【12選】SEOコンサルタントになって良かったこと(と悪かったこと)

こんにちは。
デジタルマーケティング事業部 事業組織基盤ユニットの高尾です。

今日は社員へのインタビューで分かった、「SEOコンサルタントになって良かったこと(悪かったこと)」をご紹介していきます!

スキル面で良かったこと

①情報収集リテラシーが高まる

これは言い換えると「Googleに慣れる」ことでもあります。何か分からないことがあったとき、「この言い方だと期待通りの検索結果が出ない」などが分かるので、検索するのがうまくなります。

②検索結果をむやみやたらに信じなくなる

以前起こったWELQ問題に象徴されるように、ネットの全てが真実とは限らないことを知っているので、より信憑性の高い情報に当たれるようになります。

また、検索エンジンの仕組みを勉強したり、多くの企業のサイトを見ていることで、サイトの意図が見えるようになりました。

(例:個人のブログであれば、「こう書いたほうがインセンティブがある」「アフィリエイトでここに誘導している」など)。

また、ナイルに入ってから記事の更新日を見るようになったり、信憑性をはかる観点が身についたと思います。

③技術系の話が分かるようになる

サーバーのレンダリングなど、CSSやHTMLのコードを見るなど、マーケティング的なことだけではなく、技術的な項目についても、知見が溜まります。

④英語アレルギーが治る

SEOに関する最新のニュースは英語が多いです。なので、大事な情報は英語のニュースから得るようにしています。

ただし、翻訳だとニュアンスが微妙なのと、弊社の場合は自社でSEOニュースやSEO HACKSを発信することから、原文を読むようにしています。
正しく自分で意訳しないと間違った情報になる可能性があるためです。これを繰り返した結果、英語への苦手意識は薄くなりました。

マーケターとして良かったこと

⑤Web以外のマーケティングも考えるようになる

例えば、とある会社では検索結果がCMやテレビ取材の影響を強く受けています。
ウェブだけではなく、幅広いマーケティングを視界に捉えられるようになりました。

⑥ROIも考えるようになる

SEOは投資対効果が見えにくいことから、広告換算したり、「SEOへの投資がいかに資産になるか」について、考えるようになりました。

⑦消費者のインサイトを考える習慣がつく

検索キーワードの検索意図を考えることで、自ずから消費者の状況や属性に関する想像をするようになりました。

これが分かることでSEO的にはお宝キーワード(ユーザのニーズを捉えたキーワード)が分かったりすることもあります。
また、お宝キーワードと、そのキーワードで検索される理由をとらえることができると、ユーザーニーズを深く理解しているため、SEOでの集客だけではなく、CVへの貢献する記事企画を立てられるようにもなります。

クライアントワークで良かったこと

⑧色んな業界に関われる

ナイルでは、さまざまな業種・業界のお客様と関わる機会があります。BtoB/Cどちらのビジネス理解も必要になるため、ビジネスの基礎体力がついた感覚があります。

⑨多様なステークホルダー(経営、マーケ、開発、制作、編集…)と関わる

ナイルのSEOコンサルの場合、お客さんの窓口がさまざまです。

たとえば、

  • 経営トップ、マーケティング部門の部長
  • 技術系の施策をお願いする場合はエンジニア
  • 制作が発生する場合はディレクター
  • コンテンツを制作する場合は編集者

など、様々な立場の方とのやり取りが発生します。

共通言語がない人と会話をすることになるので、共通言語がないなかでも、円滑にコミュニケーションをとる努力や工夫をする習慣をつけることができました。

⑩いろんな会社の役職者から提案や進め方に対しフィードバックをもらえる

案件のなかでは、大企業のマーケティング部長が窓口であるケースもあります。

厳しいフィードバックではありますが、部長クラスがどんな視座を持っているのか?を知ることが出来、それに資する提案になるよう、日々努力しています。

社会人的な観点で良かったこと

⑪正解がない課題に対して最適解を探す/決断する習慣がつく

お客様から際どい質問が出ることがあります。

例えば、「このキーワードでこの方針で記事を書いて、1ページ目に出ますか?」など。

SEOのアルゴリズムは公開されていないため、自ら仮説を立て、検証しながら結果を予測するしかありません。

最適解が定義できないなかで、競合他社の動きなどを見ながら、考え抜いて決断をして、先方に伝える、という習慣ができます。

⑫論理と感性の双方を鍛えられる

SEOでいうと、技術面の話がある一方で、UXやサイトの使い心地のことは感性も使うことになります。

論理ばかりを突き詰めるのではなく、「パっと見イケてるか?」という問いにも向き合っていくので、論理と感性の両方を鍛えることが出来ます。

とはいえ良いことばかりではない

このように、SEOコンサルタントになるのは良いことばかりにも見えますが、以下のようなデメリット(?)もあります。

①業界的な印象が良くない

マーケティングをやっている知り合いに「なんでSEO?」と言われることがあります。とにかく誤解されがちなのがこの領域だと思います。本当は「マーケティングそのものが学べる」のに、一時期のSEO業者の人工リンクの時代などのイメージからか、「Googleのためのもの」「汚いもの」と言われたりすることがあるのは、ちょっと悔しいです。

②Google先生に翻弄される

Google先生のさじ加減に翻弄されることはあります。どれだけ頑張っても、最終的にはアルゴリズム次第。昨今のGoogleのアップデートは「良いものを評価する」方向に動いているからこそ、私達の努力が全くの無駄になることは少ないものの、やっぱり順位が落ちることもあります。(だからこそ、仮説検証能力がつくんですけどね。)

③SEOだけで大丈夫?という目を向けられる

マーケティングをやっている知り合いに「SEOはオワコン」と言われることがあります。確かに、Googleの権威性という難しさがあるものの、SEOはマーケティングの普遍性が高いので実際には終わらない(困らない)と思っていますが、周りからの見られ方としては、厳しい部分もあります。

④マーケティングだけをやればいいわけではない

これは「スキルが付く」ことの裏返しですが、SEOコンサルタントがお客様と相対する際には、マーケティングの理解だけではなく、技術についての知識、HTMLの知識もないと対等に会話が出来ません。周辺知識の量が多く、かつ、泥臭いこともやっていく必要があります。

例えば、「構造化マークアップは重要」という話を1つとっても、「なぜGoogleが力を入れたのか」といった背景を基に、知識や技術をつけないといけないので、つけるべき知識は広範に及びます。

⑤親への説明が大変

親にSEOを説明するのが難しいことです。世代間でITリテラシーの壁があることを痛感します…

SEOコンサルに向いている人はこんな人

上記を踏まえ、SEOコンサルタントにはこんな人が向いているのではないかと思います。

●性格
・凝り性
・お客さん想い
・いい意味で無頓着(小さいことでイライラしない)
・変化に柔軟(ルールが変わっても柔軟に対応できる)

●仕事のスタイル
・考えるのが好き
・成果にコミットできる(上がるまでやる、諦めずにやり続ける)
・戦略・上流マーケだけに強い拘りがない

少しでもピン!と来たらこちら

※ちなみに、この記事の「中の人」はTwitterにてナイルの日常を発信しています。気になった方はフォローしていただけると喜びます!

【12選】SEOコンサルタントになって良かったこと(と悪かったこと)ナイル株式会社 - SEO HACKSで公開された投稿です。

イベントのバーチャル開催、延期、キャンセル時に利用できる新しいプロパティ

世界各地における COVID-19 の現状を踏まえ、多くのイベントでキャンセル、延期、オンライン形式のみへの移行といった措置がとられつつあります。Google は、この急速に変化する状況下ではユーザーに最新かつ正確なイベント情報を提供することが重要と考え、そのための新しいオプション プロパティをいくつかデベロッパー向けドキュメントに追加しました。これらのプロパティはすべての地域と言語に適用されます。これは、サイト運営者とユーザーをサポートするためのスキーマ アップデートの総合的な取り組みの一環です。ここでは、イベントの最新情報を Google に通知するための重要なヒントをご紹介します。

イベントのステータスを更新する

特にイベントがキャンセル、延期、スケジュール変更された場合は、schema.org の eventStatus プロパティにイベントのステータスを設定します。この情報が有用なのは、これにより、Google のイベント検索結果にイベントがまったく表示されなくなるのではなく、イベントの現在のステータスが表示されるようになるためです。
  • イベントがキャンセルされた場合: eventStatus プロパティを EventCancelled に設定し、イベントの startDate プロパティは元の日付のままにします。
  • イベントが延期(日付未定)された場合: 日付が決まるまでイベントの startDate を元の日付のままにし、eventStatusEventPostponed に更新します。startDate プロパティは一意のイベントの識別に使用されるため、新たな日付が決定するまで startDate を元の日付にしておく必要があります。新たな日付が決定したら、eventStatusEventRescheduled に変更し、startDateendDate を新たな日付に更新します。
  • イベントが後日にスケジュール変更された場合: startDateendDate をそれぞれ変更後の日付に更新します。必要に応じて、eventStatus フィールドを EventRescheduled としてマークし、previousStartDate を追加することもできます。
  • イベントが対面形式からオンライン形式のみに変更された場合: 必要に応じて、eventStatus フィールドを EventMovedOnline に更新することで、オンライン形式に変更されたことを示します。

eventStatus プロパティの実装方法の詳細については、デベロッパー向けドキュメントをご覧ください。

イベントをオンライン形式のみにする

多くのイベントがオンライン形式のみに移行される中、Google はその情報を Google 検索で確認できるようにするため、積極的な取り組みを行っています。イベントがオンライン形式でのみ行われる場合は、必ず次のプロパティを使用してください。

VirtualLocation タイプの実装方法の詳細については、デベロッパー向けドキュメントをご覧ください。
: VirtualLocationeventAttendanceMode は現在 schema.org で開発段階にありますが、使用を開始できます。

イベントの変更時に Google に通知する


マークアップを変更したら、必ず Google に通知してください。サーバーを介してサイトマップを自動的に利用可能にすることをおすすめします。これにより、新規作成または更新されたコンテンツが検索エンジンに認識されるまでの時間を可能な限り短くできます。
ご質問がありましたら、ウェブマスター フォーラムまたは Twitter でお問い合わせください。
Posted by Emily Fifer, Event Search Product Manager

コロナウイルスはマーケティングに対し、どのような影響を与えるのか

ダウ平均株価が30%以上下落するなど、コロナウイルスの実経済の影響は留まることを知りません。

センシティブなトピックではありますが、マーケティング担当者としては目を逸らすべきではないでしょう。市場は冷え込んでいますが、冷静に時を待ちたいところです。

今回は、ニール・パテル氏による「コロナウイルスがマーケティングにどのように影響するのか」の考察記事をご紹介します。

コロナウイルスについて、様々な情報を耳にしていることだろう。

悲しむべくは、コロナウイルスは急速に広がりつつあり、そして、今後もしばらくの間広がり続けるということだ。

1日に約13,000件の新規症例が発生し、急速に増加していることを知っているだろうか。

最終的にどれほどの感染者が出るのか、誰も予測することはできないだろうが、コロナウイルスは世界の株式市場を崩壊させた。

つまり、あなたのビジネスに対して影響が出ることは間違いない。

私の広告代理店は主要なセクターである数百の企業と連携しており、世界中に7つのオフィスがある。

そして、「コロナウイルスがマーケティングにどのような影響を与えているか」を既に感じ始めている。今回はそのデータを共有したいと思う。

コロナウイルスはマーケティングに対し、どのような影響を与えるのか。

まずは本題に入る前に、マーケティング担当者がしてはいけないことを明確にしておこう。

コロナウイルスによって生じたこの状況を悪用すべきでない

我々が最初に目にしたのは、恐怖を悪用しようとしている人々だ。

世界中で物資が不足している。マスクやトイレットペーパー、消毒剤などの必需品まで。

マーケティング担当者がそれらの物資を買いあさり、eBayで再販したり、広告を掲載して定価の10~50倍もの価格で販売している事態が見受けられる。

それは事業でもなければ、マーケティングでもない。コロナウイルスによるこの状況を悪用して、手っ取り早く金を稼ごうとするのはやめることだ。

恐怖に便乗した金稼ぎは間違っているだけでなく、非常に近視眼的発想だ。確かに手っ取り早く金を稼げるかもしれないが、それは長続きしない。長期的なものに時間を費やす方が良いだろう。

まずはこの前提を抑えておこう。

さて、コロナウイルスによるこの状況はマーケティング担当者にとって何を意味するのだろうか。

企業はしばらく苦労することになる

中国での感染の広がりが落ち着いてきたが、コロナウイルスの感染速度が急速に低下したとしても、企業はその損失を補う必要があり、1年以上は苦労することになる。

例えば、中国ではコロナウイルスにより、小売の売上高が20.5%減少し、2月の失業率は6.2に上昇した(ソース)。

Appleのような企業が感染を防ぐために店舗を閉鎖すると、収入と利益が減少する。

確かに彼らは休業期間中に従業員に給料を支払うことができるが、すべての会社が十分なキャッシュを抱えているわけではなく、同じ対策を取れるとは限らない。

旅行業界を目を向けてみよう。コロナウイルスは旅行業界に8,200億ドルの損失を与えると予想される。

ヴァージンアトランティック航空は、従業員に対し、8週間の無給休暇を取るように要求した。

港も空であり、レイオフの最初のラウンドは既に開始されているのだ。

コロナウイルスは世界経済に2兆7,000億ドルの負担を強いると推定されている。

そして、人々はお金を失うだけでなく、トラフィックとコンバージョンを失っている。

ほとんどの業界で、自然流入数が減少している

前述したように、我々は代理店を通じて、様々な業界の数百のクライアントと協力している。

それに加えて、Ubersuggestによって、大量のデータも保有している。

データを見るにあたって、1つの国に焦点を当てるのではなく、グローバルな観点から流入数の統計を見ることにした。

また、割合の観点から、グローバルな問題やアルゴリズムのアップデートがない場合でも大きな変動がある月に5,000ユーザー以下のサイトのデータは含めなかった。

また、すべての業界に関するデータがあるわけではない。

例えば、ローカルレストランにはマーケティング予算がなく、マーケティングを行ったり、マーケティングのデータに投資したりすることは少ない。

このように、主要なデータは揃っているが、すべてではないことを承知してほしい。

現在、SEOの観点から見ると、トラッキングしているほとんどの業界で自然検索の流入数が大幅に減少した。

以下のチャートを見ていただきたい(1週単位で比較したデータである)。

ニュース業界や金融業界については、流入数は急増した。

一方、旅行業界は流入数が大幅に減少した。

チャートではわからないが、ECサイトにおいては、増加も減少も見られた。例えば、おむつやおしり拭きのようなベビー用品を販売している場合は、トラフィックの増加が見られる。

しかし、大画面テレビのような高級品を扱っている場合は、トラフィックが減少した。

ほとんどの業界でコンバージョンも減少した

CVRの観点から見ても、ほとんどの業界で低下が見られた。

流入数が急増した金融業界においても、コンバージョン数は減少した。

次のチャートを見ていただきたい(1週単位で比較したデータである)。

ニュースメディアについては、多くの人が最新の情報を読むために課金したため、大きなコンバージョン数の増加が見られた。

例えば、ワシントンポストでは次のようなメッセージが表示されるまで、一定量のコンテンツを無料で読むことができる。

人々はコロナウイルス・政治・金融の情報を見逃したくなかったため、ニュースメディアのコンバージョン数は上昇した。

また、旅行業などの一部の業界においては、現在大幅な値引きを行っており、トラフィックの減少に抗っている。

しかし、全体を通じて見ると、彼らは収益に大きな打撃を受けている。

クリック単価(CPC)に関するデータ

Ubersuggestは主にSEOをする目的で使用されるため、SEOほどのクリック単価に関するデータはない。

しかし、クリックあたりのコスト(CPC)に大きな変化は見られない。旅行のような業界においても同様だ。

サンプルとしてのボリュームは十分ではないが、前述したように、コストはそれほど下がっていない。

例えば、フライトやホテルなどを検索するユーザーの数が大幅に減少したにもかかわらず、CPCが大幅に低下することはなかったが、顧客獲得単価(CPA)は大幅に増加した。

つまり、1クリックあたりの単価は変わっていないが、トイレットペーパーなどの必需品を販売している場合を除き、ほとんどの業界ではコンバージョンあたりのコストが上昇している。

マーケティング担当者にとって、これはどのような意味を持つのだろうか。

皆が貪欲な時に恐怖心を抱き、皆が恐怖心を抱いている時に貪欲であれ

Be fearful when others are greedy, and greedy when others are fearful.

