“本物の”ピボットを成功させる方法

日本のスタートアップ業界(?)でもお馴染みになってきたピボットという言葉。当初のビジネスモデルや製品戦略を市場や顧客ニーズに合わせて方向転換することを指しますが、ともすれば最初に考えた(本人的には素晴らしすぎる)アイデアに固執しがちな起業家にとって、時にピボットを必要に応じて行えるかがスタートアップ成功の大きな鍵ともいわれています。とはいえ、言葉でいうのは簡単ですが、適切なピボットの決断はまた難しいのも事実。今回は正しいピボットを実現するためのる様々なアドバイスを、自らのスタートアップをSalesforceに売却した経験もある筆者が語ります。 — SEO Japan

続きを読む “本物の”ピボットを成功させる方法

リンクは永遠に不滅です

ペンギンアップデートが数週間後に実施予定ということで、SEO業界を中心に盛り上がっているようです。これまで以上にSEOを意識しすぎたリンクに対する取り締まりが厳しくなるという噂もありますが、リンクがSEOに重要であり続けるのもまた事実。今回はそんなリンクにまつわる様々な噂を検証した記事をサーチエンジンランドから。 — SEO Japan

先月投稿したコラム「2013年に消えてもらいたいリンクの作り話」でも取り上げたが、恐ろしくひどい情報が、次から次へとウェブ上に配信されており、はっきりと誤りを指摘しなければならない。そのため、私のような人達に仕事が回ってくるのも事実だが。リンクの医師のような気分になる。まるでリンクの分析医である。根拠のないリンクやリンク構築に関する主張を行う人達には感謝している。

以下に、あるコンテンツサイトのオーナーから聞かされた作り話を幾つか挙げていく(彼らの情報源は、SEOストラテジストやリンクストラテジストだ)。

1. アンカーテキストは2013年にはランキングシグナルとしての役目を終える

随分と無謀な主張である。確かに、アンカーテキストを操作することは可能であり、また、今でも好きなアンカーテキストのリンクを買うことが出来る。そして、グーグルは、遠く離れた場所からでもこのような行為を見つけることが可能だ。しかし、だからと言って、すべてのアンカーテキストリンクが役に立たなくなるわけではない。

アンカーテキスト自体は問題ではない。アンカーテキストを含むコンテンツをサイトに配置する人の信頼性と意図が問題なのだ。米国議会図書館のサイトが、「Consumer Product Reviews」と言うアンカーテキストを使ってConsumer Reports Magazineのサイトにリンクを張った場合でも、シグナルとして無効なのだろうか?間違いなく有効である。

ソースのシグナルの信頼性が全てである – 全く信頼されていないサイトから生じるアンカーテキストと昔から信頼されている点を検索エンジンが心得ているサイトから始まるアンカーテキストの間には雲泥の差がある。

2. リンク切れリンク構築は効果がない

リンク切れリンク構築と言う用語を聞いたことがないなら、まずは、ガレット・フレンチ氏が投稿した「リンク構築アウトリーチ: 全ての機会を価値を最大限に利用する5つのステップ」に目を通し、特に次のパラグラフに注目してもらいたい。

リンク切れのページに新しい、代わりのページを提案する

リンク切れ発見ツールを使い、かつて、幅広くリンクを集めていた価値の高いページであったものの、現在は削除されている、無効になっている、あるいは、アフィリエイトリンクしか掲載されていないページを見つけたら、ラッキーである。このかつて有益なページに、自分のマーケットにとって利益のある関連するコンテンツが含まれていたなら、リサーチを行い、リライトし、同様のコンテンツにリンクを張っている人達に接触する価値はある。

リンク切れリンク構築は、うまくいく時もあれば、笑えるほど失敗する時もある。私のウェブサイトはとても古く、手書きに近い代物であり、リンク切れが多数発生している。リンク切れ発見ツールのXenuが根をあげるほどだ。

そのため、私のもとには、毎月のように善良な人達から、リンク切れを直して、存在しないサイトではなく、自分のサイトにリンクを向けてもらいたいと言う要請が届く。なんて親切な人達なんだろう。私のコンテンツが今後も役に立つように手を貸してくれるのだ。ただし、いきなり命取りになる過ちを犯していることが多い。メールが次のような文章で始まるのだ:

ウェブマスターの方へ

この時点で削除決定。私の名前はウェブマスターではない。私のサイトにはEricWard.comと言う名前が与えられている。ロゴにも名前が記されている。私の写真までロゴに掲載されている。「ウェブマスターの方へ」でeメールが始まると言うことは、私のサイトを訪問していない何よりの証拠である。その時点で、信頼性はゼロである。にも関わらず、アンカーテキストまで求める人達もいる。

以前、大学の経営学科の教授が作成した大学のサイトでリンク切れを見つけたことがあった。このリンク切れは、オンラインパブリシティに関するサイトへのリンクであった。そこで私は教授にeメールを送り、自己紹介し、200本を超えるコンテンツパブリシティとリンク構築に関する投稿が集められたライブラリのURLを送ってもいいか尋ねた。

教授は無効になったリンクを削除し、再びサイトにリンクを張ってくれた。重要なのは、いかに適切に遂行するかである。

3. 2013年、リンクは最も重要なランキングシグナルの座をソーシャルに明け渡す。

呆れるほど浅はかな主張である。内部情報があるわけではないが、私には18年以上に渡って検索に携わった者の勘がある。

簡単な質問に答えてもらいたい。検索エンジンを運営しているなら、結果を一つのユーザー生成型のシグナルではなく、様々なシグナルから選びたいのではないだろうか?また、ユーザーの意図に応じて、シグナルを選択したいのではないだろうか?

グーグルからログアウトしたに行う検索は一つや二つではない。その場合、グーグルはどのようなソーシャルシグナルを利用するのだろうか?

Example Search done while logged out for demonstration purposes only.

ログアウトした後に行った検索の例(デモ用)

グーグルからログアウトして、上の検索を行う場合、出来れば匿名で作業を行いたい。私が築き上げてきたイメージを崩したくない。

上の例はあくまでも冗談だが、言いたいことは分かってもらえたはずだ。プライベートで、または、特定のシグナルに結果を左右されない方法で、毎日のように多くの検索が行われている。 この素晴らしい記事の中で、アミット・シングハル氏が指摘しているように、私はリンクが複数の主要なシグナルの一つになるものの、消えることはないと確信している。リンクには無視することが出来ないほどの多くの有益な要素が詰まっているのだ。

今後もリンクの作り話を歓迎する。聞いた、または、読んだことがあるリンクおよびSEOに関する断定的な主張を教えてもらいたい。私が裁定を下す。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「The Link Shrink Is In: 3 Crazy Linking Assumptions」を翻訳した内容です。

2番目のリンク切れリンク構築は米国ならではの地道な手法でしたが、1番目と3番目は、SEOの知識がある程度ある人であれば納得感ある内容だったのではないでしょうか?まだまだ過度なリンク構築がはびこる日本ですが、次回のペンギンアップデートの内容も気になりますし、その結果に伴い、リンクにまつわる様々な話がまた出てくるのでしょうね。 — SEO Japan [G+]

データ・インフォームドとデータ・ドリブンの違い

ビッグデータをかつてない規模・レベルで解析できるようになりつつある現代、そのデータに学んだ知見を元に実際のアクションに活用するデータドリブンなマーケティングが求められる時代になってきました。とはいえ、データドリブンということは簡単ですが、本当にデータに基づいた適切な行動が取れているか、というのは全く別の議論であり、ともすればその場限りの低いレベルでの知見しか学び切れていないデータインフォームドの状態になりかねない、というデータドリブンマーケティングにおける懸念点をアンドリュー・チェンから。 — SEO Japan

メトリクスは、あなたが整備することができる製品戦略の反映にすぎない
データが強力なのは、それが実体を伴うだからだ。多くの起業家にとって、実験データは、他の何にも―ベストプラクティスや、素晴らしい教育と肩書を持つ人にも―勝る。そして、それには正当な理由がある。それはまさに、疑い深い人の持つ最高の武器で、スタートアップが新しく革新的な方法で問題を解決するのを助ける重要なツールなのだ。

深入りするのは簡単だ―それが、“データ・インフォームド”と“データ・ドリブン”の区別だ。私が最初にその話を聞いたのは2010年のFacebookの講演だった(この記事の下に埋め込んだ)。結局のところ、メトリクスは、あなたがすでに持っている製品戦略の反映にすぎない。それは、既存の製品がどう機能するかということや、既存オーディエンスを基にあなたがすでに築いたものに基づいているにすぎず、自ずと限りがある。データ・インフォームドであるとは、成功する製品を築くために必要な情報のほんの一部分だけを持っているということをあなたが認識していることを意味する。最終的には、それらのデータを元にあなたの製品が、他の新しいオーディエンスをターゲットにすることができたか、または全く異なる優れた機能を備えることができたかなのだ。データはあなたがすでに築いたものに基づいたスナップショットを基に作られ、一般的には、あなたは1回に2~3個の変数を変えることができるが、それは限られている。

これは、あなたは極大に向かったイテレートの方法を知っているが、最大の市場で最高の結果を得る方法を理解するための十分なデータを持っていないことを意味する。

データを謝って必要以上に簡略化することがないようにすること
つまり、データ・インフォームドとデータ・ドリブンの違いは、私の考えでは、あなたが何千もの継続して変化する変数を使って解決している厄介な問題の1つの欠片として、データを比較検討できるかということだ。データは実体があるが、時々、統計的に見方が偏る。全てが最適化問題ではないため、それは適切なツールでもない。そして、自分の意思決定を今測定できることだけに任せることは、より重要な問題のマクロの側面をしばしば後回しにする。

データ・ドリブンのアプローチが弱い意思決定を招くいくつかの点を検証しよう。

データは、時に統計的に偏りすぎることがあり、気づかなければその代償は大きい
データ・ドリブンであることの最初の問題は、あなたが集めることができるデータは、その性質上、固定できない形で統計的に偏ってしまうことがよくあるということだ。

以下の条件が満たされる時にはデータを集めるのは簡単だ:

  • データを集めるための多くのトラフィック/ユーザーを持っている
  • データを素早く集めることができる
  • 何が良くて何が悪いかの明確なメトリクスがある
  • 自分が持っている製品(持ちたいと思っている製品ではない)を使ってデータを集めることができる
  • 費用がかからない

このような種類のデータは、ホームページ上のサインアップ率のようなことに適している。それらは、サイトの最も訪問者の多い部分であることが多く、明確なメトリクスがあるため、数日間実験を行ってデータを素早く回収することができる。

対照的に、長期保持率を測定したいのなら、それはもっと難しい。もしくは、ユーザー体験の長期的認知や、重要だがニッチな機能(アカウント削除など)の影響力を測定しようとする場合もだ。これらは全て、ものすごく難しい。なぜなら、長い時間を要するか、お金がかかるか、集めるのが不可能なデータポイントであるからだ―人々は、1か月以上の保持率がどうなのかを見るために1か月も待てない。

にもかかわらず、これらのメトリクスは、時に最も重要な解決すべき存在でもある。

さらに悪いことに、“データ・ドリブン”の考え方を持って、長期的な保持率に対するサインアップ率のような具体的なデータポイント間でメトリクスをトレードオフしようとするケースを検討するのだ。データの役割に関してあなたがよりマクロな賢明な視点を持たない限りは、保持率が勝利を収めるのは難しい。短期対長期のトレードオフは、浅いデータではなく深い思考を要するのだ!

全てが最適化問題ではない
もっとマクロレベルでは、最も重要な戦略的問題は最適化問題ではないことに注意しなくてはいけない。最初から、つまりあなたが製品を選択する時から始めよう。例えば、あなたは、消費者もしくは法人もしくはSBMをターゲットとした素晴らしいビジネスを築くことができる。同様に、あなたは、ウェブ先行(Pinterest)もしくはモバイル先行(Instagram)のビジネスを築き、どちらも成功することができる。これらは、マーケットサイズやモバイルの成長のような一般的なパラメーターを感じるにはいいかもしれないが、最終的に、それらは、あなたが満足する決断をすることが重要なとても大きな市場なのだ。これらのケースの場合、あなたはデータ・インフォームドになることが強いられるが、データ・ドリブンになることは難しい。

これらのタイプは、イノベーションのジレンマの中で議論されているように、破壊的イノベーションを業界が経験している時に、質問が特に重要となる戦略だ。この本の中で、クレイトン・クリステンセンは、成功を収めて1つのエリアで大きな収益ベースを築く会社のパターンについて議論している。彼らは、コアビジネスを10%増やすことの方が同じことをするために新しいビジネスを作るよりも大抵簡単であると気付くが、この考え方が次第に彼らの崩壊を招く。これは、メインフレーム対PCから、ハードウェア対ソフトウェア、デスクトップ対ウェブ、今ではウェブ対モバイルと、テクノロジー業界で何度も起こった。現職者は自分が考えていることは正しいと思ってやっている―既存顧客ベースの話を聞き、1パーセント基準から収益を増やし、一般的には最もデータ・ドリブンなことをしようとする。しかし、業界がどのように進化し改善するのかのビジョンを持たなければ、大企業は次第に破壊される。

直ちにデータを活用する
戦略的だろうと戦術的な問題だろうと、同じようにデータを活用することが重要だ。自分がしようとしていることに対してビジョンを持つこと。正当性を認証してあなたがそのビジョンをしっかりと進む手助けするためにデータを使用し、それをあなたがデータ・インフォームドのやり方で実行し始めることができるほどに小分けする。たまたま安く/簡単に/早く集まったデータの浅はかな分析によって、あなたの起業家的探究心からそれないようにすることだ。

データ・インフォームド対データ・ドリブンに対するFacebookの考え方
最初にこの記事をインスパイアしたアダム・モセリによるFacebook動画を紹介する。彼は、複数の写真アップロードの例を使用し、どのようにワークフローを最適化するためにメトリクスを使用するかを説明している。以下に埋め込んだ動画を見るか、YouTubeで見よう


この記事は、@andrewchenに掲載された「Know the difference between data-informed and versus data-driven」を翻訳した内容です。

ビッグデータに無駄に踊らされない知識として勉強になった記事でしたし、例え活用できたとしても最適化に囚われすぎることの危険性に関しても認識しておきたい、私もデータを活用した最適化事業に携わっている者としてと感じました(実際、私たちも最適化ではなく最大化とあえて呼んでいます)。また最後に紹介されている、この記事が書かれるインスピレーションともなったFacebookのYouTube動画、データドリブンなウェブサービスを構築する上でかなり参考になる事例ですので、英語がわかる方であれば是非ご覧ください。 — SEO Japan [G+]

Google、大規模なペンギンアップデートを数週間後に発動と予告

先週、Googleが大幅な更新をしたというニュースがSEO業界を流れましたが、どうもペンギンアップデートではなかったようです。しかしその後、Google自ら本当のペンギンアップデートを数週間後にリリース予定という発表を行ったということでその詳細をサーチエンジンランドから。日本でも数々のウェブサイトの順位を没落させたペンギンアップデート、さて今回はどうなるのでしょうか。。。 — SEO Japan

penguin3月、グーグルのウェブスパム対策チームを統括するマット・カッツ氏は、スパム対抗策のペンギンアップデートを今年の後半に大幅にリフレッシュすると明言していた。そして、本日、新たに情報を提供した – もう少しの辛抱だ。あと数週間後に発動する – とカッツ氏は述べたのだ。しかし、次回のペンギンアップデートが、ペンギン2なのか4なのかで混乱が生じている。個人的には4になると理解している。それでは詳しく見ていく。

今週のランキングの変化はペンギンではない

大勢の人達が指摘していた今週のランキングの変化の原因が、グーグルによるアップデートはないかと考えているパブリッシャーは多い。 しかし、何が起きても、グーグルは情報を公開しない方針を固めている。

それでも、カッツ氏は、 ツイートの中で3月に予告した大規模なペンギンアップデートではないと指摘している:

続けてカッツ氏は、次回のペンギンアップデートが数週間後に展開されることを明らかにした:

パンダ & ペンギンを数える

カッツ氏は次回のペンギンアップデートを「2.0」と表現していた。既にペンギンアップデートが3度発動されているにも関わらず、2.0と言う数字が出てくるのは奇妙である。事実、ペンギン 3が、昨年の10月に行われていたのだ。

この矛盾は別のアップデート – 2011年2月に初めて発動されたパンダアップデートにも当てはまる。2011年2月のアップデートは、パンダアップデート 1であった。勿論、パンダ 1とは私は呼ばなかった。初めて登場したこともあり、ただ単に「パンダアップデート」と名付けた。

2ヶ月後、グーグルはパンダに大規模な変更を加えた。そのため、このパンダのバージョンは、パンダ 2(日本語)と呼ばれるようになった。 しかし、3度目のリリースが行われ、パンダ 3と言う名称が定着すると、フィルターに対する変更は、大きな規模で行われたわけではないため、パンダ 2.1と呼ぶべきだとグーグルから指摘を受けた。

その結果、パンダアップデートが0.1単位で進むのか、あるいは、1単位で進むのかの判断は、変更の規模を基準に決められることになった。しかし、この方針のせいで、昨年の9月にはこのアップデートは3.92に達しており、既に妥当性を失っていると言わざるを得ない。当時説明(日本語)したように、アップデートが少数第二の位に到達するくらいなら、ストレートにパンダ1、2、3、4と名付けていった方が、合理的なように思える。

パンダの番号をつけ直す

パンダ 3.93となるアップデートが行われた際、限界を越えたと私は判断した。そのため、変化の規模を無視し、過去のパンダアップデートの番号をつけ直した。その方が分かりやすいと感じたからだ。

「世代交代」に値するほど大きな変化であったかどうかは反映しない。重度を考慮するのではなく、基準点として番号を振る方針に私は切り換えた。

それでは、パンダの状況を以下に挙げていく。各アップデートがクエリにもたらしたインパクトを数字(グーグルが情報を公開した場合)の次に掲載している:

  1. パンダアップデート 1(日本語) 2011年2月24日(クエリの11.8%: 米国の英語のページのみ – 発表あり)
  2. パンダアップデート 2
    (日本語) 2011年4月11日(クエリの2%: 世界の英語圏のページに展開 – 発表あり)
  3. パンダアップデート 3 2011年5月10日(詳細は非公開: 確認済み – 公式発表なし)
  4. パンダアップデート 4 2011年6月16日(詳細は非公開: 確認済み – 公式発表なし)
  5. パンダアップデート 5 2011年7月23日(詳細は非公開: 確認済み – 公式発表なし)
  6. パンダアップデート 6 2011年8月12日(非英語圏のクエリの6-9%: 発表あり)
  7. パンダアップデート 7 2011年9月28日(詳細は非公開: 確認済み – 公式発表なし)
  8. パンダアップデート 8 2011年10月19日(クエリの約2%: 後ほど確認)
  9. パンダアップデート 9 2011年11月18日(クエリの1%未満: 発表あり)
  10. パンダアップデート 10 2012年1月18日(詳細は非公開: 確認済み – 公式発表なし)
  11. パンダアップデート 11 2012年2月27日(詳細は非公開 – 発表あり)
  12. パンダアップデート 12 2012年3月23日(クエリの約1.6% – 発表あり)
  13. パンダアップデート 13 2012年4月19日(詳細は非公開: 後ほど公開)
  14. パンダアップデート 14 2012年4月27日(詳細は非公開: 確認済み – 前回のアップデートから数日後のアップデート)
  15. パンダアップデート 15 2012年6月9日(クエリの1%: 後ほど発表)
  16. パンダアップデート 16 20212年6月25日(クエリの約1%: 発表あり)
  17. パンダアップデート 17 2012年7月24日(クエリの約1%: 発表あり)
  18. パンダアップデート 18 2012年8月20日(クエリの約1%: 後ほど発表)
  19. パンダアップデート 19(日本語) 2012年9月18日(クエリの0.7%以下: 発表あり)
  20. パンダアップデート 20(日本語) 2012年9月27日(英語クエリの2.4%: 遅れて発表)
  21. パンダアップデート 21 2012年11月5日(米国の英語クエリの1.1% 世界のクエリの0.4%: 確認済み – 公式発表なし)
  22. パンダアップデート 22 2012年11月21日(英語クエリの0.8%: 確認済み – 公式発表なし)
  23. パンダアップデート 23 2012年12月21日(英語クエリの1.3%: 確認済み – 発表あり)
  24. パンダアップデート 24 2013年1月22日(英語クエリの1.2%: 確認済み – 発表あり)
  25. パンダアップデート 25 2013年3月15日(発動予定: 発動後の確認はまだ行われていない)

パンダ 25は、グーグル自身がパンダアップデートが行われたかどうかの確認を行わない初めてのアップデートになった。これは、グーグルの方針の一環であり、既に数日間に渡って展開されていることを考えると、今後も発表されないと見ていい。そのため、発動の判断は第三者が下すことになる。

パンダ 26は発動されたのか?

