サイトリニューアル後に押さえておきたい、Webを活用した顧客獲得までに必要な3つのSTEP【SlideShare】

よく言われるようにWebサイトはリニューアルして終わりではなく、サイト改善やコンテンツ追加を通じて、継続的にサイトを育てる必要があります。

むしろ、Webを活用した顧客獲得を目指す場合、リニューアルした後の施策がほとんどを占めます。

そこで今回は、はじめの一歩としてWebサイトをリニューアルしてから、Webを活用した顧客獲得が実現するまでに必要な3つのSTEPをご紹介します!

Webを活用した顧客獲得までに必要な3つのSTEP

Webを活用した顧客獲得までに必要な3つのSTEP from GaiaX

Webサイトをリニューアルして、お問い合わせ数を増やすだけでなく、見込み顧客育成や営業連携を強化し、顧客獲得を実現するまでの大まかな流れをスライドにまとめました。
いままでWebに力を入れていないBtoB企業が、Webを中心とした営業モデルに移行する場合、以下の3つのSTEPで進むことが多いです。

  • STEP1:見込み顧客獲得の基盤を固める
  • STEP2:潜在顧客にもアプローチする
  • STEP3:見込み顧客育成や営業連携を強化する

※参考記事
【実録】テレアポ中心営業からインバウンドマーケティングに移行するまでに通った3つのフェーズ

STEP1:見込み顧客獲得の基盤を固める

STEP1は、リニューアルしたサイトを継続的にブラッシュアップし、今後の基盤となるWebサイトに育てることがゴールです。

具体的には、リニューアル時に想定した仮説検証を行いながら、SEOやリスティングなどの訪問数増加施策や、ユーザビリティ改善などのコンバージョン率向上施策によって、お問い合わせ数を増やしていきます。

また、リニューアル時には思い描いたコンテンツが集まり切らず、「もっとコンテンツを充実させないと・・・」となる企業がほとんどです。
後回しになりやすい導入事例や活用例のページは、運用段階で追加していきましょう。

※参考記事
事例コンテンツを強化しよう!お客様インタビュー作成マニュアル
BtoBサイトで使える事例掲載方法10パターン

STEP2:潜在顧客にもアプローチする

STEP1は、図の検討レベルAにあたる検討度の高い見込み顧客にアプローチする施策が中心でした。

しかし、視野を広げてみると「いまは無関心だが、いつかは課題を感じて検討する人たち」「課題は感じているが、いまは情報収集をしている人たち」など、検討レベルBやCの潜在顧客層のニーズに応えられていなかったことに気づきます。

STEP0のサイトリニューアルやSTEP1のサイト改善で注力した製品・サービスに関するコンテンツに加え、STEP2では潜在顧客の課題形成や情報収集に役立つコンテンツを強化していきます。

STEP3:見込み顧客育成や営業連携を強化する

STEP2が回り出す頃には、Web経由のリード獲得数はかなり増えていると思います。

いままではお問い合わせや資料請求などのホットなリードを営業部門に引き渡すだけでした。しかし、リードの数が増え、質もまちまちになってくると、有望なリードに絞って引き渡す作業や、まだ有望でないリードは営業企画やマーケティング部門で育成する作業が必要になります。

見込み顧客育成ではメールマーケティングやセミナーなど、有望なリードを抽出して営業部門に引き渡すにはWeb上の行動履歴やBANT情報(Budget:予算、Authority:決裁権、Needs:必要性、Timeframe:導入時期)の把握など、様々な手法とToDoがありますが、基本となる考え方は、個々の見込み顧客がどんな課題やニーズを持っているのかを見極め、それに応えることです。

顧客が課題を解決しようと思った時に、それに応えるコンテンツがあり、営業担当者にもすぐに問い合わせられる状態を作りましょう。

Web担当者なら知っておきたい、BtoB企業がWebを営業に活用するメリット8つ

BtoB企業様から「Webを営業(顧客獲得)に活用していきたい」というご相談をいただくことが最近、非常に多くなっています。

しかし、いざWeb活用に取り組もうとした時に社内メンバーの協力が得られず、プロジェクトが頓挫してしまうケースがあります。
メンバーが「Webの有効性はなんとなくわかっているが、深く理解していない」とコミットしてもらうことができず、リニューアルした後の運用改善が進まなかったり、コンテンツ作成に協力してもらえなかったりします。

そこで今回は、社内説明の際に使っていただければと思い、BtoB企業が顧客獲得のためにWebを活用するメリットをまとめてみました。

目次
  • メリット1:BtoB担当者の情報行動・購買行動の変化に対応している
  • メリット2:購買プロセスの早い段階から関係を作れる
  • メリット3:質の高いリードが獲得できる
  • メリット4:ノウハウの可視化・共有ができる
  • メリット5:組織内の連携が強くなる
  • メリット6:コンテンツが資産として蓄積される
  • メリット7:顧客中心の発想になる
  • メリット8:顧客データが豊富に蓄積される

BtoB企業がWebを営業に活用する8つのメリット

メリット1:BtoB担当者の情報行動・購買行動の変化に対応している

情報過剰時代と言われる一方で、私たちが何かを調べるとき、購入するときにGoogleやYahoo!などの検索エンジンで情報を探すことが一般的になりました。また、ソーシャルメディアの拡がりによって、ネット上のクチコミで商品に関する賛否や新たな情報を知り、さらに自らも感想を発信することも日常的になりつつあります。

そうした情報行動の変化はBtoBの購買現場でも当たり前になっており、業務上の情報源の1位には企業のWebサイトが、4位には業界サイトや専門サイトが挙げられています。

日本ブランド戦略研究所「BtoBサイト調査結果分析2011」
業務上の製品・サービスの情報源

広告や企業からの一方的なメッセージ(テレアポやDMなど)には関心を示さなくなっている反面、自分が知りたいこと、興味があることに関しては能動的に情報を取りに行き、「自分のタイミングで、自分が欲しい情報を探したい」というのが現在のBtoB企業担当者の本音です。

しかし、欲しい情報を探してアクセスしてきたユーザ(企業担当者)のニーズに十分応えられているBtoB企業のWebサイトはまだまだ少ないと言えます。

 上記は、購買プロセスごとに必要な情報をマッピングしたものですが、多くのBtoBサイトが「カタログ型」と言われる、比較検討段階や導入決定段階のコンテンツしか載せられていないのが現状です。

「自分のタイミングで、自分が欲しい情報を探している」ユーザに対して、購買プロセスを進める上で必要な情報を提供する必要があり、株式会社ネクスウェイが実施した調査では「製品を検討した際、一番の候補に挙げた企業」として、情報収集、課題形成において参考になった業者・企業が挙げられています。。

株式会社ネクスウェイ「ITサービス導入者の実態調査」

BtoB企業担当者の情報行動・購買行動を踏まえると、Webサイトやブログ等で役立つ情報を発信し、検索エンジンやソーシャルメディアを通して“ユーザの側から”自社を見つけてもらうこと。そして、情報収集や課題形成に参考になった企業として期待や信用を獲得し、お問い合わせや資料請求をしてもらい、商談化・顧客化までをきちんとフォローすることが大切です。

メリット2:購買プロセスの早い段階から関係を作れる

2点目は、購買プロセスの前半から潜在顧客・見込み顧客とコミュニケーションをスタートできることです。

テレアポやDMなどのアウトバウンド施策や、従来のSEOやリスティングなどインバウンド施策は、図の比較検討、導入決定段階の顧客をいかに効率よく獲得できるかに焦点を当てていました。

しかし、視野を少し広げて見ると「いまは無関心だが、いつかは課題を感じて検討する人たち」「課題は感じているが、いまは情報収集をしている人たち」など、潜在顧客・将来の見込み顧客の人たちがたくさんいることに気づきます。
そのような人たちの課題やニーズに答えることができる、業界動向をまとめた調査レポートやお客様インタビューなどのコンテンツを用意することで、課題認識、情報収集段階から潜在顧客・見込み顧客にアプローチすることができます。

当然、顧客側の視点として比較検討段階にはじめてアプローチしてきた企業よりも、情報収集段階以前からサポートしてくれた企業の方を最終候補に選びやすく、企業側の視点としても商談を有利に進めやすいでしょう。

メリット3:質の高いリードが獲得できる

メリットの2点目に関して、購買プロセスの早い段階からの関係構築であれば他の施策でもできるではないか、と思われた方もいらっしゃると思います。
たしかに例えば、展示会で名刺交換し、その後のメールマーケティングや営業訪問によって、購買プロセスの前半から関係構築をすることは可能ですが、Webを活用することのメリットとして、母集団となる獲得したリードの質が高いことが挙げられます。

展示会でノベリティグッズと交換した大量の名刺と、検索エンジンやソーシャルメディアを経由して、ブログを読み、ホワイトペーパーをダウンロードしてくれたリードを比較した場合、ターゲット企業の割合が高いのは後者です。

ガイアックス内の実績値としても、展示会で獲得したリードを精査してメール配信するよりも、自社のサイトやブログ経由で獲得したリードにメール配信する方が、開封率やクリック率、その後の有効商談率や受注率は高くなっています。

メリット4:ノウハウの可視化・共有ができる

これは私自身がブログやホワイトペーパーなどのコンテンツを作成する中で実感していますが、お客様に役立つ情報を提供しようとする中で、自社のナレッジやノウハウを洗い出し、言語化するプロセスが生まれます。
今まで個々の営業担当者や開発担当者に“経験”として蓄積され、一箇所にまとまっていなかったり、見える化されていなかったものを“コンテンツ”として形にすることができれば、自社にとっても、お客様にとっても大きなメリットになります。

そして、“コンテンツ”として見える化することで、社内でナレッジやノウハウの共有がしやすくなり、お客様に対しても自社のナレッジやノウハウを伝えやすくなります。

メリット5:組織内の連携が強くなる

お客様が購買プロセスの中で必要としている様々な情報を用意したり、自社に蓄積している様々なノウハウを集め、可視化する作業は1人だけでは難しく、必ず複数人の協力が必要になります。

【実録】テレアポ中心営業からインバウンドマーケティングに移行するまでに通った3つのフェーズ」にも書きましたが、ガイアックスでは2006年頃に経営陣・各事業の営業担当・企画メンバーで構成される全社横断チームを組織して、テレアポ中心営業からインバウンド型の営業モデルに移行しました。

「お客様に役立つ情報を提供し、その結果、選んでもらおう」という共通のゴールがあること。他部署と協力してコンテンツを作成したり、営業部門との連携を強化したり、部署横断的にプロジェクトが進むこと。そして、一過性ではなく継続的なプロジェクトになることで、組織内の連携が強まっていきます。

メリット6:コンテンツが資産として蓄積される

Web上に公開したコンテンツはアーカイブされるため、公開したその時だけでなく、継続的に訪問者やリードの獲得が期待できるという特性があります。また、良質なコンテンツを提供できれば、信用や信頼といった目に見えない資産も蓄積されます。

例えば、「10万円の効果を実現!?無料でここまで集客できる!セミナー告知サイト10選」は2011年に公開した記事ですが、リリースから2年近く経った現在でも月700〜1,400程度の訪問数を獲得しています。(リリースからの合計訪問数は30,000以上)

また、上記は本サイトの検索エンジン経由の訪問数(2012年1月1日〜12月31日)ですが、コンテンツが蓄積されることで検索エンジン経由の訪問数が徐々に積み上がっていることがわかります。

メリット7:顧客中心の発想になる

検索結果画面に出てきたページをクリックすること、記事をシェアすること、ホワイトペーパーをダウロードすること、メールマガジン内のURLをクリックすること、それら全ての主導権はユーザ側にあります。
その中でユーザに選んでもらうためには、「自分たちが言いたいことを伝える」から「相手が知りたいことを伝える」という顧客中心の発想へと切り替える必要があります。

Webサイトやブログ等で役立つ情報を発信し、検索エンジンやソーシャルメディアを通して自社を見つけてもらう一連のプロセスを考える中で、「自分のタイミングで、自分が欲しい情報を探している相手(顧客)にいかに選んでもらうか」という顧客を起点とした発想が生まれるようになります。

メリット8:顧客データが豊富に蓄積される

アクセス解析ツールにはユーザがどんなキーワードでサイトに訪問したか、サイト内のどのコンテンツを見ているのかが蓄積され、CRMには見込み顧客がどのメールを開封して、どの資料をダウロードしたのか、などの行動履歴が蓄積されます。
自社サイトでコンテンツを持ち、ユーザに使ってもらうことで、顧客データが自社に豊富に溜まっていき、それを活用して事業上のPDCAを回していけることはWebを活用する大きなメリットです。

BtoBサイトに関わる人はチェックしたい!お手本になるWebサイト101選

BtoB企業でもWebサイトからのお問い合わせ獲得を中心に、Webを営業に活用する会社が増えてきました。
それに伴い、ここ1年ぐらいでBtoBサイトのデザインやユーザビリティ、コンテンツのレベルが急激に高まっています。