これはウォーレン・バフェットによることわざである。

世界経済が2兆7,000億ドルの打撃をうけることが予想されるため、人々は消費を抑制しようとしていると思うことだろう。専門家達も景気後退のフェイズに入ると述べている。

カール・アイカーンのような億万長者の投資家でさえ、市場は下落する余地がさらに残されていると述べており、株式の売却はより長く続くと予想すべきだろう。

しかし、2000年のITバブルの崩壊と2008年のリーマンショックを経験して学んだことは、「他人がベットしない時にこそ、ベットせよ」ということだ。

景気低迷時には、競争が少なくなる。つまり、成果を得るのが簡単かつ迅速になり、場合によっては、PPCの削減などの利益を得ることができる。

想像してみてほしい。米国のすべての上場企業において、市場が下落し続けると、多くの企業が負債の返済に苦労し、その影響は75兆ドルにまで拡大する。

これは、一部の企業が破産するか、買収されるか、政府に救済されるかといったことを意味する。料金を支払うのに十分なコストを削減できる者もいるが、ほとんどの場合は手遅れになるだろう。

繰り返すが、この状況はあなたにとって競争が少ないことを意味する。

不況の間にキャッシュを扱える幸運があるなら、他の会社を買収するのに最適な時期だろう。買収するなら、理想はメディア企業だ。

コントロールできる視野が広ければ広いほど、将来的にはより大きな力を得ることができる。そして、視野をコントロールすることで、将来の需要に対応することができるようになる。

それが、私が数年前に50万ドルでKISSmetricsのWebサイトを購入した理由だ。ピーク時には、1月あたり、1,260,681人のユニークビジターが流入していた。

大量のトラフィックだ。

サイトを購入した際、私はかなりの金額を使い果たしたが、NeilPatel.comのサイトに統合したところ、リード数を19%増やし、1年もしないうちに投資を改修した。

言い換えれば、これは市場シェアを獲得するチャンスだ。

そのため、競合他社がマーケティング活動を中止、または減速させているのを確認した場合、それはベットする契機となりうる。

すぐに最大の利益を上げることは難しいかもしれないが、長期的には利益は伸びていくだろう。

市場が20%以上低下するたびに、回復には約536日かかる。そして、我々にはどこまで下がるのか、いつ底が見えるのか、見当もつかない。

市場が回復すると収益が伸び、マーケティングのROIが天井を超えていくことがわかるだろう。

結論

今後の状況はわからないが、コロナウイルスの広がりをうまく抑えられれば、生活への影響も最小限に抑えられるだろう。

まずは他の人と頻繁に接触したり、混雑した場所に行ったりしないようにすることだ。

コロナウイルスの広がりによる世界への影響を減らすために、我々が何をできるかを考えよう。ワシントンポストによる偉大なシミュレーションを破壊するために。

そして、マーケティングに関して言うと、今はベットすべき時期だ。他の人が恐れている時に、あなたも恐れるべきではない。

ウォーレン・バフェットの発言に倣おう。他の人々が恐れている時、貪欲になるのだ。

つまり、ベットすることだ。

コロナウイルスがトラフィックにどう影響するのか、お分かりいただけただろうか。

この記事は、NEILPATELに掲載された「What The Coronavirus (COVID-19) Means For Marketers」を翻訳した内容です。

恐怖を悪用することは非難しつつも、ビジネス的には今が仕込み時であるという内容の記事でした。

コロナウイルスによって景気が後退すると、ビジネスにも大きな影響が生じます。

先行きは不透明であるものの、こんな時だからこそ堅実かつ適切に意思決定をしていく必要がありますね。

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投稿 コロナウイルスはマーケティングに対し、どのような影響を与えるのかSEO Japan|アイオイクスのSEO・CV改善・Webサイト集客情報ブログ に最初に表示されました。

ナイルピックアップSEOニュース抜粋版(2020年2~3月)

SEOに関して起こったニュースをまとめてお送りするSEOニュースのコーナーです。

こちらでは、メールマガジンやeBookとして展開している「SEOニュース最新動向レポート(2020年2月~3月)」を抜粋してお届けしています。

無数にあるSEOニュースのうち、事業にインパクトのありうるものを選んだフルバージョンをご覧になりたい方は、ぜひこちらからご登録下さい。

 

1.loading=lazy属性がウェブ標準に

概要

2月13日のTwitterでGoogleの Houssein Djirdeh 氏は、画像とiframeを自動で遅延読み込みする loading=lazy 属性がウェブ標準になったことを発表しました。

ユーザーがスクロールしていない範囲の画像とiframeの読み込みを延期することで、ユーザーがスクロールしている範囲のコンテンツの読み込みと表示速度が向上します。

【参考】ネイティブLazyloadを可能にするloading=lazy属性がウェブ標準に、Chrome以外のブラウザサポートに期待

ナイルのひとこと

Googleが開発した loading=lazy 属性は、Chrome76で初めてサポートされました。

ウェブ標準になったことで、今後はChrome以外のブラウザのサポートも期待されます。

沢山の画像掲載で表示速度が遅めのサイトを運営している場合は、全ての画像とiframeに loading=lazy 属性を追加しておくことをオススメします。

Lazy Loading属性についての定義と説明

Living Standard — Last Updated 5 March 2020 より引用

 

 

2.SEOにおけるh1タグの重要性

概要

2月25日の記事でSEOソフトウェア会社のMozは、SEOにおけるh1タグの重要性の検証結果を発表しました。

具体的には、ページの大見出しをh1タグでマークアップする効果についてです。

全ページの大見出しをh2でマークアップしていたとあるブログで、半数のページの大見出しをh1に変更しました。

【参考】Are H1 Tags Necessary for Ranking? [SEO Experiment](リンク先は英語)

ナイルのひとこと

結果、h2でマークアップしていた大見出しをh1に変更しても有意な差は出ませんでした。

順位への影響は特段ないとした上で、

  • Googleはtitleタグの代わりにh1を使用することがある
  • 見出しの使用有無とランキングには小さいながらも相関関係がある

などの観点から、階層的な見出しでコンテンツを整理することを推奨しています。

ジョンミュラーのツイート

John Mueller 氏のツイート より引用

3.複数ページにわたる同一FAQのFAQPage構造化データマークアップを禁止

概要

3月2日のブログでウェブマスターの鈴木謙一氏は、2月27日にFAQPage構造化データの英語版ドキュメントが更新されていることを報告しました。

具体的には、「繰り返されるFAQコンテンツ(サイト内の複数のページに出現する同じ質問と解答)がサイトにある場合は、サイト全体に共通のFAQとして1度だけマークアップします。」という文章が追加されています。

【参考】FAQリッチリザルトのガイドラインをGoogleが更新。同じ質問と解答の繰り返しを禁止

ナイルのひとこと

複数ページにわたる同一FAQのFAQPage構造化データマークアップが禁止されたことで、Google側でガイドライン違反と判断された場合はリッチリザルトが表示されなくなる可能性があります。
複数ページにわたるFAQPage構造化データマークアップを実装している場合は、早めに修正されることをオススメします。

 

【参考】FAQPage構造化データの英語版ドキュメント

 

 

eBookの「SEOニュース最新動向レポート(2020年1月~2月)」では、他にも5件のニュースを合わせて、見やすい形で配信しています。ご興味のある方はぜひご一読下さい。

 

ナイルピックアップSEOニュース抜粋版(2020年2~3月)ナイル株式会社 - SEO HACKSで公開された投稿です。

SEOや広告を活用することなく、18,800ユーザーをGoogleから獲得する方法

かつて、Web集客と言えば自然検索か広告、どちらかといった時代もありました。

ソーシャルの台頭に代表されるように、Webサイトへの流入経路として重視すべきものは、SEO担当者として注力していきたいところです。

近年の代表格で言えば、Google Discoverではないでしょうか。全てのWebサイトが対象というわけではありませんが、無視できないWebサイトの数も増えていると思われます。

そこで、今回はニール・パテル氏によるGoogle Discoverに関する記事を紹介いたします。

Googleからトラフィックを得たいのであれば、どうすべきだろうか。

真っ先にSEOの強化や広告出稿という手が浮かぶはずだ。

しかし、その他の方法があるとしたらどうだろうか。

SEOほど時間がかからず、広告ほど費用も発生しない。私はGoogle Newsの話をしているわけではない。より簡単な方法が実在する。

私のサイトへ3ヶ月で18,800もの訪問客を運んでくれる、効果的な方法だ。上記のスクリーンショットを見てほしい。

そして、その方法とは何なのか。

Google Discover

Facebook、Instagram、Twitterのようなフィード機能をGoogleが提供していることをご存知だろうか。

Googleの場合、そのフィード機能は、Google Discoverと呼ばれている。

ノートパソコンやデスクトップ型のパソコンをメインに使用しているのであれば、普段はお目にかからないかもしれない。しかし、GoogleやChromeのモバイルアプリを使用しているのであれば、あなたはきっと目撃したことがあるはずだ。

iPhoneでは下記のように表示される。

これは、Google版のソーシャルフィードなのである。

Google Discoverの仕組みを説明しよう。

GoogleとChromeのモバイルアプリの検索ボックスの下記に表示されるGoogle Discoverでは、Webページのサマリがカード形式で表示される。

これらのカードは、ちょうどソーシャルフィードのように、スクロール可能なトピックであり、モバイルデバイスでブラウジングすることができる。

Google検索のホーム画面から、いずれかのカードをタップすると、そのページへ直接遷移する。

他の人には表示されないページがあなたには表示されているかもしれない。それは、あなたの検索履歴、Googleプロダクトの使用法、Google Discover経由でフォローを選んだ人、などによって決定されるからだ。

しかし、さらに興味深い事実がある。

Google Discoverはいたるところにある

Discoverでの結果は、通常の検索結果の下部に、「Interesting finds」というラベルで表示されている。

いずれかをクリックすると、そのページに直接遷移する。また、「Interesting finds」の下部にある「more stories」をクリックすると、新たなGoogle Discoverのインターフェースに遷移し、そのトピックのフォロー、関連トピックのフォロー、関連するDiscoverの結果の探索、などが行える。

Pixel Phoneを使用しているのであれば、さらに多くのDiscoverを発見するだろう。しかし、あなたはそれに気がついていないかもしれない。

Pixel Phoneのホーム画面で右にスワイプすれば、カスタムされ、パーソナル化された上記の画像のようなフィードを閲覧できる。

「Google Newsとどう違うのか」と思う方もいるだろう。なぜなら、Google Newsにはトップストーリーがあり、それはフィードのようなものだからだ。

トップストーリーと異なり、Discoverは、直近に公開されたページという順位における制限はない。

ユーザーが以前に興味を持ったコンテンツであるとGoogleが判断した場合、それらはDiscoverに表示される。

また、Discoverは動画、スポーツのスコア、映画のようなエンターテイメントの最新情報、株価、ミュージックフェスティバルのようなイベント情報、なども表示させる。

ちょうどFacebookがフィードに対してそれを行っているように、GoogleもDiscoverをあなたが興味のある全てのコンテンツのハブとして位置づけている。

言い換えれば、DiscoverはGoogle版のFacebookフィードなのだ。

Instagramでハッシュタグをフォローするのと同様に、Discoverでも興味のあるトピックをフォローできる。

また、Instagramの「発見」ページのように、あなたが好きなコンテンツを得るために何かをフォローする必要はない。Discoverは、あなたがそれを見たいと思う前に、あなたの興味のあるコンテンツを提供することを目指している。

キーワードは、「あなたがそれについて知る前に」である。これは、FacebookもInstagramも試みていることである。

なぜGoogle Discoverを気にすべきなのか

なぜなら、Google Discoverは多くのトラフィックをあなたにもたらすからだ。

私が経営する広告エージェントのNeil Patel Digitalのクライアントの例を見てみよう。下記はそのクライアントのDiscoverのトラフィックである。

28日間で364万のインプレッション、7万9千のクリックが発生している。

非常に多くのトラフィックだ。加えて、インプレッションの全てが彼らのブランディングに貢献している。

あなたはブランディングを気にしていないかもしれないが、あなたのブランドが大きくなればなるほど、Googleで上位表示しやすくなる。ブランド名での検索ボリュームは、リンク数やドメインオーソリティ以上に、ランキングと相関関係がある。
(参考:「SEOは死んだのか?」、データから考えるSEOの滅亡論

また、かつてのGoogleのCEOはこう述べている。

ブランドはソリューションであり、課題ではない。ブランドは不潔な場所を整理する手段だ。(ソース

Discoverから発生したインプレッションは、あなたのブランドを露出させるため、非常に効果的だ。

7のルールと呼ばれるコンセプトがある。誰かがあなたのブランドを7回見たり、接触したりすると、ロイヤルカスタマーになる可能性が大きく高まるのだ。

また、GoogleのE-A-Tアルゴリズムの助けにもなるだろう。コンテンツの著者として、専門性と信頼性を高めたいのであれば、Discoverはうってつけの方法となる。

では、Discoverからより多くのトラフィックを獲得するためには、どうすればよいだろうか。

Google Discoverに最適化する

幸運にも、Discoverへの最適化はSEOほど複雑ではなく、結果が出るのも早い。

もちろん、即時というわけにはいかないが、時間が経つにつれ、Discoverからのトラフィックが上昇していくだろう。

そのための方法を3つ紹介しよう。

1.高品質な画像を使用する

画像は全てのDiscoverの結果に表示される。そのため、あなたのコンテンツと関連性があり、高品質な画像を使用することはとても重要だ。

見出しやタイトルと同様、よりクリックを促しそうな画像を選んでみよう。驚きを与える画像や好奇心を引き起こす画像は、非常に効果的だろう。

2.コンテンツは重要だが、適した内容でなければ、Discoverで表示されない

そのトピックがあなたのWebサイトの内容に沿っているかどうか判断するため、どのようなトピックをGoogleがDiscoverで選んでいるか、確認しよう。

人々が興味を持っているトピックを考える参考材料として、そうしたサジェストを使用し、同様のコンテンツを作成しよう。

もちろん、他サイトのコピーは厳禁である。他サイトのコンテンツを凌駕する内容にし、抜きん出た存在となろう。ブライアン・ディーン氏のスカイスクレイパーテクニックは有用だ。
(参考:スカイスクレイパー・テクニック。14日間で検索トラフィックを110%増加させた、リンクビルディングのケーススタディ。

3.コンテンツを作成する上では、その最大限の活用を考えなければならない

コンテンツの最大化とは、あなたのWebサイトをそのコンテンツのためのAPIとして考えるということである。

つまり、そのコンテンツをWebサイト上にただ存在させるのではなく、他の関連性のあるチャネルにて、被リンクやソーシャルシグナルをひきつけるために、どのようなプロモーションやコンテンツの配置が効果的かを考えることである。そのためには、トピックの共有性を考えることだ。

トレンドのトピックや関心が高まっているトピックと選び、クリックを促すタイトルや見出しを考えることである。Google Discoverはソーシャルフィードのようなものだ。Webサイトのことだけを考えてしまうと、十分な効果は期待できないだろう。

Discoverに対する十分な努力を行った後は、その効果を測定しよう。

トラフィックを分析する

「Discoverの分析にはGoogle Analyticsを使用する」と考えてしまうかもしれないが、Google Search Consoleを使用するほうがずっと簡単だ。

Search Consoleにアクセスし、ログインしよう。

画面左側にナビゲーションメニューがある。

メニュー内の「Discover」をクリックしよう(Discoverからのトラフィックが一定量なければ、これは表示されていない)。

すると、下記のレポートが表示される。

前述のスクリーンショットと比べると、Discoverからのトラフィックは僅かだ。

なぜだろうか。

このチャートにはとある傾向がある。私は大体木曜日にコンテンツを公開しており、その日にDiscoverからのトラフィックを得ている。

他のソーシャルネットワークと同様(そして、通常のSEOとは異なり)、Discoverからのトラフィックは主に新しい記事を投稿した時に発生している。長期間継続して発生するトラフィックではないが、即時的なトラフィックの急増を得続けることができる。

私は、週に1回しかブログ記事を投稿しない。しかし、複数の記事をその日に投稿すれば、Discoverからのトラフィックは急増する。

結論

あなたがDiscoverを好んでいるかどうかは問題ではない。マーケター観点から、1つのチャネルとして認識すべきだ。

Discoverの人気ぶりはデータが示している。また、GoogleがDiscoverを注力し続ければ、より多くの人が利用するようになるだろう。

そのため、あなたのWebサイトへのトラフィックと売上を伸ばすために、このアドバンテージを利用しない手はないのだ。

加えて、たった1つのチャネルに依存するべきではない。アルゴリズムの変更が起こった際、トラフィック全体が影響を受けてしまうからだ。

これが、オムニチャネルのアプローチを選択すべき理由であり、関連するチャネルへの注力が必要となる理由だ。

Discoverについて、あなたはどのような考えを持つだろうか。自身で使用しているだろうか。

あなたのWebサイトへのトラフィックを伸ばす手段として考えたことはあるだろうか。

SEOとは異なり、Discoverの最適化は対応箇所が少なく、逆にそれが難しさとなっていると思います。本質的には、「高品質なコンテンツを正しいユーザーに届ける」になるため、SEOが目指すところと差異はないかもしれません。

記事内にもありましたが、チャネルの依存を解消するという目的でも、Discoverには積極的にチャレンジしていきたいですね。

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SEO Japan Mini - アイオイクスのオウンドメディア

投稿 SEOや広告を活用することなく、18,800ユーザーをGoogleから獲得する方法SEO Japan|アイオイクスのSEO・CV改善・Webサイト集客情報ブログ に最初に表示されました。

新型コロナウイルス(COVID-19)と Webmaster Conference に関するお知らせ

昨年 Google では、15カ国以上の国において Webmaster Conference を開催しました。Webmaster Conference には、その開催国数が示すとおり、検索カンファレンスへの参加が困難な地域でこそ開催していきたい、という思いが込められています。一方で、最近の新型コロナウイルス(COVID-19)に関して、その状況の変化と今年のイベント開催に対する影響を絶えず注視してきました。

ご承知のとおり、新型コロナウイルスに対する懸念は高まりを見せています。この状況を受け、WHOCDC などの組織が発行する渡航ガイドラインに則って検討した結果、Webmaster Conference の開催を全世界で延期することにしました。今年後半にはイベントを開催できればと考えていますが、対象となる方たちへは別の方法で何かできないかということも併せて検討しています。

皆さんと直接お会いする機会が延期されてしまうことは非常に残念ではありますが、現時点では、参加する方全員の安全と健康を優先するべきだと強く感じています。

お住まいの地域で今後開催されるイベントについては、Webmaster Conference サイトに登録することで最新情報を取得することができます。質問やコメントなどがございましたら、Twitter までお知らせください。

ECサイトのSEOにおいて、情報提供型コンテンツが持つ真の価値とは?

