そして、重要なステップがある。検索エンジンに対して、最善の方法でコンテンツを提示することが出来るようにするシグナルをグーグルに提供する方法である。

セマンティック SERPを活用する方法を説明する前に、まずはセマンティック SERPとは何かを明らかにしておく。

セマンティック SERPを理解する

セマンティック検索の手法は、検索のプロセスの多くの段階で、検索エンジンによって用いられている。ユーザーの意図を正しく理解するため、または、クエリを変換するため、もしくは、情報を抽出するために、セマンティック検索が用いられる仕組みは、頻繁に取り上げられているものの、検索のプロセスのその他の段階で、セマンティック検索が用いられる仕組みは、あまり語られることはない。この記事では、最後のステージ、つまり、検索結果がエンティティ(コンセプト、または、オブジェクトと呼ばれることもある)として引き出され、続いて、ユーザーに提示される段階に焦点を絞って説明していく。

セマンティック検索は、多くの面で、エンティティ検索と同一視されることが多い。エンティティ検索とは、単純にエンティティのグラフで検索を行うプロセスを差す(もちろん、結果を返すプロセスも含まれる)。

プログラミングの世界に慣れ親しんでいるなら、オブジェクトと見ることが出来る。例えば、製品、場所、人物、レシピ等、オブジェクトが何かによって、オブジェクトが異なれば、オブジェクトに関連付けることが可能な特徴や行動(または、アクションや処理方法)も異なる。オブジェクトを結果として入手していることを考えると、ユーザーに対する結果の提示は、柔軟であり、さらには、実用的である(例えば、製品のタイプのオブジェクト/エンティティが検索クエリの結果として返される場合、関連する行動/メソッド/処理方法は、返された製品の購入が該当する可能性がある)。

SERP内のエンハンストディスプレイ(強化型表示)は、返されるエンティティ/オブジェクトのタイプに左右される。画像、レビュー、価格等は、返されるエンティティ/オブジェクトのタイプに応じた特徴を持つ。このようなオブジェクト/エンティティ内のコンテンツは、ユーザー体験を改善するため、(リッチスニペット等)魅力的にオブジェクトを表示することが可能であり、尚且つ、コールトゥアクションを含めることも出来る。あるイベントに対するコールトゥアクションとして、例えば、イベントのチケットの購入が該当することもある。また、これは、様々なデバイスのタイプ等に順応して表示する結果を促進するメカニズムとしても、当然、理想的である。

セマンティック検索へのシフトチェンジと併せて、ある重要な変換が行われている。最近では、データに照らし合わせた検索(グーグルの場合、内部で収集されたナレッジグラフ)が、文書の照らし合わせた検索(通常、文書にはウェブページが該当する)の代わり、または、連動して行われることが多い。

データに照らし合わせた検索

データに照らし合わせた検索は、通常、クエリに対する直接的な答えを生成する — あるいは、複数の答えが返される場合は、同じタイプの結果のリストが返される。後者は、カルーセルタイプの表示にとても役に立つ。データに照らし合わせた検索は、基本的に、ナレッジグラフの処理と同一視される(グーグルのみに言及する場合)。

文書に照らし合わせた検索

文書(ウェブページ)に照らし合わせた検索は、文書を表示することが多い。グーグルでは、SERP内で結果として、リッチスニペットが表示される可能性がある。リッチスニペットは、ウェブページの結果のエンハンストディスプレイであり、ウェブページから直接メタデータをエンベッドする(当初、ヤフー!が、サーチモンキーで、ビングはタイルで活用した)。

(SEOの観点で考えると)リッチスニペットによる表示を可能にするためには、最低限の量の構造化データをウェブページに盛り込む必要がある点を肝に銘じておくべきである。

セマンティックSERPの変化する状況

検索が、セマンティック検索化への移行をより明確にするにつれ、SERPは、リッチな表示を強化するようになった。以前、私は「エンティティ検索」と呼んでいたが、セマンティック検索と直接関連するため、そして、(ほとんど対処しようのない、味気のない、動かない、退屈な青いリンクと比べて)リッチ & 魅力的な表示が、セマンティック検索の採用と結びつくようになったため、セマンティック SERPと呼ぶようになった。

グーグルやその他の主要な検索エンジンは、SERPの表示を強化する取り組みを常に行い、より有益に、より魅力的に、そして、より双方向的になるよう心掛けている。

コンピュータを、コンセプトの概念を教え込まれた(schema.orgやナレッジグラフ等)何も描かれていないキャンバスと考えると、コンピュータは与えるコンセプトと情報のみに対応する可能性がある。この状況では、認証された、構造化されたソースから得られる情報が多ければ多いほど、当該の情報に対する信頼は強くなる。

Evolving Landscape Of Semantic SERPS

進化するセマンティック SERP

さらにリッチ化するリッチスニペット

リッチな表示は、導入された当時と比べると、遥かに多くの情報、そして、多くの種類の情報を表示するようになっている。その上、表示される情報は、時間の経過と共に進化している。現在、リッチな表示が、クリックスルー率に大きな影響を与えることは、周知の事実である。

エンティティは、完全なエンティティの結果として提示されるためには、十分な量の情報を用意していなければならない点を理解する必要がある。ただし、表示されている既存の「スニペット」をマークアップするだけでは不十分である。適用可能なschema.orgを多く使って、出来るだけ詳しくマークアップしなければならない。また、データが、一貫しており、正確である点を裏付けてもらいたい。例えば、製品のSERPでは、在庫があるなら実際に在庫がある点を、また、ランディングページにリンク切れがない点を確認する。

いずれにせよ、オンページのマークアップを検索エンジンが読むことが可能である点、そして、ユーザーに表示される情報と同じである点をチェックする必要がある。加えて、何らかのデータフィードに、または、APIを介して投稿する情報がマッチしており、検索エンジンとユーザーに提供するその他のデータと同期している必要がある。

リッチスニペットは、さらにリッチ化しているだけでなく、絶えず動いている。この点を意識し、構造化マークアップ形式で、出来るだけ多くの情報をウェブページで提供すると、アドバンテージを得ることが出来る。

Rich Snippets are Getting RIcher

リッチスニペットがさらにリッチ化(スクリーンのスペースをさらに獲得 & 流動化)

増加する直接的な答え

直接的な答えは、セマンティック SERP、グーグルナウ、そして、一般のSERPで大幅に増加している。これは「データに照らし合わせた検索」がもたらした結果である。SEO/SEMコミュニティは、グーグルの結果で提供される答えが、サイトへの自然のトラフィック(またはクリックスルー)と競合する点を以前から指摘してきた。

確かにその通りかもしれない。求めている情報が、SERPに掲載されているなら、ユーザーはクリックしてサイトを訪問することはないだろう。

ただし、店舗のオーナーの視点では、コールトゥアクションへの呼応が、それでも起きるケースもある。これは、所謂辞書を調べる検索(複数の認証されたソースからデータが表示される)よりも、インフォメーショナル検索(クエリに対する直接の答えによって、電話をかける)に該当する。

Proliferation of Answers in SERPS

SERP内の答えが増加中

同様のアイテムの分類、または、検索結果の収集

エンティティのタイプが似ている際に行われる、検索結果の収集は、カルーセルの表示に向いている。[San Diego Universities](サンディエゴ大学)、[restaurants in Atlanta](アトランタのレストラン)、あるいは、[events in Chicago](シカゴのイベント)等の検索は、グーグルのSERPで、カルーセルタイプの表示をもたらす。

表示されるアイテムのタイプ(例えば、イベントの日時やレストランの評価)によっては分類のオプションが提供されており、活用されるケースが増えている。カルーセルの利便性を説明するため、今週の火曜日、グーグルは、ホテルのカルーセルで日時の選択ツールを表示する取り組みを始めたと告知していた。

下の例では、SERP内に表示されたナレッジグラフは、ナレッジグラフ内の「things to do」(オブジェクトのタイプ「tourist attraction」(旅行者向けのアトラクション)にマッチする)に対する結果のリストを描いている。別のカルーセルは、クエリ「Events in San Diego」(サンディエゴのイベント)に対する、結果を表示している。このようなイベントは、(旅行者向けアトラクションと比較して)一時的な特徴があり、イベントの開始時間(および終了時間)と日付が特定されている。

Knowledge Carousel Depicting Events and Things To Do

イベントとアトラクションを描写するナレッジカルーセル

ナレッジグラフが自然なSERPのスペースを侵食中

最近まで、ナレッジグラフの結果は、スクリーンの上部、そして、スクリーンの右側に「パネル」として、掲載されていた。先程も申し上げた通り、グーグルは、先週の告知で、ナレッジグラフの一部の情報が、自然なSERPに盛り込まれるようになると指摘していた(詳細はこの記事を参考にしてもらいたい)。

この取り組みのインパクトは、下のスクリーンショットを見れば一目瞭然である。これは、「Nikon Coolpix camera Y」の自然のSERPを撮影したものである。ナレッジグラフの結果が、もともとはウェブページのみのSERPの領域に侵入している点は明白である。

Knowledge Graph Results Encroaching on Organic SERP SPACE

自然なSERPのスペースに侵入するナレッジグラフの結果

ナレッジグラフのスニペットを優先し、リッチスニペットの情報が、小さく表示される、あるいは、表示されないケースもある。以下の例は、[peanut butter eyeballs]のレシピを検索した際のSERPを描写している。 先週、グーグルがアップデートを行った後、材料はリッチスニペットとして表示されなくなり、代わりに、強化されたナレッジグラフの結果が現れるようになった。

Rich Snippets for recipes

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schema.orgの構造化データマークアップを使って、出来るだけ多く情報をマークアップする取り組みは、絶対に欠かせない。検索エンジンは、自分が好む情報を選ぶことが出来るものの、出来るだけ多くのアトリビュートをマークアップしておくことで、今後の変更に対して、より有利な立場に身を置くことが出来るようになるためだ。

まとめ

セマンティック検索化への進化が加速する中、SERPも同じように進化を遂げてきた。SERPに対する最適化を行うには、セマンティックマークアップ、そして、ナレッジグラフを考慮する必要がある。

セマンティックマークアップとナレッジグラフの最適化は、グーグルでのウェブページの表示を最適化する上での幾つかの領域と重複しており、その中には、通常のベストプラクティスも含まれる。注目を集めるコンテンツの作成、ポジティブなユーザー体験の提供、または、ユーザーの意図を考慮した最適化等のベストプラクティスとスタンダードは、ここでも守る必要がある。

重要な教訓

1. グーグルボットを常に満足させる — グーグルボットが必要とする形式で、必要とするデータを与える。ボットが読むことが可能であり、すべてのソースにおいて一貫性が保たれている点を確認する。

2. オンページのマークアップが、ユーザーが目にする情報と一致している点、そして、投稿するデータフィードと同期が取れている点をチェックする。

3. 現在サポートされていないアトリビュートであっても、schema.orgを使って、出来るだけ多くデータをマークアップする。こうすることで、セマンティック SERPの変化および変動を活用することが出来るようになる。

4. 検索には順応性があり、また、検索はインタラクティブに行われる点を肝に銘じておく。検索エンジンが提示するSERPと連動するシームレスなユーザー体験を作る。

5. ナレッジグラフの最適化は、今後も留まる可能性が高いため、対応する準備を進めておく。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「From 10 Blue Links To Entity SERPs: Is Your Website Ready?」を翻訳した内容です。

重要なトピック毎にわかりやすい説明で技術肌の人以外にも優しい良い記事でしたね。ちなみにタイトルの「奇跡」はGoogle誕生時からSEOに関わってきた人間として今日のセマンティックSERPに敬意を表しての表現ですので、ツッコミ不要です m(_ _)m — SEO Japan [G+]

スタートアップを1000億企業に成長させた5つのパターン

企業の株価も好調な中、スタートアップが急速に大成長を遂げ、数年で1000億ドル企業(今ならほぼ1000億円)に達する例も増えています。最も売上というより時価総額の話ではありますが、いずれにしても生まれたばかりのスタートアップが短期間でそこまで評価される市場があるというのは、起業家やベンチャー企業にとっては夢のある話ですし、やりがいも出るというもの。とはいえ、実際そこまで達したスタートアップはごく一部に過ぎず、大半は倒産、失敗、安値で売却、中途半端な規模で停滞(ドキリ)しているわけです。今回は栄えて1000億企業に成長したスタートアップの事例から成長・成功の方程式を探ってみようという、その界隈の人であれば気になる記事をThe Next Webから。 — SEO Japan


Bureau Of Engraving And Printing Prints New Anti-Counterfeit 100 Dollar Bills

この記事は、もともとGeektimeに投稿されたものである。

一流のインターネットスタートアップ — Billion Dollar Club(ビリオンダラークラブ: BDC) — とその他大勢を分け隔てる5つの戦略(パターン)が存在する。

過去数年、私は成功を導く習慣を研究してきた。消費者の行動、習慣の形成、思考パターン、そして、継続的な進化に対する人間の脳の能力に関する書籍、専門家が綴った記事、そして、TEDのプレゼンを手当たり次第チェックしてきた。そして、成功の裏側にあるパターンを探るため、多くのスタートアップを調査した。

また、私には数億ドルの利益を上げる消費者向けインターネット企業を分析する趣味がある。この努力が実り、右肩上がりの成功をもたらすパターンを幾つか特定することが出来た。

有名なフットボールコーチのトニー・ダンジー氏は、かつて、このように発言したことがある: 「チャンピオンは、特別なことをしているわけではない。普通のことを、意識せずに行っている。しかし、あまりにも早いため、他のチームがついていけない。チャンピオンは、学んだ習慣に従っているだけだ。」

チャールズ・ドゥイーグ氏は、ダンジーコーチの哲学を、著書「The Power of Habit」の中で取り上げている。このストーリーでは、かつて、弱小チームであったタンパベイバッカニアーズのコーチにトニー・ダンジー氏が就任し、習慣、あるいは、パターンの一部を変えて、短期間のうちに、チームをプレイオフへと導き、見込みのない負け犬から、NFL史上、指折りの強豪チームへと進化させた経緯が描かれている。

この本は、習慣の変化が成功への道を切り開く仕組みを巧みに説明している。 ドゥイーグ氏は、頂点に上りつめるためには、成功には関係のない習慣を特定し、変える必要があると主張している。

ここで疑問が生じる: 一体、その習慣を何に変えればいいのか?ダンギーコーチ曰く、勝つための習慣に変える必要があるようだ。

ユーチューブ、ピンタレスト、Chegg、グルーポン、Airbnb、Shazam、インスタグラム、Waze、そして、ツイッター等の数十億ドル規模の消費者ウェブサービス — ビリオンダラークラブの会員 — は、共通の5つのパターン、または、基礎的な習慣を採用し、その結果、一夜にして成功を収め、ビリオンダラークラブの仲間入りを果たしていたことが分かった。

この習慣に関する私の見解をこれから挙げていく。

習慣 #1: 感情と実用性を分ける: 感情に訴えるメッセージ、もしくは、実用的なメッセージを送る

新しい製品に関して、ビリオンダラークラブに属する企業は、製品を市場に投入する際に、実用的 — 実用的な面を強調 — もしくは、感情に訴える — ユーザーに対する感情、または、心理的なメリットを強調 — 簡潔なメッセージを送っていた。

例を幾つか挙げていく: ツイッターは、感情面でのソーシャルなニーズに狙いを定め、個人的な体験と意見を友達とシェアするよう促した。

一方、Shazamは、ワンタッチで稼働する楽曲認識検索エンジンに対する、実用的なニーズに応じていた。

ピンタレストもまた実用的なメッセージを初期に送っていた — ピンボタンを1回クリックするだけで、写真を保存 & シェアする。ユーチューブは、世界中のユーザーと動画をシェアする点をアピールした。Airbnbは、貸別荘史上に狙いを絞っていた。

グーグルは、検索バーのみを持つ、使いやすく、シンプルで、洗練されたデザインのホームページを提供し、ウェブ検索を実践的な取り組みに変えた。アップルは、「コンピュータをすべての人の手に」と言う使命の下に、テクノロジーの魔法とも言える、PCを所有する願望にアピールした。

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グーグル検索をしていなかった頃、ツイートを投稿していなかった頃、あるいは、ピンしていなかった頃をなかなか思い出すことが出来ないほど、このようなサービスは定着している。

ダニエル・カーネマン教授やダン・アリエリ博士等の行動主義経済学者は、根本的なメッセージが、感情、または、論理に訴えかける場合、ユーザーは早く決断を下す傾向があると指摘している。この決断は、製品の存在を知り、調べ、受け入れ、そして、最終的に購入するレスポンスの全域に当てはまる。

意識の中に製品を記憶させ、ニーズを作り出すことが、最も重要である。要するに、革新的 & 画期的な製品に対する意識作りは、製品の開発と同じぐらい大事なのだ。

この手法は明確な目的 — 心に、早く働きかける — を持つ。適切なメッセージを脳の適切な場所に送り込み、製品を選び、利用する決断を楽に下す環境を作り出すのだ。

習慣 #2: 究極を目指す: 1つのシンプルで、究極の機能を作る

ビリオンダラークラブの面々は、製品をリリースする際、1つの主要な機能を介して、新たな意識に訴えるメッセージを送り込んでいた。このたった1つの強力な機能が、アプリのDNAとなり、この機能を土台として、後に多くの製品が開発されていった。

ピンタレスト、Shazam、ユーチューブ、GetTaxi、インスタグラム、Snaptchat、ツイッター、そして、Waze等のアプリは、たった1回(時には2回)のクリックで、価値を与えることに成功しており、その結果、究極にアクセスしやすく、ユーザーフレンドリーで、何よりも、日常生活から切り離すことが出来ない存在として定着している。このたった1つの機能が、文字通り指先に刻印されている — これこそが、究極の製品の証である。

また、刺激のレベルが高まるにつれ、反応の領域は減っていく。

ユーザーは、ハイレベルの刺激に慣れ、この刺激を無視することが出来るようになる。すると、簡単に退屈してしまい、物新しさをほとんど感じなくなる。そのため、「究極」のメッセージ、または、ユーザー体験は、耳障りな宣伝との差別化を達成する上で欠かせないツールだと言える。

恐らく、この「究極」を支持する人物の中で、最も有名なのは、アップルを創設し、同社を代表する故スティーブ・ジョブズ氏だと考えられる。ジョブズ氏は、創設当時から究極のアプローチ、そして、製品のミニマリズムデザインに固執していた。.