今回はもともと個人的にストックしていた200個ほどの優れたサイトと追加で調べた100個ほどの優れたサイトの中から、特にお手本になると感じている101個のサイトご紹介します。

お手本になるBtoB企業のWebサイト101選

1.Mr.ステッカー

第二階層以下のページからお問い合わせフォームへの導線が特徴的です。
また、創業40年の実績や経験、品質をうまく訴求しています。

2.日立ハイテクノロジーズ

製品説明ではなく、“使い方の提案”を主軸にしたサイト。
ユーザが不安に感じる「検証体制」や「導入後のサポート」についても詳しく説明しています。

3.大塚倉庫

TOPページの構成と数字を上手に使った事業案内ページが印象に残ります。

4.東西

キービジュアルの質問形式のナビゲーションが新鮮。
お客様からの質問とそれに対する回答で構成されたサイトです。

5.日本電産

グローバルメニューをクリックすると、画像付きのナビゲーションが表示されます。
さすがに技術情報ページが濃いです。

6.パナソニック「制御機器」

FAQ形式のブログからホワイトペーパーダウンロードやメールマガジン登録につなげています。
ブログ以外にも技術的なお問い合わせのコーナーが充実しています。

7.村田製作所

動画コーナー「ムラタチャンネル」が有名ですが、個人的にはメールマガジン登録画面の丁寧な作りやノイズ対策部品「PLT10H」サイトの完成度の高さが好きです。

8.日本ガイシ株式会社

自社製品が日常生活のどこで使われているかを解説したセラミックアカデミーは多くの製造業の会社に参考になると思います。

9.大阪有機化学工業

最近人気の「◯分でわかる」コンテンツですが、3分でわかる大阪有機化学工業は特にわかりやすいです。

10.住友ベークライト

キービジュアル配下の製品の探し方はおそらく過去見たサイトの中で最多。
プラスチック100周年記念」は歴史のある企業ならではのコンテンツです。

11.甲陽物流

全体の構成、ページ内の文章からお客様目線で設計されたことを感じるサイト。
お客様の声」の中で「2.甲陽物流のここがイヤ!」という改善点を挙げてもらい、それに対する改善策も紹介しています。

12.東海バネ工業

完全受託生産といこともあり、製品紹介ではなくバネに関するお役立ち情報を中心にしたサイト。
ばね探訪は自社製品の宣伝をせず、ものづくりの現場をレポートしていて読み応えがあります。

13.ヘイシンモーノポンプ

製造業のWebサイトの中で個人的に一番参考にさせてもらっているサイトです。
ユーザ目線に立った豊富なコンテンツ(モバイルサイトやサポートサイトも用意)を高頻度で発信し、定期発行のメールマガジンで紹介しているようです。

14.タクミナ

カタログダウンロードページが使いやすいです。また、スムーズフローポンプページはたくさんの情報がありますが、非常にコンパクトにまとまっています。

15.日機装

扱う製品・サービスの数が多い中、製品・サービスのトップページでカテゴリだけ先に6つ提示して、その後に選ばせる構成がわかりやすいです。

16.トパック

製品が日常生活のどんな所で使われているのかを列挙した活躍フィールドが参考になります。
ロータリー式三方シール包装機開発秘話も熱い想いが伝わってくるようで素敵です。

17.スガツネ工業

そのまま真似するのは難しいと思いますが、見積もりがしたくなるフォームです。

18.東洋鋼鈑

歴史のある会社ならではのコンテンツ「東洋鋼鈑のあゆみ」が特徴的です。

19.オーエスジー

日本の製造業のサイトでも徐々に増えてきましたが、製品説明動画をYouTubeにアップしています。200人近くのチャネル登録者がいるようです。

20.高石工業

メールマガジン登録時にゴムに関する虎の巻資料をもらえます。

21.信州吉野電機

臨場感のある開発ストーリーページが熱いです。

22.アミタ

コーポレートサイトとは別に環境ビジネス、環境事業、CSR、廃棄物管理に関する情報サイトを運営しています。
また、メールまたはFAXで毎月配信される「AMITAのリサイクル通信」の紹介ページがものすごく充実していました。

23.モリヤマ

扱う製品ならではのオリジナルなTOPページのデザイン・構成です。

24.成瀬化学

各ページがスクロールがいらないぐらいコンパクトにまとまっています。
工法紹介ページでは工法ごとにお役立ち資料がダウンロードできるようになっています。

25.ミナミサワ

取付けのハウツーや設置までの流れ、自動水栓のメリットなど購買プロセスの中でユーザが疑問に思うであろうことへの回答を行っています。

26.江商螺子

雑誌のようなレイアウトで作成されたBtoBでは珍しいコーポレートサイトです。

27.建設システム

製品一覧の探し方がユニークで、通常の詳細ページとランディングページ的に構成された特集ページの両方に遷移できます。

28.ウチダシステムズ

TOPページではターゲットごとに入り口を設け、遷移した先では「お客様の課題から解決するウチダシステムからのご提案です」という流れで課題から探せるスムーズな導線設計です。

29.アプラス

豊富な情報が上手に整理されたサイト。業種別のご提案例では業種ごとに課題解決例を提示しています。

30.オフィスナビ

BtoBのFacebookページの活用事例として有名なオフィスナビさん。
Facebookだけでなく、オフィス移転チェックリストなどのお役立ち情報も充実しています。

31.CTCシステムサービス

ユーザインターフェイス、コンテンツ面で極めて完成度の高いサイト。キャッチコピーも考え抜かれている印象で、自社の強みを適確に訴求しています。

32.リザーブリンク「ChoiceRESERVE」

お問い合わせからの流れをこんなに丁寧に解説したページは見たことがありませんでした。
どのページも丁寧な作りで見ているだけで勉強になります。

33.カイロスマーケティング

ページ内でコンテンツエリアごとに色を変えていて見やすいです。

34.ロカリサーチ「LOKA」

シンプルな色使いですが、見出しを上手に使っているため目線の移動がスムーズにできます。

35.ソニックガーデン「SKIP」

必要十分なコンテンツを適確な順番で載せている印象を受けます。
ブログでは実際に支援してきたからこそ書けるオリジナル性の高い記事を公開しています。

36.Zendesk

お問い合わせボタンやプラン比較のページなど、デザインの工夫により視線を誘導したい箇所にスムーズに視線を誘導しています。
また、ホワイトペーパーが充実しているのも特徴です。

37.カオナビ

各所でオリジナルなイラストを使っており、一度訪問すると強く印象に残るサイトです。
活用シーンの「立場別の活用シーン」はBtoB企業であれば、参考にできる会社も多いのではないでしょうか。

38.ラウンドアバウト

サイト全体のバランスの良さだけでなく、「本当にガラケーは不要?」や「今、考えるガラケー対応」などのユーザ視点のコンテンツが用意されています。

39.Wantedly

採用事例ページの導入事例の探し方がユニークです。
また、事例インタビューは採用担当者と採用された人の双方へのインタビューしているのが良いなぁと思いました。

40.Salesforce.com

次々と質の高いコンテンツが追加されるため、同じサイト運営者として刺激を受けています。
Social Success」では外部エキスパートと方と連携し、コンテンツマーケティングに取り組んでいます。

41.カンム

シンプルなサイトですが、「加盟店様向けのメリット」「金融機関様向けのメリット」とユーザごとの導線を綺麗に分けているサイトです。

42.LOCUS

「サポート」カテゴリ内の「制作の流れを知ろう」「後悔しない制作会社の選び方」「制作料金はどう決まる?」がユーザ目線に立って丁寧に記述されていています。

43.チャットワーク

キービジュアルの動画と、メールとの比較・Skypeとの比較がわかりやすく、何度も見に行っています。

44.Backlog

お客様インタビューが動画だけでなく、一言コメントの抜粋があるのが良いです。
プランと料金ページ
も非常にうまく情報整理、デザインがされています。

45.NTT西日本「オフィス光ソリューション」

コンテンツが豊富にありますが、導線がうまく整備されているため、回遊しやすいサイトです。
動画や漫画を使ったスペシャルコンテンツも見応えがあります。

46.SuperStream

信頼感の訴求が非常に上手なサイトで、製品説明や導入事例での動画活用も参考になります。

47.デンソークリエイト「TimeTracker FX」

各ページ下部のお問い合わせエリアがわかりやすいです。
また、概要を理解してもらうために「2分でわかるTimeTracker FX」を用意しています。

48.プラスアルファ・コンサルティング

グローバルナビを有効に活用することで、コーポレートサイト内で4つの商材をうまく紹介しています。

49.ビートラックス

TOPページでは様々な数字を使って、自社の特徴を訴求しています。
ヒット記事を連発しているブログ「fresh trax」を注目です。

50.Fastask(ファストアスク)

コンテンツが豊富なサイトで、特に「ネットリサーチの活用と作成方法」ページではネットリサーチの利用者向けに役立つ情報を多数発信しています。

51.スカイアーク

キャラクターを活用したFacebookページで有名なスカイアークさんですが、Facebook以外でも社長ブログ・広報ブログ・エンジニアブログ・コラムなど、様々な切り口の情報発信にも力を入れています。

52.東洋ビジネスエンジニアリング「MCFrame」

コンテンツ、ユーザーインターフェイス、デザイン、どれをとっても最高レベルのサイト。
外部エキスパートと連携したコラムコンテンツと「個人情報取扱への同意」後、画面遷移なしで入力画面が展開されるお問い合わせフォームには驚きました。

53.ユニオンシステム

お客様サポートサイトを含めると、BtoBサイトで必要とされるコンテンツがほとんど網羅されています。

54.SurveyMonkey

詳細な活用事例の紹介だけでなく、ベストプラクティスや活用のヒントが紹介されています。

55.サイボウズ「ガルーン クラウド版」

クラウド版ガルーン Garoon on cybozu.com はじめ方ガイド」ページはユーザの頭の中の疑問を順々に答えるような構成になっています。

56.見込客をグングン育成する!BtoBマーケティングお助けガイドお助けガイド

最近オープンしたサイトですが、ユーザの社内検討や日々の施策実行をまさに「お助け」するようなコンテンツで、コンテンツ企画の参考になります。

57.Ginzamarkets

SEOを中心とした日々のサイト運用に役立つ非常に質の高い情報をブログで発信しています。
ブログ記事の下にホワイトペーパーも必見です。

インタビュー:Ginzamarketsに学ぶ!コンテンツを作り続ける理由と大切にしている考え

58.カゴラボ

主要な情報がひと通り閲覧できるTOPページとEFOが施されたお問い合わせフォームが参考になります。

59.フィードフォース

ともすると孤立しながちなブログメディア、情報サイトですが、「feedforce全力ブログ」ではグローバルナビをうまく使うことで、サイト側との連携を保っています。

60.ブライトコーブ

アメリカ本社がコンテンツマーケティングに関する調査レポートを発表していますが、「ラーニング」の顧客事例やウェビナー、動画、ホワイトペーパーが充実しています。

61.TAM

コーポレートサイト以外にもSocial Media 360.jpTips NoteWORLD EC REPORTMobileFirst.jpなど複数の情報発信サイトを運営されています。

62.アシアル

豊富な講演・執筆実績をまとめた実績紹介ページのインターフェイスが参考になります。

63.ペイジェント

ターゲットを分類し、グローバルメニューで振り分けています。
「サービスの説明」ではなく、「課題解決の支援」を中心としたコンテンツなだけでなく、競合が多数いる業界で、自社の優位性を明確に訴求しています。

64.NIFTY Cloud

Webから見積書発行まで可能なクラウド 見積シミュレーターはユーザにとって嬉しい機能ではないでしょうか。

65.デジタルアーツ

ターゲットごとにグローバルナビで入り口を分けていてわかりやすいです。
最近は動画や漫画、啓発コンテンツなどが大幅に充実している印象があります。

66.サイバーエリアリサーチ「らくらくログ解析」

通常のテキスト&画像の説明ではなく、漫画「WEBコンサルタント カンナがゆく!」を使ってサービス紹介をしているので理解しやすいです。

67.テスク

企業規模別、部門・立場別、業種・業界別、課題・検討背景別に分けられた課題解決ページが参考になる構成です。
メールマガジンでもコラム形式でお役立ち情報を発信されています。

68.Sansan

導入検討に必要な情報が網羅的に用意されていますが、情報がきれいに整理されているため、目的のコンテンツにたどり着きやすいです。事例集も従業員規模別に用意していて、BtoBサイトではあまり見ない丁寧さ。これ以上ないぐらいにコンパクトにまとまったフォームが個人的に印象深いサイトです。