全てのWebサイトには目的があり、ECサイトの場合は「商品を売ること」が目的となるでしょう。

そのため、ユーザーに情報を提供するようなページは、ECサイトの最大の目的とは直接関係していないと考えることもできます。

もちろん、ユーザー体験等を考えるとそうした情報提供のページは必要だと思われますが、「購買を目的としたキーワードでの上位表示にどれだけ寄与しているか」を証明するのは困難です。

以前、Web担当者フォーラムでも紹介されましたが(※)、実際に起こったケースを解説してくれている、Search Engine Landの記事を紹介いたします。
【悲劇】CV貢献してない記事ページを整理 → ECサイト全体の売上が減少【ありがち】【SEO情報まとめ】

データによると、情報提供型のコンテンツは、商業的な検索意図のある検索キーワードの順位にも良い影響を与える。

ECサイトのSEOにおける、情報提供型のコンテンツの真の価値を計ることは難しい。情報提供型のコンテンツは他のWebサイトからの自然リンクの獲得に寄与すると考えるコンテンツマーケターやSEO担当者がいる。そうしたリンクはオンラインショップ全体のSEOパフォーマンスの改善の助けとなると思われる。

しかし、全体のSEOパフォーマンスに貢献したのは、情報提供型のコンテンツなのか、他の施策や開発によるものなのか、どのように区別すればよいだろうか。

そこで、この記事では、情報提供型のコンテンツが商業目的のページの順位上昇に寄与し、売上増に貢献するという考えを紹介したいと思う。

背景:SEOの戦略とパフォーマンス

今回のケーススタディで用いたECサイトは2011年にローンチされたが、SEOの戦略が最後に実施されたのは2017年のみであった。状況をまとめると、下記となる。

テクニカルSEO

  • Webサイトのコンテンツ(60,000の商品ページ、80のカテゴリページ)は検索エンジンによってクロールされ、インデックスされている
  • ユーザーと検索エンジンの両方に対し、ページスピードを上昇させることに非常に注力している

コンテンツ

  • 既存の情報提供型のコンテンツを整理し、新規のコンテンツを追加している
  • 情報提供型のコンテンツから、関連性のある内部リンクを、カテゴリページに貼っている

積極的なリンク構築の施策は行われていない。現在の被リンクの全ては、他のマーケティング施策やパートナーシップの副産物、ユーザーによって自然に貼られたリンクである。

これらのアプローチは、直近2年半に渡り、ビジネス上の大きな結果をもたらしている。SEOの戦略を実施して以降、Sistrixで計測されたGoogleの検索結果におけるビジビリティは大きく増加している。2018年の夏に起こったメディック・アップデートにより減少したが、2019年3月のコアアップデートで回復している。

ビジビリティの増加は、売上の増加を導いている。自然検索経由での売上は、SEO戦略が実施される1年前の2016年は359,000ユーロ(約4,260万円)であったが、2019年には914,000ユーロ(約1億800万円)へと増加している。

自然検索のトラフィックからの収益はGoogle Analyticsで計測している。また、カスタム属性を用い、売上が発生した直前のインタラクションだけでなく、それ以前のインタラクションの要素も算出されている。

同様の属性を使用し、ランディングページの内、どのタイプのページが、自然検索経由で発生している売上に貢献しているかも算出している。2019年、情報提供型のコンテンツは、SEO収益のたった2.36%に値するトラフィックしか生んでいない。

情報提供型のコンテンツが素晴らしいパフォーマンスを見せた領域は、被リンクの獲得である。他のドメインからのリンクを最も獲得した10ページのうち、5ページが情報提供型のコンテンツ、4ページがカテゴリページ、1ページがトップページであった。

こうしたデータを確認しても、情報提供型のコンテンツがSEO全体のパフォーマンスにおいて、どのような役割を果たしていたかを理解することは難しい。また、売上に対する直接の貢献は低い。

しかし、十分な量の被リンクを獲得している。こうした被リンクは、商業目的のページの順位上昇と、自然検索経由での売上増加に寄与しているのだろうか。

全ての情報提供型のコンテンツのページを削除する

2019年後半、重大な経営判断がこの会社を大きく変化させた。

近年の素晴らしいパフォーマンスにもかかわらず、このショップは大きな組織内では相対的に小さなプレイヤーに過ぎなかった。

この会社は、このショップの競合相手となるサイトを保持している、より大きな企業に属している。経費削減を目的とし、このショップはより大きな競合サイトによって運営されることになった。

新しいオーナーはショップ全体を自身のシステムにリプレイスすることを計画し、ドメイン名とロゴのみを現状のままにしようとした。過去数年で作成した情報提供型のコンテンツを使用する予定が無いことは明らかだった。

そのため、このショップを運営している現在の会社は、こうしたコンテンツを削除し、将来の別のプロジェクトのために保管することを決意した。

約25の情報提供型のコンテンツが削除され、トップページへとリダイレクトされた。このリダイレクトは、トップページの順位上昇を目的とした措置ではなかった。404や410の設定ではなく、リダイレクトを選択したことは、悲観的な状況の中で下された選択であり、特別な理由はなかった。

情報提供型のコンテンツを削除したこと以外の変化はなく、数週間が経過した。

Webサイトのランキングへの影響

情報提供型のコンテンツが削除された後の最初の数日間は、Googleの評価は特に変わりはなかった。

そのショップのトップページへとリダイレクトされているのにもかかわらず、削除されたページのいくつかは、順位を維持していた。これは、Googleがすぐにクロールをしなかったからかもしれない。

Googleがサイトの変更を検知し、ランキングへと反映させる処理を行うのには多少の時間がかかる。

コンテンツが削除された10日後、かつて情報提供型のコンテンツを含んでいたディレクトリページの全ての順位が完全に失われた。

上記のスクリーンショットにあるデイリーのビジビリティの推移は、この下落を完全に反映していない可能性を考慮してほしい。

Sistrixはデイリーのビジビリティを計測しているが、彼らのデータベース内にある何百万ものキーワードの検索結果を毎日スクレイプしているわけではない。そのため、ランキングの変化は、それが発生した数日後にビジビリティのグラフに反映されることもある。

興味深いことに、このドメインのビジビリティ全体が大きく減少し、それは、削除されたディレクトリが失ったビジビリティよりも大きいものだった。

情報提供型のコンテンツの削除から3週間以内に、そのショップはビジビリティの約1/3を失った。削除されたコンテンツは、かつて、ドメイン全体のビジビリティの約1%しか占めていなかったのにもかかわらずだ。

トップページといくつかのカテゴリページは、検索ボリュームの大きい商業検索意図のあるキーワードで、1ページ目表示の多くを失った。下記のスクリーンショットは、情報提供型のコンテンツが削除された後に失われた、最も重要なランキングの変化を表している。

このショップはサングラスを販売しておらず、英語のサイトでもない。上記のスクリーンショットのキーワードとURLは実際のものとは異なっており、これは、そのショップの特定を避けるための措置である。しかし、検索意図には差異がなく、スクリーンショットに記載されている他の数字(検索ボリューム、CPC、順位など)は実際の数字である。

トップページとカテゴリページの順位下落とビジビリティの減少は、情報提供型のコンテンツの削除に起因しているのだろうか。もしそうだとしたら、どのように関連しているのだろうか。

順位下落の可能性となる理由

情報提供型のコンテンツの削除の後、トップページとカテゴリページの順位が下落した理由として、最も説得力のある理由がリンクである。前述のとおり、削除された情報提供型のコンテンツは、十分な量のリンクを獲得していた。

それらのコンテンツには、関連性のある内部リンクがトップページとカテゴリページに向けて貼られており、情報提供型のコンテンツに向けて貼られた他サイトからのリンクの関連性を渡し、商業的な検索意図のある検索での優位性を与えていたかもしれない。

情報提供型のコンテンツの削除後、そのコンテンツへ貼られていた他サイトからのリンクは、その関連性をすべて失った。加えて、情報提供型のコンテンツから他のページへと貼られていた内部リンクの関連性も、完全に失われている。

しかし、順位下落に影響を与える要素は複数あり、まだ考慮できていない要素もあるかもしれない。

情報提供型のコンテンツのURLはトップページへとリダイレクトされている。その結果、情報提供型のコンテンツに向けて貼られていたリンクの関連性をリダイレクト先のページへ渡せなくなっているかもしれない。

なぜなら、削除されたページは、リダイレクト先のページとコンテンツの内容がまるで異なるからだ。関連性の低いページへリダイレクトされている場合、「ソフト404」としてみなされる可能性があることを、Googleも認めている。
(参考:Proof That 301 Redirects To Less-Relevant Pages Are Seen As Soft 404s To Google [Case Study]

では、トップページへのリダイレクトではなく、情報提供型のコンテンツが404や410を返していた場合、状況は変わっていたのだろうか。

関連性の低いページへのリダイレクトによって生じた「ソフト404」と比べ、404や410を返すページへのバックリンクは、関連性の喪失という意味では少ないのだろうか。

今回の場合、トップページへのリダイレクトと404や410を返す処置の間に差異はないはずだ。関連性を残す唯一の方法は、削除されたページから同様のコンテンツのページへのリダイレクトを設置することであるが、今回の場合、その選択肢はなかった。

今回のケースを、ドメイン全体のトピックの関連性、最近流行りの言葉で言えば「E-A-T」の考えと結びつけたいという誘惑に駆られる。

被リンクや、商業目的のページに関連性を渡す内部リンクということ以上に、情報提供型のコンテンツ自体に価値があると主張する者もいるだろう。こうした考えを捨て去るべきではないが、漠然とした内容であり、証明が困難である。

他の要素としては、Webサイトのランキングに影響を与える可能性がある外的な要因だろう。情報提供型のコンテンツの削除後にランキングが変動したことは偶然であり、直接的な要因でないかもしれない。ランキングが変化した場合、Googleのアルゴリズムの変更を要因から完全に除外することは、いつだって難しい。

次のセクションでは、今回のランキングの変化が偶然の一致ではなく、情報提供型のコンテンツの削除と関連しているという考えを支持する要素について論じたいと思う。

コンテンツを復活させたことによる回復

情報提供型のコンテンツを削除した3週間後、このWebサイトはまだ該当の会社のコントロール下にあったため、全てのコンテンツを一時的に復活させることにした。

この判断は、SEOの研究を目的として下されており、順位の変化が情報提供型のコンテンツの削除に関連しているのかを確かめるためであった。

また、新しいオーナーが情報提供型のコンテンツに対する考えを変えなかったとしても、可能な限り最高の状態で譲渡したいという思いがあった。

下記のスクリーンショットは、Sistrixのデイリーのビジビリティのグラフである。情報提供型のコンテンツを復活させた後、Google検索でのビジビリティがどのように推移したかを表している。

情報提供型のコンテンツを復活させてから3週間後、Webサイト全体のビジビリティは完全に回復し、削除前と同程度の水準となった。トップページやカテゴリページは、商業検索意図のあるキーワードでの上位表示を、情報提供型のコンテンツの削除以前の水準で、再び獲得した。

多少の差異はあったが、6週間という周期を考えると妥当な範囲であり、通常の変動や季節要因によるものと思われる。

今回のケースから我々が学べること

今回のケースから得られる主要な知見は、「トップページやカテゴリページが商業検索意図のあるクエリでの順位を改善するために、情報提供型のコンテンツが助けとなっていることをデータが強力に示している」ということである。

正確な要素を適切に判断することは不明なままであるが、商業ページのSEOのパフォーマンス改善にとって、他のドメインから情報提供型のコンテンツへ貼られている外部リンクと、情報提供型のコンテンツから商業目的のページへ貼られている内部リンクが、非常に大きな役割を果たしていると言えそうだ。

まとめ

・該当のECサイトは、60,000の商品ページ、80のカテゴリページ、25の情報提供型のコンテンツがある。全ての情報提供型のコンテンツは削除され、トップページへとリダイレクトされている。

・削除される前は、情報提供型のコンテンツの自然検索からのトラフィックは2.36%であったが、ドメイン全体の被リンクの内、大きな割合を占めていた。

・情報提供型のコンテンツを削除した後、トップページとカテゴリページの商業検索意図のあるキーワードでの順位が下落したため、このサイト全体のビジビリティの1/3が失われた。

・順位の下落がコンテンツの削除と関連があるかどうかを調べるため、削除から3週間後に、該当のコンテンツを復活させた。

・3週間後、ドメイン全体のビジビリティは完全に回復し、トップページとカテゴリページの商業検索意図のあるキーワードでの順位も回復した。

・情報提供型のコンテンツが、トップページとカテゴリページの商業検索意図のあるキーワードでの順位改善の助けとなっていることを、データは指し示している。

・他のドメインから情報提供型のコンテンツへのリンク、また、情報提供型のコンテンツから商業目的のページへの内部リンクの存在が、今回の状況の説明として最も適切であると考えられる。

この記事は、Search Engine Landに掲載された「Case study: The true value of informational content for e-commerce SEO」を翻訳した内容です。

感想としては、「やはりそうだろうな」と思いました。

しかし、実際にやってみてどうなるか、なぜそのような事が起こるのか、という説明は非常に難しいとも思いました。自分のサイトではなかなか実証することが難しいため、こうしたケースの紹介は非常に助かりますね。

もちろん、Googleからの公式な情報ではないため、完全に正しいという証明も難しいです。とはいえ、ユーザー検索意図を満たすために、広いアプローチでコンテンツを作ることは今後も取り組むべきだと改めて感じさせられる記事でした。

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ミルクボーイさんがSEOを説明したら

前提

・ミルクボーイさん、ありがとうございます。

・「ミルクボーイがRPAを説明したら」を書いた、いわさきさん、ありがとうございます。

・言葉足らずな表現や、一部誇張表現がありますが、ご容赦いただけますと幸いです。

・あくまで執筆者個人の見解です。

・SEOに興味をもってくれる方が増えたら嬉しいです。

本編

内海: どうもー、ミルクボーイですー。お願いしますー。

内海: ありがとうございますー。

内海:あーありがとうございますー。 今、外部リンクをいただきましたけどもね。ありがとうございます。

駒場:いま内ポケットになおさせていただきます。

内海: こんなんなんぼあってもいいですからね。ありがたいですよー

内海: ありがとうございますー。僕は筆箱の中にしまわせていただきますー。

 

駒場: うちのおかんがね、有名なWebマーケティングの手法があるらしいんやけど。

内海: そうなんや。

駒場: その名前を忘れたらしくてね。

内海: 有名なWebマーケティングの手法をわすれるってどうなってんねん。それ。

駒場: そうやねん。

 

内海:有名なWebマーケティングの手法やったら、古くからあるメールマーケティングとか、最近はTwitterとかInstagramをつかったSNSマーケティングとかきくよ。

駒場:それがちゃうらしいねんな。

内海:ちゃうの?