今週話題を集めたアップデートが、パンダ 26であった可能性がある。他のアップデートであったのかもしれない。私自身、自信を持って26だったと断言することは出来ず、上のリストではパンダ 25までしか取り上げなかった。しかし、ペンギンではないことがハッキリしたため、やはり、パンダ 26であったのかもしれない。

ただし、確証はない。いずれにせよ、グーグルの取り組みをあれこれと分析するのは意外と楽しい。

ペンギン 2.0か4.0か

続いてペンギンアップデートの歴史を振り返ってみる。現在までのペンギンを以下にリストアップしていく:

このサイトでは、ペンギンアップデートの「規模」に関わらず、次回のアップデートをペンギン 4と呼ぶことに決めている。

ペンギンは4は、大規模なアップデートになると見られている。ウェブスパム対策を統括する立場のマット・カッツ氏が既に明言しているのだ。事実、カッツ氏によると、余りにも大規模な変化であり、社内ではペンギン 2.0と呼ばれているようだ。

以下にカッツ氏から届いたツイートを掲載する:

何ということだ。次回のアップデートが「ペンギン 2」なら、ペンギン 4と呼ぶべきではないのだろうか?それでは、ペンギン 2と呼ぶよりも4の方が無難だと思う理由をこれから説明する。

なぜペンギン 4と呼ぶのか?

パンダアップデートに話を戻す。2011年10月、私はパンダ 2.5が発動されたと指摘した。グーグルは大規模な変化とは明言していなかったため、2.5と言う名称は適切であると思えた。しかし、その翌月、グーグルは2.5ではなく3.0の方が妥当だと注文をつけた。 私はその後名称を訂正した – しかし、グーグルが初めからこの方針で名称をつけていたら、ここまで苦労せずに済んだはずであった。

今後は、アップデートがどれぐらいの規模だったのか、と言うよりも、アップデートが行われたかどうかすら、グーグルが伝えてくれるとは限らない。そのため、少数点第一位で数字をつけるシステムは、私には誤っているように思える。

今後も変わらない名前をつける必要がある。新しい番号付けのシステムは、パンダと相性が良く、ペンギンにもこのシステムを採用していくつもりだ。

グーグルが大きな変化を日付、そして、一般的な名称と共にリストアップしてくれると嬉しい。是正するべき要素が原因で影響を受けたかどうかを確認しようと試みるパブリッシャー(スパマーではない)にとっては、その方が便利だと思う。誤りが何なのか良く分からないなら、修正することは出来ない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google’s Matt Cutts: Next Generation Of The Penguin Update “Few Weeks” Away」を翻訳した内容です。

アップデートの番号は別にどうでもいいのですが、さて今回の更新では何が起こるのでしょうか。英語圏では過度なゲストブログ戦略が危ないという話もありますが、日本ではそこまで活用されていませんしね。というか、そもそも英語版でアップデートが行われたからといって日本語でも同時に行われるとも限りません。まずは数週間後の状況を楽しみ&不安に待ちたいと思います。。。 — SEO Japan [G+]

Googleはアップデートを行ったのか? – 謎は深まる一方

先週英語圏を中心に「どうもGoogleが大幅な更新を行ったらしい」という噂が駆け巡りました。実際にかなりの順位が動いているようですし、日本でも私が少し確認した範囲では確かに動いているケースもちらほら(かなり?)あるようです。Googleがペンギンアップデートを今年中に行うという話もありまさかに到来かという懸念もありましたが、Google自身は本件に関してはノーコメントのようで・・そんなGoogleアップデートに関する狂想曲の一部をお届けします。 — SEO Japan

google-algorithm-search-featuredここ数日間、ウェブマスターおよびSEOのコミュニティは、グーグルの自然検索において見られたランキングおよびトラフィックのパターンに対する大きな変化、変動、そして、アップデートに関する議論で持ち切りである。

アップデートが実際に行われたかどうかをグーグルに尋ねたところ、明確な答えは得られず、「現時点で何も発表することはない」と言うお決まりの返事が返ってきた。その後、思った通り、「1年間に500以上の変更をアルゴリズムに加えているため、通常のクロールおよびインデックスに加えて、変動があるのは当然だ」と言うセリフが付け加えられた。毎回のことだ。グーグルは、アルゴリズムの変更やインデックスへのアップデートに関する問題を取り上げる際に、このレスポンスを常套句として用いている。

しかし、パンダアップデートペンギンアップデートEMD アップデートトップヘビーアップデート等、一部のアップデートに関しては、気前よく情報を提供してくれることもある。ただし、今後のパンダアップデートの確認は行わない可能性が高いことを付け加えておく。

グーグルはアップデートは行ったのか?

それでは、今週、グーグルの検索結果に対して、アップデートは行われたのだろうか?グーグルが情報を提供してくれない状況では、確証を持って断言することは出来ない。

ウェブマスターワールドグーグルのウェブマスターヘルプ等のフォーラムを見ると、ランキングの変更に関するディスカッションが明らかに増加している。また、MozCastSERPs.com等のグーグルをモニタリングするツールを利用すると、先週と比べて、今週、検索結果に大きな変動が現れている兆候が見られる。

サーチエンジンラウンドテーブルに5月9日5月7日に私が投稿した記事を見てもらえば分かるように、大勢の人達がランキングの変動を主張している – 合計でコメントの本数は200本に達する。

そのため、私はグーグルの検索結果に何かが行われたと確信している。

アップデートであったなら、グーグルは何をアップデートしたのか?

アップデートが行われたなら、何がアップデートされたのだろうか?アルゴリズムのアップデートなのだろうか?ペンギンだったのだろうか?小規模なパンダの更新だったのだろうか?あるいは、グーグルは、一部のユーザーにアルゴリズムをテストしており、そのため、一部のウェブマスターはこの変動に気づかなかったのだろうか?もしかしたら、グーグルは、ユーザーインターフェースに変更を加え、その結果、クリックスリー率が変化、または、検索結果の配置が変化したのかもしれない。

要するに、グーグルがアップデートを認めず、何が変わったのかを教えてくれないなら、アップデートが行われ、何がアップデートされたのかを自信を持って断言することは出来ない。大勢のウェブマスターやSEOの担当者が、まるでグーグルがアップデートを行ったような勢いで議論を行っているとしか私には言えない。

アップデート: 本日午後1時46分(東部夏時間)、グーグルの検索スパム対策を統括するマット・カッツ氏が、今回の変動はペンギンアップデートはないと明言した。そのため、ペンギンはリストから削除することが出来る。詳細は後続の記事で確認してもらいたい: グーグル、次回の大規模なペンギンアップデートを数週間後に発動と予告(日本語)


この記事は、Search Engine Landに掲載された「If That Was A Google Update You Felt, Google’s Not Confirming It」を翻訳した内容です。

この記事だけ読むとイマイチ詳細がわからない今回の更新ですが、最後にもある通り、ペンギンアップデートではなかったようですね。ということで、続編記事で詳細を確認あれ。 — SEO Japan [G+]

Googleアナリティクスとワードプレスを使ってエンゲージメントを計測する方法

ユーザーのエンゲージメント(ちょうど良い日本語訳が見つからないのですが、ユーザーの参加レベルのような意味合いでしょうか)に関する記事はSEO Japanでもたまに取り上げていますが、今回は実際に自身のサイトにおけるユーザーエンゲージメントの度合いを探りたいあなたのためのエンゲージメントに特化した測定指標と測定方法について紹介します。ワードプレスとGoogleアナリティクスという組み合わせとしてはトップクラスのツールを元にした記事となっており参考になるウェブマスター、ブロガー酸も多いのでは? — SEO Japan

ブログを運営し、優れたコンテンツを配信している自信があっても、エンゲージメントには手が届かないように思える。良質な記事を作成すると、高く評価してもらい、ツイートしてもらい、共有してもらい、そして、+1してもらえる – しかし、実際にコンテンツはどのぐらい読んでもらえているのだろうか?

グーグルアナリティクスで、キーワードがコンテンツにビジターを導く仕組みにおける、検索およびキーワードの領域を理解したら、次の段階に進むべきだえる。ページから検索結果へすぐに戻るユーザーの行動(直帰)は、グーグルにマイナスのイメージを与えると考える人達は多い。当該のユーザーは、事実上、サイトにマイナス票を投じ、「クエリを入力した際、このページを求めていたわけではない」と発言していることになるためだ。

この考えが正しく、また、私も同意すると仮定すると、ユーザーの行動を調査して、直帰率を削減する取り組みは、特定のフレーズに対して上にランク付けしてもらう確率を高める方法として、有効だと言えるだろう。上位のランクとユーザーを満足させるコンテンツを合わせると、目標達成につながる。次のようなサイクルで、この取り組みを実施することが出来る。

SEL_4-2_content_ranking_cycle

ビジターはどれだけの間ページにとどまり、実際にどの程度スクロールしているのだろうか?今回は、コンテンツのページに関するビジターのエンゲージメントを計測する上で、私が持っているアイデアを幾つか検証していきたい。

まず、優れたコンテンツを持っている必要がある。3-4つのキーワードフレーズを含む300ワードのコンテンツを作ることに苦戦し、ユーザーがページに到達した後の行動などどうでもいいと考えているなら、優れたコンテンツを重要視しているとは言えない。一方、読者を没頭させ、読者や顧客としてビジターを維持することを考慮して、コンテンツを作成しているなら、この記事を読み進めていってもらいたい。

グーグルアナリティクス

グーグルアナリティクスを使って、ページのエンゲージメントを測定する方法には、簡単な方法と難しい方法がある。最も容易なのが、イベントの測定である。しかし、求めるイベントを実装し、発動する方法には、簡単な方法と複雑な方法の2種類がある。

スクロールの深さ

ユーザーがスクロールする、または、特定のポイントを通過することで、イベントを発動するように設定することが可能である。確かに素晴らしいアイデアだが、私自身は、ワードプレスのプラグインを使わずに、この方法を実施したことはない。だからと言って、不可能と言うわけではい。私のようなコーディングの初心者が実装するには複雑過ぎるだけである。

このタイプの計測をワードプレス以外のサイトに実装したいなら、ジャスティン・カトロニ氏が投稿した記事 ? そして、Savio.noのこの記事に目を通してもらいたい。この2本の記事は、手順ごとに設定方法を説明している。一方、ワードプレスを利用しているなら、運が良いと言える。その訳をこれから説明する。

イベントの評価

シンプルなサムズアップ、または、サムズダウンによる評価を行うボタン(駐:親指を上げている・下げている評価ボタン)をコンテンツの最後に加えるのは、良いアイデアだと思う。星評価システムを加える手もある。読者がボタンまでスクロールダウンし、いずれかのボタンをクリックした場合、グーグルアナリティクスのダッシュボードでイベントがトリガーされる。こうすることで、少なくともページをスクロールダウンした点は分かるようになる。

また、読者が気に入ったコンテンツと気に入らなかったコンテンツを知る上でも役に立つ。ただし、この評価を得るのは容易ではなく、総合的なサンプルの票を得られるように、十分な量のトラフィックが必要になる。

コンテンツのページネーション

これは、コンテンツを提供する方法の中で、個人的に一番嫌いな方法かもしれない。多くの大規模なニュース/マガジンサイトは、この方法を採用している。この方法は、直帰率が低く、「1回の訪問当たりのページ数」が多いことをアピールして、広告料金を高く設定するために用いられているはずである。とは言ったものの、記事の「ページ 2」にイベントの計測を設定することで、ページ 1の一番下まで、何人のビジターが目を通したのかを把握する上で目安になる。

ページ解析

この機能は、グーグルアナリティクスのヘビーユーザーの間でもあまり利用されていない気がする。確かに初めて公開された際、ページ解析機能は質が低く、あまり役に立たなかった。当時と比べると、この機能は大幅に進化している。ただし、注意するべき奇妙なポイントがまだ幾つか残っている – 見ているページから、複数本のリンクが同じページに向かっていると、このページへの全てのリンクが同じ数字を報告する。

例えば、- ホームボタン、ワードプレスの管理者バーのホームボタン、そして、ヘッダーのロゴは全て私のホームページにリンクを張っているが、それぞれ異なるアプローチで利用されている。しかし、グーグルはユーザーの8.3% – 全て同じ確率 – が、全てのルートを辿ってホームページにアクセスしているとレポートしている。これは、正しい情報ではない。この3つのアイテムが同じページに向かっているため、グーグルは、クリック数を合計しているだけである。この点に関しては修正してもらう必要があるが、それだけでこのツールを役立たず呼ばわりするべきではない。

SEL_4-2_no_use

例えば、ページ解析のおかげで、ページの右上のソーシャルメディアリンクが全く利用されていないことが分かった。そのため、エンゲージメントを促すために、この要素のデザインを変更する必要がある。クリックされていないと言うことは、誰も利用していない。そのため、対策を講じる必要があるのだ。

ワードプレス

ブログを作成し、アップデートするために利用することが可能な様々なプラグインやコンテンツ管理システムが存在するものの、私はワードプレスのみを利用している。ドルーパルやジュームラを利用しているなら、申し訳ないが、これから提供するアドバイスは役に立たない。私はコンテンツエンゲージメントを計測する上で有効な優れたワードプレスのプラグインを発見した。そのうちの幾つかは、グーグルアナリティクスのイベントセクションで計測値をレポートしてくれる。しかも、全て無料で利用することが出来る。

グーグルアナリティクススイート

グーグルアナリティクススイートプラグインは、グーグルアナリティクスとグーグルアドセンスのアカウントを結びつけ、ページビュー、スクロール量、ページ速度、ダウンロード、そして、アドセンスのリンクをイベントとしてレポートする。簡単に設定することが可能であり、グーグルアナリティクスのカウントに容易に引っ張り込むことが可能だ。

以下のイメージには、このプラグインをインストールした数時間後のイベント計測のスクロールに関する情報が掲載されている。これで、読者がページをどこまでスクロールダウンしているかが分かる。また、このデータをリアルタイムで閲覧することも可能である。

SEL_4-2-13_scroll_depth

グーグルアナリティクスプラグイン- Yoast

Yoast de Valk氏が開発したこのグーグルアナリティクスのプラグインを私は愛用している。インストールおよび設定が容易であり、様々なイベントのレポートを提供してくれるからだ。ジャスティン・カトロニ氏は、ブログの中で、このプラグインを使って、スクロール量をイベントに実装することが出来ると指摘しているが、今のところその証拠はつかめていない。

このプラグインの長所は、外部へのリンクとアフィリエイトリンクを追跡することが可能な点である。多くのサイトにリンクを張っているなら、「exit page」- ビジターが消えただけ – ではなく「exit link」として計測することが出来る。これはインデックスツール/ヤフー!ウェブアナリティクスがかつて得意にしていた分野であり、グーグルが不得手としている分野である。

また、外部サイトへのクリックをページビューとして計測し、アナリティクスのダッシュボード内の「サイトのコンテンツ」と「すべてのページ」で容易に区別することが出来る。

SEL_4-2_outbound

ユーザーがページをどのように利用しているかを把握することは、ユーザーがページにアクセスしている点を把握することと同じぐらい重要である。レシピを紹介しているのであれ、コンピュータを販売しているのであれ、ユーザーがサイトのページに到達した後、どのような行動を取っているのかを理解すると、ニーズを満たすコンテンツを作成する上で大いに役立つ。

分析せずにユーザーの行動を把握することは出来ない。自分のサイトに合う方法が見つかるまで、上述したメソッドを幾つか、または全て試してもらいたい。ユーザーが没頭するコンテンツのタイプ、そして、ユーザーが読む確率が高いコンテンツの形式を理解したら、より効率良くコンテンツを作成することが出来るようになるはずだ。

PS: コメント欄の指摘によると、私はツールの価値をさらに高める設定のステップを幾つかスキップしていたようだ。

Yoastのプラグインはとても便利だが、本人が、ページビューではなく、外部クリックをイベントとして設定することを薦めている。プラグインの設定で、Advanced Settingsにアクセスし、「Track Outbound Links as Pageviews」(アウトバウンドリンクをページビューとして計測する)ボックスのチェックを外す必要がある。因みに私がインストールした際は、このチェックは外されていた。

また、ページ解析に関して、グーグルは、ランディングページではなく、リンクでアトリビューションを設定する修正を行ったと発表した。そのため、アナリティクスのコードを少し変更する必要がある – このブログの投稿で分かりやすい説明が提供されている。

