【無料Webセミナー】「ゼロから理解しなおすSEOの基本と、抑えておくべきポイント」を開催いたします

SEO Japan編集部の石戸です。

7/27(月)の15:00~16:00に、ZoomにてWebセミナーを開催いたしますので、本記事にて告知させていただきます。

「SEOは何から始めるべきか?」

これはお客様からよくいただくご質問のひとつです。

一口にSEOといっても、ユーザー調査・キーワード調査・コンテンツ制作・内部施策・アクセス解析と、やるべきことは数多く、「何から始めるべきか」を決めるのは簡単なことではありません。

また、SEOの情報は巷に溢れており、正しい情報を精査するのも一苦労です。

SEOの優先度を決めるには情報が必要であるのに対し、正しい情報を精査するのにも苦労する。なかなかにハードルが高い状況といえます。

そのような背景を踏まえまして、今回開催するセミナーでは、これからSEOに注力されたい企業様向けに、「ゼロから理解しなおすSEO」というテーマで、SEOの基本からファーストアクションまでお話しします。

  • これからSEOに取り組みたいが、何から始めるべきかわからない
  • 自社でSEOに取り組んできたが、行き詰まりを感じている
  • SEOコンサルタントの話を聞いてみたい

このような思いをお持ちの方は、ぜひご参加ください。

セミナーの概要

目次

  • SEOにおける3つの評価軸
  • かつて効果があったが、今は効果のないSEO施策
  • 検索市場の動向と今後のSEOに求められる考え方
  • SEOは何から始めるべきか

※当日までに内容は変更となる可能性がございます。

登壇者

アイオイクス株式会社Webコンサルティング事業部
石戸 翔麻

アイオイクス株式会社のコンサルタント/セールス。
「ユーザー理解に基づくWebマーケティング」をモットーに年間100以上のサイトを分析、Webマーケティングの課題解決の提案・コンサルティングを行っている。
また、海外の最新SEO情報を届けるメディア「SEO Japan」の運用も担当。

Twitter:@idist_410

日時

2020年7月27日(月) 15:00~16:00

タイムテーブル

  • 14:50~15:00:配信準備
  • 15:00~15:35:セミナー
  • 15:35~15:40:休憩
  • 15:40~16:00:質疑応答

※ご質問がなくなり次第、終了となります。

参加人数

80名まで
(応募者多数の場合は、抽選を行います。)

対象となる方

  • 企業のマーケティング担当の方
  • 今後Webマーケティングへの取り組みを検討されている企業の方

※恐れ入りますが、同業他社の方・個人の方・広告代理店の方の応募はご遠慮ください。

参加費

無料

会場

Zoomによるオンライン配信となります。
当選された方には、視聴可能なリンクをお送りいたします。

その他

後日、個別相談会もご用意しております。
ご希望の方は、別途お送りするアンケートよりお申し込みください。

お申し込みフォーム

お申し込みは、以下のフォームよりお願いいたします。
当選された方には、後日視聴用のURLおよびアンケートをお送りいたします。

プライバシーポリシーをご覧の上、ご応募ください。

投稿 【無料Webセミナー】「ゼロから理解しなおすSEOの基本と、抑えておくべきポイント」を開催いたしますSEO Japan|アイオイクスのSEO・CV改善・Webサイト集客情報ブログ に最初に表示されました。

Googleはユーザーの”感情”をランキング要素としているのか?

Googleが検索順位を決定するアルゴリズムには、実に数百もの指標があると言われています。

それは外からは知る由もないことですが、「Googleはユーザーの感情を分析して検索順位を決定している」という説があるようです。最もらしく聞こえますが、果たしてそれは事実なのでしょうか。

今回は、感情分析=センチメント分析とGoogleの検索アルゴリズムについての記事をSearch Engine Journalよりご紹介します。少し堅い記事となっていますが、参考になる内容となっています。

Googleがセンチメント分析(感情分析)を使用して、Webページを順位付けしていることは事実だ。

多くのSEO担当者は、Webページの”感情”がGoogleがページを順位付けすることに影響を与えていると信じている。

検索結果(SERP)で順位付けされたすべてのページがポジティブな感情を含む場合、ネガティブな感情が含まれているとページを順位付けできないと考えられている。

センチメント分析の観点からは、Googleの調査がどこに焦点を合わせてきたかを示すのに有効なエビデンスとファクトがある。

Google関連の特許の専門家であるビル・スロースキ氏(@bill_slawski)に、Googleがセンチメント分析を使用してWebページを順位付けするというSEO理論について、彼がどう思っているかを尋ねた。

感情とは、バニラやチョコレートの味のようなものだ。それは記事の持つ情報提供能力を直接的に示すものではない。

情報提供能力は、NLP処理を使用してエンティティとそれらに関する知識を抽出することで理解でき、それは情報提供能力の算定に繋がる可能性がある。

感情の値は、記事がトピックにもたらす可能性のある情報の量を必ずしも反映しない。

ポジティブ、もしくはネガティブな感情それ自体は、ページにどれだけの知識が存在し、トピックに追加されているかを反映するものではない。

ビル氏は、Googleがレビュー関連のクエリに対し、様々な意見を示す傾向があることを確認した。

Googleが1つの感情を、他の感情より優先するとは思わない。それはトピックに潜在的な偏見を示すものだ。

Googleは感情に関して、ある程度の多様性の存在を望んでいると思う。

したがって、彼らがその意思に基づいて検索エンジンを動かしている場合、彼らはポジティブな情報もネガティブな情報も、どちらか一方だけを示すことはないだろう。

Googleの検索結果が感情の偏りをもたらした場合における有用性の欠如について、ビルは優れた点を示した。

一部のSEO担当者は、すべての検索結果にポジティブな感情が存在する場合、それは検索者が探しているものを反映していると考えている。しかし、それは単純な相関に過ぎない。

その結果が表示された理由を説明するためには、リンクなど、数多くのランキング要素がある。ユーザーが特定のクエリで特定のサイトを表示したがっているなど、他の要因もある。

1つの要素を取り出して、「すべてのサイトにこの要素があるので、このような検索結果となっている」と単純化すべきではない。「そうであってほしい」と願ったことを口に出しているだけだ。

例えば、同じSEO担当者がある検索結果を見て、すべてのサイトが同じSEOプラグインを使用していることを確認したとしよう。

その場合、SEOプラグインが上位表示に寄与していることを意味するだろうか? 答えはNoだ。

同様に、検索結果に表示される感情は、検索者が探しているものを必ずしも反映していない。

これが、感情などの1つの要素だけを見てランキング要素を判断することが未熟だと思う理由だ。

相関関係が見受けられるからといって、それ自体はランキング要素とイコールではない。

Googleは順位付けにセンチメント分析を使用しているだろうか?

Googleは2018年以降、センチメント分析にほとんど触れていない。

2018年7月、Twitterでこのような質問がされた。

「検索エンジンのアルゴリズムは感情を認識して、それを考慮しているようだ。感情検索の演算子は存在するのか?」

この質問に対し、ダニー・サリバンは以下のように答えた。

「検索エンジンのアルゴリズムは感情を認識しない。したがって、そのような演算子は存在しない」

ダニー・サリバンは、Googleの検索アルゴリズムが感情を認識しないことを明らかにした。

2018年の最初に、ダニーは感情を述べた強調スニペットに関するGoogleの公式発表を行った。

しかし、感情の文脈では、一部のクエリには多様な意見が存在する可能性がある。そのため、Googleは2つの強調スニペット(一方は肯定的、もう一方は否定的)を表示する可能性があるということだった。

「爬虫類は良いペットか?」を検索するユーザーは、「爬虫類は悪いペットである」と同じ強調スニペットを取得することになる。彼らは同じ情報を求めているためだ。

爬虫類はペットとしてどのように評価されるか? ただし、キーワードによって強調スニペットは矛盾しているように見えるかもしれない。

爬虫類は良いペットであると主張するページは、爬虫類が良いペットであると信じて検索する人々に適している。同様に、爬虫類が悪いペットであると主張するページは、爬虫類が悪いと信じて検索する人々に適している。

このような場合に複数の回答を表示する必要があると思うが、この課題の解決策を模索しているところだ。

このセクションのポイントは、Googleが複数の回答を示すことを模索しているということだ。

2018年以降、Googleは「爬虫類は良いペットか?」といった曖昧なクエリにおいて、強調スニペットの表示を停止している。そして、ユーザーに再考を勧め、より具体的な爬虫類について検索するように促す。

ダニー・サリバンは以下のようにも書いていた。

「サイト運営者によって提供される意見は多様性に富んでおり、ユーザーが複数の視点から情報を取得できるような経路を提供したいと考えている」。強調スニペットチームを率いるソフトウェアエンジニアであるマシュー・グレイは私にこう言った。

これらの声明は、検索結果の感情がどちらかに傾く場合、サイトを順位付けするためにはどちらかに寄せなければならないというSEO担当者の考えに矛盾している。

Googleはむしろ、意見の多様性を示したいと主張している。

レビューにおけるポジティブとネガティブ

Googleの研究論文である「Structured Models for Fine-to-Coarse Sentiment Analysis(微細なセンチメント分析のための構造化モデル)」では、質問応答システムには段落レベルでのセンチメント分析が必要であると述べている。

レビューを要約するシステムは、文または語句レベルでポジティブか、もしくはネガティブな意見を理解する必要がある。

これはオピニオンマイニングと呼ばれることもある。この種の分析のポイントは、意見を理解することだ。

研究論文では、センチメント分析の重要性を以下のように説明している。

「アプリケーションによって様々なニーズがあるため、感情を複数のレベルで分類する機能は重要だ。

例えば、製品レビューの要約システムでは、文または語句レベルでの極性分類が必要になる場合がある。

質問応答システムでは、おそらく段落ごとの感情の理解を必要とするだろう。そして、オンラインのニュース記事においては、どの部分が編集されたものなのかを判断するためには、文書レベルの分析を必要とする」

さらに、センチメント分析がどのように役立つかについても説明している。

「”解析と関係の抽出”,”エンティティのラベル付けと関係の抽出”,”品詞のタグ付けとチャンキング”。感情分析に関する興味深い研究のひとつは、Popescu and Etzioniによるもので、製品の機能に対して、フレーズ単位でのセンチメント分析を試みている。」

その研究が際立っているポイントは、厳密には「テキストが表している感情を理解しようとしている」ということだ。

よって、ユーザーの検索クエリに込められた感情に沿った検索結果を表示するためのコンテキストは存在しない。つまり、コンテキストは、感情によるテキストの順位付けに関するものではない。

しかし、感情がランキング要素に組み込まれていないことを知ってなお、一部のSEO担当者はこの種の調査を引用し、感情がランキング要素となっていることを主張する。

複数の研究論文は一貫して「テキストを理解すること」について述べており、そのテキストはランキング要素の文脈と外れたところにあり、その主張は間違っていると言えよう。

センチメント分析はポジティブとネガティブ以上のものを包括する

別の研究論文である「What’s Great and What’s Not: Learning to Classify the Scope of Negation for Improved Sentiment Analysis(何が正しく、何が違うのか:感情分析を改善するための否定範囲分類学習)」は、製品レビューの感情を理解する方法を示している。
※論文名は直訳

研究の範囲は、意見の表現方法の曖昧さに対処するためのより良い方法を見つけることだ。

これらの種類の否定文の例は次のとおりだ。

  • メーカーの評判が悪いことを考えると、このデバイスには期待できないだろうと考えていた。しかし、それは正しくなかった
  • このおいしいガーリックブレッドの注文をお忘れなく。
  • なぜ彼らはこの電話にまともなスピーカーを埋め込むことができなかったのだろうか?

上記の例は、この研究論文が、人間が特定の方法で発した言葉の意味を理解することに焦点を当てる方法を示している。

これがセンチメント分析が、ポジティブおよびネガティブな感情だけを分析しているわけではない理由だ。

センチメント分析で本質的に解読しようとしているのは、言葉・フレーズ・段落・文書の意味についてだ。

この論文は、質疑応答を含むいくつかのシーンにおけるセンチメント分析の有用性を述べることから始まる。

言語否定の範囲の自動検出は、医療データマイニング、一般的な事実または関係の抽出、質疑応答、感情分析など、さまざまな文書を理解するタスクで発生する問題に対応するものだ。

これらの種類の文を正確に分類することは、アンサーエンジンとしての検索エンジンにどのように役立つのだろうか?

検索エンジンは、順位付けしたいWebページを理解しないと、質問に正確に答えることができない。

そのデータをランキング要素として使用するわけではない。そのデータを使用してページを理解し、ランキングの基準にしたがってページを順位付けできるようにする。

センチメント分析の1つの捉え方として、ランキングの候補となるWebページを取得することと考えるものがある。Webページを理解できない場合、検索エンジンは候補を選択できない。

検索エンジンがWebページを理解できると、質問に回答できる可能性が高いページに順位を付けることができる。

これは、上記の研究論文で示されているように、否定形であるなどの理由で意図が曖昧となっている検索クエリに有効だ。

Googleがセンチメント分析を使用しているとしても、センチメント分析によって、Webページが直接順位付けされているわけではない。センチメント分析は、順位を付ける上でWebページを理解するのに役立っている。

Googleは理解できないものに順位を付けられない。Googleは理解できない質問に答えることができない。

その他のセンチメント分析に関する研究

感情分析のための監視対象のユーザー項目ベースのトピックモデル

https://www.aaai.org/ocs/index.php/AAAI/AAAI14/paper/viewFile/8663/8620

この研究論文では、ユーザーがWebサイト・フォーラム・ブログなどにコメントを投稿する際、何を意味しているかをよりよく理解する方法を研究している。

「既存のトピックメソッドは、感情的なテキストをモデル化するだけであり、感情を表現するユーザーや、感情が表現されるアイテムは考慮しない。

ユーザーごと、アイテムごとに異なる感情表現が使用される可能性があるため、センチメント分析を行う際はユーザーとアイテムの情報をトピックモデルに組み込むことを主張したい。」

End-to-EndのASR機能による音声感情分析

https://arxiv.org/pdf/1911.09762.pdf

ASRとは、自動音声認識を意味する。この研究論文では、スピーチを理解する上で、笑いや息継ぎのような言葉以外の抑揚に重きを置くことを示すものである。

調査では、重きを置く要素として、息継ぎと笑いを使用した例を共有しており、順位を付ける目的ではなく、音声感情分析のコンテキストによって感情を理解できるようにしている。

この論文では、音声感情分析が役立つ場所のコンテキストについて説明している。

音声感情分析は、カスタマーサービス・ヘルスケア・教育など、多くの業界で幅広いアプリケーションを備えたインタラクティブインテリジェンスシステムにとって重要な問題である。

音声感情分析が担うタスクは、発話された音声をポジティブ・ネガティブ・ニュートラルなどの固定セットのカテゴリのひとつに分類することだ。

この調査は、2020年以降に行われた非常に新しい調査であり、検索に限った内容ではない。

しかし、Googleが行っている調査の種類と、一般的なSEO担当者が単純化して捉えている”調査”よりもはるかに洗練されていることを示している。

Googleにはセンチメント分析バイアスは存在しない

Googleは一貫して、検索者の感情の意図をそのまま反映するページを表示しないようにすると述べた(「ヤモリは悪いペットですか?」に対するアンサー)。

実際、Googleはユーザーが求めていることと反対のことを示しており、多様な意見を示すことを試みている。Googleは検索クエリで表現された感情に対し、単純なアンサーを返さないようにしている。

上記のスクリーンショットからわかるように、Googleは検索クエリで表現された否定的な感情が、単純にネガティブな感情を抱かせるページを表示するトリガーになることを許可していない。

これは、検索クエリに感情バイアスが存在する場合、Googleが特定の感情に偏った検索結果を表示するという考えに矛盾する。

センチメント分析に関するGoogleの調査と特許は掘り下げることができる。そして、コンテキストは、検索クエリとWebページを理解することに関するものであることがわかる。

感情を分析して、その感情に沿ったページをそのまま順位付けするという調査は公表されていない。

Googleが上位に表示しているページの感情が偏っているからといって、その偏った内容が上位表示の要因であると決めつけないでほしい。

Googleの研究論文・公表された情報・検索結果から、Googleがサイトを順位付けする際に、検索クエリに含まれる感情をそのまま反映しているわけではないことは明らかだ。

この記事は、Search Engine Journalに掲載された「Does Google Use Sentiment Analysis to Rank Web Pages?」を翻訳した内容です。
Googleは検索結果に多様性を持たせたいと考えており、単にユーザーが望んでいる結果だけを表示しているわけではないという結果でした。

よくケースバイケースといいますが、検索するユーザーのその時々の感情や背景によって、適した内容は変わってくることでしょう。Googleとしても、検索結果の多様性・中立性を保つために尽力していることがわかる内容だったかと思います。

また、「手に入れた情報がすべてではなく、自分の望んでいる状態が事実とは限らない」という戒めを与えてくれる記事でした。感情を偏らせることなく、冷静に事実を判断して取り組んでいきたいですね。

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【LIGブログ掲載】SEOの過去・現在・未来について、弊社遠藤のインタビュー記事が掲載されました

こんにちは、SEO Japan編集部です。

著名Webメディア『LIGブログ』に、弊社遠藤(@KouzaburouE
のインタビュー記事を掲載いただきました。

記事の内容

  • 日本におけるSEOの歴史
  • SEOがうまくいく会社の共通点と意識すべきこと
  • アイオイクスの特徴

遠藤が10年以上SEOの実務に携わる中で感じたこと、考えていることについて、LIGのまこりーぬさん(@makosaito214)にインタビューしていただきました。

SEOの過去・現在・未来を一瞥できる内容となっています。ぜひ以下のリンクからお読みいただければと思います。

SEOがうまくいく会社の共通点と、やっぱり専門家に頼った方がいい理由って?老舗のSEOコンサル会社・アイオイクス遠藤氏インタビュー
※記事広告となります。

投稿 【LIGブログ掲載】SEOの過去・現在・未来について、弊社遠藤のインタビュー記事が掲載されましたSEO Japan|アイオイクスのSEO・CV改善・Webサイト集客情報ブログ に最初に表示されました。

SEOの情報収集のポイント

SEOはアルゴリズムアップデート、Google Search Consoleの新機能の発表、検索結果画面の変更など、新しい情報が多い業界です。また、英語の情報を見る機会や、いくつかの日本語訳された記事を見て情報を判断することも多いと思います。今回は「情報収集のポイント」として、

①コンテンツを作るときだけではなく、コンテンツを読むときにもE-A-Tを意識すること

②SEOの「正しい」情報を集めるために、ナイルのコンサルタントがやっていること

を解説します。

記事を読むときこそ、E-A-Tを意識しよう

SEOに携わる人なら誰もが知っているE-A-Tは、コンテンツを作る際に考えられることが多いように思います。

E-A-T

しかし、インターネット上にある情報を読むときこそ、E-A-Tを意識すると、正しい情報により早くアクセスできるのではないでしょうか。
また、情報を集めるときに、日頃からE-A-Tを意識することはいいコンテンツ作りにも活かせるんじゃないかと思います。

例えば記事を読むときには、以下のような点を確認してみてください。

  • 誰が運用しているか
  • 何をもとにその記事を書いているか
  • その記事がシェアされている場合、どういう人がシェアしているか

その辺りを単純に情報が流れてきたときに、パッと見るのではなく、一歩引いて確認すると、その情報の正確さや、もし偏った意見になっている場合はその偏りに気づくことができます。

書籍や論文を読む時は、だれもが著者の研究内容、所属企業を確認すると思います。また、研究論文を読むならば調査範囲などを調べ、その著者の情報が信じられるものかどうか考えると思います。

それと同じことを、インターネットで手軽に情報が入るからこそ、考えてみると、良質な情報を判断できるようになります。

特にSEOはそのあたりを誤ってしまうと、サイトに大きなマイナスの影響を与えかねないので、時間が許す限りは、しっかりと情報と情報元を確認することをおすすめします。

ナイルのSEOコンサルタントの情報の集め方

SEOの世界ではGoogleの社員のツイートなどを含めると、月に何百もの情報が流れます。

その情報を正確に理解するために、どのようなことをしているのか解説していきます。

一次情報を読む

SEOの世界での一次情報の判断は難しく、「何をもって一次情報とするか」という疑問はあると思いますが、、、

ここでは、

  • 施策の実施者による経験や、調査の結果
  • Googleの公式アナウンス

を一次情報としてお話したいと思います。

企業ブログや、個人ブログなどでSEOの情報を見るときは、その情報がその人やその企業の経験、調査に基づく一次情報なのか、あるいは本や他の記事などを読んで考えたことなのか、まずは客観的に考えてみるのがよいでしょう。

次に、もしその情報が一次情報ではないのなら、記事の中にある引用元や、参照記事を確認しに行きましょう。

それを繰り返すことで、元の記事(=一次情報)にたどり着ける可能性があります。

また、Googleの発表はまずTwitterで出すことが多いので、Googleの主要なTwitterアカウントを押さえていくのが最低限アクセスする上で重要です。

▼アカウントの例
Google Webmasters:https://twitter.com/googlewmc

Google WebmastersTwitterアカウント

140文字ですし、そんなに難しい表現をGoogle側も使っていないため、英語に不慣れでも読めます。

そのうえで、さらに詳しい情報がほしくてインターネット上で情報を探している時や、誰かのSEOに関する記事の参照を辿った時、Googleの発表・Google社員の発言・Googleのイベントでの内容など、一次情報は英語のソースにあたることが多いです。

少し気が重いかもしれませんが、英語の記事であっても必ず自分で読むようにしましょう。

Googleの拡張ツールをいれておき、英語を一発で日本語訳してしまえば、ある程度は読める文章になります。

また、Googleはブログも公開しているので、大切な情報は合わせてそちらも確認すると良いでしょう。

英語で情報を集めるときには、「直訳部分」にアンテナを張る

Google翻訳をしてみて、日本語になった記事を読むときには、「直訳になっている」「意味が伝わらない日本語」にアンテナを張って読んでみてください。

これはやっているうちにどんどん慣れてきて、気づけるようになります。

初めての人でも、アンテナさえ張っていれば気づけると思います。

こちらはChromium Blog: Introducing Web Vitals: essential metrics for a healthy site(和訳 Chromiumブログ:Web Vitalsの紹介:健全なサイトに不可欠な指標 のLCPの解説を日本語訳にしたものです。

最大のContentful Paintは、認識された読み込み速度を測定し、ページのメインコンテンツが読み込まれる可能性が高いときに、ページ読み込みタイムラインのポイントをマークします。

元の英文はこちらです。

Largest Contentful Paint measures perceived load speed and marks the point in the page load timeline when the page’s main content has likely loaded.

たとえばですが

  • 「最大のContentful Paint」ってLCPのことかな?
  • 「認識された読み込み速度」って何?何が、何を認識するの?
  • 「読み込まれる可能性」って具体的に何?