駒場:うん。いろいろ聞くけどな、全然わからへんねん。

内海: ほんなら俺がね、おかんの忘れたマーケティング手法一緒に考えてあげるから、どんな特徴いってたか教えてみてよー。

 

駒場: うん。おかんが言うには、正式名称はSearch Engine Optimizationやって言うてた。

内海: ほー。 S・E・Oやないかい。それはもうSEOやがな。SEOってSearch Engine Optimizationの頭文字をとってるんよ。日本語で言うたら検索エンジン最適化や。そんなんもうSEOで決まりやがな。すぐわかったやんこんなん。

 

駒場: わからへんねん。

内海: 何がわからへんのよー。

 

駒場: おかんが言うには、若者に大人気で誰もが憧れるキラキラしたマーケティング手法やって言うねん。

内海:うーん。ほなSEO違うかー。SEOって結構地味やもんね。titleタグを細かく直したり、検索キーワード1つ1つ実際にGoogleに入力して検索結果を調べたり、場合によってはHTMLやCSSのコードを調べたりするもんね。全然キラキラはしてないよ。ほなSEOと違うなー。もうちょっと詳しく教えてみてよー。

 

駒場:うん。おかんが言うにはジョン・ミューラーって人が有名らしい。

内海:SEOやがな!「ジョン」ゆうてジョン・ミューラーの名前が思い浮かぶのは、たぶん日本ではSEOやってる人くらいよ。「ジョン」ゆうたら、たいていおかんが思い浮かべるのは、ジョン・レノンとジョン・F・ケネディなんやから。ジョン・ミューラー知ってるなら、それはもうSEOよ。

 

駒場:それがわからへんねん。

内海:なんでわからへんの。

 

駒場: いや俺もSEOやと思てんけどな、おかんが言うには、めちゃくちゃ簡単で分かりやすい仕組みやって言うねんな。

内海:あー。 ほなSEOとちがうかー。Google検索結果のアルゴリズムはブラックボックスやからね。Googleで働いてる人も全部は分からへんのよ。だから簡単で分かりやすいってことはSEOではないかもしれん。

駒場:そうやねん。

内海:うんー。他になんか特徴言ってなかったー?

 

駒場:うん、おかんが言うには、Googleがこれまでにパンダアップデートとかペンギンアップデートとか、いろんなアップデートを繰り返してるって言ってた。

内海:SEOやないかい。Googleはこれまでに検索の仕組みを何回もアップデートしてるんやから。小さいアルゴリズム変更も含めると毎日アップデートはされてるといわれてるからね。それはもうSEOやがな。SEOで決まりよ。

 

駒場: わからへんねん、だから。

内海: 何がわからへんのー。

 

駒場: おかんが言うには、投資対効果がめちゃくちゃ読みやすいって言うてんねん。

内海: ほなSEOとちゃうやないかい。SEOはね、Web広告と比べて投資対効果を出すのが難しいねん。アルゴリズムが複雑やから1位とれるかどうかは、どんだけ施策を打っても結局は誰にも分かれへんからね。他になんか特徴いってなかったー?

 

駒場: おかんが言うには、YMYLと呼ばれる領域は、特にE-A-Tが重視されるらしい。

内海: SEOやないか。YMYLはYour Money Your Lifeの略よ。Googleはお金や健康に関わる情報の掲載には非常にこだわってるんやから。E-A-TはWebページとかWebサイトの「専門性」「権威性」「信頼性」のことゆうてるんよ。Googleはユーザーに役立つ情報を届けようと必死やからね。

 

駒場:いやー、でもわからへんねん。

内海:なんでわからへんのよー。

 

駒場:おかんが言うには、ブランディングには全く効かないって言うてた。

内海:ほなSEOちゃうがな。ビッグキーワードで1位表示をとれると、その企業のブランド力の誇示にもつながるからね。その特徴はもうSEOや。

 

駒場: うーん、でもわからへんねん。

内海: 何でわからへんのよそれでー。

 

駒場: おかんが言うには、狙ったキーワードでの上位表示には時間がかかるって言うてた。

内海: ほなやっぱりSEOやないかい!SEOはね「旅行」とか「クレジットカード」とか単体のビッグワードで上位表示をするのにはめっちゃ時間がかかるんやから。

 

駒場: わからへんねん。

内海: 何でわからへんのよ!もうSEOしかないやん。

 

駒場: いや俺もそう思うねんけどな、おかんが言うには日本国内でしか通用せーへんマーケティング手法らしいねん。

内海: ほなSEOちゃうやないかい!世界各地で検索結果の見え方は微妙に違うけど、あちこちの国でSEOを専門にして働いてる人がおるよ。他になんか特徴ない?

 

駒場: おかんが言うには、ガイドラインっていうのが発行されていて、それを破るとGoogleからペナルティがあるらしいねん。

内海:SEOやないかい!Googleはユーザーにとって本当に役立つ情報を、分かりやすくとどけなあかんからね。嘘の情報を書いたり、ユーザーやGoogleをだますようなことをするサイトにはペナルティを与えるねん。それはもう厳しいペナルティよ。

 

駒場:でもな、おかんが言うには、SEOではない言うてんねん。

内海: ほなSEOとちゃうやないかい!おかんがSEOではない言うてるならSEOちゃうがな!

 

駒場: そうやねん。

内海: 先言えよ!おれがアルゴリズムアップデートの説明してたときどう思ってたん?

駒場: 申し訳ないなーって。

内海:ほんまに分かれへんがな。どないなっとんねん。

駒場: おとんが言うには、電車広告とちゃうかって。

内海: いや絶対にちゃうやろ!もうええわ!

駒場&内海: どうも、ありがとうございましたー。

ミルクボーイさんがSEOを説明したらナイル株式会社 - SEO HACKSで公開された投稿です。

SEOのエキスパートによる強調スニペットの変更及びコアアップデートへの見解

2020年は年明け早々、コアアップデートと強調スニペットの変更という大きな変化がありました。

Googleはアルゴリズムを変更することも、検索結果を改善することも、常に行っています。こうした変化は常にキャッチアップしたいところですが、どのように認識すればよいか、迷うこともあるのではないでしょうか。

そこで、今回は海外の著名なSEMツールベンダーであるSEMrushから許可をいただき、Googleの変化に対するエキスパート達の見解をまとめた記事を翻訳いたしました。

自身の見解に対する参考材料としてご活用いただければ幸いです。

Googleは、人々が注目せざるを得ないアナウンスを再び行った。

リリー・レイ氏が呼ぶところの「強調スニペットの黙示録」は下記のツイートから始まっている。

あるWebページが強調スニペットとして扱われている場合、ページを再び検索結果に表示させることはしない。この変更は検索結果を整理し、関連性のある情報をユーザーがより発見しやすくなるようにすることが目的だ。強調スニペットは、検索結果に表示される10個のWebページの1つとして扱われる。

このツイートは多くの議論とパニックを巻き起こし、その後24時間経っても質問が止むことはなかった。

Googleは多くの質問に対応せざるを得なくなり、そして、Googleからの回答がさらなる質問、いらだち、そして心配を引き起こした。

強調スニペットの整理はTop StoriesやInteresting Findsなどのその他の機能は該当しません。また、強調スニペットに採用されたURLのみ、検索結果の1ページ目のみが該当します。

「強調スニペットとの重複」として整理されたURLは検索結果の2ページ目に表示されていることに気がついた方もいるようだ。

しかし、その状況は保証されたものではなく、そう設計されたものでなく、ずっとその状態が続くとも限らない。重複の整理は、対象のURLを2ページ目に意図的に移動させる趣旨のものではない。

非常に多くの注目を集めているため、我々は、複数のエキスパートに対し、コアアップデートと強調スニペットの変更についてどのように考えているか、尋ねてみることにした。

この2つの変更に対する彼らの考え、対応の仕方は、我々の指針となるはずだ。彼らの意見に耳を傾け、どのような影響があるのか、考えてみよう。

マリエ・ヘイネス氏(Marie Haynes Consulting社 オーナー)

クライアントのサイトのランキングをモニタリングし、レポートしていた者にとっては興味深い機会となるだろう。

Googleによると、コアアップデートは1月13日に開始し、完全にロールアウトするまでに2週間かかっている。そして、1月22日に、強調スニペットの変更が確認できた。

我々が発見する「1~2日前から変化があった」という話もある。そのため、1月にトラフィックに大きな変化があった場合、その原因を特定するためには、深い調査が必要となるだろう。

また、「強調スニペットに採用されることが良いことになるのかどうか」という点を我々はまだ把握していない。

強調スニペットは、検索結果の上位に表示されるため、より多くのクリックが発生する場合はあるだろう。

しかし、強調スニペットはユーザーに答えを提供してしまうため、クリックが発生しない場合もある。さらには、ユーザーが「Googleの所有物」(広告、People Also Ask、強調スニペットなど)をスキップし、自然検索結果を見に行くという習慣が身についてしまうことも考えられる。

この場合、強調スニペットに採用されることで、CTRは大きく減少してしまうだろう。

「eat seo」というキーワードで1位に表示されているが、SEMrushのページが強調スニペットに採用されている。この場合、強調スニペットに採用されていないことが、我々により多くの流入をもたらす結果となっている。

強調スニペットに採用されることが良いことか悪いことかを判断するために、他の誰かが言ったことを信じるのではなく、自身のデータをテストして判断することを勧める。

強調スニペットに採用されているサイトの運営者は、1月の変更以降、クリック数が増加したかどうかを教えてほしい。

クリック数が減少した場合、max-snippetを使用したコンテンツのリライトをテストすることもできる。強調スニペットの採用が取り消されるかどうか、試してみるためだ。

多くの場合、自然検索において以前と同様の順位で表示されるはずだ。強調スニペットで表示されなくなったら、自然検索結果に表示される場合と強調スニペットに採用される場合とで、クリック数の比較を行える。

強調スニペットに採用されるべきか否かの判断は、クエリ、ユーザーインテント、強調スニペットがユーザーの疑問を完全に答えているか、などの複数の要素によって決定される。多くのテストが求められていると言えるのだ。

リリー・レイ氏(Path Interactive社 SEOディレクター)

2020年1月のコアアップデートの規模は大きく、特に、健康・医療系、薬やリハビリ、金融関連のトピック、ニュースや政治関連など、YMYLのWebサイトに影響を与えた。

初期調査では、以前のアップデートで順位が下降した医師運営サイトの順位が回復した例を目撃している。

こうしたWebサイトは、E-A-Tの改善、専門家によるレビュー、ブランドに関するレピュテーション問題の解決など、大きな変更を行っていた。回復したトラフィックの量は、2019年のトラフィックほどではないが、回復したという事実は確かである。

強調スニペットのアップデート

今のところ、強調スニペットについての変更は、SEO業界ではネガティブに受け取られている。

実際、我々のクライアントの中で、最も重要なサービスページのトラフィックが30%下落した例もある。これは、検索結果画面の右側に表示される強調スニペットに採用されており、自然検索結果にも1位で表示されていたページが、1ページ目表示から外されてしまったことが原因だ。

検索結果画面の「乱雑」を整理するというGoogleの考え方自体はよいものである。しかし、多くのブランドが1ページ目表示を獲得できるという結果にはならないだろう。強調スニペットに採用されたURLが再度表示されることも、他のページにも表示されることもなくなったということだ。

このアップデートにおける唯一の希望は、強調スニペットに採用されているキーワードの10位以内に2つ目のURLが表示されると報告しているSEO担当者が何人かいることだ。

つまり、2つのURLが検索結果に表示される可能性はまだあるということだ。

強調スニペットに採用されているキーワードとページのパフォーマンスに注目することが大事だ。

トラフィックの下落が大きい場合は、nosnippet tagを使用し、強調スニペットに採用されることを防ぐのも1つの手段となる。しかし、その後、自然検索結果に表示される順位が、以前と同じ順位となる保証はない。

「強調スニペットの黙示録」について、さらに大きなニュースだ。画面右側に表示されるスニペットは1ヶ月以内にメインコラムに統合される。もし、この強調スニペットに採用されている場合は、(特にデスクトップからの)流入が一時的に大きく減少しているだろう。しかし、その一部はすぐに戻ってくるはずだ。

AJ・コーン氏(Blond Five Year Old社 オーナー)

January 2020 Core Algorithm Update

January 2020 Core Algorithm Updateは、クエリのインテントにより合致したコンテンツを表示させるという、Googleが続けてきたパターンを追随するものだ。

自然言語の理解の進化は、5~9個の単語からなるクエリにさえも、Googleが関連した結果を表示できるようになることを意味している。加えて、該当のコンテンツを含む権威性の高いカテゴリページよりも、トピックに正確に合致したドキュメントが好まれる傾向が増えている。

ロングテールに合致したサイトが勝者であり、17回のスクロールを要するような”ガイドページ”の戦略を採用しているサイトは、トラフィックを失っている。ユーザーがどのように検索しているか(クエリ・シンタックス)を理解し、正確性を伴い、検索者の意図を満たす優れたフォーマットのコンテンツを作成することが、私が与えられる最高のアドバイスだ。

思考をシンプルにし、パンダ・アップデートのことは忘れ、ユーザーの時間を大事にしよう。検索での成功は、ますます、マルチ・セッションのアプローチに依存するようになっている。

強調スニペットのアップデート

強調スニペットの変更は、想定されていたクリック数に大きな影響を与える可能性がある。現時点では、どのくらいの変化になるかを判断するには時期が早すぎる。また、自然検索結果からの除外は、そのWebサイトが何位に表示されているかで大きく異なるだろう。

1位の場合はどうだろうか。髪を切った場合で考えてみよう。「おお、随分と変わったね」といったところだろうか。4位の場合はどうだろうか。髪を切ってはみたが、大きな変化はないため、誰も気が付かないかもしれない。

しかし、私は、強調スニペットへの最適化を中止すべきではないと考えている。検索結果の1番上に表示される強調スニペットからのトラフィックは、通常とても多いものだ。

以前ほどのクリック数は見込めないかもしれないが、競合サイトが強調スニペットに表示されるよりはマシなはずだ。もちろん、特定のバーティカル領域やクエリにおける注意事項は発生する。しかし、競合サイトが強調スニペットへの戦略を諦めようとした場合、私は非常に嬉しく思うだろう。

考えてみよう。もし、強調スニペットの重複排除が検索結果の乱雑さを軽減し、それがユーザーのためになるのであれば、同じことが広告と自然検索結果においても言えるのではないだろうか。

アレイダ・ソリス(Orainti社 創業者兼インターナショナルSEOコンサルタント)

強調スニペットのアップデートについては、下記の項目を考慮した上で、判断すべきだと思う。

あらゆる判断を下す前に、以前(強調スニペットと”通常”の自然検索結果での表示)と以後(強調スニペットのみ)のクリック数と自然検索結果からのトラフィックを比較する。

以前と比べて悪かった場合は、強調スニペットに表示されないという選択が良いかもしれない。また、強調スニペットに表示されなくなった後、自然検索結果のどの順位に表示されるかを確認することも重要だと考える。

アップデート以前の順位はSEMrushを使用して確認できる。もしくは、ケビン・リチャード氏によるこの素敵なツールも使用可能だ。

強調スニペットに表示されるかされないかで、予想される順位からのCTRが有益であるかどうか、確認することができる。

こうした確認を行った後、強調スニペットに採用されず、通常の自然検索結果に表示されたほうがよい(もしくは、そのテストを行いたい)と判断した場合は、小さなグループで、Googleが定める方法でmax-snippetタグを使用し、確認することを勧める。

これにより、自然検索結果での表示を維持しながら、強調スニペットに採用されることを防ぐことができる。テスト結果が好ましければ、より大きなグループにこの施策を適用し、テスト結果が好ましくなければ、施策を中止すればいい。

強調スニペットについてのアナウンスだ。同様のクエリで表示されなくなる可能性もあるため、現在強調スニペットに表示されているページのCTRはよく確認しよう。

ミッシェル・ロビンス氏(Aimclear社 プロダクト・イノベーションVP)

今月にGoogleによってアナウンスされたアップデートに対し、我々のクライアントは、検索結果のビジビリティ(可視率)という観点で、概ね安定した状態を維持している。

コアアップデート以降、自然検索結果のインプレッションが増えた事例もある。我々のクライアントには、複数の業界の医療系やECサイトがあるが、他サイトが報告するような、大きな変化は見られない。

今回のアップデートについての結論を出すことは好ましくないと感じる。それよりも、価値のあるトラフィックへコンバートするという、核となる目標に注力する時間を増やすべきだ。

アップデートの影響を受けないようにするためには、複数のトラフィックプロフィール(Googleの自然検索のみに依存しない状態)を構築することだろう。当たり前のことに思われるだろうが、マルチ・チャネル、統合されたマーケティングプラン、コンテンツへの注力、あなたのWebサイトに訪れた際にその顧客が求めることを提供すること、などが長期間の戦いにおける勝利条件となる。

Googleは、アップデートを行う度(特に、コアアップデートにおいては)検索結果の関連性を改善しようとしている。アップデートの度にあなたの心臓が強く脈打つのであれば、顧客ではなく、Googleのアルゴリズムを追いかけることに時間を費やしすぎているのだろう。