最後に、この記事で正確な情報を提供する上で貢献して頂いた、SearchEngineManおよびポール・トンプソン氏に感謝の意を伝えたい。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「How To Measure Content Engagement And Effectiveness With Analytics & WordPress」を翻訳した内容です。

予想以上にシンプルな内容でしたが、グーグルアナリティクススイートプラグインというのは気になりますね。SEO Japanもワードプレス+アナリティクス(+アドセンス)で運用していますし、早速導入してみたいと思います! — SEO Japan [G+]

Googleペンギン2.0を見据えたゲスト投稿講座

Googleのペンギンアップデートが年内にアップデートされることが既にGoogle自身から名言されていますが、その中で影響を受けると考えられているSEO手法の1つがゲストブログ。他の人気ブログにゲスト記事を投稿してそこから被リンクやオーソリティを構築していく仕組みですが、重複コンテンツ諸々、考慮すべきリスクはあるものの、これまでSEO&ソーシャル共に効果的な手法として特に英語圏では幅広く活用されてきました。日本でもBlogosやハフィントンポストなど多種多様なメディアが増えている現在、ゲスト投稿の是非について改めて考えた記事をQuick Sproutから。 — SEO Japan

penguin 2.0

ゲスト投稿は、数あるリンク構築の手法の中でも特に人気が高い。SEOの効果が大いにあるため、ブロガーの下には、ゲスト投稿を受け入れているかどうかを問う多数のeメールが寄せられている。

そんな中、ペンギン 2.0が発動されたが、ゲスト投稿の効果はまだ落ちていないようだ。しかし、ゲスト投稿を介してリンク構築を行う仕組みは、ペンギン 2.0の影響を受けると思われる。

以下に、ペンギン 2.0がゲスト投稿に及ぼすインパクトを挙げていく:

変化 #1: ソーシャルシグナル

ツイート、共有、さらには、フェイスブックのいいね!が多ければ多いほど、プラスに働くはずであるこのルールは今でも大半のケースに当てはまるものの、裏でFiverrを使ってこのシステムを操作している人達がいる。

5ドルで100本のツイート、いいね!、あるいはその他のソーシャル共有を買うことが出来るのだ。

検索エンジンがソーシャルシグナルに着目し、ウェブサイトのランキングを決めている点はご存知だとは思うが、ペンギン 2.0が発動された結果、検索エンジンはソーシャルシェアのカウント数ではなく、誰がシェアしているかを重要視するようになると私は見ている。例えば、200名の影響力のある(そして、ロボットではない)人物のネットワークを持つユーザーが記事を共有する場合、2000名のボッタやスパム提供者のネットワークを持つユーザーよりも重視されるだろう。現時点ではカウントのみが重視されていても、やがて共有するユーザーの質が反映されるようになるはずだ。

また、グーグルは、ユーザー自身が、自分のソーシャルプロフィールで投稿した記事をシェアしているかどうかにも注目する可能性が高い。自分のゲスト投稿をツイートする、または、いいね!していないなら、質の低い記事を作成していると推測されるためだ。

解決策: 自分のソーシャルプロフィールで共有したくなるほど優れた記事を作成しよう。また、ソーシャルメディアのフォロワーが多いインフルエンサーとのネットワーク作りを始める必要がある。コンテンツの質が本当に高いなら、共有してもらえる可能性は十分にある。さらに、ソーシャルメディアのファンが多い同業界のサイト全てに連絡を取るべきである。リンクを張ってもらうよりも、ツイートやいいね!してもらう方が遥かに確率は高いからだ。

変化 #2: オーサーランク

オーサーランクを利用するライター達が増え始めている。オーサーランクを使うと、グーグルは、コンテンツをどこで配信しているのか、また、ウェブ上でどのように評価されているのかを把握することが出来るようになる。

継続して優れたコンテンツを作成しているなら、どのサイトに投稿しているかに関わらず、グーグルにコンテンツを重要視してもらえるようになる。

一方、劣悪な記事ばかり投稿している場合もグーグルは把握し、投稿内のリンクの価値を軽視する。ハッフィントンポストで投稿していようが、知名度の低いブログに寄稿していようが、リンクを得るためだけにゲスト投稿していることがグーグルに伝わると、リンクを張る全てのページの価値が下げられてしまう。

つまり、グーグルは、サイトだけではなく、オーサーの価値も下げていくのだ。

解決策: 投稿する記事を今以上に厳しく選別する。 並外れて優れたコンテンツを書く方法が分からないなら、コピーブロガープロブロガー等のブログを参考にしよう。記事の作成に必要な知識を全て得られるはずだ。私がコンテンツを作成する方法を知りたいなら、このガイドラインに従うか、あるいは、 ビジネス向けのゲスト投稿に対するこのガイドに目を通してもらいたい。

変化 #3: リンクを低く評価する

ご存知のように、オーサーのバイオグラフィー経由のリンクの効果は、以前と比べると落ちている。このタイプのリンクは、さらに軽視されるようになるだろう。

また、グーグルは、重要視するリンクを選ぶ基準を高くしていくだろう。

キーワードが詰まったアンカーテキストのリンクをゲスト投稿の1~2行目に掲載している場合、このリンクの価値は低く見積もられる可能性がある。同じインフォグラフィックを複数のブログで繰り返し投稿している場合も、やはりリンクは軽視されるだろう。

コンテンツを容易に投稿することが出来るため、このように規制を強化せざるを得ないのだ。ただ、料金を支払い、マッシャブルやハッフィントンポスト等の人気の高いブログでインフォグラフィックを投稿して被リンクを獲得することが出来るものの、このタイプのリンクが、有名なサイト側から張ってもらえたリンクと、同一視されてしまう

解決策: 容易なリンク構築のメソッドに頼るのではなく、価値を提供することに焦点を絞るべきである。素晴らしいコンテンツを作成すれば、自然にリンクを張ってもらえるはずだ。また、インフォグラフィック等、デザインのスキルを活かし、コンテンツと組み合わせることで、基本的なインフォグラフィックを共有することで得られるリンクよりも、遥かに質の高いリンクを得られるだろう。4万5,000ワード以上で構成されるインフォグラフィック、上級者向けのSEOガイドが典型的な例である。

変化 #4: サイトの価値を低く評価する

一貫して一つのサイトにリンクを張っているサイトは、ペナルティーを受ける可能性がある。グーグルは、ウェブマスターに様々なサイトにリンクを張ってもらうことを望んでいる。とりわけ、オーソリティサイトへのリンクは理想である。優れたコンテンツを作成しているなら、自然にこの取り組みを実施しているはずである。

例えば、私はウィキペディア、フォーブズ、そして、その他の複数のオーソリティサイトに何度もリンクを張っている – これはグーグルを操作しようと試みているからではなく、このようなサイトが良質な情報を提供しているためだ読者にメリットがあるなら、リンクを張る価値はあるはずだ。

また、関連しないコンテンツを投稿しているサイトは、今後、ペナルティーの対象になるか、あるいは、リンクを軽視されるようになる。例えば、ドッグフードに関するブログが、ローンのサイトにリンクを張っているなら、明らかに問題がある。どう考えても筋が通らない

また、コンテンツ内でスパムリンクをプッシュするブログも、価値を低く評価される可能性がある。1度や2度程度なら、特に問題視されないと思うが、定期的に実施している場合、グーグルに睨まれるだろう。

解決策: ゲスト投稿を実行するブログを選ぶ際は、スパムサイトにリンクを張っているサイトを候補から外し、関連性の高いサイトを選ぼう。また、ゲスト投稿を行う際は、読者にプラスに働くその他のサイトにリンクを張るように心掛けてもらいたい – たとえそのサイトが競合者であっても

変化 #5: 共起

自分のウェブサイトを話題に上げてもらっても、リンクを張ってもらえないケースがよくある。私にとっては日常茶飯事であり、とりわけオーソリティレベルの高いブログによく見られる。

フォーブスやその他のニュースサイトの多くは、Quicksprout(私のサイト)に言及してくれても、リンクを張ってくれないことが多い。

事実、検索を実施し、最近私のサイトに言及した100のサイトを調べた結果、私のサイトにリンクを張っていないサイトが29%に達していたことが分かった。

継続的にゲスト投稿を行い、自分のサイトに被リンクを張っていると、最終的にサイトにマイナスの影響を与える可能性がある。グーグルは、自然なリンクの比率を把握しており、この範囲を飛び出してしまうと、損害を及ぼすリスクがあるのだ。

解決策: 毎回自分のサイトにリンクを張らないように注意する。読者に情報を与え、自分が学んだことを他の人達と共有するために、優れたコンテンツを作成するべきである。この方針は、言及してリンクを張ってくれるサイト、そして、言及するもののリンクを張ってくれないサイトの比率を改善する上でも有効である。

結論

今回紹介した変化の一部は、ペンギン 2.0とは関係ないが、今後のアルゴリズムのアップデートの対象になっていると私は考えている。現段階では問題視されていなくても、グーグルが永遠に見逃すとは考えにくい。


この記事はQuicksproutに掲載された「Penguin 2.0: How Guest Blogging Will Be Affected」を翻訳した内容です。

ゲスト投稿は集客やオーサリティ確立の手法として重要であるものの、余りSEOを意図しすぎた記事作成・拡散方法は今後、特にペンギン2.0の襲来を前に、危険だというお話でした。ゲスト投稿に限らない話ですが、手法レベルでSEOを意識しすぎると、Googleの厳しいペナルティやフィルターにかかる可能性が高い今日現在のSEOなんですよね。これまで必死にテクニカルなSEOを研究・実施してきた努力はどうなるんだ、という話ですが、皆が皆がSEOを意識し、一部以上の人が過激なSEOに手を染め順位操作を目論んでいる時代ですから仕方ないといえば仕方ありません。

大枠の戦略・戦術レベルでSEOを意図・理解・活用したプランニングを行い、後は余り詳細にこだわりすぎず日々潜在&既存個客に対する積極的な情報発信を行っていく、というのが定番ながら絶対的な勝利への最短ルートのようです。 — SEO Japan [G+]

なぜ私たちはスタートアップの成功を予測するのが下手なのか?

スタートアップについて一過言ある人は投資家から起業家、ブロガーに最近は学生まで色々いますし、あるスタートアップが成功した理由について後付けの理由を適当に見つけて偉そうに語ることは簡単な話ですが、立ち上がったばかりのスタートアップがこれから成功するかどうかを見事に当てることができる人は余りいません。ベンチャー投資については圧倒的な経験と知識のある米国のVCにしてみたところで一定の確立で失敗する前提で投資活動を行っているわけですから、当たり前といえば当たり前の話ですが、今回はそんなスタートアップの成功にまつわるお話を最近SEO Japanお気に入りのアンドリュー・チェンのブログから。 — SEO Japan

スタートアップと下手くそな予測

今年の私のお気に入りの一冊は、“なぜ多くの予測は外れるのに、外れないものがあるのか?”というサブタイトルが付いているネイト・シルバーの『The Signal and the Noise』(註:ネイト・シルバーは昨年の米国大統領選で50州の予測を的中させたことで有名になった注目の統計家)だ。この本は、天気から政治やギャンブルに至るまでたくさんの異なるトピックを取り上げているが、スタートアップ/テックの観点を持ってそれを読まずにはいられなかった。

結局、テクノロジースタートアップ業界は、予測が全てだ―私たちは、自分の予測に基づいて“イタレート”や“ピボット”をするため、何が良い市場となり、何が良い製品となるのかを予測しようとする。そしてもちろん、ベンチャーキャピタルのビジネスは、勝者を選ぶ方法を知ることについてもっと直接的だ―特に、シードおよびシリーズA投資がそうだ。

しかし、私たちは皆、何が機能し何が機能しないかを予測することがあまりにも下手だ。私自身、Facebookに関する自分の恥ずかしい懐疑的態度(日本語)について書いたことがあるが、私は単なるその辺にいるテック野郎にすぎない。職業として勝者を選ぶことを仕事にしている人達やベンチャーキャピタリストに関しても、彼らはあまり上手くやっていない。ベンチャーキャピタルのアセットクラスは公開市場から遅れを取っていると広く言われてきた―あなたはインデックス・ファンドを購入すべきなのかもしれないのだ。

スタートアップ例外論者=希薄なデータセット=ひどく劣った予測モデル

次にブレイクするスタートアップを予測することにおいて最も難しい点の1つが、そういうスタートアップがほとんど存在しないということだ。年間で10~14のスタートアップがテックにおける利益の97%を生み出し、それぞれが著しい例外のように見える。そして、1つの業界として、私たちはそれらの一つ一つに近視眼的に集中する。

ベン・ホロウィッツがハッとするような統計データについて詳しく説明しているのを見てみよう。38:00分から始まる:

このような確率があるため、私たちの脳はパターンマッチングのせいで頭がおかしくなる。今後数年間、Googleのような一世代に一度あるかないかのスタートアップがやって来れば、私たちは皆、“OK、でもあなたのチームにはPhDがいますか?あなたの製品の‘PageRank’は何ですか?”と聞く。そして、AirBnbのおかげで、私たちは、デザイナー主導の企業に懐疑的な状態から彼らの大ファンになった。あまりに数少ないデータポイントのせいで、私たちがコミュニティとして生み出す予測モデルはあまり良くない―それらは単純すぎるし、注目度の高い見出しとサウンドバイトの渦で増幅されている。

これらの単純すぎるモデルは、一般的なスタートアップアドバイスを招く。前に書いたように、アドバイスの自動操縦をし続けて状況に関係なく同じアドバイスをするアドバイザーと、コンサルタントと、プレスと、ベンダーのエコシステム全体があるのだ。優れたUXに投資をしろ、すぐにユーザーにお金を請求しろ、素早くイタレートしろ、全てのことを測定しろ、早くローンチしろ、長時間働け、もっと資金調達をしろ、資金調達は少なくしろ―これら全ての考えは、全くの新人にとっては役に立つが、全ての状況に無謀に適用される時は危ない。

私たちは皆、この共通認識をオウムのように繰り返す方法を知っているが、悪いアドバイスに対して良いアドバイスをいつ聞いているのかどうやって分かるのだろうか?ブレイクする企業が毎年10~15社あるというアイディアについて考えた場合、どれくらいの人が、ブレイクする企業を始めたり作ったりするための適切な決断をして本当に直接的な体験をするのだろうか?

ハリネズミと評論家

私は、ネイト・シルバーが彼の本の中でハリネズミとキツネについて、そして彼らの予測を生み出す際のアドバイスについて書いている時に、自分が一般的なスタートアップアドバイスを嫌っていることに気付かされた―このコンセプトに関するWikipediaの定義は以下の通りだ:

2つのカテゴリがある:1つの決定的なアイディアのレンズを通して世界を見るハリネズミと、幅広い様々な経験を活用し、その世界は1つのアイディアに要約されることができないキツネ

シルバーは明確にキツネと名乗り、自分のアプローチをテレビやラジオの政治的なトーク番組を支配する頭でっかちの評論家と比較した。評論家にとっては、よりアグレッシブに、コントラリアンに、確信しているように見えれば見えるほど、より多くの注目を集めることになる。それは、人々が“[ホットな企業]が[新しい製品]によってダメになる10の理由”のような見出しを書くことによって報われるブロゴスフィアで私たちが目にしていることに似ている。もしくは、“全てスタートアップは[メトリックX]に注意を払うべきだ”とかなんとか。

このハリネズミ的な行動は、市場で何が起きているのかについてはっきりと主張を述べるプレッシャーが常にあるという事実によって増幅される。マスコミの人間はいつも、トレンドを見つけようとしたり、複雑なアイディアを要約しようとしたりするし、投資家たちは、“どんな種類のスタートアップに投資していますか?どうしてですか?”といつも聞かれる。そして、起業家はいつも、自分のビジネスを市場の幅広いトレンドに合わせることを強いられ、人目を引くライバルを見つけることを強いられ、何が起こっているのかを説明する簡単な物語を見つけることを強いられる。

この全てに対する解決策は簡単ではない―キツネになることは、もっと幅広いデータのセットを利用し、複数の視点から問題を見て、それら全てのデータ点を組み合わせた結論に達することを意味する。Upennのフィリップ・テトロックによる予測の科学に関する偉大な業績がある。彼は、ここで良い予測を研究するためのオープンコンテストを開いた。EDGEによる彼のインタビューもあるし、以下に彼らの学術研究をいくつか説明している動画もある:

見る価値がある。

私の個人的体験

5年にわたるシリコンバレー生活の中で、私がスタートアップを予測しようとすることから学んだ最大の教訓は、キャリブレーション(註:一般的な意味としては、標準値と比較しながら調整していくこと)だ。上の動画の中でもそれについて話しているが、それを説明する手短な方法は、自分が知らないことに対して自分が知っていると思うことに気を付けることだ。私は、自分が良い決断をすることができる専門知識の領域は実際にはとても狭いということが分かった―オンライン広告、アナリティクス、コンシューマー・コミュニケーション/パブリッシングの分野で多くの仕事をしてきたため、私の判断はそこではかなり良いが、それ以外の分野ではもっと揺らぐと考えている。

私がアナリティクスを実施する時には、自分が提出する物と自分がどれくらい知っていると思っているかを一致させることを試みる―近頃、それは、私が初めてサンフランシスコにやって来た頃の若くがむしゃらな私よりもずっとためらいがちに聞こえることを意味する。さらに私は、“アドバイスの自動操縦”を採用しないようにしている―もし私が起業家と会って、自分が同じことを何回も言っていることに気が付いたら、そのアイディアを再定義して、その製品のニュアンスや具体的なことを考慮に入れようとする。同じことを何度も繰り返し言うのは簡単だが、それは怠けであり、役に立たない。

ハリネズミではなく、キツネになろう。


この記事は、@andrewchenに掲載された「Why are we so bad at predicting startup success?」を翻訳した内容です。

スタートアップの成功予測に限らず、色々と仕事はもちろん生きていく上で参考にしたい内容でした。年齢、経験を重ねる程、知らず知らずのうちに、自分の得意分野ばかりか他のことに対してまでそのモデルを当てはめて理解できる気になりがちですが、それが原因で失敗することもあると思いますし、人生の新たな楽しみ(を味わえる経験)を失ってしまっていることも多いと思います。たいした成功も収めていないのに偉そうに若手スタートアップ起業家に語る人は論外ですが、成功していてもその成功体験に囚われすぎてスタートアップや新規事業を判断することもまた注意したいものです。 — SEO Japan [G+]