など、直訳されているところに、アンテナを張って読んでみましょう。

慣れてくるとこのあたりの抽象的な訳に対して「このことを言っているのかな」と自分なりの答えがつかめてきます。まずは英単語・英文を見に行き、その単語の意味を調べ、SEOの知識と紐づけて「このことを言っているのかな」と仮説を持ちながら読んでいきます。

たとえば上記の英文なら、私は以下のように訳します。

「LCPは、そのページのメインコンテンツが、読み込まれた(だろう)時間を計測する指標」

とはいえ、「メインコンテンツ」とは何だろう?などの疑問も残ると思うので、更に参考(外部サイト):Largest Contentful Paint (LCP)の説明を読み、理解を深める他、他の方が訳された内容と比較して、少しずつ精度を高めていくと良いです。

例えば、鈴木健一さんは、Web担当者Forumにて、

「(LCPとは)「最大コンテンツの描画」の意味で、ユーザーの認識としてのページ表示速度を測る指標。ブラウザの表示範囲内で、最も大きなコンテンツ(画像・動画の初期表示画像・背景画像のある要素・テキストを含むブロックレベル要素など、そのページでメインとなるコンテンツ)が表示されるまでの時間を表す。」

参考(外部サイト):【重要】コアウェブバイタルとは? グーグルのUX指標LCP/FID/CLSの意味や基準値をわかりやすく解説【SEO情報まとめ】|海外&国内SEO情報ウォッチ|web担当者Forum から引用

と訳されており、先程のページと合わせて、「メインコンテンツ=最も大きな(読み込みに時間を要する)コンテンツ」であることがわかります。

このように、最初は時間がかかりますが、気になる訳を1つ1つ解決していくと、自分でも正しい情報を取得できるようになります。

正しい情報の取得

Web Vitalsのニュースならば 「FID」「LCP」「CLS」という3つのキーワードについては、直訳したり、自分なりに意訳し、それぞれがどういう意味なのかを把握しつつ、Googleのヘルプ記事を読み込みます。

このように自分で一次情報をしっかり理解してから、翻訳されたサイトの記事を見に行くことがポイントです。翻訳された内容だけで理解しようとすると、確認した記事によっては誤った解釈で施策を実行してしまう可能性もあります。

SNSでの話題になり方で、その情報のインパクトや性質の傾向を読んでみる

SEOに関する情報は、Webサイトへのインパクトが小さなものから、大きなものまでさまざまです。

まずは、自分で一次情報を読んで、その情報が自社サイトへのインパクトがどの程度もたらすものかを考えてみてください。

一方で、その情報がもたらすWebサイトへの影響は、SNSのSEO関係者の反応からも想像できたりします。

ここではざっくりとした傾向ですが、以下のようなニュースはSNSではそんなに大きく盛り上がらない傾向にあります。

  • 検索結果で四角く枠がつきました、のような、自分の手ではどうしようもないもの
  • そこまで順位にひびかなそうなもの
  • Googleのテスト段階の情報

SNSで盛り上がらないからと言って、一概に影響が小さいわけではありませんが、1つの参考にはなると思います。

(個人的にはこういったニュースはとても好きで、いつも皆様のテストに対する気付き、反応を拝見しております。影響範囲やSNSでの盛り上がりは、コアアルゴリズムアップデートなどに比べれば。という話です。)

例えば、今回Web Vitalsのニュースでいえば、海外サイトを中心にどんどんと記事のアップもありました。

Web Vitalsのスクリーンショット

記事を読んだ時点で大きな発表であることは内容から推測し、SNSや、海外サイトで話題になっていることから、やっぱり影響は大きいんだな、というのを確かめられますね。

もちろん、しっかりと内容を読んだ上で、判断するのが一番ですが、SEOを始めたてであったり、そんなに情報を追えない!という方は、こういった目線で把握するのもよいでしょう。

まとめ

今回はSEOに関する情報収集のポイントをお話しました。

ポイントは、

  • コンテンツ制作の際に意識しているE-A-Tの視点は、自信が情報収集する際にも活かせる考え方です。
  • 面倒でも一次情報に触れる習慣をもつことで、誤った情報に気づくことができ、自社サイトで大きなミスをしてしまうリスクを減らすことができます。

繰り返しにはなりますが、「自社のサイトに合わせて、情報を取捨選択する」のが鉄則ですし、なるべくは一次情報を翻訳し、自分なりの解釈を持つのが理想です。

とはいえ、そうは問屋が卸さないので、情報を押さえる勘所を磨き、適度なSEO情報との関係性を築いていきましょう。

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SEOはさまざまな情報が飛び交いますが、この記事が正しい情報を集めるヒントになれば幸いです。

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ベータ版リッチリザルト テストの終了

Google はここに、リッチリザルト テストが Google 検索の全リッチリザルト機能に完全対応し、ベータ版が終了することを発表します 🥳。また、Google は構造化データ テストツール 👋 のサポート終了を予定しています。当面は引き続きご利用いただけますが、今後は構造化データのテストおよび検証には、リッチリザルト テストのご利用を強くおすすめします。

リッチリザルトは、通常の青色のリンクよりも高度な機能を持つ、Google 検索の検索結果です。構造化データをベースとしており、カルーセルや画像など、テキスト以外の要素を含めることができます。Google は数年にわたり、構造化データのテストとリッチリザルトのプレビューをサポートするリッチリザルト テストの開発を進めてきました。

新しいツールでの改善点は以下のとおりです。
  • ページで指定しているマークアップに有効な検索機能を表示
  • 動的に読み込まれる構造化データ マークアップをより効果的に処理
  • モバイル版ページとパソコン版ページの両方の検索結果をレンダリング
リッチリザルト テストを使用すると、コード スニペットまたはページ URL をテストできます。このテストは、ページに関して検出されたエラーと警告を返します。エラーがあると、ページがリッチリザルトとして表示されませんので、ご注意ください。警告の場合、ページの表示に制限はあるものの、リッチリザルトとして表示できます。たとえば、画像プロパティが欠落していることを示す警告が出た場合、画像が表示されないだけで、該当ページはリッチリザルトとして表示される場合があります。

ツールの使用時の画面の例を以下に示します。


画像: リッチリザルト テストでの有効な構造化データ

画像: リッチリザルト テストでエラーを示すコード エクスプローラ

画像: リッチリザルト テストの検索プレビュー

リッチリザルト テストの詳細はこちらを参照してください。フィードバックをご提供いただける場合はウェブマスター ヘルプ コミュニティまたは Twitter にお送りください。

Posted by Moshe Samet, Search Console product manager

Google でのスパムレポートの利用方法

ユーザーの皆様のご協力により、Google では日常的に数百単位のスパムレポートを受け取っています。スパムレポートの大半は手動による対策で処理されることになりますが、それらは Google で行われる手動による対策のほんの一部にすぎません。手動による対策のほとんどは、Google の社内チームがスパムの検出や検索結果の改善を目指して定期的に実施する作業によるものです。Google ではスパムレポートをスパム検出アルゴリズムの改善のみに利用しています。この取り組みについてより明確に示すため、このたび、ヘルプセンターのドキュメントを更新いたしました。
スパムレポートは大変重要な役割を果たしています。Google の自動化されたスパム検出システムではカバーできていない恐れがある部分を明らかにできるからです。個別の URL やサイトに対して手動による対策をとることもありますが、ほとんどの場合、自動検出システムに内在する問題を修正する方がはるかに大きな影響があります。
理論的には、自動化システムが完璧であればすべてのスパムを捕捉でき、システムでレポートを生成する必要は一切なくなります。しかし、実際にはスパム検出システムがうまく機能していても常に改善の余地があり、スパムレポートはその改善を行うための大変重要なリソースになっています。スパムレポートには情報が集約されており、スパム行為が疑われるコンテンツのトレンドとパターンを分析してアルゴリズムの改善に役立てることができます。
全体としてみれば、検索結果にスパムが表示されないようにするには、ウェブ上のコミュニティで質の高いコンテンツが作成され、検索結果のランキングにその質の高さが反映されるようにすることが最善の方法です。検索と生成される検索結果の改善のため、Google が行っている取り組みについて詳しくは、検索の仕組みのサイトをご覧ください。コンテンツの所有者と作成者の方は、Google ウェブマスターの関連資料を通じて、検索結果に反映されやすい高品質なコンテンツの作成方法をご確認いただくこともできます。Google のスパム検出システムは通常のランキング システムと連携しており、スパムレポートを元に、この両方のシステムの改善を今後も続けていきます。スパムレポートに関する皆様のご協力に感謝いたします。
ご不明な点やご意見がありましたら、Twitter にてお知らせください。
Posted by Gary

【30分で実践可能】優れたコンテンツのアイディアを出すための15の質問

コンテンツの作成がWebマーケティングにとって重要であることは明らかですが、実際は、どのようなコンテンツを作成すべきか悩むことも多いです。

オリジナルで、顧客の役に立ち、サイトの価値を高めてくれるコンテンツが望ましいですが、そのアイディアを出すことも一苦労かと思います。

今回は、そうしたコンテンツ作成の悩みについて、ポイントとなるシーンをまとめた記事を紹介します。単純なアイディアのリストではなく、そこから考えることで初めて役に立つような記事です。考え方の整理としても、非常に有用な内容となっています。

あらゆるマーケティングチームが新鮮なコンテンツのアイディアを求めている。

同じ題材でコンテンツを書き続け、遂にはアイディアが枯れ果ててしまった経験が、おそらく、あなたにもあるだろう。

もしくは、ターゲットキーワードに限界があり、アイディアは豊富なまま、ということかもしれない。キーワードの優先付けがままならず、最適なチャネルを探し出すことに苦慮しているかもしれない。

どのような事情であれ、この記事で扱うプロセスがあたらしいアイディアの獲得に役立つだろう。また、コンテンツ作成がマーケティングとビジネスの目標に沿ったものであることを、確かめられるだろう。

セールス/マーケティングの目標を達成するコンテンツプランニング

今になって、「従来のセールスファネルの各段階に対してコンテンツを作成する」という記事を読む気にはならないだろう。私もそういった記事を多く書いてきた。

そして、最初のファネルを通過して、一直線の経路をユーザーが辿ることはほとんどないことを、我々はすでに知ってしまっている。

しかし、コンテンツプランニングの観点から言えば、一直線のファネルモデルは、未だに価値がある。

大雑把と言えど、それぞれの段階は、複数のマーケティングやビジネスの目標に関連しているのだ。

そのため、コンテンツマーケティングのリソースをどこに、どのように割り当てるかを判断しようとしているのであれば、最も大きな目標(もしくは、明らかな弱点)を知ることが、優先度の決定に役立つはずだ。

下記の4つの段階のファネルを使用してみよう。

①認知(Awareness)
露出、教育、そして、新しい見込み客があなたの会社に対するエンゲージメントを発生する気づきに注力する

②評価(Evaluation)
競合他社との差別化を生まなければならない

③購入(Purchase)
この段階で、購入の意思決定が成される

④購入後(Post-Purchase)
購入者が、あなたから購入したことが正しい判断であったかどうかを決定する

このモデルの場合、あなたの目標がトラフィックの増加、ブランド認知の改善、エンゲージメントの発生であるならば、認知の段階に注力すべきだ。この段階では下記のタイプが含まれる(これらのみということではない)。

あなたの目標が、リードの総数、マーケティング活動で得られたリード、営業活動で得られたリードの増加であるならば、評価の段階に注力すべきだ。この段階では、下記のタイプが含まれる。

  • 非公開のケーススタディ
  • 非公開のホワイトペーパー
  • 非公開のリードマグネット
  • コンテンツのアップグレード
  • ウェビナー
  • 説明動画

収益の発生や新規顧客のサインアップの優先度が最も高いのであれば、購入段階をサポートするコンテンツを作成すべきだ。例えば、下記のように。

また、リファラやポジティブなレビューの増加、価値の認知の加速、解約の最小化などが目的であれば、購入後の段階の顧客のためにリソースを割こう。

健全なファネルは、各段階をサポートするコンテンツを有している。予算に限りがある場合は、下記をサポートするコンテンツ作成のために時間を費やそう。

  • 最も優先度が高いファネルの段階
  • 複数のファネルの段階

例えば、ケーススタディは評価と購入後の両方の段階に貢献するコンテンツだ。

30以上のアイディアを生むブレインストーミング

この記事の残りで、ブレインストーミングの演習として、15の質問を掲載する。

その全てが、あなた自身、所属会社、属する業界、顧客、そして、あなたのビジネスに当てはまるわけではない。

しかし、このエクササイズのために30分間を費やし、それぞれの質問に対し、最低でも2つのアイディアを出してほしい(ファネルの段階を制限しているのであれば、それ以上のアイディアを出してほしい)。

認知

1.顧客はどのような質問をしているか?

マーカス・シェリダン氏は質問の王様である。彼は質問ベースのコンテンツを用い、大不況下の2008年において、ビジネスの倒産を防いでいる。

彼の戦術についての詳細は、著であるThey Ask Your Answerにて述べられている。しかし、核となるコンセプトは非常にシンプルだ。

顧客の質問を特定し、コンテンツによって、それらに答える。

サードパーティー製のツールによると、ドメイン評価は72で、月間で90,000の自然検索からの流入がある。ローカルをメインとしたスモールビジネスにとってはとてつもなく大きな数字だ。

多くの顧客をセールスファネルに導くだけでなく、質問を中心としたコンテンツを作成することで、強調スニペットに表示させる可能性を高めることもできる。

潜在的な質問は多くのソースから得ることができる。

  • 自然検索からのトラフィックを発生させる検索キーワード
  • 内部検索のキーワード
  • セールスチームからの報告
  • カスタマーサービスチームからの報告
  • R&Dチームからの報告

周囲の人に尋ねてみよう。会社内の別の部署のメンバーから情報を得ることができれば、そのメンバーをコンテンツ作成の担当に抜擢することも可能だ。こうすることで、チーム内の創作能力の限界を無くすことができる。

2.顧客が経験する問題点はどこか?

セールスチームのメンバーと話す機会があれば、彼らがセールスをする際に感じる問題点について尋ねてみよう(まだ、バイヤーペルソナを用いてこれらを特定していないのであれば)。

問題点についてのコンテンツを作成することで、潜在顧客の共感を得る可能性が高まる。彼らの経験を語ることで自然と信頼性を構築できるからである。これらはTOFUコンテンツであるため、「売上目的」である必要はない。
※TOFUコンテンツ=潜在顧客に向けたコンテンツのこと

問題点に関して、役に立ち、教育的で、インスピレーションな観点からコンテンツを作成しよう。

このタイプのコンテンツの例を記載しよう。

※拡大可能な統合インフラの欠如が、製造業を脅かす理由(意訳)

さらに大きなインパクトを与えたいのであれば、コンテンツを作成した後に、再度セールスチームのもとを訪れよう。完成したコンテンツは、今後のセールスキャンペーンに活用できるかもしれない。

3.顧客があなたの製品やサービスを使用する際、どのような前提知識が必要か?

数歩下がり、顧客があなたの提供するものを使用するために必要な前提知識を確認しよう。

MailshakeというEメールマーケティングの自動プログラムを例に考えてみよう。顧客が必要とする学習系コンテンツの種類について考えた場合、Eメールキャンペーンの構築、メッセージのスケジューリング、自動返信機能などが候補に挙がるはずだ。

しかし、より基本的な段階では、優れたEメールの書き方を知る必要がある。MailshakeのCold Email Academyの柱となるページには、このニーズを満たすための優れたリソースの例が記載されている。

Eメールのコピーライティングの技術の習得が必要な新規顧客にとっての価値だけではなく、Eメールの自動プログラム機能を使用する準備ができているか定かでない見込み顧客にとっても価値がある。

彼らが購入を決断する際、この種のリソースは記憶に残ることだろう。

4.あなたの業界で利用可能な教育とリソースに、どのようなギャップがあるか?

Backlinkoのブライアン・ディーン氏は、単純なアドバイスではなく、調査と実験データに基づいたアドバイスを提供し、デジタルマーケティングのコンテンツへのニーズを引き出している。

翻訳記事:1,180万の検索結果を分析した結果、自然検索のランキング要因についてわかったこと

あなたの業界にも、似たようなギャップはないだろうか? どのようなリソースであれば、顧客は利益を得るだろうか?(彼らはその存在にすら気づいていないかもしれない)

このようなギャップを発見することで、認知段階での興味を引き起こすだけでなく、リーダーとしての認識も構築できるはずだ。

5.あなたにとっては既知の事実であるが、顧客が知りえない知識は何か?

TOFUコンテンツのアイディアを出す上で、これはお気に入りの質問である。多くの組織が、自身の「知識」を意識の外に追いやっているのだ。

これは、専門知識そのものにありがちな性質的な課題である。一度十分に成熟してしまうと、多くの初心者が最初に知っていること以上に、あなたが選択した主題について忘れてしまう。

例えば、私が共に働いたポッドキャストのホスティング会社では、制作やマーケティングのような、深い洞察に基づいた上級者向けのトピックの作成に多くのリソースを費やしてきた。

しかし、彼らがアプローチしていた認知段階にいる顧客は、より基礎的な内容を欲していた。

録音を開始するために買うべきツールや、ファイルのホスト先などを知る必要があった。これら2つのトピックは、このホスティング会社が、顧客はすでにそのことを知っているだろうと想定している内容だった。

こうしたトピックに関連したコンテンツを作成することで、見込み顧客のニーズを満たすことになり、意図せずにサイトを去ってしまうことを防ぐことができる。

初心者のニーズをコンテンツのアイディアに落とし込むことのメリットは、この種のコンテンツは作成が容易であるということだ。あなたも、すでにその専門知識を持っているはずだ。あなたがすべきことは、それらをパッケージ化することなのである。

評価

6.あなたの業界はどこに向かっているのか?将来のトレンドに対するあなたのコメントは何か?

人々はエキスパートの後を追いたがる。彼らは、そうしたエキスパート達と共に働きたいと思う。

あなた自身を権威のある存在にするための最速の方法は、あなたが属する業界に与える影響を予測し、それらに対する準備や対応についてのガイダンスをオーディエンスに提供することだ。

これは、ニュースのジャックや、付加価値を与えないリソースの使いまわしを意味するものではない。あなたがすでに持っている洞察力を用い、自身をエキスパートのポジションに置く機会を特定することだ。こうすることで、他社と競う場面において、あなたはリーダーとしてふるまうことができる。

そのためには、下記の項目を行おう。

  • エキスパート達へのインタビュー:Eメールでの回答はうまくいかない場合が多い。フォローアップの質問も確認してくれないだろう。
  • アイディアのリストではなく、物語を作る。何度も繰り返されるテーマは何か? どこに回答者は賛成し、反対するか?

7.業界の他社が犯した過ちは何か?それをバッシングすることなく、証拠として提示できるか?

以前、私はとある女性と仕事を行っていた。

彼女は個人向けのトレーニングスタジオを経営していたが、近くにできたCrossFitの施設によって脅威にさらされていた。ある時期、両方の施設を利用したことがある顧客が、私のクライアントにある情報を共有してくれた。

CrossFitジムのオーナーは彼に対し、「ストレッチは行う価値がない」とアドバイスをしたとのことだ。私のクライアントはそのアドバイスに賛同しなかった。

私はトレーナーではない。そのため、ストレッチの重要性についてコメントできる立場ではない(CrossFitのファンへの悪口は良くない)。私が勧めたのは、彼女のストレッチに対する考えをサポートする、良く調査された学術的な根拠のあるコンテンツを作成することだった。

結果はどうなったか? このトピックにおける権威性の構築に一役買うことができた。また、競合他社ではなく、彼女とともに運動すべきという強力な理由を、見込み顧客に提示することができるようになったのだ。

競合他社を貶めるようなコンテンツを作成するべきではない。しかし、あなた自身を際立たせる機会や、あなたの価値を伝え、強化する機会を探すべきだろう。

8.あなたの製品やサービスは、競合他社と同等であるか?

評価段階において、見込み客はあなたと競合他社とを比較している。そこで、彼らの比較を手助けするコンテンツを作成してみてはどうだろう?

下記はHubspotのWebサイトに掲載されているコンテンツであるが、競合他社であるMarketoと比較をしている。

実際のコンテンツはもっと長文であるが、上記のテーブルは、比較コンテンツが見込み顧客によるあなたのブランドへの見方を形成する一助となることを、鮮やかに表している。

比較コンテンツは、それぞれの選択肢を公平に扱うことで意味を成す。機能について偽ったり、意図的にミスリードを引き起こしたりすることは、見込み顧客があなたのブランドに対する見方を形成することを邪魔してしまう。

(一方で、自社製品と関連している製品の場合は、公平な判断者となる。これを利用し、他の企業ができないような、信頼できる比較コンテンツを作ることができる)

9.スタッフ、施設、コミュニティの中で、顧客の利益として還元できるものはあるか?

スミス・ノース葬儀社のセラピスト犬、ミート・ルーイーを紹介しよう。彼は、ビジネス関連で最も有名なFacebook投稿のスターだ。

十分理解できることに、葬儀社はコンテンツ作成という意味では、気をつけなければならない一線がある。スミス・ノース葬儀社が採用したアプローチは、スタッフ、コミュニティ、Facebookページを特集したストーリーの提供であった。

その結果、新しいコンテンツのアイディアが枯渇することはなく、コミュニティに属する家族によるブランド認知を高め、他の葬儀社よりも優位に立つことができた。

コンテンツの作成のみを目的として、地域活動にかかわるべきではない。

しかし、十分なスタッフや施設がある場合、コミュニティ活動(それが、ローカルのエリアであれ、業界内のネットワークであれ、アフィリエイトのグループであれ)に活発な場合は、これらをコンテンツ作成に活かし、差別化要素を際立たせよう。

購入

10.どのような反対意見を顧客は持っているか?そして、それにどのように対応するか?

ジョン・バローズ氏は営業トレーニングの中で、見込み客が反対意見を出す前に対応することが、どれほど重要であるかを語っている。嬉しいことに、営業担当が矢面に立ち、この難しい課題を率いる必要はない。あなたが作成するコンテンツがそれを行えるのだ。

下記は、高級車のサービスを扱うSAVOYAが投稿した記事である。ROIの観点から会話を導いており、価格に対する反対意見に対し、事前に対応することができている。

購入段階に至るまでに営業担当の話を聞きたくないという購入者が20%もいる」という算出もある。こうしたコンテンツは、営業担当では解決が難しい問題によって、あなたの会社が顧客の選択の対象外になってしまう可能性を減らすことができるはずだ。

11.顧客は、あなたの製品やサービスからどのような利益を得られるか?それについて、あなたはどのようなストーリーを伝えることができるか?

明らかに、ケーススタディがこの場合のコンテンツには適している。

しかし、多くの会社は、ケーススタディを1回きりのコンテンツと考えている。一度、顧客の成功体験を捉えることができれば、その価値を拡大させる方法はいくらでもある。例を挙げてみよう。

・複数の問題点に対するコンテンツや、複数のオーディエンスに対して関連のあるコンテンツなど、短いケーススタディを複数作成する(しかし、ソースは同一のものを使用する)

・あなたの会社が顧客の成功に貢献した、舞台裏の作業の詳細に言及したコンテンツを作成する

・ソーシャルメディアでのグラフやEメールの証明などを含む、Webサイトで用いると強い印象を与える引用を記載する

・ケーススタディの対象者を招き、カンファレンスでのプレゼンテーションやポッドキャストでのインタビューを行う

これらの戦略があらゆる状況で適応できるわけではない。

しかし、顧客は異なる方法でストーリーと関わるということは覚えておこう。顧客の成功を共有できる機会が増えるほど、彼らがあなたのメッセージを受け取ってくれる可能性も高まるだろう。

12.どういった種類のレビューやソーシャルでの評判を得ているか?なぜ、人々はそのようにあなたを言及するのか?

ソーシャルプルーフやお薦め文として、レビューや称賛をすでに使用しているかもしれない。しかし、そうした称賛の言葉をなぜ得ることができたのか、それを説明するコンテンツの作成は過小評価されているだろう。

例えば、カスタマーサービスの質の良さに称賛が集まっているとしよう。偶然、そのような状況になる可能性は低いはずだ。顧客のニーズを満たしていることを説明するコンテンツを作成しない手はないはずだ。

こうしたコンテンツには、下記のようなコンテンツが考えられる。

  • カスタマーサービスの提供方法の指針となる、会社全体で共有されている哲学
  • スタッフの雇用の際、評価しているポイント
  • スタッフが受けている特別なトレーニング
  • カスタマーサービスのスタッフを評価する指標
  • 過去に起こした過ちと結果として得た教訓

あなた自身の仕事を示そう。顧客に舞台裏を見てもらうことは、記憶に残りやすく、信頼される会社となるはずだ。

13.購入の意思決定のリスクを、どのように取るか?

30日間の金額保証のようなコンテンツは、針を動かすことすらない。購入に至らない理由となる、見込み客が抱えている目に見えない恐れとはなにかを考えよう。

  • 投資に対し、ポジティブなROIを得られないことを恐れているか?
  • 同様の製品を買ったことが過去にあり、良い思い出がないのか?
  • 正しいソリューションを選択しなかった場合、重要な目標を失ってしまうことを心配しているのか?

こうした恐れは、コンテンツ作成のアイディアとして非常に優れている。あなたの製品を購入して正解だった顧客が、それ以前に失敗したという話はあるだろうか?

あなたの製品を購入することで顧客が良い結果を得られるという確証を、システム、ポリシー、手順を通して、見込み客に説明することができるか?