強調スニペットのアップデートについても、我々のクライアントの中では大きな変化は起きていない。また、Googleの考えも、驚くべきことではない。

Googleは、2019年6月に、検索結果の多様性についてアナウンスしている。また、概して、彼らは混雑した検索結果を整理しようと、積極的に活動している。

おそらくは、今後も検索結果に表示される様々な機能は変化し続け、よりコンテキストが重要となり、ユーザーとの関わりによって左右されるようになるだろう。

いつの時代も重要であることは、あなたが持つ全ての卵を、Googleというバスケットに置いておかないでいることだ。

アン・スマーティ(Internet Marketing Ninjas社 ブランド&コミュニティマネージャー)

強調スニペットは説明的である。

そして、検索者が必ずしも求めているものではない。強調スニペットは、即時の答えを提供するために導入されており、その答えはしばしばシンプルすぎているため、クリックを必要としないこともある。

このいずれか、もしくは両方の理由により、強調スニペットは自然検索結果よりも、クリック率は低い。今回のアップデート以降に多くの人々が報告している通りである。

しかし、それは直ちに強調スニペットへの最適化をやめるべきという事を意味しているわけではない。自然検索結果の状況を悪くしてしまうかもしれないからだ。また、私は強調スニペットの「オプトアウト」の施策にも疑問を持っている。各ケースにおけるオプトアウトが、実行の面でも測定の面でも疑わしい。

加えて、順位が3位よりも下である場合、強調スニペットに表示される方が良い(最適化を行えば十分に可能性がある)といった場合も考えられる。

この意味において、我々がすべきことを判断するにはまだ早すぎると考えている。すぐに行うべきことは下記となるだろう。

  • 強調スニペットに現在採用されているページのレビュー(ツールが役立つはずだ)
  • それらのページの自然検索からのトラフィックが減少しているかどうかの確認

検索流入が減少している場合でも、まずすべきことは、強調スニペットをオプトアウトするのではなく、タイトルを調整しより多くのクリックを得られるかどうか試してみることだ。

何らかのコール・トゥ・アクション(「ここをクリック!」や「ダウンロード!」など)を追加して、変化があるかどうかしばらく待とう。同様に、強調スニペットに採用されているコンテンツの調整を行ってもよいかもしれない。

強調スニペットはパブリッシャーにもユーザーにも価値を提供していると考えている。そのため、今すぐに拒否するものではないはずだ。

アン氏の最新の記事を確認しよう:Googleの強調スニペットの重複問題:パブリッシャーにとって、何を意味するのか?(英語)

ビル・スラウスキ氏(Go Fish Digital社 SEOリサーチ・ダイレクター)

強調スニペット関連のGoogleの最も新しい特許について、「Googleは強調スニペット用の回答を作成するために、Schemaを使用するのか?」という記事を書いている。その特許によると、Googleは質問に対する(さらに詳細な)答えや検索される情報の定義の作成のためのテキスト情報を求めているようだ。

さらに、Googleは構造化データを伴ったテキストに注目しているようであり、スキーマやテーブルからのデータを含むものが対象となるようだ。

強調スニペットを目撃した多くの人々が、そのテキスト情報のソースへの属性が提供されていない場合、その答えはパブリックなドメイン以上の情報であるとコメントしている。そして、Googleはリンクという形でソースへの属性を提供している。

Googleは強調スニペットのソースを、検索結果の1ページ目に表示されている、権威の有るページから選んでいる。そして、検索結果の上部に表示させることで、GoogleによるQ&Aのような形を取っている。

また、Googleによる定義としても機能しており、自然検索結果の上部に表示される追加情報としての歴史も長いことから、0位に表示される検索結果として認識されている。

アナウンスメント

昨日、ダニー・サリバン氏からのアナウンスがあった。Googleが強調スニペットの扱いを変更するという内容だ。(明らかに検索結果の1ページ目から選ばれている)スニペットのソースを自然検索結果の上部に移動させ、テキスト情報をリンクと共に表示させる。

強調スニペットに選ばれたページが、検索結果の1ページ目に再度表示されることはない。

バグであるようにも思われるが、検索結果の上部に強調スニペットとして表示されたページは、2ページ目の上部にも表示されていることがある。我々は、2ページ目に表示されなくなるとも考えている。多くの質問がダニー・サリバン氏の元に届き、それらに対する回答もされている。

「強調スニペットとの重複」として整理されたURLは検索結果の2ページ目に表示されていることに気がついた方もいるようだ。

しかし、その状況は保証されたものではなく、そう設計されたものでなく、ずっとその状態が続くとも限らない。重複の整理は、対象のURLを2ページ目に意図的に移動させる趣旨のものではない。

人々の間で議論されている内容

トラフィックの減少を危惧している人々もおり、彼らは、通常の検索結果で表示されるよりも、強調スニペットから得られるクリック数は少ないと考えているようだ。

強調スニペットに表示される画像について尋ねている人もいる。テキストとリンクが表示されているページとは別のページからの画像となっている場合だ。「画像が強調スニペットに採用された場合にも、1ページ目に表示されることはなくなってしまうのか」という点について興味があるようだ。

実際は、画像のみが強調スニペットに採用されている場合、1ページ目に表示されなくなることはない。

”Top results”などの特殊な場合は、自然検索結果の1ページ目に引き続き表示されていることに気がついた人々もいる。

強調スニペットと自然検索結果の両方に表示されていたページの場合、仮に1ページ目の強調スニペットから除外された場合でも、2ページ目には表示され続けると考えている。

今回の変更に対するGoogleの回答の1つに、検索結果の1ページ目の表示から除外されたとしても、検索結果の最上部に表示されることになり、それは多くのSEO担当者が望む状況だろう。私個人、また同様の関心をTwitterでも見かけるが、クリック数の減少がどうなるかについて興味がある。

今回の変更は、検索結果の「整理整頓」を目的としたものである。近藤麻理恵氏が、自身の保有物を整理し、喜ばしい状況を保ち続けようと唱えているように。

強調スニペットに採用された場合、検索結果の1ページ目に再び表示されることはない。今回の変更は検索結果を整理することになり、ユーザーが関連する情報へ、より簡単にたどり着けるようになるものだ。強調スニペットは、自然検索結果の一部としてみなされるようになる。

今回の変更も、Googleが以前より求めている、多用な検索結果の提供という試みの線上にある。

今回の変更は、ローカルの検索結果を優遇し、自然検索結果を除去することで、ローカル検索結果の上位と自然検索結果を統合するというかつての取り組みに似ている。それについては、「Googleは、ローカルと自然検索の結果を統合することにより、どのようにして検索結果の多様性を作ろとしているのか?」という記事を書いている。こうした統合がかつても行われてるが、長い間続かないこともあった。

強調スニペットに採用された場合、1ページ目に表示されなくなるという今回の変更をGoogleがロールバックすることは無いように思える。

ドーン・アンダーソン氏 BeBertey社 マネージング・ダイレクター

今回の変更に関して全てを知っていたといえば嘘になる。

しかし、少数のキーワードに注力するのではなく、全体的なアプローチであるため、私の戦略はアルゴリズムの変更を重視しているものではないと言うことができる。

今回の強調スニペットの変更は、ユーザー体験の向上を目的としている変更であることは疑いがない。そして、リアルなユーザーのフィードバックに基づいているものだろう。

強調スニペットに採用され、0位を獲得し、また、自然検索結果の10本の青いリンクの1位に表示されていたブランドからは悲観的な声が生まれれるだろうが、答えを探しているユーザーの体験としては、必ずしも合致はしない。

さらに、特に一般ワードにおいては、検索結果の多様性は重要である。検索結果画面の領域を「保有」することは、どのブランドでも約束されたものではない。

私のアドバイスは、「あなたのオーディエンスが求めている情報を特定し、それらの情報に合致するメディアの形式を複数考え、ユーザーを優遇し、個々のページにも注力しながらプロジェクト全体の改善を試みる」といったものだ。

検索意図のニュアンスの差異へ、複数のページで対応しよう(強調スニペットに採用されながらも、別のURLで1ページ目に表示される可能性が考えられるからである)。

あなたの戦略がSEOにおける勝利を導くことが明らかにならない限り、アルゴリズムアップデートの分析に心血を注ぐことはやめよう。

大規模なコアアップデートでは、YMYLのトピックが強化されるため、そのトピックについてあなたがしっかりと語れるだけの品質があるかどうか、また、いくつかのローカル検索において、十分な品質があるかどうかについては着目しよう。

新しいファビコン

モバイルとデスクトップでの新しいファビコンについては、広告がより自然検索に見えるようになったと感じている。

あるクライアントは、彼らのブランド名での検索で順位が4つ下がったと、数日前にメールで連絡をくれた。私が確認したところ、順位は全く下がってなかった。そのクライアントのブランド名で入札している3つの他サイトの下に表示されていたのだ。

彼らは、それらが広告であると認識していなかったのだ(連絡をくれたクライアントはECサイトのマネージャーである)。

通常のユーザーであれば、広告と自然検索の区別がつかないのではないかと推測する。しかし、時間がたつにつれ、彼らも広告として認識するようになり、以前と同様に広告をスキップするようになるのではと考えている。

協力してくれた全ての方々に感謝する

この記事で紹介したエキスパート達の考えは、業界全体の大きな助けとなるはずだ。

読者に対して述べたいことは、この記事で紹介したエキスパート達は、最新のGoogleのアップデートやSEOをキャッチアップするために、ぜひフォローしていただきたい人達であるということだ。

TwitterとLinkedInへのリンクも記載しているので、彼らの発言をキャッチアップできるはずだ。彼らは皆忙しい日々を過ごしているだろうが、今回の記事に協力してくれたことに、大きく感謝したい。

最後に、ツイートを1つ紹介したい。下記の一連のツイートを確認いただければ、より多くの情報を得られるだろう。

今回の変更による、Search Consoleのレポートの変化はない。我々は、最上位に表示されているURLの順位を計測している。

強調スニペットはすでにその中に含まれていたため、それより下位に表示されているURLはもともと対象外となる。

この記事は、SEMrushに掲載された「Google Featured Snippet and Core Updates in January 2020: Expert Roundup」を翻訳した内容です。
コアアップデートはもちろんそうですが、強調スニペットの変更については、多くのSEO担当者の興味を引きつけたと思います。

検索ユーザー全体のためと考えれば納得できますが、Web担当者としては、自サイトへの流入は気になるところではあります。記事内でも触れられていますが、まだ結論を出すには、時期尚早かもしれません。

まずはしっかりとデータを集め、なるべく正確に捉え、適切な判断を下していきましょう。

なお、今回の記事の翻訳元であるSEMrushは弊社でも導入しており、日々活用しています。
キーワードの順位計測やレポーティングなど、幅広い用途に対応していますので、ぜひ導入を検討されてみてはいかがでしょうか。

SEMrush公式サイト
SEMrush導入企業インタビュー|アイオイクス株式会社

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たった1記事で月間5万PVも実現可能!ビッグワードで1位表示を達成し大量のトラフィックを獲得するためのWEBライティング実践講座

こんにちは、バズ部のセミナー講師の山本です。 ・ビッグワードで1位を獲得する記事の書き方を知りたい ・ビッグワードで1位を獲得した記事がどのような思考のプロセスで書かれたのか知りたい ・オウンドメディアの運営を任されたけ […]

検索を活用したニュース記事に関するおすすめの方法

状況が刻々と変化する大規模な公開イベントでは、情報を最新に保つことが重要です。このガイドでは、ニュース メディアが豊富なデータを盛り込んだ魅力的なエクスペリエンスをユーザーに提供するために使用できるツールをいくつかご紹介します。

Article 構造化データを AMP ページに追加する

ニュース、ブログ、スポーツ記事の AMP ページに Article 構造化データを追加すると、コンテンツを Google の検索結果でさらに際立たせることができます。また、拡張機能を使用することで、記事をトップニュース カルーセル、ホスト カルーセル、映像ニュースに表示させることもできます。記事のマークアップ方法についてご覧ください。

リッチリザルト テストツールを使用することで、AMP 記事のマークアップのテストと検証が行えます。リッチリザルト テストツールにページの URL かコード スニペットを入力すると、ページ内の AMP 記事、その他のリッチリザルト タイプ、および AMP 記事のエラーや提案が表示されます。また、テスト履歴の保存とテスト結果の共有も可能です。

また、記事の公開日を指定することをおすすめします。これは公開日情報がユーザーにとって有用とみなされた場合に Google の検索結果に表示されるようにするためです。

ライブ ストリーミング動画コンテンツをマークアップする


イベント中に動画をライブ ストリーミングする場合、BroadcastEvent動画にマークアップすると、ライブバッジをその動画に付けることができます。


ライブ ストリーミング動画コンテンツがタイミング良くクロールされ、インデックスに登録されるように、Indexing API を使用することを強くおすすめします。サイト所有者は Indexing API を使用することで、ページの追加や削除を Google に直接通知できます。これにより、Google はそのページに対してフレッシュ クロールをスケジュール設定でき、コンテンツ更新時により関連性の高いユーザー トラフィックを獲得できるようになります。ライブ ストリーミング動画など、掲載期限が短いページが多いウェブサイトの場合、Indexing API を使用することで検索結果に表示されるコンテンツを最新の状態に保つことができます。Indexing API のスタートガイドをご覧ください。

AMP ページ向け: キャッシュの更新と AMP コンポーネントの活用


以下の手順を実行することで、新しいニュースが飛び込んできたのと同時に最新の AMP コンテンツを公開できます。

キャッシュを更新する

コンテンツのキャッシュ後、ユーザーが AMP ページをクリックすると、次にアクセスするユーザーに最新のコンテンツを提供するために、Google AMP Cache によって自動的に最新コンテンツがリクエストされます。ただし、元のドメインでコンテンツが更新されたときに強制的にキャッシュされたコンテンツを更新したい場合は、Google AMP Cache に更新リクエストを送信できます。この方法は、ニュース イベントに応じてページを更新したい場合に便利です。

ニュース関連の AMP コンポーネントを活用する

  • <amp-live-list>: 記事にライブ コンテンツを追加し、ソース ドキュメントに基づいてコンテンツを更新できます。バックエンドで追加のサービスを設定することなく、コンテンツの再読み込みを簡単に実現したい場合に最適です。<amp-live-list> の実装方法についてご覧ください。
  • <amp-script>: AMP ページ内で独自の JavaScript を実行できます。この柔軟性により、パソコン用ページまたは AMP 以外のモバイル用ページで公開しているあらゆるコンテンツを AMP ページで公開できます。<amp-script> は Websocket やインタラクティブ SVG などをサポートしています。これにより、選挙速報マップ、リアルタイム グラフ、投票速報など、さまざまなコンテンツを盛り込んだ魅力的なニュースページを作成できます。また新しい試みとして、AMP チームでは積極的にフィードバックを募集しています。ご紹介した方法がお客様のユースケースで機能しない場合は、こちらまでお知らせください。
ご質問がある場合は、フォーラムまたは Twitter からお問い合わせください。

Posted by Patrick Kettner and Naina Raisinghani, AMP team

SEOニュース抜粋版(2020年1~2月)

SEOに関して起こったニュースをまとめてお送りするSEOニュースのコーナーです。

こちらでは、メールマガジンやeBookとして展開している「SEOニュース最新動向レポート(2020年1月~2月)」を抜粋してお届けしています。

無数にあるSEOニュースのうち、事業にインパクトのありうるものを選んだフルバージョンをご覧になりたい方は、ぜひこちらからご登録下さい。

 

1.検索結果1ページ目の同一ページ二重掲載廃止

概要

1月24日のTwitterでGoogleは、検索結果1ページ目に表示される強調スニペットと通常検索結果の両方で、同一ページを二重掲載する仕様を廃止したことを発表しました。

しかし、Google検索の強調スニペットに採用されたページが、同じGoogleの検索エンジンを利用するYahoo! JAPANの通常検索結果で表示されず、検索結果自体から消えるという事態が一時的に発生。

現在は、Google検索の強調スニペットに採用されたページは、Yahoo! JAPANの通常検索結果で1位に表示されるよう落ち着いています。 

【参考】
Google、強調スニペットと通常検索結果の同一URLの重複掲載を廃止。ただし検索結果1ページ目に限る
強調スニペットと通常検索の重複解消の余波、ヤフーからの検索トラフィックがゼロになる
ヤフー検索で消滅していた強調スニペットが通常の検索結果として復活する

ナイルのひとこと

Googleは検索結果の多様性を重視しており、今回の変更はユーザーのことを考えた妥当な改善のように思えます。
強調スニペットに採用される検索クエリが多いサイトを運営している場合は、今回の変更による影響をアクセス解析ツールで確認することをオススメします。

画像2

強調スニペットがSEO成功とは限らなくなる?グーグルが検索結果1ページ目の表示を変更 より引用

2.data-vocabulary.orgのサポート終了予定

概要

1月21日の公式ブログでGoogleは、リッチリザルトのためのボキャブラリーとして古くから使用されていた、data-vocabulary.orgのサポートを終了予定と発表しました。

4月6日より、data-vocabulary.orgでマークアップされた情報は、検索結果の特殊表示であるリッチリザルトで対象外となります。

Google・Yahoo!・Bingで共通の仕様を提供するschema.orgの人気の高まりに伴い、schema.orgの開発に集中したいという意図があります。

【参考】Sunsetting support for data-vocabulary(リンク先は英語)

ナイルのひとこと

schema.orgでは、JSON-LD・Microdata・RDFaの3つの構文をサポートしています。
data-vocabulary.orgでマークアップしているサイトは、3月末までにschema.orgのマークアップに変更していきましょう。

画像3

※Sunsetting support for data-vocabulary より引用

3.ファッションアイテムに関するモバイル検索結果刷新(アメリカ)

概要

1月15日の公式ブログで米Googleは、ファッションアイテムに関するモバイルの検索結果を刷新したことを発表しました。

具体的には、Web上のECサイトから人気商品をリスト化し、性別・スタイル・サイズなどの項目で絞り込んだり、複数の関連画像を閲覧できる機能が実装されました。

商品詳細を知りたい or 購入したい場合は、対象のECサイトに簡単にアクセスできます。

【参考】A new way to find clothes, shoes and more on Search

ナイルのひとこと

今後、より多くの検索クエリ・カテゴリ・商品・デバイスに拡大される予定です。
商品を検索結果に表示するには、Merchant Centerへの登録や商品の構造化データの実装が必要です。
ECサイトを運営している場合は、Merchant Centerへの登録や商品の構造化データの実装で、日本での導入に備えてみてはいかがでしょうか?