手動ペナルティを受けた際の対処方法をマット・カッツに訊く

久々に純SEOな記事を、、、ということで今回はマット・カッツにサーチエンジンランドがインタビューを試み、手動ペナルティーを受けた時の対応方法について色々聞いてみたSEO担当者必読の記事をお楽しみあれ。 — SEO Japan

google-penalty-squareグーグルからペナルティーの通知を受け、その理由が分からない場合、ウェブマスターはどうすればいいのだろうか?グーグルのウェブスパム対策部門を統括するマット、カッツ氏は、ウェブマスター向けのヘルプフォーラムを利用することを薦めている。それでも問題が解決されない場合は、再審査リクエストを行い、ペナルティーの詳細を教えてもらうことが出来るようだ。

あるページにスパムが見つかり、モジラが「手動」ペナルティーを受けたことが、今回の騒動のきっかけであった。また、先月には、サイトの1ページに向けられたリンクが原因でBBCが「不自然」なリンクに関する警告を受けていた。

幸いにも、ペナルティーは特定のページのみに対して課されていた。しかし、通知にはこの点が明示されていなかったため、混乱を招いていた。さらに、どちらのサイトも大量のページを抱えており、問題のページを探す作業は、ミッション・インポッシブルに近いと言わざるを得ない。

実は、グーグルは、このタイプの通知の“分かりやすさ”について神経を使ってきた。昨年、不自然なリンクに関する警告(日本語)を送ってパニックを引き起こし、その後、無視しても構わないと告げ、さらなる混乱を招いていた過去があるためだ。グーグルは、URLの例を提示する取り組み(日本語)を始めている。さらに、今月の始めには、再審査リクエストを投稿すると、サイトの問題点を“明確”に指摘してもらえると明言していた。

対処に関するQ&A

通知を送信する際に問題点を明確に示すことで、パブリッシャーにとって、グーグルのサポートフォーラムで活動するボランティアの人達にとって、そして、グーグル自身にとって、大幅に時間を節約することが出来るような気がする。そこで私はその他の質問と共にこの疑問を、グーグルのウェブスパム対策チームを引きいるマット・カッツ氏にぶつけてみた。以下にeメールを介して行ったインタビューの内容を掲載していく:

Q. 通知を送信する際に、とりわけ特定のURLが関係している場合、可能な範囲で問題点をウェブマスターに明確に示すべきではないでしょうか?

グーグルは、ウェブマスターに送信するメッセージの内容を大幅に改善しており、今後も、より具体的で、対処することが可能なメッセージを送る方法を検討していきます。

Q. 通知を受けたら、より具体的な情報を得るため、再審査リクエストを介してグーグルに連絡を取り、問題点に関して、詳しいアドバイスを得ることは可能なのでしょうか?

ウェブスパムに関する通知を受けた場合、手動のウェブスパムのアクションが発動されたことになります。メッセージが明確ではなく、より詳しいアドバイスが必要なら、ウェブマスターのSEOフォーラムで質問することを私は薦めます。問題が解決されたら、再審査リクエストを投稿しましょう。

再審査リクエストを投稿した後、グーグルは、リクエストが承認されたかどうか、あるいは、さらなる作業が必要とされているかどうか等、リクエストの処理に関する情報を提供します。ウェブマスター全員に1対1で対処することが出来るほど多くのスタッフを抱えているわけではありませんが、一部のリクエストには、詳しい情報やアドバイスを提供しています。

Q. 具体的なアドバイスを得られない場合、ウェブマスターは何をすればいいのでしょうか?BBCやモジラ等のサイトの運営者は、大量のページから1つのページを探す上で、具体的にどのような対策を取ればいいのでしょうか?

この点は、ウェブマスターフォーラムを利用することを薦めるアドバイスに当てはまると思います。

手動のペナルティー Vs. アルゴリズムによるペナルティー

それでは、このアドバイスを総合的に検証していく。

まず、グーグルは2つのタイプのペナルティーを用意している。手動ペナルティーとアルゴリズムによるペナルティーである。グーグルは「アクション」や「調整」と呼んでいるものの、基本的にはペナルティーと何ら変わりはない。手動のペナルティー、または、アルゴリズムによるペナルティーを受けた場合、一部のコンテンツ、あるいは全てのコンテンツのランキングは、アクションが発動される以前と比べて大幅に落ちる。

昨年、投稿した「Google、手動ペナルティをほぼ100%ウェブマスターへ報告」(日本語)では、この2つのタイプの詳細、どちらのタイプのペナルティーを受けたのかを見極める方法、そして、アルゴリズムによるペナルティーを受けた場合の対処方法を説明している。 「リンク無効化ツールを使ってペナルティーを解除する方法」でも、ペンギンアップデート等のアルゴリズムによるペナルティーを受けた際の対処方法を紹介している。

手動ペナルティーを受けた理由を解明するには

手動のペナルティーを受けた場合、ウェブマスターは、ほぼ100%ペナルティーの存在を把握することが出来る。グーグルが通知を送るためだ。昨年の秋から、ほぼ全てのケースで通知がウェブマスターに送られるようになっている。

手動のペナルティーの場合、問題を解決し、その後、再審査リクエストを投稿して、グーグルに伝える必要がある。しかし、何が問題なのか、どのページが問題とされているのかが分からない場合は、どうすればいいのだろうか?

カッツ氏は、ウェブマスターは、グーグルが運営するウェブマスターセントラルのヘルプフォーラムで助けを求めるべきだとアドバイスしている。このフォーラムでは、投稿されたサイトの問題点に関するアドバイスをボランティアの人達が送る活動が行われている。

しかし、ボランティアは、サイトの問題点を把握しているわけでもなければ、グーグルの従業員でもない。当然ながら、サイトが手動のペナルティーの通知を受けた理由に関するデータにアクセスする権限を持っていない。つまり、事実上、問題点を推測しているに過ぎない。優れた、経験に基づく推測が行われるかもしれないが、完全に的外れな推測が行われる可能性もある。

フォーラムもいいけど…

BBCの件に関しては、このディスカッションをご覧になれば分かるように、不自然なリンクの通知を受けた理由を解明することが出来たボランティアは一人もいなかった。気にする必要はないと指摘する人達が何人かいたが、グーグルは、何らかの通知を受けたら、放置するべきではないと明言している。

最終的にグーグルの従業員が介入し、1本の記事に向けられたリンクが原因であり、サイト全体に影響を及ぼすものではないと保証していた。しかし、それが実際にどのページなのかは明示しなかったようだ。

モジラに関しては、ボランティアの人達の間で活発な議論が行われ、助けを求めたモジラの代表者に対して、サイト上のスパムと思われるページの例を豊富に挙げていた。しかし、当該のページを見つけることに成功したボランティアは一人もいなかった。そのため、再びグーグルの代表者が介入し、調べるべき場所に関するヒントを出し、その後、カッツ自身が現れ、問題のページを特定した。

つまり、サイトの規模に関わらず、パブリッシャーは、グーグルのペナルティーに関するアドバイスをフォーラムで求めたところで、大勢のボランティアが、実際の問題とは異なる問題を解決するために無駄骨を折るだけで終わる可能性があるのだ。

浮き彫りになった問題を解決することも可能だが、それは違反とは無関係であり、違反自体が解決されない限り、ペナルティーは解除されない。

ペナルティーが交通違反切符だったら

これは、車を運転している際に警察官に止められ、車に問題があるために交通違反の切符を切られるケースに似ている。しかし、切符には、車が安全ではないと記されているだけで、何が問題なのかは明確に記述されていない。

問題を解決する必要があるため、修理のプロに相談する。テールライトが壊れていることに気づき、修理してもらった。さらに、タイヤ圧が低過ぎることが判明し、修理してもらった。どちらかの問題が原因で切符が切られていた場合は、問題点を解決したことを法廷で証明すればいいだけだ。

しかし、フロントガスにひびが入っていることが原因であり、誰もそのことに気づかなかった場合、車を運転することは出来ない。

リクエストの投稿

以上の点を踏まえ、昨年のように(日本語)、今後、グーグルがさらに多くのチケットをグーグルが切るなら、ウェブマスター側としては、理由を詳しく教えてもらいたいはずである。単一のページが問題なら、当該のページを指摘するのは、それほど面倒とは思えない。 そもそも、グーグルの従業員は既にサイトを確認し、特定の理由を挙げて通知を送付しているのだ。

しかし、現実を受け止めるしかない。通知を受けても、原因が明記されていない可能性がある。その場合、次の2つの選択肢から対処方法を選ぶことになる:

  • 原因だと思った場所を修正し、再審査リクエストを投稿する
  • 問題点に関するアドバイスをフォーラムで求め、妥当と思われる問題点を修正し、再審査リクエストを投稿する

カッツ氏は、フォーラムで何が“解決”されるのか明言していない。実際に、一部の質問は無視され、また、“最善の答え”が提供されない場合もある。個人的には、質問を投げかけ、反応を見て、最善の判断を下すべきだと思う。数日間経過しても何も解決策が提示されないなら、詳しいアドバイスが必要な点を明記し、再審査リクエストを投稿しよう。

やはり、グーグルは、再審査リクエストに応答し、問題を解決しようとする姿勢が見られるならば、ペナルティーを解除するか、あるいは、改善されていない問題点について明確な説明を行うべきである。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Q&A With Google’s Matt Cutts On What To Do If You Get A Manual Penalty」を翻訳した内容です。

フォーラムでアドバイスを求めるというのは日本においてどこまで有効なのかわかりませんし、マット・カッツの回答自体も記事も指摘しているように100%クリアでない点もありますが、ペナルティを受けた時の対策の現状を理解する、という意味では貴重な情報源でした。日本でも以前に比べると(適切な対応を行えば)ペナルティ解除が行われる事例が増えているようですが、まだまだ対応面では不十分な点もあるようですし(ま、元々SEOやりすぎたサイトのせいといえば仕方ないのかもしれませんが、長年過剰なSEOを容認・放置してきた、結果サイト側もSEOをやりこみ続けるしかなかった点も多少考慮してほしいです・・・)今後のさらなる改善に期待したいですね。– SEO Japan [G+]

Google Now – あなたの行動を予測する革新的検索サービス

Googleが最近リリースしたスマホ用検索アシスタント「Google Now」。ユーザーの行動を予測して情報提供をしてくれる「未来の検索アプリ」として話題を呼んでいます。検索エンジン史上でもかなりの革新的な機能と思うのですが、実は余り私自身も勉強していなかった 汗 Google Now、今回はサーチエンジンランドがその内容を徹底検証した素敵な記事をご紹介します。これを読めばあなたもGoogle Nowの凄さを体感できるかも? — SEO Japan

iOS版のグーグルナウがデビューし、新たなオーディエンスに、グーグルのこの予測検索サービスが開放された。グーグルナウは、公開してから1年に満たない新しいサービスではあるものの、斬新なサービスから、既に究極の優れたサービスに変貌を遂げている。今回はこの「予測検索」サービスの進化、そして、今後の展開(デスクトップコンピュータへの進出を含む)を検証していきたい。

役に立つ

airport now

空港に到着する時間とルートのオプションを表示するグーグルナウ

Google Now, showing translation and currency info

翻訳と通貨の情報を表示するグーグルナウ

アンドロイドユーザーに向け、グーグルナウが、昨年6月にリリースされた際、このサービスが対応する情報の「カード」は限られていた。個人的にはどれも役に立つとは思えないカードばかりであり、真剣にこのサービスについて考えることはなかった。しかし、その後、グーグルナウは大幅に機能を改善していった。対応するカードが増えるにつれ – そして、私の個人情報をさらに集めるにつれ – グーグルナウは賢くなっていった。

数週間前にフェイスブックを去る際に、このサービスの素晴らしさを大いに体感した。当時私は、迂闊にもフライトの時間を間違え、時間内に空港に辿りつけるかどうか気が気でなかった。

駐車場を全速力で走り、車に慌てて乗り込んだ後、スマートフォン(ギャラクシーネクサス)の電源を入れ、グーグルナウのスクリーンを立ち上げた。そして、フェイスブックからサンホセの空港へのルートを尋ねた。ルートと時間の両方を知る必要があった。

私が話しかける前に、グーグルナウは、既に予定の到着時間とナビを始めるためのリンクを用意していた。検索を行う前に何を知る必要があるのかを理解していたのだ。

さらに、今月の始め、ミュンヘンでも私はグーグルナウに驚かされることになった。私は前回の旅行で残ったユーロを持っていたため、ドルを全くユーロに換えなかった。そのため、為替レートの情報を得ていなかった。調べるつもりではいたが、後回しにしていたのだ。しかし、グーグルナウを利用したところ、調べる必要はなくなった。既に、為替レート、ドイツ語で「hello」を何と言うのか、さらには、ミュンヘンの写真撮影スポットが提示されていたためだ。

衝撃的であった。グーグルナウは私の期待を上回っていた。「推測」または「先読み」検索がもたらす未来を垣間見たような気がした。

また、グーグルナウは、“衝撃的”なレベルではなくとも、様々な場面で役立っている。

例えば、私は金曜日と土曜日に映画の上映リストを定期的に確認している。グーグルナウは、私が検索を行う前に、この情報を用意してくれていることがある。その上、グーグルナウは、私が好きなスポーツチームを把握し、自動的に試合の速報を押してくれる。私が読んだ最新の記事を確認し、同分野のニュースをアップデートしてくれる:

Google Now "cards" showing movie listings, sports scores & breaking news headlines

映画の上映情報、スポーツの速報、最新のニュースを表示するグーグルナウの「カード」

完璧ではない。昨年、SMX ロンドンカンファレンスに出席するためにチェルシーフットボールクラブを訪れた際、グーグルナウは、私がこのチームを好きだと勘違いした。チェルシーのファンには申し訳ないが、このクラブに愛情を持っているわけではない。このケースでは、チェルシーをスポーツのリストから削除するだけで修正することが出来たが、修正不可能な推測が行われるケースもある。それでも、簡単にスワイプして消すことが可能であり、心配する必要はない。

魔法を生み出す材料

答えを出すため、グーグルナウは複数のソースから情報を得ている:

  • ロケーション: 現在の位置 & 位置の履歴
  • 検索: グーグルで検索を行った内容
  • Gメール: Gメールのアカウントに送信されたフライト情報の確認、ホテルの予約 & その他の情報
  • グーグルカレンダー: グーグルカレンダーのアカウントに掲載されているイベント
  • グーグル+: ユーザーの誕生日 & 連絡先に登録されている人物の誕生日
  • グーグルファイナンス: ポートフォーリオにリストアップされた会社の情報

このような個人情報は、グーグルが把握している公の情報と組み合わせて利用されることもある。例えば、グーグルは公共機関の乗り継ぎの地点を把握している。電話がグーグルナウに当該の乗り継ぎの駅の近くにいる点を伝え、この駅を出る電車の出発時刻のスケジュールを推測してもらえると便利である。/p>

同様に、航空券を購入し、Gメールに予約の情報が送信されると、グーグルナウは、特定のフライトを利用することを理解し、フライトの状況に関する公の情報源を確認する。

グーグルナウに関するページ、そして、グーグルナウのヘルプページに用意されているカードの一覧には、グーグルナウが提供する各種のカードの概要が提供されている。

以下に、私が作成したカードの一覧、そして、表示させるために必要な個人情報の種類を網羅した表を掲載する。この表では、カードがグーグルナウに加わった時期、そして、アンドロイドとiOSの双方で利用することが出来るかどうか、あるいは、アンドロイドのみで利用可能なのかについても把握することが出来る(グーグルは、アンドロイド限定のカードを最終的にはiOSにも導入すると明言している):

google now cards

当然、グーグルに上述した個人情報の一部を渡さない場合、グーグルナウは奇跡を起こすことは出来ない。位置情報のみを提供すると、一部のカードしか表示されない。検索履歴(グーグルは“ウェブ履歴”と呼んでいる)やGメールへのアクセスを認めてあげると、さらに役に立つ。

個人情報において、グーグルを信頼しなければグーグルナウは成り立たない。さらに、グーグルのサービスをフル活用する必要もある。例えば、フライトに関するeメールが、ヤフー!メールやマイクロソフトのアウトルック.com、あるいは、アップルのiCloudのメールアカウントに送信されているなら、グーグルナウには反映されない。グーグルナウが対応しているのはGメールのみである。また、ヤフー!やビングで行った検索もグーグルナウには反映されない。そのため、グーグル検索で検索を実施する必要がある。

グーグルナウが役に立つ点を証明することが出来れば、このツールを介した検索が増えるだけでなく、グーグルのその他のサービスとさらに緊密に連動して利用されるようになるだろう。

20%プロジェクトとしてスタートしたグーグルナウ

興味深いことに、グーグルの検索製品そのものであるグーグルナウだが、グーグルの検索部門や“ナレッジ”部門で開発されたわけではない。グーグルナウは、エンジニアが勤務時間の20%を好きな取り組みに費やすことが許可されている、あの有名な「20%タイム」プロジェクトで始まった取り組みである。

バリス・ガルトキン氏アンドリュー・カームス氏の二名が、グーグルマップ部門に在籍していた際に、中心となってこの製品を開発したようだ。グーグルナウが生まれた経緯に関しては、昨年10月にThe Vergeが投稿した記事、11月にグーグル+のアンドロイドページに掲載されたインタビュー、そして、今年の3月にガルトキン氏へのインタビューの内容を掲載したMemeburnに詳細が綴られている。

グーグルナウが20%タイムのプロジェクトであった時代は終わり、現在は複数名のスタッフが100%の時間を割いて取り組むプロジェクトに進化している。ガルトキン氏は製品管理を統括し、一方のカームス氏は同製品のソフトウェアエンジニアリングを担当している。また、2013年1月には、グーグルナウは、検索部門の製品管理ディレクターから、検索部門のバイスプレジデントおよびモバイル部門を支援する立場に昇進したヨハナ・ライト氏に託されていた。

ライト氏は、ユニバーサル検索から、ナレッジグラフに至るまで、主要な検索製品を担当したベテランの従業員である。ナレッジ部門に所属するライト氏をモバイル部門に移す方針は、少なくとも私にとっては、モバイル製品として生まれたグーグルナウが、検索製品に進化したことを物語っているように思える。

グーグルナウの未来: デスクトップ?