69.トライコーン『クライゼル』

事例を出せない企業様もいるかと思いますが、トライコーンさんの利用用途ページが参考になると思います。

70.テラデータ

製品・事例カタログだけでなく、ホワイトペーパーを40個以上用意しています。
情報ライブラリーページを見るとデータウェアハウスに関する最新情報・市場動向・エキスパートインタビューなど、市場のリーダーとして情報発信をしているのが伝わってきます。

71.Coverity

顧客企業ページで圧倒的な実績数字、会社情報の受賞歴ページで様々な表彰歴を紹介し、市場のリーダーであることを強く印象づけています。

72.ワイズマン

地図を活用した導入実績ページがわかりやすいです。
また、自社メディアとして「ふくしの樹」を運営し、福祉に関する情報を発信されています。

73.ソフトクリエイト「ecbeing」

TOPページを見てもわかるようにユーザが必要とするであろうコンテンツが網羅的に用意されています。
それだけでなく、TOPページのキービジュアル、選ばれる理由特徴紹介で競合との違いを強く訴求しています。

74.フォーデジット「CREATIVE SURVEY」

ページ下部にある資料請求・お問い合わせフォームへのボタンデザインが秀逸です。
事例紹介ページでは詳細な数字や資料を公開し、仮説・結果・考察のプロセスまで丁寧に解説しています。

75.イー・ガーディアン

第二階層以下のページでは、サイドカラムからすぐにお問い合わせできるメニューが新鮮でした。

76.ペイパル

見出しやコンテンツエリアにメリハリが効いているため、スクロールしていても内容をぱっと理解できます。

77.TIS Direct Web

ものすごい数のサービス・ソリューションと、それに紐づくコンテンツを掲載していますが、フリーワード検索などの4つの切り口から探せるようにしたり、サイドカラムにアクセスランキングを掲載したりと、コンテンツを見つけてもらいやすくする工夫をしています。

78.Google Apps for Business

プレゼン資料を見ているかのような閲覧性。
下層ページには遷移させず、詳細情報のボタンをクリックすると、その場で情報が表示されるのも特徴的です。

79.アラタナ「SketchPage」

TOPページにある現在の開発進捗状況はASPサービスを提供する企業は参考になりそうです。
また、アイコンや画像を使ったフッターも複数商材を提供する会社は要チェックです。

80.ビービット「WebAntenna」

営業現場でよく聞かれているであろう他社のアクセス解析ツールとの違い他社の広告効果測定ツールとの違いページが充実しています。

81.ネクスウェイ「店舗matic 良いお店創りポータル」

事例・ノウハウ・調査・セミナーレポートなど、店舗運営関係者に対する情報提供サイト。
店舗運営者の目線に立った各種コンテンツは、きっとコンテンツ企画の参考になると思います。

82.シックス・アパート

導入事例ページは過去見たサイトの中で一番丁寧に作られ、数も多いです。
Blog on Business(製品導入事例集)」でダウロード資料としても活用しています。

83.ECマーケティング

導入事例で具体的な数字で訴求しており、その他にも料金・実施スケジュールページなど、曖昧な部分を極力減らしたページ構成が強く印象に残ります。

84.キャドセンター

スマートフォンやタブレットからの閲覧を想定したBtoBでは先進的なサイトです。

85.エスキュービズム「EC-Orange POS」

豊富な導入事例や動画の活用、「小売×IT」の未来を考えるブログなどハイレベルなコンテンツが揃ったサイトです。

86.ブイキューブ

サービス紹介から各製品に遷移した第三階層以下のページが個別サイトのような作りになっています。
お客様事例ページの導線設計も多くの企業様の参考になると思います。

87.弥生

かなりの数の商品を扱っていますが、グローバルメニュー・タブメニューをうまく使い、回遊しやすいサイトになっています。
製品操作・業務お役立ち動画も相当のボリュームが用意されています。

88.リクルートマネジメントソリューションズ

メルマガ登録ページがランディングページ構成になっており、力を入れているのが伺えます。

89.クレオ「ZeeM」

課題解決ノウハウ集を担当業務別に掲載しているのは見習いたいポイントです。

90.J-Motto

ロゴの横に「利用実績4,000社以上!」とあるのが目立ちます。
また、他社比較ページは具体的な社名を出して、機能比較をされています。

91.ソーシャルアプリサポート

コラムではアプリ開発会社様向けのカスタマーサポート情報を公開するなど、情報提供に力を入れています。

92.クラウド付きバックアップアプライアンス

ほぼ毎日更新されているネットセキュリティブログに加えて、会社内の様々な情報も発信しているFacebookページでは投稿に対する反応率が高いです。

93.インフォテリア

ページ下に設置されたホワイトペーパーや講演資料などのライブラリーが豊富に用意されています。

94.Kapost

コンテンツマーケティングのためのソフトウェア「Kapost」。さすがにContent Marketing Resourcesページには100個近くのコンテンツがあります。

95.Moz

マーケティングデータの解析ツールを提供する「Moz」。
SEOのベストプラクティスがwiki的にそれぞれ1ページにまとまったSEO Best Practicesは参照しやすく、情報としての価値も高いです。

96.37signals

小さなチーム、大きな仕事』で有名な37signalsですが、1999年からSignal vs. Noiseというブログを運営していて、デザイン、プログラミングなど幅広い記事を公開していて、そこから認知獲得・ツール利用等につなげています。

97.HubSpot

ブログは1日2~3本の更新、slideshareには500以上のスライドを公開するなど、徹底した役立つ情報発信を行っています。

98.Marketo

マーケティングオートメーションツールを提供するMarketo, Inc.
BtoBマーケティングに関するブログを1日1記事ペースで投稿していますが、インフォグラフィックスの活用が有名な会社です。

99.Mediative

eBook・ブログ・ニュースレター・ウェビナー・チートシートなど情報提供系コンテンツを前面に押し出したサイト。
フッター上のソーシャルメディアアカウントへのリンク箇所がおしゃれです。

100.ExactTarget

企業向けのデジタルマーケティングソフトウェアを提供するExactTarget。
充実したリソースページに加え、グローバルナビの展開の仕方やAbout Usページの下にあるサービス範囲のコンテンツがユニークです。

101.Desk.com

グローバルナビを展開すると表示されるアイコン付きのメニューが押しやすいです。
ブログやホワイトペーパーなどのリソースページも充実しています。

コンテンツ企画の前に!Web担当者のためのペルソナ作成マニュアル

企業がWebサイトをリニューアルしたり、コンテンツを考える際、伝える相手(顧客)のことをどれぐらい理解しているかによって、できあがる物と効果は大きく変わります。

伝える相手が曖昧では、当たり障りのない一般的な物になってしまいますし、相手に対する理解が浅ければ、深く刺さるメッセージやコンテンツは作れません。
そこで今回は、顧客や顧客のニーズを徹底的に理解するために有効な「ペルソナ作成」の手法をご紹介します!

目次
  • 「ペルソナ」とはなにか
  • ペルソナ作成 3つのメリット
  • ペルソナ作成 5つのステップ
  • ペルソナシートにまとめる
  • ペルソナシートを作った後にすること
  • 最後に

「ペルソナ」とはなにか

ペルソナとは「企業が提供する製品・サービスにとって最も重要で象徴的な顧客モデル」と定義されます。(※出典:ペルソナ&カスタマ・エクスペリエンス学会)


一般的に使われることが多い「ターゲット」では対象となる顧客の部署や役職などのスペック情報をまとめますが、「ペルソナ」はそこからさらに踏み込んで、顧客の価値観やパーソナリティ、ライフスタイルなどを含んだ“人物像”(それもあたかも実在しているような“人物像”)を描き出します。

例えば、「売上高100億円規模の機械メーカーに勤める情報システム部門の人」ではなく、「売上高100億円規模の機械メーカーの情報システム部門で4年間勤め、システム開発プロジェクトの経験が豊富。次期エースとの呼び声が高い、ゴルフ好きのAさん」といった、その人の顔が具体的にイメージできるレベルまで掘り下げます。

また、顧客像を描き出す際に、定性調査や定量調査などのデータに基づいて記述する点もペルソナの特徴の一つです。

ペルソナ作成 3つのメリット

ペルソナ作成には3つの大きなメリットがあります。

1.顧客客(ユーザ)を深く理解できる

ユーザインタビューやユーザ観察を繰り返す中で、顧客に対する理解が深まります。
また、実際の調査・データに基づいているため、各部門の主観的な意見や経験をまとめた「ターゲット」よりも精度の高い理解ができるようになります。

2.企業目線ではなく、ユーザ目線の発想がしやすくなる

「ユーザ目線」や「ユーザ視点」ということはよく言われますが、言うは易し行うは難しで、企業はついつい自分たちの都合を優先し、自分たちが伝えたい情報ばかりを出してしまうものです。

その解決策の第一歩は、相手(顧客)のことをしっかり理解すること。

顧客のことを理解すればするほど、抱える課題やニーズを鮮明にイメージできるようになるため、「ペルソナAは製品導入にあたり、どんな情報を必要としているか」「ペルソナBだったら、このコンテンツを読みたいと思うか」といったように相手(顧客)を起点とした発想が生まれやすくなります。

3.意思決定が迅速になる

Webサイトリニューアルやインバウンドマーケティングのコンテンツを作成する場合、営業担当やマーケティング担当、経営陣など、複数の人と関わりながらプロジェクトを進めることになります。

もしその時、それぞれのメンバーがそれぞれの経験からイメージした「ターゲット」で話をしていると、意思決定に時間がかかってしまったり、伝えるべき内容がブレてしまう可能性があります。

逆に、具体的な人物像まで描かれた「ペルソナ」が決まっていれば、同じ顧客像をイメージしながら議論ができるため、判断にブレがなくなり、意思決定のスピードが上がります。

ペルソナ作成 5つのステップ

それでは、ペルソナ作成の具体的な流れを見ていきましょう。

STEP1:顧客をいくつかのグループに分ける

業種や企業規模・部署・役職などの属性情報、既に保有している顧客情報などから、主要な顧客をいくつかのグループに分けます。

STEP2:ペルソナを作成するグループを選ぶ

グループの中で優先順位を付け、ペルソナを作成するグループを選びます。

STEP3:ユーザ調査をする

ペルソナを作成するグループの顧客に関する情報を集めます。
ユーザインタビューやユーザ観察がよく使われますが、アクセス解析データや一般に公開されている調査結果なども参照すると良いでしょう。

STEP4:調査結果をまとめ、ペルソナを作成する

インタビューやユーザ観察の結果をまとめ、その中から代表的な行動パターンやパーソナリティを抽出していきます。

STEP5:他のグループのペルソナを作成する

2で選んだグループ以外のペルソナを作成します。
BtoBの場合は、購買プロセスに複数人が関わるため、様々な階層・役職の人を想定するようにしましょう。
※参考:BtoBの購買行動における特徴と企業に求められること

最終的にできあがるペルソナは3~5種類になることが多いですが、米セールスフォース社では6種類のペルソナを作成したと紹介されています。
※参考:#SocialSuccess – An Inbound Marketing Case Study for B2B – Moz

ペルソナシートにまとめる

ユーザ調査の結果をまとめた「ペルソナシート」を作成します。
以下のような項目について明文化していきましょう。

●ペルソナ名とキャッチコピー
●顔写真
●エピソード
●個人情報
・年齢
・業種
・上場有無
・売上高
・従業員数
・部署/役職
・居住地
・家族構成
●デジタルプロフィール
・よく見るサイト
・ソーシャルメディア利用状況
●役割
・職務内容
・仕事への想い
・会社から与えられたミッション
・製品、サービスを利用する上での役割
●ゴール
・長期的な目標
・直近の目標

これ以外にも必要な項目があれば、随時追加していきましょう。

ペルソナを作った後にすること

ペルソナが完成したら、彼らが課題を認識してから、製品を導入し、ゴールを達成するまでの理想的なシナリオを描きます。

そして、そのシナリオの中でどうやったら彼らにリーチできるか、どんな情報・メッセージなら興味を持ってもらえるか、継続的な関係を作っていくにはどうすれば良いか、といった自社の営業・マーケティング施策やコンテンツシナリオを考えていきます。

ペルソナがブログ記事を読んだ時に「この記事はまさに自分に向けて書かれている!」と感じてもらえるよう、ペルソナと自社との接点を最適化していきます。

最後に

ペルソナ作成は30分や1時間の会議で簡単にできるものではありませんが、伝える相手を深く理解できていれば、Webサイトをリニューアルしたり、コンテンツを考える時だけでなく、様々な場面での意思決定に大きなプラスをもたらします。
予算やリソースとの兼ね合いもあるかと思いますが、できるだけ多くの人にペルソナ作成のブレスト・調査・明文化のプロセスに参加してもらうようにしましょう。

アイキャッチ画像:Post-it Art @Kautbullinger 2012

先進企業が注目!ホワイトペーパーを活用した新規リード獲得手法とは?