画像4

A new way to find clothes, shoes and more on Search より引用

 

eBookの「SEOニュース最新動向レポート(2020年1月~2月)」では、他にも5件のニュースを合わせて、見やすい形で配信しています。ご興味のある方はぜひご一読下さい。

 

SEOニュース抜粋版(2020年1~2月)ナイル株式会社 - SEO HACKSで公開された投稿です。

Googleの強調スニペットへの変更は、検索流入にどう影響するか【調査データ】

2020年1月に「強調スニペットに表示されたページは、1ページ目の自然検索結果に並ばなくなる」といったアップデートが行われました。

強調スニペットと自然検索結果のいわゆる両取りができなくなったわけですが、サイトへの流入数の影響が気になるところです。

今回はそのアップデートの影響を調査した記事となります。短い記事ですが、概要と結果を確認するのに適した記事といえるでしょう。

seoClarityの新しい調査では、1/22にGoogleが取り上げた強調スニペットのアップデートによる自然検索への影響を取り上げている。

1/22に、Googleは検索結果の1ページ目において、重要なアップデートを行った。

このアップデートによって、強調スニペットの位置にあるページは、1ページ目に再度表示されることがなくなった。

以前は、あるページが強調スニペットに表示されている場合でも、検索結果の1ページ目に再度表示されることが多々あった。多くのページでは、検索結果における1番目(強調スニペット)と2番目(自然検索の1位)に表示されていた。

seoClarityのデータによると、今回のGoogleのアップデート前においては、強調スニペットと1位の両方を獲得していたのは全体の28%であったとのことだ。

以下の図は、1/22に強調スニペットに表示されていた250,000個以内のキーワードのランキング位置を示したものである。

study-data-of-snippet-update

Googleが検索結果の1ページ目における重複を排除したことから、SEO担当者とサイトの運営者は、結果として検索流入が減少するのかどうかが気になっていることだろう。

このような懸念に対処するために、seoClarityは、1/10から1/23の14日間で、強調スニペットに表示されて続けていたURLの流入数の状況を調査した。結果は以下のとおりである。

強調スニペットへのアップデート後、対象となったページへの検索流入はどう変化したのか

結論を言うと、SEO担当者とサイト運営者にとって、安心できる結果となった。

seoClarityのプロダクトマーケティング及びトレーニング担当兼副社長であるマーク・トラファゲンは、Search Engine Journalに次のように語った。

複数の業界において、強調スニペットに表示されていたURLへの流入状況を分析したところ、アップデートの前後で、自然検索流入の増減に統計的な有意差は見られなかった。

一部の業界では、わずかな流入数の変動が検出されたことは注目すべきだが、この現象はアップデートに関係なく、日別の変動によるものだろう。

  • 自動車産業(Knowクエリ):1/22から1/23にかけて、流入数が10%増加した
  • 自動車産業(Buyクエリ等):1/22から1/23にかけて、流入数が15%減少した。
  • 金融業界(Knowクエリ):1/22から1/23にかけて、流入数が4%増加した。

繰り返すが、これらはアップデート直後における変化の状況である。

アップデートによる大きな影響がないことはサイト運営者にとって喜ばしいことだが、今後数か月にわたって重要でないかどうかを確認することも考慮して良いだろう。

この記事は、Search Engine Journalに掲載された「Google’s Featured Snippet Changes & Impact on Organic Traffic [STUDY]」を翻訳した内容です。

アップデートの前後で、特に大きな影響はないとのことでした。

ただ、最後に触れられていましたが、これはあくまでもアップデート直後の分析データです。

今後もユーザー行動が変化したり、検索結果画面の変動が繰り返されたりするといった可能性は高いでしょう。

SEOに取り組む上では、こういった変動リスクも考慮に入れなければなりません。SEOに取り組みつつ、チャネルの分散化も意識すべき必要があります。

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投稿 Googleの強調スニペットへの変更は、検索流入にどう影響するか【調査データ】SEO Japan|アイオイクスのSEO・CV改善・Webサイト集客情報ブログ に最初に表示されました。

ナイル工務店(架空)を立ち上げ、Googleマイビジネス設定について解説します

最近は弊社のお客様にGoogleマイビジネスのご提案をさせていただくことや、実装支援をすることが増えてきました。

そこでこの記事ではオーナー登録はしたものの、まったく運用ができていない、という方向けに、まずは何をすればいいか?を伝えます。

前提:まずはオーナー登録から!

今回はお客様の中でも特に多い「オーナー登録は済んでいるけど、まったく更新も設定もしていない店舗・企業」を対象にしています。

よって、オーナー登録がお済みでない場合はそちらを済ませていただいてから、この記事で解説する作業などを行ってください。

オーナー登録の有無を確認する方法

ご自身の店舗名を検索し、検索結果上に店舗名が出てきた場合に「このビジネスのオーナーですか」という文言が残っていたら、まだ登録が済んでいません。

▼とんちゃんという、筆者がよくいくチェーンの韓国料理店。オーナー登録を手伝ってさしあげたいです。

Googleマイビジネスアカウントのオーナー登録

もし「このビジネスのオーナーですか?」がでてこなければ、
すでにオーナー確認が取れているので、Googleマイビジネスにログインしていただいて、以下の設定を進めていきましょう!

参考:ビジネスのオーナー確認 – Google マイビジネス ヘルプ

 

登録だけして更新しないのはとてももったいないツールです。
一方で「何をどう更新したらいいか分からない」との声もいただきますので、そちらを解説します!

Googleマイビジネス、ローカル検索とはなにか

最初に簡単にGoogleマイビジネスとはなにかを解説します。

Googleマイビジネスとは無料で店舗の基本情報、地図、写真、口コミなどを掲載できるGoogleのツールです。 

Googleで「魚料理 五反田」と検索すると、以下のような検索結果になります。(2020年1月4日現在)

 

▼スマートフォン版

SP版ローカル検索検索結果

 

▼PC版

PC版ローカル検索結果

 

この検索結果に見えているものが「Googleマイビジネスで登録したローカル情報」です。

もう少し他の事例を紹介します。

「だいぜん 五反田」と調べてみます。

だいぜんは五反田にある魚料理がおいしい居酒屋さんです。

▼スマートフォン版

だいぜん SP版

 

▼PC版

だいぜん PC版

このようにして、お店の情報(ローカル情報)を検索結果に出すことができます。

ローカル情報を登録しよう!

ナイル工務店を立ち上げました

さて、ここからはリフォーム業を営むナイル工務店を立ち上げた想定で、Googleマイビジネスにローカル情報(=お店の情報)を登録していきます。(架空です)

冒頭に記載の通り既にオーナー登録が済んでいる想定で進めていきます。

 

基本情報を登録!

まずは社名、住所、電話番号、営業時間などが実際の内容と一致しているかを確認してください。

Googleマイビジネスに記載のある住所と、自社のHPにある住所が同じかどうかは必ず確認してください。

違っていると、住所を調べたお客様が混乱してしまいます。

 

住所の変更は、Googleマイビジネスログイン後、

左列の①情報をクリックし、

中央部の②ピンのアイコンが立っている項目の鉛筆マークを押してください。

すると、編集画面になるので、正しい住所を入力すればOKです!

 

Googleマイビジネス 基本情報登録①Googleマイビジネス 基本情報登録②

営業時間などの設定は「基本情報」で登録後は基本的には更新不要です。祝日などで変更がある場合は、更新するか、これから説明する「投稿」機能の「最新情報投稿」で営業時間の変更をお知らせしてください。

超重要!投稿を使って集客しよう!

Googleマイビジネスの機能でおすすめしたいのは、日頃の投稿です。
投稿機能で、イベント、クーポン、最新のお知らせをGoogleマイビジネス上に表示することができます。

早速ですがナイル工務店はみなさまの応援のおかげで、設立1周年を迎えました(架空)。
そこで、1周年記念イベント・セールを開催することにします!

イベント(セールなど)を宣伝しよう

「投稿」から「イベントを追加」を選択しましょう。

Googleマイビジネス イベント投稿①

以下のような画面がでてくるので、イベントタイトル、開始日、終了日を記入します。

Googleマイビジネス イベント投稿②

以下のようにイベントtitleの下の「時間を追加」を選択すると、イベントの開始日や終了日だけではなく、時間まで指定できます。

時間限定セールも正しくお知らせできるんです。

Googleマイビジネス イベント投稿③

写真を設定していなくても、イベント名、イベント開催日さえかいておけば、イベントは公開できます。

公開するのが不安なときは、公開ボタンの横のプレビューで、どんなイベントが公開されるか確認できます!

Googleマイビジネス イベント投稿④

「イベントのタイトル」と「イベントの日付」だけ入れて作った、セールのお知らせをプレビューしてみましょう!

▼「イベントのタイトル」と「イベントの日付」だけ入れて作ったイベントのプレビュー

Googleマイビジネス イベント投稿⑤

こちらは省略可能ですが、イベント詳細も追加することができます。

▼一番下にイベント詳細を選択できるボタンがある

Googleマイビジネス イベント投稿⑥

「詳細を追加(省略可)」をクリックすれば以下のように詳細を書けるようになります。

Googleマイビジネス イベント投稿⑦

 

イベントの詳細の下には「予約」などのボタン設置ができる機能が表示されます。

Googleマイビジネス イベント投稿⑧

ボタンの追加をクリックすると、電話番号や問い合わせぺージへのURLのボタンを設置できるようになります。

▼「ボタンの追加」をクリックしたら、ボタンの種類を「電話番号」「予約」などから選べる

Googleマイビジネス イベント投稿⑨

写真、イベントタイトル、イベント日程、詳細を設定して作ったイベントがこちらです。

Googleマイビジネス イベント投稿⑩

所要時間15分ほどでセールのお知らせができました!

今回は一番下の「ボタンの追加」項目で「詳細」を選んだので、「詳細ボタン」が設置されています。これで自社のHPの詳細ページにユーザーは飛ぶことができます。

Googleマイビジネス イベント投稿⑪

クーポンを作る

さて、今日は森泉さんとヒロミさんというDIYタレントが民間放送に出演するようです。DIY関連のお買い物のニーズも増えるかもしれません。ナイル工務店では近年のDIYブームを察知して、リフォーム業だけではなくDIY関連商品も取り扱っています。(架空です)

このタイミングを察知したオーナーは初回限定クーポンを作ることにしました。

左列の①投稿をクリック。
その後中央部の②特典を追加をクリック

 

Googleマイビジネス クーポン投稿①

 

そうすると以下の画面がでてきます。

Googleマイビジネス クーポン投稿②

イベントの作成同様、1番~6番まで追加していきましょう!

 

クーポン詳細を追加したい場合は6番の「詳細を追加(省略可)」を押すと、以下のように詳細の入力欄が現れます。これによりクーポンコードをつくることができますGoogleマイビジネス クーポン投稿③

クーポンは「クーポン名(特典のタイトル)」、「クーポン利用可能日時」を設定すれば公開は可能です!

「今回は、クーポン名(特典のタイトル)」、「クーポン利用可能日時」、「詳細」、「クーポンコード」を設定してみました。

便利なのはクーポンコードをご自身で自由に指定できることです!
お店やお客様にとって意味のある文字列や数列にすると楽しいかもしれません。
また管理のことを考えて、番号分けするのもおすすめです。(クーポンを配布した期間が一目でわかるように、日付を入れるなど)

▼作ったクーポン

Googleマイビジネス クーポン投稿④

マクドナルドのクーポンのイメージで、店頭来店時に見せてもらえればクーポンを適用するイメージで、ナイル工務店(架空)のクーポンを作ってみました。

最新情報を投稿する

新しい商品の追加、メニューの発表、店舗移転など、最新情報を発表できるのが「最新情報」の投稿です。

写真と簡単な一言で最新情報を投稿できます。

▼「最新情報」を投稿すると、ローカル情報のタブに「最新情報」のタブが追加される

Googleマイビジネス 最新情報投稿①

▼最新情報の投稿内容 下に「予約」ボタンも設置できる!

Googleマイビジネス 最新情報投稿②

最新情報はテキストだけで気軽に投稿できるので、イベントやクーポンを予定していない方はまず、最新情報からやってみるのがいいかもしれません!

▼テキストだけの最新情報の場合の見え方

Googleマイビジネス 最新情報投稿③

取り扱い商品を登録!

ナイル工務店はリフォーム会社です。よって、リフォーム相談がサービスの1つにあります。

多くのリフォーム会社が営業マンによる無料相談を実施していますが、ナイル工務店は専門家による相談会を有料で行うことで、顧客満足度を高め、満足していただいたお客様からだけリフォームの発注を受けています。(架空です)

ナイル工務店のこだわりが詰まった「リフォーム相談」というサービス紹介を登録します。

商品の登録方法

左列の①商品を選択し、

中央部の②使ってみる を押してください。

Googleマイビジネス 商品登録①

 

 

すると以下のような画面が現れます。

 

Googleマイビジネス 商品登録②

さあ、登録まで9ステップです!

・・・・多く見えますが、操作は非常に簡単で、慣れれば10分もせずに登録できます。

上記の画像に対応する番号順に解説していきます。

商品の画像や、イメージ画像を設定します。サイズは250ピクセル×250ピクセルです

商品名やサービス名を記載します。

ナイル工務店は、リフォーム会社なので、リフォーム相談サービスを作成します。

カテゴリを選択します。まだカテゴリを設定していない場合、「新しいカテゴリを作成」という選択肢が出ているので、④番に進んでカテゴリをいれましょう

カテゴリを設定します。ダイニングテーブル、ヘッドフォンなど、商品をまとめた種類を入れるイメージです。

価格が固定価格なのか、幅があるのかを選択します。

画像は「固定価格」にしていますが、「価格帯」を選択すると、最低価格~最高価格まで、その商品やサービスの価格帯を設定できます。

⑤番に合わせて金額を設定します。「固定価格」の場合は、その金額を、「価格帯」を⑤番で選んだ場合は最低金額と、最高金額を入力します

商品説明を記載します

もし詳細ページが自社HPにある場合は、詳細ボタンを設定します。

詳細を選択し、URLを貼り付ければOKです。

完了をします

これで商品の設定が終わりました!保存すると、ユーザーが見る画面にはこんな感じで表示されます。

▼五反田のおいしい焼き鳥屋さん

「商品」を登録したのでタブに「商品」が追加されている

Googleマイビジネス 商品・メニュー表示①

「商品」を登録すれば、商品タブが表示され、「メニュー」を登録すればメニュータブが表示されます。

Googleマイビジネス 商品・メニュー表示②

Googleマイビジネス 商品・メニュー表示③

※「商品」や「メニュー」が追加できるかどうかは、ビジネスカテゴリによって変わります。

ビジネスカテゴリは基本情報(Googleマイビジネス管理画面⇒左側の一覧の「情報」)から編集できます。

そのため自社に合ったビジネスカテゴリを選択し、投稿をしてください。

最後に

Googleマイビジネスは最初のオーナー登録は少し時間がかかりますが、登録さえ済めばあとは簡単に更新することができます。

Googleマイビジネスで上位表示される要素として、明言されているものは、

 

  • 検索地点からの距離
  • 情報の正確性
  • 口コミ
  • 写真
  • 知名度

 挙げられます。

参考:https://support.google.com/business/answer/7091?hl=ja

 

情報の正確性に関しては自分たちでコントロールできますよね。

また知名度が今はなくても、ユーザーの検索地点から店舗までの距離が有名店よりも近く、情報の正確性や写真の更新、口コミへの返信がきちんとされていれば、有名店より上位に表示できる可能性があります。

 

Googleマイビジネスは小規模店舗のオーナーの強い味方です。

初回は操作にてこずるかもしれないので、2時間くらい作業時間を確保して、Googleマイビジネスを触ってみてください!