何か新しいものを買う際、顧客が取りうるリスクについて、あなたが理解していることを示そう。そして、そうした恐れが不要であることを確認するため、必要なステップを踏んでいることを説明しよう。

購入後

14.可能な限り速く、新しい顧客がその価値を初めて見出すために、あなたについて知る必要がある情報は何か?

SaaSに携わる読者は、「Moment of Truth(真実の瞬間)」という考えをすでに知っているはずだが、これはあらゆるビジネスに関連している。

Baremetricsによると、「価値」とは、「あなたの製品から顧客が得ることを期待している利益」とされている。

新規顧客がこの価値を自覚するまでにかかる時間は、購入した製品に対する満足感に大きな影響を与える(また、それに応じて、返金の要求、他者からの言及ポジティブな評価の記載、などにも影響する)。

自社のMoment of Truthを特定することは、あなた次第だ。しかし、それを把握できれば、顧客を最初の価値を自覚する速度を高めるコンテンツの作成が可能となる。これを手助けするコンテンツには、下記の要素が必要だろう。

  • デモやチュートリアルのコンテンツ
  • 研修動画
  • 新規顧客向けのトレーニングメール
  • チェックリスト

下記はAsanaの研修メールのサンプルである。新規顧客がこのプログラムの価値をすぐに気づくことができるポイントについて、3つの具体的なアクティビティを紹介している。

Moment of Truthへ顧客を誘うことは、コンテンツの主要な役割ではないかもしれない。顧客が体験する障壁を乗り越えるため、(パーソナルの研修が必要となる場合では)実際に手取り足取り教えることが重要となる場合もあるはずだ。

しかし、こうした機会でさえ、ブログ、Web、動画などのコンテンツで、購入前の活動として新規顧客が期待している可能性もある。自身の研修プロセスを振り返り、明確にすべき箇所やコンテンツによる説明が可能であるか、確認しよう。

15.あなたの製品やサービスを使用した新規顧客が犯した最大のミスは何か?

新しい製品やサービスにサインアップし、使い方を間違え、すぐに購入を後悔してしまった。そんな経験はないだろうか? 仮に、その原因が明らかにユーザー側にあったとしても。

あなたの顧客も、ミスを犯すかもしれない。そうした場合、彼らは機嫌を損ねるだろう。

潜在的な問題を事前に解決するようコンテンツを作成し、また、顧客が直面する可能性が高い状況を先取りして提示するなどして、彼らが使い方を覚えるまでの時間を短縮しよう。

あなたが使用している分析ツールにもよるが、エンゲージメントの指標を分析することで、顧客が問題に直面しているというメッセージを受け取ることも可能だ(例えば、購入後1週間以内で3日間もアプリにログインしていない、など)。

こうしたソリューションがなければ、営業、マーケティング、カスタマーサービスなどからフィードバックを得てみよう。

顧客が犯しやすいミスを察知する感覚があれば、気分を害する経験をポジティブな結果へと変えてくれるだろう。それは、あなた自身と顧客にとっての利益となる。

まとめ

長文の記事となったが、この記事は、包括的な内容にする予定はなかった。あなたのマーケティングとビジネスの目標に基づいた、適切なコンテンツを形成する無数のフォーマットや新しいアイディアは他にも沢山ある。

アプローチの方法にかかわらず、下記のステップを踏むことで、新しいコンテンツのアイディアを得ること、また、それらに対する優先度を設定することに役立つはずだ。

1.企業にとって最も熱心なニーズと、それに伴うマーケティングとビジネスにおける指標を特定する

2.それらの指標を適切なファネルの段階に当てはめる。また、それらをサポートするために、最もよく使われるコンテンツの種類を特定する。

3.あなたが選択したファネルの段階に対し、コンテンツのアイディアを得るため、前述の質問に答える。すでにアイディアがある場合は、ターゲットとするファネルの段階と実現するために必要なリソースに応じて優先度をつける。

4.少なくとも四半期ごとに、このプロセスを用いて作成したコンテンツのパフォーマンスを評価する。全体のセールスプロセスのファネルの各段階に、何らかの成果が割り当てられていることを確認する。

5.新しいアイディアの特定だけでなく、ひらめきや偶然の出来事など、今後のブレインストーミングで役立つような、アイディアをキャッチするための努力を怠らない

この記事は、CXLに掲載された「30+ Killer New Content Ideas in 30 Minutes (and How to Prioritize Them)」を翻訳した内容です。
コンテンツマーケティングに取り組む際、最初に出したアイディアが枯渇し、無理を重ねた内容になり、「作成すること」が目的となってしまう・・・。こうした状況に陥らないよう、常にフレッシュなアイディアを出す意識は持ちたいところです。

漠然と、Webサイト全体への寄与というテーマで始めてしまうと、テーマが散らかってしまう可能性もあります。そのような場合、今回の記事で紹介されたポイントから考えを整理することで、効果的なコンテンツが作成できるはずです。

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投稿 【30分で実践可能】優れたコンテンツのアイディアを出すための15の質問SEO Japan|アイオイクスのSEO・CV改善・Webサイト集客情報ブログ に最初に表示されました。

Googleの新アルゴリズムとページエクスペリエンスについて

5/11にGoogleはユーザー体験をランキングシグナルとするCore Web Vitalsを発表しました。

平たく言えば、ユーザー体験が順位に影響することになりますが、その実装は2021年以降になるとのことです。

ただし、Googleから正式に告知された以上、一度「自身のサイトのユーザー体験(UX)は良いものかどうか」を確認しておきたいですね。

今回の記事は、ニール・パテル氏がユーザー体験とSEO、そしてその具体的なチェック方法を述べたものになります。ぜひ今のうちに確認してみてはいかがでしょうか。

まだ心配は無用だ。

ページエクスペリエンスアルゴリズムのアップデート(Core Web Vitals)はまだロールアップデートされておらず、トラフィックへの影響はまだない。

Googleによると、そのアップデートは2021年になるということだ。

新型コロナウイルスが原因で、Googleは将来のアルゴリズムアップデートと、それに伴うものについて、予告することを決定した。

つまり、Webサイトを見直す時間ができ、それによってトラフィックの急激な減少を防ぐことができる。

本題に入ろう。ページエクスペリエンスアップデートとは何だろうか?

ページエクスペリエンス(Page Experience)

ページエクスペリエンス(Page Experience)とは、Googleによると次のとおりである。

ページ エクスペリエンス シグナルは、ユーザーがウェブページの操作体験をどのように感じるかという側面を測定するものです。

これらの側面を最適化することは、すべてのウェブブラウザおよびサーフェス全体でユーザーにとってウェブをより快適なものにし、モバイルに対するユーザーの期待に沿ってサイトを進化させるのに役立ちます。

ユーザーはもっとサイトを利用するようになり、よりストレスを感じずに操作できるようになるので、そうした取り組みはウェブでのビジネスの成功に寄与すると考えています。
※参照:より快適なウェブの実現に向けたページ エクスペリエンスの評価

言い換えれば、彼らは「Webサイトの使いやすさ」を探しているということだ。

以下の動画は彼らが望まない例だ。

この動画からわかるように、ユーザーは「No, go back」をクリックしようとしたが、インストールバーが上部にポップアップされたため、ページ全体が押し下げられ、ユーザーが誤って「Yes, place my order」をクリックしてしまった。

ページエクスペリエンスアップデートの目的は、上位に表示されているサイトが、ユーザーが嫌う体験を作成していないことを確認することになる。

このアップデートについて考える最も簡単な方法は、「ユーザーフレンドリーなサイトがユーザーフレンドリーでないサイトよりも上位表示されること」だ。

しかし、この変化はSEOにとって大きなものとなる。

なぜこのアップデートはそれほど重要なのか?

Googleが上位に表示したいと思うサイトは何だろうか。考えてみてほしい。

  • 最高のバックリンクを持っているサイトか?
  • ページのコードが丁寧に整理されているサイトか?

実際には、そのどちらでもない。Googleは、ユーザーが最も愛するサイトを上位表示したいと考えている。

例えば、運動靴を買いたいとき、どんなブランドが思い浮かぶだろうか。

おそらく、NIKEが真っ先に思い浮かぶことだろう。

クレジットカードなら、Visa・Amerikan Express・Mastercardが思い浮かぶのではないか。

これがブランドクエリ(指名検索)がランキングに影響を与える理由だ。これは私が学んだ最も重要なSEOの教訓の一つとして分類している。
※参考:3,000万ユーザーを集客した結果わかった、SEOに関する30の教訓

Neil Patelの指名検索が時間と共にどのように成長しているのかを見てほしい。下のグラフは、時間の経過と共に私の名前を検索している人々の数を示している。

そして、これが私のSEOの成果推移である。

ブランドが成長するにつれて、自然流入数も増加する。

しかし、それは古い情報であり、何年もの間Googleのアルゴリズムの一部であった。

一方でこちらは事実となるが、ほとんどのサイトはブランドと呼べるほどのものではなく、Googleもそれを理解している。そのため、ブランドがなくても順位は付く。

私のクライアントとその成長を見てみると、有名な大規模ブランドを持つ企業はわずか4%に過ぎない。しかし、残りの96%は依然として流入数の増加が見られる。

Googleが行っていることは、「ユーザーが最も愛するサイトを1位に表示する」という使命により密接に一致するようにアルゴリズムを適応させることだ。

そして、指名検索を増やすというのは方法のひとつであるが、ユーザー体験はまた別の指標である。

今後数年間で、ユーザー体験に焦点を当てた多くのアルゴリズムアップデートが発表されることだろう。

それでは、ユーザー体験をどのように最適化していくべきだろうか。

個別ページの最適化から始めよう

Googleが将来のアルゴリズムアップデートについて述べた記事を見ると、「ページエクスペリエンス」、または「Webサイトエクスペリエンス」が強調されている。

「Webサイト全体が良いユーザー体験を持っていなくてはならない」という意味ではないが、その代わりに彼らは個別のページの評価から始めることだろう。

Webサイトにユーザー体験の悪いページがいくつかあるものの、他は良い場合において、サイト全体のランキングを下げることはGoogleにとって意味がない。

特に多くのページが競合よりもはるかに優れた体験を提供する場合は。

ユーザー体験を最適化する方法は以下のとおりだ。

①速度を最適化し、400エラーを減らす

Webサイトの読み込みが速いほど、より良い体験が得られる。

SEOアナライザーでURLを入力してみてほしい。

すると、次のようなレポートが表示される。

上記のスクリーンショットで強調したユーザーエクスペリエンスに影響を与えるレポートの2つの重要性に気づくだろう。

このヘルスチェックボックスでは、壊れたページがないことを確認する必要がある。壊れたページは悪い体験を生み出す。

ページスピードのボックスには、サイトの読み込み時間が表示される。ページスピードが速いほど、読み込みが速くなる。デスクトップとモバイルの両方で、Webサイトのロード時間を3秒未満にしよう。

理想を言えば、1秒未満に留めたいところだ。

②ユーザー体験を競合他社と比較する

あなたのサイトは素晴らしいユーザー体験を提供しているかもしれないが、それはあなたのSEOにどう関係しているだろうか?

Ubersuggestで、競合相手のURLを入力してほしい。

ナビゲーションに移動し、トップページをクリックする。

すると、次のようなレポートが表示される。

トップページのレポートは、SEOの観点から、競合サイトで最も人気のあるページを示している。上に行くほど、流入数の多いページとなる。つまり、適切な処理が行われているということだ。

彼らの上位50ページを見てほしい。それらのページをくまなく、真剣に見て、ユーザー体験を確認してみよう。

彼らは何をしているのだろうか。コンテンツの品質はあなたのサイトとどう違うだろうか。あなたと彼らのサイトの違いは何だろうか。

順位付けされた各ページについて、「View All」をクリックすると、各ページがどのようなキーワードで順位が付いているかが表示される。

競合のユーザー体験を評価する際は、それらのキーワードで検索するユーザーが、どのように喜んでいるかを考えてほしい。考えることで、「何をすべきか」という示唆が与えられることだろう。

ただし、「競合に合わせること」ではなく、「競合より優れること」であることを忘れないでほしい。

③デザインを分析する

この動画を覚えているだろうか。設計に課題を抱えているUIだ。

多くの場合、そのような問題が生じることはないが、他のユーザビリティの問題がある。

ユーザビリティの問題を見つけるには、ヒートマップを使用することだ。

ユーザビリティの問題を見つけるためには、Crazy Eggでテストを実行すると良い。

Crazy Eggにログインすると、次のようなダッシュボードが表示される。

右上の「Create new」をクリックして、「Snapshot」を選択しよう。

次に、「Multiple Snapshots」を選択する。

そこから、少なくとも3つのポピュラーなURLを追加する必要がある。やがて、すべてのページでテストを実行することになる。

次に、以下の画像のような設定が表示される。ここでは何もする必要がないため、「Next」をクリックする。

すると、すべての設定を確認できるようになる。問題がなければ、右下の「Create Snapshots」ボタンをクリックする。

最後に重要なこととして、トラッキングスクリプトをインストールする必要がある。

「Install  Tracking Script」をクリックしよう。

次にオプションを選択しよう。例えば、NeilPatel.comではWordPressを使用しているため、WordPressオプションを選択する。

セットアップが完了すると、結果が表示されるまでに少なくとも1日待つことになる。その期間はサイトの流入数によって前後する。

もし、1日に何千ものアクセスがあるなら、数時間以内に結果が得られるだろう。

テストを設定して数日が経過したら、Crazy Eggに再度ログインして、サイドバーの「SNAPSHOTS」をクリックする。

移動すると、作成したスナップショットのリストが表示される。

スナップショットのいずれかをクリックすると、人々があなたのページにどのように関与しているかというヒートマップが表示される。

砂プショットの優れた点は、1回クリックするたびに表示されることだ。NeilPatel.comのサイトの例を見てほしい。

ご覧のように、人々はテキストの上にある画像をクリックしている。しかし、問題がある。その問題を推測できるだろうか?

これらの画像をクリックしても何も起こらない。しかし、クリックされるということは、「クリックすると何かが起こるはずだ」と思われていることに他ならない。

簡単に修正するなら、それらをクリック可能にすることだ。ユーザーがクリックした時に、各機能の詳細を説明するページに移動させる。もしくは、各機能についての説明を加えることもできるだろう。

ページに修正を加えたら、同じページでCrazy Eggのスナップショットを撮り直し、その修正がユーザー体験の向上に役立ったかどうかを確認する。

④UbersugesstのChrome拡張機能をインストールする

UbersuggestのChrome拡張機能をインストールしていない場合は、ぜひインストールしてほしい。

インストールすると、Google検索を実行した際に、各URLのデータが表示される。

1日を通して自然にGoogleを使用しており、業界に関連するキーワードを検索している際、Ubersuggestの2つの主要な指標を確認してほしい。

  1. ドメインスコア – 数値が高いほど、Webサイトのオーソリティが高い
  2. リンク – リンクが多いほど、通常は順位が高くなる

したがって、検索を行う場合はドメインスコアが低く、バックリンクが少ないサイトを探すことになるが、それでも上位に表示されているサイトがある。

これは推測だが、ユーザー体験が良いなどの理由で上位に表示されている。

彼らのコンテンツは競合のものより魅力的なのかもしれない。そのページの直帰率は競合より低いのかもしれない。

様々な理由が考えられるが、そういったサイトはぜひ分析したいところだ。

上野画像では、AMAの順位がHubspotより高くなっているが、リンクの数もドメインスコアもHubspotより劣っている。そのため、AMAの方がより高品質なページと言え、分析する価値はあるだろう。

まとめ

ユーザー体験は、この先ますます重要になっていく。

あなたが自身のサイトを愛していて、他の誰もがそのサイトを愛しているなら、Googleは最終的にそのサイトが上位表示されることを確認したいだろう。

反対に、誰もがWebサイトのユーザー体験が悪いと感じている場合、Googleはそのサイトを長期的には評価しないだろう。

Googleのアルゴリズムアップデートと同様に、時間の経過と共に複数のアップデートが行われることを期待してほしい。彼らが学ぶにつれて、アルゴリズムをより効果的にするように適応するだろう。

しかし、今回のアップデートのユニークな点は、事前の通知があることだ。この機会を利用して、ユーザビリティの問題を修正しよう。

あなたのWebサイトをより使いやすくする方法には、何があるだろうか?

この記事は、NEILPATELに掲載された「Google’s New Algorithm: Page Experience」を翻訳した内容です。
ページエクスペリエンス、ユーザー体験を良くする上での考え方や具体的な方法がわかりやすくまとまった記事でした。

特にヒートマップを使ったサイト改善は有名ですが、「まだヒートマップは使ったことがない」という方はぜひ導入してみてはいかがでしょうか。

ページを改善することは、コンバージョンの改善にも繋がります。やるべきことは多いですが、アップデートの告知をひとつの機会として、施策を整理してみるのも良いかもしれません。

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投稿 Googleの新アルゴリズムとページエクスペリエンスについてSEO Japan|アイオイクスのSEO・CV改善・Webサイト集客情報ブログ に最初に表示されました。

3,000万ユーザーを集客した結果わかった、SEOに関する30の教訓

SEO Japanでもたびたび紹介しているNeilpatel.com。多数の有益な記事が記載されており、ニール・パテル氏自身の知名度も抜群です。大量のトラフィックを獲得していることは想像に難くないですが、その成功の秘訣はどこにあるのでしょうか。

今回は、氏が特に重要と考えているだろう30個のアドバイスを共有している記事を紹介します。

単にSEOの施策リストというわけではなく、ブログ運営で必要な姿勢や考え方、繰り返すべきでない失敗など、広範囲に渡り扱っています。

上記のスクリーンショットでお分かりの通り、私はSEOから私のWebサイトへ、3,000万のトラフィックを獲得している。

細かく言えば、その数はもっと増えるのだろうが、誰が正確にカウントすることができようか?

面白いことに、Googleが継続的にアルゴリズムのアップデートを行っているにもかかわらず、私は自身のサイトへのトラフィックをめったに確認しない。

あなたがSEO担当者であれば、私は矛盾しているように思えるかもしれない。なぜ、トラフィックに注目しないのかと。

なぜなら、私は過去数年間で大きな教訓を得たからだ。多くは、自身のミスに原因がある。

今回の記事では、私はそのことをお伝えしようと思う。私の失敗から、あなたが学ぶものがあるはずだ。

1.固執するのはコンバージョンであり、ランキングではない

かつて、私は文字通り毎日、ランキングを確認していた。

さらに、Google Analyticsを日に4~5回訪れ、常にトラフィックを確認していた。

当時、私が気にしていたのはそれだけだった。自然検索からのトラフィックを増やすことだけに注力していたのだ。

しかし、このような状況に陥ってしまった。ランキングとトラフィックは時をかけて上昇していったが、収益はそれに比例してあがることはなかったのだ。

例えば、2017年の第1四半期では、SEOからの流入は39.52%上昇したが、収益の上昇はたったの4.29%だった。

私はそこで、トラフィックが全てではないことを学んだ。トラフィックを収益に変換できなければ、意味がないのだ。

コンバージョンを発生させる適切なキーワードに注力すること、コンバージョンのためにWebサイトを常に最適化し続けること、これらが必要であると学んだのだ。

あなたがまずすべきことは、Crazy Eggをインストールすることだ。そして、ヒートマップを確認し、ユーザーがクリックする箇所を探そう。そこからWebサイトのデザインやコピー文を、もっと売上に寄与するよう、調整していくのだ。

2.SEOからのトラフィックを上昇させる最も簡単な方法は、他国への展開である

このWebサイトがSEOからのトラフィックを多く獲得していることはご存知だろう。しかし、どの国からのトラフィックが最も多いか、ご存知だろうか?

もし、アメリカからだろうと考えているのであれば、それは間違いだ。

ブラジルが私のWebサイトにおいて最も人気のある地域だ。インドがその後に続く。

インターナショナルSEOは、トラフィックの拡大と成長のための最も簡単な方法である。SEOをグローバルに展開する前に読んでおくべき記事を紹介しよう。
※注:全英語

3.キーワードは、とても、とても、とても、とても重要だ

かつて、私はコンテンツを執筆する際、その記事で使用すべきキーワードについて、それほど注意を払っていなかった。

私のチームは、それが間違っていることを証明した。

以前、私はコンテンツを人に対して書くことに注力しており、検索エンジンについてはそれほど気にしていなかった。反対に、私のチームはキーワードを非常に注力していた。

ブラジルからのトラフィックの成長を見てみても、正しいキーワードに注力した結果であると考えている。

コンテンツを書く前にUbersuggestに行き、使用する予定のあるキーワードをいくつか入力すること。これだけでも大きな助けとなる。

Ubersuggestでは上記のようなレポートが手に入る。また、左側にある「キーワード候補」をクリックして欲しい。

そこには、あなたのターゲットとなりうるキーワードのリストが表示されているはずだ。

「関連」、「疑問」、「比較」などのタブもご確認いただきたい。何百というキーワードが得られるだろう。

関連するキーワード、また、理想的にはCPCが高いキーワードを全てピックアップしよう。これらはトラフィックだけでなく、収益も発生させるキーワードなのだ。

私はブログ記事を書く際、常にこの作業を行っている。毎回だ。

4.AMPページはより多くのSEOトラフィックを発生させる

AMPページは非AMPページよりも、モバイルデバイスでの読み込みが速い。

AMPのフレームワークに馴染みがないのであれば、こちらを読んで欲しい。

AMPページについて、多くの人が伝えていない項目は下記である。

  • アメリカ、カナダ、イギリスなど、インターネットのインフラが整っている地域では、トラフィックの大きな上昇は見られない。
  • ブラジルなど、インターネットのインフラが整っていない地域では、AMPページを持つことで、モバイルの検索結果からのトラフィックは10~15%ほど上昇する。
  • AMPページでは、通常のレスポンシブデザインのページほど、訪問客を顧客へとコンバートしない。そのため、AMPページを採用する際は、コンバージョン率が上昇するか、テストを行うべきだ。

5.SEOはペイド広告ほどコンバージョンしない

SEOの取り組みを始めたばかりのころ、どの程度のトラフィックを得られるか、見込みを算出していた。

しかし、上位に表示されたとしても、目標の数字にはいつも届かなかった。

大きな原因はこうだ。自動車保険のようなキーワードを広告で入札した場合、多くの人々を下記のようなランディングページに連れてくることができるだろう。

しかし、自然検索で上位表示されるためには、コンテンツによってそれを叶えなくてはならない。そのため、そうしたページは下記のようになるはずで、コンバージョンは低くなるだろう。

SEOが悪いというわけではない。実際、長い目で見れば、ペイド広告よりも安くなり、ROIも良くなるだろう。

しかし、広告では100人の訪問客と3つの契約を獲得できたとしても、それと同じコンバージョン率を、SEOからのトラフィックで得られることはできない。

おそらく、SEOは広告と比べてコンバージョン率は2~3倍ほど低くなる可能性がある。しかし、SEOは広告より安く施策できるため、収益性は高いはずだ。

6.リマーケティングはSEOからのROIを発生させる、最善の方法の1つである

SEOからの流入が多く獲得できていれば、コンバージョンを増やすために実施する簡単な戦略がある。

Facebook、Google、YouTubeにいるユーザーへのリマーケティングだ。

あなたのサイトに訪れ、コンテンツを読み、あなたとブランドへの信頼を築いてくれるはずだ。

そして、彼らに対し、あなたの製品やサービスを宣伝する広告を提示しリマーケティングすることにより、彼らをランディングページに遷移させ、売上の上昇が見込める。

私は何年もこの方法を採用している。過去のリマーケティング用の広告を記載しよう。

私がリマーケティングを行った地域は、リードの内、46%を占めている。

7.過去のコンテンツのアップデートを怠らない

私は週に1度、新しいブログ記事を投稿している。時間があれば、投稿頻度を増やすよう努めている。しかし、今の所、週に1度としている。

私が日々、どのくらいの数のブログ記事をアップデートしているか、想像できるだろうか? 実質的には、0である(少なくとも、私にとっては)。

しかし、私のチームは毎日3つの過去のコンテンツをアップデートしている。1ヶ月で約90記事だ。

すでに数百ページのコンテンツがあるならば、過去のコンテンツのアップデートを怠らないでほしい。さもなければ、トラフィックが急激に落ちてしまうかもしれない。

Content Decayを使用すれば、どの記事をアップデートすべきかを示してくれる。

こうすることで、SEOからのトラフィックを継続的に伸ばすことに役立つ。停滞期に陥ることや、大規模な下落を防ぐことができるはずだ。

8.タイトルタグの最適化を怠らない

ランキングを上昇させる最も簡単な施策の1つは、タイトルタグの最適化である。

説得力のあるコピー文と多くのクリック数を得られれば、Google検索の順位もすぐに上昇するだろう。

我々は、アメリカ以上に、ブラジルに対し、この最適化作業のために多くの時間を費やしている。

ブラジルでのインプレッション数はアメリカでのインプレッション数と同程度であるが、タイトルタグの改善とテストに注力しているメンバーが多くいるため、ブラジルではSEOのトラフィックは95%も多い。

クリック数を上昇させるためのアドバイスが必要であれば、「500万の検索結果を分析した結果、自然検索のクリック率についてわかった10の事実」を参照して欲しい。

他の方法として、Ubersuggestの「コンテンツ候補」のレポートを使用するという手もある。

このレポートの右側に、FacebookとPinterestの共有数が表示されている。左側には、その記事のタイトルが表示されている。

一般的に、ユーザーはタイトルが気に入れば、それをシェアする傾向が強くなる。そのため、多くのシェアを獲得しているタイトルを確認し、それらからアイデアを得て、自身のWebサイトのクリック数とランキング上昇のためにどう使用できるかを考えてみよう。

9.URLに日付は含めない

かつて、私は下記のようにURL内に日付を含めていた。

Neilpatel.com/2017/12/title-of-post/

こうすることで、そのコンテンツが特定の日付と関連していると、検索エンジンが想定してしまうことになる。その日付が古くなるにつれ、検索エンジンはあなたのコンテンツの関連性は低く、古いコンテンツであると想定してしまうだろう。

タイトルから日付を削除したタイミングで、SEOからのトラフィックは30日間で58%上昇した。

URL内に日付を含めているのであれば、コンテンツに変更を加えたタイミングで、古いコンテンツから新しいコンテンツへの301リダイレクトを設定しよう。さもなければ、ランキングが下落してしまうかもしれない。

10.ポップアップの使用を恐れない

ポップアップを嫌いだろうか? むしろ、嫌いではない人はいるだろうか?