インバウンドマーケティングでは、リード獲得のためのダウロードコンテンツとして、ノウハウ資料や事例集などが活用されます。ガイアックスでもBtoB企業のWeb活用に役立つダウロード資料を提供しており、多い月で100件ほどのダウロードをいただいています。

今回は、BtoB企業の新規見込み客獲得支援をしているターゲットメディア様にホワイトペーパーを活用したリード獲得を成功させるために必要なことを教えていただきました!

数多くのリード獲得に適したホワイトペーパーマーケティング

BtoB企業が新規リード(見込み客)を獲得する手段として、リスティング等の広告出稿、テレアポ等のプッシュ型でのアプローチなど様々な手段が考えられますが、弊社では新規リード獲得の新しい手段として「ホワイトペーパーマーケティング」を推奨しています。

ホワイトペーパーマーケティングという言葉は弊社が独自に提唱をしているものではありますが、簡単に言ってしまうと「企業のサービス内容や成功事例、ノウハウを記載した資料」をフックとして、数多くのリードを獲得するという手法です。
実際に弊社では現在750社の新規リード獲得を支援していますが、ホワイトペーパーを活用することで多くの企業が大量のリードを獲得しています。

今回はホワイトペーパーマーケティングを成功させるための要素についてご説明したいと思います。

ホワイトペーパーとは?

ホワイトペーパーマーケティングを実践する際には、まず「ホワイトペーパー」について理解をする必要があります。
もともとホワイトペーパーという用語は、「白書」(外交の実情を報告する文書)を意味する言葉として使用されていますが、近年は企業のセールス資料、サービス紹介資料、技術資料、事例資料など、企業の発行する資料全般をさして使われることが多い言葉です。

海外では、これらのタイプのホワイトペーパーはたいてい顧客や見込み客とのマーケティングコミュニケーションのための資料であり、調査されたデータまたはタイトルに沿った解説と関連している具体的なソリューションまたは製品を売り込むように作成されているケースが多いのが特徴です。
つまり、マーケティングの道具として、見込み客の参考になるだけでなく、作成した人もしくは後援している会社に好ましい情報を伝える手法として活用されているのが「ホワイトペーパー」です。

ホワイトペーパーマーケティング成功のための3要素

ホワイトペーパーマーケティングを成功に繋げるために大きく3つの要素を考える必要があります。ここで言う成功とはリードの案件化、受注といった企業活動における成果です。

  1. ホワイトペーパーそのものの魅力
  2. ホワイトペーパーをどこで露出をするか
  3. 獲得したリードをどのように成果に繋げるか

次からは各要素を詳細にご説明していきます。

1.ホワイトペーパーそのものの魅力

ホワイトペーパーマーケティングを実践する上では、どのようなホワイトペーパーでも良いというわけではありません。

ホワイトペーパーマーケティングでは、ホワイトペーパーそのものがフックとなり、コンテンツになります。コンテンツであるホワイトペーパーがユーザーの興味を引くものでなくては、何のフックにもなりません。だからこそホワイトペーパーそのものの魅力を考える必要があるのです。

では、どのようなホワイトペーパーがユーザーにとって魅力的なのでしょうか?
弊社ではこれまで数多くの企業を支援してきた経験からユーザーにとって魅力的なホワイトペーパーは4種類だと考えています。

1つ目は特定ターゲットのニーズ・課題を満たすノウハウ資料。
2つ目は具体的な事例資料。
3つ目は調査レポートや業界レポートなどのレポート類。
4つ目は業界において注目されているトレンド、最新サービス情報です。

それぞれの説明は省かせていただきますが、注目していただきたいのは、サービスそのものを説明する資料が求められていないこと。それよりも読者にとって役に立つ情報や新しい情報が求められているということです。

具体的な例で説明をすると、例えば

  • メール配信サービス案内資料
  • メール配信サービスを活用して売り上げを2倍にする方法

の2つが並んでいたらどちらを見たいと思うでしょうか?
もちろん後者だと思います。

このようにいかにユーザーが魅力的だと感じるホワイトペーパーを作成するかがまず重要な要素です。

2.ホワイトペーパーをどこで露出するか?

魅力的なホワイトペーパーを用意したら、すぐにリードを獲得できるわけではありません。
次は用意したホワイトペーパーをどこでどのように露出をしていくのかを考える必要があります。

露出されていなければ、用意したホワイトペーパーは無いも同然です。
的確にターゲットに対し露出ができ、かつ多くのリードを獲得できる場所を探す必要があります。

考えられる露出先はいくつもありますが、今回はその中から特定業界向けホワイトペーパーダウンロードサイトをご紹介します。

これらのサイトは、IT業界、製造業界、マーケティング業界等、特定のターゲットに対するホワイトペーパーを集め、提供しているサイトで、ユーザーはホワイトペーパーをダウンロードする際に、個人情報と引き換えに無料でホワイトペーパーを入手することが可能です。

サイト上では数百、数千のホワイトペーパーが掲載されており、そのコンテンツを求めユーザーが集まるため、より多くのターゲットユーザーにリーチすることが可能です。

弊社ではマーケティング業界向けに「マーケメディア」というサイトを運営していますので、ご興味のある方は是非一度ご覧ください。

3.獲得したリードをどのように成果に繋げるか

魅力的なホワイトペーパーを用意し、適切な場所で露出できれば、ある程度まとまったリードは獲得できます。

しかしながらホワイトペーパーマーケティングの成功を考えた際に、リードを獲得しただけでは成功と言うことはできません。
獲得したリードが案件化・受注に繋がってはじめて成功と言えます。

一般的にホワイトペーパーマーケティングで獲得したリードはすぐに受注に繋がる今すぐ客ではなく、潜在的なニーズ・課題を抱える潜在客であることが多く、獲得しただけでは成果にはつながらないことがほとんどです。

このようなリードを成果に繋げようと考えると、リード獲得後の営業戦略やフォロー戦略などを、予め立てておくことが重要です。
放っておいても成果につながるという考えは捨て去るべきです。

下記は実際に弊社のお客様におけるリード獲得後のフローを記載したものです。

このようにリード獲得後のフローをあらかじめ立てていることがホワイトペーパーマーケティング成功に不可欠なのです。

以上、ホワイトペーパーマーケティング成功において重要な3点を説明して参りましたが、ここでは概要や考え方のみの説明でしたので具体的なイメージがわかないという方も多いのではないでしょうか?

もしそのような方でホワイトペーパーマーケティングにご興味を持っていただける方は、是非弊社までお気軽にご相談を頂ければ幸いです。

BtoB業界の「新規見込み客獲得支援企業」
ターゲットメディア株式会社
お問い合わせ・ご相談はこちらから

【完全版】企業ブログを立ち上げる時に押さえておきたい31個のポイント

INBOUND marketing blogは昨年の6月にリニューアルを行い、本格運用をスタートしました。その際に最も力を入れたことの一つが、ブログのデザイン・構成面です。

ガイアックスソーシャルメディア・ラボ編集長、現Startup Ideas & Framework編集長の井出さんにブログの相談をした際に「サービスを一個立ち上げるつもりでやらないと成功しない。」とアドバイスされたのがきっかけでした。なので、かなりのこだわりを持ってリニューアルし、今も月に3、4箇所は改善を行なっています。

今回は、本ブログのリニューアル時に使った構成書をもとに、読まれるブログにするために必要な31個の要素をご紹介します。

目次
  1. ブログデザインの6要素
  2. 記事一覧ページの7要素
  3. 記事エリアの11要素
  4. サイドメニューの7要素

ブログデザインの6要素

1.オリジナルデザイン

既存のテンプレートは使わずに、その会社らしさ、そのブログらしさを感じられるデザインを目指しましょう。

2.1000px前後の横幅

ブログは基本的に文章で構成されるため、1,000px前後の広めの横幅が好まれます。記事エリアも680px前後と広めが良いでしょう。

3.記事は左カラム

Webユーザビリティの世界ではよく言われることですが、「人の目線はF字型に遷移する」という研究結果があります。
記事エリアは左カラム、サイドメニューは右カラムにすると読みやすいです。

視線誘導については07design.blogさんの記事を参考にしました。

4.フォントサイズは14px以上

文字が小さいと見えにくい人もいますし、どうしても詰まった印象になってしまうので14px以上がオススメです。
最近では、スマートフォンで読む人も増えているので、スマートフォンで閲覧した時にも負担なく読めるかを確認しましょう。

5.背景色は白系

文字の読みやすさや、企業としての信頼感を考えると背景色は白系が良いでしょう。

6.フォントにもこだわる

長い文章でもストレスなく読んでもらえるように、フォントにもこだわりましょう。INBOUND marketing blogでも、Webサイトとは別のフォントを選びました。

フォントの選び方はこちらの記事が勉強になります。

一覧ページの7要素

1.ブログタイトルとロゴ

何について書いているブログなのかが直感的にわかるブログタイトルにしましょう。人気ブログでは、ブログ専用のロゴがあるところもあります。

2.記事タイトル

ブログ一覧ページに訪れたユーザが、読みたい記事を選びやすいようにタイトルエリアを目立たせ、クリックしやすくしましょう。

3.画像

一覧ページには10個前後の記事が並ぶので、テキストだけではどうしても見づらくになります。
btrax社のブログ「freshtrax」では、600px × 450pxの画像を使っていて、非常に見やすくなっています。

4.サマリー

記事の冒頭の一部を表示して、「続きを読む」で記事に誘導します。

5.ソーシャルボタン

その記事がどれぐらいの人気を集めているのかが一目でわかるようにします。

6.カテゴリやタグ

記事がどんなカテゴリに属する内容なのかわかるように、カテゴリやタグを表示します。

7.更新日

もちろん記事の更新日も記載します。

記事エリアの11要素

1.タイトル

ユーザの興味を惹くキーワードや数字を入れるなどして、読みたくなるタイトルを考えます。
SEOを意識し過ぎると不自然なタイトルになってしまうので、あくまでユーザ視点に立って“読みたくなるか”という視点で考えましょう。

2.ソーシャルボタン

Twitter、Facebook、はてブ、Google+、最近ではPocketへのリンクを設置しているブログが増えています。

ファーストビューエリアと記事を読み終わった後の2箇所に設置しているサイトが多いです。

3.アイキャッチ画像

タイトル直後に記事に関連した画像や、記事タイトルが入った画像を入れます。
アイキャッチ画像の有無で、記事ページに訪れたユーザの印象が大きく変わります。

4.目次

文章が長くなる場合は、冒頭に目次を設置しましょう。
ユーザが記事全体の長さを把握できるように目次に番号を振ると親切です。

5.目立つ見出し

見出しや小見出しが目立つデザインにすると、文章と見出しで強弱が付き、メリハリのある印象が生まれます。

Webは流し読みされやすいので、見出しだけを読んでも何が書いてあるのかわかるようにしましょう。

6.画像を有効活用

画像やイラストを使うことで、文章が格段に読みやすくなります。
文章が長くなっていると感じた時は、画像やイラストが使えないか検討しましょう。

7.わかりやすいリンク

ブログは他のサイトや過去記事へのリンクを頻繁に行います。リンクテキストに色を付けて、クリックできることがひと目でわかるようにします。

8.余白

改行をうまく使い、適度に余白を作ると、文章がグルーピングされて格段に読みやすくなります。

余白の有効性については下記の記事が非常にわかりやすいです。

  • どや!?アクセスアップ10倍のためのブログ運用術と運営方法
9.CTA

記事を読んでもらった後に、ダウロード資料や読んで欲しいページへのリンクなどより深い情報を案内します。

※「CTA」とは、Call To Actionの略で「行動喚起」を意味します。
「お問い合わせはこちら」「いますぐ資料請求」「製品デモを見る」など、ユーザにクリック(行動)を促すものを指し、バナーやボタン、テキストリンクの形で表現されます。

10.関連記事

記事の最後に関連した記事をいくつか並べましょう。
記事を読んでくれたユーザは、その記事が扱うテーマについて関心を持っています。関連した記事を探しやすくしておきましょう。

11.コメント欄

ブログのコメント欄は読者の声を聞き、交流ができる貴重な場です。

サイドメニューの7要素

1.ブログ内検索

ブログに訪問したユーザの中には「ピンポイントでこの情報を知りたい」という方もいます。そのような方向けに、ブログ内検索を設置することで素早く記事を発見してもらえます。

2.定期購読してもらう仕組み

TwitterやFacebookアカウントへのリンク、RSS購読ボタン、メールマガジン登録フォームを設けることで、ブログの更新情報を届けられるようにしましょう。

3.人気記事一覧

過去の記事の中で特に読まれている記事を表示しましょう。
多くの人に読まれた人気記事を読んでもらい、ブログのファンになってもらいましょう。

4.カテゴリ一覧

記事に付けたテーマである、カテゴリやタグから検索できると便利です。

5.著者プロフィール

誰が書いているかがわかる方がブログに対する信頼感や親近感を持ってもらいやすいです。

人気の企業ブログでは、著者の顔写真、プロフィール、ソーシャルメディアアカウントへのリンクを用意しています。

6.ブログ紹介

著者プロフィールだけでなく、ブログ自体の紹介ページです。
なぜそのブログを書いているのか、何を伝えたいと思っているのかを理解してもらうことは非常に重要です。

7.Webサイトへのリンク

ブログに訪問したユーザは多くの場合、貴社が何を提供している会社なのかを知りません。企業サイトやサービスサイトへの導線を用意し、リード獲得、商談につながるようにしましょう。

強化すべきポイントがわかる!BtoB企業の営業・マーケティング施策マップ

Web中心の営業活動への移行を進めているBtoB企業様から「次に何を強化すれば良いか知りたい」というご相談を多くいただきます。

“ユーザの視点に立って、Web施策全体を見渡し、優先順位をつけて対応していく”が原則になりますが、施策が多岐にわたる中で、自社のできている点、できていない点を把握する作業は意外に難しいものです。

そこで今回は、自社の営業・マーケティング施策を見直す際に使える、BtoBの営業・マーケティング施策マップをご紹介します!