従業員に強烈に反対されものの、ジョブズ氏は、革命的なミュージックプレイヤー – iPod – の発売にこだわった — このデバイスには、たった1つのボタンしか搭載されていなかった。スティーブ・ジョブズ氏は、世界初の単一のボタンで動くMP 3プレイヤー(これこそ、究極のアプローチである)のコンセプトが生まれるまで、何度もエンジニア達に作業をやり直させていた。

同氏は、iPadを開発する際にも同じアプローチに固執した — シンプルで、流線型のデザインを維持するため、USBポートの搭載を断固として認めなかった。そして、ジョブズ氏がこだわり抜いたiPadは、消費者から絶大な支持を受けることになるのである。

習慣 #3: 約束する: ユーザーの期待を製品に合わせる

新しい製品を発売する際、会社は、顧客に対して約束をする — 製品を利用することで得られるメリットを顧客に伝える。キャッチフレーズのような公式なメッセージもあれば、- 暗黙のメッセージもある。

要するに、会社は、約束を介して、製品をユーザーの期待に合わせるのだ。ここで大事なことは、約束が小さい点である。

ツイッターは、単純に140文字のテキストを他のユーザーとシェアする権利をユーザーに与えている。それだけだ。この約束によって、ユーザーはこのサービスを使い続けることになった。現在、「Social Networking and Micro blogging」(ソーシャルネットワーキング & マイクロブロギング)と言うキャッチフレーズが用いられているものの、初期の約束は、今でもユーザーの心の中に残っている。

ビリオンダラークラブのメンバー、ピンタレストは、ウェブで気に入った写真を一瞬のうちに保存することが出来ると約束した。現在は、ピンに加え、リピン、シェア、そして、美しいボードを作成する機能も提供しているが、(現在も提供している)「写真をピンで留める」機能が、同社の基幹となった。

Fiverrは、5ドルのマーケットを作る約束と共にサービスを開始した。 現在、様々な分野のサービスが提供されている。しかし、優れた安価なマーケットを探す際、サービスを5ドルで購入することが出来ると言うFiverrの約束が、今でも思い浮かぶ — そして、Fiverrは、今でもこの約束を守っている。

グーグルは、ユーザーが思いつく検索に対する結果を提供すると約束し、アップル — そう、アップルは、イノベーションを公約した。

今度は、Wazeを例にとって考えてみる。現在、Wazeは、「outsmarting traffic together」(一緒に渋滞の裏をかけ)と言うキャッチフレーズを用いている。しかし、サービスを立ち上げた当初、Wazeは、すぐに製品を市場に普及させるため、ベータ版を無料で提供していた。

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ベータ版は、無料の必要最低限のGPS機能 — 地図もなければ、渋滞情報の更新もなく、さらには、速度取締器の警告もない — を提供することを約束していた。ユーザーは、故障やバグの発生を厭わずにこのサービスを利用した — メジャーな問題が解決されるまで、運転を続け、製品を使い続けたのだった。

その理由は、無料だったためだ。当時、優れた無料のGPSを提供している会社は他になかった。このベータ版によって、顧客ロイヤルティが形成されたのだ。

ビリオンダラークラブの会社は、全て小さな約束から着手していた点は、特筆に値する(スティーブ・ジョブズ氏が並外れた約束をしたアップルを除く)。製品の提供を始めた段階で、具体的な成果を約束した会社、そして、製品が日常生活の大事な一部になるにつれ、その後、加えられていった補足の機能の開発に力を入れた会社はなかった。

初期の約束を確立することで、顧客の期待を、製品の機能に合わせていた。これが、成功を導くパターンとなった。

また、ビリオンダラークラブのメンバーは、実現可能な期待を抱かせていた。成果ではなく、製品に焦点を絞る約束は、製品を確実に成功に導く。なぜなら、期待を抱かせ、その期待が満たされると、苦情は起きず、顧客の忠誠心が構築されていくためだ。

習慣 #4: 「何でも」ボタン: ユーザーは会社の成長を喜ぶ

この「何でもボタン」製品は、ユーザーにメリットを与えるだけでなく、ユーザーが、このボタンを利用するだけで、会社の規模は拡大していく。その結果、ユーザーにとっての利便性が高まっていく。

この循環プロセスが、意図的か偶然かどうかは別として、会社が価値を創造し、収益を上げる上で、役に立つことだけは間違いない。

そのため、Wazeを利用したままにしておくと、ユーザーは交通状況の更新に貢献する。ツイッターのユーザーがツイートを投稿すると、同社は、最新の社会の出来事およびトレンドについていくことが出来る。フェイスブックでインスタグラムを利用すると、出発点で目指していた — フェイスブックで最も多く利用される写真共有アプリに成長する。

グルーポンは、当初、消費者の購買力を高めることに力を入れていた。新たにユーザーが加わる度に、よりお得な取引が生まれ、また、グループ全体の購買力に大きな力が加わる仕組みになっていた。

ピンタレストは、ユーザーがボードに写真をピンして、画像を増やす度に、価値を創造する。ユーザーは、自らの体験に貢献するだけではなく、その他のユーザーのアプリの価値を高め、会社の価値も高めている。「私のモノは、私のモノ。私のモノは、誰でも使うことが出来る。それでも、価値は得るのは私だけ。」と言う基本的な原則が、ピンタレストを動かしている。

バーチャルの世界では、たった1つの製品をシェアすることで価値を得られるため、「私が(ユーザー)楽しむと、君(会社)が成長する」戦略は、天才的なアプローチだと言えるだろう。

習慣 #5: アセットの構築: 最高の製品を目指すか vs. 最も利益を上げる製品を目指すか

最後に、ビリオンダラークラブの会社が、設立当初から、特定のデータを集める取り組み、または、当該の分野で1番になる取り組み、あるいは、ビジネスモデル、もしくは、売り上げに焦点を絞っていた点について説明する。

ビリオンダラークラブの会社は、通常、次の2つのうちのいずれかのモデルに該当する:

アセット #1:「最高の製品を目指す」

このモデルは、フェイスブック、インスタグラム、Waze、ツイッター、グーグル、ユーチューブ、ピンタレスト、そして、Shazamによって採用されたアプローチであり、その一部は、実際に収益を提示することなく、ビリオンダラーの評価を受けていた。

価値によってビリオンダラーの基準を満たした後、収益を生み出した企業もある。いずれにせよ、全ての起業が、それぞれのデジタルデータの分野で、最高、最大、そして、最強の製品になることに力を入れていた。

ツイッターは、ユーザーのアップデートが最も多く、インスタグラムは、フェイスブックで最も多くの写真を共有し、Shazamは、オーディオ検索アプリとして定着し、そして、Wazeは、無料のナビゲーション & 交通情報更新アプリとして、No. 1の地位を獲得している。

最大、そして、最高の製品となると、株式を公開する際に、大勢の投資家が押し寄せてくる。

アセット #2:「出来るだけ利益を出す」

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Chegg、GetTaxi、Airbnb、そして、グルーポンは、製品を市場に投入した瞬間から、利益を上げることに焦点を絞る、積極的なビジネスモデルを武器とする会社の代表例である。ここでは、製品が生まれた時から、利益を得るパターンが目立つ。

製品の利用を強化するための機能を追加することに力を入れ、売り上げの増加を支える取り組みが行われる。すると、利益はとめどなく溢れてくる。

このような成功を勝ち取る習慣は、パーツとして、より大きな成果を構成している。今回紹介した5つのパターンは、それぞれが独立しており、スタートアップをビリオンダラークラブに相応しい会社に成長させた戦略的な習慣と言っても過言ではない。

現代は、「スーパー製品」の時代であり、企業は、シンプルでありながら、優れた製品を作り上げ、数年、もしくは、数ヵ月でビリオンダラー(10億ドル)の評価を受けることが出来る — これは、フェイスブックが登場する以前の時代では、絶対に考えられないことであった。

私達は、分析、および、解析することで、そして、プロの言葉と指摘を通して、このような成功のパターンを学び、得た情報を自分自身の挑戦に適用することも、そして、他の人達と共有することも出来る権利に恵まれている。


この記事は、The Next Webに掲載された「5 patterns behind successful billion-dollar consumer Web companies」を翻訳した内容です。

5つのパターンというか、まとめると、徹底的に目的を特化したシンプルな製品を作るということなのですかね(大ざっぱすぎてゴメンナサイ)。確かにそこまでシンプルに落とし込まなければグローバルで短期間に普及しないと思いますし、全く売上が追い付いていないにしろ、多数のユーザーを獲得さえすればスケーラビリティや将来性を買われて「時価」総額という意味での1000億円をつけられること十分可能な時代になったということでしょうか。こういうサービスを意図して作って成功させるというのは宝くじに当てることに近い気もしますが、それでも単純な運だけでなくアイデア、才能、技術、情熱、諸々を結集して成功の確率を高めることはできるのでしょうし、そんなグローバルドリームに憧れて今日も起業するアントレプレナーが世界中で尽きないのでしょう。なんて、達観するには早すぎるので私も地道に頑張りたいと思います。。。 — SEO Japan [G+]

アプリ開発初心者に贈るアプリの基本テスト項目一覧ガイド

PCに加えスマホアプリやタブレット、iOSにAndroidとサービスリリース前にテストしなければいけない環境や機種が大幅に増えている現在。効率的なテスト方法を模索している方も多いと思いますが、今回はThe Next Webからアプリのテスト方法をまとめてくれたガイダンス記事を。 — SEO Japan

この記事は、ウェブアプリとモバイルアプリをとことんシンプルにモニタリングするサービス「New Relic」に提供してもらった。

ユーザーが、ウェブアプリ、そして、デスクトップアプリから、出来るだけ多くの機能、信頼性、そして、柔軟性を望む時代が到来している。データは、徐々に、しかし、確実にクラウド化へ向かい、企業は、– 会計ソフトであれ、CRMであれ、あるいは、在庫管理ソフトであれ — 容易に実装し、展開することが可能なソフトウェアを求めてウェブを探し回っている。このトレンドにより、開発者達はプレッシャーを感じている。ユーザーが仕事と遊びを心から依存することが出来る、優れたウェブアプリを求めているためだ。

そのため、ローンチする前にウェブアプリをテストする必要がある。頑丈で、効率的に動作し、ユーザーを笑顔にする良質なアプリを提示すると、企業と顧客との間の信頼関係は自然に構築されていく。すると、顧客は、今まで以上に頻繁に利用し、仲間に紹介するようになる。おまけに、カスタマーサポートの問題は大幅に減り、コストと人材を節約することが出来るようになる。

それでは、ウェブアプリをテストして、初日に向けて、順調に進んでいる点を確認する方法を検証していこう。。

何をテストするべきか?

写真の編集を助けるアプリであれ、請求書の送信を簡素化するアプリであれ、友達との連絡を手助けするアプリであれ、あるいは、ソーシャルメディアでの影響力を計測するアプリであれ、アプリをテストする際は、これから紹介する4つの主な領域に注意する必要がある:

機能のテスト

mobile interface 730x355 A comprehensive guide to testing your Web app: How to get the most out of your sessions

ユーザーは、正確に、早く、そして、一貫してアプリが動くことを期待する。つまり、ユーザーが何らかの成果を出す上で貢献する機能を全てテストする必要がある。徹底したテストを必要とする一般的な機能の要素を挙げていく:

フォーム: フィードバック、新しいto-doリストの作成、そして、ニュースレターの購読 — 投稿機能が正しく動く点、適切にデータベースに接続する点、そして、必要に応じて、全てのフィールドが入力を受け入れる点を確認する。

ファイルの操作と計算: 画像や文書のアップロード、編集、そして、計算機能と修正出力 — ユーザーが、アプリを試すシナリオを考え、出来るだけ多くのシナリオをテストし、可能な限り対応する。また、アプリが、効率良く計算を行い、結果を表示しているかどうかを確認し、スムーズなユーザー体験を可能にする。

検索: コンテンツ、ファイル、あるいは、文書の検索を認めているなら、検索エンジンが、当該の情報を完全にインデックスしている点、定期的に更新している点、そして、素早く調べ、適切な結果を提供している点を確認する。

メディア: オーディオや動画の再生、アニメーションやインタラクティブエージェンシーメディア(ゲームやグラフィックツール)がスムーズ且つシームレスに実施されるかどうかをテストする。このような要素は、期待通りに動き、ローディング中、または、再生中にその他の機能を妨げることがあってはならない。

スクリプトとライブラリ: スクリプト(例えば、画像表示やAjaxのページの読み込み)が、オーディエンスがアプリにアクセスするために利用する可能性のある各種のブラウザと互換性がある点を確かめ、ローディングにかかる時間を計測して、パフォーマンスを最適化する。スクリプトが特定のブラウザにしか対応していない場合、その他のブラウザでの処理の低下を最低限にとどめ、すべてのユーザーに対して、出来る限り最高のユーザー体験を提供する。

その他に機能が完璧に動く点を確認したい要素として、通知システム、ユーザーのプロフィール、そして、管理用のダッシュボードが挙げられる。

ユーザーインターフェースとユーザビリティのテスト

ウェブアプリが、十分に油を差した機械のように動くだけでなく、良質なフロントエンドの体験をすべてのユーザーに提供しなければならない。そのためには、ユーザーが遭遇する視覚およびテキストの要素を考慮し、正しく、そして、効率良く表示されることを確認する必要がある。それでは、具体的に何に注意すればいいのだろうか?

ナビゲーション: ホームページへ行き来するリンクは、すべて目立っている点、そして、適切な目的地のページに向かっている点を確認する。

出来るだけ、視覚や運動機能の障害を持つユーザーでも容易に利用することが出来るように工夫する。W3Cウェブコンテンツのアクセシビリティ入門は、アプリを普遍的にユーザーフレンドリーにするための手法を特定し、アプローチする上で役に立つ。

クロスブラウザテスト: ユーザーは、複数のブラウザやOSを組み合わせて、サイトにアクセスしている可能性が高い。したがって、アプリは、すべての組み合わせで同じように表示されるとは限らない。出来るだけ多くの組み合わせを試して、出来るだけ大勢のユーザーに対して、意図したとおりにアプリが動くことを確認する。

エラーメッセージと警告: アプリは、自分のせいではなくても、いつか故障する。ユーザーが404ページやアップロードの失敗等の問題に遭遇した際に、分かりやすく、有益な情報を提供している点を確認する。

ヘルプと文書: 全てのユーザーが同じように快適にアプリを使いこなすわけではない。ユーザーによっては、使い始めたばかりの頃は手助けを必要とする場合もあれば、製品を熟知していても、問題に遭遇する場合もある。アプリを一通り試し、文書やサポートのチャンネルを容易に見つけられる点、そして、全てのモジュールやページから簡単にアクセスすることが出来る点をチェックする。

レイアウト: アプリをテストして、出来るだけ多くのブラウザおよびビューポートのサイズで、正しく表示されることを確認する。

また、すべてのアニメーション、インタラクション(ドラッグ & ドロップ機能やモーダルウィンドウ等)、フォントやグリフ(特にウェブフォント)、そして、勿論、フロントエンドのパフォーマンス(ページの表示の早さ、画像やスクリプトの表示の早さ)もついでに検査してもらいたい。

セキュリティのテスト

大半のウェブアプリは、個人情報、請求情報、そして、作業/個人のファイルを含む、データをユーザーから取得し、保存している — ユーザーは、信頼して、データを預けている。そのため、次の取り組みが求められる:

  1. プライベートなデータは、決して公開しない。
  2. データへのアクセスを許可する前に、認証を要求し、必要に応じて、データへのアクセスを制限/許可する。
  3. データの整合性が、保たれていることを確認する。

いつ何時、そして、あらゆる場所から、ハッカーのターゲットにされるか分からないため、ハッカーの手法、そして、ハッカーが探す脆弱性を熟知しておくと良い。ウェブサイトとアプリに対して行われる攻撃の中で、特に目立つものを挙げていく:

クロスサイトスクリプティング: ウェブサイトが騙されて、悪意のあるコードを受け入れてしまい、ビジターに拡散する。

SQL インジェクション: ユーザーの入力の脆弱性を悪用して、アプリのデータベース上でSQLのコマンドを実行し、ユーザーデータの破壊や盗難を導く。SQL インジェクションは、通常、SQLのコマンドやOSのコマンドで用いられる特別な要素に対する不適切な中立化が原因で発生する。

DDoS(Distributed Denial of Service)攻撃: ターゲットのサーバーに対して、大量のリクエストを出すことで、クロールが遅くなったり、反応が不可能になったりする。その結果、アプリをユーザーに表示することが出来なくなる。

security1 220x83 A comprehensive guide to testing your Web app: How to get the most out of your sessionsこのような攻撃にアプリを晒すような、一般的なプログラミングのエラーをテストする必要がある。例えば、ソースコードでハッカーが見つけることが可能な認証チェックの欠如、ハードコードの認証情報の利用、機密データの暗号化を忘れるミス、ウェブサーバーのディレクトリへのアクセスの固定化を忘れるミス等が挙げられる。

正統派のセキュリティの専門家、または、自動的にセキュリティチェックやテストを行うウェブツールを介して、このようなエラーをテストすることが出来る。

ローディングをテストする

獲得したユーザーの人数に関係なく、ユーザーは、初めてアプリを試した日に、アプリが出来るだけ早く動くことを期待する。また、特定の時間、月、または、年、プロモーションがバイラル化した時、もしくは、有名なメディアで取り上げられた時など、トラフィックが急激に増える可能性もある。

どれだけ多くのユーザーがログインしていようが(限度はあるが)、製品が問題なく動くように、アプリとサーバーの環境をテストしておくべきである。大半の質の高いウェブホストは、トラフィックが増加した際に、リアルタイムで処理するためのソリューションを提供している。そのため、ホスティング会社を探す際は、この点を考慮すると良い。

どのようにアプリをテストすればいいのか?

