Sonyの第2四半期決算は、プレイステーションが飛躍的成長を続け、ゲーム分野での収益が27%増、営業利益としては最高の21億ドルとなった。
プレイステーション部門はソニーの稼ぎ頭であり、今回もそうだった。第2四半期の売上は49億ドル、営業利益は8億ドルで、これは前年同期比65%増だ。プレイステーション好調により、ソニーの営業利益は59%増、売上は6%増の196億ドルとなった。
売上をみると、第2四半期中のPS4の販売は390万台だった。このおかげでこれまでのPS4累計販売台数は8600万台となったが、前年同期の420万台に比べると減少している。しかしながらゲーム分野はかなりの好調を維持している。すごいタイトルの‘ゴールドオブウォー’は4月の発売初日から3日間で300万本が売れ、先月発売された‘スパイダーマン’も最初の3日間で330万本の売り上げを記録した。
一方、ソニーのプレイステーション事業は成長を続けている。ソニーはPS4コンソールを世界で8600万台超販売したと発表した。比較として、2013年にさかのぼるとPS3の販売台数は8000万台で、オリジナルのプレイステーションは1億200万台だった。
ゲーム部門以外に目を向けると、ソニーは金融分野でも大幅な増収となっていて、部門別では2番目に大きく、27%増となった。セミコンダクタ部門は11%増だった。その一方でモバイル部門は損失を拡大して2億6500万ドルの赤字で、売上も前年同期比32%減となった。
2018年度通年見通しとしてはソニーは強気で、売上高8兆7000億円を予想している。これは77億ドルで、当初予想から30%のアップとなっている。過去最高の営業利益となる可能性がある。
この見通しはひとえにプレイステーションの好調さがあるからだが、Bloombergが指摘しているように、23億ドルでEMIミュージックを子会社化したインパクトも寄与している。ソニーは子会社化する前、このベンチャーの株式39.8%を保有していたが残りの株全てを取得ー欧州委が認可したばかりだーすることで、追加の収入も加わってもともと持っていた株価の上昇が見込まれる。これはかなり効果的で、EMIの子会社化は追加収益の55%を占めていて、ソニーは2018年が記録的な年となることを予想している。
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(翻訳:Mizoguchi)