検索製品として、グーグルナウが、モバイルデバイスから、多くの検索が行われるデスクトップに手を伸ばす方針は合理的だと言えるだろう。事実、グーグルナウがクロームクロームブック、または、グーグルのホームページに進化することを疑わせる様々な兆候が表れている。現在進行中のGメール・サーチフィールド・トライアルは、確実にデスクトップ化において求められる要素の一つである。

グーグルナウをデスクトップにも対応させるかどうかをグーグルに訊いたとしても、答えてもらえないだろう。また、次にどのようなカードや機能が登場するかに関しても教えてくれないはずだ。しかし、ライト氏は、モバイルで始まった製品が、モバイル以外の分野にも波及することはあり得ると示唆している。

「モバイルの登場により、位置情報から、グーグルにとって素晴らしい背景の情報が得られるようになった。さらに、電話は毎日の生活を支援するため、常にそばにいる。そのため、グーグルナウを立ち上げる手段として、モバイルはうってつけである。」とライト氏は述べている。 

今後の展開に注目する必要がある。一方、アンドロイド 4.1以上(ジェリービーン)が搭載されたスマートフォンには、グーグルナウがデフォルトで搭載されている(また、グーグルプレイ経由でアップデートすることが可能)。さらに、 iOS 4.3以上を搭載しているiPhone、iPad、iPod Touchのオーナーは、iTunesからグーグルサーチアプリの一部としてグーグルナウを手に入れることが出来る。

皮肉にも、iOS向けのグーグルナウがリリースされることにより、アンドロイドよりも多くのiOSのユーザーがこの製品にアクセスするようになるだろう。この点に関しては、「グーグルナウのiOSマーケットは、アンドロイドの“ナウ”ベースの2.5倍」で詳細を確認してもらいたい。

グーグルの検索アプリは首位に立つことが出来るのか?

また、グーグルナウをiOS向けの検索アプリに加えたことで、このアプリの利用者が増えるかどうかにも注目したい。このアプリは昨年10月に大幅にアップグレードされ、アップルのシリのように、音声による検索機能を導入し、また、シリよりも早く反応する完成度の高さを見せつけていた。

それにも関わらず、グーグルの検索アプリはあまりiOSユーザーの間で人気が高いとは言えない。iTunesのチャートでトップ10入りを果たした光景を私は目にしたことがない。16位が最高だと思われる現在は150位前後をうろついている。

反対に、グーグルマップアプリとユーチューブアプリは、昨年リリースされて以来、上位を維持している(現在は11位と12位)。iOSデバイスのユーザー達は、iOSのネイティブアプリの地位を失って以来、この2つのサービスを求めている点は明白である。

一方のグーグル検索は、アップルとグーグルとの契約により、iOSのサファリにデフォルトで統合されており、グーグル検索アプリを利用する必要性は低い。しかし、このアプリを利用してもらうと、少なくとも、アップルが契約の解除に関して“敵対的”な行動(日本語)を起こした際の保険として、あるいは、検索を管理するサービスとしてシリが台頭するのを防ぐ門番として、グーグルにとってプラスに働くはずだ。/p>

グーグルナウは、「サファリで検索を行う習慣」を止めさせるきっかけになるポテンシャルを秘めていると言えるだろう。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「The Amazing “Google Now” ? When Google Searches Before You Think To」を翻訳した内容です。

記事の事例はまさにSF小説を読んでいるような気分になる凄さですね。冷静に考えるとGoogleが取得しているデータを考えると十分に可能な内容であることもまた分かりますが、それにしても検索の未来を変える機能であることは間違いないと思いますし、今後の発展に要注目です。既に検索でもなくなっているというか、コンピューターがユーザーの代わりに事前検索してくれているわけですが、、、先ほどロボットがマーケッターの仕事を代行する記事を紹介したばかりですが、ユーザーの検索行動まで代行してくれる時代に突入していくのですね。楽しいような、怖いような、でも後戻りはできない世界です。しかしGoogle Glassといい、このGoogle Nowといい、Appleがどちらかというと若干停滞しつつある現状で、最近のGoogleはまた面白くなってきました! — SEO Japan [G+]

ロボットは人間よりも優れたマーケッターになれるのか?

アドテクノロジーの進化で機会化・自動化が進むインターネット広告の世界。検索広告の入札管理はもちろん、キーワード選定からディスプレイ広告の運用までその範囲は拡がっています。「そんなこといったって人間しかできない作業はあるだろう」と高を括っているあなた、現時点でもアドワーズ広告からFacebook広告までネット広告のかなりの部分が人の手をほぼ介さないプログラミング管理である事実は認識しているでしょうか?そしてアドテクノロジーの進化はまだその入り口でしかありません・・・。広告、そしてマーケティングの未来を考える記事を。 — SEO Japan

人類はかつてないほどに今日の広告を複雑にしている。

意見、アイディア、クリエイティビティが、より良い広告主は誰なのかを見つけ出す戦場に溢れかえっている:人間?それともロボット?これは、マッド・メンターミネーターをミックスしたMad Magazineのパロディの一場面なのか?そうではない。長い間、マーケティング企業は、極めて戦術的で分析に基づいた問題を解決して存在してきた:どのようにしてGoogleAdWordsプラットフォームに最高の広告を構築するのだろうか?あなたの詳細な調査がGoogleで一番の広告主を暴く時、大抵の場合、あなたが発見することは、解決策として利用されている大量のテクノロジーであり、テキストベースの広告を作るのに使用されているクリエイティブな取り組みはとても少ない。それは、キーワード、場所、時刻、競争率の高い用語、トラフィックの高いランダムな用語、入札戦略、一番コンバートする(そしてコストは最も少ない)広告に絞るための他のさらに曖昧なデータポイントを混合する複雑なシステムだ。これらの広告の裏にいるブランドは、クリエイティブな方面はほとんど気に掛けず、それが生きた入札環境の中でどのように反応しているかについて気に掛ける。Facebookは、2012年には広告に45億ドル近く出した(信じられるか?)。そして、Business Insiderの記事『How Facebook Is Replacing Ad Agencies With Robots(どのようにしてFacebookが広告代理店をロボットに置き換えているか)』によると、その仕事のかなりの部分が、クリエイティブなディレクターや、広告代理店、さらには人間の手によるものではない。この記事からの抜粋:“プロのエージェンシーのクリエイティブがほとんど関わっていない広告がこんなに多く表示されているのはかつてないことだ…。エージェンシービジネスの中では、それらの広告は、かつて新聞に登場していた古い案内広告の代わりとして見なされている。”

他の側面がある…

同時に過去10年以上にわたるソーシャルメディアの人気は、今日のひどく中抜きされたメディア飽和状態の環境において注目とエンゲージメントを獲得する唯一の方法はできる限りブランドを人間および人間味のあるものとして作ることだと、ブランドを納得させようとしてきた。このトピックに関する影響力の大きなビジネス本、『クルートレイン・マニフェスト』(初版1999年、日本語で一部読めます)は、“マーケットとは会話である”と言った。ブログ、ポッドキャスト、Twitter、Facebook、YouTubePinterest、その他あなたが思い付くあらゆるチャネルを介して、ブランドは顧客と繋がり、これらの会話と意義のある関係の中で顧客に関与することができる。では、それはどのようになっているのか?私たちは、13年に及ぶソーシャルメディアの商業化にだんだんと迫っており、それを用いて見事に成功したブランドもあれば、投資に対する真の利得を見つけることに苦しんでいるブランドもある。メディアの原動力としてコンテンツを作ることや、それがどのように直接的な反応の原動力に変わるのかを見つけ出すことには複雑さがある。ソーシャルメディアマーケティングにおける現在のイテレーションは、“コンテンツマーケティング”に吹き替えられている。一方で、今でも従来の広告収入もしくはブランドからの収益を得ることを求めているデジタルオンリーの新加入者からの出血を止めようとしているパブリッシャーは、可能性のある広告収入としてネイティブ広告の方を向いている。ソーシャルメディアであるにしろ、コンテンツマーケティングであるにしろ、ネイティブ広告であるにしろ、これら3つ全ての発生地は、ブランドのためにたくさんの手間暇を必要とする。これらは、素早く簡単に勝利する特効薬ではない。どんな形のコンテンツ戦略も、時間と、努力と、継続したメンテナンスを必要とする。多くのブランドにとって、昔のマスメディア広告の世界ではする必要がなかったことだ。

このストーリーの3つの側面

1つの側面においては、私たちには、クリエイティビティよりもテクノロジーによって自動化され動かされる新しい形のパフォーマンスベースの広告があり、そこではスピードとリアルタイムの反応がブランドのパフォーマンスにおいて必要不可欠な要因となる。その一方で、私たちには、コンテンツマーケティングとネイティブ広告がある。それは、コンテンツ、共有、ソーシャルチャネル、ブログ記事やYouTube動画が口コミで広がるのに似たような反応を生み出すものによってもたらされる。これによって、戦略を作り、広告をデザインし、広告を配置する一番良い場所を現実とバーチャルの両方で見つけ出す人々はどうなるのだろうか?マーケティング評論家は『顧客は広告を求めているのではない、会話を求めている』というタイトルの記事を発行するが、私たちが生きている世界では、これらの見境のない一般化はこの新しい消費者を反映していないかもしれない。極めてはっきりしていることは、広告が、宣伝チャネルの真ん中に滑り込んでいくということだ。それは、もはやマーケティング・ミックスの中の800ポンドのゴリラではない。これは、“ビッグ・アイディア”の終わりを告げるわけでもないし、現在たくさんの賞を獲得している広告代理店が近いうちに扉を閉めることになることを意味するわけでもない。

広告はどうなるのか。

私たちに分かっていることは、今日の本当に効果的な広告代理店は、テクノロジー、パフォーマンス、コンテンツ制作、その他を連動して活用しているということだ。それらの言葉をスライドデッキの中にスラスラと書いて信用証明となるチェックマークを付けるのは簡単だが、実際に実施してその専門知識を発揮できるというのは全く異なる話だ。私たちは、リターゲティングとリマーケティングの世界に住んでおり、そこではユーザーは大半のオンライン行動履歴を追跡されるため、ブランドはユーザーの行動をより理解することができ、ユーザーが消費したコンテンツや閲覧した製品に基づいて広告を発信することができる。リターゲティングの取り組みの大部分は、クリエイティビティにはあまり頼らず、データや自動化サービスに多くを頼っている。それと多変量解析を結びつけると、さらに私たちは、クリエイティビティやビッグ・アイディアに欠けており、才能あるクリエイティブ・ディレクターは反対した立場を取るかもしれないが、最も優良な広告を作って提供することができる広告モニタリングテクノロジーの世界に踏み込んでいく。

広告の未来は、これら3つのストーリー(マーケティング自動化、コンテンツマーケティング、広告代理店が提供するもの)が、より大きくより幅広く経済価値をもたらすブランドストーリーを伝えることをどれくらい上手くやるかの競争になるだろう。


筆者について:ミッチ・ジョエルは数々の受賞歴を誇るカナダ発のデジタルマーケティング/コミュニケーションエージェンシー、Twist Imageの代表です。2008年にはカナダで最もソーシャルメディア上で影響力のある人物、そして40歳以下で最も有名な40人の一人、さらに世界で最も影響力のあるオンラインマーケッター100人の一人に選ばれました。著書である「Six Pixels of Separation」(Grand Central Publishing – Hachette Book Group)は、ビジネス/マーケティング書として英語圏で大ベストセラーになっています。ミッチのブログはこちらから。



この記事は、Six Pixels of Separationに掲載された「Do Robots Make Better Marketers Than Humans?」を翻訳した内容です。

最近流行のコンテンツマーケティングが広告代理店、ネイティブ広告がメディアを行きながらえせる手法として注目されているという観点は皮肉的でしたが、さてどう思われたでしょうか。逆にいえば、これまで人が行ってきた従来型の広告の大半はそのかなりの部分が自動運用化できるということでもありますよね。広告とマーケティングはまた違うだろ、という話もあるわけですが、ビッグデータ解析技術が進み、マーケティングの参考になる取得データが増え、そしてそれらを総合的に統合管理できるようになればなる程、プログラミングによる「あるべき広告展開と運用」「あるべきマーケティング戦略とアクションプラン」はある程度導き出されそうな気もするのもまた事実です。

グローバル企業のCMOが世界各国で日々取得、そして長年蓄積してきた膨大なデータを元に、日本のマーケティング責任者に「日本ではこういったマーケティング戦略を取れ。アクションプランはこう。」と具体的に細かく指示し、人間はそれを実行するだけ、なんて世界にも10年後にはなっていそうな気がするのも、想像するとちょっと怖いですね。人が発揮できるクリエイティビティは、クリエイティブやキャンペーンのちょっとした仕掛けのみ、なんてことになったらマーケッターの仕事は面白いのでしょうか。もちろんAppleのiPhoneなどゲームチェンジャー的な存在を築くには人の創造力がないとできないと思いますが(そうあってほしい)、滅多にそういうことがあるわけではないですし、Appleにしてもここまで圧倒的なブランドになれば逆に、マーケティングもプログラミング管理した方が失敗しない路線をきちんと進める方が確実かもしれませんし。

朝から色々考えてしまう記事でしたが、マーケティングや広告に関わる人の多くがどこかそのクリエイティブ性に面白さを求めている人も多いのではと思いますし、実際ウェブマーケティングや広告はクリエイティブ性の低さを既存メディアの人に揶揄されている現状もあると思いますが、さて10年後20年後には、そういった区別も無くなっていると思いますし、どんな世界が私たちを待ち受けているのでしょうか。 — SEO Japan [G+]

広告ベースの非直接的なマネタイゼーションか、ユーザー課金による直接的なマネタイゼーションか、あなたに適しているのはどっち?

先日紹介した「マネタイズはどうやるの?」と尋ねるのはもう止めてという記事が注目を集めたアンドリュー・チェンのブログ。ビジネスモデルがコモディティ化した今日、スタートアップはマネタイズのことを心配する必要はない、という大胆な提言の記事でしたが、そうはいってもマネタイズも大事でしょ、特に日本では、というあなたのために同じくアンドリュー・チェンがウェブサービスのマネタイズについて考えてみた記事を。数年前の記事につき事例がMy Spaceになっていますが、そのままFacebookに置き換えて読んでみてください。内容の鮮度は今でも十分通用するのでご心配なく。 — SEO Japan


スターウォーズの熱狂的ファンはマネタイズしやすいが、その人数には限界がある

不景気になると直接的なマネタイゼーションへの興味が増える

消費者インターネットにおける広告をベースにした収益モデルの弱さに関する議論は常にあり、不景気が続く経済動向の最中、多くの会社がフリーミアムをベースにしたモデルに転換している。Silicon Alley Insiderは最近、“Revenue Crisis: Here Come The Pro Accounts(収益の危機:プロアカウントがやって来る)”という記事の中でこれについて書いた。そしてもちろん、37 Signalsの例の周りには絶えず議論がある。Techcrunchの記事、“37 Signals Drives Another Company To The Deadpool(37 Signalsが他の会社をデッドプールへと追いやった)”で説明されているような、無料で製品をわたすビジネスモデルに対して批判する人達だ。“A Radical Business Plan for Facebook: Charge people(Facebookのための急進的なビジネスプラン:お金を請求する)”というSlateの記事もある。

直接的なマネタイゼーション vs 非直接的なマネタイゼーション

私自身の言葉で一般的な主張を言い直すと、インターネット上には基本的に2種類の会社がある(ちなみに、私はこれら2つの会社の分類についてStartonomicsでの講演で議論した―動画はこちらスライドはこちらからチェックできる):

  • 直接的なマネタイゼーション、別名、アドバタイザー:直接的なマネタイザーは、購読、eコマース、バーチャルアイテムなどを介して、自分たちの製品にお金を請求する。一般的に、彼らは、焦点を絞った小さな顧客グループを持つ。
  • 非直接的なマネタイゼーション、別名、パブリッシャー:非直接的なマネタイザーは、自分たちの製品を使用するのにお金を請求しない。実際に、製品を無料で配布することもよくある。彼らはオーディエンスを切り刻んで(オーディエンスを区別するためにコンテンツを使用する)、ターゲットを絞ったオーディエンスを直接的にマネタイズする会社に販売する。

ここでは、直接的なマネタイザーと非直接的なマネタイザーには異なる問題があることを記しておく:

  • 直接的なマネタイゼーション:最大の問題は、CPA限られた規模の顧客ベースだ。
  • 非直接的なマネタイゼーション:最大の問題は、コストゼロのユーザー獲得ユーザーインテントの特定(ターゲッティングを介して)だ。

そしてもちろん、重要な問題は、直接的なマネタイゼーションには“自分がやっただけお金を稼ぎ”、至る所でお金になる軌道を維持することができるという大きな長所があることだ。これはブートストラップ・スタートアップに最高だ。

それに比べて非直接的なマネタイゼーションの会社は、途中でたくさんの資本を燃焼し、アドバタイザーにとって興味深い十分な大きさの塊の中にあるオーディエンス・セグメントに売るのに十分な大きさになるまで、かなり巨大な臨界質量に手を伸ばす必要があることが多い。

ベンチャーキャピタリストの視点から見ると、非直接的なマネタイゼーションモデルはより大きなエグジットを生み出すことができることが多く、それ故に“大きくなる”という信念がここには生きている。その理由は、非直接的なマネタイゼーションが、口コミによる成長と合わせて非常に横並びのオーディエンス(検索、Eメール、動画などのように)を持つ会社に適しているからだ。

VCの視点から見ると、直接的なマネタイゼーションモデルは、高価なマーケティング技術によってのみリーチできるより小さな顧客ベースを持っているために、望ましくなくなることが多い。その結果、スタートアップが顧客ベースに手を伸ばすために全てのマーケティングチャンネルを使い果たして、それ以上成長できないかもしれないことが理由で、最終的にエグジットはより小さくなってしまう。これが理由で、歯科矯正医のオフィスのためにソフトウェアを作ることは非常にお金になるかもしれないが、これらの会社は、ベンチャーリターンビジネスではなく、ライフスタイルビジネスになってしまうことが多い。

あなたはどっち?