しかし、ポップアップを使うWebサイトは多い。なぜなら、効果的だからだ。

上位表示されているページの多くが、ブログ関連のコンテンツだろう。

そして、ブログ記事はダイレクトのコンバージョンが少ない傾向がある。なぜなら、ユーザーはコンテンツを読むために来ているからだ。

SEOからのコンバージョンを最大化させるために、イグジット(出口)のポップアップの使用を検討しよう。そうすれば、より多くの訪問客を顧客へとコンバートできるはずだ。

私のサイトを離れる際、多くの場面で下記のポップアップを目にしているはずだ。

こちらのクイズにユーザーを遷移させることも、私にとっては、SEOからの訪問客を顧客へとコンバートすることになる。

Hello Barを使用すれば、すぐにこの施策を真似ることができる。B2B、ECサイト、また、リードジェネレーションのサイトにとっても、この施策は効果的だ。

11.ブランドクエリはランキングに影響する

ランキングの上昇のためにはリンクが必要であると、皆が口をそろえて言う。

しかし、ブランドクエリについて言及する人は僅かだ。

Googleの元CEOと元Webスパムチームのトップは、ブランドの重要性を強調している。

私のSEOの成長の大きな理由の1つが、私のブランドの成長である。私の名前を検索し、私のWebサイトを発見する人が多くなるにつれ、より多くのSEOからのトラフィックが発生するという、直接的な相関関係が確認できている。

私のブランドの成長の経過を見てみよう。

私の名前に関連したキーワードでのGoogle検索は、過去16ヶ月で190万を超えている。

12.有料リンクにお金を費やさない

私は16歳の頃からSEOを行っている。非常に長い時間だ・・・。

SEOを始めたばかりで、私がまだ若かった頃、私は有料リンクに手を出していた。そして、「オンラインカジノ」、「オンラインポーカー」、「ウェブホスティング」、「自動車保険」、「クレジットカード」、などのキーワードの上位表示を独占していた。

こうしたWebサイトからアフィリエイト収入を得ていたのである。

しかし、その全てが短命に終わった。

なぜだろうか?

なぜなら、私はリンクを購入していたからだ。そして、ついにGoogleは私の全てのサイトにペナルティを与えた。

もし、私がリンクを全く購入していなければ、こうしたサイトが上位表示されるまでに、より多くの時間がかかってしまっていたはずだ。しかし、今日でも上位表示されており、そこからの収益も得られていたはずだ。

リンクは購入してはいけない。悪習であり、近視眼的な考えだ。

13.ゲスト投稿は、リンクの構築ではなく、ブランド構築のために行う

ブランディングの重要性については、すでに述べた。

そして、ブランド構築のための優れた方法であり、間接的にSEOからのトラフィックを獲得する手段として、ゲスト投稿が挙げられる。

しかし、ゲスト投稿をリンク構築の手段として使用すべきではない。

ゲスト投稿のオファーを出すサイトの殆どは、そのリンクをnofollowにしており(そうすべきだ)、また、Googleはそれがゲスト投稿であると十分に理解しているため、Forbesのようなサイトからでも、ゲスト投稿へのリンクを無視するようになっている。

人間にとっても、アルゴリズムにとっても、それがゲスト投稿であると理解することはたやすい。

しかし、ゲスト投稿をブランド構築の手段として使用するのは、優れた考えだ。注力するのはリンクではなく、コンテンツの品質である。

14.内部リンクを忘れるべからず

私のWebサイトで最も順位の高いページは何か、ご存知だろうか?

内部リンクが設置されているページである。

内部リンクの効果が見られるまでに6ヶ月から1年ほどかかるが、それでもなお、この施策は効果的である。

コンテンツを作成する際、それが意味を成す場合は常に、過去に作成した記事へ発リンクを設置している。

しかし、私は大きな失敗をしていた。過去に作成したコンテンツから、新しく作成したコンテンツへのリンクの設置はしていなかったのだ。

この変化は私にとって非常に大きかった。その影響が出るまでには時間がかかるが、非常に効果的なのだ。

私の記事は「Eメールマーケティング」のような競合性の高いキーワードでも上位表示されているが、この施策がその原動力となっている。

15.Googleが唯一の検索エンジンではない

Googleは最も知名度の高い検索エンジンではあるが、あなたが注力すべきたった1つの検索エンジンというわけではない。

YouTubeが2番目に巨大な検索エンジンであるということをご存知だろうか。

また、Bingからも多くのトラフィックが見込める。

Bingでの上位表示を目指すのであれば、こちらの記事を読んでいただきたい。

もしくは、下記の動画をご視聴いただきたい。

YouTubeについては、【2020年版】YouTubeチャンネルを伸ばすための厳選された17のテクニックが詳しい。ここで説明されている施策はとても効果的だ。私のYouTube SEOのトラフィックを見て欲しい。

28日間で、429,501のビューをYouTube SEOから獲得している。

16.スピードは正義

サーバーが速く、Webサイトが最適化されているほど、より多くのトラフィックを獲得できる。

数年前、知人のオティス氏は、GoodReadsという彼のWebサイトのサーバーを追加した。

その後1ヶ月以内で、SEOからのトラフィックは20%以上アップした。

スピードの評価は、Googleのアルゴリズムに組み込まれている。デスクトップとモバイルの両方で最適化しよう。

自身のWebサイトのスピードを計測する簡単な方法は、SEOアナライザーにURLを入力することだ。

モバイルとデスクトップの両方のロードタイムに分割され、改善箇所も記載されたレポートが手に入る。

17.質は量を凌駕する

かつて、SEOは質よりも量が重要だった。

現在は、このような状況ではない。何百万のブログの中から、Googleは公平に選ぶようになっている。

About.comの例を見てみよう。彼らは最終的にDotdashと名前を変え、その戦略も変更した。

彼らはAbout.comで掲載されていたコンテンツを、6つのバーティカルなサイトに移動させ、900,000の低品質な記事を削除した。

この施策によりトラフィックが回復し、収益は140%も増加した。
※参考:「SEOは死んだのか?」、データから考えるSEOの滅亡論

高品質なコンテンツの作成に注力しよう。これが、記事数を抑え、素晴らしい内容を作成しようと、私が努めている理由である。

18.コンテンツマーケティング以上にツールは効果的

かつて、私はコンテンツマーケティングに全ての労力を注いでいた。多くのリンクとトラフィックをもたらしてくれるからである。

しかし、時間がたつにつれ、無料ツールが最も多くの自然リンクを獲得することに気がついたのである。

Ubersuggestを例に挙げよう。作成に数年を費やしたが、獲得したリンク数を見て欲しい。

30,603本のバックリンクだ。非常に大きな数字と言えよう。

私のようにツールを作成するリソースが無いのであれば、Code Canyonから$10~$20でホワイトレーベルのツールが購入できる。文字通り、あらゆる業界のツールが揃っている。

19.SEOに依存しすぎない

私がSEOに着手し始めた頃、私が考えうる物事はSEOのみであった。

私にとっては、それが最善のマーケティング・チャネルだったのだ。大企業とも競争できる可能性があったためである。

今日でも、私は他のあらゆるマーケティング・チャネルよりも、SEOが好きである。

しかし、他のマーケティング・チャネルをないがしろにしているわけではない。

数年前であれば、1つのマーケティング・チャネルにより、ビジネスを行うことは可能であった。

YelpはSEOで、Dropboxはソーシャルメディアで、FacebookはEメールの招待で。

こうした日々はかつての存在となっている。たった1つのチャネルからトラフィックを構築することはもはや不可能だ。

SEOは行うべきだが、同時に、ペイド広告、ソーシャルメディアマーケティング、Eメールマーケティング、プッシュ通知など、他のチャネルも活用すべきだろう。

トラフィックのソースを分散させ、SEOに依存することはやめよう。

20.人々はデータにリンクすることを好む

独自のデータ構築のためにお金と時間を費やすことは、リンク構築のおける簡易な方法である。

私が作成した、コンテンツマーケティングのトレンドと、ソーシャルメディアのトレンドの記事を見て欲しい。

これらの記事には、多くのデータ、統計、チャートなどを記載している。

結果はどうだったか? 多くの被リンクを獲得できた。

コンテンツマーケティングのトレンドの記事は447本以上のリンクを獲得している。

独自のデータを収集する時間がないのであれば、手助けしてくれる人をUpworkで探すことができる。

21.インフォグラフィックの存在を忘れてはならない

今日でも効果を発揮するSEO戦略の中で、私が好きなものとして、インフォグラフィックが挙げられる。

NeilPatel.comのブログ記事に多くインフォグラフィックを掲載している。

インフォグラフィックはこのブログから始めたわけではない。過去のブログである、Quick SproutKISSmetricsでも掲載していた。

KISSmetricsに掲載したインフォグラフィックが上位表示されていた際の、興味深い統計がある。

2010年から2912年の間で、47のインフォグラフィックが2,512,596の訪問と、3,741のユニークなドメインからの41,142本の被リンクを獲得している。また、41,359のツイートと20,859のいいねも獲得している。

デザイナーを雇う余裕が無いのであれば、InfogramCanvaを利用すれば、独自の作成も可能だろう。

22.Googleは重複コンテンツにペナルティを与えない

多くの重複したコンテンツをWebサイトに掲載したくはないだろう。ユーザー体験としてベストではないからだ。

しかし、「重複したコンテンツを理由にGoogleがペナルティを与えることはない」ということは覚えておくべきだ。

ただし、Googleは重複したコンテンツを上位に表示させない。

そのため、時間を費やして作成した、素晴らしく、ユニークなコンテンツは、自身のWebサイトで最初に公開すべきだろう。

数時間後、もしくは、安全策を取る場合は数日後、FacebookやLinkedInなど、あなたのコンテンツを受け入れてくれるあらゆる場所で公開すればいい。

文字通り、作成した全ての言葉を、ソーシャルメディアに投稿するのだ。こうすることで、認知とブランディングに貢献してくれるだろう。

また、自身のWebサイトで公開したコンテンツがすでにGoogleにインデックスされている状態にしよう。

そうすれば、GoogleはそのコンテンツがあなたのWebサイトで最初に公開されたものであると理解できる。

それでも、LinkedInで公開したコンテンツが上位に表示されることを懸念するかもしれない。それでも、ブランディングとしては優れているのだ。

言い換えれば、重複コンテンツという状況を作るとしても、コンテンツの再利用について、心配することはない。

例えば、まさにこの記事を見て欲しい。私は、このコンテンツを4つのシリーズにわけたポッドキャストで再利用している。

23.車輪の再発明はしない

私は週に数時間、キーワード調査のために時間を割いている。新しいキーワードで順位がついているか、把握するためだ。

そして、私は新しいコンテンツのトピックや使用すべきキーワードを発見するための簡単でより良い方法を思いついた。

Ubersuggestに行き、競合サイトのドメイン名を入力し、検索しよう。

左側のナビゲーションで、「トップページ」をクリックしよう。

競合サイトの中で人気のあるページの全てが記載されたレポートが表示される。このリストから、あなたのWebサイトで作成すべき種類のページのアイデアを得られる。

また、「流入見込み」の下の「全て見る」をクリックしよう。すると、そのページへのトラフィックを発生させている全てのキーワードが表示される。

今後作成すべきトピックと、そのトピックに対するキーワードが得られるのだ。

24.一般的なドメイン名は使用しない

No.11で、ブランドクエリがランキング上昇の手助けになるという解説をした。

これを学んだ後、私はドメイン名がキーワードとなる完全一致のドメインの購入を決断した。

その結果、大きな努力もなく、ブランドクエリを大量に獲得することができた。

しかし、問題もあった。たとえ上位に表示されたとしても、多くの場合、クリック率が非常に低かった。

クリック率が低いという状況は、Googleに対し、「あなたのブランドが強力ではなく、人々が好んでいない」ということを伝えることになる。その結果、ランキングに悪影響を与えるだろう。

そのため、Hotels.comのようなブランディングに費やすお金がない限り、完全一致のドメインに注力するのではなく、人々の記憶に残るようなブランド戦略に注力しよう。

ユニークで、書きやすく、覚えやすいものを考えてみよう。

25.ブラックハットSEOから学ぶものもあるが、ダークサイドに足を踏み入れてはならない

ブラックハットSEOも興味深いデータと実験を提供してくれる。

多くの場合、長くは続かない施策だ。しかし、興味深い施策ではある。

ブラックハットSEOの施策を行うことは推奨しないが、彼らの動向を追うことは、強く推奨する。

彼らの動向を追う最も簡単な方法は、Blackhat Worldを閲覧することだ。

ここでは、多くの人々が自身の見解を共有している。大規模なGoogleのアップデートがあるタイミングは特に。

繰り返すが、彼らの手法を実践することを、私はおすすめしない。

しかし、彼らの動向を追うことで、順位上昇に寄与する「ホワイトハット」のテクニックを発見する手助けとなるかもしれない。

彼らが行う全てが、悪い行為というわけではない。彼らの多くが、効果的な施策を行ってもいるのだ。

26.短いURLは長いURLよりも上位に表示される

かつて、私は記事のタイトルをURLに使用していた。

例えば、下記のようなURLを使用していたのだ。

Neilpatel.com/blog/30-lessons-after-30-million-seo-visitors/

その後、私はURLを短くすることにした。

Googleは短いURLの方を好む。私自身、それを実感している。短いURLを使用しているのも、そのためだ。
※参考:1,180万の検索結果を分析した結果、自然検索のランキング要因についてわかったこと

1位に表示されているURLの文字数の平均は、10位に表示されているURLの文字数の平均よりも、9.2文字短い。短いURLの使用を心がけよう。

27.リストのパワー

Googleの検索結果の上位に表示されたいのであれば、あなたのコンテンツがより多くの人に読まれる必要がある。

ソーシャル経由であれ、プッシュ通知であれ、Eメールのお知らせであれ、より多くの人々があなたのコンテンツを読めば、より多くのエンゲージメントが発生し、より多くのリンクが集まる。

かつて、私はコンテンツを作成するたびに、手作業でこれを行っていた。また、そのコンテンツへのリンクを設置するよう、皆に依頼していた。

効果はあった。しかし、時間はかかるし、作業も大変だ。

今日では、私はより良い方法を採用している。コンテンツを新しく作成するたびに、多くのEメールを送付しているのだ。

今では、20,000から50,000のクリックを、Eメールから獲得している。

もちろん、あなたもすぐにその数のクリックを獲得できるわけではないだろう。この数に至るまで、私もEメールのリストの作成に数年かかっている。

しかし、Eメールアドレスの収集は、今日から開始することができる。Hello Barを使用すれば、それも容易いだろう。

そして、リストが増えるにつれ、あなたの記事へのクリックとリンクの数も増え、結果的に、ランキングの上昇へとつながるはずだ。

28.足元をすくわれるな

これは、私が学んできた中でも、最も厳しい教訓だ。

ブログを書き続け、自身のSEOを行うことは、本当に骨が折れる。時には、休憩も必要だろう。

私の昔のブログであるQuick Sproutでは、私は月に12個のブログ記事を公開していた。それを、3年間続けたのだ。

ある日、私は1ヶ月間、ブログの更新をストップすることにした。30日間の休憩だ。

トラフィックはどう変化しただろうか? 32%も減少したのだ。

その後、私はブログを再開した。トラフィックはどう変化しただろうか?

以前の水準にすぐに戻すことはできなかった。

かつて獲得していたトラフィック数を再び獲得するまでに、3ヶ月間かかった。

物事がうまくいっている間は、その速度を緩めるべきではない。疲れていたとしても、公開し続けよう。あなたが止まってしまった瞬間、下落が始まってしまう。

そして、以前いた場所に戻ってくるまでに、多くの労力が必要となってしまう。

29.最高のSEOのアドバイスはカンファレンスで得られる

ここ数年で私が学んだSEOの最高のアドバイスは、カンファレンスで得ることができた。

ただし、各セッションに座り、聴講するだけで良いというわけではない。もちろん、それでも多くの学びを得られるが。

最高のSEOのアドバイスは、ネットワーキングで得られるのだ。カンファレンスに赴けば、数千ではないにしろ、数百人のSEO担当者と交流できる。セッション後にバーに行き、参加者と交流すれば、様々な話しが聞けるだろう。

そうしたアドバイスの中には、驚くべきものもあるはずだ。これが、私が今までSEOの戦術を学んできた方法であり、それは今日においても有効である。

30.学ぶ姿勢を止めない

明らかだと思われるかもしれないが、人々はうまくいっている間、自己満足をしてしまう。

Googleは平均して毎年3,234回のアップデートを行っており、時が経つにつれ、その数は増えている。

少し考えてみて欲しい。1日で約9回もアルゴリズムは更新されているのだ。

その変化はとても速いため、あなたの知識が最新の状態でなければ、生き残ることは難しいだろう。

もちろん、理想としては、ユーザーや訪問者にとって長期的な目線で最善となる施策を行うことだ。GoogleはそうしたWebサイトを上位表示するだろう。

しかし、だからといって、この業界で起こっていることを無視していいわけではない。

SEOについてのあらゆるブログを読む、(前述の通り)カンファレンスに参加する、テストサイトで実験を行う。自身をより良くしていくべきである。

常に改善し、常に学ぶ姿勢が、私を大きく支えてきた。何年もの間、私が順位を上昇させ続けることができた理由の1つである。

まとめ

ランキングが上昇するにつれ、SEOに費やす時間が増えるにつれ、学ぶことは増えていくだろう。

しかし、願わくば、あなたに無駄な時間を費やしてほしくないし、私が犯したミスを繰り返さないで欲しい。これらの学びを、苦しい方法で得る必要はないだろう。

これが、今回の記事を作成しようと決意した理由である。あなたの時間を節約し、目標とするトラフィック数にいち早く到達できるよう、願っている。

この記事で紹介したどのレッスンがお気に召しただろうか?

この記事は、NEILPATELに掲載された「30 Lessons After 30 Million SEO Visitors」を翻訳した内容です。
今回の記事を読み、思うところは、やはり「SEOは複数の小さな施策の積み重ねだ」といったところです。多くの有益なアドバイスが共有されていましたが、この中の数個を行えばすぐにランキングが上昇するわけではないでしょう。

ついついサボってしまいがちな施策や気遣いが、結果として大きな違いを生むのだろうと感じました。SEO Japanもニール・パテル氏の姿勢を見習い、長期的に愛されるブログを目指していきたいと思います。

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【無料ダウンロード】「テクニカルSEOガイド」を翻訳・リリースしました

こんにちは、SEO Japan編集部です。

SEOを行う上では、コンテンツの作成・ブラッシュアップも重要ですが、サイトの構造を整理したり、スピードを改善したりといった施策も必要になってきます。いわゆるテクニカルSEOと言われるものです。

今回はそんなテクニカルSEOについて、Backlinkoの許可を得まして、「テクニカルSEOガイド」を翻訳・リリースいたしました。
(翻訳元:Technical SEO: The Definitive Guide

サイトの技術的なSEOの課題を解消する上での基礎や、方向性を示したガイドとなっています。

ぜひテクニカルSEOに取り組む上での参考としていただければ幸いです。

※ダウンロードはこちらからお願いいたします → テクニカルSEOガイド(基礎編)

ホワイトペーパーの目次

  1. テクニカルSEOの基礎
  2. Webサイトの構造とナビゲーション
  3. クローリング・レンダリング・インデキシング
  4. 内容の薄いコンテンツ・重複コンテンツ
  5. ページスピード
  6. テクニカルSEOのアドバイス

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SEOの成果が出るまでには、どれだけ待てばいいのか?