テストは、あらゆるウェブプロジェクトのビルドにおいて重要であり、限られた時間と人材/資金を使って、出来るだけ広い範囲をカバーするためには、体系的なアプローチが必要になる。以下に、典型的なウェブアプリをテストする際の手順を紹介する。

1) 目標を決める

大方、テストは期限を決めたプロセスだと言える(特にローンチに向けたテストにおいては)。だからこそ、アプリをリリースする前に、優先して、徹底的にテストする機能を決めることが重要になる。例えば、オンラインストアを開設するためのアプリを開発しているなら、テキストのアライメントよりも、支払いゲートウェイの接続を優先したいところだ。

このように優先順位をつけると、アプリの重要な機能が、スムーズに動く点を確認し、さらに、切羽詰まった状況で、チーム全体(テスター、開発者、管理者)に対する明確な目標を定めることが出来る。その結果、スムーズなローンチを実現するために、スタッフを正しい方向に導くことが出来るようになる。小さな問題やユーザーが報告した問題には、アプリをリリースした後、いつでもテスト & 対応することが出来る。

2) プロセスと使用事例を特定する

アプリをテストする前に、どのようにプロセス全体に取り掛かるかを明確に規定する必要がある。利用可能な文書を全て集め(マーケティング用のコンテンツやユーザー向けの説明書)、テスターとシェアすることから着手してもらいたい。次に、ユーザーがアプリで遭遇する可能性のあるシナリオの原因となる、考えられる使用事例、さらには、ありそうもない使用事例を挙げていく。製品が支障をきたすかどうかを確認するためだ。

また、テスターが問題を報告し、ディベロッパーとデザイナーが、バグを特定し、再現し、修正することが可能な、バグ追跡ツールを用意してもらいたい。

3) テスト環境を設定する

テストの用意が整ったら、意図する通常のサーバーとそっくりな、アクセスを制限したサーバー環境で展開していく。こうすることで、実際にリリースした際と同じような状況で、アプリを試運転し、ローカルサーバーでアプリを開発し、テストしていた時には気づかなった問題を特定することが出来るようになる。

例えば、位置を認識するアプリでは、地図の大きなSVG画像は、読み込むのに時間がかかり、タイムアウトを引き起こしてしまう可能性がある。その結果、モバイルユーザーを困らせ、また、どのように手順を進めばいいのか、あるいは、戻ればいいのか分からず、不安にさせてしまうことが考えられる。

4) 実際のユニットをテストする

アプリの性能を本格的に試す手順を整え、実際に試す段階だ。

オンラインタスク管理およびコラボレーションアプリのFlowでQAを担当する、ジェレミー・ペッター氏は、「ウェブアプリの大半のテストプロセスは、午後に — あるいは、午後を一週間合わせたとしても — 手っ取り早く片付けることが出来るほど楽ではない。そのため、対応可能な塊に分ける必要がある」と指摘している。

flow 520x241 A comprehensive guide to testing your Web app: How to get the most out of your sessions「Flowでは、リストを使って、ユーザーインタラクションの各ポイントをアプリ内のロケーション、さらには、当該のポイントの通常のフォームと機能にタグ付けしている。また、このようなウィジェットをタグ付けして、動くかどうか、許可に反応するかどうか、あるいは、特定の機能に関連しているかどうかを表している。

リストはモジュール式であり、開発中のソフトウェアの変化に応じて、あるいは、バグの再発が起きそうなポイントに応じて、アイテムやタグをを加えることも削除することも出来る。細かい作業を忘れることがないように、このような計画を策定するわけだが、現在最も優先しなければいけない目標、テスターからの報告、そして、カスタマーサポート経由のユーザーからの報告に応じて、焦点は特定の領域に移っていく。」

5) コードを検証する

容易に管理することが可能な、クリーンで、エラーのないユーザー体験を提供するため、コードを検証し、定着したウェブの標準に従っていることを確認する。すると、ブラウザの互換性を高めるだけでなく、パフォーマンスを改善する効果も見込める。

6) ロードテストとパフォーマンスの調整

アプリと環境をテストして、トラフィックの急増に対応することが出来るかどうか、また、帯域幅の要件を確認し、アプリのパフォーマンスを妨げている可能性のある障害を探す。併せて、オンラインサービスを活用して、ユーザートラフィック、サーバーの利用状況、そして、不完全なコードや読み込みの遅いスクリプトによってもたらされる問題を監視し、調整を加えて、アプリの早さと効率をアップすることも検討してもらいたい。

7) セキュリティのテスト

最後に、基本的なアプリの利用状況やアップタイム、そして、ユーザーのデータの整合性に至るまで、堅牢なセキュリティを実現し、悪意を持つハッカーから安全を確保するためのテストを行う。

ウェブアプリのテストはモバイルアプリのテストとは異なるのか?

あまり大きな違いはない(とりわけ、モバイルアプリとウェブアプリが同じような機能を提供している場合)。先程も言及したペッター氏は、このように述べている。「同じ原則をウェブアプリとモバイルアプリに双方に当てはめ、モバイルアプリを、ネイティブアプリと同じぐらい、ユーザーを夢中にさせ、そして、ユーザーのリクエストに素早く反応させることを目指している。要するに、多数のブラウザやデバイス、デスクトップ、モバイル、そして、タブレットの設定でテストを行い、出来るだけ優れたユーザー体験を与えることを心掛ければよい。

また、フォントの制限等、モバイルとウェブの一般的なブラウザの機能、そして、広告ブロッカーやパスワードマネージャー等の補足ツールに対して、ソフトウェアがどのように作用するのか予測する必要もある。 この手の機能は、急速に進化しており、テストを行う際は、サポートと内部のアルファテストチームから直接フィードバックを受け、情報を得る必要がある。」

テストする際の最も有益なヒント

高度なテストを行う際は、ユーザーの気持ちになる必要がある。現在、マーケッター向けのプロジェクト管理アプリ「Brightpod」の開発を行っているサヒル・パリク氏は、「綿密なテストを始める前に、各機能をユーザーがどのように使うのか考える必要がある」と指摘している。ユーザーの気持ちになることで、現実的な使用事例とシナリオを考案し、エラーを事前に防ぐことが出来るようになるだろう。

ジェレミー・ペッター氏は、現場のテスターに対して、次のようなアドバイスを贈っている — テストは、細部を重視するため、高度な集中力が必要とされる。大方、1時間目または2時間目までが最も効率が良いため、私は、数時間おきにプロジェクトを切り替えて、集中力と生産性を出来るだけ高める努力をしている。

「インターネットエクスプローラに切り換えて、互換性のテストを現在進行形の別のテストに組み込むだけでも、集中力を維持する効果が見込める。例えるなら、チェスは戦略がものを言うゲームだが、集中力を一瞬欠くことで、勝敗が決することもある。特定の細かい点や戦略に焦点を絞る代わりに、異なるプロジェクトを同時進行で進め、リラックスした気分を保ち、先入観を持たないように努め、そして、燃え尽き症候群を避けることを私は薦める。」

イメージ: Oleksiy Mark/Shutterstock


この記事は、The Next Webに掲載された「A comprehensive guide to testing your Web app: How to get the most out of your sessions 」を翻訳した内容です。

確かにどれも基本といえば基本なんですけど、こうしてみると、ホント色々ありますね。。。少し前にテレビなどでもやっていた「個人がアプリで一獲千金!」みたいな話が今でも生きているのか(そもそもあったのか)謎ですけど、アイデアを具現化して作るまでは第一歩、もしかすると次の?!大ヒットアプリになる前にきちんとテストしてからリリースしたいものです。 — SEO Japan [G+]

許されるブラックハットなSEOとは

Googleのスパム取締りアルゴリズムがかつてないほど進化した今日、インターネット上、または各種検索イベントでもいわゆる「ブラックハット」系の話は余りされなくなりました。以前であれば「タブーだが実は効果がある」というようなSEO裏街道の話だったのが、今や大半のブラックハットSEOは「実践すれば即ペナルティ」ですし当然といえば当然。そんな中、「許されるブラックハットSEO」という衝撃的なタイトルの記事を発見、しかも筆者が毎回レベルの高い記事を書いているロス・ハッジスということで早速紹介したいと思います。 — SEO Japan

ミスター・カッツを呼ぶ前に、ブラックハットの“アイデア”が変化してきたことを知ってもらいたい。以前、ブラックハットと言えば、理想の製品を届けるためにユーザーエクスペリエンスを完全に破壊する形で、上位にランクインすることを目指す、検索エンジンを徹底的に操作する取り組みのことを指した – キーワードでのランキングを高めることのみを意図して、キーワードスタッフィング、クローキング、サイトワイドリンクを行う取り組みが横行していたのだ。

しかし、ミスター・カッツ、そして、カッツ氏率いるウェブスパムチームが、スパム対策を強化していくにつれ、ブラックハットの“ブラックハットらしくなくなり”、やがて、リンクを買う行為に限定されるようになった。以前も申し上げた通り、個人的には浅はかな考え(日本語)だと思う。そのため、この記事では、多くの価値をもたらしている、そして、今後もさらに多くの価値をもたらしてくれるであろうドメインに対して、上述のリンクを埋め込みつつ、ターゲットを絞った、目障りなことが多い、営利目的のアンカーテキスト/おきて破りのバーティカルリンクを提供する行為について考えていきたい。

サイトの価値 – 釣鐘曲線

Alexander Graham Bell Curve

大きな力には、大きな責任がつきものである、と、スパイダーマンのキャラクター、ベンおじさんは語っていた。多くのウェブサイトが、上の釣鐘曲線の餌食になっている – ページランク、または、それ以外の何らかの形で価値を獲得して、サイトを収益化すると、ウェブマスターは、自分が有利な立場にいると考えるようになる。すると、収益を得るために、あらゆる手段に手を出すようになる。その結果、サイトの価値を失い始めていくのだ。

大量のテキストリンクを売る – または営利目的のアンカーテキストリンクを掲載すると、読者からの信頼感が揺らぎ、トラフィックを失い、自然のリンクを獲得することが出来なくなる。 同様に、アルゴリズムの怒りを買い、検索エンジンの視点で見た実際の価値を失う可能性が高くなる – 当然ながら、この2つの要因は絡み合っている。その結果、高いページランクによって得た権威を失い、ウェブマスターは、金銭的な価値を扱うことが出来なくなり、全ては灰と化す。そのため、徐々にランクが落ちるのではなく、急降下することが多い。

ページランクの価値がもっと広い範囲にわたっていたら、そして、頻繁に更新されていたら、どうなっていただろうか?もしかしたら、ウェブはもっと良い世界になっていたのかもしれない。ベンおじさんの余命が、あとどれぐらいなのか、私達には分からないため、この議論は、また別の機会で取り上げるとしよう。

これはSEOにとってジレンマである。SEOのエキスパートは、このようなサイトの黄金時代に採用されることが多い – 何らかの形で営利目的のアンカーテキストを受け入れる決断を下したばかり等、この手のアンカーテキストを売って、収益を得ることで、どんどん下り坂を転がっていく以前の、アルゴリズムの価値が最高点に達している状況である。そのため、SEOの担当者は、時間の経過とともにリンクが価値を増していくようなケースに巡り合うことはない。SEO業者は、このようなジレンマに何度も悩まされているのだ。理想を言えば、ドメインの価値を理解していないナイーブなウェブマスターと仕事をしたいところだが、このような状況は通常長続きはしない。突然、オープンサイトエクスプローラヤフー!サイトエクスプローラに突然現れ、ピラニアが血に吸い寄せられるように、競合者が続々と群がってくる。ランキング1位のサイトがリンクを張っているなら – 1位を獲得するために競合者も同じことをするのは当然だ。

これは厄介な問題である..

それでは、SEOの当事者は何をすればいいのだろうか?営利目的のアンカーテキストは、競争の激しいキーワードで上位にランクインするために必要だが、もともと持っていた価値を失ってしまったウェブサイトにリンクを張ってしまうことがある。このようなリンクを価値が下がるのではなく、堆積されていく場所に張ることができれば最高である。

信じるものは救われると言うが…

サイトの色、ヒートマッピング & リーズナブルサーファー

The Predator surfing the web.

営利目的のアンカーテキストは、目につく。ブログで見かけると、嫌な気分になる。ハッキリ言って、目障りだ。当然、マイナスに働き、最悪の場合、ユーザーを遠ざけてしまう。 問題は、必ずしもハッキリと表面上には現れることがない点である。そのため、多くの優れたサイトでは何の問題もなく見えるため、読者は気づかない。ただし、フッターの奥深くや右下のサイドバーに隠されている、リーズナブルサーファーのような状態を指しているのではない。あくまでも、ウェブ上でとりわけトラフィックの多いサイトの一部で、読者の目の前で、価値を動かしているケースのことである。

なぜこのような現象が起きるのだろうか?サイトがボタンの色を変えて、コンバージョン率を50%高くすることが出来るのと同じ仕組みである – オーディエンスは、特定の要素に引き寄せられるため、ウェブサイトは、オーディエンスの習性を活用し、アンカーテキストのリンクをユーザーの視点が集まらない場所に配置しているのだ。

グーグルが、クリックのパターンにおいて、このような行為を検知し、ユーザーにとって役に立たない領域のリンクの価値を減ずることが出来ると主張する人がいるが、私はその反対だと思う。 グーグルが、サイトごとに、正確にこのような行為を特定していると考えるのは、グーグルが、スカイネット(ターミネータに登場するコンピュータ)に等しいと言っているようなものだ。リーズナブルサーファーモデルがグーグルに導入されており、フッターのリンクが、記事の本文中のリンクほど大きな価値をもたらしていない点を特定することが出来ると言う意見には、私も賛成する – しかし、私の裸の写真でリンクを張り、一番目のリンクにクリックを集めているので、二番目のリンクの方が価値が高いと指摘するのは、人類史上最も進んだテクノロジーだと言わざるを得ない。アルゴリズムは優秀だが、まだこのレベルには達していないはずだ。

また脱線してしまった。ベンおじさんにはあまり多くの時間が残されていないので、本題に戻らせてもらう。グーグルがどのようにリンクを解釈しているにせよ、重要なのはユーザーの行動である。特定のセクションから視線が離れる状況では、有料リンクは目立ってしまう。フッターやサイドバーの隅よりも大きなダメージをもたらすだろう。なぜなら、「このウェブマスターは狡猾」だと思われると、機械的にユーザーを失ってしまうからだ。

ただし、もちろん限界はある。このようなリンクからユーザーの視線を自然に動かすサイトでは、有料リンクが自然に存在するように見える。それでも、20本の営利目的のアンカーテキストのリンクが主要な領域に配置されているなら、必ず見つかる。しかし、その他のリンクとミックスさせ、サイトは今まで通りの取り組みを行っているなら – 優れた、価値をもたらすリンクを自然に獲得している – やはり実施する価値はあるのではないだろうか。

SEOコンサルタントは、この点について考える必要がある。営利目的のアンカーテキストをこのサイトで自然に掲載したとしても、このサイトの未来に影響を与えるようなことになるのだろうか?私の視線は自然にどこに引き寄せられるのだろうか?通常のトラフィックは、この点に関してどのように感じるのだろうか?リンクを評価する際は、いろいろなことを考えなければならない。

ブログのアーカイブに配置されたリンク

時折、ブロガーは、友達のリクエストに応え、アーカイブを過去に遡り、古い記事にアンカーテキストを挿入することがある。メリットは明らかである – ユーザーは、このような記事にアクセスすることはほとんどなく、検索のトラフィックがコンバートする確率が低い(購読)ことを除けば、有力なサイトの記事にリンクを加える費用対効果のメリットは明白だ。

(ブラックハット推進派にとって)許し難いのは、この行為に、有料リンクが全く関わっていないことだ – このようなリクエストをするには、深く、個人的な関係が必要とされるためだ。「ブログアーカイブ」のブローカーは存在しない。現在の定義に則れば、これ以上の“ブラックハット”はない。

このような状況では、この手のリンクは、引き続きリンクを獲得しているホームページからの“1度限り”の取り組みであり、読者は内部で起きている有害な行為には気づいていない。やはり、この行為は、人気の高いウェブサイトで頻繁に行われている。くまなく調べていくとポルノのサイトですら見つけることが出来る。実際に私は見つけたことがある。つまり、このレベルまで堕落する可能性があるのだ。

しかし、クリーンな場合もある。友情/ドメインのオーソリティを苦労して獲得したはずである。友達からリンクを求められたら、私ならAptus保険短期の健康保険のサイトにリンクを張る。友達に手を貸しただけであり、特にやましい気持ちはない。金銭的なやり取りもない。

それは広告?いいえ、画像リンクです

バナー広告が必要だろうか?ただし、ハイパーリンク化されたバナー広告とは、異なる手法がある。イメージのalt tagをキーワードに代えて、アンカーテキストのメリットを元のウェブサイトにもたらす行為は、質の高いシグナルとまではいかないまでも、間違いなく遥かに自然に見える。

質の高いサイトは、広告を掲載しているため、ナイーブな読者にとっては、SEOの価値を得ることが主な目的のリンクは、通常のアドセンスの広告のように見える。間違いなく、この戦略を利用するほど賢いウェブマスターは、“広告”収入を最大限に増やしながら、イメージを維持するスキルを持っているはずである – 少なくとも、帳簿には広告と記載したいはずである。