私は、ここで立ち止まって尋ねたい。あなたの会社にとってはどちらのメソッドが最も適しているだろうか?ニッチな製品なのだから製品にお金を請求するべきなのに、無料の製品と広告によるサポートを選んでいるWeb2.0企業がいくつか存在することに私は気が付いている。これは間違いかもしれない。同様に、より多くの利益を生み出すかもしれない幅広いオーディエンスの支持を得ている製品が非直接的なマネタイゼーションモデルとして存在している(例えば、多くのデジタルコンテンツ)。

どちらの戦略も機能する:MySpaceとWorld of Warcraftを比べてみよう
最終的に、これは同時に2つの変数の最適化である。1つの変数はオーディエンスのサイズ、もう一つは利益の可能性だ。

その緊張関係とは:

  • オーディエンスのサイズは訴求力の幅によって決まる。
  • 利益の可能性はオーディエンスのインテントと情熱で推進される。

もちろん、時には、これらの2つの変数は対立することがある。全ての人がお金を支払う製品はめったにないし、多くの場合あなたは小さなグループを高い率でマネタイズするか、低い率で一時ユーザーの大きなグループをマネタイズするか選ばなければならない。

このモデルの2つの角にいるのが、MySpaceとWorld of Warcractだ。

  • MySpaceは素晴らしい非直接的なマネタイザーである―彼らには膨大なオーディエンスがいるが、各ユーザーからはほんの少しのお金しか儲けない。たとえユニークユーザーが何千万人もいても、彼らは月に1人のユーザーから数セントしか稼がない。しかし、これが年間の収益だと10億ドル近くにまで加算される。ここで留意すべきは、MySpaceの最初のバージョンは比較的構築コストが安かったことだ(それは単なるウェブサイトなのだ!)。
  • World of Warcraftは素晴らしい直接的なマネタイザーである―彼らのオーディエンスはもっと小さい(登録者は1500万人未満)が、各ユーザーからたくさんのお金を稼ぐ。彼らは月に15ドルを請求し、かなり少ないオーディエンスでも年間の収益は10億ドル近くを稼ぐ。ここで留意すべきは、WoWの最初のバージョンがとても高価だったことだ(何千万ドルにもなった!)。

要は、どちらの戦略も機能するということだ―問題は、あなたが自分にとって一番適したモデルがどちらなのかを知るためにこれらのことから何を学ぶかということだ。


この記事は、@andrewchenに掲載された「Ad-based versus direct monetization: Which one is better for you?」を翻訳した内容です。

この記事、実は「マネタイズはどうやるの?」と尋ねるのはもう止めてより以前に書かれたものだったのですが、合わせて読むと両方の記事の理解が深まるかもですね。前回のマネタイズを気にしなくていいという話は広告ベースかどうかはともかく、VCのバックアップを受けて巨大成長を狙うようなビジネスを対象にした話かな、と、再納得。自分のできる範囲で小さくやるスタートアップは、マネタイズが最初から重要なことも改めてまた理解できます。ちなみにライフスタイルビジネスという言葉が出てきますが、日本語でライフスタイルビジネスという生活必需品じゃないけど人生をちょっと豊かにするビジネス(スターバックスとか)に聞こえますが、英語圏でライフスタイルビジネスというと「自分が好きな生き方をするために行うビジネス」のことを指すのでご注意を。って私も初めてこの記事で知ったのですが 汗 スタートアップ起業家も増えている日本ですが、さてマネタイゼーションの仕組み、ビジネスの目指す方向性、あなたの選択はどっち? — SEO Japan [G+]

究極のAuthor Rank(オーサーランク)講座

コンテンツマーケティングの台頭やGoogle/SEOの進化で注目されるAuthor Rank(オーサーランク)の概念。過去にも幾つか記事で紹介してきましたが、今回はコンテンツマーケティングの巨頭CopyBloggerから初心者から上級者まで参考になる決定版的な記事を。 — SEO Japan

“Author Rank(オーサーランク)”という言葉を口にすると、オンラインライターは大抵、首をかしげるか、片方の眉を上げる。

彼らは恐らくそれについて聞いたことはあるが、それは全く異なる動物だと定義している

なぜなら、それは現実よりも伝説のように思え、しばしば混乱を引き起こすことがある不明瞭なGoogleアルゴリズムについて言及しているからだ。

しかし、もしあなたが私が書いた過去の記事を読んでいるのなら、Author Rank(Google+、Search + Your World、オーサーシップ・マークアップ)の背後にある開発が、あなたのウェブサイトにより多くのトラフィックをもたらし、あなたのオンライン・ビジビリティを高め、オンライン・オーソリティを確立するということに恐らく気が付いているだろう。

つまり、Author Rankと呼ばれるものには確固たるメリットがあるのだ。しかし、それらのメリットを活かすのは手ごわいかもしれない。あなたは、もしかすると以下のような疑問を持っているのでは…

  • どこから始めればいいのか?
  • 自分は技術的なスキルを持っているのか?
  • それは自分にとって効果があるのか?
  • それが機能していることをどうやって知るのか?
  • 自分は何を成し遂げようとしているのか?
  • これをする時間があるのか?

このアルゴリズムに取り組むのに必要なリソースを持つことができない(もしくは、持っていない)ために、注目やオーソリティやリードを棚上げにする恐れがあるという考えをこれらの心配と合わせると・・・不安が高まる。

うまくいけば、この記事が(このシリーズの前の記事と同様に)その不安をいくらか解消するだろう。

Author Rankの概要

最初から始めよう。

Author Rankは、2005年にGoogleが申請したAgentRankと呼ばれる特許から生まれた。私は、Google+でオーソリティを築く7つの方法(日本語)の中でこう書いた:

AgentRankは、本来、“エージェント”(ライターやその他のコンテンツクリエイターのこと)のためのデジタル署名を作って、その後、彼らのコンテンツ(コメント、ソーシャルシェア、リンク)への大衆の反応に基づいて評判を蓄積するものだ。

ここでの重要な特徴は、このスコアが“ポータブル”だったことだ。それはサイトには結びついておらず(つまりウェブを横断しない)、人(それを作る人)に結びついていた。しかしながら、あなたが“エージェント”を特定するプラットフォームを確立しない限りは、それをするのは不可能だ。

上記特許の1つの問題は、アイデンティティがポータブルではなかったことだ。それは可動性のものではなかったのだ。だから、Googleはその特許をAuthor Rankへとアップデートして、オーサーがGoogle+のアカウントとオーサーシップ・マークアップを埋め込んでいる限りは、オーサーのアイデンティティをウェブ中で追跡できるようにしているのだ。

うん、自分の言葉を引用してみた…

Googleは、スパマーが検索ランキングを操作することを許していたPageRankの抜け道に迫っていた。コンテンツは間違いなく王様だったが、王座は空っぽだった。

つまり、GoogleアルゴリズムをAuthor Rankのようなものでアップデートすることの背後にある目的は、証明されたオーサーに高いビジビリティとクリックスルーを与えて報いつつ、匿名プレイヤーにペナルティーを科すことなのだ。

AJ Kohnは彼のAuthor Rankに関する記事の中でこんなことを言った:

…Google+(アイデンティティのプラットフォーム)のローンチとrel=author(デジタル署名)を一緒にして、アクティビティとエンゲージメントを採掘する2つの会社(PostRankとSocialGrapple)の買収を加えると、Googleがデジタルコンテンツの殺到に対処するためにAuthor Rankを使用することを切望しているのは明白だ。

ついに…目的と手段が正しく並んだ

Author Rankスコアとはどんなものなのか

Author Rankは理屈のままであるが(それをサポートする強力な証拠はある)、コンテンツクリエイターは恐らくPageRankでページ持っていたスコアによく似たスコアを持つことになるだろうと言ってもよいだろう。

あなたのAuthor Rank(以後“AR”と呼ぶ)のスコアは何に基づくのだろうか?

それは、オーサーがもたらす価値が全てだ。そして、その価値は、あなたが誰で、あなたが誰と付き合い、あなたが何を作るかに基づく。まず、あなたのGoogle+アカウントから始めよう:

  • 参加の度合い – Google+での参加が多いことは、高いARスコアを意味する。Googleはあなたが共有するコンテンツを詳細に評価することさえあるかもしれない:あなたはテキストを投稿しているのか、動画なのか、画像なのか?オリジナルの作品を作っているのか、他の人の作品を再シェアしているだけなのか?リンクをしたり、コメントをしたりしているか?受け取ったコメントに返答しているか?ハングアウトをしているか?コミュニティに参加しているか?それらのチャンネル内であなたの参加具合はどんな風に見えるのか?プロフィールを具体化しているか、Circleを作ったか?
  • オーディエンスの規模 – Google+上にどれくらいのコネクションを持っているのか?何人の人があなたと繋がっているか?それらのコネクションのクオリティは?あなたと繋がっているソートリーダーはいるか?
  • コンテンツとのやり取り – Googleは恐らく、あなたが他のコンテンツとどのようにやり取りするかも見ている。あなたは質の高いコメントを残しているか?人々はあなたのコメントやレビューに返答しているか?あなたのコメントは+1を獲得しているか?

もちろん、あなたのスコアはGoogle+アカウントだけと結びついているわけではない。Googleは、自分たちのソーシャルネットワークの外部にあるコンテンツの要素も利用する。

例えば、Googleは以下のようなことを見る:

  • あなたが発行したコンテンツの平均PageRank – PageRankのコンセプトについて知識がないなら、Danny Sullivanの記事、What Is Page Rank? A Guide for Searchers & Webmastersをチェックしよう。
  • 他のソーシャルメディアプラットフォームでのオーソリティ – Googleは、他のソーシャルメディア上のあなたのプロフィールを、それらのサイトから受け取る限られたデータを基に因数分解しようとするだろう。
  • トップレベルのオーソリティの指標WikipediaThe New York Times、大学または政府のサイトなどの権威あるウェブサイトにおける言及は、あなたがその分野で著名なエキスパートであるということをGoogleに示す。

しかし、Googleはあなた自身のウェブサイト上のコンテンツも見るということを忘れないこと:

  • コンテンツの質 – あなたのコンテンツは便利で、オリジナルで、超具体的か?読者はあなたを見つけると、しばらくそこにいるか?Pandaはそれを罰するだろうか?誰があなたのコンテンツを共有しているか?それはどれくらいの頻度なのか?権威あるサイトがそれにリンクしているか?
  • コンテンツの量 – あなたは自分のサイトにどれくらいの頻度で投稿するか?他のサイトはどうか?そのコンテンツの質はどうか?他のサイトに投稿する時、同じクオリティのシグナルを獲得しているか?

ここから核心に移る。

Author Rankのカンニングペーパー

以下のリストでは、あなたはAuthor Rankの要素を活用する方法を知ることになる:

  • Google+アカウントを作成する – これは簡単だ。必ず堅実な略歴を作ること。自分の専門知識の分野を特定するキーワードを使用すること。そして、Google+で私たちをフォローするのを忘れないこと。
  • オーサーシップ・マークアップを埋め込む – Googleが初めてオーサーシップ・マークアップを公開した時、それは手ごわかった。私は、クライアントのためにこのプロセスを説明しようとしていくつかのガイドを書いたが、それは簡単ではなかった。Googleは、オーサーシップ登録ツールを用いてこのプロセスを簡略化した。しかしながら、もしあなたがWordPress用のGenesis Frameworkを使用しているなら、ほんの数分でやってのけることができる。必ず、自分のGoogle+プロフィールと関連付け、見栄えのいい顔写真を使用し、リッチスニペット・ツールを使って自分のステイタスをチェックすること。
  • ソーシャルサイトでの活動を増やす – ソーシャルメディアサイト、特にGoogle+での交流にいくらかの充実した時間を注ぐこと。自分のトップ3に焦点を合わせるのだ。例えば、私にとってそれは、自分のブログとTwitterとGoogle+になる。あなたにとっては、それはGoogle+とPinterestとLinkedInを意味するかもしれない。
  • インフルエンサーと繋がる – 友人やソートリーダーからコンテンツを再共有する習慣を身に付けること。彼らの投稿に“+1”したり、知的なコメントをする。Google+に面白い投稿を書いたり、これらのインフルエンサーを名前付きで引用する。彼らがすでに作ったコンテンツを足場として、再共有の中でそれに追加したり、彼らの仕事に食ってかかるのだ。
  • 優れたコンテンツを作って配信し続ける – あなたは最終的にこれに基づいて判断される。これは、Author Rankの裏にいるライターの質的な経歴を中心となって後押しする。よく考えられた、役に立つブログ記事を書いて配信し、権威あるひとそろいのコンテンツを築き続けるのだ。

現在、オーサーシップ・マークアップの埋め込みの採用率はあまり振るわないが、自分のコンテンツを主張することには、はっきりとしたメリットがある。だから、ためらわずに、より高いクリックスルーから恩恵を受けようではないか。

あなた次第

あなたがGoogle+アカウントを開くまでは、誰もあなたを水の中に押し込むことはない。彼らは、あなたがオーサーシップ・マークアップで自分の記事を主張するまでは、定規であなたの拳をたたくことはない。彼らは、あなたが優れたコンテンツを作るまでは、あなたから睡眠を奪うことはない。

素晴らしいライターになること、そのライティングによって功績を認められることは、あなた次第だ。

そこでお願いがある。もしあなたが、偉大になるという願望をほんの少しでも持っているライターなら、pull a Cortez、自分の後ろにいる船を沈めるのだ。そうすれば、もう後戻りはできない。

今年は、あなたがストーリーの主人公になる年になると宣言するのだ…今年は、あなたが采配を振るう年なのだと宣言するのだ。

全てはあなた次第だ。


この記事は、CopyBloggerに掲載された「The Writer’s Author Rank Cheat Sheet?」を翻訳した内容です。

基本概念から各種ティップス、実践法までうまくまとめた、少し肉付けすれば十分本一冊分のなりそうなレベルで充実した記事でした。オーサーランクを言葉は知っていても何となく漠然と理解していた方もこの記事で大分その意味や重要性、使い方が理解できたのではないでしょうか。記事の最後にもあるように、後はあなた次第です。 — SEO Japan [G+]

Twitterは世界的にモバイル利用が圧倒的な統計データ

日本、アジアはもちろん欧米でもスマホ普及が急速に進んでいる近年ですが、昨年のTwitterの利用デバイスを調査したデータを見るに、どちらかというとアジア圏に比較して遅れ気味だった欧米でのスマホ利用がもはや完全に一般普及している事実が改めてわかります。 — SEO Japan

アメリカおよびヨーロッパのTwitterユーザーは、ソーシャルネットワークを使用する際にPCよりもモバイルデバイスを使用することをますます選択するようになっている。実際に、去年、モバイルデバイスの割合がPCを上回った:PCを使用したのは3分の2以下で、モバイルデバイスを使用したのはおよそ4分の3だった。

最新の数字は、2012年3月から2012年10月の間にアメリカとヨーロッパの6,500人以上に調査を実施したStrategy Analyticsから出ている。その結果は以下の通りだ:

- ツイートの際にデスクトップもしくはノートパソコンを使用した人の割合は、77パーセントから64パーセントに減少した。

- ツイートの際に携帯電話を使用した人の割合は、53パーセントから64パーセントに増加した。

- タブレットを使用した人の割合は、9パーセントから18パーセントに増加した。

- モバイルデバイスを使用しているTwitterユーザーの割合は、56パーセントから71パーセントに増加した。

つまり、去年、モバイルデバイスはPCと比べて人気になったが、携帯もタブレットもそれらだけでの人気は高くなかった。今週IDCから出された史上最も急降下しているPCの出荷数に関するニュースを考えると、このトレンドは加速しているのかもしれない。

実際、この調査が2012年に実施されたことを考えると、アメリカとヨーロッパでの携帯電話でのTwitter使用がすでにPCを上回っていたとしても驚かない。ソーシャルネットワークとして、Twitterはとてもシンプルで、ほんの少しの経費しか要求しない;それ故に、モバイルデバイスへの移行の全体的なトレンドは、ほぼどんなサイト上よりもマイクロブロギングサービス上で明白なのだ。

Twitter自身も、ユーザーがどのようにモバイルを使用するか当然知っているだろうし、過去数か月間にわたってそのアプリとモバイルサイトへのアップデートの安定したストリームを提供できるよう努力している。

トップ画像クレジット: Alberto Paroni


この記事は、The Next Webに掲載された「More Twitter users chose to tweet from a mobile device rather than a PC in 2012, study says」を翻訳した内容です。

日本で同じ調査をしたらどういう回答になるのか気になりますね。モバイル(スマホ)比率はもっと高そうですが、タブレットが2割近いのは欧米ならではという感じでしょうか。デジタルデバイスの舞台がPCからモバイルに完全移行する日は近そうですね・・・。 — SEO Japan [G+]

Twitterは世界的にモバイル利用が圧倒的な統計データ

日本、アジアはもちろん欧米でもスマホ普及が急速に進んでいる近年ですが、昨年のTwitterの利用デバイスを調査したデータを見るに、どちらかというとアジア圏に比較して遅れ気味だった欧米でのスマホ利用がもはや完全に一般普及している事実が改めてわかります。 — SEO Japan

アメリカおよびヨーロッパのTwitterユーザーは、ソーシャルネットワークを使用する際にPCよりもモバイルデバイスを使用することをますます選択するようになっている。実際に、去年、モバイルデバイスの割合がPCを上回った:PCを使用したのは3分の2以下で、モバイルデバイスを使用したのはおよそ4分の3だった。

最新の数字は、2012年3月から2012年10月の間にアメリカとヨーロッパの6,500人以上に調査を実施したStrategy Analyticsから出ている。その結果は以下の通りだ:

- ツイートの際にデスクトップもしくはノートパソコンを使用した人の割合は、77パーセントから64パーセントに減少した。

- ツイートの際に携帯電話を使用した人の割合は、53パーセントから64パーセントに増加した。

- タブレットを使用した人の割合は、9パーセントから18パーセントに増加した。

- モバイルデバイスを使用しているTwitterユーザーの割合は、56パーセントから71パーセントに増加した。

つまり、去年、モバイルデバイスはPCと比べて人気になったが、携帯もタブレットもそれらだけでの人気は高くなかった。今週IDCから出された史上最も急降下しているPCの出荷数に関するニュースを考えると、このトレンドは加速しているのかもしれない。

実際、この調査が2012年に実施されたことを考えると、アメリカとヨーロッパでの携帯電話でのTwitter使用がすでにPCを上回っていたとしても驚かない。ソーシャルネットワークとして、Twitterはとてもシンプルで、ほんの少しの経費しか要求しない;それ故に、モバイルデバイスへの移行の全体的なトレンドは、ほぼどんなサイト上よりもマイクロブロギングサービス上で明白なのだ。

Twitter自身も、ユーザーがどのようにモバイルを使用するか当然知っているだろうし、過去数か月間にわたってそのアプリとモバイルサイトへのアップデートの安定したストリームを提供できるよう努力している。

トップ画像クレジット: Alberto Paroni


この記事は、The Next Webに掲載された「More Twitter users chose to tweet from a mobile device rather than a PC in 2012, study says」を翻訳した内容です。

日本で同じ調査をしたらどういう回答になるのか気になりますね。モバイル(スマホ)比率はもっと高そうですが、タブレットが2割近いのは欧米ならではという感じでしょうか。デジタルデバイスの舞台がPCからモバイルに完全移行する日は近そうですね・・・。 — SEO Japan [G+]

Google、Google+ Sign-Inを利用するアプリに無料SEO支援中!