営業・マーケティング施策マップの見方

※クリックすると別ウィンドウでPDFが立ち上がります

図の一番上に、左から順に顧客の購買段階を並べています。
その下は購買段階ごとに、具体的なニーズ例を記載しています。自社の製品・サービスに置き換えてお使いください。

そして、購買段階ごとに適した施策をWebとリアルの両方でマッピングしています。

取り組み済みの施策にチェックを入れていくと、今後どの層に対する施策を強化すれば良いのかのヒントになると思います。
※リアルの「セミナー」は課題認識・情報収集段階に適した施策としていて、既存顧客向けにセミナーを実施する場合もあり、あくまで一般的に多い用途の方で記載しました。

営業・マーケティング施策マップ(Web版に絞ってご紹介)

SEO

検索行動は「○○について知りたい」という具体的な意図があって初めて行われるため、課題認識以降のニーズが顕在化した段階に適した施策です。
また、課題認識/情報収集段階では「Webサイト制作」などのカテゴリーキーワード、比較検討/導入・決定段階では「GaiaX」や「INBOUND」などのブランドキーワードで検索されます。

リスティング

SEO同様に、課題を認識し、具体的に何か探しているユーザの集客に優れています。
まだ課題を認識していない潜在層に適したディスプレイネットワークやサイトに訪問済みの顕在層に適したリマーケティング広告も増えています。

ソーシャルメディア

ブログ記事などをシェアしてもらい、ソーシャルメディア上で将来の見込み顧客となる潜在層に認知してもらうことに適しています。

また、Facebookページ、Twitterアカウントでの情報発信は、認知拡大だけでなく、潜在顧客・見込み顧客との関係構築にも有効な施策です。

記事広告・タイアップ広告

メディアで記事広告を掲載することで認知拡大とニーズ喚起を行います。

プレスリリース

プレスリリースを配信することでメディアに掲載してもらい、認知を拡大します。
リリース内でリリースを出す社会的な背景にも触れることで、ニーズの喚起も可能です。

コンテンツ作成代行サービスのリリース内で、コンテンツ作成代行に関する調査を掲載

リサーチ

業界全体に関するリサーチを実施して、発表します。
役立つリサーチ結果であれば、プレスリリースとしてメディアに掲載されやすいですし、提案資料内でデータとして使うなどリアルの営業施策でも活用できます。

BtoBマーケティング全般に関するリサーチを定期的に発表しているシャノン

ブログ

検索エンジンやソーシャルメディアと相性の良いブログは優れた集客施策なだけでなく、自社のノウハウや業界の最新情報を発信することで信頼感醸成のコンテンツになります。
記事内容によっては、無関心~情報収集段階の層以外にもアプローチできます。

※BtoB企業ブログで使えるコンテンツアイデア19個

動画

製品の背景にあるストーリーを伝え、共感してもらいニーズを喚起する目的での動画活用が増えています。
その他、製造業では既存顧客向けにメンテナンス情報を動画で説明する企業が増えています。

キービジュアルに動画を掲載している弊社「Co-Work」のサイト

ダウロード資料

ブログやソーシャルメディア経由で流入してくる比較的検討度の低い層向けのコンテンツです。
「お問い合わせ」や「資料請求」のような検討度の高い層向けの窓口だけでなく、「資料ダウロード」のような課題認識/情報収集段階の層向けの窓口も用意しましょう。

タブレット活用に関するeBookがダウロードできるエスキュービズム

ニーズ・課題から探す導線

製品からだけでなく、ニーズ別や課題別に探せるようにすることで、まだ導入する製品を決めていない検討段階の低い層がサイト内を回遊しやすくなります。

お悩みから探せる日立ハイテクテクノジーズ

用途例・活用例

製品がいくつかの課題を解決できる場合は、用途例や活用例を紹介することで、自社の課題に当てはめて判断してもらえ、ニーズを喚起できます。

お客様インタビュー

導入の背景・選んだ理由・導入後の効果までを第三者に語ってもらうことで、導入までの流れを具体的にイメージしてもらえます。
企業・製品としての強みも第三者の口から語ってもらうことで、信頼性が増します。

導入事例

導入企業一覧や業界別・規模別・エリア別の導入数を紹介します。
Web上で競合と比較検討された際に、自社を選んでもらうために有効なアピールになります。

※BtoBサイトで使える事例掲載方法10パターン

製品・サービス紹介ページ

具体的に製品を検討している見込み顧客の視点に立って、公開する情報を検討し、概要や特徴、スペック情報などを掲載します。

導入の流れ

製品導入を起案し、稟議を上げることになる見込み顧客をサポートするために、導入までの流れを紹介します。
導入までの流れの中で、先に考慮すべき点やよくある失敗があれば先に伝えましょう。

価格表

導入検討を進める購買担当者にとって、必須の情報です。
複数社のサイトを見て、必ず競合と比較される部分なので、慎重に公開範囲や見せ方を検討しましょう。

選ばれる理由

営業パーソンが製品の詳細情報だけでなく、自社の強みや特徴を説明するように、Webサイト上でも自社が選ばれる理由を明文化して説明しましょう。

外部評価

強みを自ら明記するだけでなく、第三者からの表彰やランキング、評価が掲載できれば、信頼感の向上に役立ちます。

多数の受賞歴を紹介しているコベリティ

よくある質問

業者選定の際に、見込み顧客は「○○機能に対応しているか」「納期はどれぐらいか?」といった疑問を抱いています。
営業現場でよく聞かれる質問にWeb上で回答することで、業務効率化やお問い合わせの精度向上が期待できます。

ランディングページ

情報収集/比較検討段階の見込み顧客獲得のために、リスティング広告と併用して使われます。

会社情報

製品比較や発注の際に、信頼できる会社かどうかの判断で会社情報は必ずチェックされます。
サービスサイトやランディングページ内にも会社情報を掲載するようにしましょう。

オンラインセミナー

セミナーは、BtoBの購買プロセスの中で情報収集の手段として非常に重要な位置を占めます。
まだまだリアルで開催されることが多いですが、場所、時間の制約を受けないオンラインセミナーも今後拡がっていくでしょう。

セミナーレポート

セミナーに当日参加できなかった方だけでなく、今後セミナーへの参加を検討する方への情報として、セミナーレポートを作成しましょう。
開催したセミナーの内容をレポートするだけなので、効率的にコンテンツ作成ができます。

写真を豊富に使い、読みやすいセミナーレポートを公開しているロフトワーク

メールマガジン

メールマガジンは購買プロセスの前段階から見込み顧客と継続的な関係を構築するのに優れた施策です。

展示会で獲得したリードのうち、見込み度の低い顧客に対して、メールマガジンで継続的なコミュニケーションを取り、1年後・2年後に訪れる購買タイミングで選んでもらえるようにしましょう。

オンライン注文・見積書発行

製造業において、製品や部品の注文がWeb上でできるサイトが増えています。また、価格体系が明瞭な商材で、Web上で見積書の発行までできるサイトも多くなってきました。

製造業、工事業、の現場で必要な工具や部品が買えるMonotaRO.com

会員サイト

主に既存顧客に向けて、CADデータや図面資料などの専門的な情報を会員登録したユーザ限定で公開します。

製品の取扱説明書、CADデータを会員専用サイトで公開しているタクミナ

サポート情報

既存顧客向けにメンテナンス情報や製品のアップデート情報、製品の使い方提案を発信します。

Webサイトで新機能の紹介や使い方の説明をしているサイボウズLiveMAGAZINE

潜在顧客・見込み顧客のために記事を書く重要性

今回は潜在顧客・見込み顧客のために記事を書く必要性を語った翻訳記事をご紹介します。

SEOをやっていると、検索エンジン「最適化」ではなく検索エンジン「迎合」になってしまう場合があります。

ある会社からSEOのアドバイスを求められた時にこの問題に気付いたのですが、その会社はSEO強化を目的にブログの投稿頻度を増やしていました。

ドメインの信頼性が高かったため、ブログの投稿頻度を上げると、検索エンジン経由の訪問数は順調に伸びていきました。
しかし、しばらくすると訪問数は増えても、コンバージョン数は全く増えていないことがわかりました。

その際、私は「検索エンジンがあなたの製品やサービスを買ってくれるわけではない」というアドバイスをしたのですが、今回の記事では、「検索エンジンのために」記事を書くことと「潜在顧客/見込み顧客のために」記事を書くことの違いをご説明したいと思います。

高頻度の記事投稿で生まれた課題

Google Analyticsのデータを分析した結果、ブログの記事は検索エンジンのために書かれており、見込み顧客のことはほとんど無視していることがわかりました。
数値(訪問数)が乱高下した以下のグラフをご覧ください。

  • 8月15日より前

一日15~20個の記事を投稿しました。狙ったキーワードで上位表示され、訪問者数が急増しています。

  • 8月15日~8月22日

信頼性の高いドメインで継続的に記事が追加されたため、Googleはこのサイトが高品質のコンテンツを提供していると判断し、多くのユーザを送り込みました。
しかし、以下のグラフを見ると、この時期の直帰率が90%近いことがわかります。検索エンジン経由で訪問したユーザは、記事を読まずに帰っており、平均滞在時間は30秒しかありませんでした。

  • 8月22日以降~9月5日まで

結果、Googleはこのサイトが、ユーザのニーズに応えていない低品質なサイトだと認定し、検索順位を大幅に下げました。

  • 9月5日~9月10日まで

この時期、記事の投稿数は一日20個ほどです。Googleは再び検索順位を上げましたが、直帰率は逆に上昇し、最高で93%まで達しました。

  • 9月10日以降

Googleはコンテンツが低品質だと認識し、再び順位を低下させました。

 

当初は投稿頻度に従って訪問者数は伸びていました。
しかし、直帰率があまりにも高かったため、Googleは投稿されているコンテンツの質が低いことに気づき、検索順位を下げてしまったのです。
さらに悪いことに、(1日20個ほどの)記事の作成にかなりのコストを投下したものの、これらの記事はコンバージョンにつながりませんでした。

※もちろん、GoogleはGoogle Analyticsのデータを検索順位決定に使ってはいません。
GoogleのウェブスパムグループのリーダーMatt Cuttは、「GoogleはGoogle Analyticsのデータを参考にしておらず、今後もするつもりはない」と述べています。

事実、GoogleはGoogle Analyticsに依存しない独自の判断基準を持っており、直帰率や平均滞在時間は、それらの基準の一例です。

「検索エンジンのためのブログ記事」を避ける7つのTIPS

1.専門的なライターを雇う

“ユニークな”コンテンツを約束する記事作成代行サービスではなく、“優れた”コンテンツを約束するサービスを利用しましょう。

記事内に何回キーワードを入れるかを提案するサービスもありますが、本質的な問題ではありません。

代わりに、あなたのビジネスに関して確かな知識と見解を持った専門的なライターを雇うようにしましょう。
専門的なライターはSEOに関する知識は少ないですが、ユーザが読む価値のある記事を書くことができます。

「ライターの質がWebサイトの質を左右する」と考えましょう。

2.同じことを何度も繰り返さない

コンテンツが検索エンジンに“迎合”しているかどうかは、「記事内で同じことを繰り返しているか」をチェックするとわかります。

もし、読者にとって価値のある新しい情報を加えず、同じアイデアを違う文章や違うタイトルで繰り返している場合、「検索エンジンのために」書いていると判断されます。同じことを繰り返すことは結局、検索順位の低下につながると覚えておきましょう。

3.キーワードツールに頼り過ぎない

ユーザが検索する際のキーワードを知る必要はない、という意味ではありません。

キーワードリサーチツールに頼って、ユーザに対する姿勢が歪まないように注意しましょう。
特に、記事のタイトルを考える際は、 キーワードツールに頼り過ぎず、ユーザの視点に立って考えることが重要です。

4.記事タイトルと内容を一致させる

集客を目的に、ユーザを煽ったタイトルを使うのはやめましょう。
検索結果画面のtitleやmeta descriptionはユーザに対する「約束」です。記事の内容が明確に伝わるように努め、内容と異なったものは避けましょう。

5.meta keywordsは気にしない

まだmeta keywordsに気を使っているなら、検索エンジンに迎合しようとしている証拠です。meta keywordsの調整に時間を使う代わりに、ブログ記事内の写真を新しくしましょう!