サービス/推奨広告のプロバイダー & SEO

サービス/ソフトウェアのプロバイダーは、自分のウェブサイトでペナルティーを受けることなく、製品を購入した顧客について堂々と語ることが出来る、ユニークな権利を持っている。アンカーテキストを利用することは出来ないかもしれないが、「イメージのalt」タグの例を見れば分かるように、ソフトウェアを買った人/推奨広告を提供した人に対するメリットとして、容易に実施することが出来るだろう。このような顧客の推奨広告は、サービス/ソフトウェア製品に関して、中途半端な取り組みに終始していたSEOに精通する企業にとって、“転機”となる可能性がある。

あの大手SEO会社のRavenは、私に推奨広告を求め、昔務めていた会社にリンクを張ると提案していたが、思い切りしくじっていたため、私は怒りに任せて、巨大なアフィリエイトのイメージをサイドバーに掲載した。もちろん、これは皮肉だが、リンクの提案が行われた2週間、この証言広告からは、まったくリンクが届かなかった。私は本当にRavenが好きになった。

P.S. – Ravenへ、 Internet Marketing Tools

SEO業者は、クライアントのサイトを上位にランクインさせるためには、何でもしなければならない点を受け入れている、同じような人達を顧客に持つことが多い。ある時点までは、オーディエンスは、あからかさまなアンカーテキストの提案の多くを受け入れる。事実、ある有名なSEO関連のブロガーは、先週、ポルノサイトにリンクを張っていた – それでも、200本を超えるリツイートを獲得していた。さすがに私はポルノサイトは避けるが、これは実際の出来事であり、受け入られている事実には、良質なコンテンツを嫌うSEOブロガーの懐の深さがよく現れている。

サービスのプロバイダー – およびインターネットマーケティングサービスのプロバイダー全般 – は、 – オーディエンスの怒りを買うことなく、劣悪なサイトに自然にリンクを張ることが出来る点を知ってもらいたい。その後も、自然なリンクは引き続き引き寄せられてくる – コンテンツがリンクに値することが条件だが。

ブレンドされた営利目的のアンカーテキスト

時々しか発生しないため(偶然のこともある)、これは最も強力な戦略だと言えるだろう。ブロガーは、URLやウェブサイトを「Tシャツ」や「すごいコンピュータ」のようなアンカーテキストを基に描写する – なぜなら、理に叶っているためだ。そのため、トピックが関連する、一度きりのアンカーテキストのリンクは、オーディエンスに確実に受け入られれる。また、とりわけ強力なキーワードをターゲットにする多くのホームページに対して、グーグルが「最適なURLの取得」を行うきっかけを作ったのが、この行為である可能性もある。なぜなら、トピックが関連していても、あまり理屈に合わないウェブサイトにリンクが向けられることがあるためだ。

SEOにとって問題なのは、妥協点がほとんどないことだ – 上述した指摘をウェブマスターに納得させるのは困難であり、要請をしたところで、常軌を逸した、暴挙だと見なされるのがオチである。試したいなら、1本ではなく、数本のリンクを引き出してみよう – 恐らく、同じような考えを持つSEOのスタッフによって、多くの営利目的のアンカーテキストのリンクが続くようになり、その結果、リンクを掲載したサイトと共にリンクの価値が減っていく“釣鐘曲線”の餌食になるだろう。運良く(もしくは、巧みに)この取り組みに賛同してくれるウェブマスターを見つけたなら、金メダルクラスの価値のあるリンクを獲得したようなものだ。

価値が上がるリンク

他にも戦略はあるかもしれない。その中には、グーグルのウェブマスターガイドラインで承認されていない行為を必要とする戦略もあるだろう。そのため、細心の注意を払って、行動してもらいたい。ただし、この記事からは、「リンクの価値が時間の経過とともにどのように変わるのか」を真剣に考えてもらいたい。価値は上がるのだろうか?下がるのだろうか?上がるプロセスを促すには、どうすればいいのだろうか?

リンクが掲載された後に、ウェブマスターに対してメッセージを綴り、ウェブマスターの見方を「ゴールドを得るために対価を支払う」から変えて、リンクをゴールドにする取り組みを推薦することが出来る日はやって来るのだろうか?自分がSEOサービスで生計を立てていることを忘れるべきではない – 助けてくれた人に力を貸すことで、自分が得をするのだ – その後、そのリンクが最大の価値を得られるように、今度は助けてもらうことが可能になる。

利益はゼロサムゲームではない – 他のサイトを助けて、自分のリンクの価値を積み重ねていってもらいたい。


この記事は、Ross Hudgensに掲載された「How To Act Blackhat And Get Away With It」を翻訳した内容です。

どれもSEOを意図していたとしてもブラックハットかといわれると、グレーゾーンでもないような、ただ大量にやってしまうと一気にグレーゾーン越えする可能性もなくはないものでしょうか。最近のゲストブログ取締り問題にしても日本はともかく英語圏では一大SEO産業と化していましたし、その結果を受けての大掛かりな取り締まりだったわけですし。SEOに限らず、何毎もほどほどの範囲でやっておくのが無難とはいえそうです。それとは別にリーズナブルサーファーとGoogleの評価について書かれていた部分もナルホドと思わせる点が多分にありました。「Googleはそこまでリンクを意識して評価している」ということは簡単ですが、実際の現実性考えると様々な障壁が技術面、リソース面でありそうですし。とはいえ、いずれはそれこそスカイネットのような人工知能ロボットが各サイトでクロール&悪質なSEOが行われていないかチェックしに訪れる、ような時代が来るのでしょうか。。。今も半分似たようなものですけどね。 — SEO Japan [G+]

Googleが故意に不明瞭な表現を心掛ける理由

SEO関連のポリシーについて公式発言をする度に、底に潜む微妙な曖昧さがウェブマスターを混乱に陥れてきたGoogle。もちろん全ての事象を100%明確に言い切ることはGoogleのアルゴリズム上も難しいでしょうし、それを言い切る事自体はGoogleにとっては予想できない(できますか)火種を抱え込むことになりかねないですし、数々の「のらりくらり」発言もわからなくはないです。とはいえ、Googleのアルゴリズムがかつて以上に圧倒的な進化を見せ、大抵のスパムSEOは完全排除しつつある今日のGoogle。実際、公式見解の曖昧さは以前より改善されてきた気もしますが、なんだかんだいっても検索順位に一喜一憂してしまうウェブマスターにとってはさらなる明確さを求めたいのもまたしかり。今回はそんなGoogleの曖昧発言に潜む意図を考えようという面白くもあり学べることもある記事をサーチエンジンランドから。 — SEO Japan

SEOコミュニティには、グーグルに対する不満を募らせている人達が大勢いる。その理由の一つに挙げられるのが、コミュニケーションのギャップの存在である。

と言っても、単純な米国英語と英国英語のような違いではなく、スワヒリ語とラテン語の違いに近い。大勢のパブリッシャー — そして、大勢のSEOのエキスパート — が、グーグルが方針を伝える度に腹を立てている。次の視力検査表には、大勢のSEOの関係者の、グーグルのコミュニケーションに対する感情がよく表れている:

Google Clarity in Communication?

要するに、SEO業界には、グーグルは確かに頻繁にコミュニケーションを取っているものの、同社が意図的に曖昧な表現を用いて、誤解を自ら導き出していると考えている人達が大勢いるのだ。 片や、グーグルは、明確に表現する努力をしていると考えている。このギャップは、なぜ出来てしまうのだろうか?その理由を探っていこう。

戦略 vs 原則

毎回SEOの戦略について、グーグルに尋ねることが、問題が発生する要因の一つになっている。この戦略は大丈夫か?グーグルの立場では、このタイプの質問は、羊の皮をかぶった狼のように思えるのかもしれない?グーグルにとっては、次のように質問が続いているような気がするのだろう:

  1. ゲスト投稿しても問題ないか?
  2. プレスリリースを配信しても問題ないか?
  3. dofollowのネットワークに参加しても問題ないか?
  4. 大量のフォーラムにリンクを落としても問題ないか?
  5. 赤ちゃんから飴玉を取っても問題ないか?
  6. 質の高いコンテンツを作っても問題ないか?
  7. 企業の汚職が起きても問題ないか?
  8. 求めていないリンクを受け取っても問題ないか?
  9. 近親相姦は問題ないか?
  10. ニューヨークタイムズからインタビューを受けても問題ないか?
  11. ソーシャルメディアでコンテンツをシェアした結果、優れたリンクを獲得しても問題ないか?

明確な戦略はスパマーを招く

一つ目の質問でさえ意見が分かれる。「ゲスト投稿しても問題ないか?」と言う問いは、「スピンした大量のブログの記事を、全く編集上の管理が行き届いていない質の低いサイトでばら撒いても問題ないか?」と言い換えることも出来る。SEOの潜在的な戦略に関する質問を受ける際に、グーグルが恐れるのは、この「解釈」である。つまり、「こうやってスパムしてもいいか?」とグーグルには聞こえるのだ。

また、戦略的なレベルで良し悪しをハッキリ示してしまうと、スパマーがさらに暗躍するきっかけを作ってしまう難しさもある。良い戦略について明確な指針をグーグルが策定する度に、スパマーは、質、または、量の面で(あるいは両方)悪用する方法を編み出していく。例えば、ゲスト投稿の質問に関して、答えはYesであるべきだが、SEO業界には、このコンセプトを完全に悪用した連中が大勢いる。

グーグルは、SEOの戦略に関して、ハッキリと意思を伝える行為の危険性を次のように理解しているのかもしれない:

Google Sees Spammers at the Gates

スパム万歳

正直に言うと、私の祖先はノルウェー人であり、スパマーをバイキングに例えるのは抵抗があったが、言いたいことは分かってもらえたはずだ。その結果、グーグルは、 パブリッシャーが従うべき原則を取り上げるようになる。グーグルの結論は次のようなメッセージになる:

Google Prefers to Communicate Principles

インターネット上では、検索エンジンの存在は忘れて行動せよ。

心からの支持の証であるリンク以外は手に入れるな。

影響を与えて獲得したリンクは、良いリンクではない。

コンテンツを差別化せよ。

ビジターに最高の価値を提供せよ。

原則 vs 戦略

グーグルは、原則に焦点を絞っている。なぜなら、多くの質問がグレイゾーンに入るためだ。ゲスト投稿の質問を再び例にとって考えてみよう。適切に実施すれば、全く問題はない。審査の厳しい質の高いサイトにターゲットを絞り、優れた作品を提供しよう。その後、ソーシャルメディアで強力にプッシュし(自分のソーシャルメディアのフィードで宣伝する取り組みは、効果が高い)、効果的な宣伝を心掛け、コンテンツ自身がリンクを獲得する環境を作ってもらいたい。すると、提供元を示すリンクによって、価値がもたらされる。これは、先程挙げたアーティクルスピニングとは、正反対に位置する取り組みである。

グーグルが、SEOについて曖昧な表現をする理由はもう一つある。グーグルは、同社が容易に探し出し、無視することが可能な戦略をスパマーが追求し、時間を無駄に費やさせることに快感を覚えているのだ。 グーグルが、必要以上に明確な表現を心掛けるようになると、スパマー達は、有効ではない戦略を諦めて、グーグルがなかなか検知することが出来ない戦略に取り掛かるようになるだろう。スパマーが目立つ状況は、良い傾向である。

オーソリティを築き上げる戦略

明確な表現に関するグーグルのアプローチは、今後も変わることはないだろう。グーグルが採用する原則を理解し、肝に銘じ、優れたコンテンツの作成、そして、効果的なビジネス(およびコンテンツ)の宣伝に力を入れるべきである。

SEO業界は、リンクを大量に獲得する巧妙な手法を探すよりも、現実の世界の評判を築き上げ、最終的に、その他の信頼されている人達から認めてもらえるような戦略に焦点を絞るべきである。これこそグーグルが求めている行為であり、最高のリンク構築戦略である可能性が高い。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google And SEO Communications: Swahili Vs. Latin」を翻訳した内容です。

気合を入れて前置きを書いたのですが、意外とすんなり終わってしまった汗 記事でした。スパマーが存在する以上、100%全てを明かすことはできない、検索の隙間を突くようなSEOを考える暇があれば良いコンテンツを作りオーソリティを築いてGoogleのアルゴリズム変動に簡単に左右されないサイトを構築せよ、という結論はいつものパターンでした。結論、最初のGoogleの画像が一番面白かったですね m(_ _)m — SEO Japan [G+]

2014年に大きな成果をもたらす11点のSEO戦略

カリスママーケッター(今風にいえばグロースハッカー?)のQuickSprout筆者が送る、10年以上の経験と知識に基づいた極めて有益なSEO記事を。サイトのトラフィックを上げるための、ちょっとした、でも効果的なテクニックが盛り沢山。ウェブマーケティングに長く関わっている人でも目からうろこの内容があるかもしれません。 — SEO Japan

big ideas

グーグルで上位にランク付けされる上で、大事な要素は何か、と問われれば、ほとんどの人が、リンク、コンテンツ、そして、オンページの最適化を挙げる

確かにこの3つの要素は、ランキングに影響を与える。しかし、SEOを11年間に渡って実施してきた経験から言わせてもらうと、SEOの成功を左右するのは、創造力だと思う。私は、試行錯誤を経て、あらゆるサイトのSEOのランクを押し上げる効果のあるトリックを、多数作り上げることに成功した。

SEO業界に11年間在籍している事実に因み、その中から11点の戦略を今回は紹介する。簡単に実行に移すことが出来るものもあれば、時間を要するものもある。しかし、時間を割いて、幾つか実装すれば、検索エンジン経由のトラフィックは増えるはずである。

それでは、早速1つ目の戦略から見ていこう…

戦略 #1: 404エラーページをインデックスされているサイトに導く

404エラーページは、ビジター、そして、検索エンジンに対して、「ページが見つからなかった」旨を伝える。URLを変更したか、あるいは、デザインを変えた際にページを削除した等の理由で、この現象は発生する。

サイトが大きければ大きいほど、404ページの数は多くなる。しかし、一般的な404エラーページを利用する代わりに、次のような面白味のあるページをデザインすることも出来る:

404 ideas

上の404エラーページは、確かに面白いものの、検索エンジンのランキングには、影響を与えることはない。

この状況を修正するため、私は大きなサイトに対して、上のエラーページのように独創的なイメージを使いつつ、サイト内部の25-50点のページに適当にリンクを張る独自のエラーページを用意している。このデザインでは、404が読み込まれる度に、リンクは自動的に変化する仕組みになっている。

こうすることで、インデックスされるページの数が増える。非常に効果が高く、数年前にTechCrunchのSEOを担当した際、404エラーページをこの要領でいじっただけで、30日間で検索エンジン経由のトラフィックを9%高めることにし成功したほどだ。

これは、グーグル内でインデックスされるページが増えれば増えるほど、検索トラフィックを獲得する機会も増えるためだ。

戦略 #2: 恐れずに喧嘩を始める

Zapposは、404エラーページと同じようなコンセプトを用いて、製品対決ページを導入した。Zapposでこのシステムを作ったのは、私の友達であり、インデックスされるページの数を増やし、同社の検索エンジンのトラフィックを引き上げることが目的であった。

zappos product showdown

私の友人は、開発者にこの製品対決ページの作成を依頼した。このページでは、ユーザーは、勝ってほしい製品に票を投じる。

実際には、勝ち負けはない。この製品対決ページは、ページが読み込まれる度に、対決する製品を変えている。こうすることで、インデックスされる内部のページは増えていく。

その結果、検索トラフィックは、10%以上増加した。

戦略 #3: インフォグラフィックを動かす

インフォグラフィックは、コンテンツマーケティングを行う上で有効だが、かつてほどの効果は、見込めない

その理由を説明しよう。

なぜなら、インフォグラフィックは、過去の戦略であるためだ。既に多くのサイトに徹底的に利用されており、同じトピックが何度も用いられている。だからと言って、インフォグラフィックが、トラフィックや被リンクを得る上で、役に立たないわけではない。捻りを利かせる必要があるのだ。

cheetah

このチーターに関するインフォグラフィックには度肝を抜かれた。データの内容がずば抜けて素晴らしいのではなく、特筆すべきは、グラフ内のデータと視覚的なアイテムの動きである。

このコンセプトは、大きな成功を導いている。1170サイトがこのインフォグラフィックにリンクを張っている。たった一つのインフォグラフィックで、ここまで多くのリンクを獲得するのは、容易ではない

動くインフォグラフィックを作ることが出来る人材が周りにいないなら、デザイナーに3Dのインフォグラフィックを作ってもらう手もある:

3d infographic

この3Dのインフォグラフィックデザイナーは、4000ドルの料金を見積もってくれたが、私には少し高過ぎた。しかし、予算があるなら、試す価値はあると言えるだろう。

戦略 #4: 高層ビル作戦

高層ビルの近くを見上げながら、世界で8番目に高い建物は、何メートルあるのか考えたことはあるだろうか?ないはずだ

世界で一番高い建物の高さを思い浮かべることはあっても、2番目、または、3番目以降の建物の高さのことは、気にしないだろう。

人間は、一番大きい、そして、一番良いものを好む習性がある。

高層ビル作戦は、リンク構築向けのコンテンツマーケティングの手法であり、この習性を利用する。

それでは、この作戦の利用方法を手順ごとに説明していくく:

  • ステップ 1: 既に多くのリンクを獲得した他人のコンテンツを探す。グーグル検索、そして、Open Site Explorerを利用すれば、簡単に見つかる。
  • ステップ 2: コンセプトをコピーする。ただし、遥かに質の良いコンテンツを作る必要がある。例えば、自然なリンクを大量に獲得している記事「大きな成果をもたらす捻りを加えた11点のSEO戦略」を見つけたら、「大きな成果をもたらす捻りを加えた101点のSEO戦略」を作成することが可能だ。
  • ステップ #3: 適切な人物に接触する。ブログの記事で言及したウェブサイトとコンテンツをシェアし、また、コンテンツに関してツイートを投稿してもらうと、より多くのトラフィック、および、被リンクを獲得することが出来るようになる。