「SEOには時間がかかる」とはよく言われることですが、「果たしてどれくらいで成果が出るのか?」はよくある質問のうちのひとつです。

投資するのもタダではない以上、芽が出るまでの期間を知っておきたいというのは当然の心情でしょう。

今回はそんなよくある質問に対して、SEOコンサルタントがSEOの3つの変数を取り上げて語った記事となります。

既にSEOに取り組んでいる方も、これから取り組まれる方も参考にしていただければと思います。

SEOで成果を得られるまでにかかる時間を左右する3つの要素がある。

それは、競合の取り組み・被リンク・コンテンツだ。

私がSEOの専門家としてよく受ける質問のひとつに、「SEOにはどれくらいの時間がかかるか?」というものがある。

クライアントが明確な回答を求めていることは当然ではあるものの、SEOには関連する変数がいくつもあるため、そのすべてを明確に回答する方法がなく、質問を受けるたびに私は困ってしまう。

SEOの成果が出るまでの時間を推測するには、「Webサイトの最適化」「競合の最適化への取り組み」にかかわる変数をすべて評価しなければならない。

これにより、ただでさえ複雑な質問への回答が余計に複雑さを増す。

「Pawn Starsから検索シェアを奪うにはどれくらいの時間がかかるか?」
「推測ではあるが・・・」

SEOの成果が出るまでの期間を見積もる上では、4ヶ月から1年ほどの範囲で答えざるを得ない。

その期間は、3つの主要な変数に基づいている。

  • 競合の取り組み
  • 被リンク
  • コンテンツ

これらの変数の背後に何かデータがあったとしても、この質問に答えるための公式はないことを伝えることは重要だ。

回答を導きだすためには、シンプルな要素だけではなく、複雑な要素も検討しなければならない。

SEOの成果が出るまでの期間を推測するためには、まずどれだけ迅速に取り掛かれるか、その結果を評価できるようになるかが重要だ。

そして、得られたデータの外の要素からもヒントを得て、特定のポジションに到達するのかをかかる時間を把握する。

SEOの成果が出るまでの時間に影響する3つの要素

①競合の取り組み

サーモン風味の朝食用シリアルなどのニッチな商品を扱っている場合は、競合することはないだろう。

しかし、人が実際に購入する製品やサービスを扱う場合は、人の需要に基づいて程度の差はあれ、様々な競争に直面することになる。

例えば、小さな地元の市場にサービスを提供する配管工は、大規模な都市にサービスを提供する不動産ブローカーよりも競争が激しく、国の住宅ローン会社より競争は激しくない。

ご想像のとおり、競合するWebページが多いほど、検索結果の上部に到達するまでの時間は長くなる。

これは一貫性のあるパターンとなるが、下位のページを上回る方が簡単かつ高速だ。

しかし、検索結果を登っていくにつれ、各ステップにおいて多くの労力と時間がかかることなる。

これは競合他社が増えることと、上位ページがその背後にSEOの専門家を携えている傾向があること、その両方の事実によるものだ。

競争の見過ごされがちな側面に、競争率と、上位のWebページの背後についているSEO専門家の能力との相関関係がある。

次のように想像してみてほしい。

ユーザーのニーズにより、企業はニッチな市場に追い込まれ、競争が激化していく。

その競争は、彼らに競争力のある取引を提供するように促す。

それは、彼らが利益を維持するために市場のより大きなシェアを取らなければならないことを意味する。

これは、通常より多くのリソースを投下できる大企業に有利な環境であり、彼らは業界で最高峰のSEO専門家を雇う余裕がある。

もし、この状況に直面している場合、長く険しい戦いが待ち受けるだろう。

したがって、競合他社のSEOの全要素を評価する必要があるが、それは現在の状況のみならず、その先をも見据える必要がある。そしてそれは出発点に過ぎない。

また、過去数か月間の彼らの活動を見て、その後も彼らの活動を追跡し続ける必要がある。

競合を追い越すために、そして、追い越したいのであれば、彼らよりも多くの努力をすることが求められる。

②被リンク

SEOにおいて、リンクが依然として大きな役割を果たしていることは公然の事実だ。

しかし、リンクがSEOの成果にどのような影響を与えるかどうかは、より深いいくつかの要因に依存する。

まずは、Webサイトへのリンクの量だ。

一般的に、より多くのリンクを獲得することはSEOの迅速な成功に役立つが、ただ多ければいいわけではない。

関連性の高いWebサイトからの高品質なリンクが少ないと、低品質なリンクが大量にある場合よりも、結果に大きな影響を及ぼす。

高品質なリンクは獲得するのが難しく、競合が真似するのも難しくなるため、そういったリンクの獲得は重要だ。

また、自動化して生成されたリンクとは対照的に、高品質なリンクの効果は長く続く傾向がある。

一方で、リンクを獲得する速さと、これまでにリンクを獲得してきたペースも要因となり得る。

リンクの急激な増加は、ランキングを操作する不自然な試みを表す可能性があるからだ。

Googleのウェブマスター向けガイドラインに準拠しない方法を使用している場合や、急激な被リンクが増加した場合は、手動対策を受けることもあり得る。

以下はリンクの増加量を表したグラフだが、自然な形に見えるだろう。

以下は自然に見えないかもしれないが、メディアへの露出、新製品の発売、キラーコンテンツによるマーケティングプロモーションなど、他の要因によっては自然な増加になり得る。

以下は到底自然に見えないだろう。

したがって、一般的に関連性の高い高品質なリンクを早く獲得するほど、順位付けも早くなるが、注意が必要だ。

リンクを獲得する速度は、比較的安定した成長が求められる。

リンクビルディングの戦略がGoogleのガイドラインに従っている場合、リンクの増加は自然になる。

ブラックハットな戦術を使用した場合にのみ、不自然なパターンが見受けられる。

③コンテンツ

Webサイトに公開されたコンテンツは、上位表示の速度にも影響する。

最初に知っておくべきは、品質が非常に重要であることだ。

幸いなことに、Fiverr(クラウドソーシング)に依頼して用意した短文の記事を精査し続けたとしても、ランキングに影響を与えることはない。

一方で、長文コンテンツが良いという解釈もしないでほしい。

実際、SEO上有効な最低限の文字数や理想的な長さはない。コンテンツは、ユーザーの課題を解決するのに十分な長さである必要がある。

「新規のコンテンツを一度に大量公開するとGoogleに不自然とみなされ、ランキングに悪影響を与える可能性がある」という神話がある。

人々がこの神話を信じるのも無理はないが、Googleによって公式に否定されている。

すぐに使えるすばらしいコンテンツがある場合は、SEOの観点からいっても、すぐに公開しない理由はない。

早く公開すればするほど、ランキングに良い影響を与える。

公開を待つだけで、成果が出るまでに時間がかかってしまう。

Webページのランキングが、その年齢(ページエイジ)と相関していることは注目に値する。

新しいページは古いページほど良い順位になりにくい傾向にあるが、これはページエイジではなく他の要因によるものだ。

一方で、次の2つの理由から一度に公開するのではなく、一貫した公開スケジュールを維持することを推奨する。

  • 新しいコンテンツが定期的にWebサイトへ追加されることをGoogleに示す。これによって、クローラーがコンテンツをより頻繁にクロールするようになる
  • コンテンツが定期的に公開することで、ユーザーが頻繁にWebサイトへ訪れやすくなる。それにより、UXを向上させるシグナルがGoogleに送られる

また、コンテンツを作成することだけが良いわけではない。

コンテンツを削除することも、成果を出すための時間を早めることに役立つ。

重要なのは、保持するコンテンツ・改善するコンテンツ・削除するコンテンツを決めることだ。

ダニー・グッドウィンはこのトピックに関するウェビナーを主催し、Search Engine Journalが特定のアプローチを使用して、パフォーマンスの多数のページを間引いた方法を説明した。結果として、サイトの全体的なパフォーマンスは向上したとのことだ。

最終的に重要なのは、ユーザーのニーズを満たす独創的かつ有用なコンテンツを作成し、継続的に改善することだ。

また、高品質で長文のコンテンツは、低品質、または短いコンテンツと比較してより多くのリンクを獲得する傾向がある。

実際、Backlinkoのブライアン・ディーンは9億1,200万のブログ記事を分析し、長い形式のコンテンツは短い記事よりも平均して77.2%多いリンクを獲得していると判断した。

コンテンツはそれ自体でも重要な役割を果たすが、リンクビルディングにも良い影響を与えるため、一石二鳥と言えるだろう。

「それで、その推測は正確なのでしょうか?」という質問

我々の仕事は気象学者の仕事によく似ている。

持てる限りの知識・経験・ツールをすべて用いても、我々はしばしば判断を間違う。

クライアントの望むような成果が迅速に出ないとき、私は厳しい目を向けられることになる。

気象予報士が「雨は降らない」といったのにもかかわらず雨が降り、私のビーチプランが台無しにされた時のように。

SEOの専門家の仕事のひとつは、クライアントの期待に応えることだ。

しかし、これは多くの専門家にとって困難な仕事ともいえる。

非常に多くの営業マンが都合の良いことを並べてきたせいで、多くのクライアントは非現実的な期待を抱くことになっている。

その結果、多くの企業はSEOを数週間、または数か月程度しかかからないものだと考えている。

確かに競争のほとんど見られない領域であれば、わずか数週間で順位が上がり、流入が増加するケースもある。

一方で、それなりに競争が発生する領域では数か月かかる場合があり、競争の激しい領域では1年以上かかることもある。

例えば、我々のチームは「マーケティング会社(marketing company)」というキーワードでWebサイトを1位にすることができた。

しかし、我々の高度なスキル・人材・リソースにもかかわらず、1年の地道な作業が必要となった。

他方で、ほとんどオンラインでの優位性を持たないクライアントが最適化されていないWebサイトの公開後に我々のもとへ相談しにきたことがある。

彼自身の名前で1位を取っていたため、これは彼に対し、かなりの取引をもたらした。

幸い、彼自身の名前では競争がほとんど発生せず、競争相手のWebサイトには権威性がほぼなかったため、検索結果の数ページを数週間で思いどおりに埋めることができました。

また、クライアントや代理店でさえ、SEOの成果を早く出すためにウェブマスターガイドラインに違反する戦術を使用しているケースを見てきた。

ブラックハットな戦術は短期的にうまくいくかもしれないが、最終的にはペナルティを受け、開始当初より順位を下げる結果になるだろう。

Googleから語られたこと

SEOの成果を確認するためには、数か月から1年を投資する準備が必要となる。しかし、それでも良い成果を得られるとは限らない。

GoogleがSEOの成果について触れた動画は以下だ。

実際、ティム・サウロによる包括的な統計分析によると、新規公開されたページが1年以内にトップ10にランクインするのは、全体の5.7%のみということだ。

そして、一度上位表示を達成したとしても、その栄光がいつまでも続くわけではない。なぜなら、競合他社は常にその地位を狙って施策しているからだ。

言い換えれば、SEOは終わることのない継続的な取り組みと言えよう。

まとめ

SEOに取り掛かるまでの間に、SEOの成果が出るまでの時間を正確に予測することはできない。

ただし、特定の変数に基づいて裏付けのある推測を行うことはできる。

そして、時間の経過と共に、特定の領域において競合他社と比較し、どれだけの時間がかかるかをより良く理解できるようになるだろう。

この記事は、Search Engine Journalに掲載された「How Long Does SEO Take?」を翻訳した内容です。
SEOは広告出稿と比べて、成果を感じられるまでの期間が長い取り組みです。

記事の中には4ヶ月~1年とありましたが、実際にはそれ以上かかるケースも少なくないでしょう。特に新規で取り組む場合であればなおさらです。

しかし、「SEOには時間がかかる」という言葉を逃げ道にすることなく、時間がかかるからこそしっかりと仮説を立てて取り組んでいきたいですね。

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Google の検索スパム対策 – ウェブスパム レポート 2019


Google にとって、検索はすべて大切です。だからこそ、ユーザーが Google 検索を使って関心事についての有用な情報を求めるときは、常に可能な限り高品質な結果が得られるように、継続的な取り組みを行っているのです。
残念なことに、ウェブ上には「ウェブスパム」と呼ばれる、検索にとって有害な動作やコンテンツが存在しています。これらが、有用な情報を求めて検索を利用するユーザーのエクスペリエンスを低下させる一因となっています。Google では、ウェブスパムが検索結果に表示されないようにするために、多くのチームが活動しています。そして、常にスパマーたちの先を行くよう、たゆまぬ努力を続けています。それと同時に、Google はウェブマスターと継続的に協力して、ウェブマスターがベスト プラクティスに沿うことで検索を有効に活用し、この開かれたウェブ上で役立つコンテンツを提供できるようにしています。
以下では昨年を振り返って、Google が 2019 年にどのような検索スパム対策を実施したか、そしてウェブマスターのコミュニティをどのようにサポートしたかについて説明します。
大規模なスパム対策
Google 検索では、インデックスに登録された数千億ものウェブページを使って、毎日数十億のクエリに応答しています。そのため、検索ランキングを不正に操作しようとするユーザーが絶えず存在するとしても、それほど不思議ではありません。実際、毎日 250 億を超えるページにスパム行為があることを観測しています。これは、スパムが大量に存在することに加え、今後スパマーが大規模に、かつ長期間にわたり存在し続けることを示唆しています。Google は、検索結果にスパムページが表示される可能性をできる限り少なくするよう、真剣な取り組みを行っています。その成果として、これまでに Google 検索結果からのアクセスの 99% 以上が、スパムを経験せずに済むようになりました。
前年からの変化点
2018 年には、ユーザー生成スパムを 80% 削減できた旨を報告しました。幸い、2019 年になってもこの種の不正行為が増加していないことを確認できています。リンクスパムは引き続きよく見られるスパムの形式ですが、Google のチームは 2019 年にその影響を抑えることに成功しました。リンクスパムの 90% 以上が Google のシステムによって検出され、有料リンクや相互リンクなどの手法の効果が抑制されました。
ハッキング ウェブスパムは、依然としてよく見られる問題ですが、過去数年に比べると落ち着いています。Google は、影響を受けたウェブマスターおよびプラットフォームを適切に検出して通知するソリューション、およびハッキングされたウェブサイトの復旧を支援するためのソリューションの開発に引き続き注力しました。
スパムの傾向
2019 年の優先事項のひとつに、機械学習システムを使ってスパム対策機能を向上させることがありました。Google の機械学習ソリューションは、長年の実績を誇る手動による対策の機能と組み合わせることで、スパム行為が含まれる検索結果を特定し、ユーザーに表示されるのを防ぐための有効な手段となりました。
ここ数年間にわたり、自動生成および無断複製されたコンテンツによるスパム行為のあるサイトが増加してきました。このようなサイトは、フェイクボタン、執ような広告、不正リダイレクト、マルウェアなど、検索ユーザーにとって迷惑または有害な動作を伴います。また欺まん的であることも多く、ユーザーにメリットをもたらしません。2019 年には、この種のスパムによる検索ユーザーへの影響を、2018 年と比較して 60% 以上削減することができました。
スパム検出の能力と効率を向上させる一方で、Google は欺まんや詐欺など、さまざまな危害を減らすための継続的な投資を行っています。そのような危害を加えるサイトは、ユーザーをだまして公的または信頼できるサイトだと信じ込ませるもので、その結果、多くの場合でユーザーの個人情報流出や金銭的損失、デバイスのマルウェア感染につながる可能性があります。Google は、欺まんや詐欺の標的になりそうなクエリに細心の注意を払い、ユーザーを保護するために、その分野で常にスパム戦術に対して先手を打つよう努めてきました。
ウェブ改善のためのウェブマスターおよびデベロッパーとの協力
Google のスパム対策作業の大半は、自動化システムを使ってスパム行為のある動作を検出することです。しかし、このようなシステムは完全ではなく、すべてを検出することはできません。検索を利用するユーザーであればどなたでも、検索スパムフィッシングマルウェアを報告することにより、Google のスパム対策やその他の問題への対策を支援できます。Google は、2019 年に約 23 万件の検索スパムの報告を受け、そのうちの 82% に対して措置を講じることができました。お送りいただいたすべてのご報告と、検索結果をクリーンに保つためのご協力に感謝いたします。
では、このような報告を受けた際、またはなんらかの問題を発見した際に、Google はどのような対応をしているのでしょうか。Google の対応の中で重要なのが、ウェブサイトに問題を発見した際のウェブマスターへの通知です。2019 年には、検索結果でのサイトの表示に影響を及ぼしうる問題点、および実装可能な改善点をお知らせするため、9 千万件を超えるメッセージをウェブサイトの所有者宛てに生成しました。このうちの約 430 万件は手動による対策に関する通知で、Google のウェブマスター向けガイドラインへの違反に起因するものでした。
また、Google はサイト所有者を支援するためのよりよい方法を常に模索しています。2019 年には、新しい Search Console メッセージWordPress サイト向けの Site Kit新しい Search Console の DNS 自動確認機能など、コミュニケーション方法の改善を目的とした多くの取り組みを行いました。これらがウェブマスターのサイト確認作業を容易化する方法として採用され、将来にわたって役立つことを期待しています。また、これによって最新情報への迅速なアクセスが可能になり、ウェブマスターがウェブスパムやハッキングの問題をより効果的かつ効率的に解決できるようになることを願っています。
Google は、スパムの一掃に重点的に取り組む一方で、ウェブの進化に歩調を合わせることも忘れていません。具体的には、"nofollow" リンクの扱い方について再検討を行いました。"nofollow" 属性は、もともとはコメントスパム対策やスポンサー リンクへの注釈付けの手段として導入され、その後大きな進化を遂げていました。しかし、そこで進化が止まることはありませんでした。Google は、スパム対策機能が進化したのと同様に、"nofollow" にもさらに進化すべきときが来たと考えたのです。そして、2 つの新しいリンク属性、rel="sponsored" と rel="ugc" を導入しました。これによりウェブマスターは、Google 検索に対して特定のリンクの性質を示すための追加の方法を使えるようになりました。これらは、rel="nofollow" とともに、ランキングのための考慮点としてすでに使用されています。新しい rel 属性が好評をもって迎えられ、世界中のウェブマスターに採用されていることを、とても嬉しく思っています。
コミュニティとの連携
昨年も例年どおり、世界中のウェブマスターとの交流の場を設け、検索におけるプレゼンスの向上の支援や、フィードバックの収集を行うことができました。具体的には、SEO、デベロッパー、オンライン マーケティング担当者、ビジネス オーナーなど幅広いユーザーを対象に、世界中の多くの都市で 150 を超えるオンライン オフィスアワー、オンライン イベント、オフライン イベントを開催しました。特に、マウンテンビューでの初回プロダクト サミット(Product Summit)バージョンを含め、世界 15 か国(12 言語)、35 か所で開催された Webmaster Conference の盛況ぶりは、いまだに感動を覚えるほどでした。現在は対面式のイベントを開催することはできませんが、今後はここに示すようなイベントや仮想タッチポイントをさらに増やしていきたいと考えています。
12 言語以上に対応し、2019 年時点でスレッド数が 3 万以上のウェブマスター ヘルプ コミュニティは、引き続きウェブマスターが解決策やヒントを見つけるための手段となりました。YouTube では、SEO Mythbusting のようなシリーズに加えて #AskGoogleWebmasters を立ち上げ、質問に対する回答や不明点の解消を図りました。
ウェブをよりよいものにするための道のりは、この先もずっと続くでしょう。Google は、今年も皆様と一緒にその道を進んでいくことを楽しみにしています。そのためには、コミュニケーションが不可欠です。TwitterYouTubeブログヘルプ コミュニティをぜひご利用ください。また、お近くで開催される Google 主催のカンファレンスで直接お会いしましょう。

検索結果全体を意識するSEO、「On-SERP SEO」について

デバイスやテクノロジーの進化、ユーザー行動や嗜好の変化により、Googleの検索結果も以前とは大きく変化しています。

こうした状況の中、SEO担当者が行う仕事が従来のまま、というわけにはいかないでしょう。「10本の青いリンク」以外の検索要素に目を向ける必要がありますが、こうした現状を「On-SERP SEO」と呼び、各項目を解説した記事をCXLよりご紹介いたします。

SEO戦略全体の考察のために、きっと役に立つはずです。

SEOは日々変化している。

かつて、1ページ目に表示させる方法は、正しいキーワードの選択と、わずかなバックリンクが全てであった。そのような日々は、すでに過ぎ去っている。

Googleの検索結果は、もはや「10個の青いリンク」だけではなくなっている。

検索結果に表示されるリンクはよりリッチに、よりインタラクティブになっており、Webサイトへ与えられるクリック数は減少している。

新しいコンセプトが、従来のSEOのアプローチに取って代わっている。

自然検索の順位のモニタリングと改善のみではなく、より総合的な戦略を受け入れる必要がある。つまりは、「On-SERP SEO」である。

On-SERP SEOを行うことで、あらゆるWebサイトへのクリックを発生させるかどうかにかかわらず、各キーワードから得られるビジネス上の価値をより多く受け取ることができるだろう。

では、話を進めていこう。

「On-SERP SEO」とは何か?

「On-SERP SEO」とは、ターゲットとなるGoogleの各検索結果の表示領域を、可能な限り占めることに注力した、多角的なSEO戦略である。

また、特定の順位を最適化し、モニタリングするのではなく、各検索クエリ全体についての戦略でもある。

具体例を挙げながら、これを説明してみよう。モバイルデバイスで[ピザ]と検索した場合、下記の検索結果が表示される。

完全な検索結果はこちらから見られる。

従来の自然検索結果のリンク(青い、クリック可能なリンク)を発見することが非常に難しい。

自然検索の順位は、もはやビジビリティを獲得するために十分な要素ではなくなっているのだ。

そのため、自然検索の順位内に表示されるための努力をするのではなく、下記の項目を検討することが重要である。

  • 強調スニペットでの表示(さもなければ、検索結果の下部に押しやられる)
  • 動画カルーセル内に表示される動画コンテンツを保持する
  • 関連するエンティティ(ブランドなど)での表示を狙う
  • ユーザーが「関連する検索」のいずれかをクリックした場合、あなたのサイトが表示されるようにする
  • 「Interesting finds」の枠に表示されるコンテンツを保持する
  • ピザレストランを経営しているのであれば、近くのユーザーが検索した場合、ローカルビジネスとして表示されるようにする

キーワードによってGoogleの検索結果は変化するため、自身のブランドを可能な限り露出させるために、固有のアプローチが求められている。

なぜ、「On-SERP SEO」はホットな領域なのか?

「On-SERP SEO」自体は、新しい考えではない。

しかし、Googleの検索結果がよりリッチに、よりインタラクティブになるにつれ、従来の10個のポジションのみに注力することへの価値は低くなっており、その傾向は今後も続くはずだ。

ユーザーがあなたのブランドに関連する検索を行った際、いつでも、どこでも、あなたのブランドを際立たせる必要があるのだ。

状況はさらに複雑になっている。

例えば、2019年にGoogleが強調スニペットの重複をなくして以降、「ターゲットキーワードで1位をとるべきだろうか?」という非常にシンプルなこの質問に対し、簡単に答えることはできなくなった。

Googleによる強調スニペットの重複の削除は、強調スニペットに採用された場合における、自然検索結果からの排除を意味している。

そのため、かつて、あなたのWebサイトが1位に表示され、また、強調スニペットにも採用されていたとしても、今は強調スニペットのみに表示されるようになっている。

これは大きな問題なのだろうか?

「検索結果の1番上に表示されているではないか」と感じるかもしれない。

しかし、残念ながら、全ての自然検索に表示されるリンクが平等に作られているわけではない。

各強調スニペットの表示はそれぞれ異なっているため、どれがクリックを発生しやすいのか、それを知る術はないのだ。

実際、自然検索結果の上位に表示されている場合より、クリック率がずっと低くなる強調スニペットも存在する。

  • 左側:強調スニペット無し。クリックの26%は1位のURLで発生する。
  • 右側:強調スニペット有り。クリックの8.6%は強調スニペットで発生する。クリックの19.6%は強調スニペットのすぐ下に表示される自然検索結果で発生する。

現在、強調スニペットに採用されることで、結果として得られていたはずのクリック数の50%を失う可能性もある。

強調スニペットに採用された場合、例え実質の2位と考えられていたとしても、通常の自然検索結果内に含まれる方が喜ぶかもしれない。

非常に判断が難しい選択を求められているのだ。

あらゆる自然検索結果の上位に表示される強調スニペットに採用されるべきか?
それとも、通常の自然検索結果内にとどまることを好むべきか?

そこで、「On-SERP SEO」の出番である。上記の選択を検索結果ごとの基軸で判断すべきなのだ。

より多くのクリックを獲得できるのは何か?

  1. 検索結果の上位に表示される、サードパーティの情報(誰かの画像、関連するトピックなど)を付与された情報型の強調スニペット
  2. 商業インテントを満たしたリッチスニペット。クリック可能であなたのWebサイトに遷移させる

検証にはテストが必要であるが、この場合では、強調スニペットの下部に表示されるとしても、私はリッチスニペットの方を好む。

次の質問だ。この特有の検索結果において、どの要素を最適化すべきだろうか?