6.親しみやすい文章にする

文章が堅苦しく、魅力に欠けているとしたら、見込み顧客ではなく検索エンジンに向けて書いている可能性があります。
「このコンテンツは、私たちに語りかけてくれている」と読者が感じるような文章にしましょう。感情や個人的な経験を加えることで、コンテンツに人間味を加えることができます。

7.文章以外の方法を試す

堅苦しく、あいまいな文章をつなげただけの記事は「コンテンツ」とは言えません。
文章だけでなく、ビデオやインフォグラフィックも優れたコンテンツ。マルチメディア化したり、色をつけたりして、コンテンツをより魅力的なものにしましょう。

最後に:訪問者を喜ばせよう

訪問者にとって役立つ情報をたくさん提供しましょう。
貴社のWebサイトで提供するコンテンツが、ユーザの期待を上回ると次の2つが増加すると思います。

  • ソーシャルシグナル:コンテンツがユーザの期待を上回っていれば、喜んで友人にコンテンツをシェア(ツイートやいいね!)してくれます。
  • コンバージョン率:コンテンツがユーザの期待を上回っていれば、お問い合わせや資料請求、メールマガジン登録につながるでしょう。

 

本記事はSEARCH ENGINE JOURNALに掲載された「Tips to avoid Search Engine Orientation (Case study) 」をMoaz Abu Goushに許可をいただき、加筆・修正したものです。

2013.4.26 SEOセミナー開催レポート:「理解していれば回避できるはずの問題は予め回避しておくが吉」

さて、最近セミナー報告ばかりになりつつある当ブログですが、今回は4月26日(金)に開催しました制作や開発に関わる方向けのSEOセミナーのレポートです。前回と同じくtwitterで内容お伝えしていたのでそれもまとめてあります。

twitterまとめ:Webサイト設計に関わる無料SEOセミナー セルフまとめもいいとこ

4月26日に開催されたセミナーの風景

今回はマーケティングとかリンクとかコンテンツとか検索エンジンアルゴリズムといった話題にはあまり触れず、Webサイトの設計・制作にあたりどういったことを予め考慮しておかなければならないのか、という内容で予定では120分のところ150分くらいに渡りお伝えしました。

諸注意として予めお伝えしたこと

本題の前に皆さんに事前にお伝えしたこととして、

  • 検索エンジンが評価したいのはコンテンツ&リンク
  • 検索エンジンは「正しく作られたWebサイト」を評価したいのではない
  • 正しく作られたWebサイト≠高く評価されるWebサイト

というのがまず原則としてあります。ですので、ここではあくまでSEOの観点から、という話にしますが、例えば実際にHTMLのマークアップを行う方がいくらそれらを美しく記述したところで、それ自体はSEOの完成ではなく、むしろSEOを行う土台を整える作業のうちのごく僅かな要素の一つ、というところでしかありません。

しかし、それでも尚、「(ある程度)検索エンジンを考慮してサイトを作る」ということはとても重要なものであるという認識でおり、サイト規模が大きくなる、とか長きに渡ってコンテンツを配信していく、というサイトであればあるほど、運用に入る前、設計の段階でどこまでSEOが考慮されたか、によって運用後の検索トラフィックには大きな差が出ます。

「クローラーの仕組みやランク付けアルゴリズムを研究して完璧なSEO設計をする」とかそういうことではなく、ある種の「普通に回避できるはずだった問題」を予め回避することが出来るのであれば、それは事前に対処して回避しておくのが吉じゃないですか(実際には、普通に回避できるはずだった問題点を回避できてなくて色々損してるケースがあまりに多く勿体ない)、ということが今回の本旨です。

セミナーコンテンツ

詳細はボリュームが多いので(スライド150枚以上)概要をラインナップとして並べます。

150枚以上のスライドを小さく並べてみた
※実際のプレゼンで使用したスライド一覧

1.検索エンジンの基礎知識

今回はかなりサラッと流しましたが、これはどの回でも必ず行います。最低限、裏でどんなものがどのように、何のために動いているのかは理解しておかないとその先の話が通じなくなってしまいます。

  • 検索エンジンの仕組み
  • 検索エンジンの収益モデル
  • 検索結果が返されるプロセス

2.企業がSEOに取り組む意義と得られるもの

今回はメインの話題がサイトの作り方の部分だったりもするのでここも流してしまいましたが、目的と手段を混同しないように、ということと、最終的にどのようにSEOを通じて検索トラフィックが獲得されるのか、ということに簡単に解説しました。

  • 企業がSEOを行うメリット
  • SEOのWebプロモーション上の特性
  • SEOの運用と目標達成までのプロセス

3.SEOの取り組み内容とその分類

例えば内部対策と外部対策とか、コンテンツとリンクとか、ユーザビリティとクローラビリティとか、まあ色んな確度からそれぞれの要素が様々分類されて対比されます。まずはどういう要素がSEOには存在していて、それぞれがどういう分類をされるのか、みたいなことをかなりザックリまとめてお話しました。

  • 機械(検索エンジン)を考慮したサイト設計
  • キーワード/コンテンツ/リンク
  • 制作・開発担当者が直接SEOに貢献できる事
  • 内部と外部 / 機械と人間

4.制作者が行えるSEO

メインはこの部分です。事例を交えて、サイトのデザインや機能の実装にあたり最低限、少なくとも知っておかれたい、或いは気にされたい部分を約100枚くらいのスライドで駆け足で解説しました。

限られた時間の中で、なのでこういうお話を新情報として聞かれる方もいらっしゃったと思いますが、もちろんボリューム的には一つ一つについて網羅できるはずもないので、まずは「なるほど、こういうことも気にしておかないといけないのね」ということだけでも理解して頂ければ良いかなとは思っています。

  • 検索キーワードと流入口ページの確保
  • テキスト情報の独自性の担保
  • 重複コンテンツ問題
  • クロール・インデックス
  • ページレイアウト
  • サイトの速度

まとめ

今回お話した内容は、一つ一つの項目としては取り立てて珍しい話ではないというかごく基本的なことの確認、おさらいのような感じでしたが、しかし基本的であることと皆さんがそれを満遍なく理解しているということはイコールではありません。

実際に、少なくとも全体から見れば一部を除いた多くのWebサイトは、SEOに適しているとはとてもではないが言い難い、というような作り方をされていると思います。

少なくとも、HTML構文チェックで100点を目指すこと自体のSEO的な価値というのはほぼ皆無だと思っておりますが、そういう類の「最適化」を求めるのではなく、最低限、作成するコンテンツの内容や得られたリンクが漏れ無く無駄なく評価される、ということがSEOの前提ですので、こうした認識は、Webの制作や運用に関わる皆さんにやはり最低限以上は知っておいて頂きたいなと感じる所存です。

次回開催のお知らせ

アンケートやTwitter上での反響は割と良かった方だったので、僕個人の省エネも兼ねて5月にもう一度同じ内容のセミナーをすることになりました。

詳細:Web制作・開発に関わる方向けのSEO設計基礎セミナー(第二回)

Web制作会社の方や社内のWeb担当者の方をメインターゲットとしていますが、マーケティング担当者の方とかまあ色々要は基本的にはご興味がありましたらご参加頂ければと思います。

当日は事前に簡単なレジュメ(?)をお配りして、プレゼン資料とかは終了後にお持ち帰り頂けるようにしていますが、今回は資料印刷ミスりました。細かな誤字チェックとかは複数人でやったのにも関わらず表題だけが作成当初のまんまになってました。

Web制作者が知っておきたい基礎SEO設計セミナー(仮) で印刷しました
※内容は本番でした。

ということで5月のセミナーも告知前からちらほらと参加お申込み頂いている企業様もいらっしゃり大変有難い状況ではありますが、今後のセミナーも機会とご興味とお時間ありましたら是非ご参加下さい。

ヴォラーレ株式会社 土居

おすすめの記事

BtoBの購買行動における特徴と企業に求められること

ガイアックスでは、BtoB企業に特化してWEB制作やインバウンドマーケティング支援を行なっていますが、その中で「うちはBtoBだから…」という声をクライアント様からいただくことがあります。

「予算がない…」「説明が難しい…」と同義に捉えられることもある“BtoB”ですが、具体的にはどのような特徴を持っているのでしょうか。

今回は、購買プロセスの観点から3つの“BtoB”の特徴をご紹介します!

特徴1:購買プロセスに関わる人数が多い

個人で購入を決定するBtoC(消費財)とは違い、BtoB(生産財)では複数人が購買に関与した、組織的な意思決定が特徴です。

例えば、課題を感じてから製品を導入し、課題が解決されるまでの一連のプロセスの中で

  • 問題を提起する人
  • 業者と商談し、製品選定を行う人
  • 責任者として意思決定を下す人
  • 経営者
  • (導入後)製品を利用する人

など、組織内の様々な役割・階層の人たちが購買プロセスに関わります。

当然、メンバーごと、購買プロセスのステージごとに接するメディアや必要とする情報が異なるため、それぞれのニーズを理解した上でマーケティング施策を立てる必要があります。

Webサイトやブログ、ソーシャルメディアに載せる情報を検討する際、先方企業の「担当者」のみをイメージしてしまいがちですが、様々な役割・階層の人たちが訪れることを忘れないようにしましょう。

特徴2:合理的・客観的に意思決定がされる

自動車や保険、住宅などを除き、主観的・感情的に購入されるBtoC(消費財)とは違い、BtoB(生産財)は合理的・客観的な購買プロセスが特徴です。

合理的な理由に基づく問題提起からスタートし、業者選定時にはRFPや要件定義書で必要機能・予算・納期などの客観的な基準が用意されます。
その上で、複数のプロジェクトメンバーが関わって比較検討をされるため、合理的・客観的な基準に基づいて判断が下されることになります。

もちろん、企業のブランドイメージや営業パーソンとの人的関係も意思決定に影響を及ぼしますが、顧客の判断基準を理解した上で、客観的な意思決定に応える情報が必要です。

特徴3:長期的な取り引き関係になる

BtoB商材の購買プロセスは半年~一年に及ぶため、購買のたびに新しい取引先を探していては、購買プロセス自体が大きなコストになってしまいます。そのため、一度発注した企業に継続的な発注が行われることが多く、長期的な取り引き関係になることが特徴です。

また、メンテナンスや保守・サポートが必要な商材では、「購入して終わり」ではなく、長期的な取り引きが前提となっています。

長期的な関係を結ぶ「パートナー」として選んでもらうために、問題解決能力をアピールするだけでなく、安心感・信頼感を醸成できるような接点の持ち方、コミュニーケーションの取り方が大切です。

まとめ:BtoB企業に求められること

インターネットやスマートフォンの普及により、何かを調べたり、購入したりする時にGoogleやYahoo!などの検索エンジンで情報を探すことが一般的になりました。
こうした情報行動の変化は、BtoBの購買プロセスでも起きており、購入時に参考にする情報源の第1位は企業のWebサイトです。

従来の“営業パーソンに売り込みを受ける文化”から、“Webを使って自ら見つけ出す文化”へと移行している現在、見込み顧客・顧客のニーズには応えるためにはカタログ情報が載っているだけのWebサイトでは不十分になっています。

今回ご紹介したBtoBの購買行動の特徴を踏まえて、

  • 様々なメンバーのニーズに応えられる
  • 合理的・客観的な意思決定をサポートできる
  • 問題解決能力が伝わる
  • 安心感・信頼感を感じてもらえる

上記のような情報をWebサイトだけでなく、ブログやソーシャルメディア、メールなどを通じて発信していきましょう。

BtoBサイトで使える事例掲載方法10パターン

インバウンドマーケティングは、Webサイトやブログ、ソーシャルメディアで役立つ情報を提供し、自社を見つけてもらい、見込み顧客を獲得・育成して、顧客になってもらうためのマーケティング手法です。

「見つけてもらう」ことから始まるインバウンドマーケティングの一連のプロセスでは、潜在顧客・見込み顧客に役立つコンテンツを提供することが重要になります。

ブログやホワイトペーパーなど「コンテンツ」には様々な種類がありますが、その中でも「事例」はBtoB企業でも取り組みやすく、Webサイトで最もよく閲覧されるコンテンツであるため、コンテンツ強化の第一歩に事例を作成したい!というご相談が増えています。

そこで今回は、事例作成の参考になればと思い、サイト内での事例掲載方法のパターンをご紹介します!