この作戦の良い例を紹介する: 「55名のSEOのエキスパートが3つの好きなリンク構築ツールを明かす」は、爆発的にヒットし、このサイトの自然なトラフィックは7日間で348%増加した。

348% increase traffic

大規模なコンテンツを作成するために、時間と労力を注ぐことを厭わなければ、高層ビル作戦から大きな成果を得られる。妥協を許さないタイプの作戦であり、二流のコンテンツを作成すると、効果は薄い。

戦略 #5: 特徴を利用して関連するSEOのトラフィックをもたらす

大きければ、大きいほど良い、とは限らない。関連性のないSEOのトラフィックを獲得したところで、顧客どこらか、購読者にもならないため、無駄である。

例えば 私は以前「how to get more Instagram followers」(インスタグラムでフォロワーを増やす方法)に関連するキーフレーズで、グーグルから、12万人/月のビジターを獲得したことがある。

instagram traffic

このキーフレーズでのランキングが落ちても、eメールの購読者数は変化しなかった。そして、収益も落ちなかった。

要するに、インスタグラムに関連するキーワードから得たトラフィックは、コンバートしなかったのだ。なぜなら、理想の顧客は、このキーワードを検索していなかった、あるいは、インスタグラムのフォロワーを獲得する方法に関心を持っていなかったためだ。

無益なSEOのトラフィックを生成しないように、まずは、ユーザーの特徴を把握する必要がある。以下に幾つかユーザーの特徴の例を挙げていく:

personas

理想の顧客が、Techie(コンピュータに精通する人物)なら、コンテンツで、キーワードで、そして、全体的なメッセージで、マイクのような人物に狙いを定めるべきである。例えば、mobile phone(携帯電話)を探しているとすると仮定すると、マイクなら「mobile phone」とグーグルで検索するようなことはしない。代わりに、「Nokia Lumia camera resolution」(ノキア ルミナ カメラ 解像度)で検索をかけるはずだ。Techieは、通常、製品を購入する前に、具体的な情報を探すため、この違いは非常に大きい。

一方、理想の顧客が、コストに敏感なのジェフようなタイプなら(画像右)、ジェフが検索するであろうキーワードに狙いを絞るべきである。携帯電話を買おうとしているなら、ジェフなら「ノキア ルミナ カメラ 解像度」で検索をかけるのではなく、「値引き スマートフォン」で検索を行う。

Quick Sproutのトラフィックが増え始めたのは、2013年の1月である。2013年、過去数年と比べ、私はより多くの時間と資金をコンテンツに投資してきた。しかし、2012年にも同じような取り組みを実施していた。それでも、Quick Sproutの読者の特徴を理解していなかったため、過去の取り組みは全て失敗していた。

過去数年、私は一般的なマーケティングのアドバイスを記事で取り上げることが多かった。なぜなら、私のサイトの平均的な読者は、オンラインマーケッターだと思っていたためだ。しかし、ビジターに対して調査を行ったところ、読者の68.8%が、マーケティングの手法を学ぶ意欲を持つ、会社の経営者であることが判明した。

この点が分かってからは、コンテンツを作成する方法を変更するようにした。誰でも理解し、実行に移すことが可能な手順を追ったアドバイスを提供するようになった。また、理論よりも戦略にターゲットを絞ったコンテンツを作成するよう心掛けた。このタイプのコンテンツの方が、過去のコンテンツと比べて、会社の経営者にとって、メリットが大きいためだ。

その結果、トラフィックは、過去1年と比べ、152.42%増加し、ページビューは259.62%増加した。

traffic comparison

読者の特徴を活用したいなら、時間を割いて、理想の顧客を理解することだ。顧客が、会計士か、あるいは、マーケッターかを把握するだけでは、不十分である。出来るだけ細かい特徴を理解する必要がある。例えば、KISSmetricsの理想な顧客の特徴を以下に挙げていく:

  • マーケティング部門のバイスプレジデント、マーケティングの責任者、あるいは、マーケティング部門のマネージャー
  • SaaSまたはeコマース会社の従業員
  • 年間の売り上げが1000万ドルを超える会社の従業員

上述の基準に当てはまる人物をターゲットに絞ると、製品を購入し、顧客として留まる可能性が高い、顧客候補が残ることになる。

戦略 #6: クリックスルーに対する最適化を行う

ランキングが高ければ高いほど、得られる検索のトラフィックは多くなる点は周知の事実である。そのため、恐らく、ランキングの改善に関しては、既に着手しているのではないだろうか。しかし、クリックスルー率を最適化する取り組みを行ったことはあるだろうか?

検索エンジンの結果ページで、リスティングを見てもらったからと言って、クリックしてもらえるわけではない。

ウェブマスターツールを使って、具体的なキーワードに対するランキングとクリックスルー率を確認することが出来る。

google webmaster tools

上位にランクインしているキーワードを分析することで、改善の余地がある領域を探し出すことが出来る。通常、クリックスルー率が30%なら、順調だと言えるだろう。40%を超えているなら、文句のつけようがない。

私は、63点のグーグルのウェブマスターツールのアカウントを分析し、以下のワードが、とりわけクリックスルー率が高い点に気づいた:

  1. How to
  2. [リスト関連の数字]
  3. 無料
  4. You
  5. アドバイス
  6. ブログ 記事
  7. なぜ
  8. 最高
  9. 手法
  10. 優れた

タイトルタグとメタデスクリプションで、上のワードを利用して、A/Bテストを幾つか行えば、クリックスルー率を最大限に高めることが出来るかもしれない。

また、オーサーシップを介して、クリックスルー率を高める手法もある。以前と比べると、効果は低くなってしまったが、それでも、記事の隣に顔写真を載せることで、目立たせる効果が見込める。

google authorship

コンテンツをベースとしたサイトを運営していなくても、構造化データのマークアップを活用することは可能だ。レビュー、評価、そして、リッチスニペットに至るまで、schema.orgを使えば、可能性は無限大である。

戦略 #7: 頼む、借りる、または、盗む

メリットを得るため、コンテンツを作らなければならないとは、誰も言っていない。事実、Mashableでは、他人のインフォグラフィックをサイトで利用する傾向が見られる。

当然、作品の提供元にはリンクを張っているものの、当該のクリエイターよりも、多くのソーシャルシェア、そして、トラフィックを獲得すると言う、興味深い現象が起きている。

landing page infographic

私はKISSmetricsで同様のコンセプトを試してみた。 Formstackと言う会社から、ランディングページのインフォグラフィックを拝借した。もちろん、この会社にリンクを張り、功績を認めていた。さらに、重複するコンテンツの問題を避けるため、インフォグラフィックの周りに独自のテキストを加えた。

数週間後、「借り物」のインフォグラフィックインフォグラフィックは、1910回ツイートされ、1400回いいね!されていることが判明した。自分達が作ったわけではないコンテンツにしては、悪くないスタッツである。

この戦略は、テキストベースのコンテンツには向いていない。重複するコンテンツの問題を起こす可能性があるためだ。一方、画像や動画のコンテンツを借り、前後に独自のテキストを加えておけば、それなりの結果を残すのではないだろうか。また、忘れずに、作品の提供元にリンクを張っておく必要がある。この作業を怠ると、著作権問題に発展することもある。

戦略 #8: 早ければ早いほど良し

ウェブサイトが読み込まれる速さが、グーグルのランキングに影響を与えることは、あまり知られていない。グーグルは、なかなか読み込まれないサイトを上位にランク付けすると、検索エンジンとして、グーグルを利用するユーザーが減ることに気づいている。

そのため、グーグルは、ウェブサイトの読み込みにかかる時間を改善する手助けをする無料サービス、Page Speedをリリースした。

  • グーグルは、読み込みが0.5秒間遅くなった結果、トラフィックは20%減少した
  • アマゾンのサイトは、読み込みが0.1秒間遅くなった結果、収益の1%を失った…毎年数十億ドルの収益を上げる会社にとっては、大きな痛手である
  • ヤフー!のサイトは、読み込み0.4秒間遅くなった結果、トラフィックが9%減った。

影響を受けるのは、大きなサイトだけではない。Judy’s Bookは、より多くのCPUのパワーとメモリを持つサーバーに切りかえたところ、検索エンジン経由のトラフィックが、20%増加した。メモリのキャッシュを介して、ウェブページの読み込みがスピードアップし、30日以内に、検索トラフィックが20%増加すると言うボーナスを得た。

load time

読み込みの時間が何秒なのか、または、改善するにはどうすればいいのか分からないなら、ここにURLを入力すれば、ウェブサイトをスピードアップさせる上での推奨事項を挙げてもらえる。

戦略 # 9: コンテンツの長さはランキングに影響を与える

グーグルのSERPの1ページ目にランクインしている、ウェブページの平均ワード数をご存知だろうか?

500ワード?1,000ワード?あるいは、1,500ワードだろうか? 実は、2,000ワード以上である。長文のコンテンツがページ 1を制しているのだ。

word count

上の画像のチャートには、ワード数が多ければ多いほど、トップに近づく傾向が表れている。

要するに、次の2つのポイントが重要になる:

  1. 大量のコンテンツを次から次へと繰り出す代わりに、質の高いコンテンツを作る作業に専念するべきである — 詳細で、誤字脱字が少なく、いつまでも新鮮なコンテンツ、つまり、今から5年後、さらには、10年後に読んでも、有益なコンテンツが必要とされている
  2. 詳細なコンテンツが増えてきたら、In-Depth Article(インデプスアーティクル)アルゴリズムを活用するべきである。このタイプのコンテンツは、検索結果ページの詳細なコンテンツを展示する特別な領域で取り上げてもらえる。

実際に、インデプスアーティクル(詳細な記事)アップデートを活用したところ、30日間で、検索エンジン経由のトラフィックが、13.15%も増加した。

in-depth articles

schema.orgが定めるこのルールに従うか、もしくは、このワードプレスのプラグインを利用すれば、このアルゴリズムを利用することが出来る。 グーグルは、広範なキーワードを持つウェブページのみを上位にランク付けすることが多い。例えば、KISSmetricsは、キーフレーズ「SEO」で、インデプスのセクションに取り上げてもらっている。

in-depth articles results

ただし、大量のコンテンツを持っていない場合、トラフィックの増加はあまり期待できない。2000ワード以上の詳細なコンテンツを多数持っていることが、この戦略を有効に活用する上で、理想的な状態だと言えるだろう。

戦略 #10: レスポンシブデザインはモバイルのトラフィックを増やす

モバイルの利用は、デスクトップの利用よりも遥かに早いペースで増え続けているものの、私のサイトの多くでは、モバイルデバイスやタブレットデバイスのトラフィックは、全体の10%を下回っているため、必ずしも、モバイルを活用する必要があると感じたことはなかった。

しかし、KimberlySnyder.netでテストを行った結果、レスポンシブ、または、モバイルフレンドリーなデザインの重要性をまざまざと見せつけられてしまった。このサイトのトラフィックの多くは、デスクトップを経由しているものの、サイトのデザイン変更を行う際に、タブレットでも、モバイルデバイスでも問題なく動くように、レスポンシブを取り入れる決断を下した。

responsive design

レスポンシブデザインを導入したところ、モバイルおよびタブレットのトラフィックは、全体の18%から、56.7%に大幅にアップした。しかも、レスポンシブデザインを立ち上げてから、たった45日間で、これほどの結果が表れていた。

mobile traffic

同じような成果を求めているなら、レスポンシブデザインを導入しよう。ハイスピードでモバイルデータの接続を行えるユーザーは少ないため、デスクトップサイトの必要最低限な機能を持つ、早く読み込まれるデザインが必要になる。

戦略 #11: ツールはコンテンツマーケティングをしのぐ

何を介して、ウェブサイトは多くのリンクを獲得しているのだろうか?コンテンツマーケティング、と言う答えが大半を占めるはずである。この答えは正しいものの、リンク構築の形式として、最も優れているとは断言できない。

事実、マーケットで無料のツールをリリースした方が、最終的により多くの被リンクとトラフィックを獲得することが出来る点が判明している。つまり、コンテンツマーケティングよりも、資金の投じ先として向いているのだ

tool traffic

Quick Sproutで無料ツールをリリースした結果、次の成果を得ることに成功した:

  • ビジター一人当たりのページビューが、1.8ページから、2.35ページに増えた。
  • 直帰率が、74%から、63%に下がった。
  • サイトの滞在時間が、2分10秒から、3分10秒に増えた。
  • ビジターのロイヤルティが上がった。

多くのビジターとリンクをもたらす無料ツールをリリースする際は、使いやすく、需要が高いツールを作ることが肝要である。当該の業界で、特に好調の会社を見れば、リリースするべきツールが何か見えてくるはずだ。

例えばWoorankMozから、私はツールのコンセプトを学んだ。多額の収益を同社にもたらしていた機能を取り上げ、無料でリリースした。

ツールのリリースは、とても効果が高いため、2週間以内に、ソーシャルメディア分析、および、競合者分析レポートをQuick Sproutのツールセットに加え、全て無料で提供する予定である。

結論

今回提供したSEOの戦略集を気に入ってもらえただろうか?ここで言及した11点の変更の中には、実行に手間がかかるものもあるが、大きな成果をもたらしてくれるはずだ。

本気でランキングを高くしたいなら、私と同じ過ちを犯さないでもらいたい。他の人達と同じことをする方針は薦められない。やがて濫用され、効果がなくなるためだ。

現在の検索業界で結果を出すためには、創造力が必要になる。既成概念にとらわれず考えることが出来れば、上位にランクインすることが出来るはずだ。

結果に直結する捻りを加えたSEO戦略が他にあれば、是非コメント欄で発表してもらいたい


この記事は、Quick Sproutに掲載された「11 SEO Changes That Will Give You Big Results」を翻訳した内容です。

具体的な数字を入れているのが一事例とはいえ説得力が上がりますね。日々のSEO、コンテンツマーケティングの質を高めるために効果がありそうな内容ばかりで流石のQuickSprotでした。 — SEO Japan [G+]

2014年に求められるソーシャル & コンテンツ分野の12の旬の仕事

米国の若き起業家12名に2014年に必要とされるソーシャルメディア、コンテンツマーケティング分野の職種を聞いてみた記事をThe Next Webから。日本でも共に注目を浴びている分野、今後のトレンドを占う上で参考になる点もあるかも。 — SEO Japan

Job Fair Held In Midtown Manhattan

2013年は、スタートアップコミュニティ、とりわけ、ソーシャル関連 & テクノロジー関連のビジネスが躍進した1年であった。たった数ヶ月間で、ツイッターはIPOを達成 し、グーグルグラスは、路線図に対応し、ユーチューブは「生」でミュージックビデオアワードを実施していた。

明らかに、ソーシャルメディア(そして、ソーシャルメディアに付きもののコンテンツ作成)は、大きな注目を集めている。数年前では、すっかり影の薄かった「ソーシャルメディア」だが、今ではソーシャルメディア部門が編成されるまで成長した。

次に何が起きるのか気になるところだ。そこで、Young Entrepreneur Council(YEC)で、優秀な起業家に質問を投げ掛けてみた:

スタートアップにとって、2014年、ソーシャル、または、コンテンツ関連の「旬」な仕事は何か?なぜそう思うのか?

それでは、起業家達の答えを順に紹介していく:

Trevor Summers 12 it social and content careers to watch for in 20141. グーグル+のエキスパート

グーグル+は、2014年に最も脚光を浴びるソーシャルメディアになる。グーグル+が、検索結果への影響力を強めるにつれ(最新の調査では、あらゆる手法の中で、最も検索のランキングとの相関関係が強かったのが、グーグル+であった)、また、ユーザーが本格的に採用するにつれ、グーグル+のエンゲージメント(参加を介した交流)を活性化させる専門的な知識が、一流のソーシャルメディアのエキスパートに魅力的なチャンスをもたらすだろう。
- トレバー・サマーLocalVox

Danny Wong 12 it social and content careers to watch for in 20142. プロフェッショナルなストーリーテラー

消費者は、感情に左右されることが多く、素晴らしいストーリーを持つブランドに惹かれる傾向がある。スタートアップは、経験豊かなストーリーテラーを採用するようになる。話のプロであるストーリーテラーは、独創的な考え、ソーシャルメディア、そして、言葉の巧みな利用を組み合わせて、ブランドを新たなレベルに引き上げる。

Contently、Skyword、そして、Scripted等の企業の成長は、企業(規模の大小は関係なく)がストーリーテリングの力に注目し始めている何よりの証拠である。
- ダニー・ウォンBlank Label

John Hall 12 it social and content careers to watch for in 20143. コンテンツクリエイター

コンテンツの作成は、成長期の会社を成功に導く上で欠かせない取り組みである。スタートアップの設立者、重役、そして、意思を決定する権限を持つ人物には、一貫して質の高いコンテンツを作り、適切に配信する時間的な余裕はない。コンテンツとソーシャルチャンネルを通じて、信頼性を確立するサービスを必要とする経営者は、既に増加傾向にある。
- ジョン・ホールInfluence & Co.