関連する検索、人気の商品、レシピ、検索サジェストなど、これら全てが(自然検索結果以外の)最適化すべき要素である

こうした分析が、我々の核となるターゲットキーワードのために必要なことになるのだ。

「On-SERP SEO」への最適化

まずすべきことは、どのようなコンテンツと戦術が、各クエリにとって最適化の手助けとなるかを特定することだ。

最も有益なコンテンツのタイプは、検索結果によって異なる。

そのため、最初のステップは、ターゲットキーワードを実際にGoogleで検索することである。モバイルとデスクトップの両方で検索し、あなたが取るべきアクションを特定しよう。

もし、この作業をスケールさせたいのであれば、クエリ単体ではなく、クエリの構文について考えてみよう。ケビン・インディグ氏が詳細をこちらに書いている。

現状、Googleの検索結果は2つのグループの要素で構成されている。

  1. 我々が最適化できるOn-SERPの要素
  2. バイヤージャーニーを変更するOn-SERPの要素

1.我々が最適化できる、On-SERPの要素

Googleは、Googleが保持するデータをベースとした、検索者にとって有益な機能を検索結果に追加している。

とある検索結果では、それが画像であるし、別の検索結果では、ニュース枠やショッピング枠かもしれない。

では、1つの検索体験でブランドの露出をより発生するために最適化が可能な、最も頻度の高い要素について見てみよう。

動画カルーセル

動画カルーセルは、モバイルとデスクトップの両方において、非常に多くの検索クエリで表示されている。

特にモバイルにおいて、動画カルーセルは検索結果の大きな面積を占めている。

モバイルの検索結果では、Googleはクリック可能な動画のタイムラインを表示しており、その動画内の特定のポイントを見られるよう、ユーザーを遷移させている。

「On-SERP SEO」においては、動画カルーセルは明らかにターゲットとなる要素だ。YouTubeの動画はカルーセルの最適化にとって非常に容易であるため、私はあらゆるコンテンツの動画バージョンを作成することを勧めている。

InVideoのようなツールを用いれば、このプロセスは容易となる。テキストベースのコンテンツをプロフェッショナルが仕上げたような動画に落とし込むのに、数分とかからない。

  • 「Article-to-Video」を選択し、重要点をコピー&ペーストする
  • テンプレートを選択する
  • ツールが動画を生成したら、独自の画像(スクリーンショットなど)を追加し、見栄えが良くなるよう、編集する

デフォルトでは、サブタイトルとトランジションだけでなく、ストックフォトとBGM(これはあまり素晴らしくはない)も含まれている。どこまで時間を費やせるかによるが、全ての変更と調整が可能である。

※参考:ストックフォトと、自ら撮影したオリジナルの写真。どう使うべき?

この戦略が悪用されているのを見ることは簡単だが、大量のスクリーンショットやGIFを伴った、プロセス重視の投稿に価値を見出すことも容易であるのだ。

画像検索結果

画像も頻繁に表示される検索要素であり、検索結果のファーストビューの大部分を占めることもある。

自然検索結果の上位を占めているのは画像だけ、という検索もある

基本的な画像検索のSEOを実施することや、Webサイトの各ページに画像を記載するということを省けば、このセクションに表示させるための特別なトリックは存在しない。

ビジュアルに対しての包括的なブランド戦略という考えは良いと思う。

それらの画像がクリック数を保証してくれることはないが、検索者が認知し、あなたのブランドを覚えてくれる手助けとなってくれる。

Webサイトの全ての画像にあなたのロゴを配置し、認知しやすいスタイルになっているか、確認しよう。

レシピカルーセル

レシピカルーセルは、食べ物に関連したクエリにのみ、表示される。

自身のサイトでレシピの記事を投稿している場合、レシピの構造化データを使用することが、レシピカルーセルに表示される手助けとなる。

ここで紹介されているプラグインの全てがschemaをサポートしている。こうしたツールを使えば、最適化の作業は非常にたやすいだろう。

ローカルパック

ユーザーが近くの場所を訪れたり、何かを行ったりしたいと考えているとGoogleが判断した場合、ローカルパックは検索結果の大部分を占める。

Googleがクエリと検索者のロケーションに最も関連していると判断した3つのビジネスがローカルパック内に表示される

Googleマイビジネスの認証を受けたローカルビジネスの場合に限り、ここに表示される。

Googleショッピング検索

ショッピング検索は、Googleが商業的(購買)インテントがあると判断したクエリに対し、一般的なGoogleの検索結果に表示される。通常、「スポンサー」とラベルがついたボックスの中に表示される。

自身の商品をこのボックス内に表示させるためには、Google Actionsのプロジェクトの一員になる必要がある。

Interesting finds(注:日本未導入と思われる)

「Interesting finds」は、モバイルデバイスのみで表示される、若干、不可思議な検索要素である。

その業界内で評判を得た記事がランダムに表示される。従来のランキング要素というよりは、優れたコンテンツをGoogleが集めようとしているように見える。

ここで表示される可能性を高めるために、ターゲットとするトピックに関連するあらゆる興味深い記事(変遷、ハウツー、まとめ記事など)を作成しよう。

2.バイヤージャーニーを変更する、On-SERPの要素

実際の検索結果とは別に、表向きはユーザーが検索を完全に行う手助けとして、Googleは検索のサジェストとインタラクティブなセクションを追加している。

現実は、ユーザーを検索結果のクリックから遠ざけ、Googleの検索結果ページに彼らを留まらせる施策となっている。

こうした検索要素はさらなるGoogle検索の引き金となる。これらをクリックすることで、検索結果に表示されたパブリッシャーのサイトではなく、ユーザーはさらに別の検索結果に遷移される。

最適化を測るためにあなたがすべきことは、ユーザーがあなたのターゲットキーワードを検索した後に辿るであろう経路を特定することだ。こうした余分な検索は、キーワードデータの追加のソースとなるはずだ。

我々の強調スニペットのツールは、あなたにとって重要なクエリに関連して表示されるサジェストデータを集めているため、こうしたキーワードに対応するコンテンツを作成する手助けとなるだろう。

ターゲットカスタマーの検索行動を変容しうる検索サジェストを発見し、それらに対してコンテンツを最適化させる。

このような無料のプラグインを使用することで、この種の検索サジェストを確認できる。各検索結果ページの下部にある全ての検索要素の優れたまとめを作成できるだろう。

[amazon]という検索クエリでGoogleが表示する検索サジェスト

検索セクションのいくつかは、最適化のための要素にも、検索結果で行われるアクションの引き金となる要素にもなりうる。

例えば、「People Also Ask」は、非常にインタラクティブである反面、気を散らす要素にもなっている(私はより多くの質問を発見するために多くの時間を費やしている)。

各質問に対しての答えを提供しているページにはいくらかのクリックが発生しているため、可能な限り、この枠に表示させたいものだ。

「People Also Ask」はクリックが発生する追加要素にもなりうるし、キーワードの新しいアイデアのソースともなる

「People Also Ask」に表示させる可能性を高めるため、質問の最適化の戦略を採っていただきたい。

  • 特定のトピックについてのコンテンツを作成した場合、常に質問を調査する
  • 記事、商品ページランディングページにFAQのセクションを含める
  • ヘッダータグを戦略的に使用し、関連した質問に答えているサイトのセクションへ、Google(とユーザー)を誘導する。

質問の調査と最適化のために、Text Optimizerのようなツールを使用することもできる。あらゆる検索クエリに関連する質問を特定し、それらに対してコンテンツを作成することを手助けしてくれる。

Text Optimizerはセマンティックなリサーチプラットフォームであり、よくある質問と、それに対するコンテンツ作成の手助けとなる。

「On-SERP SEO」の施策の効率化とモニタリング

最後に、あなたのコンテンツマーケティング戦略を多様化する方法をまとめたいと思う。

  • 記事を書く際、動画と図を追加する
  • かつて、見込み客をセールスファネルに落とし込む記事のみに集中していたのであれば、ターゲットオーディエンスを教育し情報を与えるため、トピックの幅を広げる必要がある

バイヤージャーニーはますます複雑化し、多様化している。

そのため、あなたのマーケティング戦略もそれに合わせる必要がある。

ブランドはより多くのコンテンツとコンテンツの種類を求めているため、コンテンツマーケターにとっては良いニュースだろう。

コンテンツマーケターの仕事は、より統合的で、エキサイティングなものとなるはずだ。

しかし、その成果を測定し、報告することはずっと困難になる。あなたのサイトへのランディングとコンバージョンの経緯はより複雑となるため、解析が難しくなるのだ。

Google Analyticsでファネルの設計に苦労しているのであれば、Fintezaのようなツールが役立つ。複数のチャネルとデバイスをまたいだコンバージョンファネルのモニタリングが可能だ。

このツールで重要なコンバージョン指標を設定すれば、どのステップでトラフィックが漏れるか、コンバージョンへの経路を省略できるか、などを示してくれる。

Fintezaはあなたのサイト上のユーザーの経路のモニタリングに役立つ。また、ユーザーがコンテンツにどのように関わっているか、それを理解する手助けとなる。

トラフィックのソースやランディングページによる結果を限定することができ、「On-SERP SEO」の施策がどのような効果をもたらすか、深く理解することができるだろう。

まとめ

Googleの検索結果はよりリッチに、よりインタラクティブになり、コンテンツマーケティングとSEO戦略はそれに追随しなければならない。

もはや、自然検索結果の順位のみをターゲットとし、モニタリングすることだけでは不十分となっている。

それぞれの検索結果全体で評価することが求められるだろう。自然検索結果以外の検索のセクションで表示される方法も模索するべきだ。

1つの検索結果画面に含まれる要素に対し、可能な限りの最適化を行うという戦略は新しい基準となり、これが、「On-SERP SEO」の核となる部分だ。

それぞれの検索結果に対し、下記のような疑問を持とう。

  • 強調スニペットに表示されるべきか? もしくは、現在の自然検索の順位を維持すべきか?
  • 画像のブランディングをより良く行うことは可能か? 明確にメッセージを述べるのか? 一貫したデザインを採用しあいまいな表現によって伝えるか?
  • どのようなコンテンツの種類や構造化データの要素が、検索結果画面の各セクションに表示されるために必要なのか?
  • ターゲットキーワードに対し、Googleが関連するトピックや検索クエリは何か? それらを、「People Also Ask」、「Interesting finds」などのセクションから調査する。

最後に、こうした変更をモニタリングすることも必要だ。それは、かつてのように、キーワードの順位と検索からのトラフィックを単純に報告する以上の作業が必要となる。

まとめると、「On-SERP SEO」は課題と可能性の両方を秘めている。

On-SERP SEPには、コンテンツの品質の改善、ブランドの評判、ロイヤリティ、エンゲージメントなどが含まれているのだ。

この記事は、CXLに掲載された「On-SERP SEO: The Future of SEO」を翻訳した内容です。

SEOの業務の複雑化と対象の拡大は今に始まったことではありません。その傾向は今後も続くと思いますが、「効果検証」も複雑化することは悩みの種であると思います。

記事中でも言及されていましたが、施策ごとに目的を設定し、それを周知するという作業も今後増えていきそうです。

ますます変化していくSEOという業務ですが、こうした変化を楽しみつつ、業務を行っていきたいですね。

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より快適なウェブの実現に向けたページ エクスペリエンスの評価

Google の社内調査業界調査はいずれも、ユーザーはページ エクスペリエンスが優れているサイトを好むことを示しています。近年、Google 検索では、結果ランキングの要素として、ページの読み込み速度モバイル フレンドリー性など、さまざまなユーザー エクスペリエンス基準を追加してきました。今月初め、Chrome チームはウェブに関する主な指標を発表しました。速度、応答性、視覚的安定性に関する指標のセットで、サイト所有者がウェブ上のユーザー エクスペリエンスを測定するのに役立ちます。

現在、Google はこれらの指標を検索の基盤に据える作業を進めており、これらのページ エクスペリエンス指標を組み込んで変更した検索ランキングを公開する予定です。ウェブに関する主な指標と既存のページ エクスペリエンス用シグナルを組み合わせた新しいシグナルを導入して、ウェブページ上のユーザー エクスペリエンス品質の全体像を提供します。

また、このアップデートの一環として、モバイルでの検索のトップニュース機能のランキング基準にページ エクスペリエンス指標を組み込み、トップニュースの資格要件から AMP 要件を削除します。なお、Google は AMP を引き続きサポートし、可能な場合は引き続き AMP ページにリンクします。また、サイト所有者がページ エクスペリエンスを最適化できるように、デベロッパー ツールを更新しました。

変更時期に関する注記: Google では、多くのサイト所有者が現在 COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の影響への適切な対応に注力していることを認識しています。この記事で説明するランキングの変更は来年まで行われません。ロールアウトする際は、少なくとも 6 か月前に通知します。Google では現在、この変更への対応を開始いただくためのツールを提供しています(これは、ランキングの変更に関する情報を常にできるだけ早く知りたいというサイト所有者の皆さまから要望に答えるためでもあります)。ただし、今すぐなんらかのアクションを起こす必要はありません

ページ エクスペリエンスについて

ページ エクスペリエンス シグナルは、ユーザーがウェブページの操作体験をどのように感じるかという側面を測定するものです。これらの側面を最適化することは、すべてのウェブブラウザおよびサーフェス全体でユーザーにとってウェブをより快適なものにし、モバイルに対するユーザーの期待に沿ってサイトを進化させるのに役立ちます。ユーザーはもっとサイトを利用するようになり、よりストレスを感じずに操作できるようになるので、そうした取り組みはウェブでのビジネスの成功に寄与すると考えています。

ウェブに関する主な指標は、ユーザー エクスペリエンスの主要な側面を定量化した、ユーザー重視の現実的な指標のセットです。具体的には、読み込み時間、インタラクティブ性、読み込み時のコンテンツの安定性など、ウェブのユーザビリティの側面を測定します(たとえば、ボタンが指の下で移動すると、ユーザーは誤ってボタンをタップしてしまい、イライラします)。

Google は、ウェブに関する主な指標から導出されるシグナルを、ページ エクスペリエンスの既存の検索シグナル(モバイル フレンドリー性セーフ ブラウジングHTTPS セキュリティ侵入型インタースティシャル ガイドラインなど)と組み合わせて、ページ エクスペリエンスの全体像を提供します。Google は、ページ エクスペリエンスのさまざまな要素の特定と測定に継続的に取り組んでいます。拡大するユーザーの期待に応え、測定可能なユーザー エクスペリエンス要素を拡充するため、年単位でさらに多くのページ エクスペリエンス シグナルを導入することを計画しています。

ページ エクスペリエンス用の検索シグナルの構成要素を示す図。

ページ エクスペリエンスのランキング

優れたページ エクスペリエンスは、人々がサイトからより多くのものを得ることを可能にし、エンゲージメントを促進します。反対に、品質の悪いページ エクスペリエンスは、人々がページ上の貴重な情報を見つけることを妨げる要因となります。Google は、検索結果のランキングで考慮される数百のシグナルにページ エクスペリエンスを追加することで、人々が探している情報やウェブページに簡単にアクセスできるようにすることと、ユーザーが楽しめるエクスペリエンスを提供できるようにサイト所有者をサポートすることを目指しています。

一部のデベロッパーでは、ウェブに関する主な指標でサイトを測定する方法を理解し、指摘された問題に対処するために、いくつかの作業が必要になります。そうした作業を支援するため、Lighthouse や PageSpeed Insights などの一般的なデベロッパー ツールを更新して、ウェブに関する主な指標の情報と改善案を表示できるようにしました。また、Google Search Console では、サイト所有者が改善の機会を迅速に把握するのに役立つ専用のレポートを提供します。また、外部のツール デベロッパーと協力して、ウェブに関する主な指標を外部の製品に組み込む手助けもしています。

ページ エクスペリエンスの構成要素はすべて重要ですが、ランキングでは、ページ エクスペリエンスの一部の要素が平均以下であっても、総合的に優れた情報を含むページが優先されます。優れたページ エクスペリエンスが関連性の高い優れたコンテンツに勝ることはありません。しかし、同様のコンテンツを含むページが複数ある場合は、ページ エクスペリエンスが検索ランキングで非常に重要になります。

ページ エクスペリエンスとモバイルのトップニュース機能


モバイルのトップニュース機能は検索における最新の重要なコンテンツ エクスペリエンスであり、現在は、優れたページ エクスペリエンスを提供できるように最適化された AMP 結果を重視しています。過去数年にわたり、トップニュース機能はウェブ全体でより良いページ エクスペリエンスを促進する方法に関する新しい発想に刺激を与えてきました

ページ エクスペリエンス ランキングのアップデートをロールアウトする際は、トップニュース エクスペリエンスの資格要件も更新します。ニュースがモバイルのトップニュースにランキングされるための資格要件として、AMP は不要になります。つまり、任意のページがその資格を持つことになります。この変更に伴い、評価対象である多くの要素に加えて、ページ エクスペリエンスがトップニュースのランキング要素になります。以前と同様、ページがトップニュースの資格を持つためには、Google ニュースのコンテンツ ポリシーに従うことが必要です。現在、AMP として、または AMP バージョンを使用してページを公開しているサイト所有者の場合、ページの動作に変更はありません。AMP バージョンがトップニュースからのリンク先になります。

まとめ


Google では、ウェブのエクスペリエンスの改善に伴ってユーザー エンゲージメントが向上すると信じています。上記の新しいシグナルを検索に組み込むことで、あらゆる人々にとってウェブをより良いものにできると考えています。また、ページ エクスペリエンスのアップデートに関するロードマップを公表し、サポートツールを事前にリリースを通して、ウェブに関わるクリエイター、デベロッパー、企業から成る多様なエコシステムが、ユーザー エクスペリエンスをより快適なものに改善し提供できるように支援したいと願っています。
上記の変更が適用される時期については追ってご案内いたしますので、最新情報をチェックしてください。ご質問やフィードバックがありましたら、いつものようにウェブマスター フォーラムまでお送りください。

アシスタントのガイド付きレシピに関する新しい Search Console レポート

過去 2 年間にわたり、Google アシスタントは世界中のユーザーがおいしいレシピで料理をしたり、お気に入りのレシピを見つけたりするお手伝いをしてきました。一方、ウェブサイトの所有者は、ウェブページが Google によって再度処理されるまで、アシスタントにレシピの更新が反映されるのを待たなければなりませんでした。そのため、これまで多くの皆様から、レシピがアシスタントによってどのようにユーザーにガイドされるのかをより簡単かつ迅速に知りたい、とのご要望をいただいていました。

そのご要望にお応えするため、このたび Search Console とリッチリザルト テストツールでガイド付きレシピをサポートすることとなりました。これにより、即座に個々のレシピのマークアップを検証し、サイト上のすべてのレシピに関する問題を発見できるようになります。

ガイド付きレシピの拡張レポート

Search Console で、サイトで見つかったレシピ関連のエラー、警告、完全に有効なページを示すリッチリザルト ステータス レポートを表示できるようになりました。検索での表示回数の傾向を表示するチェックボックスも備えており、リッチリザルトの見え方による影響を把握するのに役立ちます。

さらに、問題を見つけて修正した場合は、ページが変更されたため再クロールが必要である旨を、このレポートを使用して Google に通知できます。



ガイド付きレシピに対するリッチリザルト テスト

ページにガイド付きレシピの構造化データを追加して、その URL を送信することでテストできます。リッチリザルト テストツール内でコード スニペットのテストのみを行うこともできます。テスト結果画面には、以下のスクリーンショットに示すように、構造化データに関するエラーや提案が表示されます。



リッチリザルト テストのプレビュー ツールを使用して、アシスタントによるレシピガイドがスマートディスプレイにどのように表示されるかを確認することもできます。これにより、公開前にマークアップの問題をすべて見つけることができます。



コメント、ご質問、フィードバックがありましたら、ウェブマスターのヘルプ コミュニティまたは Twitter でお知らせください。

Posted by Earl J. Wagner, Software Engineer and Moshe Samet, Search Console Product Manager

【2020年版】YouTubeチャンネルを伸ばすための厳選された17のテクニック

動画コンテンツは、直近で最もニーズが増加している表現方法と言えるでしょう。

マーケティング観点からも決して目が離せない存在になりつつありますが、動画マーケティングでYouTubeを外すことはできません。YouTubeから多くの視聴数を獲得することも夢ではありませんが、そのハードルが高いこともまた事実です。

今回は、Backlinkoから様々な施策をまとめた記事を紹介させていただきます。自身のYouTubeチャンネルの成長のヒントに慣れば幸いです。

この記事では、YouTubeでより多くの再生数を獲得する方法を説明したいと思う。

ここで紹介するのは、私のチャンネルが月間で276,000の再生数を獲得した際にに、実際に使用したテクニックである。

それでは始めよう。

1.「BOGY」サムネイルを使用する

動画のサムネイルが重要であることは、言うまでもない。

実際、YouTubeによれば、YouTubeで最も視聴されている動画のうち、10個中9個がカスタムされたサムネイルを使用しているとのことだ。

また、YouTubeは下記のようにも述べている。

サムネイルは、YouTube をブラウジングしているユーザーが通常最初に目にするものです。

目立つサムネイルはどのように作ればよいだろうか?

BOGYサムネイルだ。

BOGYサムネイルとは、下記4つの色を使用したサムネイルのことである。

  • 青(Blue)
  • オレンジ(Orange)
  • 緑(Green)
  • 黄色(Yellow)

なぜ、これが重要なのか?

YouTubeを回遊していると、このWebサイトが赤と黒と白を基調としていることがわかるだろう。

もし、サムネイルに赤と黒と白を使用してしまうと、YouTubeのレイアウトと混ざってしまう。

しかし、BOGYサムネイルを使用すれば、サムネイルが目立ち、視聴者の注意を惹きつけることができる。

例えば、私はサムネイルのメインカラーに緑を使用している。

これは、ブランディングの一環でもある(緑は私のブログとYouTubeチャンネルのメインカラーなのだ)。

しかし、YouTubeというプラットフォームで私の動画を目立たせることにも一役買っている。

他の例はどうだろう?

The Bright Side Channel(チャンネル登録者数3千万以上)は、黄色、オレンジ、青、紫を多くのサムネイルに使用している。

もちろん、少しならば、赤や白や黒を使用してもよいだろう。

それらの色をサムネイルのメインカラーにしなければいい。

私も、サムネイルに白と黒を使用することがある。

しかし、80%以上はサムネイルに緑を使用している。

それでは、次のテクニックに移ろう。

2.説明文のテンプレート(実績あり)を使用する

「動画の説明文は、YouTubeのアルゴリズムにその動画が何についての動画なのかを知らせてくれる」とYouTubeも述べている。

それを念頭に置いた上で、1つのお知らせがある。

私は、非常に効果的なYouTubeの説明文のテンプレートを作成したのだ。

それが下記である。

  1. 強いイントロ(2-3センテンス)
  2. 詳細なアウトライン(500文字以下)
  3. Webサイトとソーシャルへのリンク

それぞれのセクションにわけて説明しよう。

まず、強いイントロが必要だ。

ディスクリプションの最初の数行は、とても重要である。

特に、最初の1~2センテンスにターゲットキーワードを1度は含めるべきだ。

なぜなら、YouTubeは説明文の最初の方にあるキーワードを重視するからである。

説明文の最初の方で、ターゲットキーワードに言及するようにしよう。

下記に、私のチャンネルの例を記載する。

また、自身の動画を売り込むような文章にしよう。

なぜだろうか?

説明文の最初の数行は、YouTube検索に表示されるからである。

もし、スニペットが非常に強力ならば、より多くのユーザーがクリックしてくれるだろう。

また、動画ページにランディングしたあとに、説明文を読むユーザーもいる。

そのため、「もっと読む」より上のコンテンツは、あなたの動画を売り込むために非常に重要なのである。

次は、500文字のアウトラインだ。

ここであなたに必要なのは、ユーザーがあなたの動画から学べる概要を書くことである。

動画の内容を詳細に書くことをためらわなくて良い。実際、ここでは最低500文字程度を書くことを推奨する。

そして、あなたの動画を上位表示させたいキーワードを使用する。

こうすることで、YouTubeは動画のコンテンツを十分に理解することができる。

例えば、下記、私の動画の説明文を見てほしい。

合計で233単語だ。

こうした完全な説明文は私の動画が現在まで401,297再生を獲得したことに一役買ってくれている。

最後はリンクの設置だ。

私はこのアドバイスをYouTubeから学んだ。

画像内のテキスト:残りの部分([もっと見る] をクリックすると表示される内容)は、自分のチャンネルやソーシャル リンクなど、追加情報のために使います。

ここでの目的は、ユーザーをあなたのWebサイトやソーシャルメディアに遷移させることだ。

私は、Twitterで主に活動している。そのため、私のTwitterプロフィールへのリンクのみ、ここに記載している。

しかし、あなたがアクティブに運用している複数のサイトへのリンクを設置しても、それは悪いことではない。

また、チャンネル登録者数を増やしたいのであれば、チャンネル登録を促すCTAを加えることをおすすめする。

それでは、次のテクニックに進もう。

3.プレイリストのレイアウトを入れ替える

多くの人と同様、あなたも自身のチャンネルページにプレイリストを含めているはずだ。

最近、私はより多くの人があなたのプレイリストを見てくれる簡単な方法を発見した。

プレイリストのレイアウトを縦と横で入れ替えるのだ。

例として、私のチャンネルを記載しよう。

なぜ、これが重要なのだろうか?