日本ではイマイチ話題になりきれていませんが、英語圏を中心に普及が進んでいるGoogle+。Googleの各種サービスと連携させたり検索結果で何かと優遇したりとGoogleの地道な努力が実を結んでいるようですが、今回は新たにアプリ連携を促進する取り組みを始めたということで早速のその内容をご紹介。特に海外でアプリ展開を行っている・考えている方には確実に集客支援になりそうな朗報なニュースかも? — SEO Japan

Google+-App-Search

アプリで行われた人気の高いアクティビティ、あるいは、閲覧されたコンテンツが何か知りたいだろうか?現在、グーグルは、この情報を検索結果に反映している。その結果、アプリの開発者が、グーグル+サインインを活用すると見込んでいるためだ。

グーグルは、グーグル+のアカウントを使って、サイトやアプリに容易にサインインする手段として、グーグル+サインインを2月に導入していた。現在、グーグルはこのサービスを活用するアプリに対しては、検索結果内で当該のアプリの人気の高いアクティビティや利用を表示している。

この結果はSERPの中央に掲載される。アプリ内で人気の高いコンテンツを明らかにすることで、クリックする手間を省くために用意されている。以下にFandangoの結果ページを掲載する。このページには、グーグル+のページだけでなく、ユーザーの間で話題に上がっている映画のページに直接アクセスするリンクも表示されている:

before after

上のページには、グーグル+ページを持つFandangoがどのように表示されるのかが示されている。 しかし、グーグル+のサインインを利用すると、このスペースは拡大され、その他のグーグル+のユーザーのアクティビティに応じて、アプリ内での人気の高いアクティビティが表示される。当然ながら、この情報は全て、グーグルで検索している際にログインしているユーザーのみに提示される。

この機能は今後数週間で徐々に展開されていくようだ。また、次のアプリがテストパートナーとして参加している:

詳細は、グーグル+の公式ディベロッパーブログの投稿で確認してもらいたい。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google Rewards App Developers Using Google+ Sign-In With Better Visibility On Google Search」を翻訳した内容です。

ウェブ検索に優先表示することで利用を誘うというGoogleならではの強力なアプリ連携促進キャンペーンでした。検索というSNSと並んで(しかもさらに独占的)圧倒的なプラットフォームを握っている(批判を浴びないぎりぎりのラインで)優位性を見事に活用していますね。この試みがどれだけアプリ運営者のGoogle+ Sing-In連携を促進するか注目です。 — SEO Japan [G+]

Google、Google+ Sign-Inを利用するアプリに無料SEO支援中!

日本ではイマイチ話題になりきれていませんが、英語圏を中心に普及が進んでいるGoogle+。Googleの各種サービスと連携させたり検索結果で何かと優遇したりとGoogleの地道な努力が実を結んでいるようですが、今回は新たにアプリ連携を促進する取り組みを始めたということで早速のその内容をご紹介。特に海外でアプリ展開を行っている・考えている方には確実に集客支援になりそうな朗報なニュースかも? — SEO Japan

Google+-App-Search

アプリで行われた人気の高いアクティビティ、あるいは、閲覧されたコンテンツが何か知りたいだろうか?現在、グーグルは、この情報を検索結果に反映している。その結果、アプリの開発者が、グーグル+サインインを活用すると見込んでいるためだ。

グーグルは、グーグル+のアカウントを使って、サイトやアプリに容易にサインインする手段として、グーグル+サインインを2月に導入していた。現在、グーグルはこのサービスを活用するアプリに対しては、検索結果内で当該のアプリの人気の高いアクティビティや利用を表示している。

この結果はSERPの中央に掲載される。アプリ内で人気の高いコンテンツを明らかにすることで、クリックする手間を省くために用意されている。以下にFandangoの結果ページを掲載する。このページには、グーグル+のページだけでなく、ユーザーの間で話題に上がっている映画のページに直接アクセスするリンクも表示されている:

before after

上のページには、グーグル+ページを持つFandangoがどのように表示されるのかが示されている。 しかし、グーグル+のサインインを利用すると、このスペースは拡大され、その他のグーグル+のユーザーのアクティビティに応じて、アプリ内での人気の高いアクティビティが表示される。当然ながら、この情報は全て、グーグルで検索している際にログインしているユーザーのみに提示される。

この機能は今後数週間で徐々に展開されていくようだ。また、次のアプリがテストパートナーとして参加している:

詳細は、グーグル+の公式ディベロッパーブログの投稿で確認してもらいたい。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google Rewards App Developers Using Google+ Sign-In With Better Visibility On Google Search」を翻訳した内容です。

ウェブ検索に優先表示することで利用を誘うというGoogleならではの強力なアプリ連携促進キャンペーンでした。検索というSNSと並んで(しかもさらに独占的)圧倒的なプラットフォームを握っている(批判を浴びないぎりぎりのラインで)優位性を見事に活用していますね。この試みがどれだけアプリ運営者のGoogle+ Sing-In連携を促進するか注目です。 — SEO Japan [G+]

スタートアップ起業家と社会人キャリア、180%違う再起不能な失敗の差

英語で社会人キャリアに立ち直れないような悪影響を与える失敗のことをキャリア・スーサイド(キャリア自殺)といいますが、所謂一般的なキャリア・スーサイドとスタートアップ起業家としての失敗にはその内容に大きな違いがあるようで、、、シリコンバレー在住の気鋭のブロガー、アンドリュー・チェンが語るその深すぎる差に学ぶものは多そうです。 — SEO Japan

会社を始めることと職に就いていることは全く異なる。キャリア・スーサイドを図るかスタートアップ・スーサイドを図るかは、そのような例の1つだ。

あなたがキャリア・スーサイドを図る時、最大の理由はあなたが規範に従わないことをするからだ。本来すべきやり方でクライアントに対応しなかった。もしくは余りに悪い出来事で同僚を驚かせた。または重要なプロジェクトにも関わらず、チームに馴染めない。これらは全て、あなたが期待される行動に従わない場合に、失敗をする例だ。同僚があなたを判断し、簡単に置き去りにされる。

一方、スタートアップは、大部分の新しいビジネスが失敗するシンプルな理由によって失敗する。これは、もしあなたが全てのことを平均的な起業家のように行い、標準的な実行の範囲内で全ての決断をすれば、あなたは最終的に自分の会社を破産させる決断をすることになるという意味だ。それがまさにスタートアップ・スーサイドだ。だから、それから抜け出すために、少しのことを圧倒的にうまくやることに焦点を合わせるのだ―成功するためには、市場標準よりも遥か上でなければならない。

企業が軌道に乗り、たくさんの従業員を雇うことができる時、その焦点は、ビジネスを運営することにある。彼らはただ同じことを何度も繰り返し、より良く、より効果的にする必要があるだけだ―機運はあなたの手中にある。その一方、あなたが新しい会社を始めた時には、うまくいっていることは何もない。機運はあなたの手中にはなく、あなたは軌道を変えるためにどんなことでも全てする必要がある。

あるケースでは、失敗は、あなたが基準から外れたことをする時に起こる。別のケースでは、失敗は、あなたが何でも平均的にする時に起こる。これは、あなたが起業家として出会う意地の悪い問題の一例にすぎない。


この記事は、@andrewchenに掲載された「Career Suicide versus Startup Suicide」を翻訳した内容です。

いわれてみると、改めてそうかも、と思える記事でした。私もたまに「何故起業したの?」と聞かれることがありますが、正直余りだいそれた理由はなかったのですが、基準から外れるとまではいいませんが、性格が悪く人と違うことをするのが好きなので、普通の社会人として真っ当なキャリアは絶対に積めそうになかったこともあったかもしれません。

もちろんスタートアップ、起業でもその目指すレベルによって基準をどこまで外れて勝負するかは変わってきそうですが、私も今の会社を起こして10年以上が立ちますし、その過程で出来上がった基準的なものに添いすぎて日々活動している感もある最近、この記事を読んで、起業家として大きくステップアップしたければ、もっと大胆に行動しなければいけないと改めて感じました。個人的には短いながら印象深い記事でしたが、さて皆さんはどう思われたでしょうか。 — SEO Japan [G+]

見当違いな15種類のマクドナルドの失敗メニュー

元々外食産業の巨人だったにも関わらず、さらなる成長を遂げてきたマクドナルド、最近は若干苦しんではいるようですが、その成功の秘訣に定番メニューに囚われすぎない革新的なメニューの開発が1つあるのではないでしょうか。とはいえ、全てのメニューが必ずしも成功したわけではないということで、世界のマックから余り成功しなかったメニューを15種類厳選して紹介した記事を。こうして見ると逆に食べたく・・・なるものばかりではないようです。 — SEO Japan

The New York Timesによると、最近の経済不況においても、マクドナルドは少しも失速していない。食品業界の調査を専門とするTechnomic Incによる2011年のセールスデータに基づくと、マクドナルドはこの部門で最大のシェアを保有している。実際、マクドナルドの利益は、バーガーキングとウェンディーズとサブウェイを合わせた市場シェアにほぼ相当するのだ。

現在のところ、このバーガー大手企業の主要ビジネスの流れは、その商品に対する人々の感情を上向きにしているため、彼らは販売経路を改良し、グリーンでヘルシーな会社として売り込んでいる。リブランディングの一環として、マクドナルドは、舞台裏ツアーを提供することでブロガーを味方につけている。インターネットの記者たちがその経験について好ましく書くことを期待しているのだ。これをTwitterのトレンドリストのトップを確実に維持し続けるためにTwitterにお金を出すことのようなその他のステップと組み合わせ、マクドナルドは、オーディエンスが詰め込み広告キャンペーンに懐疑的なデジタル市場にも参入している。

しかし、この企業の成功から学ぶことができるのと同時に、私たちは彼らの失敗からも啓発されることができる―しかも、楽しく!それでは、弱々しく計画された15種類の商品アイディアを見てみよう―それらのメニューは失敗する運命にあったのだ。

15. マック・ロブスター

ロブスターの身とレタスをホットドック用のパンに突っ込んで、その上に不思議なソースを吹き掛ければ、ほーら、マック・ロブスターの出来上がり。しかし、甲殻類商品は味は悪くないかもしれないが、高価なシーフードをファストフードハンバーガーチェーンで売り込むのは、惨事を招く行為だ。

1つの大きな問題は、顧客は、もっとたくさんのハンバーガーやフライドポテトを手に入れることができる時にたった1つのサンドイッチに6ドルも支払う意思はないということだ!もしあなたがMcLobsterをお持ち帰りしたい気がするのなら、国境を越えなければならないかもしれない。これらは、メーン州の季節商品ではあるが、一般にはカナダのマクドナルドでしか見られない―そして、今後すぐには国内中に導入されそうもないごちそうである。

14. マック・アフリカ

McDonaldは2002年にノルウェーで新しいマック・アフリカを発売した。明らかに、アフリカでは何百万人もの人々が飢餓に苦しんでいることが理由で、その商品が無神経だと思われるかもしれないなんて彼らの頭によぎることは決してなかったのだ。援助組織は、実際にアフリカの飢餓の最中に発売されたこのバーガーに大変驚き、抗議した。

マクドナルドは支援組織がこのバーガーを販売している店舗の中にポスターを張ったり募金箱を設置するのを許可することによって抗議を抑えようとしたものの、状況はさらなるPR難へと陥った。結局、マクドナルドは、本物のアフリカのレシピに基づいたと彼らが主張したこの趣味の悪い名前のバーガーをメニューから外すことを余儀なくされた。

13. マック・ピザ

80年代後半にマック・ピザを導入することによって多様化するというマクドナルドの決断は、この会社に良い結果をもたらさなかった。そもそもこのピザはドライブスルーの窓口を通らなかったのだから、誰もがこれがうまくいくとは思えなかった。反応が悪かったのにもかかわらず、多くのフランチャイズ店は、ピザのオーブンにかかった50,000ドルを必死に取り戻そうとして、この商品をメニューに入れ続けなければならなかった。

マック・ピザの裏にあるアイディアは、このチェーン店のディナーメニューを拡大し、Pizza Hutのような競合他社に立ち向かうことだった。しかしながら、それは上手くいかなかった。この問題は、マクドナルドの顧客はスピードに慣れているのに、ピザはバーガーを作るよりもずっと長い時間がかかるという事実によってさらに悪化した。

12. マック・スパゲッティ

90年代初頭、マクドナルドは、マック・スパゲッティと果敢に名付けられたディナーメニューを開発するという試みにまたもや失敗した。ラザニアとフェットチーネ・アルフレッドの選択肢もあり、さらにこのミールには野菜とマッシュポテトのようなサイドが付いてきた―全然マクドナルドっぽくないでしょう?

マック・スパゲッティは、早くも1983年に導入されてフライドチキンのサイドと共に人気になったフィリピンでほんの少しだけカルト的ファンを獲得した。しかしながら、少なくともアメリカでは、これに相当するようなその他のディナーメニューと同じくらい素早く市場から消えた。マック・ピザのように、マック・スパゲッティはビジネス成功の重要な側面を表している:自分が知っていることにこだわること。

11. ブラック&ホワイト・バーガー

マクドナルド・チャイナは、2012年にこのブラック&ホワイト・バーガーを発表した。The Huffington Postによると、この陰陽バーガーのデュオは善悪を表しているそうだ。このごちそうに関する詳細はなかなか分からないのだが、Thebeijinger.comは、政府(白)と組織犯罪(黒)に関与する人々にかかわる中国の言葉“heibai liangdao tongch”を繰り返して言っていると考えている。個人的には、マクドナルドがこのような政治的問題を持っているという考えは、少し信じがたい。恐らく、彼らはただ本当にマイケル・ジャクソンが好きなだけかもしれない。

その上、私たちにとって、黒いパンというアイディアはそれほど食欲をそそるようには思えない。それに、これは食体験から生まれたように思う。ウェブサイトBeijingcream.comによると、“新しいマクドナルドのハンバーガーは、味も、見かけも、あり得ない”。さらにこのサイトはこう続ける。“この食べ物は、全ての人を不快にさせる。これをもう一度注文するくらいなら、鶏の足を付け合わせにした臭い豆腐まみれの100年物の卵を食べた方がましだ。”

10. オニオン・ナゲット

次の商品へと移る。マクドナルドのオニオン・ナゲットは、ただ形を変え、名前を変えたオニオンリングだった。1978年に発売され、リブランドされた大量の食べられる電球は、ほとんど記憶から失われていた―マクドナルドの中では。しかし、1995年、オニオン・ナゲットの包装がロサンゼルスにあるマクドナルドの倉庫で発掘された時、この商品は完全なる忘却から救われた。代わりに、この包装は、マクドナルドの2010年国際フランチャイズコンベンションで誇らしく飾られることになったのだ。

なぜこれらのチキン・マックナゲットの前身が食欲をそそることに失敗したのか、私たちには分からない。もしかするとそれは、おかしなことに、午後4時から午後9時までしか販売されなかったからなのかもしれない。

9. マックDLT

ファストフードの本質は、早くて、簡単で、すぐに食べられる状態であることだ。しかし、マクドナルドは、1984年のマックDLTでこれを見失った。新しいサンドイッチを宣伝するため、このチェーン店は、ついに、ようやく、“温かい面は温かく、冷たい面は冷たく”する方法を発見したことを得意げに語った。独創的だ。

客は、冷たいサラダの具、ソース、そしてバンズの上部分を温かいバーガーパテと分けた特別に加工された発泡スチロールの箱を受け取った。それは、マクドナルドの顧客にこれまでよりも多くの作業をさせただけでなく、その包装はかなり環境に優しくなかったため、90年代初頭には次第に消滅することとなった。

8. バンズなしバーガー

人々がハンバーガーを食べる方法を改革することを期待して、マクドナルドのバンズなしバーガーは、十分に試行されたバンズをチキン・マックナゲットに置き換えた。Yahooによると、栄養士は、当然のことながら、この心臓発作を誘導する食べ物に憤激している。

いつどこでその醜い頭角を現したにせよ、この動脈を詰まらせるバーガーは、ヒットするようには思えなかったし、大した痕跡をとどめずに消え去った。私たちにとって、それは、2枚のフライドチキンの間に2枚のチーズと2枚のベーコンを挟んだケンタッキーのDouble Downのように聞こえる。考えるだけでギトギトする感じがする。そういったものを食べるほど狂った人間は、Man v. FoodのAdam Richmanくらいだろう…

7. マック・グラタンコロッケ

このフランス語っぽく聞こえるバーガーは、あり得そうもないオーディエンスと結びつく:日本人だ。1993年に発売されたマック・グラタンコロッケ―グラコロとしても知られている―は、マッシュドポテトとマカロニとエビを揚げたものをハンバーガーのバンズに挟むというおかしな組み合わせだ。炭水化物過剰とはまさにこのことだ。

それでも、このこってりとしたつまらない音のする創作物を楽しむ人はいるに違いない。案の定、マック・グラタンコロッケは、固定メニューには入っていないものの、今も日本で期間限定発売されている。でも、息を止めることはない。これが近いうちにアメリカで登場することはないだろう。

6. アーチ・デラックス

ペッパー入りベーコン、ビーフ、レタス、トマト、ピクルス、チーズ、そして“秘密の”ソースを組み合わせたアーチ・デラックス・バーガーは、とても美味しそうに聞こえる。しかしながら、最終的に、それはマクドナルドの歴史上最も高価な大失敗であることが分かった。このハンバーガーは1996年に発売され、マクドナルドは、この新商品を売り込むためにミネアポリスの広告会社Fallon McElligottに1億ドルを支払った。

“大人の味のハンバーガー”として宣伝し、マクドナルドは、アーチ・デラックスで異なる種類のターゲット層―大人たち―を獲得しようとした。このハンバーガーの広告には、この食べ物に顔をしかめておもちゃがないことに文句を言っている子どもを使用した。ロナルド・マクドナルドは、ナイトクラブに顔を出したり、ビリヤードをやったり、ゴルフのラウンドを楽しんだりする間、おどけることさえも止めた。これらの広告が誰かの気を引くことに失敗しただけでなく、このキャンペーンはこのチェーン店の家族に優しいキャラクターと相いれず、アーチ・デラックスは長くは続かなかった。

5. マック・リーン・デラックス

“マックフロッパー”のようなニックネームがあるのだから、マック・リーン・デラックスの評判が壊滅的だったというのはまず間違いないだろう。

1991年に発売されたこのハンバーガーは、珍しく簡易的なトライアルの後に一般大衆に公開された。しかしながら、この新しく健康的なマクドナルドのメニューは、顧客を引き付けることに失敗した。1993年のThe Seattle Timesの記事によると、当時の業界アナリストは、マック・リーン・デラックスは“売り上げの2パーセントにも満たない”と断言した。あいたたた・・・