Andrew Schrage 150x150 12 it social and content careers to watch for in 20144. コンテンツマネージャー

質の高いコンテンツの重要性について、言いたいことはたくさんあるものの、多くの小さな会社の経営者は、この重要性を理解していない。抜け目のない経営者は、コンテンツマネージャーに資金を投資し、メッセージ(そして、ブランド)が効果的に届くように工夫するだろう。

- アンドリュー・シュラージMoney Crashers Personal Finance

doreen bloch 12 it social and content careers to watch for in 20145. インスタグラムコンサルタント

ソーシャルメディアコンテンツの領域では、インスタグラムコンサルタントに注目が集まるはずだ。インスタグラムは、多目的なプラットフォームであり、ビジネスにも、個人的な用途にも利用することが可能だ。また、この興味をそそる視覚的なメディアは、消費者とつながりを作るために幅広く用いられている。

ツイッターやフェイスブックを始め、ソーシャルメディアプラットフォームを中心とする仕事が、数多く創出されているが、インスタグラムが脚光を浴びる時がやって来た。ブランドは、この刺激的なソーシャルプラットフォームに関心を持つようになり、インスタグラムの実績を持つ人材は、今後数ヵ月において、引っ張りだこになるのではないだろうか。
- ドリーン・ブロックPoshly Inc.

Andy Karuza 12 it social and content careers to watch for in 20146. コンテンツマーケッター

この仕事は、創造的なデザインと文章を融合する。読者を楽しませるインフォグラフィック等のデザインは、ソーシャルメディアでのパフォーマンスがとても良く、また、スタッツの分析等、複雑なコンセプトを簡略化する効果がある。

ライターとして、コンテンツマーケッターは、シェアされると、良質なトラフィックをもたらす有益なブログの記事を作成する必要がある。消費者は、常に新しいコンテンツを求めており、チームの誰かが、このペースに遅れずについていかなければならない。スーパーボウルでオレオが投稿し、一世を風靡したツイートは、今年は流行らない。

- アンディー・カルザBrandbuddee

Phil Laboon 12 it social and content careers to watch for in 20147. グーグルグラスのスペシャリスト

グーグルグラスは、2014年に多くの雇用機会を間違いなく生み出すはずだ。グーグルグラスが失敗しても、ソーシャルメディアマネージャー、そして、コンテンツのクリエイターに多くの専門的な業務をもたらすだろう。

- フィル・ラブーン, Clear Sky SEO

Fabian Kaempfer 12 it social and content careers to watch for in 20148. デジタルコンテンツ最適化のスペシャリスト

コンテンツを科学にする動きが増えつつある。2014年は、データから得た、行動に移すことが可能な見解を基に、コンテンツの最適化が行われるようになると、私は考えている。

優れたコンテンツを用意するだけでは不十分だ。コンテンツを作るのであれ、集めるのであれ、成功に導くための土台を提供する必要がある。そのため、デジタルコンテンツ最適化のスペシャリストが、今後、求められる可能性がある。
- ファビアン・ケンペルChocomize

Andrew Vest 150x150 12 it social and content careers to watch for in 20149. 拡張現実ソーシャルマネージャー

拡張現実のモバイルアプリにおいて、大きなトレンドが現れている。このタイプのアプリでは、広告、交流、そして、アプリを利用する顧客において、ソーシャルが大きな鍵を握っている。会話と広告を確認し、ブランドと消費者を交流させる、拡張現実ソーシャルマネージャーが、今後、引く手あまたになると私は確信している。
- アンドリュー・ベストPreferling

10. コンテンツハッカー

 12 it social and content careers to watch for in 2014コンテンツの作成とグロースハッキングを組み合わせた仕事が、スタートアップの世界で、注目を集めるような気がする。スタートアップは、コンテンツマーケティングを積極的に行っており、今後、この分野で成功を収めるためには、創造力が必要になるだろう。

- ベン・ラングMapped In Israel

11. ソーシャルグロースハッカー

Derek Flanzraich 12 it social and content careers to watch for in 2014

テクノロジーよりも、ソーシャルに強い2014年のグロースハッカーは、顧客とユーザーを効率よく獲得すること望むスタートアップには、欠かせない存在になる。インスタグラムからコピーライティング、A/Bテストからeメールマーケティングと、大車輪の活躍であり、いとも簡単に実現していく。
- デレク・フランズライクGreatist

Sarah Ware 12 it social and content careers to watch for in 201412. コンテンツディレクター

「コンテンツ」が肩書きに入る人達と毎日のように会議を行っている。先見の明のある会社は、このタイプの役割のROIを理解しており、従来の広告から、コンテンツの作成と配信に予算を移ししている。この仕事は、新しい、もしくは、生まれて間もなく、そのほとんどが、最近、昇進されたか、採用されたかのいずれかである。

コンテンツを介して、コミュニティのブランディングを行う業務には、管理する必要のある取り組みが含まれる(例えば、ブログ、ブロガーへの接触、スポンサー付きコンテンツ、動画の作成等)。この取り組みのROIは、極めて高い。
- サラ・ウェアMarkerly


この記事は、The Next Webに掲載された「12 “it” social and content careers to watch for in 2014」を翻訳した内容です。

なんというか、「若き起業家」だけに人と違う言葉をいいたいだけの答えもあった気もしますが、名称はともあれ、こういう動きにはなっていくのでしょうね。さらによくよく見ると、ソーシャル&コンテンツ分野にも関わらず実質ほとんどコンテンツ系の職種があげられているのはまさに米国でもコンテンツマーケティングが旬の証しでしょうね。日本でも重要性は認められたと思いますがその普及はどこまで進んでいくのでしょうか。 — SEO Japan [G+]

次のSEO活用サイトを2014年に考える方法

SEOがある程度のテクニックで実現できた時代には、SEOだけを駆使してアフィリエイトサイトを量産し、それなりの収益を 上げることもできました。Googleのアルゴリズムが進化した今、SEOだけに頼ってサイトの上位表示を達成することは難しいですし、そもそもSEOに依存したビジネスは極めて不安定です。今回はそんな個人のSEOノウハウでこれまで時代を駆け抜けてきたあなたが、今後もその経験と知識を活かしつつさらに活躍していくためのアドバイスをSEO Bookが送ります。 — SEO Japan

個人運営のウェブマスターは、ここ数年、大きな損害を被ってきた。リスクを分散するのは難しくなり、人件費は上がり、接触の難易度は上がり、そして、コストは嵩む一方である。グーグルのウェブスパム対策部門、そして、増え続ける検索警察の方々が、不信感を煽っているためだ。

ウェブは、今でも素晴らしい居場所であり、現在も、輝かしい機会を与えてくれる。一方、オフラインの世界で同じ機会を得るためには、大きな資本リスクを背負わなければならない。

ウェブベースのビジネスモデルで、成功を収めることは今でも十分可能である。しかし、あらゆる戦略に言えることだが、時折、見直しを行う必要がある。そこで今回は、新しいサイトを始める際に私が踏む主要なプロセスを紹介する。

シグナルを探し、ノイズを見極める

ツイッターの世界を支配しているのは、オンラインマーケッター、セレブ、そして、ブランドであり、140文字の制限により、相変わらず、次のような(浅はかな)宣言が吐き出されている:

  • リンクは終わった
  • リンクのことは忘れて、いいね!、+1、リツイート等を獲得せよ
  • ゲスト投稿は終わった
  • インフォグラフィックは終わった
  • SEOは終わった

すべて出鱈目だが、同じ発言を、少しづつ言葉を変えて、何度も繰り返す予言者かぶれが続出する。

そんな時は、ランキングが「重要ではない」と主張する常軌を逸した発言を思い出してもらいたい。この発言は、遅くとも2006年には、姿を現していた。ヒステリックとしか言いようがない。

あるいは、ここ2、3年の間にごり押しが目立った「ソーシャルネットワークのシェアが、新たなリンクになる」と言う発言に目を向けてもらいたい。少なくとも自然な検索の増加に関しては、この主張を裏付けるデータは全く存在しない。

pinnochio

しかし、この「業界のトレンド」により、莫大な収益と検索のシェアが失われている。ここでは、スパムリンクとそうではないリンクの違いを議論するつもりはない。誰も質の低いリンクを獲得するべきだと推奨しているわけではなく、そんなことをする必要はない。

ポートフォリオを確立する

個人のウェブマスターなら、異なる意図を持つサイトを複数運営しているのではないだろうか?私は次のようなサイトを持っている:

  • オンラインでブランドとして認めてもらえるように務めるサイト(少なくとも、その努力はしている)
  • より持続しやすい長期的なプロジェクトに投資するための、純粋な、年季の入った稼ぎ頭のSEOサイト
  • しばらくは、有料のトラフィック、直接的な接触、そして、トラフィックを獲得する第三のメソッドとして、自然な検索と連動するソーシャルキャンペーンで生計を立てるためのサイト
  • 実際にサイト/ブランドの構築を始める前に、新しいアイデアや新しい製品を試すためだけのサイト

また、クライアントのタイプを限定する方針も重要視している。基本的な情報を基にスプレッドシートを作成し、遠くからでも見られるようにすると、とても便利である。

スプレッドシートでは次のカラムを用意する:

  • ドメイン名
  • 意図のタグ(上述した領域から一つ選択する)
  • 月間純利益(複数のカラムを割く)
  • 12ヶ月間継続の純利益
  • 月間/12ヶ月間継続のコスト

ここから、収益がどこから来ているのか、資金はどこに向かっているのかを把握するため、簡単な表を作成する。時間の経過と共に、オンラインブランドの領域(複数のソースからバランス良くトラフィックと収益を得る領域)が、収益とコストの面で、純粋なSEOを追い抜くように努力する。また、中長期の「ブランド育成」が期待できない高額の純粋なSEOを作り過ぎないように注意する。

さらに、クライアントの領域でも増加を望んでいる。しかし、求めているのは適切なタイプのクライアントのみである。誤ったタイプのクライアントは、小規模なチームに壊滅的な影響を与えかねないからだ。

小さく、無駄を省き、そして、採算を取れる状態を維持することは、この戦略の重要な鍵である。借金および経費に関して、この特徴からかけ離れているなら、ネットで長期にわたって生き残る上で、適切な判断を下しにくくなるだろう。

新しいサイトを始めるタイミングを検討する

大半の小規模なチーム、あるいは、個人のパブリッシャーであっても、2-3つのブランドサイトを同時に運営することはできるのではないだろうか(ブランドサイトには、オンラインマーケティングの大半の要素が集約されてくる)。私はまずサイトの該当するカテゴリを決める。

テスト用のサイトは容易に決めることが出来る。新しい製品に対するアイデアが浮かんだら、小さなワードプレスのサイト、そして、ランディングページを開設し、PPCを介してテストを実施する。初期のリサーチでは、既存の「検索」の需要が存在するかどうか、あるいは、自分で需要を作る必要があるかどうかを判断する。

当然、適切にネットワーキングを行っているなら、最初は、主にオフラインの需要を基にオンラインの製品を構築することも可能である。オフラインのネットワーク作りには、経験上、より多くの初期作業、そして、関係者等が必要になるため、基本的には、初期の需要がウェブに存在する製品にこだわるようにしている。

「製品」を検討する際は、次のような「アイテム」を販売することが可能な製品と見なす:

  • 知識
  • 物理的な製品
  • デジタル製品

幾つかの要素を組み合わせることも出来るが、上の3つのアイテムを売れる製品の基本的な種類と私は考慮している。ここから、次の調査を実施する:

  • ブランド名とドメイン(1ワード、もしくは、2ワードのドメインを希望する。キーワードは必須ではない)
  • 検索回数の推測と主要なキーワードのテールの長さ
  • 広範なトピック、または、自分のサイト/製品を挿入することが可能な平面的なトピックで会話が行われているかどうか
  • 製品が、既に人気が高く、広範な製品の一分野になり得るかどうか
  • 当該の製品は、ソーシャルメディアの領域で、成功を収めるチャンスが十分にあるかどうか
  • 既存の製品よりも優れた製品を作ることが出来るか

製品のアイデアの例

例えば、私は不動産をかじっているが、CPR/PMを各不動産の投資家に割り当てるようにしている。大半の製品は、「良い」には該当しない。ソリューションの多くは、単純にあまり良くないか、もしくは、マイクロソフトのDynamics CRM等の複雑なソリューションに仕掛けを加える必要がある。

ウェブ上には、この製品に対する需要があり、現在利用可能なテクノロジーを介して、よりエレガントに、投資の決断および管理に必要な要素を結びつける上で、出来ることは山ほどある。

これは、現在、私が実際に検討している取り組みである。また、より直接的で洗練された形式で、参入することが可能なニッチが存在する、優れた、広範なマーケットを探す戦略の典型的な例である。

ここでは、3つの製品のタイプのうち2つを活用することが出来るかもしれないが、私なら、まずは、オンライン製品のみを取り上げ、その後、トレーニングやコースを展開していくだろう。

製品が必要

product

オンラインの世界で長期的にビジネスを運営したいなら、上下運動の激しい検索サイクルを耐えうる製品とブランドを少なくとも1点は用意する必要がある。クライアントの仕事が製品だと指摘する声もある。その指摘に反論するつもりはない。

しかし、自分で製品やサービスを作り、クライアントに請求するケースと比べ、クライアントの仕事を請け負う場合、藪から棒に、他者の決定(内部の支出の決定、何もかも社内で対応する等)に左右されることが多い気がする。

また、消費者に直接製品を販売する場合も他者に左右される可能性がある。それでも、大勢のスタッフで構成される巨大なチーム、そして、そのチームを管理するチームを必要とする、少数/多数の大規模なクライアントに製品を販売する場合と比べて、SaaSモデル、購読モデル、もしくは、直接製品モデル等を介して、リスクを分散することが出来るメリットはある。

豊富な機会

ウェブ上には今でも無数の機会が存在する。この点は、疑いようもない事実である。広範なマーケットを探し出し、そのマーケット内のニッチを選択する私の戦略は、ここ数年、功を奏している。

まったく関係がない領域を取り上げることもある。関連性について大きく後れを取る領域では、ProBlogger.Net等の掲示板で、当該の業界のサイトを運営し、ソーシャルメディアを積極的に活用しているライターに寄稿を求める。

さらに、オーサーシップのプロフィールを記事に結びつけ、当該の記事をそれぞれのライターのソーシャルチャンネルとサイトで宣伝してもらう。こうすることで、特定の業界において、限られた金額でオーディエンスを増やし、業界の有名で、信頼されている人物と関係を構築する効果が見込める。

何かを売る

熱意と金銭的なポテンシャルのバランスを取るのは難しく、両立しないことが多い。先程掲載した項目を、アイデアを使って前に進む方法、もしくは、そのアイデアにとって、行動を起こすことが理にかなっているかどうかを特定するための指針として利用するなら、確固とした基盤を築くことが出来るだろう。

ここ2、3年間は、大きな変化が立て続けに起きているが、その結果、様々な領域で機会が生まれている。また、「多様化」と言うワード一つで片づけてしまうことも出来るが、理論ずくめのアプローチよりも、より地に根を下ろしたアプローチを採用する方が無難である。

従来のSEOキャンペーンの主な特徴は、あまり変わっていないが、こだわりを捨て、新たな機会を活用しても良いはずである。SEOの黄金時代を個人のウェブマスターとして駆け抜け、複数のオンラインマーケティングで経験を積んでいるなら、尚更だ。


この記事は、SEO Bookに掲載された「How to Think about your Next SEO Project」を翻訳した内容です。

今日のGoogleを前にアフィリエイターとして活躍している人であれば、ここに書かれていることの多くは実施済みか釈迦に説法的な話の気もしますが、何か強引なSEOだけ順位が上げれた時代が少しだけ懐かしくなった私でした。 — SEO Japan [G+]

ソニー損保が公開したインフォグラフィックムービー「あるクルマの一生」

日本の自動車の平均使用年数(新車登録から末梢まで、いわゆる車の寿命)は12.2年。そんな平均的な「クルマ」の一生を、統計情報をもとにインフォグラフィックで表現した動画(ビデオグラフィック)をソニー損保が公開しています。– SEO Japan

まずは動画を見ていただければ。※映像には音楽・ナレーションが含まれています。

主人公である「クルマ」(現在走っている車の42%をしめる2BOXハッチバック型)と、35.8歳の「ご主人さま」(新車を買う人の平均年齢)との出会いからストーリーは始まります。

統計情報は日本自動車工業会が公開しているオープンデータや、ソニー損保が過去に行ったアンケート調査をもとに構成されています。「ドライブ中に歌った経験(97%)」や「車内で打ち明け話をした経験(56.5%)」など、ドライバーには思い当たることの多い数字とともに「クルマ」は最後まで走り続けます。

動画だけでなく動画紹介ページもインタラクティブなインフォグラフィック!
このこだわりは一見の価値ありです。
あるクルマの一生 -平均で見る日本の自動車-(ビデオグラフィック)

あるクルマの一生 -平均で見る日本の自動車-(ビデオグラフィック紹介ページ)

昨年2月に初めてビデオグラフィックをご紹介してから一年弱。非常に少数ですが、昨年後半から日本語のものを見るようになってきました。たった3分でデータを理解できる手軽さのあるツールとして日本でも定着するのか?今年が重要な時期かもしれません。(※本動画は弊社が制作をお手伝いさせて頂きました。) — SEO Japan [G+]

スキーブーム再来?!バブル世代対象のアンケート調査をインフォグラフィックで

シーズンになると必ず話題になる、スキー場の経営難やスキー離れの問題。しかし、実は2012年ごろから回復の兆しが広がっていることをご存じでしたか?その背景はスキー場の営業努力はもちろん海外からのスキー客増加など様々ですが、バブル世代の動向に焦点をあてた調査結果を、SBIホールディングスがインフォグラフィックで公開しているのでご紹介します。
– SEO Japan

スキーブーム再来?!バブル世代対象のアンケート調査をインフォグラフィックで※画像をクリックすると「SBIホールディングス「保険の窓口 インズウェブ」」のサイトに飛び、全体をご覧いただけます。

スキー人口のピークはバブル崩壊後の1993年の1770万人(レジャー白書)。その後スノーボードの流行と反してスキー人口は急激に下降しますが、ちょうど同じ時期に携帯電話やインターネット利用者が急激に伸びています。