事例掲載の10パターン

1. 導入事例

課題を感じたキッカケから選定プロセス、導入後の成果などをまとめて紹介します。

事例:ケーススタディ – 株式会社ジャストシステム様|TAM

2. お客様インタビュー

選定プロセスや導入後の成果に加え、喜びの声をお客様にインタビューします。

事例:[震災復興支援プロジェクト特別コンテンツ]遠隔授業活用事例 | テレビ会議システムなら日立ハイテクノロジーズ

3. 動画インタビュー

お客様インタビューの様子を動画にします。

事例:ユーザインタビュー|事例紹介|どこでもプロジェクト管理バックログ

4. 社名伏せ事例

具体的な社名を出せない場合、「A社」のように社名を伏せて、プロジェクトの内容を紹介します。
社名が出せない点をカバーするため、解決アプローチを細かく記載したり、価格を記載しましょう。

事例:スーパーマーケット 中国地方 A社様向け導入事例│販売管理システムならテスク

5. 社内事例

上記同様、具体的な社名が出せない場合は自社での導入事例を紹介します。社外の事例よりも詳しく背景や解決策、効果を記載できるはずです。

事例:実践事例 I/O機器のトータル管理でセキュリティとペーパーレス化を推進 | 大塚商会

6. ケーススタディ

製品・サービスを活用した課題解決方法を架空のケーススタディとして記載します。

事例:フェイシャルマスクパックの4方シール包装|株式会社トパック

7. 実績集計

導入事例が多数ある場合、企業規模や業種などの軸で事例を集計します。

事例:導入事例|導入実績グラフ│生産管理システムのMCFrame

8. 数値化

個別の事例ではなく、導入企業数や利用人数を数値で紹介します。

事例:お客様事例 | クラウド型CRM・顧客管理システムSynergy! [シナジー!]

9. ロゴ掲載

ネームバリューがある企業の導入事例が豊富であれば、ロゴを一覧で掲載します。

事例:顧客 | Brightcove

10. 地域別

全国的にサービスを提供している場合は、地域ごとに導入実績数を掲載します。

事例:導入実績 | 電子カルテ・電子カルテソリューションの販売・サポート | 株式会社ワイズマン

BtoB企業ブログで使えるコンテンツアイデア19個

インバウンドマーケティングにおいて、ブログは非常に重要な施策の一つです。昨今のインバウンドマーケティング/コンテンツマーケティングの隆盛もあり、ブログを始めたい、強化したい、というご相談をいただくことが増えました。

ただ、ブログを書いた経験がない企業様の場合、「どのような記事を書けば良いのかわからない」というご相談も同時にいただきます。

そこで今回はBtoBの企業ブログにおけるコンテンツアイデア19個を参考ブログと共にご紹介します!

顧客となるユーザが知りたい情報であることが前提ですが、まとめ方の類型を知ることで、今後記事を企画する際の参考にしていただければ幸いです。

1. 製品の使い方紹介

製品の使い方をブログ形式で紹介します。顧客からよく質問されることを説明したり、使い方を提案します。

2. 製品のアップデート情報

新機能の追加情報を紹介します。魅力的な追加機能は新規顧客の獲得にもつながります。

3. FAQ(よくある質問)

製品に関するよくある質問やセミナーなどで寄せられた質問にまとめて回答します。

  • 事例:よくあるご質問 : カード決済 × ネットショップ FAQブログ│GMOペイメントゲートウェイ

4. 用語解説

業界で使われる用語を詳しく解説します。

5. 業界ニュース

業界の最新動向を紹介します。業界ニュースをまとめたり、大きなニュースであれば一つの記事で紹介しても良いでしょう。

6. 調査レポート

調査を実施し、結果と考察を紹介します。

7. 事例紹介

導入事例を紹介します。

  • 事例:CREATIVE SURVEY LAB. BLOG: » クリエイティブサーベイ写真調査の事例まとめ

8. 他社事例研究

トレンドや重要なポイントを学べる他社事例を研究し、エッセンスを紹介します。

9. 企業担当者インタビュー

導入企業の担当者や業界内で成功事例として知られる企業の担当者にインタビューを行い、成功の秘訣などを語ってもらいます。

10. キーパーソンインタビュー

企業担当者だけでなく、業界のキーパーソンに対するインタビューも有効です。

11. コラム

見込み顧客・顧客が知りたい情報を執筆者の意見や分析を加えて紹介します。

12. HowTo

見込み顧客・顧客が抱える課題をどのように解決すれば良いかをまとめます。

13. まとめ

世の中に分散している情報をまとめて紹介します。

14. インフォグラフィック

情報やデータをインフォグラフィックを使って、視覚的にわかりやすく伝えます。

15. イベント告知

セミナー開催やカンファレンス出展の情報をお知らせします。

16. 自社イベントレポート

開催したセミナーやカンファレンス、勉強会の後に当日の内容をまとめて紹介します。

  • 事例:第3回セミナーレポート : 利用シーン10選と4つの質問でレベルアップ – SurveyMonkey Japan Blog

17. 社外イベントレポート

社外のセミナーやカンファレンスに参加した後に当日の内容をまとめて紹介します。

18. 寄稿

外部のエキスパートに記事を寄稿してもらいます。

  • 事例:徹底解説!!フーモアのアートディレクターによるソーシャルゲームイラストの制作手順! | ソシャマノートブログ

19. 翻訳記事

海外の記事を翻訳して、紹介します。

2013.2.26 SEOセミナー開催レポート:「基礎と累積の2軸で考え、まずはスタートラインに立つ」

先の2月26日、弊社主催の無料SEOセミナーを開催させて頂きました。スピーカーの實川自身は今回が初となるセミナーでしたが、アンケートではなかなかの高評価を頂いておりました。ご参加頂いた皆様、大変お忙しい中ご足労下さり、誠に有難うございました。

セミナー風景、写真

今回のセミナーでは、SEOの基本である内部対策、外部対策やその考え方について、基本的な部分を中心に90分弱お話させて頂きました。概要を以下にレポートとしてまとめます。

1.SEOをとりまく環境の変化とその背景
2.SEOの考え方と取り組み方
3.具体的に何をすれば良いの
4.まとめ

SEOをとりまく環境の変化とその背景

SEOをとりまく環境

ここ最近の低品質外部リンクの淘汰や各種アルゴリズムアップデートを経て、これまで多くの企業(SEO会社を)がSEOの中で目指してきたベクトルと、検索エンジンが向かうベクトルに差異があることが結果として露呈するようになりました。

・企業の目標
色んなキーワードで上位表示して、自然検索経由の流入を増やしたい。

・検索エンジンの目標
検索サービスとしての価値を向上し、検索ユーザー数を維持、拡大したい。

企業としては最終的には売上・業績を伸ばすことを目的に、ウェブサイトへのトラフィックを増やす一つの手段としてSEOに取り組み、ゴールを見据えた目標設定をします。

しかし検索エンジンとしては、ユーザーの「検索して情報を見つける」という一連の行為の満足度を向上させることができるような検索結果を返せるようにする、ことがまず前提としてあり、この視点が欠落した施策が逆効果、裏目に出たり効果が薄れてきたりしている、という背景があります。

検索エンジンの変化

例えば外部リンクが検索順位に大きく影響するため「リンクを購入する」という考え方があります。しかし検索エンジンは昔よりもはるかに精度が向上していますので、リンクを貼れば順位が上がる時代から、少し間違えばそうしたリンクが原因となってサイトへの評価が思い切り下げられるような時代へと変化しました。

Googleが不正リンクを使ったランキング操作の抑制や、低品質なウェブサイト(中身がない、コピーサイト、重複するコンテンツなど)を検索結果から除外するための動きが、最近では過去に比べより活発になり、そうした施策に対するSEOのリスク、特にそうした施策にばかり依存したSEOを行うことのリスクが顕在化してきています。

※筆者補足※
一方で仮に有料リンク、人工リンクだったとしてもその累積によりウェブサイトへのアクセスや売上が一定量担保出来ている場合だと、すぐにその状況から脱却する(つまりそうした恩恵を破棄して、やり方を一新する)、といった選択肢を取ることも企業的な諸事情により難しいケースが多いのもまた事実と思います。

つまり「わかっちゃいるんだけど、さあどうしたもんかね」という状態にある方が比較的多いのではないかな、ということですね。

そうした中、今後は、一気には難しいけど徐々にそういう方向にシフトしていく流れが今後も加速していくでしょう、ということと、問題提起されている人工リンク施策については次第に衰えていくもののしばらくは健在で、リンク提供型のSEOサービスに対しても一定量の需要が引き続き残るでしょう、とは思っていますし、多分これが多くのSEO関係者の共通認識だと思います。そのことの是非については特に触れませんが、基本的にはそういうことだと思っています。

SEOの考え方と取り組み方

このような状況において、今後どうやってサイト運営に取り組めば良いのでしょうか。「人工的なリンク施策に頼るは怖いからコンテンツをとにかく増やそう」というような考え方はもちろん良いのですが、そうは言っても時間や労力、場合によってはお金がかかるお話ですのですぐ行動!とする前に一旦落ち着いて考えてみる必要があるのではないでしょうか。

SEOを2つの軸で考える

今回のセミナーでは、SEOを行う上で考えるべき軸を大まかに以下の2軸として解説していました。

縦軸にリンクやコンテンツ(累積資産)、横軸にサイト設計(基礎)、のグラフ

①累積する資産:コンテンツやリンク

  • ユーザーがサイトを訪れる理由になる(コンテンツ)
  • 独自の資産となり、競合優位性を築く
  • 結果が出るまでには大抵それなりの時間がかかるしその覚悟が必要
  • 成功すれば、無料の検索トラフィックが安定して獲得できる
  • 基本的には終わりがない取り組み

②基礎となる土台:サイト設計

  • 累積したコンテンツやリンクを適切に認識、評価させる
  • 初歩的なWeb/SEO知識でもある程度改善できる
  • ちょっとした改善で大きな効果があることもある。(逆も然り。)
  • 応用的な改善は非常に難しいし高い専門知識が必要

以上を踏まえ、少しばかり乱暴な分類ではあるかもしれませんが、以下のようなマトリックスでウェブサイトのSEOを考えてみると整理しやすいのではないでしょうか。(セミナーの前後の細かい文脈は割愛しますのでセミナー時資料とは若干修正入れています)

先ほどのグラフを用いて 左上:コンテンツやリンクはあるが設計に難あり、 右上:コンテンツやリンクが十分で設計もよく出来ている、 右下:設計に問題はないがコンテンツやリンクは乏しい、左下:コンテンツもリンクも設計もダメダメ の分類をしているマトリックス図

縦軸をコンテンツやリンクの軸、横軸をサイト設計の軸として、右上に行けば行くほどSEOとしては優れていて、左下のような状態(基本的な最適化も出来ていなければコンテンツもリンクも乏しい)は当然優れたSEOには程遠い、というイメージです。

SEOに優れたサイトにするためには縦軸、横軸どちらか一方だけ優れていれば良い、というわけではなく、どちらも基本的なことはしっかり出来ていなければ継続的にSEOに取り組んだとて、十分な結果を得ることは難しいということですね。

ですので次の図のように自社のサイトがマトリックスの右下枠に該当するのであれば、細かなチューニングにこだわるのではなく、コンテンツを見直したり増やしながらリンクを獲得していく必要がありますし、左上枠に該当する場合は、闇雲にそのまま突っ走るのではなく、改めてSEO設計を見直すことでコンテンツやリンクの評価を正しく受けることができるようになります。

先ほどの図でマトリックスの左下から左上枠に向かって改善を図ろうとしている図:「適切に評価されるための土台が整っていないのにひたすらコンテンツやリンクを増やす」

マトリックスの左下から右下枠に向かって改善を図ろうとする図:「コンテンツやリンクが乏しいのに細かなサイトチューニングばかりこだわろうとする」

優れたサイトとして検索結果での露出アップを目指すために、何もないところからいきなり完璧を目指すのではなく、まずはスタートラインを目指す、ひとまず「損をしない」ところまでを見据えてSEOに取り組む、というのが今回の一つの主なテーマになります。

マトリックスの中心をスタート地点として、コンテンツやリンクもまずは必要十分なものを揃え、基礎的なSEOを踏まえた実装が出来ているという状態を目指しましょう、という図

具体的に何をすれば良いの

ここから先は、ごく基本的なSEOの内容について概要を説明させて頂きました。このブログの読者の多くの方には改めて解説するようなことではないことも含まれるかもしれませんが、

  • 検索キーワードの考え方や探し方
  • 目標とするSEOキーワード選定の基準
  • コンテンツマップや主要なキーワード
  • キーワードチューニングの考え方と方法
  • クロールやインデックスの仕組み、その制御について
  • 内部リンクのSEO上で考慮するポイント

