Facebook SDKのバグが複数のアプリをクラッシュさせた(現在は解決済み)

Facebookへのログイン、共有、その他の機能を第三者のアプリに追加する、FacebookのSoftware Development Kit(SDK)の不具合により、それを使用するTimehopのようなアプリたちが、既に3時間近くクラッシュを繰り返している。TechCrunchは、Facebook for iOS SDKの問題により、開発者たちが、本日正午(米国時間6月28日の太平洋時間、日本時間では6月29日午前4時)ごろから大量のユーザーの苦情やクラッシュレポートを受け取っているというタレコミを受けた。TechCrunchによるテストでも、Timehop、JoytunesのSimply Piano、そしてMomento GIFなどの製品が、Facebook機能にアクセスしようとするときに、あるいは場合によっては単にアプリを立ち上げようとした場合でも繰り返しクラッシュすることが確認された。

これは、ユーザーの囲い込みのために、様々なアプリに頼っているFacebookにとって、大きな問題だ。なぜならユーザーが、他のアプリへのログインや他のアプリからの共有のために、Facebookを使用していれば、通常は自分のFacebookアカウントを削除する可能性が低くなるからだ。だがもし、Facebook開発者プラットフォームが今日のように動作しなくなったなら、アプリ開発者たちは、代わりにTwitterやSMS経由の共有を推奨するようになり、広告の出稿を他のプラットフォームへ対して行うようになるだろう。最も問題なのは、こうしたバグによって、アプリ開発者たちが、GoogleやAppleの新しい”Sign In With Apple”などの、他のログインプラットフォームを推奨するようになる可能性があるということだ。

【更新】太平洋時間午後3時45分(日本時間7時45分)にFacebookがバグを修正し、SDKと統合されたアプリが再び正常に動作し始めた。Facebookの広報担当者は私に対して「私たちは問題が報告された直後にその解決に取り組みました。現在は解決しています」と語った。Facebookのエンジニアのラム・シャーマ(Ram Sharma)氏は次のように投稿している「私たちのエンジニアリングチームは、この問題が発見されるやいなや、その解決にとりくみました。現在問題は解決されていて、アプリの機能は回復しているはずです」。開発者たちはバグが修正されたことを確認している。なお、この記事の残りの部分は、最初に公開された時点のままである。

Facebook SDKのバグ

このバグは、当初ライアン・レイン(Ryan Layne)氏によってFacebookの開発者フォーラムに投稿された。これらのクラッシュは、他のアプリの通常の使用を妨げ、広告ビューやアプリ内購入を妨害したり、ユーザーがアプリをアンインストールしたり放棄したりすることに繋がる。

Timehop Facebook SDKのクラッシュ

Timehopアプリの”Connect Facebook”(Facebookに接続)ボタンを押すと、アプリがクラッシュする。Facebookのバグ報告フォーラムで開発者たちは、自分のアプリが壊れているという報告を大量に投稿している

この状況は、ますます多くの企業が少数のモバイル、ホスティング、そしてソーシャルプラットフォームに依存することで、ウェブの集中化が増している現象を強調することとなった。今月初めにはGoogle Cloudが機能停止したことにより、SnapchatとDiscordが停止した。こうしたプラットフォームを利用することで会社を立ち上げることが簡単になったり、すべてを内製しなくてもアプリを提供できたりするようになるが、その一方でプラットフォームリスクが生じるのだ。技術的な機能停止問題以外にも、プラットフォームがその洞察を使用してクライアントアプリの機能をコピーしたり、あるいはその機能がゲートキーパーとあまりも激しく競合する場合には、かつてFacebookがチャットやソーシャルメディアアプリに対して行ったようにクライアントアプリを遮断する可能性も懸念されている。

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(翻訳:sako)

Google Home Miniが最大音量でクラッシュする問題にGoogleが対処中

Googleのハードウェアチームにとっては難題に溢れた数ヶ月間だった。10月のPixel 2イベントで発表されたデバイスに関する問題リストは、Home Miniが最大音量で再生された時にクラッシュするというユーザーたちからの報告で更に長くなった。先日SlashgearがGoogleの掲示板で高まっている苦情の声を指摘した。そこで私たちはこの件をGoogleに対して確認した。

この問題は必ずしも普遍的なものではないように思われる。私たちも手持ちのHome Miniデバイスでそれをテストしてみたが、私たちのユニットはクラッシュしなかった。しかし、この問題は、Google Homeアプリを通じて、ユーザーからのクラッシュ報告を求める程度には広がっている。同社はまた、TechCrunchに対して、その問題の修正に取り組んでいると語った。

一部の人にとって、この問題は特定の曲のセットに対してのみ発生しているようだ。Lordeの”Royals”が、システムをシャットダウンして再起動させる原因として、しばしば名前を挙げられている。今のところ単純な解決方法は、単に音量を下げることだ。いずれにせよ、この現在30ドルのEcho Dotのライバルは、おそらく最大音量で音楽を聞くのにはあまり適しているとは言えないだろう。

しかし、このバグは、Googleの最新ハードウェアを悩ませている、長い問題リストのうちの最新のものに過ぎない。Pixel 2に関しては、ディスプレイの問題からオーディオの録音品質に至るまで、数多くの苦情が寄せられ、さらに多くの人びと(私たちも)がワイヤレスヘッドフォンPixel Budsのペアリングのが不安定な問題に遭遇している。Home Mini自身は、発売前にも、ユーザーの許可なく恒常的に録音を行っていることが明らかになって物議を醸していた。同社はこれを受けて搭載機能の1つを無効にしている。

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(翻訳:Sako)