 

ナイル工務店(架空)を立ち上げ、Googleマイビジネス設定について解説しますナイル株式会社 - SEO HACKSで公開された投稿です。

Search Console の新しい削除レポート

Search Console では、新しいバージョンの削除レポートの提供を開始いたします。これにより、サイトの所有者は、Google 検索結果からページを一時的に非表示にできます。新しいレポートでは、Google の他の一般公開ツールで報告されたお客様のサイトのページに関する情報も提供されます。

Google にページを報告する、または Google から情報を削除するためのツールは、複数ご用意しております。本記事では、新しい Search Console レポートの一部である 3 つのツール(一時的な削除、古いコンテンツ、セーフサーチ フィルタリング リクエスト)について重点的に説明します。

一時的な削除

一時的な削除リクエストでは、Google 検索結果からお客様のサイトの特定のコンテンツを削除できます。たとえば、Google 検索からできるだけ早く削除する必要がある URL がある場合にはこのツールを使用します。リクエストが承認されると約 6 か月間ページが削除されるので、その間に恒久的な解決策を講じることができます。リクエストには次の 2 種類があります。
  • URL の一時的な削除は、Google 検索結果から対象の URL を削除し、そのページのキャッシュ コピーを消去します。
  • キャッシュ URL の消去は、キャッシュされたページを消去し、ページ説明のスニペットはページが再クロールされるまで検索結果から消去されます。



古いコンテンツ

古いコンテンツのセクションでは、一般公開されている古いコンテンツの削除ツールを通じて提出された削除リクエストに関する情報を確認できます。このツールは、現在はページに表示されていない情報が表示されている検索結果を更新するために、サイト所有者だけでなく誰でも利用できるツールです。


セーフサーチ フィルタリング

Search Console のセーフサーチ フィルタリングのセクションでは、セーフサーチ提案ツールを通じて Google ユーザーによってアダルト コンテンツと報告されたお客様のサイトのページの履歴を表示します。このツールで送信された URL は Google によって審査され、該当のコンテンツをセーフサーチの検索結果から除外するべきであると判断された場合、それらの URL はアダルト コンテンツとしてタグ付けされます。



今回の記事で新しいレポートについてご理解いただき、有効にご活用いただければ幸いです。ご不明な点やご質問、フィードバックがありましたら、フォーラムまたは Twitter からお気軽にお問い合わせください。

Posted by Tali Pruss, Search Console Software Engineer

価値のあるリンクを惹きつける、インタラクティブなコンテンツ5種類

SEOにおいて被リンクは今でも重要な要素であり、可能な限りの構築を目指したいところです。

しかし、以前と違い人工リンクや相互リンクは無価値となったため、自然に構築されるリンクが求められています。

その手段として、「良いコンテンツを公開すれば、質の高いリンクが集まる」という考えがありますが、ハードルは常に高いです。

そんな「リンク施策としてのコンテンツマーケティング」を「インタラクティブなコンテンツ」に限定したSearch Engine Journalの記事を紹介します。コンテンツマーケティングのアイデアとして参考になれば幸いです。


リンクビルディングの手法で優位に立ちたいのであれば、競合サイトが構築できない、もしくは、彼らが同じ手法を使うことが困難な手法を作り出す必要がある。

つまり、「他者とは異なることをする」ということだ。

ゲスト投稿やリソースとなるコンテンツの作成などでは、競合サイト以上の戦略とは言えない。また、ニュースジャックのような高価値を生むPR戦略も、その機会を待たなければならないのであれば、効果を予測することは困難である。

十分な量の優れたリンクを獲得できる戦術の1つが、コンテンツマーケティング、もしくは、デジタルPRである。

考え方はとてもシンプルだ。

「優れたコンテンツを作成し、正しい人々がそのことを知っている状態を作る」

ジャーナリスト、ブロガー、Webマスター達がリンクを張りたい(「張りたい」ということが重要だ)と思うコンテンツをあなたが用意できれば、その結果はサイトのグロースに直接貢献することだろう。

また、そうしたコンテンツは、様々な形態をとる。静的なビジュアルコンテンツからインタラクティブなコンテンツまで(インフォグラフィックは今でもリンク獲得に貢献する)。

この記事では、特に後者のインタラクティブなコンテンツを取り上げる。サイトのグロースに直接貢献する価値の高いリンクを獲得するための、実績のあるフォーマットの紹介や成功体験を共有したい。

こうしたインタラクティブなフォーマットの何がリンクを惹きつけるのか、効果的なプロモーションは何かなどを、コンテンツの作成における様々なアドバイスと共に紹介しよう。

1.ツールと計算機

ツールと計算機は、成功すれば、高品質なリンクを多く獲得する方法として最も効果的な手法と言える。

しかし、単純なアイデアであればすぐに廃れてしまい、新しい価値を提供することもない。

成功のためには、真にユニークなコンセプトでツールと計算機を構築しなければならない。

何らかのアイデアを思いついた場合、「どのような価値をユーザーに提供することができるのか(また、サイテーションのリソースとして)」を自身に問いかけよう。2回、3回と問いかけ、同様のアイデアがすでに存在していないかを確認するのだ。

簡単な例を見てみよう。

Money Saving Expertが作成した、住宅ローンの計算機を見てみよう。Ahrefsのデータによると、337のリンクをユニークなドメインから獲得している。

悪くない結果だ。利益が見込まれるキーワードにおいて、このサイトが上位に表示されていることに大きく関与しているはずだ。

非常に優れたコンテンツであるし、リンクを獲得できるのも頷ける。実践的で有用なツールとして紹介されることも多いだろう。

改善の余地はあるだろうか。おそらくない。ほぼ完璧といえる。

そのため、同様の機能を持った新しいツールを作成しても、リンクを効果的に獲得することは難しいだろう。

しかし、ここで注目を止めてはいけない。

ツールや計算機は大きな結果を生む可能性がある。ツールをローンチする際は、下記の項目を確認しよう。

  • ユニークであること
  • 価値を付与すること
  • 人々の間で話題になること
  • 廃れないこと

そのツールがどのようにしてリンクを惹きつけるのか、自身に問いかけよう。

片時も、考えを逸らすことはないように。あなたのオーディエンスは、そのツールや計算機のフォーマットに対して、何らかの価値を見出すのかどうか、考える時間を取ってみよう。

リンク獲得という観点で、成功したツールの例を紹介しよう(有益なツールで、エンターテインメントな要素を含んだツール)。

こうした例を見てみると、様々な方法でツールの作成は可能であるという気付きが得られる。シンプルだがエンターテインメントの要素があるツールから、あなたが提供する商品の核となるほど複雑なツールまで。

付加価値の提供と、今までにないツールという観点に注力しよう。

ツールや計算機の作成は、非常に大きな成果を得られる場合もある。

あなたのツールが解決することができる問題について話されているコンテンツへのアプローチを忘れてはならない。こうしたコンテンツの読者に対し、付加価値を提供しよう。

2.ゲームとクイズ

インタラクティブなコンテンツを作成する際、何らかの面白みを持たせたいだろうか。

オーディエンスからのエンゲージメントを発生させ、また、そのコンテンツを共有してくれる記事からリンクを得られるような、あなたがローンチできる楽しいゲームやクイズについてのアイデアを考える時間を作ってみよう。

ゲームとクイズの唯一の弱点は、リソース過多になりがちであるということだ。それ故、ローンチまでの時間は長くなり、求められる投資も大きくなるだろう。

おそらく、BtoBよりはBtoCに適しているだろう。ゲームとパズルは、コンテンツマーケティングに面白みという要素を追加する。

また、ソーシャル、Eメールのサインアップなどでも印象的な結果をもたらすだろう。

しかし、どこから始めたらいいのだろうか。

おすすめの方法は、オーディエンスがあなたについて知っているトピックをブレインストーミングすることだ。彼らがあなたのブランドについて想起することはなんだろうか。

ここから始めることで、「彼らの関心を得るために何をローンチすべきか」についてのアイデアやコンセプトを生むことができる。

ここでの限界は、あなたの想像力次第であるということだ。

ターゲットオーディエンス(あなたの友達、このプロジェクトに参加していない同僚、つながりのあるジャーナリストなども対象となる)への確認を、プロジェクトを本格的に開始する前に行おう。

リンク獲得という観点で優れた結果をもたらした、ゲームやパズルの例を挙げてみよう。

見込み顧客が関心を持ち、リンクを貼ってくれるような切り口に注力しよう。

多くの場合、「ブランドXがゲームYをローンチした」はパブリッシャーにとっての良い宣伝文句ではない。

しかし、そのゲームをプレイしたり、クイズに興じたりしているユーザーのデータを集めていたらどうなるかを想像してほしい。

突如として、より多くの興味を引きつける宣伝文句となるはずだ。

「40%のユーザーだけが、この確実に知っておくべき道路標識の意味を正確に把握している」という見出しは、「カーディーラーが道路標示機のクイズをローンチした」という見出しと大きく異なるだろう。

開発に入る前に、あなたが取るべき切り口について考えてみよう。バズを発生させる手助けとなる切り口を発見することができれば、より多くの価値をもたらしてくれるはずだ。

3.インタラクティブなマップ

なぜ、マップをインタラクティブにする必要があるのか。理由は単純だ。

特にモバイルにおいて、静的なマップは最も消費しにくいフォーマットのコンテンツの1つであるからだ。

マップは、国ごとに分割したデータを表示させる優れた方法である。優れたリンクの獲得の手助けとなる、実績のある効果的なコンテンツのフォーマットである。

しかし、ユーザーがズームをしたり、指の操作で周辺の地図を見たりすることを可能にしなければ、ユーザーフレンドリーのフォーマットとは言えないだろう。

そこで、マップをインタラクティブなコンテンツへと変容させれば、ズームや周辺地図の確認をユーザーが容易に行えるようになる。国ごとにホバー(クリック)すると追加のデータが表示させるといった機能も魅力的だ。

なぜ、マップはリンク獲得の目的のための優れたフォーマットとなり得るのか。

我々は自国を他の国々と比較することが好きなのである。特に、その国々の主要な特徴を表す切り口からの事実であれば、なおさらだ。

ここで、興味深く、エンゲージメントを発生させるインタラクティブなマップベースのコンテンツを紹介する。これらは皆実績があり、あなたのコンテンツ作成の参考となるはずだ。

おそらく、マップコンテンツが旅行系のブランドで人気があることは偶然ではないはずだ。

しかし、マップコンテンツは、自動車業界から金融業界まで、多くの業界で成功している実績がある。

おそらく直面するであろう課題は、興味深いデータソース、全地域や大陸間や国ごとに比較可能なデータを、興味深い切り口で発見することだろう。

この課題を克服することができれば、目標を達成し、魅力的なリンクを獲得するキャンペーンを行うことができるはずだ。

4.インデックス(索引)コンテンツ

一級品のWebサイトからのリンクを獲得するためには、データドリブンなコンテンツの作成が効果的だろう。

データを活用し、興味深いストーリーを作成する際は、複数の切り口を考えてみよう。特に、インデックスのフォーマットを用いることを検討してみよう。

単純なまとめ記事を指しているのではない。そこからストーリーを導き出せるデータドリブンな調査や研究をイメージしてほしい。

インディセスタイプのコンテンツの場合、データセットを調査し、インデックスのフォーマットを活用した場合に順位付けが可能な要素を組み合わせることができるかを考えてみよう。

一方、このようなケースではインフォグラフィックやブログ記事のように、それらを静的なフォーマットでローンチすることを考えてしまいがちだ。

しかし、インタラクティブなフォーマットでローンチした場合、ユーザーにとっての以下のメリットが得られる。

  • データ自体の調査
  • ランキングの順番の変更
  • マップとの連携
  • その他

インデックスのフォーマットを作成し、それらをインタラクティブなフォーマットに落とし込む方法は複数ある。

具体例を挙げてみよう。下記は、リンク獲得という意味において、優れた実績を残したコンテンツである。

5.インタラクティブなインフォグラフィックとレポート

インフォグラフィックは過去のものだと言う者もいるが、まだ捨てたものではない。

コンテンツのフォーマットにかかわらず、優れたストーリーとヘッドラインが、成功を導くキーである。2020年でも、インフォグラフィックはキャンペーンにとっての正しいフォーマットとなりうるのだ。

しかし、より効果的なのは、インタラクティブなインフォグラフィックをローンチすることや、静的なレポートをインタラクティブなコンテンツにすることなのである。

インタラクティブなコンテンツが効果的な理由はいくつかある。

  • ユーザー体験を強化する
  • ユニークな方法でデータを表示する
  • 非常に優れたコンテンツを作成することができる

静的なコンテンツでは得られない柔軟性を手にすることができるだろう。

静的なコンテンツや比較的データが不足しているコンテンツは、複数ある方法の中でも、もっとも手がつけやすい領域と言えるだろう。

また、下記の項目に注力することで、柔軟性を得やすくなるはずだ。

  • 創造的である
  • 正しい方法でデータを示す
  • デスクトップと同様、モバイルでもきれいに見えるよう、レスポンシブ対応にする。静的なビジュアルの場合における最も大きな困難を避ける。

実例からアイデアを得たいだろうか。

下記に、インタラクティブなインフォグラフィックとレポートの例を挙げる。

リンク獲得の手段としてインタラクティブなコンテンツの作成に取り掛かっていないのであれば、簡単なインフォグラフィックやレポートは始めるにうってつけのフォーマットだろう。

ここで紹介した例のように、シンプルなコンテンツでも多くのリンクを得ることができる。もちろん、その背後には素晴らしいストーリーが待っている。

まとめ

インタラクティブなコンテンツを作成するきっかけとなっただろうか。

高品質なリンクを多く得るための方法は他にもあるが、作成するコンテンツの背後にある優れたストーリーを意識することで、より大規模な施策を行うためのフォーマットを常に探し続ける姿勢を得られるはずだ。

調査概要

  • 期間:3ヶ月
  • 結果が得られるまでの期間:3ヶ月~6ヶ月
  • キャンペーンごとの平均獲得リンク数:25以上

必要なツール

  • Ahrefs
  • Gorkana、Cision、Vuelioなどのメディアのデータベース(必須ではないが役に立つ)

得られる結果

  • 権威のあるリンクを多く獲得することができる。PRを基軸とした戦術では得られないメリットであり、競合サイトが再現することが困難な方法である。
  • リンクの獲得のみならず、ブランド認知、リファラルトラフィック、新規オーディエンスの獲得機会も得られる。
この記事は、Search Engine Journalに掲載された「5 Types of Interactive Content to Attract Valuable Links」を翻訳した内容です。

コンテンツ作成の目的をリンク構築のみに限定したとしても、自ずとユーザーには目を向ける必要があるため、結果としては同じ考えに至るのかと思いました。

すべてて海外の事例となりますが、記事中にあったコンテンツはどれも興味深く、いい気づきを得られたと思います。

ツールやインフォグラフィックは特に工数が必要となりそうですが、とびきりのアイデアがあれば、是非チャレンジしてみたいですね。

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観光客を35倍にした熊野古道の完璧なコンテンツマーケティング

熊野古道をご存知だろうか? 紀伊半島にある熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)へと通じる参詣道で、道は三重県、奈良県、和歌山県、大阪府に跨る。2004年に世界遺産に認定された。 一時は1,000人ほどしか […]

【調査結果】meta descriptionとブランド認知はクリック率へ大きな影響を及ぼす

Googleの検索結果の仕組みはブラックボックスとなっており、我々はその内容を推測することはできても、完全に解き明かすことはできません。

しかし、仕組みは理解できずとも、その仕組みによってもたらされた結果やユーザーの反応から、「どのような取り組みをすべきか」は推測できます。

今回は、Googleの検索結果におけるクリック率について、500人以上のユーザーにアンケートを取った調査データとなります。

「ユーザーは何をもってクリックするかどうかを決めているのか」の参考となる記事です。

調査回答者によると、リッチリザルトはGoogle検索の改善に寄与していることに同意している。

Ignite Visibilityが実施した調査によると、ユーザーが検索結果をクリックするかどうかは、meta description・ブランド名・ページタイトルの要素が順に影響しているとのことだ。

回答者の3分の2は、広告が増えるとGoogleを使いたくないと答えており、大多数は、Googleが強調スニペットやその他の検索機能を含めることによって、検索結果を改善していることに同意している。