もし、プレイリストのレイアウトを1つしか使わなかったら、他のプレイリスト以上に目立つことはできなくなってしまう。

しかし、レイアウトを入れ替えれば、それぞれのレイアウトを目立たせることができる。

レイアウトを変更するには、まずは自身のチャンネルページに行こう。そして、「チャンネルをカスタマイズ」を選択する。

そして、プレイリストの隣にある鉛筆のアイコンをクリックしよう。

そして、レイアウトを選択する。

そして、「縦に表示」と「横一列に表示」を入れ替えるのだ。

非常にシンプルだ。しかし、とても効果的である。

4.動画タイトルのCTRを上昇させる

動画の成功において、タイトルは非常に重要である。

実際、YouTube内のデータも、タイトルは動画の成功に導くこともあれば、破滅させてしまうこともあることを認めている。

画像内のテキスト:動画が視聴されたりシェアされたりするのか、またはスルーされてしまうのかは、タイトルが左右する。

ここでは、多くのクリックを獲得するための動画タイトルの作成法を説明しよう。

まず、タイトルの最後に角括弧と丸括弧をつけよう。

HubSpotの調査によると、角括弧を追加すればクリックが38%(*)増加するとのことだ。

公平を期すために述べると、この調査はブログポストのタイトルを調査している。

しかし、同じことがYouTubeの動画にも当てはまることを私は発見している。

例えば、私のチャンネルにあるこの動画(https://www.youtube.com/watch?v=aZCIbskIFkk)は、401,297再生を獲得している。

タイトルの最後にある[New Checklist]がこの動画の成功の大きな要因となっているのだ。

次に、タイトルには数字を含めよう。

数字の対象は下記のようなものが考えられる。

  • その動画で説明するアドバイスや戦略の数
  • 現在の年
  • ハウツー動画のステップ数
  • 数値の減少(増加)量

その他、あなたの動画の中で意味を成す、あらゆる数字が対象となる。

例えば、キーワードリサーチについての私の動画を見てみよう(https://www.youtube.com/watch?v=TaOA_Zy2XUw)。

もともとのタイトルは、「上級編 キーワードリサーチのチュートリアル」という単純なものだった。

このタイトルは非常に平凡だ。

そのため、私は「【5つの詳細なステップ】」をタイトルの最後に追加したのだ。

190,000以上の再生数を獲得したこの動画の助けとなっている。

最後に、タイトルの文字数は40~50文字としよう。

ジャスティン・ブリッグ氏による調査では、50文字より少ないタイトルの動画の方がYouTube検索の順位が良いことがわかっている。

5.「おすすめの動画」からの再生数を増やす

ここ数年、私は多くのYouTubeチャンネルを研究した。

そして、私はとある成功法則に気がついた。

成功しているチャンネルは「おすすめの動画」から多くの再生数を獲得している。

「おすすめの動画」とは、YouTubeがプロモートする、あなたが視聴した動画の次に表示される関連した動画である。

今の所、「おすすめの動画」はYouTube検索以上の再生数をもたらしてくれている。

例えば、私のチャンネルの再生数の34.8%はSEO経由である。

そして、38.2%は「おすすめの動画」経由である。

そこで、「おすすめの動画」から多くのビュー数を得るにはどうすればよいか?

あなたの競合と同じタグを使用するのだ。

実際、YouTubeは「おすすめの動画」のランキングにビデオコンテンツのメタデータ(タイトルや説明文やタグ)を使用していると述べている。

つまり、あなたのタグが人気の動画のタグと合致していれば、その動画の次にあなたの動画が表示されるチャンスがあるのだ。

画像タイトル:「おすすめの動画」で表示されるために人気の動画とタグを合致させる

下記に、この仕組みを全て解説した動画を記載しよう(https://youtu.be/2bMbdWn1x-U)。タグについて、解説している動画だ。

6.ビデオタグに「MVC式」を使用する

動画SEOにおいて、タグが重要であることはご存知のはずだ。

なぜなら、動画のトピックを理解するため、YouTubeはタグを使用しているからである。

実際、我々が100万以上のYouTube動画を分析した際、YouTube動画のタグとランキングは相関していることを発見した。

では、タグを正しく使用するにはどうすればよいだろうか?

そこで、MVC式の登場だ。

どのようなものか、お見せしよう。

MVCとは、「メインキーワード(Main Keyword)」、「バリエーション(Variations)」、「カテゴリー(Category)」の略である。

それぞれを具体的な例を用いて説明しよう。

まずは、「メインキーワード」だ。これは、読んで字のごとくだろう。

メインキーワードを最初、もしくは2番目のタグに使用する。

例えば、私のこの動画のメインキーワードは、「リンクビルディング(link building)」である。

そのため、私はこのフレーズを最初のタグに使用している。

次は、「バリエーション」だ。

ここでは、メインキーワードを数種のバリエーションに分けてみよう。

例えば、上記のリンクビルディングの動画では、いくつかのバリエーションを作成している。

最後に、動画の全体的なカテゴリーを表すタグを1つか2つ含めよう。

こうした一般的なキーワードは、YouTubeがあなたの動画全体のトピックとカテゴリーを理解する手助けとなる。

画像タイトル:動画全体のトピックを表す一般的なタグを1つか2つ含める

例えば、私の動画には、「SEO」、「オンラインマーケティング」、「デジタルマーケティング」の3つの一般的なタグを含めている。

7.Quora、Reddit、Forumsで動画をシェアする

オンラインのコミュニティはYouTube動画をプロモートする絶好の場所である。

こうしたコミュニティにいる人々は、様々な質問を投げている。

その中には、あなたの動画が答えられる質問もあるはずだ。

例えば、Redditではこのような質問がされている。

「誰か冷凍食品やミールバッグのアイデアある?」

もし、冷凍のパレオ料理についての動画があるのであれば、そのリンクを貼ってあげればいい。

実際、私の動画をプロモートするために、これと同じアプローチを使用している。

こうすることで、私の新しい動画が多くの高品質な再生数を獲得できたのである。

8.Google検索に動画を表示させる

Google検索にあなたの動画を表示することができれば、非常に多くの再生数が期待できる。

実際、Googleは私のチャンネルに月間8,396再生をもたらしてくれている。

では、どうすれば、Google検索に動画を表示することができるだろうか?

YouTubeで1位に表示させることが全てではない。

実際、ストーン・テンプル・コンサルティング社の調査によれば、Google検索でのYouTube動画の55.2%は、YouTube内の検索結果のランキングとは異なるとのことだ。

例えば、「上級者 編み物 コツ(advanced knitting tips)」とYouTubeで検索した場合、下記の動画が1位に表示される。

しかし、同じキーワードをGoogleで検索した場合、上記の動画はどこにも表示されていない。

これを念頭に置いた上で、あなたの動画をGoogle検索で上位に表示させる機会を高める方法を説明しよう。

まず、ターゲットキーワードを動画内で、声を大にして言おう。

例えば、先日、私はSEOのチュートリアル動画を自身のチャンネルで公開した(https://youtu.be/B9x3IkU8eaw)。

そして、「SEOチュートリアル」というフレーズを動画内で4回述べている。

このキーワードで3位以内に表示されている大きな理由だろう。

次に、あなたの動画のトランスクリプト(自作の字幕)をYouTubeへアップロードしよう。

これにより、Googleは動画内のコンテンツを100%理解できるだろう。

画像タイトル:トランスクリプトをアップロードすることでGoogleがコンテンツを100%理解することができる

もちろん、私のSEOチュートリアルの動画にもトランスクリプトを加えている。

9.コメント、いいね、チャンネル登録に動画を最適化する

YouTubeのアルゴリズムにおいて、動画の再生数は重要だ。

しかし、ユーザーによるあなたの動画へのエンゲージメントも見ている。

実際、私はYouTubeの検索エンジンのランキング要素の調査を行っており、YouTubeのランキングとユーザーのエンゲージメントに強い相関があることを発見した。

下記は、コメントについてのデータだ。

いいねについてのデータは下記だ。

チャンネル登録者数についてのデータは下記だ。

全て、YouTube検索のランキングと相関している。

あなたの動画により多くのエンゲージメントを発生させる最適な方法はなんだろうか?

それは非常にシンプルだ。ユーザーにあなたの動画へエンゲージメントを発生させるよう、依頼すればいいのだ。

例えば、私のチャンネル内のこちらの動画を見てほしい(https://youtu.be/h-3eJn89StI

動画の最後に、私はコメントを残す、チャンネル登録をしてもらうよう、依頼している。

こうすることが、4,348のコメントを獲得する手助けとなっている。

チャンネル登録者数は11,500だ。

トータルの再生数は396,0000だ。

10.チャンネルの「セッション時間」を改善する

視聴維持率はどうだろうか? 重要だ。

視聴時間は? とても重要だ。

しかし、これら2つの指標は、セッション時間と同じほど重要ではない。

説明しよう。

セッション時間(「セッションウォッチタイム」としても知られている)とは、あなたの動画を視聴した後、そのユーザーがYouTubeで過ごしたトータルの時間である。

また、これはYouTubeが重視する指標の1つである。実際、YouTubeも、そう述べている。

YouTubeの検索システムには2つの目的があります。1つは視聴者が見たいと思う動画を見つけられるようにすることで、もう 1つは視聴者のエンゲージメントと満足感をできるだけ長く持続させることです。

つまり、ユーザーがあなたの動画を視聴し、その後YouTubeを去ってしまったら、あなたのチャンネルのセッション時間を傷つけてしまうことになる。

しかし、そのユーザーがYouTubeにとどまり続けた場合、あなたのセッション時間は増加することになる。

セッション時間の改善の最適な方法は?

あなたの最高の動画をチャンネルページで宣伝することだ。

こうすることで、ユーザーが視聴し続けてくれる動画をユーザーに表示することができる。

例えば、私は自身最高の動画をチャンネルページ(プレイリストの中)のトップに表示させている。

YouTuberのエバン・カーミカエルですら、以前からあったチャンネルトレーラーを彼の人気の動画に置き換えている。

さらに、セッション時間を増加させる簡単な別の方法を説明したいと思う。

次のセクションを読み進めてほしい。

11.終了画面を最適化する

終了画面を活用して、より多くの再生数を獲得する方法だ。

まずは、自身のチャンネルから人気のある動画をピックアップしよう。

YouTube Studioに行き、過去90日間で多くの再生数を獲得した動画を探そう。

次に、あなたの人気の動画を見終わった後、さらに視聴したくなるような動画を探そう。そして、そのコンテンツを動画の最後に紹介しよう。

例えば、こちらの私の動画は過去90日間で上位10位に入る動画の1つである(https://youtu.be/TaOA_Zy2XUw)。

そして、私は自身に尋ねた。

「キーワードリサーチについて学んだユーザーが次に学びたいことはなんだろうか?」

それらキーワードを自身のコンテンツで使用する方法だ。

幸運にも、数ヶ月前に、まさにそのトピックの動画を公開していた。

最後に、その動画へのリンクを終了画面に記載しよう。

「次の動画」がまさにユーザーが視聴したい動画であるため、視聴してくれる可能性は高いはずだ。

12.YouTube SEOの基礎をマスターする

YouTubeでより多くの再生数を獲得したいのであれば、YouTube SEOについて学ぶ必要がある。

特にマスターしておきたい基本項目は下記だ。

  • 動画用のキーワードリサーチ
  • タイトル、ディスクリプション、タグの最適化
  • オーディエンスの視聴維持率と視聴時間の改善
  • YouTubeのエンゲージメントのシグナル

YouTube SEOを短期集中で学びたいのであれば、下記の動画を視聴してほしい(https://youtu.be/oR3DQRDoTVI)。

13.アイ・キャッチングをプレイリストのタイトルに使用する

以前、私はプレイリストには、頭に浮かんだ名前をただ付けていた。

例えば、最初のプレイリストには、「上級編SEO戦略」という名前にしていた。

悪い名前ではない。しかし、訴求力のある名前でもない。

そのため、「とケーススタディ」という言葉を足し、タイトルをより興味深いものとした。

そして、同様のルールをすべてのプレイリストのタイトルに適用したのだ。

例えば、最も人気のあるプレイリストの1つには「Googleで上位を獲得する方法」というタイトルをつけている。

もともとのタイトルは「SEOのアドバイスと戦略」であった。

しかし、私のオーディエンスが学びたいのは「Googleで上位表示を獲得する方法」であることに気づいた。

そのため、まさにその内容をプレイリストのタイトルにしたのだ。

14.動画をブログで紹介する(埋め込む)

この記事に多くのYouTube動画を埋め込んでいることにお気づきだろうか。

これには大きな理由がある。

動画を埋め込みすることで高品質なビューを多くもたらしてくれるのだ。

また、多くの再生数を獲得できるだけでなく、動画を埋め込むことはYouTube検索での上位表示の手助けとなってくれる。

ある業界調査によると、1位に表示されている動画は、2位以下の動画と比較し、78%以上のリンクと埋め込みを獲得しているとのことだ。

15.ソーシャルメディアで動画クリップをシェアする

かつて、私はYouTube動画のすべてをソーシャルメディアで共有していた。

もちろん、これにより多くの再生数を獲得できた。

しかし、私が望むほど多くはなかった。

ちょうどそう思ったころ、あることに気がついた。

Facebook、Twitter、その他ソーシャルメディアは、自身のプラットフォームにユーザーをとどまらせたいと思っているはずだ(ちょうど、YouTubeと同じように)。

そのため、YouTubeの動画へのリンクを投稿した場合、彼らのアルゴリズムはあなたの投稿をフォロワーから隠してしまうだろう。

では、解決方法は何か?

YouTube動画をネイティブ動画としてアップロードすればよいのだ。

例を挙げてみよう。

このクリップはFacebookのネイティブ動画としてアップしているため、驚くほど多く表示された。

(結果として、Facebookの再生数が2万3千を超えている)

そして、クリップを投稿する際、最初のコメントにフル動画へのリンクを記載しよう。

こうすることで、クリップを楽しんでくれたユーザーがすぐにフル動画のあるYouTubeへ遷移することができる。

16.オーディエンスがYouTubeにいるときに動画をアップする

YouTubeへ動画をアップロードする最適な時間はいつか?

火曜日の午後3時だろうか?

土曜日の午前6時はどうだろうか?

答えは、あなたのチャンネル登録者がYouTubeにいる時である。

不幸にも、チャンネル登録者の多くがオンラインであるタイミングをYouTubeは伝えてくれない。

そのため、あなたのチャンネルにとってベストな時間はいつか、日や時間を変更して試してみることをお勧めする。

また、VidIQのようなツールを使用し、投稿におけるベストな時間を分析するのも良いだろう。

17.「カード・ブリッジ」テクニック

セッション時間と再生数を上昇させる、簡単な方法だ。

内容を説明しよう。

まず、あなたの動画の視聴維持率のレポートを確認しよう。

下記は、私のチャンネルの例である。

こちらの動画は、6:16あたりで大きな視聴維持率の下落があることがわかった。

次に、その時間に表示させるカードを用意しよう。

(これが「ブリッジ」だ。)

このカードは、ユーザーが離脱したいと思うタイミングで、あなたのチャンネル内の別の動画へと彼らを遷移してくれる。

ボーナス1.YouTubeのトップページの特集枠を狙う

YouTubeのトップページは再生数獲得の重要なソースとなる(特に新しい動画にとっては)。

例えば、公開後1週間が経過したこちらの動画のトラフィックのソースを見てみよう。

すべての再生数のうち、39.4%が「ブラウジング機能」からのものである。

(そのほとんどがYouTubeのトップページからである。)

トップページに表示されることで、公開後最初の1週間で3,097の再生数を導いてくれた。

悪くはない。

ご存知のとおり、YouTubeのトップページは非常にパーソナル化されている。

そのため、「トップページに表示されるようにする」とは、サインインしているユーザーのトップページに対して、という意味合いである。

あなたの動画がユーザーのトップページに表示される確率を高めるための方法が2つある。

1つ目は、公開後48時間であなたの動画を宣伝することだ。

YouTubeのトップページのアルゴリズムは、下記2つの特徴を持つ動画を表示させる傾向がある。

  1. 新しい動画
  2. 人気の動画

あなたの動画が多くの人の目に触れられていれば、YouTubeは喜んであなたの動画をトップページに表示するだろう。

例えば、私は新しく公開した動画をソーシャルメディアでプロモートしている。

また、メールマガジンでもプロモートしている。

こうすることで、公開初日に多くのユーザーを案内できている。

次に、チャンネル登録者数を増加させることだ。

YouTubeのトップページには、あなたが登録しているチャンネルからの動画が表示される傾向がある。

そのため、より多くのチャンネル登録者がいれば、より多くのトップページからの流入を獲得できるのである。

ボーナス2.効果のあった施策を活用する

言い換えると、以下の2つだ。

  1. 平均以上の視聴維持率を獲得している動画を自身のチャンネルから探す
  2. 将来の動画に活かせる要素を使う

具体例はあるだろうか?

下記の動画は、私が初めて成功した動画だ(https://youtu.be/L_6zAGJ-JO4)。
(その他、初期の動画の結果は散々であった。)

この動画の中で活かせる要素を将来の動画に適用したのだ。

そして、実際にそれは上手くいった。

すでに効果のあった要素を活用していたため、私は記録的な速さで自身のチャンネルを成長させることができた。

特に、視聴維持率が平均よりも高い箇所を探した。

そして、すでに上手くいっていた要素をさらに行った。

例えば、3:51の箇所で大きな視聴維持率があることに気がついた。

3:51では、この動画で紹介した戦略のステップを表示していた。

そのため、その後に作成した動画では、ステップをテキスト形式で表示させることにしたのだ。

ボーナス3.コミュニティタブのプレビュー

チャンネル登録者に対し、次に公開する動画を見てもらうための簡単な方法だ。

その内容を説明しよう。

まず、あなたのコミュニティタブで公開間近の動画について投稿する。

下記はプレビュー画像だ。

クイズもある。

あなたの動画に期待を抱かせる内容であればなんでもよい。

いずれにせよ、コミュニティへの投稿は、あなたが次にアップする動画に対し、ユーザーへ期待を抱かせることができる。

(つまり、それは公開された際、実際に視聴してくれる可能性が高まるということだ。)

まとめ

以上がYouTubeの再生数をより多く獲得する方法だ。

私は、この記事についてのあなたの意見を聞きたいと思う。

この記事で紹介したどの戦略を、あなたは最初に試したいと思うだろうか?

BOGYサムネイルだろうか?

コミュニティへの投稿だろうか?

いずれにせよ、下記にコメントを残し、あなたの意見を聞かせてほしい。

この記事は、BACKLINKOに掲載された「17 Ways to Get More Views on YouTube In 2020」を翻訳した内容です。
コロナウイルスの影響もあってか、著名人もYouTubeチャンネルを開設したという話題をよく耳にします。

ますます個人による動画配信が浸透していきそうですが、企業からの情報発信としてもメジャーな存在になるのではないでしょうか。

競争性はどんどん高まっていきますが、その中で少しでも抜きん出た存在になるべく、必要な施策は可能な限り行っていきたいですね。

アイオイクスでは、YouTubeSEOも行っております。少しの工夫で伸びる余地があるため、興味のある方はぜひお問い合わせフォームよりお問い合わせください。

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【400サイトを調査】Googleコアアップデート(2020年5月)の傾向と対策

Googleの検索アルゴリズムについて、コアアップデートが202055日に実施されました。

Googleアップデート公式ツイート

 

アップデート完了まで2週間とされていた調整期間終了のアナウンスも519日に確認されました。

Googleアップデートロールアウト公式ツイート

 

Googleは2020年に1月と5月の2回、2019年に3月、6月、9月と3回のアップデートを行っています。なかでも、今回は影響が大きいようです。

Googleアップデート辻さんツイート

そこでナイルでは、独自ツール「Refract(リフラクト)」で検索順位を追っている192サイトのデータと、Twitterでオウンドメディア運営者に実施したアンケート(回答209票)から、アップデートの影響について傾向を調査しました。

Googleアップデート調査リフラクト

Googleアップデート調査Twitter

 

結論としては、以下の4つが傾向として挙げられます。

1.大手企業ドメインが上昇

2.アフィリエイトサイトは下落

3.テーマを限定した特化型サイトは上昇

4.変動が大きかったジャンルはYMYL

 

大きな流れとしては、E-A-Tを評価軸とするGoogleの方針が踏襲されたアップデートでした。

データ詳細を次項で補足します。サイト運営の参考にしていただければうれしい限りです。

 

なお、担当はコンサルタントの寺田がお届けします。

どうぞよろしくお願いします。

 

ナイルの独自ツール「Refract(リフラクト)」とは?