このハンバーガーは、“91%ファットフリー”と説明され、従来のビッグ・マックよりも16グラム脂肪分が少ない。しかしながら、このハンバーガーには、その味を含むたくさんの問題があった。脂肪分を取り除くということは、材料を混ぜる合わせるために、それを水に置き換えて、海藻から抽出されるカラギナンを使用しなければならなかったことを意味した。しかし、料理は一筋縄ではいかないことが分かった。一貫性がなく、時にゴムっぽくてパサパサしたファストフード体験を提供することになったのだ。もっと言うと、一貫性という会社の代名詞にとって、予測不可能であるという選択肢はない。

4. フラ・バーガー

金曜日には肉を食べることができない敬虔なカトリック教徒がいるため、マクドナルドのフランチャイズ店所有者Lou Groenは、巨大なカトリックコミュニティを有する自分の街でハンバーガーを販売することに苦戦していた。そこで、GroenとマクドナルドのオーナーRay Krocは、60年代初頭、肉無しバーガーを作るために大接戦を演じた。勝った方の発明がメニューに載ることになっていた。

Krockは、スライスしたパイナップルをバターでソテーし、チーズを乗せてバンズの中に入れたフラ・バーガーを作った。しかしながら、この新しいサンドイッチは、ハンバーガーの味がしなかった。Krocによると、客は、“フラは好きだけど、ハンバーガーはどこへ?”と言った。

そして、Groenはどうだったのか?彼の作ったフィレオフィッシュは、Krocが作ったものよりもずっと人気があった。そして、もちろん、今でも店で提供されている。

3. マック・ファラフェル

私たちの考えでは、マック・ファラフェルのアイディアは少し無礼なように思える。このアメリカ企業は世界を旅して、異なる文化の伝統的な食べ物を使用して、その名前の頭に“マック”を付け加えただけのように聞こえるのだ。それでも、マック・アラバマでは上手くいった…

2011年イスラエルで発売されたマック・ファラフェルは、1年さえ持たなかった。マクドナルドは、イスラエルの通りのあちこちにある地元のファラフェルの売店に匹敵することはできなかったのだ。客は、このハンバーガー大手企業がこの食べ物を正当に評価できるとは思わなかった。マクドナルドは、自らのメニューを現地の人好みに合ったものに作り変えてきたが、マック・ファラフェルは収益の上がる国際的なビジネスベンチャーの1つにはならなかった。“私たちは、ファラフェルがマクドナルドの一員となるには相応しくないということに気が付いた”と、マクドナルドのイスラエル・チーフ・エグゼクティブOmri Padanは言った。

2. マック・ホットドッグ

Ray Krocはこんな独り言を言った:“メニューにホットドッグを入れるべきでないのには、ちゃんとした理由がある。ホットドッグの皮の中身が何なのか分からないし、私たちの品質基準はそのような商品を認めない。” しかし、1995年、マクドナルドは、高まる需要に屈してホットドッグをメニューに加えた。

ホットドッグは全国で発売されたのではなく、特別な時、選ばれた場所でのみ登場した―例えば、90年代後半のイギリスや、ペンシルバニア中心などのスポーツファンが集まる場所だ。2001年、ホットドッグは東京店で手に入るようになり、2009年にはマック・ホットドッグとして再発売された。それでも疑問に思わずにはいられない:なんで?

1. スーパーサイズ

2004年の人気ドキュメンタリーSuper Size Meは、マクドナルドが顧客にミールを“スーパーサイズにすることを”可能にしていることは、この会社の企業イメージに対する良い戦略ではないかもしれないと指摘した。そして、これはミールそのものではないが、私たちと同じように、あなたも一度は驚いたことがあるはずだ…

巨大な注文の1つと言えば、220グラムの脂肪を含んだ2746キロカロリーもある超特大の“ダブル”クォーターパウンダーだった。それは、成人男性が1日に消費すべき脂肪の量の3倍で、Pizza Hutのハワイアンピザを約5枚食べるのに相当する。

マクドナルドは、このドキュメンタリーが公開された直後に、スーパーサイズのオプションを静かに廃止した。


この記事は、Business Punditに掲載された「15 Ill-Conceived McDonald’s Meals Doomed to Fail」を翻訳した内容です。

マック・ロブスターは食べてみたいですけどね。アフリカと命名しただけで非難されるとは住みにくい世界になったものです。。。スパゲティやピザはやっつけな感じですが、グラタンコロッケが非難されるのは何故?クリームコロッケはもちろん、コロッケ自体、アメリカで余り普及していない食べ物ですし、イメージ湧かないせいでしょうか。しかし高級ハンバーガーの宣伝に100億円つぎこむとは、、、全てのスケールが大きいマクドナルドでした。 — SEO Japan [G+]

意図せずセクシーすぎて困ってしまう企業ロゴ15選

ゴールデンウィーク最終日はこんなネタでもどうぞ。タイトル以上に、不適切にしか見えない画像が多いので(本人たちにその気はなかったようですが)ご注意ください。 — SEO Japan

ロゴは、あなたのビジネスの存在と認知を高めるとても効果的な方法になり得る。重要なのは、簡潔さと大胆さだ。エンブレムやグラフィックがより人目を引き印象的であればあるほど、より迅速でポジティブな識別になる可能性が高い。これは、象徴的なものを作るという考え方だ。それは、時の流れに耐え、あなたのブランドもしくは会社とのポジティブな関連を作り出すものだ。

残念なことに、ここで紹介する15の企業および組織は、ひどい間違いをして、うっかりとわいせつなロゴを作っている。そして、それらは皮肉なことに、不純な動機から認識され記憶されているのだ。しかし、もし彼らがうっかりとそのような不適切な過失をしていなかったら、私たちは彼らのほとんどが存在していたことすら知ることはなかっただろう。

15. Brazilian Institute of Oriental Studies

“ロゴは、基本的にマスクである”と、タイポグラフィおよびグラフィックデザインの専門家Steven Hellerは言う。“それは、識別子であるが、あなたが誰であるかの代理を務めるものでもある。”ロゴは、あなたの会社の顔もしくは視覚的表現だ。それは、製品から会社のパーソナリティや公共機関まで全てを具体化する。

このロゴは、夕日の前にある仏塔を表すことを意図して作られているが、本来意味すべきことよりもかなり穏やかでないものに見える。ひどく考え抜かれたこのデザインは、ブラジルのSanta Catarina連邦大学にあるInstitute of Oriental Studiesのイメージを悪くしている。そして、The Telegraphによると、それはすぐに取り消された。

14. Mont-Sat

少なくとも、Institute of Oriental Studiesは、その間違いに気が付いた時にロゴを却下するだけの良識は持っていた。ポーランドのJelenia Goraを拠点とする衛星放送会社のMont-Satは、それよりも動きが鈍い。あるいは、この会社は完全に気付いていないのか―いや、もしかすると、Mont-Satは、悪い評判など存在しないという考えに同意しているのかもしれない。不適切に興奮しすぎた衛星放送のロゴは今もまだ使用されていて、この会社のウェブサイト上の目立つ場所で取り上げられている。

Yahoo!のシニア・グラフィックデザイナーのBill Higginsは、ロゴは、ブランドの“ストーリーテリングのプロセス”に必要不可欠な部分だと説明している。これらのブランドは、“私たちの感情、記憶、 感性に入り込む”べきだと、Higginsは言う。言うまでもないが、Mont-sat、これらはあなたが入り込むべき感情や感覚ではない。

13. Clinica Dental

ロゴは、あなたが誰で何をするのかの延長線上とされている。自分のビジネスの最も重要なメッセージをグラフィックの中に入れるのは、至難の業だ―しかし、Clinica Dentalのメッセージが、“私たちがあなたの顔を殴る間、あなたは私たちに不適切にまたがる”ように意図されているのではないことは間違いない。あなたは、自分がしていることを人々に理解してもらうため、自分のビジネスの最も不可欠な要素を表現するために、ロゴの鮮度を保ちたい。それは、人々が眉をつり上げたり、閉じた扉の向こう側でどんな不道徳な行為が行われているのだろうと思うことを促すべきではない。

12. Haribo MAOAM

HariboのMAOAMキャンディのパッケージは、二人の子供を持つSimon Simpkinsがフルーツの配置が不適切であることに気が付いた時、激しい怒りを引き起こした。Simpkinsは、“レモンとライムがくっついていて、性的関係のように見える”と、The Sunに伝えた。さらに彼は、ライムの顔の表情にも反対し、それを“非常に生々しい”と言った。一方、Hariboは、このキャラクターはファンには人気で(年齢に関わらず)、単純に“楽しい”ものだと主張した。それでも、フルーツの浮かれ騒ぎをわいせつで下品と解釈したのはSimpkins氏だけではない。ともかく、彼はこのキャンディを二度と買わないだろう。

11. A-Style

このリスト内の他のわいせつなロゴデザインは意図的ではない中(少なくともそうでないことを願っている!)、A-Styleの記号は絶対に過失ではない。実際、このロゴは、それに当てはまる会社や製品やブランドが存在する前からあったのだ。Marco Brunsが1991年にこのデザインを作って特許権を取り、このロゴを取り上げたステッカーがミラノの通りのあちこちに出現した。刺激的な画像は、多くの好奇心を駆り立てた;人々はそれが何であり何を意味するのかを知りたがった。ゲリラマーケティングキャンペーンのおかげで、一人のビジネスマンがこのロゴの成功の金銭的な可能性に気が付き、A-Styleという洋服ブランドを始めたのだ。

10. The Computer Doctors

ロゴの中の一文字を画像に置き換えるつもりなら、それは少なくとも実際にその文字と似ているべきなのでは?The Computer Doctorのロゴの中にあるこの“コンピューターマウス”は、“u”には全く見えない(ついでに言うと、マウスにも見えない)。実際、それは他の何かに異様に類似している―コンピュータ修理とは何の関係もないことに!その結果が、素人っぽさと気恥ずかしさである。それ以前に、このロゴは、このブランドについてあまり多くのことを私たちに伝えていない。

私たちの見解では、コンピュータドクターの全体的なコンセプトは、もっと効果的で興味深くプロフェッショナルなイメージとして想像されることができたはずだ―実際に説得力のあるストーリーを伝え、この会社のブランド・エクイティを築くのに役立つようなものだ。

9. Auto Master

これらのロゴの一部は、企業がロゴを作る義務を感じたという理由だけで、たったの5分で考え出されたかのように見える。いいかげんに作った投げやりなデザインは、優れた企業ロゴが示すパワーや可能性を生かしていない。例えば、バットマンのロゴほどに象徴的でドラマティックで魅力的なものはあるだろうか?それはシンプルであるのと同じくらいに時を超越している。人々はそれを愛し、Tシャツからタトゥーまであらゆる場所で、それを自分たちの生活の一部に取り込んでいる。このシンボルは、バットマンのストーリーを表すだけでなく、それ自体にも意味を持つ―例えば、ダーク・ナイトが住む暗闇のミステリアスで官能的な世界を暗示している。このロゴの絵がどんなミステリアスで官能的な世界を呼び起こすことを望んでいるのかに関しては、私たちは推測するだけだ。

8. Vermont Pure Maple Syrup

この失敗作のロゴの試みは、甘いバーモント製のメープルシロップのイメージを少しも思い浮かべさせない。でこぼこした緑の木と蛇口の組み合わせは、満足な結果を出していない―そして、全く美味しそうではない。こんな風に垂れているものを進んで飲もうなんてありえない。

グラフィックデザイナーであり画像コンサルタントのSebastian Guerriniは、力強いシンボルはとても効果的で、ブランドがその市場での競争に勝つ手助けをすると説明している。“視覚的に会社を表す全てのことが、それを定義することになる”と、彼は言う。

7. Megaflicks

このロゴの問題は、ただフォントを変更することで簡単に修正できたはずだ―または、誰かが一歩下がって遠くから観察すれば分かったはずだ。それが店舗いっぱいに張られる前に、ちゃんと確認しなかったのかと疑問に思わずにはいられない。現実には、これは単に、たくさんの冷笑と苦行を生み出しているだけだ。確かに、私たちにとってはそれはとても面白い過ちだが、この会社にとってはそうでもない。

2012年ロンドンオリンピックのロゴは、少し困惑を招くものだった。これは使用されたフォントのせいではなく、その画像が何の意味も持たなかったのだ―あなたがそれを真剣に検索しない限りは。人々は、このロゴは相応しくない性的行動に身動きが取れなくなっているシンプソンズのリサとバートを示している、もしくは歪んだカギ十字のようなものに見えると、仮定した。素晴らしい。

6. Bureau of Health Promotion

ロゴが国際的に使用される時、問題はさらに複雑化する―シンボルを使用することとなると特に。他の文化や背景では、異なるシンボルが別の解釈を持つことがある。国際企業は、このことを頭に入れて、イメージの種類を注意深く調査してロゴ作成を始めた方が良い。ナイキは世界的にロゴで成功している企業の一例だ。それはシンプルで覚えやすく、このブランドと丁寧に結びつけられているというだけでなく、世界中で高い評判を受けてきた。Guerriniは、ナイキの“スウッシュ”は、スピード、動き、賛同、正確さの強力なシンボルであると言う。さてここにあるロゴは何を表しているのだろうか?聞かないでくれ。

5. Doughboys

さて、このDoughboysのロゴには、クエスチョンマーク(あるいは、クエスチョンマークに見えるもの)がひどい方向に飛び出て、うっかりと男根的な“db”のイニシャルがあって、かなり落ち着かない。(そしてそれは、この会社が売りにしているかもしれない“秘密のソース”に疑いを投げ掛けることとなる。)

Bill Higginsによると、象徴的で注目度の高いロゴを作る方法は、自分のブランドがどんな種類のストーリーを想起したいかを正確に把握することだ。自分の会社の土台となるメッセージが何であるかをしっかりと理解せずには、素晴らしいロゴを思い付くのはほぼ不可能だ―そして、あなたは大恥をかくことになるかもしれない。

4. Kudawara Pharmacy

Kudawara Pharmacyはこの良く考えられたロゴにどれくらいの時間とお金を費やしたのだろうか。コストがどうだったにしろ、それはやり過ぎだった。本当に良いロゴを最初から作ることに多くの時間を費やすことは理にかなっている。効果的なシンボルは、ブランド・エクイティを築くだけなく、時代を超越すべきだ。ロゴは数年ごとに変えるべきではない。Appleのロゴを見てみるのだ。時と共に色は変わったかもしれないが、その絵と形はすぐに見分けがつき、象徴的で、定着している。

ブームや、安価なクリップアートや、駆け出しのデザイナーのいとこに頼るのは、うまくいかない。結局、もしあなたのビジネスが特定のブランドとロゴを売り込むためにどんな苦労も惜しまないのなら、ゼロから始めることは一番したくない。なぜなら、特定のデザイン要素はもはや流行に敏感ではないからだ―もしくは、とんでもないことだが、わいせつもしくは男根的に解釈される可能性がある。

 

3. Baze Animal Clinic

全てのことを注意深く考え、可能性のある全ての角度や解釈を検討し、自分のビジネスロゴがこれら15の例のようにどうしようもないほどに間違って解釈されることがないようにしよう。長い目で見ると、それがあなたの会社にとってたくさんの苦悩(および、お金)を省くことになる。これは、下品に配置された猫と犬には適用されない(例に示された写真にあるように);それは、あなたのロゴの象徴的意味、メッセージ、明瞭さにも関係する。色、フォント、グラフィック、オリジナリティが全て作用する。そして、あなたが最高のソリューションを導き出すのを助ける優れたグラフィックデザイナーと仕事をすることが必要不可欠だ。

アパレル会社のGapと同じ罠に陥らないこと。2010年にロゴをデザインし直した後、彼らは、大量の否定的なコメントに直面し、たった1週間後に元に戻すこととなったのだ。つまり、壊れていない物を修理するな、ということだ。

2. Kostelecke Uzeniny

Kostelecke uzeninyは、1917年(私たちがこんなに変態になる前)から肉製品を販売しているチェコの会社だ。恐らくこの会社はずっと同じロゴを使ってきたのだろう。しかし、男子学生はホットドッグについて良くない冗談を飛ばすことを楽しむかもしれないが、私たちの大部分は面と向かった性的なニュアンスを好まない。それに、Kostelecke uzeninyは実際どんな種類のメッセージを送ろうとしているのだろうか?

Higginsによると、ロゴは会社の“最も基本的なブランドメッセージ”である。それは、人々が、クスクスと笑うものではなく、称賛し信頼するものでなければならない。

1. Deccan Engineering Enterprises

このロゴは、巨乳もしくは巨大な男性のシンボルには見えないだろうか?Deccan Engineering Enterprisesが、この不気味なロゴが仕向けるわいせつでコミカルでとても明白な解釈の可能性に気が付かなかったという事実は、この会社の詳細に対する眼識の無さの表れだ。

マーケティングサイトMplans.comによると、“素人くさいロゴは見込み客の間で信頼を破壊することがある。”そして、エンジニアリングのこととなると、素人くささが致命的になり得る。正直に言おう。何かを設計するのにこのような無能な会社を熱望する人などいない。Chermayaff & GeismarのSagi Havivが、優れたロゴが“あなたの脳裏に焼き付く”能力について説明した時、たぶん彼が考えていたことはこれではない気がする。

おまけ: Wisconsin Tourism Federation

2009年7月、30年間ロゴにシンプルなWTFの頭文字を使っていたWisconsin Tourism Federationが、その名をTourism Federation of Wisconsinへとわずかに変更した。30年前に設立されたこの組織は、その頭文字がとても下品なものを意味する(註:「クソッたれ」を意味するWhat The Fuckの略称)ことになるとは予測すらできなかった。もちろん、そもそも優れたグラフィックロゴを思い付いていたなら、全くこのような問題にはならなかったかもしれない。もし新しいTFWの頭文字がこれから30年後に同じようにいかがわしいものを意味するようになったら、それは間違いなく皮肉なことだ。あなたにも警告した。


この記事は、Business Punditに掲載された「15 Inadvertently Lewd Company Logos」を翻訳した内容です。

露骨すぎる(大半は意図してなかったのでしょうけど、そういう目線で見るとそうとしか見えない・・)ロゴとは裏腹などこかシュールな解説との対比が素敵な記事でした。しかし唯一狙ったと思われるA-Styleは微妙なラインで妄想を掻き立てられる中々のセンスですね。まさかの日本代表「薬局くだわら」さんは自分たちがこんな記事に取り上げられている事実をご存じなのでしょうか…(この記事だけでなく、色々な記事で取り上げられているようです)。Google Glassの記事でテクノロジーの未来を想像した後にこの記事でなんですが、、、Google Glassでこれらの広告を見た時にどんな情報が表示されたら適切なのか?と思ってしまった私です。 — SEO Japan [G+]