今回の調査は、25歳から60歳までの500人以上の参加者を対象に調査を行ったものである。

クリック率へ影響する最大の要素

検索結果の要素のうち、どの要素がクリックの意思決定に最も影響を与えるかを尋ねると、回答者は以下のように答えた。

  • meta description:62.9%
  • ブランド名:24.2%
  • タイトル:13%

ただし、やや矛盾した調査結果として、55.1%の参加者は「検索結果では、知っているブランド名だけをクリックする」と答えている。

ユーザーは検索結果が改善されたと感じている

参加者の過半数(58.5%)は、「2019年1月の検索結果よりも、現在の検索結果(2019年12月)の方を好む」と答えた。

また、参加者の55.5%は、「強調スニペット及びその他の検索機能の追加は、Googleの検索結果を改善している」と答えた。

広告がより多く表示されることは、ユーザーの離脱を促すのだろうか

参加者の3分の2(66.7%)は、Googleが検索結果に広告を増やすと、Googleの使用を減らしたいと考えているようだ。

この調査結果は、2018年12月に公開された調査の結果と矛盾している。

過去の調査では、回答者の75%が、「探している情報を簡単に見つけることができる」と答えている。

Ignite Visibilityの調査参加者の約67%が、他社の指名検索への広告出稿に反対している。

この調査結果は、大多数のユーザーが見知ったブランド名だけをクリックするという他の調査結果と一致しているものである。

なぜ我々はこの調査結果を考慮すべきなのか

調査によると、ブランドの認知はクリック率へ2番目に大きな影響を及ぼす。それは、一部のユーザーにとっては、クリックする・しないという意思決定の要因になりうる。

また、ブランドの認知度を高めることは、SEOの取り組みを補完するものであり、その逆も同様である。

ブランド認知への取り組みは、検索結果における可視性(発見されやすさ)を高めるといえるだろう。

調査では、説得力のあるmeta descriptionの記述の重要性も強調されていた。

Googleはコンテンツの内容とmeta descriptionの食い違いがある場合、meta desriptionを置き換える。そのため、サイト運営者とSEO担当者は、meta descriptionが検索意図と一致するように努める必要がある。

ユーザーが最新の検索結果ページの機能を好む場合、企業はそれに適応する必要がある。検索における可視性(発見されやすさ)を回復したいのであれば、リッチな検索結果を踏まえた上でコンテンツを設計することだ。

ユーザーは検索結果内に、より多くのリスティング広告を掲載することに反対するかもしれないが、Googleのエコシステムはプルファクターであり、さらに広告を追加しても、ユーザーが行動を変えるのに十分なプッシュファクターとはならない。

※プルファクター:引き付ける要因 プッシュファクター:押し出す要因

「ユーザーはmeta descriptionを見てクリックするかどうかを決めている」というのは、驚くべき結果ではないでしょうか。

コンテンツの内容は当然重要ですが、SEOにおいては「検索結果でどうみられるか」も同様に重要です。

また、ブランドの認知度がクリック率に寄与することからも、SEOはそれ単体で見るのではなく、マーケティング戦略全体から俯瞰することが重要と言えます。

年々すべきことが増えている印象を受けるSEOですが、こうしたユーザーの反応を見て、実施・改善のサイクルを回していきましょう。

※参考:500万の検索結果を分析した結果、自然検索のクリック率についてわかった10の事実

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「SEOは死んだのか?」、データから考えるSEOの滅亡論

Googleのアルゴリズム変更やダイレクトアンサーの増加など、SEOを取り巻く環境は日々変化しています。

以前は通用した施策が、今日では通用しなくなる場合も珍しくなく、情報やアイデアを常にアップデートする必要があります。

こうした状況を指し、「SEOは死んだ」と言われることもありますが、ニール・パテル氏がそうした状況に一石を投じています。今でもブログへの流入数を増やし続けているパテル氏が、「SEO滅亡論」に対しどのように考えているか、この記事で紹介しています。


SEOは長年にわたって、劇的な変化を遂げている。

2010年には、Googleは516回のアルゴリズムの変更を行っている。2016年にその数は1,653回まで増加し、2018年には3,234回まで増加している。ここ数年間のデータはないが、その回数は上昇し続けていることが予想できる。

1日あたり9回以上アルゴリズムが変更されることを考えると、Googleを不正に操ったり、その穴を見つけたりすることは簡単でないと言えるだろう。

つまり、SEOは死んだということなのか?

その問いに答えるために、データを確認しよう。そのデータから導き出した、あなたがすべきことをお伝えしたいと思う。

SEOは死んだのか?

一日あたり、Googleでどのくらい検索されているか、ご存知だろうか?

約56億回だ。

年間では約2兆回となる。

多くの検索が行われているが、多くのコンテンツが作成されているという現状もある。

Web上には数十億のブログが存在している

非常に多くのブログがあるため、あらゆるトピックに対し、過剰なまでの情報量があると言えるだろう。

例えば、「デジタルマーケティングとは(What is digital marketing)」というロングテールのキーワードを見てみよう。世界中で月間11,300回しか検索されていないが、この問いに答えようとするコンテンツは665,000もある。

 

言い換えると、供給が需要を大幅に上回っているのだ。

検索ボリュームが多いキーワードでも、この傾向は見られる。「バナナ」を例に挙げてみよう。

世界中で640,300回検索されているが、880,000,000の検索結果がある。もちろん、これらの中で、食べ物の「バナナ」について書かれていないコンテンツもあるだろう。

しかし、検索ボリュームに対してコンテンツの数が多すぎるという状況に変わりはない。

コンテンツの数に対して検索ボリュームの方が多いという場合もあるだろう。しかし、傾向としては、コンテンツの作成数が検索の需要を上回っているという状況は増加している。

さらに、Googleは人々の疑問に対し、Webサイトに行くことなく答えを提供する、アンサー・エンジンになろうとしている。

Dejan SEOによると、Googleが検索結果上で答えを提供するようになってから、CTRが劇的に減少したとのことだ。下記の天気に関するキーワードの例を見てほしい。

天気に関するこのキーワードのクリック率は、46%から7%まで下降した。

Googleが自然検索結果にトラフィックを送る割合は、時間の経過とともに、減少している。

この傾向は、SEOが死んだことを意味しているのか?

答えは、全くの反対である。

SEOは死んでいない

上記で紹介したデータは、何を意味するのだろうか?

マーケティングチャネルは時間とともに頭打ちになる。それは、時間の問題なのだ。

Facebook、Instagram、Twitter、そして、Eメールマーケティングでさえも、同様の現象が起きている。

下記の画像を見ていただきたい。これは、インターネット上で表示された初めてのバナー広告だ。

どの企業の広告か、ご存知だろうか? これは、ATTの広告だ。

この広告を見たユーザーのうち、44%のユーザーがクリックしていた。現在のバナー広告の平均クリック率は、0.5%だ。

非常に大きな下落である。

そして、上記で私が言及したように、これはあらゆるチャネルで起きている現象である。Instagramのエンゲージメント率を見てみよう。

  • タイトル:Instagramのインフルエンサーのエンゲージメント率
  • オレンジ:スポンサードの投稿
  • 黒:オーガニックの投稿

スポンサードの投稿か、オーガニックの投稿か、それは問題ではない。Instagramにおいて、エンゲージメントが減少している傾向があるのだ。

これが、ゲイリー・ベイナーチャック氏やグラント・カードン氏などが、自身の電話番号をInstagramでプロモートしている理由である。

このようにして、彼らは自身のファンと直接コミュニケーションを取ることで、アルゴリズムの変更やプラットフォームのエンゲージメント率の低下に対応しているのだ。

しかし、こうした減少傾向があるものの、Instagramのスポンサード投稿は150%も上昇している。

言い換えると、投資利益率が高く、十分な価値を生み出しているため、投資されているのだ。

これは、デジタル広告の費用でも起こっている現象だ。

  • タイトル:米国のデジタルディスプレイ広告への支出
  • 黒の棒グラフ:ディスプレイ広告への支出
  • 赤の折れ線グラフ:変化率
  • 青の折れ線グラフ:デジタルディスプレイ広告への支出の割合

数値は上昇傾向だ。なぜなら、企業にとっての投資利益率が高いからだ。

なぜSEOはまだ死んでいないのか?

これまで説明したとおり、悲観的に見える数字が、そのチャネルの死を意味しているわけではない。

私のサイト、Neilpatel.comの検索トラフィックを見てみよう。

あなたと同じように、私もGoogleのアルゴリズムに対応しなければならず、また、競合のマーケターも多い。しかし、Google検索のクリック率が減少している中でも、私は検索からのトラフィックを伸ばすことに成功している。

検索エンジン全体を見てみると(BingやGoogleだけでなく、他のサイトやプラットフォームも含めて)、Googleは94%のマーケットシェア率を誇っている。

人々はGoogleを使用しており、検索の手段として最も好んでいるのだ。しかし、Googleを使う方法は変化している。

かつて、Instagramは発見のための、Googleは商用(購入)のためのプラットフォームであった。

ここ数年で、そのトレンドは変化している。Instagramは商用に多く使用されており、Googleは発見の手段として主に使用されている。

Olay社のケーススタディを見てみよう。

Olay社はスキンケア関連の商品を販売している。そのうち、目の下のくすみを減らす商品がある。

彼らはその商品を売るための広告を多く展開していた。

しかし、商品を販売するための広告から、目の下のくすみを減らすための方法を人々に教育することに注力した広告に切り替えた後、費用対効果が劇的に改善されたのだ。

教育をベースとした広告に投資することで(そして、そのコンテンツを通して販売も試みている)、
クリック率を87%上昇させ、CPCを30%削減し、コンバージョンを100%上昇させることができた。

人々が商用目的ではなく、まずは発見のためにGoogleを使用しているという好例と言えるだろう。

SEOは死にかけているのではなく、ただ、変化しているのだ

Googleは発見のためのエンジンにシフトしていることをご理解いただけたと思うが(ペイドとオーガニックの両方で)、オーガニックで上位表示を叶えるために知るべきことが他にもある。

1.Googleは人々が見たいと思うサイトを上位表示させたい

Googleのアルゴリズムが重視しているのはバックリンクやキーワードの数、その他SEO特有の要素ではなく、ユーザーの体験である。

あるサイトが何百万もの被リンクを獲得していたとしても、ユーザーがそのサイトを好まなければ、長い間上位に表示されることはないだろう。

best grilled steaks」の例を見てみよう。

ランドフィッシュキン氏が、彼のSNSのフォロワーに対し、下記の依頼をしている。

  • STEP1:このキーワードで検索する
  • STEP2:こちらのリンクをクリックし、すぐに「戻る」ボタンをクリックする
  • STEP3:こちらのリンクをクリックし、少しの間閲覧する(Googleの検索結果画面には戻らない)

70分間以内で、このサイトは上位に表示されるようになった。

70分以内、4~500の上記のアクションが行われた後、4位から1位に上昇した。

これが、私がユーザーからのシグナルが重要であると述べた理由である。エンドユーザーとしてのあなたが、Googleのランキング調整をコントロールしているのである。

2.人々はただGoogleを使用しているのではない。Googleは様々な場所からデータを集めている

Googleはあなたが一日のうち、モバイルデバイスで過ごした時間を把握している。また、他のサイトやGoogleが所有、管理していないアプリケーションであなたが過ごした時間も把握している。

つまり、Googleがどのサイトをどこの順位に表示させるかを決定する際、Googleは自身のデータセットのみを見ているわけではないのだ。

Googleはソーシャルメディアをクロールし、検索結果をよりよいものとするための手助けとして、ソーシャルシグナルを用いている。

例えば、Googleがどのようにソーシャルシグナルを検索の発見として使用しているかについてのケーススタディがある。

あなたがSNSを使用することを好んでいないとしても、SNSを積極的に使用する必要がある。

あなたのサイトのインデックスの手助けとなるだけでなく、ブランド構築の助けにもなり、間接的に順位上昇の助けとなるのだ。

下記に、ソーシャルメディアでの露出を高めるために手助けとなる記事を紹介しておく。

3.Googleはブランドが大好きだ

もし、このことが信じられないのであれば、Googleの元CEOと元Webスパム対策のトップの言葉を見てみよう。

  • エリック・シュミット氏:ブランドはソリューションであり、課題ではない。ブランドは混沌を整理するものだ。
  • マット・カッツ氏:我々はいわゆる分類というものに行き着いた。IRS、Wikipedia、New York Timesはこちら側に、低品質なサイトはあちら側にいる。

彼らは、ブランドを信じているのだ。

あなたのブランドが成長するに際、あなたのサイトの順位も上昇していくだろう。

この記事の前半で私のサイトの検索トラフィックのデータを紹介したが、過去7日間で私の名前を検索することによってサイトに訪れてくれた人の数を区分けしてみよう。

また、この数字は打ち間違えのキーワードを含んでいない。私の名前を「neil」ではなく、「niel」と打つ人は思いの外多い。

Googleはブランドが大好きだ。「男性用ランニングシューズ(men’s running shoes)」と検索した場合、Nike、Adidas、Asicsなどのページが表示される。

ブランド名検索のボリュームは、リンク数やドメインオーソリティ以上に、ランキングとの相関がある。

ブランドを構築したいのであれば、上記で紹介したソーシャルメディアについての記事をよく読み、下記のブランド構築についての記事も確認しよう。

ブランド構築に課題を抱えているのであれば、我々のデジタルPRチームのメンバーに相談していただきたい。

4.領域を絞る

About.comというサイトを覚えているだろうか?

時を経て、About.comはGoogleの検索結果の上位に表示されなくなり、ビジネスも行き詰まっていった。これにはいくつかの理由がある。

  • このサイトは一つの領域に注力しておらず、あらゆるものに注力していた。
  • コンテンツは平凡で、深みがなく、浅い内容ばかりであった。
  • 誰も読もうと思わないコンテンツが多すぎた。

彼らはDotdashとブランド名を変え、領域を絞るようにした。About.comのコンテンツを、6つの領域に分け、バーティカルなサイトを形成した。

この変更を行う際、彼らは6つの領域のいずれにも合致せず、また、品質の水準も低いAbout.comのコンテンツが大量にあることを発見した。彼らはそうした900,000記事を削除したのだ。

データを見る限り、6つの領域に分けたことで、彼らはより多くのトラフィックを獲得できるようになった。

新しいバーティカルな領域を定め、それぞれの領域をさらに3つに区分するという彼らの施策は大成功であった。その結果を見てみよう。

一連の施策の結果、彼らの収益は140%上昇した。

今日のSEOで成功を収めたいのであれば、領域を絞ることは非常に重要だ。Googleはトピックに特化したサイトを好む。なぜなら、それを、あなたや他の人が好むからだ。

簡単に考えてみよう。About.comとWebMD、あなたが医療系のアドバイスを読みたいと思うのは、どちらのサイトだろうか?

もちろん、WebMDだろう。

5.パーソナライズに未来がある

Googleで検索した際、検索結果があなたと他の人で異なることに気づいたことはあるだろうか?

検索結果が異なる理由は、Googleがあなたのためにパーソナライズした結果を提供しようとしているからだ。

Google検索だけでなく、他のGoogleのデバイスも同様だ。スマートフォンから、Google Home、自動運転車に至るまで。

Googleが取得しているデータを元に、彼らはあなたの好みを理解し、それに併せて検索結果を修正しようとする。

こう考えてみてほしい。どこを訪れる際にも、あなたがスマートフォン(特にAndroidデバイス)を携帯している場合、Googleはその情報を利用して検索結果の調整に使用する可能性は考えられる。

Webサイトでは、全てのユーザーに対し、同一のメッセージを表示することは控えるべきだ。それぞれのユーザーにパーソナルな体験を提供できれば、ユーザー行動の指標が改善されることで、長期的にあなたのサイトの順位も上昇するだろう。

この好例が、私のブログである。

あなたが私のサイトに訪問した際、私はあなたが好むコンテンツのタイプを選び、興味に合わせてページを調整している。

そのおすすめページは、ブログ内で最もクリックされている領域である。

結論

SEOは死んではいない。ただ、変化しているのだ。

もちろん、クリック率は減少しており、Googleはアルゴリズムの調整を続けている。しかし、それらは予測できる範囲である。

Googleがこれらを行う理由は、SEOや広告を通じて、理想的な顧客をあなたが容易に特定できるようにするためなのだ。

以前は、そうしたことを実現することが難しかった。その結果、広告予算に1千億の予算を投じていた。

自分がコントロールできない領域を心配する必要はない。その代わり、そうした流れにあなた自身を適合させることが必要だ。さもなければ、サイトへのトラフィックを失い、ビジネスも行き詰まってしまうだろう。

SEOの展望が変化し続けることに対し、あなたはどのような考えを持っているだろうか。

この記事は、NEILPATEL.comに掲載された「Is SEO Dead? (A Data-Driven Answer)」を翻訳した内容です。

「SEOは死んでいるのではなく、変化しているのだ」という言葉が全てを語っていると思います。

もしもSEOに変化がなければ、全てのサイトが同一の施策を一度行えばSEOは完了するといった状況が生まれることも考えられます。ユーザーの興味・行動が変化する中、SEOだけはそのままというわけにはいきません。

今まで培った知識や経験をベースにしつつ、常に新しい施策を考える姿勢を持ち続けることが重要ですね。

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