スキーブーム再来?!バブル世代対象のアンケート調査をインフォグラフィックでスキーブーム再来?!バブル世代対象のアンケート調査をインフォグラフィックで

40-50代が初めてスキー/スノーボードに行った年の平均が1982年(32年前)とすると、バブル期に親と、その後のスキーブームピーク期に恋人と、現在は仕事が忙しい、もしくは体力が衰えたのでコタツでゆっくり、という事なのかもしれません。

※本インフォグラフィックは弊社がデザインをお手伝いさせていただきました。

スキーブーム再来?!バブル世代の61%が「また行きたい」と回答(インフォグラフィック)保険の窓口 インズウェブ

驚いたのは「今後スキー・スノーボードに行きたいか」という質問に対して「機会があれば行きたい」「機会を作って必ず行きたい」と答えた人は合計で61%と意外と多いこと。交通手段が便利であれば、当時の楽しい思い出を自分の子どもにも体験させたいのかもしれませんね。 — SEO Japan [G+]

検索エンジンの世界国別市場 2014年最新版

検索エンジンといえばGoogleのみが注目される国内市場ですが、海外に目を向けると、意外とGoogle以外の検索エンジンが頑張っている国がまだまだあるのも事実。肝心の米国市場でさえ、Bingが頑張っている結果、Googleのシェアは日本より低いです。今回はそんな世界各国の検索エンジンのシェア率をまとめた記事を。米国、ヨーロッパ、中国、韓国、ロシア、他諸々、、グローバル市場の俯瞰に最適。 — SEO Japan

検索は、世界中のインターネットユーザーを結びつける。このつながりを作るきっかけを与えるのが、検索エンジンである。世界的なブランドにとっては、各種の検索エンジンおよび文化に対して、最適化を行うことで、認知度、ビジビリティ、トラフィック、そして、コンバージョンを高める効果が見込める。グローバルなSEO、そして、コンテンツマーケティングは、今まで以上に重要な存在となりつつある。

2013年、検索エンジン業界の強者と弱者が、世界のマーケットシェアを巡って、戦闘を繰り広げた。米国では、今年もグーグルが国内の検索マーケットの大半を獲得していた。その一方で、ヤフー!がシェアを失い、ビングが着実に勢力を伸ばした。

世界全体を見ると、グーグルが覇権を掌握したものの、ロシア、中国、そして、韓国等の国産の検索エンジンは、ホームでは王座の地位を譲らなかった。

世界の検索およびインターネットの利用は、右肩上がりに増加している。毎年、インターネットを利用する地域は増え続けており、デスクトップおよびモバイルでの、売買、そして、ソーシャルメディアでの交流が盛んに行われている。そのため、グローバルなSEOおよびデジタルマーケティングを担当するマーケッターは、日に日に拡大し、ビジネスを行う場所と言う意味において、世界の縮図ともいえるグローバルな市場で、事業を展開するには、迅速に動く必要がある。

グーグル、ヤフー! & ビングの2013年の成果

グーグルは、米国のマーケットの67%を獲得した状態で、2013年に突入した — このレベルのシェアを初めて獲得したのは、2012年11月であった。comScoreが発表した最新のデータ(2013年11月)によると、グーグルは1月から若干シェアを落とした状態、66.7%で2013年を締めくくろうとしている。

 comScore Explicit Core Search Share Report* November 2013 vs. October 2013

comScoreの明確なコア検索シェアレポート

2013年10月と11月の比較

米国全土 — 家および職場

ソース: comScore qSearch

コア検索エンティティ 明確なコア検索シェア(%) 2013年10月 2013年11月 ポイントの変化

明確なコア検索の合計 グーグルのサイト マイクロソフトのサイト ヤフー!のサイト Askのネットワーク AOL,Inc.

**明確なコア検索では、検索結果を利用するユーザーの具体的な意図を反映しないコンテキスト主導の検索は除いている**

ビングは、16.5%のシェアを確立した状態で2013年に臨み、ゆっくりとしたペースではあるものの、毎月着実にシェアを増やし、2013年11月には18.1%までシェアを伸ばした。

一方、ヤフー!にとっての2013年は、シェアを維持することもままならない1年間であり、12.1%が最も高い状態であった。10月になると、シェアは11.1%に落ち、11月のcomScoreの最新のデータでは、11.2%に留まっていることが判明している。

今年のcomScoreのデータから、ビングとヤフー!による、検索のマーケットシェアを巡る戦いが浮き彫りになっている。このレポートを参考にする限り、6月にビングが獲得したシェアと同じ%のシェアをヤフーが失っていた。

ヤフー!のマリッサ・メイヤーCEOは、この問題に関して、マイクロソフトとヤフー!の検索における提携が、期待された効果を上げなかったと指摘している: 「提携を行う目的の一つは、お互いからシェアを奪うのではなく、共にシェアを増やすことであった。」

2013年の始め、comScoreが非公式にリリースした(結局、注目を浴びることになった)調査は、グーグルの世界での人気を取り上げていた。この調査結果を参考にする限り、2012年の12月までに、グーグルの検索回数は1147億回に達し、同社のシェアは約65%に届いていたことから、世界の検索マーケットを牛耳っていたと言える。

Google Still World’s Most Popular Search Engine By Far, But Share Of Unique Searchers Dips Slightly

しかし、この調査があぶり出したのは、現在のグローバルマーケットにおけるグーグルの地位だけではなかった。

アジア太平洋地域 — インターネットの利用と検索エンジンの人気

アジア太平洋圏のインターネットマーケットは、急速な成長を遂げている。事実、10月にはcomScoreが、アジア太平洋地域は、北米に続き、世界2位の広告市場の地位を獲得しており、2014年の年末までに、インターネット広告への出費が、新聞広告への出費を抜くと指摘している。 comScore曰く、2015年には、インターネット広告は、すべての広告の支出の21.9%を占めるようになるようだ。

また、中国等の台頭する国々では、検索に関して、興味深い展開が起きている。

中国 — 百度、最新の動向

中国は、世界で最も人口が多く、インターネットは一般家庭に普及している。comScoreによると、中国のインターネット人口は、アジア太平洋地域 & 世界で一番多い。

Asia Pacific Audiences

アジア太平洋地域のインターネットユーザー人口

成熟した台湾と香港の成長率は同じ

(吹き出し)中国のインターネット人口は、昨年比で4%増加。一方、台湾と香港はともに2012年3月から2%増加

(左から)中国 348,177(000) インド 73,872(000) 日本 73,640(000) ベトナム 16,055(000) オーストラリア 14,371(000) インドネシア 13,628(000) 台湾 11,861(000) マレーシア 11,800(000) タイ 9,485(000) フィリピン 7,432(000) 香港 4,595(000) シンガポール 3,397(000) ニュージーランド 2,895(000)

さらにcomScoreの調査結果を提供する:

  • 中国のインターネット人口は、3億4700万人を超え、その他の地域のユーザーを加えると、4億6000万人に達する。
  • 中国のインターネットユーザーは、平均で150分間/月オンラインショッピングサイトを利用する。
  • 不動産、自動車、美容/ファッションスタイル等の分野で人気の高いウェブサイトは、数百万人のアクティブユーザーを抱えている。

中国のソーシャルメディアの範囲は、平均を超えているものの、利用は平均以下である:

China Social Networking

中国と台湾でのソーシャルネットワークの浸透度は平均を超えるものの、利用は平均以下。成長するポテンシャルは大。

(左)ソーシャルネットワークの浸透のカテゴリ

世界 82% 米国 79% 英国 77% 日本 53% 中国 86% 香港 79 % 台湾 86%

(右)ソーシャルネットワークを利用する平均の時間(分)

世界 324分 米国 363分 英国 448分 日本 88分 中国 69分 香港 251分 台湾 398分

2013年8月の時点で、comScoreは、中国で人気の高い5つのソーシャルネットワークを報告している:

  1. QQ.com Qzone
  2. QQ.com microblogging
  3. SINA microblogging
  4. Pengyou.com
  5. Renren.com

中国には、厳格な検閲の規定が存在するため、国産の検索エンジンを活用する点は理に叶っている。iResearch Globalの第三四半期のデータ からは、中国の検索エンジンの収益が増加していることが分かり、前年と比較すると成長率は41%近く増加している:

Revenue of China Search Engine Market

中国の検索エンジン市場の収益 2012年の第一四半期 – 2013年の第三四半期

収益(元) % 前四半期比の成長率 % 前年比の成長率

注記: 検索エンジン企業の収益とは、検索エンジンチャンネルの代理店の収益を除く、検索エンジンを運営する会社の収益の合計を指す。

ソース: このデータは、企業側が発表した決算、専門家とのインタビュー、そして、iResearchのスタッツモデルを基に算出し、推測している。

2013年第一四半期、iResearchは、過去3年における中国の検索マーケットの収益のシェアを公表した。百度は、約81%にシェアを伸ばし、明らかに市場を制している。一方、グーグル中国は、シェアを約14%まで減らしていた。

Revenue of China Search Engine Market

中国の検索エンジンマーケットの収益 2010年第一四半期 – 2013年第一四半期

注記: 検索エンジン企業の収益とは、検索エンジンチャンネルの代理店の収益を除く、検索エンジンを運営する会社の収益の合計を指す。

ソース: このデータは、企業側が発表した決算、専門家とのインタビュー、そして、iResearchのスタッツモデルを基に算出し、推測している。

検索のシェアに関しては、6月のレポートを参考にすると、百度は約66%のシェアを獲得し、グーグルは3%に急激にシェアを落としていた。

今年(2013年)、中国の検索エンジンは、覇権を巡り、戦略的なバトルを繰り広げた。シェアを獲得するための一つの手段として、合併を用いる動きが見られた。7月、2番目の規模を誇る検索エンジンのQihooが、3番目に大きい検索エンジンのSogouを買収すると示唆する報道があった。しかし、9月には、Sogouが4番目に位置する検索エンジンのSosaを買収すると報じられていた

また、その一方で、密かに中国最大のEコマースサイトのアリババが、Aliyun Searchを立ち上げていた。Aliyunが中国の市場でどこまでインパクトを残せるのかは、今後の展開次第だが、comScoreが10月にリリースした「China Digital Future in Focus 2013」レポートは、アリババのユーザーが、平均で137分間を同サイトで過ごしていると指摘している。これは、2位のサイトの利用時間の約4倍に匹敵する。

韓国 — モバイルとNaver

Webcertainが公開した調査結果によると、韓国の携帯電話の利用は、その他のアジア太平洋地域の国々、さらには、世界の国々に勝っており、世界の平均の3倍に相当する。2013年の第一四半期、インターネットへのアクセスの60%近くがスマートフォンを介して行われたと、Webcertainのグローバルモバイルレポート 2013は指摘している。

Screen Shot 2013-12-24 at 11.53.08 AM

(上)スマートフォンの契約者 3800万人

携帯電話契約のスマートフォンの契約が占める% 67%

スマートフォン契約者数 前年比で18%の増加

インターネットのトラフィックのうちモバイルが占める% 31.3%

(左下)携帯電話 & タブレットの利用

携帯電話およびタブレットを使ってインターネットにアクセスしたインターネットユーザーの%

2011年6月 携帯電話 32.5% タブレット 6%

2012年第二四半期 携帯電話 50.3% タブレット 6.7%

2013年第一四半期 携帯電話 59.6% タブレット 9.7%

(右下)モバイルOSマーケットのシェア

モバイル経由のインターネットトラフィックを占める%

2012年5月 (上から)その他、iOS、アンドロイド

2013年5月 (上から)その他、iOS、アンドロイド

韓国の検索マーケットシェアを最も獲得しているのはNaverだ。インターネット上で韓国語を使ってサイトを成功に導くためには、Naverにリストアップしてもらう必要がある。comScoreによると、Naverのシェアは2011年から減り、一方、グーグルは多少シェアを増やしているものの、まだまだNaverには遠く及ばない。

South Korea Search Market Share

2014年のNaverでのマーケティング

Naverは独自のビジネスモデルを持っている。基本的には、ヤフー!のサイトと同じように、その他のNaverのサイトに導くポータルサイトだが、エンジンでもあり、多面的な検索結果を用意している(グーグルのユニバーサル検索結果に似ているが、より凝ったフォーマットを採用している)。グローバルなブランドは、出来るだけ多くの場所に出没することで、ブランドへのビジビリティを集めることが出来る。

naver-serp-explained - brightedge

NAVER

SERPの説明

(上から)有料リスティング

製品のリスティング

登録したブログ

登録したウェブサイト

登録したサイトでインデックスした画像

自然な結果

エンサイクロペディアのディレクトリ

ソーシャルの結果

ユーザーが作ったコンテンツ

製品のリスティング

雑誌のコンテンツ

ニュースセクション

Naverで成功を収めるには、検索エンジンに登録し、参加を認証してもらう必要がある。Naverでマーケティングを始める上でのヒントを5つ紹介する:

  1. 韓国語を使うことが鉄則。
  2. NaverのKnowledge iNでユーザー生成コンテンツに参加する。
  3. ブログを運営し、積極的に活動する。
  4. Naverの「Cafe」プラットフォームでソーシャル活動を行う。
  5. すべての取り組みで基本的なオンページSEOを実装する。

日本 — ヤフー!、ソーシャルメディア & モバイル

日本は、世界で四番目インターネットユーザーが多い国である。日本では、ヤフー!のサイトの人気が最も高く、モバイルの利用が浸透している。また、ツイッターとフェイスブックがソーシャルネットワークシーンを牛耳り、大勢のインターネットユーザーが、特にエンターテイメント系のサイトで時間を過ごしている。

5月にリリースされたcomScoreのデータによると、ヤフー!は、6万5000人近くのユニークビジターを擁し、利用者が最も多いものの、約6万4000人が利用するグーグルが肉薄している:

Top Web Properties Japan

利用に関して目立つヤフー!とグーグル

ブログサイトも健闘

上位のウェブサイト – 日本

ユニークビジター ビジター当たりの滞在時間(分)

(上から)ヤフー!サイト グーグルサイト FC2 Inc. NHN Corporation アマゾンサイト マイクロソフトサイト サイバーエージェント 楽天 ウィキペディア NTTグループ

日本のインターネットユーザーは、その他のアジア太平洋地域のユーザーや世界のユーザーと比べて、エンターテイメント系のサイトでより多くの時間を過ごしている。2013年5月のデータでは、エンターテイメント系のサイトの滞在時間が、世界では平均3.5-5時間のところ、日本では約5時間と記録されている。

Japan Websites

日本のウェブユーザーは、同地域および世界のユーザーと比べて、エンターテイメント系のサイトで時間を費やす傾向がある

エンターテイメント系のサイト

訪問するウェブユーザーの% サイトで過ごす平均時間(時)

世界 アジア太平洋地域 日本

5月12日 5月13日

また、comScoreは、日本には1億200万人を超えるモバイルユーザーが存在し、34%以上のペースでスマートフォンの浸透が進んでいると報告している。

Japan Smartphone Users

日本でのスマートフォンの浸透は34.8%に到達

昨年比で40%以上の増加

スマートフォンユーザーのシェア – 日本(%)

ヨーロッパ — デジタル情勢

多数の国々で構成されるヨーロッパでは、国によってインターネットの利用に差があるものの、インターネットユーザーの人口は増え続けており、より大きな機会をマーケッターに提示している。2013年の3月にcomScoreがリリースしたデータによると、世界のインターネットユーザーのうち、ヨーロッパは27%を占めている

Worldwide Internet Audience

世界のインターネットユーザーの分布

オンラインユニバースの中心は米国ではない

1996年 米国外 34% 米国 66%

2012年 米国外 87% 米国 13%

アジア太平洋地域 42 % ヨーロッパ 27% 北米 14% 中東・アフリカ 9% ラテンアメリカ 8%

ヨーロッパのデジタル情勢をかいつまんで説明していく(comScore 2013年3月):

  • イタリアのインターネットユーザーは、昨年と比べて17%増え、ヨーロッパで最も増加するペースが早い。
  • トルコは若年層のウェブユーザーが多く、一方、ドイツは熟年層にも浸透している。
  • 2012年12月の段階で、EU5ヶ国(イタリア、フランス、ドイツ、スペイン、英国)のモバイルデバイスの75%をスマートフォンが占め、スマートフォンユーザーは2300万人を超えている。
  • ヨーロッパのインターネットユーザーは、ソーシャルネットワーク、または、ブログで平均6.7時間/月を過ごしている。
  • ヨーロッパのウェブユーザーのうち10人に8人が、ニュースサイトや情報サイトにアクセスしている。
  • スマートフォンユーザーの約14%が、デバイスを介して製品やサービスを購入し、スマートフォン経由の買い物客の37%は、服やアクセサリを買っている。

ヨーロッパでは、グーグルが検索市場を独占しており、シェアの86%を獲得している(米国よりも遥かに高い)。そして、Yandexが2位につけている。

インターネットの利用に関しては、comScoreのデータを見ると、トルコが最も検索回数が多いものの、インターネットを利用する時間は英国が最も多い。

Engagement across EU audiences

ヨーロッパでのインターネットの利用

ヨーロッパでは、平均で27時間弱インターネットが利用されている

(上から)英国 37.3

トルコ 31.0

オランダ 30.6

ポーランド 29.3

フィンランド 27.8

フランス 27.7

ヨーロッパ平均 26.9

ロシア 26.1

ノルウェイ 24.9

ドイツ 24.6

スペイン 23.8

ベルギー 22.4

スウェーデン 22.0

ポルトガル 20.8

デンマーク 20.6

アイルランド 19.5

イタリア 18.5

スイス 16.6

オーストリア 14.4

(吹き出し)ベルギーは、利用時間/ビジターにおいて、ヨーロッパで最も伸びが大きかった。1年前と比べ、インターネットを利用する時間が2時間増している。

また、ヨーロッパのインターネットユーザーは、eBay、フェイスブック、そして、アマゾン等のサイトでも、検索を行っている。

European Websites

ヨーロッパのインターネットユーザーは、グーグルとYandexだけでなく、フェイスブック、eBay、アマゾンでも検索を行う

(右上)検索エンジンのユーザー当たりの検索回数

ロシア — インターネットの利用とYandex

アジアとヨーロッパ諸国の間にあるロシアは、comScoreのデータによると、ヨーロッパのインターネットユーザーの大半を抱えている。そのため、同国の国産の検索エンジン、Yandexが世界で4番目にユーザーが多いことも納得できる。