ナイルでは、順位取得ツール「GRC」を連動させたインハウスSEO支援ツール「Refract」を2014年夏から運用しています。

リフラクトイメージ

 

Refractは、対象サイトについて最大10,000キーワードの日次順位を取得し、順位の推移や競合サイトとの比較ができるツールです。

参考:インハウスSEO支援ツール「Refract」有料版リリース、その使い方と便利機能を解説

 

今回は、Refractに登録されていたサイトの中から192サイトを抽出してアップデート前(2020/05/04)とアップデート後(2020/05/07)の順位変動を比較調査しました。

 

※コアアルゴリズムのアップデート調査のため、教育業界の主要5サイトについて順位を比較しています

Googleアップデート調査_教育系

左軸は検索順位を1~3 / 4~7 / 8~10 などと分類してスコア化したものです。直接的な流入数ではありません。

 

20205月のGoogleアップデート傾向について

ここからが本題です。

前述した順位スコアの変動率を調査していくと、いくつかの傾向が見えてきました。

 

1.大手企業ドメインが上昇

顕著な変化のひとつとして、企業ドメインの評価は上昇する傾向がありました。

とくに、大手企業ドメイン配下で展開しているオウンドメディアにとっては追い風になったようです。

Googleアップデート調査_クレジットカード

※コアアルゴリズムのアップデート調査のため、クレジットカード業界の主要5サイトについて順位を比較しています

 

例えば、ナイルがコンサルティングさせていただいている三井住友カード様のオウンドメディアなど、多くのサイトでプラスの影響が出ています。

 

一般的に大手企業ドメインでは、コンプライアンスの観点からサイト内コンテンツに対して情報の正確さや根拠となるエビデンスが求められる傾向が強くあります。そのため、結果としてGoogleが求めるE-A-Tの要件を満たす記事が多くあります。

また、大手企業ドメインは長く運用されている場合が多いため、良質な被リンクを集めているサイトが少なくありません。

そのためGoogleが「権威者としてそのサイトが信頼されている」という評価をドメインに対して判断しやすいと考えられます。

Googleが求めるE-A-Tの要件

参考:Google ウェブマスター向け公式ブログ [JA] : Google のコア アップデートについてウェブマスターの皆様が知っておくべきこと ※画像の赤枠はナイル追記

 

一方で、Twitterでのアンケートではマイナスの影響が出たオウンドメディアが58.9%と過半数を占めました。

Googleアップデート調査Twitter業界

 

企業が運営するオウンドメディアであれば、今回のアップデートによってプラスの影響が出やすいと想定していたのですが、一概にそうではないようです。

 

2.アフィリエイトサイトのドメインは下落

大手企業ドメインと明暗を分けた存在として、アフィリエイト目的のサイトは個人/企業運営のいずれでも下落する傾向がありました。

Googleアップデート調査リフラクト業界

アフィリエイトサイトにおける検索順位の変化率は突出して高い結果となりました

 

例えば、「クレジットカードの読みもの」は専門性の高い記事を配信することで知られているサイトですが、アップデートによってマイナスの影響が強く出ていると思われます。

Googleアップデート調査リフラクト_クレジットカード

 

順位変動の要因としては、前述したコンテンツとドメインに対するE-A-Tの評価が影響していると考えます。

 

一般的に、アフィリエイトサイトでは指名検索キーワードを獲得するために商品についての解説や比較記事が多い傾向にあります。

すると、場合によっては公式サイトの商品ページよりもアフィリエイトサイトの商品紹介ページのほうが検索上位に表示される場合もありました。

その点について、情報の信頼性が高いという判断で企業の公式サイト側を上位に表示させるようなアルゴリズムのアップデートが実施されたと考えられます。

 

ただ、一方で価格コムのように大手企業が運営する比較サイトは順位が上昇するという傾向もありました。

Googleアップデート調査リフラクト価格コム

価格コムでは法人向けクレジットカード関連のキーワードなどで順位上昇が確認できました。

 

コンテンツの内容が検索順位の評価要因として重要なのは当然として、さらに

・ドメインの運営者は信頼できる存在か?(例:事業を営む会社であれば専門性を備えている)

・そのサイトは信頼されているのか?(例:関連業界のサイトから被リンクを得ている)

といったドメインに対する評価は今後も重視されそうです。

 

3.テーマを限定した特化型サイトは上昇

一部のサイトでは、扱うテーマを限定した特化型サイトが評価を上げました。

例えば、「更年期ラボ」という大塚製薬が独自ドメインで運用しているオウンドメディアがあります。

 

2020-05-22_02h44_24_R

中高年の女性にとって健康の悩みとなる「更年期」について解説する記事を掲載しています。

Googleアップデート調査リフラクト更年期ラボ

 

月間検索ボリュームが40,000を越える「更年期障害」といったビッグキーワードで100位圏外から1位を獲得するなど、大幅な順位上昇を果たしたようです。

Googleアップデート調査更年期ラボキーワード

 

「女性のための~」といった広いテーマではなく「更年期に悩む女性のためのサイト」と特化したサイトであることが、E-A-Tのひとつである「専門性」の要因としてGoogleの評価につながったと考えられます。

 

4.変動が大きかったジャンルはYMYL

医療・健康領域と金融などマネー領域は、アップデートの影響が大きく出ました。

2020-05-22_03h03_32

電子機器・家電の領域も変化率としては大きいですが、アフィリエイトサイトの要因が大きいと思われます。

 

Twitterのアンケートでも類似の傾向がありました。

Googleアップデート調査Twitter業界

余談ですが、医療・健康と並んでBtoB領域の影響が大きかったという点は興味深い結果です。

 

Googleは今後もYMYL領域の検索順位についてはシビアにアルゴリズムのアップデートを続けていくと想定できます。

さらにYMYLの対象として、不動産や進学、転職なども含まれる点を示唆しています。

Googleが定義するYMYLとは

Google検索品質評価ガイドライン(General Guidelines)より。

 

今回のアップデートではマネー領域と医療領域以外では影響がそれほど大きくないというデータとなっています。

しかし、今後も年数回のアルゴリズム変更が実施されるのであれば、順位変動が起こる可能性が高い領域として備えることが重要と言えるでしょう。

 

Googleアップデートから得られた仮説

2020年5月のGoogleアルゴリズムアップデートについてデータをまとめることで、いくつかの仮説が考えられました。そのうちの2つを今後の対策としてご紹介します。

 

1.比較系キーワードの動向に注目

アフィリエイトサイトの検索順位が低下したことで空白地帯ができ、企業ドメインでも「おすすめ」「人気」などの比較系キーワードが狙いやすくなる可能性があります。

 

一般的に比較系キーワードは、複数の商品を比較してメリット・デメリットなどを解説するコンテンツが検索で上位に表示される傾向があります。

しかし、他社商標である商品について触れることは、基本的に企業サイトではコンプライアンス違反となるため不可能です。そのため、第三者視点で比較・解説できるアフィリエイトサイトが評価を獲得してきました

 

今回のアップデートにより、あるオウンドメディアでは◯◯ おすすめ」「◯◯ お得」「◯◯ 比較」などのキーワードで順位上昇が確認できました。

比較系キーワードは顕在層ユーザーが検索する高CVRキーワードとしてSEOの激戦区ではありますが、今後は検索結果の動向を注視しておくと施策の幅が広がりそうです。

 

2.コンテンツ品質に投資することでアップデートのリスク回避

ナイルでコンサルティングさせていただいているサイトでは、アップデートのマイナス影響が出たケースはごく一部でした。

一方で、Twitterのアンケートでは約6割のオウンドメディアでマイナス影響が出ました。

Googleアップデート調査Twitter

 

アンケート対象は企業運営のオウンドメディアなので、ドメインへの評価が一定程度あるものと仮定すると、検索順位への影響はコンテンツの要因によるものが大きいと考えられます。

 

ナイルのコンテンツ制作は、実務歴10年以上の経験豊富な編集者が担当することが多く、また出版社と同等の「担当編集者編集デスク校閲者」というチェック体制でコンテンツ制作を行っています。

そのため、単価としては安くありませんが高い成果が見込め、アップデートでもマイナス影響を受けにくいコンテンツを提供することができます。

 

今後はYMYL領域と同様のシビアな順位評価、アルゴリズム変更が医療やマネー以外の領域にも広がっていくと考えられます。であれば、取材や監修を前提とした品質の高いコンテンツに投資しておくことがアップデートのマイナス影響を受けにくいサイトへの体質改善につながり、結果として費用対効果の良い施策となりそうです。

 

2020年5月のGoogleアルゴリズム変動とは?(まとめ)

今回のアップデートは、4つの傾向がありました。

1.大手企業ドメインが上昇

2.アフィリエイトサイトは下落

3.テーマを限定した特化型サイトは上昇

4.変動が大きかったジャンルはYMYL

 

今後、コンテンツSEOの施策において重要性が高い仮説は2つあります。

1.比較系キーワードの動向に注目

2.コンテンツ品質に投資することでアップデートのリスク回避

 

余談ですが、個人ブログでのアフィリエイトサイト運用はGoogleのアップデートにより今後さらに厳しい状況となりそうです(Twitterでは多くのマイナス影響報告を確認できました)。

 

もし、そのようなアフィリエイトの運用経験が豊富でナイルのような大手クライアントのサイトでスキルを発揮したいという方がいましたら、コンサルタント編集者の採用を活発に行なっています。ぜひ検討してみてください。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

ブログで紹介した内容が、サイト運用で何かの参考になればうれしい限りです。

 

記事の感想などTwitterでツイートしてくれたらよろこびます。ぜひ教えてください。

担当は寺田がお送りしました。

【400サイトを調査】Googleコアアップデート(2020年5月)の傾向と対策ナイル株式会社 - ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

SEOはインハウス?アウトソース?(後編)

「アウトソースSEO」の考察

前編の「SEOはインハウス?アウトソース?(前編)」では、SEOのインハウス or アウトソースの大前提となる「費用対効果(ROI)」について、その上での「インハウスSEO」に関してお伝えしました。後編は「アウトソースSEO」についてお話していきたいと思います。

アウトソースSEOに向いている企業
固有の強みはあるが、デジタルマーケティング人材がいない(足りない)企業
BPOの有効活用に積極的な経営体質の企業

デジマ守備範囲広大化からくる人材不足

アウトソースに適している事業は、基本インハウスSEOと変わりません。(SEOを徹底的にやればやるほど売上・利益にヒットする事業)

「アウトソースに向いている」条件は、「デジタルマーケティング人材がいない(足りない・育てられない)」という状況に起因します。

よくあるケースとしては、SEO推進をWeb構築・運用系のスタッフがやむをえず兼務している組織です。もちろん優秀なWeb人材をインハウスで有する企業様も沢山ありますが、デジタルマーケティングの守備範囲は年々広大化・深化する一方です。

デジタルマーケティングの守備範囲

私のNoteでメモ的な記事がありますので、参考としてご紹介しておきます。

デジタルマーケティング領域の箇条項目|高松 建太郎 │ Kentaro Takamatsu|note

この広大な守備範囲を、数名でカバーせざるをえない…という悲痛な担当者様からの愚痴をよく伺います。正直私も20年Web業界にいますが「デジタルマーケティング人材が充分足りている!」というケースにお目にかかったことは無いかもしれません(苦)。これは業界全体の課題です。

特にSEOは専門性が強く、レンドの移ろいが激しいので、兼務でハイクオリティと成果を維持することが非常に難しいジャンルです。

SEOに限らずインハウス化は事業スピードの観点では理想的ではありますが、それには必ず人材的な限界値があり、適切にアウトソースを活用する方がパフォーマンス・費用対効果・事業成長スピードが向上するケースは非常に多いと感じます。

アウトソースではなく「BPO」

「アウトソースを活用してSEO強化に取り組む」ということは、SEOに強い支援会社をパートナーとして選定し、重要業務を「BPO(Business Process Outsourcing)」で行うことを指します。ただの「アウトソース」ではなく「BPOと定義したのは、SEOは単純な作業委託ではないからです。

BPO
もし「SEOのアウトソース」を「Googleのハック、外部施策、内部施策等の専門的作業の外注でしょ?」と捉えられている方は少し危険です。これらはアウトソースが有効な部分であることは間違いありませんが、目的ではなくあくまで手段です。

BPOは「外部支援会社に自社の部門として業務を行ってもらう」ことです。戦略策定から実行計画、PDCAサイクルを回すプロセスまでを請け負います。

前編でもお伝えしたように、DX時代のマーケティングの本質は「企業のコアコンピタンスをコンテンツ化し、様々な消費者とのタッチポイントで効果的に展開すること」で、事業側担当者の本分はこのコア業務に集中することです。
日々の作業に忙殺され、コア業務がおろそかになっていては、熾烈な競争市場で他社に打ち勝つことは不可能です。

「BPOすることができないコア業務」、「BPOできる専門業務」をしっかり整理・定義するところから始めるのがよいかもしれません。

BPOに対する考え方・文化

企業文化とBPO

ここで重要になるのが、その企業のアウトソース全般に対する考え方・文化です。

我々も様々なお客様の事業と関わらせていただいていますが、中には「自分達(事業側)のスタッフが異動になったとしても、ベンダーに知見が残っていれば事業は止まらない。」という徹底したアウトソース観を「文化レベル」で持たれている企業様もおられます。
※数年でジョブローテーションがルールで決まっている企業、等

これとは対極に「とにかく内制!社員がやれ!」な文化の企業もあります。外注費としてキャッシュアウトし、PLにヒットするよりも、内部人件費効率の最大化を重きに置く文化です。

どちらが良い・悪いという議論ではありません。事業や経営者の数だけ経営方針があり、利益を生む方法があり「企業の永遠の悩み」であると私は考えています。

今までインハウスだったものをアウトソースに切り替える、またその逆が様々な企業試行錯誤されています。私が知る限り、大規模なデジタルマーケティングを運営されている会社様で、ほぼ4年周期(オリンピック周期w)でインハウス・アウトソース方針が往復しているケースもあります。

全面的にBPOに振り切るパターン。戦略策定と効果測定をアウトソースにし、スピーディな日々の運用作業をインハウスにするパターン。これとは逆に上流ディレクションをインハウス化し作業をアウトソースするパターン。
このあたりだけで一冊本が書けてしまいそうですw。今後この部分はもっと深堀りしていきたいと思います。

経営コンセンサスがとれているか?

BPOに対する経営コンセンサス

アウトソース、 BPOを行う場合、キャッシュアウトに対する「費用対効果」を経営説明しなければなりません。企業規模の大小に関わらずデジタルマーケティングを司る部門と経営層がしっかり議論・検討できており、合意形成が成されている事が最重要です。これがズレていると、どんな優秀なベンダーを迎え入れたところで期待するパフォーマンスは生まれません。

大規模なアウトソースを実施し、結果として失敗に終わるケースの根本的原因は、「経営と現場の認識相違」、「経営の期待値と現場実情の大幅な乖離」と感じます。

特に「SEO強化」というテーマはハイコンテクストで、リテラシーや立場の差異による解釈の齟齬が生まれやすいジャンルです。企業としてのコンセンサスが不足していると、各所から懐疑心が生まれやすく「何のための投資?」となる危険性を孕んでいます。

前編でもお伝えしましたが、SEOの推進目標が「ビックキーワードで1位を獲る!」となっているケースは非常に危険です。それが組織トップからのオーダーだったとしても、プロジェクトが経過し、仮に目標達成していたとしても、投下コストが無駄に肥大していれば「それってROI合ってるんだっけ?」となり、後々間違いなく投資見直し対象となります。

前編でお伝えした『大前提は「費用対効果」』に回帰します。SEO強化を「投資」と捉え経営コンセンサスが取れていれば、大きな問題が起こることは回避できるはずです。

アウトソースベンダーの選定

最終的にどうしても重要になるのは「支援会社の選定」です。事業会社が支援会社を選ぶというのは、1つの学問になるぐらい奥深いものです。

ベンダー選定

少なくとも、これまでの考察から言えることは、

・例え安くとも、ただ作業を請け負うタイプのベンダーはNG
・SEO強化の投資対効果を合理的に設計できる、説明できる
・経営コンセンサスを補助してもらえる
・SEO専門プロジェクトの経験実績が豊富
・SEO専門の人材が豊富


あたりが重要になってくると個人的には考えています。
 

このテーマは弊社セールスマネージャーの岸が「Stand.fm」で語っています。

ご興味のある方はぜひこちらもご参照ください!

#8 SEO会社が教える!SEO会社の見極めポイント
ホダカタリ@きし ほだか
https://stand.fm/episodes/5e95aa3d4f8c03d210529569

最後に

今回の「アウトソースSEO」に関する考察をまとめさせていただきます。

デジタルマーケティング領域は慢性的人材不足
-理想はインハウスだが、アウトソースを有効に活用すべき。

アウトソースよりもBPOの考え方を
-事業側の担当者はよりコア業務に集中すべき

企業の数だけBPOパターンが存在する
-自社の文化や状況に適している方式を考える

経営コンセンサスが重要
-SEOへの「投資対効果」が説明できていれば安心

ベンダー選びの極意
-安かろう悪かろうはNG
-SEOの投資対効果を設計できる・実行できる
-SEOの経営コンセンサスを助けてもらえる
-経験・人材豊富に越したことはない

この記事を執筆してから、とても1つの記事では収まらない壮大なテーマだ!ということに書きながら気づきました(汗)。今後もこのあたりを細分化してもっと掘り下げてみたいと思います。

これからCOOの立場から、デジタルマーケティングに取り組む企業担当者様にとって有益な情報を継続発信してまいります。どうぞよろしくお願い致します!

次回は「番外編」として、弊社のお客様を招いて、「SEOはインハウスか?アウトソースか?」、「インハウス・アウトソース、それぞれのチーム作りで悩んだこと」など、赤裸々に語っていただきたいと思います。公開は6月半ばを予定しています。

SEOはインハウス?アウトソース?(後編)ナイル株式会社 - ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

2020年5月のGoogleコアアップデートの第一印象と、注視すべきポイント

Googleのコアアップデートがリリースされて2週間ほど経ちましたが、ロールアウトは終了したようです(Google公式)。

ただし、コアアップデートはその後に大きな調整が入る可能性があるため、まだ落ち着くには早いかもしれません。

今回の記事は、Googleコアアップデートの現状について、まとめられた記事となります。

コアアップデートの直後に投稿されたものであり、現在の感覚と違う箇所もあるかもしれませんが、ひとつの指針として参考にしていただければと思います。

Googleが5月に行ったアップデートにより、多くの業界が影響を受けた。現在、我々が把握していることをまとめる。

Googleが2020年5月4日にアップデートを行うことを発表してから3日経っても、検索結果は変動し続けている。

Googleはアップデートの影響が落ち着くまでに数週間はかかるかもしれないと警告した。これは喜ばしいメッセージではない。

ほとんどのアップデートは、小さな変更が主となっており、迅速に終了する。しかし、このアップデートは異なるようだ。

このアップデートが大きいものであることが明らかになってきている。

Googleコアアップデートの影響を受ける領域の一部

  • ローカル検索
  • 健康に関するサイト
  • 全世界に展開しているサイト
  • 同時に複数の言語を展開しているサイト

変化は多くの人が感じており、検索結果は1時間ごとに、そして毎日変化しているように見受けられる。

2003年以降、これほど広範囲に影響するアップデートを見た覚えはない。

アップデートが順位変動を引き起こす理由

検索結果が不安定になる理由のひとつは、すべてのデータセンターへの変更をグローバルに展開するのに時間がかかるケースがあるためだ。

ブラウザがデータセンターに到達した際は、古いデータか新しいデータのどちらかを受信している可能性がある。

この絶え間ない変化を説明するもうひとつの理由は、変化する複数の要因があるためだ。

一般的に発生することとして、アップデートがロールアウトされた後、比較的落ち着いた期間が続き、その後、損失を取り戻すかのような反転の変動が起きることがある。

これは誤って検知されたものが逆転する現象として知られている。

関連するサイトがアップデートによって、意図しない影響を受けた場合、Googleのエンジニアはデータを測定し、検索結果を確認して微調整を行う。

関連:How to Analyze the Cause of a Ranking Crash

今回のアップデートに対する第一印象

話を聞いたところによると、人々はこのアップデートを「大虐殺」のような言葉を用いて説明している。

このような(新型コロナウイルスによる)悲惨な時期に、アップデートが行われることは企業にとっていかに辛いことか述べていた。

SEM担当者のトニー・ライト氏は、次のように述べている。

今回のアップデートは、ここ最近あった中で最も重要なアップデートのひとつであるようだ。分析するには時期尚早ではあるが、複数の領域におけるサイトが影響を受けるのが確認できた。

「勝者が誰になるのか」はまだ明らかになっていない。

まだ早い段階ではあるものの、有識者の何人かは、多くの業界で、特に健康関連のトピックにおいて変化が見られていると述べた。

誰がGoogleのアップデートの影響を受けるのか?

ローカル検索結果の変動

ローカル系の検索結果の変動について言及する多くのレポートがある。

一人が2020年4月下旬以降、ローカル検索が流動的であることを示す画像をツイートした。

関連:Google Publishes Core Algorithm Update Guidance

新型コロナウイルス(Covid-19)が検索アルゴリズムに影響したのか?

「新型コロナウイルス(Covid-19)がGoogleアルゴリズムの一部に影響を与えた可能性がある」と考えるのが合理的だ、と理論づけている人もいる。

このパンデミックが検索結果に影響を与えたことは、疑いの余地がないだろう。

今回の影響を受けて、Googleがアルゴリズムを慎重なものにする変更を追加した可能性はあるかもしれない。私達にそれを知るすべはない。

また、もうひとつの要因として、実際に認知度の高いサイトは順位を上げ、認知度の低いサイトは順位を下げているという報告があった。

世界的規模のアップデートがロールアウトされた

Googleのアップデートは、世界中の検索結果に影響を与えているようだ。

WebmasterWorldのレポートは、アメリカ・ヨーロッパ・オーストラリアの順位変動を同時に示している。

また、日本のSEMエキスパートである鈴木謙一氏(@suzukik)は、このアップデートは日本でも大きな影響が見られると語った。

【May 2020 Core Update】Googleがコアアップデートを実施。大きな順位変動が発生か?

低品質なコンテンツで順位が下落しているのか?

別の観点としては、低品質なコンテンツが順位を失っているという複数の報告があることだ。

内容が薄いためか、その他の理由で順位を失っているかどうかはまだ検討されていない。

関連:WTF Is Thin Content? (And How Do You Fix It?)

アップデートの対象は何か?

Googleの大規模なコアアップデートは、通常特定の業界を対象したものでないことを理解することが重要だ。

アルゴリズムのアップデートは、特定の業界に大きな影響を与える可能性があるが、それはその業界が具体的に対象にされたことを意味するわけではない

Googleは最近、ユーザーの検索意図の理解や、「どのWebページがどのようなものか」、「それらのページが検索クエリにどのように関連しているか」などを理解する仕組みに影響を与える、大規模なコアアップデートを展開してきた。

例えば、検索の目的をよりよく理解するためのアップデートは、Googleが医療関連サイトを順位付けする方法に影響を与える可能性がある。

Googleが、検索社は健康に関するクエリに対して科学的な回答を求めていると判断した場合、それは民間療法を載せているサイトにマイナスな影響を及ぼす。

したがって、医療関連のサイトが過度に影響を受けている場合、それは検索意図の理解における変化の影響である可能性がある。

リンクに関連する要素も、最近のGoogleアルゴリズムのアップデートの一部となっている。例えば、Googleがランキングシグナルとして、nofollowリンクをヒントとして扱うことを決定したことが挙げられる。

アップデートは特定のサイトに報酬を与えるものではない

Googleは、特定のサイトに報酬を与えることはない。Googleは、検索クエリとの関連性が高いWebサイトを順位付けしている。

また、Googleはリンクシグナルを使用して、サイトの評価と関連性を判断している。

アップデートは品質の評価に重点を置いているのか?

Googleは常に低品質のサイトを順位付けしないことを目指している。

最も重要なのは、Webページがユーザーを満足させるかどうかだ。

高品質のサイトだからといって、Googleはそのページに順位を付けるわけではない。関連性が高いから、順位付けするのだ。

関連:Google Redefines What is Considered Low Quality Content

最後に

サイトに変更を加える前に、検索結果が落ち着くまで待機することが重要だ。

今回のアップデートで上がったサイトを観察し、そのサイトが上がった理由を理解すること。ただし、わかりやすい理由だけに囚われないでほしい。

「サイトが検索意図の変化に、どのように対応しているのか」という観点から、変化を確認することが最善だ。

この記事は、Search Engine Journalに掲載された「Google May 2020 Update – What We Know」を翻訳した内容です。
Googleコアアップデートの初動を受けて、「何に注意すべきか」がまとめられた記事でした。

コアアップデートも恒例行事となりましたが、今回のアップデートはかなり大きいものだと感じます。

もはや”SEOだけ”で上がることは困難になりつつある中で、どのようにSEOと向き合うべきか、Webマーケティングをしていくべきか、を考えなくてはなりません。

最後に宣伝となりますが、最近の検索結果やGoogleの動向を受け、「アフターコロナでSEOはどう変わるのか?」というテーマでWebセミナーを開催いたします。

参加費は無料ですので、ぜひご参加ください。

詳細はこちら:【Webセミナー】アフターコロナでSEOはどう変わるのか?これからのSEOとWebマーケティングを考察する

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【5/28Webセミナー】「アフターコロナでSEOはどう変わるのか?」を開催します

SEO Japan編集部の石戸です。

この度、5/28(木)の15:00~16:30に、ZoomにてWebセミナーを開催することになりました。

新型コロナウイルス、Googleコアアップデートなどにより、Webを取り巻く人々のニーズや検索市場は着実に変化しつつあります。

SEOが年々複雑に、かつ難易度を増しているのは周知の事実ですが、ここに来てより一層の変化が感じられます。

  • 思うようにSEOで集客できなくなってきた
  • これからWebでの集客に注力したいが、何を意識すれば良いのかわからない
  • SEOはまだ順調だが、気を付けておくべきことは何か

今回は、このような課題や疑問をお持ちの企業の方向けに、「アフターコロナでSEOはどう変わるのか?」というテーマで、今後のSEOとWebマーケティングの展望についてお話しします。

セミナーの概要

目次

  • Googleのコアアップデートから見る検索エンジンの動向
  • 新型コロナウイルスは企業のマーケティングにどう影響するか
  • 見えてきたSEOの限界と次の打ち手
  • 企業のマーケティング担当者は何から始めるべきか

登壇者

アイオイクス株式会社Webコンサルティング事業部
石戸 翔麻(いしと しょうま)

アイオイクスのSEOコンサルタント・セールス。
年間100以上のサイトを確認し、企業のサイトや、Webマーケティングの課題解決の提案・コンサルティングを行っている。
また、海外のSEO情報を届けるメディア「SEO Japan」の運用も行っている。

Twitter:@idist_410

日時

2020年5月28日(木) 15:00~16:30

参加人数

80名まで
(応募者多数の場合は、抽選を行います。)

対象となる方

  • 企業のマーケティング担当の方
  • 今後Webマーケティングへの取り組みを検討されている企業の方

※恐れ入りますが、同業他社の方・個人の方・広告代理店の方の参加はご遠慮ください。

参加費

無料

会場

Zoomによるオンライン配信となります。
当選された方には、視聴可能なリンクをお送りいたします。

その他

後日、個別相談会もご用意しております。
ご希望の方は、別途お送りするアンケートよりご回答ください。

お申し込みフォーム

お申し込みは、以下のフォームよりお願いいたします。
当選された方には、後日視聴用のURLおよびアンケートをお送りいたします。

プライバシーポリシーをご覧の上、ご応募ください。

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