Europe Countries Online

ヨーロッパ諸国のインターネットユーザーの人数

4億800万人を抱えるヨーロッパのインターネットユーザーの15%をロシアが占める

(左)前年比の成長

(左中央)ユニークビジターの合計

(吹き出し)イタリアとロシアは、特に増加ペースが速い — それぞれ、17%と15%。

Yandexにとって、2013年は浮き沈みの多い1年間であった。Islands(次世代のリッチスニペットテクノロジー)をリリースする一方で、創業者の一人、イリヤ・セガロビッチ氏が帰らぬ人となった

今年(2013年)の始めには、2012年の11月 & 12月の段階で、月間検索クエリの数で、Yandexがビングを上回ったと言う報告が上がってきた。2012年12月、Yandexは、48億4000万件のクエリを処理し、マイクロソフトは、44億8000万件のクエリを処理していたようだ。世界のシェアに換算すると、Yandexが2.8%、一方、ビングは2.5%であった。

Bloombergがリリースしたさらに新しいレポートでは、Yandexの検索のシェアはロシアで62%、グーグルは26%、そして、国産の別の主要な検索エンジンのMail.ruが約9%を獲得していることが判明した。

Yandexは、ウクライナやトルコ等の海外への拡大に向けた取り組みを強化しており、ロシア語以外の言語にも対応している。事実、CNNの報道によると、Yandexは、参入するマーケットで、グーグルに続くNo.2の検索エンジンになることを戦略に掲げているようだ。

また、収益のデータを見る限り、Yandexは順調に成長しており、2013年の第三四半期の収益は、2012年の同時期よりも40%多く、約3億2000万ドルを記録している。

2014年版 世界を見据えた最適化の5つのヒント

国際的なブランドにとって、グローバルな最適化は欠かすことの出来ない取り組みである。検索エンジン、そして、地域の文化には差があるものの、グローバルなSEOを行う上で有効なアドバイスを幾つか提供していく:

1. 地域のユーザーを理解する

グローバルSEOとローカリゼーションを取り上げた9月のコラムでは、各地域と言語において、答えを用意する必要のある重要な問いを提示した。この記事の一部を以下に掲載する:

  • キーワードリサーチ: 自分のビジネスのオーディエンスにとって、どのトピックが重要なのか?フレーズ/キーワードの形で、どのように関心を表現すればいいのか?検索の要求にどのように転換すればいいのか?ヘッドとテールの用語(& グループ)にクローズアップすることは可能か?
  • 競合者分析: 言語、地理、そして、検索エンジンの組み合わせにおいて、競合するサイトはどこか?競合者はどのキーワードに力を入れているのか?そのキーワードは、自分のビジネスおよびオーディエンスにとって重要か(重要なら、ターゲットのキーワードに加えよう)?競合者はどのサイトからリンクを獲得しているのか?そのサイトは、自分のビジネスと関連しているか?そのサイトのユーザーにとって、自分のサイトのコンテンツに向かうリンクは適切か?
  • コンテンツ計画: 再利用するつもりの既存のコンテンツにターゲットのキーワードを盛り込むことは可能か?ただし、無理やり組み込んではならない。可能ではないなら、新しいコンテンツの作成を検討しよう。それぞれの組み合わせのオーディエンスは、どのように情報を取得しているのか?好むフォーマットは何か(例: テキストとビジュアル)?このフォーマットに一致するコンテンツを作る計画を立てているのか?

2. 地域に的を絞ったコンテンツを作る

営業を行う地域のオーディエンスに接触するつもりなら、その地域の文化に見合ったコンテンツを作るべきである。様々な文化圏で、マーケティングを行う際に注意するポイントを幾つか挙げていく:

  • その文化にとって、重要な価値は何か?タブーとされているのは何か?
  • 自国独自のコンテンツの作成に取り掛かっている場合、当該のコンテンツの感情は、別の言語でも、十分に伝わるのか?
  • その他の検索エンジンの言語の要件に従う必要がある — 例えば、Naverで成功を収めるためには、ネイティブの言語を利用する必要がある。
  • それぞれの検索エンジンで、贔屓してもらえるコンテンツのタイプを把握する — 世界共通ではないので注意しよう。

3. SERPのレイアウトを理解する

世界中のマーケッターの大半が、グーグルの検索エンジンを活用しているが、米国のSERPで2013年にもたらされた変更点、そして、この変化が2014年のSEOに与える影響を理解することは重要である。

また、次の取り組みにも力を入れる必要がある:

  • 地域の検索結果のカルーセルを意識して最適化を行う。
  • Naver、Yandex、百度等、その他の検索エンジンのSERPの構成も把握する。
  • ユニバーサル検索の結果とモバイルの検索結果に対して最適化を行う方法を極める。

4. 地域の規制を考慮する

ロシアや中国等の国々は、特別なインターネットの規則を定めている。海外でビジネスを実践するなら、その国で受け入れられる慣習とコンテンツを理解し、ルールに従う必要がある。

以下に、熟知しておきたいトピックを幾つか挙げていく:

5. 適切な人材とテクノロジーを投入する

世界の各地域でマーケティングを行うには、接触を望む地域に人材を配置する必要がある。現在の取り組みをそのまま別のマーケットにコピーしてしまうと、ブランドとオーディエンスが分断されてしまう可能性がある。国際的なブランドなら、言語、条件、コンテンツ、イメージ戦略、スタッツの策定、そして、成果を記録するために用いるテクノロジー選択に至るまで、ありとあらゆる取り組みに貢献する国際的なスタッフの存在が欠かせない。また、地域での検索のパフォーマンス、検索エンジン、デバイス、そして、SERPのタイプを管理する上で有効なテクノロジーを選ぶことも肝要だ。

2014年の全体像を理解する

グローバルなSEOを行う上で、今回紹介した提案は役に立つものの、2014年に向けたより広範なSEO戦略 & コンテンツマーケティング戦略と併せて、実施する必要がある。この全体的な戦略を策定する上で、参考になりそうな情報を挙げる:

  1. 2013年に劇的に変化したSEO & 2014年を勝ち抜くための条件
  2. 安全な検索を千載一遇のチャンスに変える安全な検索の五箇条

2014年、皆さんのSEOとコンテンツマーケティングが成功することを心から願っている。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「The Global SEO & Content Marketing Landscape」を翻訳した内容です。

筆者が日本のYahoo!のエンジンはGoogleであることを認識しているかは不明ですが、、、グローバル展開したいと思っているあなたには情報満載の記事でした。しかし検索エンジンのシェア以上にインパクトがあったのは、1996年にはインターネットユーザーの66%が米国だったのが、2012年にはたったの13%になっているという事実。それだけアジア、ヨーロッパでネットが普及してきたということでしょうし、今後アフリカや途上国の人口増加も含めても米国市場のシェアは下がる一方でしょうね。セカイで勝負したいと思っている方も米国以外の国に今から目を向けていけば意外な商機&勝機があるかも? — SEO Japan [G+]

Googleが道順を検索順位の要素にするかもしれない話

Googleでご近所情報やお店の場所を検索した際に地図情報が同時に表示されることは普通にありますよね。これがスマホ、Google Glass等のモバイルデバイス、または諸にカーナビともあれば、場所はもちろん、その場所へのルートが同時表示されるようになることは普通に想像がつくでしょう。その際、同じような店が多数ある場合、どの場所から表示すべきなのでしょうか?エリアをある程度絞り込んだ後は、レビュー数や評価ポイントを参考に表示順を決めるべきでしょうか?それとも、より自分の現在値に近い店から表示すべきでしょうか?全ての人に最適な答えを返したいGoogleの選択肢とはいかに。久々のSEO by the SeaからGoogleの進化を考える上でも興味深い問いを。 — SEO Japan

大学生の頃、私は現地のレストランで調理のアルバイトをしていた(腹を空かせた大学生にとっては、食事付きのバイトは魅力的であった)。私がバイトをしたレストランの1つは、街の中心地、メインストリートの終わりにあり、地元の常連客でいつも賑わっていた。評判は高く、口コミで店の噂は広まっていった。私は別のレストランでもアルバイトをしていた。このレストランは、街の中心からは遠く、州間ハイウェイの傍で営業していた。評判はあまり良くなく、常連の客も少なかった。客の大半は、食事時に、休憩するドライバー達であった。そのほとんどは、ハイウェイから見える「食事」の標識に吸い寄せられてやって来ていた。

前者のレストランの常連客の多くは、場所を調べることなく、地図を見ることなく店に来ていた。それだけ、有名なレストランだったのだ。 後者のレストランの客は、初めて店を訪れる客ばかりであり、ハイウェイの標識を頼りに、足を運んでいた。現在、この場所には、別のレストランがあるが、この店の客も同じように、モバイルデバイスの地図やナビゲーションアプリ、もしくは、車載のカーナビで発見し、店にやって来ているはずである。何でこんなことを話したかと言うと、実は最近グーグルに付与された特許について、納得できない点があったためだ。

A screenshot from the patent that shows the different parts of a ranking system for local search that includes directions and reviews.

今週、グーグルに付与された特許は、検索エンジンが、実際に訪問することが可能な店舗に対するルートを探す頻度等、「人気」のシグナルを検索エンジンが検証する仕組みを描いている。また、この特許は、ルート検索が少ないケース等、場合によっては、グーグルが、店舗のレビュー等、代わりのシグナルを使って、ページのランキングを行う可能性も指摘している。

この特許の4名の発明者は、数年前にブログの記事「グーグルマップ、そして、地域の検索ランキングの要素としてのルートをGPSを使って是正」の中で触れたグーグルの報告書を綴っていた。その報告書とは、「ハイパーローカルなルートベースの店舗のランク付け」(PDF)である。

ルートのリクエストとレビューの数の相関関係

グーグルのルートをランキングシグナルとして利用する技術を説明するため、この報告書に言及していたが、記事では、店舗のレビューの数とルートの利用を比較する点を指摘するセクションは取り上げていなかった。この結論は、とても刺激的であった。

店舗に寄せられるレビューの数と店舗へのルートを検索する回数の間に、相関関係があると考えられているようだ。グーグルが実行した調査の詳細は省略したが(興味がある方は、上のリンクをクリックして目を通してもらいたい)、比較の結論を以下に掲載する:

この実験では、ルートの記録をその場所の人気/重要性の代わりに利用することが出来るかどうか評価している。私達は、ルートベースのシグナルと、場所に対するレビューの数(通常、人気を計測する要素として受け入られている)との相関関係を比較した。レビューの数は、グーグルのビジネスディレクトリから抽出し、ウェブ上の各種のデータソースに掲載されているレビューの総数を用いている。

…結果のランキングと場所に寄せられたレビューの数の間には明確な相関関係が見られた。よって、ルートのログは、場所の人気を示唆すると言うことが出来る。

この報告書は、この結論の重要性も説明している:

  • ルートのログは安価な金額で集めることが出来る。
  • ルートは、ユーザーによるレビューが場所に投稿される頻度よりも、遥かに多くリクエストされる。
  • ルートのログは、「ほぼリアルタイム」で、レビュー、さらには、ページランク等の他のタイプのシグナルでは、把握しにくい感情の変化を示す。
  • ルートのログは、レビューよりも広範なタイプの場所に対して提供されている。

この特許と報告者が同じ人物によって作成されている点以外にも、この2点の文書の間には、一致する部分が数多く見られる。

それでは当該の特許を紹介する:

地域の検索クエリによって返される場所のルートベースのランク付け

発明者: Hector Gonzalez、Petros Venetis、Christian S. Jensen、Alon Y. Halevy

付与先: Google

米国特許番号: 8,538,973

付与日: 2013年9月17日

申請日: 2010年6月4日

概要

地域の検索クエリの検索結果をランク付けするシステムおよびメソッド。地域の検索クエリ、そして、ユーザーの現在地の情報が、送信されてくる。次に、地域の検索クエリを満たす2ヶ所、または、2ヶ所以上の場所が特定され、それぞれの場所に対して、ユーザーの現在地から、それぞれの場所への距離が算出される。

続いて、少なくとも部分的において、2ヶ所、または、2ヶ所以上の場所の人気、そして、ユーザーの現在地からの距離を基にしたスコアに応じて、ランク付けが行われ、一連の場所に対するランキングの結果を生成する。その後、場所に対するランキングの結果が、ユーザーに提供される。

この特許は、ルートのリクエスト数が、地域の結果に対する人気を計測するランキングシグナルとして、そして、より望ましい結果を検索エンジンのユーザーに提供する上で、有益である別の理由も用意している:

  • ルートのリクエスト数は、特定の距離以内のページを格付けするためだけに用いられる — 食事するために、一定の距離を超えてドライブする可能性は低い。ただし、アンティークショップや、史跡を訪ねるためには、さらに長い距離をドライブすると思われる。
  • 歩行ルートのリクエストが行われる場合、さらに距離が短いと推測される。
  • ウェブページへのリンクの本数等をベースとしたランク付けは、実際に訪問することが可能なスポットの実際の人気を正確に反映しない可能性がある。

ルートリクエスト検索機能

この特許は、固定のルートのリクエストとモバイルのルートのリクエストの違いを明記している。モバイルのリクエストに対して集められる距離は、検索エンジンのユーザーの実際の位置を、デスクトップを経由した場合よりも、遥かに正確に特定することが出来る。モバイルのロケーションは、WiFiの位置特定、または、携帯電話の中継塔まで遡ることが出来るためだ(三角測量を介して)。

ルートに関する情報が集められると、リクエストが行われた時間、曜日、さらには、提示された距離に関する情報も保存される。すると、朝食の人気が高いレストラン、夕食、または、夕食後にフードの注文が増えるナイトクラブ等を表示することが出来るようになる。また、異なるタイプの店舗に向かうために、ユーザーが進んで移動する距離を把握することも出来る。

時間などの特徴を検討する際、次のような、その他の人気に関するシグナルも考慮される可能性がある:

  • 場所に関するユーザーによる評価
  • 場所のに関するーザーによるレビュー
  • 場所に関連するウェブページのクエリに依存しないランキング

ある場所よりも別の場所に移動することをユーザーが好むなら、その点も、そのスポットに対するローカル検索のランク付けにおいて考慮される。

結論

この記事の冒頭で述べた例の中で、私は二軒のレストランに言及した。一軒目は、とても見つけやすく、口コミによる宣伝によって、大勢の客を集めていた。二軒目のレストランよりも、遥かに多くのレビューが寄せられるはずである。また、とても分かりやすい場所で営業を行っていた。

二軒目のレストランは、一軒目のレストランと比べると、評価は落ちるものの、交通量の多いハイウェイの傍で営業するメリットを享受し、レストランのことを一度も聞いたことがなく、また、二度と戻ってこないであろう一見の客を獲得していた。このレストランは、州間ハイウェイから数百メートルの距離にあり、ハイウェイを移動するドライバーがルートをリクエストする際に、取り上げてもらえる確率は高い。

二軒目のレストランにやって来る客は、レビューを残す可能性が低い — 食べ物はこれと言って美味しいわけではないが、手っ取り早く腹を満たしたいドライバーにとっては、十分なレベルであった。交通流の多い州間ハイウェイの近くに位置することが、人気の源であった。

数日前、友達が、最高のハードウェアストアを探している人物に対して、32キロほど離れた店を紹介していた。数キロ以内にもハードウェアストアは存在するものの、品質の高い製品の在庫の量は、遠い店と比べると、遥かに少ない。

このように、素晴らしいレビューが一貫して寄せられるスポットは、移動距離で人気を獲得しているスポットよりも、場合によっては、良い選択肢となる。しかし、大半の個人的なニーズを満たす上では、わざわざ遠い店までドライブすることはない。

グーグルが、スポットへのルートのログ等、人気のシグナルを実際に利用しているかどうかは定かではないが、大勢のユーザーはレビューを求めているため、グーグルが店に対するレビューを集め、提供したがっていることは確かである。

グーグルは、ルートの情報のみを使って、あるいは、レビューの情報と合わせて、地域の検索結果のランク付けを行っている可能性がある。恐らく、店を検索するために時間を割くことを考慮すると、ユーザーは双方のタイプの情報を調べていると考えられる。モバイルデバイスで検索を行っているなら、レビューの情報を得る余裕はないだろう。


この記事は、SEO by the Seaに掲載された「Driving Directions vs. Reviews as Ranking Signals for Google Maps」を翻訳した内容です。

もちろん「絶対的回答はない」ということは簡単ですし、「切り替えられるようにすればいい」のもまた事実ですが、できるだけより多くの人にとって満足度が高い回答を提供したいのがGoogle魂。例えば「渋谷 ラーメン屋」1つをとっても、その人の過去の履歴はもちろん、検索の時間帯によっても、人気店から表示するか近場の店から表示するか、絶妙な加減で適度に両者をブレンドした順番で表示するか、無限の可能性がありそうです。夜中、さらにはその数時間前に飲食店検索をしていれば、「限りなく酔っ払っており締めのラーメンを食べたいに違いない」と判断し、レビュー無視で近場の店から順番に表示させるといいかも?車で移動中で検索中には刻々とロケーションが変化するようであれば、そのスピードに応じて進行方向**kmまでを追加検索対象にし「10分我慢してでも食べたい」人気店を表示するなんてことも?こういうことを考えていくと、サーチマーケティングやそれこそ新サービスの需要まで新たな発想が浮かびそうですね。 — SEO Japan [G+]