等について、事例も含めながら少し駆け足で解説しました。今回のセミナーではいずれもごく基本的な事柄でしたので記事ボリュームの関係から詳細についてはここでは割愛させて頂きます。

※筆者補足※
基本的なこととは言っても、本来これら一つ一つの項目でも最低1時間ずつくらいはかけてお話しないといけないくらい、考えることや知らなければいけないことは多いと感じているのですが、一つのセミナーでまとめて語ることはやっぱり難しいです(昔一度トライしましたが2時間半の予定が4時間くらいかかってなお、全然話しきれなかったです)

まとめ

基本的なこと、一般的にこうした方が良い、と言われていることをとにかくやってみる、ということが出来れば、度合いはともあれ基本的にSEOとは一定以上の効果が得られるものです。見る限り、世の中に公開されているウェブサイトの大半は、SEOの基本的なことがキチンと実践できているとは言い難い状態である、というのが現実だと思います。

何か素晴らしいSEOの事例、素晴らしい技術、最新の動向などを知ることもとても大切と思いますが、まずは走り出しの段階で、当たり前にやった方が良いことを当たり前に実践できているか、ということがその後のSEOの成否を大きく左右することにつながると思います。

情報収集される際の注意として、主にリンク関連の話題、「上位表示対策」についての話題などでインターネット上にある情報は玉石混交、かつ内訳は石が大半という印象ですので、情報の取捨選択に自信がない方や相応のリスクを負えない方、そもそもどういうリスクがあるかがよく分からないという方は、何かしらの根拠がない限りはあまり参考にされないほうが今は無難だと思います(SEO関連の書籍につきましても良著とそうでないものは同様に分かれる、という印象です)。

最後に、今後も定期的にSEOセミナーは開催します(直近では3月に別テーマで開催させて頂く予定です)。基本的にはこうした基礎的なセミナーは無料で開催するスタンスですが、夏あたりに少し突っ込んだテーマで有料のセミナーも開催させて頂く予定ですので、その際には改めて告知させて頂きます。

と、今回の記事は比較的堅苦しい感じで終わらせて頂きます。このブログにつきましても、基本的には若いメンバーを中心に(今度こそ)継続的に更新していく予定ですので、引き続きよろしくお願い致します。

文責:ヴォラーレ株式会社 土居

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インバウンドマーケティング/コンテンツマーケティングに関するカンファレンス「INBOUND MKTG 2013」でいただいた質問への回答

2月25日(月)に日本初のインバウンドマーケティング/コンテンツマーケティングに関するカンファレンス「INBOUND MKTG 2013」が開催され、Panel discussion①:『インバウンドなコンテンツづくり。ブログ、ソーシャル、SEOの活用と課題』にパネラーとして登壇させていただきました。当日、ご参加いただいた方は誠にありがとうございました。

遅くなってしまいましたが、パネルディスカッション中にTwitterなどでいただいた質問に回答したいと思います。

ご質問いただいた方は誠にありがとうございました!

当日のパネルディスカッションでお話した内容

 

当日は、本サイト・ブログの運営やメール配信などのインバウンドマーケティング施策を実践する中で感じていることを中心にお話しました。

セッションの様子はスタートアップ・デイティング様、コンテンツマーケティングラボ様にまとめていただきました。
→ 顧客に来てもらうためのオウンドメディアとコンテンツ戦略 #IM2013TOKYO

インバウンドマーケティング実践者がレクチャーする、ブログ、ソーシャル、SEOを使った“ユニークなコンテンツ”のつくりかた

ご質問に対する回答

質問1

成果の定義によって回答が変わるため、代表的なKPIごとに記載します。

■サイト訪問

本サイト(inboundmarketing.jp)のトラフィックの約70%を占めるブログです。より具体的には、以下の記事を読んだ方からお問い合わせいただくことが一番多いです。

【実録】テレアポ中心営業からインバウンドマーケティングに移行するまでに通った3つのフェーズ

■リード獲得

ノウハウやTIPSをまとめたダウロード資料です。現在、1ヶ月で100件以上ダウロードされています。
資料の中では、「インバウンドマーケティングを実践するまでの道のりと大切なこと」という資料が一番お問い合わせにつながっています。

■案件化

セミナーです。継続的なメール配信の中でセミナーに参加いただいた後、具体的な相談をいただく流れがあります。

質問2


成果につながりやすく、説明しやすい部分から始めるのが良いと思います。

「インバウンドマーケティング」では、ブログやeBook、メールなどが連想されやすいですが、Webサイトやランディングページもインバウンドマーケティングの重要な手法の一つです。

弊社でも最初はWebサイトやランディングページ改善など、効果を説明しやすいところから始め、社内の理解を高めつつ、ブログやダウロードコンテンツなどの中長期的な施策に取り組みました。

質問3

インバウンドマーケティングを「始める」際は、一度は無理にでも時間を作って、自分たちでコンテンツを作る体験が必要だと思います。

「続ける」際に忙しさが問題になる場合の解決策は、

  • 複数人で運営する
  • 外部ライターの方に記事執筆を依頼する
  • 外部エキスパートの方に寄稿を依頼する
  • 営業資料、セミナー資料などの既存資産を活用する
  • 営業資料、提案資料などを作る際にコンテンツとして2次利用できるように作成する

などでしょうか。

弊社のお客様では、「過去に作った提案資料やセミナー資料が実はダウロードコンテンツとして使えるもので、そこから始めてみる」ことが多々あります。

少しずつでもやれるところから始めることが大切だと思います!

質問4

■どの程度社員間でコンセンサスを得られているかと浸透させるための取り組み

ほぼ100%得られていると思います。
コンセンサスを得るために以下の工夫をしました。

  • 全社会議や部署会議で、取り組み内容と成果を繰り返し報告
  • ブログを更新した場合、全社MLで共有
  • 大きめのサイト改善やコンテンツ追加、メール配信をした場合もMLで共有
  • コンテンツ作成を一人でやる場合でも、案出しは複数人に協力してもらう
また、弊社では2007年に当時のWeb改善チームが準MVPとして表彰されました。
会社として、スポットライトを当てる機会を作れると大きく進むと思います。

■運用の外注と内製化についての考え

社内にインバウンドマーケティングの考え方を浸透させるためにも、できれば内製が望ましいと思います。リソースの問題でコンテンツ作成をアウトソースする場合でも、企画までは社内のコミットが必要ではないでしょうか。

ちなみにガイアックスでは、動画作成やリサーチなどを除き、ほぼ全てを内製しています。

終わりに

他にもご質問がありましたら、コメント欄等からいただけますと幸いです!

<追記>

同じパネルディスカッションに登壇させていただいたシックス・アパートの関社長がブログで質問に回答されています。「継続性」と「モティベーション」をキーワードにした、運営方法は非常に勉強になります。

オウンドメディア「Six Apartブログ」の運営の実態を、INBOUND MKTG 2013でお話しました 

魅力的なセミナーページを作成する9個のポイント

BtoB企業のインバウンドマーケティングにおいてセミナー(ウェビナー)は重要な施策です。リード獲得・リード育成の手段として、有効活用している企業様も多いのではないでしょうか。

ガイアックスでも、Webサイト・ブログでのコンテンツ提供からリードを獲得した後、継続的なメール配信の中でセミナーを告知し、参加いただいた方から具体的な商談につながる流れがあります。

しかし、Webサイトでも頻繁に閲覧され、メール配信からのランディングページにもなるセミナーページに開催概要しか載せていないBtoBサイトがほとんどです。

そこで今回は、魅力的なセミナーページ作成のポイントとお手本となるWebサイトをご紹介します!

セミナー一覧ページ作成のポイント

1. 開催中のセミナー概要が一覧できる

セミナー一覧ページには、トップページやその他ページから回遊した見込み顧客が訪れます。

  • セミナー名
  • 開催時期
  • 開催場所

は一覧ページでわかるようにして、都度詳細ページに遷移させないようにしましょう。

アイコンを上手く使い開催中のセミナー概要がわかりやすい『MCFrame』

セミナー詳細ページ作成のポイント

2. ファーストビューで興味を喚起する

セミナー一覧ページのリンク、メールやソーシャルメディアのリンクをクリックした先にあるのがセミナー詳細ページです。

直感的に内容を理解できるキービジュアルやアイコンを活用して、訪れた見込み顧客が離脱しないよう、ファーストビューで興味喚起を行います。セミナー内容を説明するだけのページにならないように注意しましょう。

思わず申し込みたくなるロフトワークのセミナーページ

3. 参加対象者を明確にする

どんな課題を持った人にお勧めのセミナーなのかを明記し、同じ課題を持つ見込み顧客からの申し込みを促します。

 

「こんな課題をお持ちの方にオススメ!」で対象者を明確にしているシンフォニーマーケティング

4. 参加者の声を載せる

定期開催のセミナーであれば、前回アンケートに書かれた参加者の声を掲載しましょう。どのような話が聞けるのか、どんな所が良いのかを参加者自身に語ってもらうことで説得力が出ます。

参加者の声に加え、担当者のコメントも掲載している日立システムズ

5. 会場の写真を載せる

会場の風景を載せることでどんな規模・雰囲気のセミナーかを具体的にイメージしてもらいましょう。

会場の風景を詳細ページに載せているユビキタス

6. 講師のプロフィールを載せる

講師の経歴を載せることで、セミナー内容に対する期待感や安心感を持って申し込んでもらえます。

弊社セミナーページの講師紹介

7. ページ内にフォームを設置する

セミナー詳細ページから申し込みフォームに飛ばすことなく、詳細ページ内で申し込みができるサイトが増えています。遷移の手間を減らすことで、興味・関心の高まった見込み顧客の負担を軽減します。

フォームに遷移せず、セミナー紹介ページで申し込みができるセールスフォース

8. セミナーレポートを作成する

セミナー後は、当日の内容をまとめてセミナーレポートとして公開しましょう。当日参加できなかった方にも情報を伝えることができ、メール配信のコンテンツとしても活用できます。

 

セミナー内容をふんだんに盛り込んだレポートを作成しているロフトワーク

9. セミナー資料を公開する

セミナーレポートと同様、当日参加できなかった方にも情報を伝えるためにプレゼン資料を公開します。ダウンロード資料にしてプレミアムコンテンツとしても活用できます。

当日の資料をslideshareで公開しているシックス・アパート

【お知らせ】INBOUND MKTG 2013 TOKYOでパネルディスカッションを行います

お知らせになりますが、2月25日(月)に日本で初めて開催されるインバウンドマーケティング/コンテンツマーケティングのカンファレンス「INBOUND MKTG 2013 TOKYO」でパネルディスカッションに登壇させていただくことになりました。

2月25日(月)13:15~14:15に 『インバウンドなコンテンツづくり。ブログ、ソーシャル、SEOの活用と課題』というテーマで、シックス・アパート株式会社 代表取締役CEO 関 信浩氏とGinzamarkets, Inc. カントリーマネージャー 清水 昌浩氏とお話させていただきます。

INBOUND MKTG 2013 TOKYO

2月25日(月) 13:15-14:15 | Panel discussion①

Inbound Content Strategy & Tactics 『インバウンドなコンテンツづくり。ブログ、ソーシャル、SEOの活用と課題』

■登壇者
・シックス・アパート株式会社 代表取締役CEO 関 信浩 氏
・Ginzamarkets, Inc. カントリーマネージャー 清水 昌浩 氏
・株式会社ガイアックス「INBOUND marketing blog」編集長 栗原 康太

イベント詳細が更新されているマーケティングエンジンさんのブログ

チケット購入ページ

本イベントは株式会社マーケティングエンジンさんが企画・主催した日本で初めてのインバウンドマーケティング/コンテンツマーケティングのカンファレンス。

サービス提供者だけではなく、インバウンドマーケティングを実践している企業・マーケターの方が登壇され、自社の取り組み内容や海外の事例、人を惹きつけ、愛されるためのマーケティングに関するパネルディスカッションなどが行われます。

チケットも既に半分以上、出ているようです。
ご都合のつく方は是非、ご参加ください!

SEOではページ数より「情報量」+「充実度」

こういう仕事をしていると、WEBサイトの現状を把握するために何かしらのSEO系の調査ツールを使うことがしばしばあります。そういうツールでは被リンク数、タイトルやmeta情報、インデックス数、など様々な数値がまとめて見られるため、ぱぱっと概要を把握するには便利です。ただし、そこで得られる表面的な数値を根拠に何かを話すことはあまりありません。

今回はその中でも「ページ数が少ないので増やす」ということに関してたまたまクライアント様から質問を受けましたので記事にしてみます。

巨大なサイトは確かにビッグキーワードでも上位になりやすい

例えば「賃貸」とか「求人」などのいわゆるビッグキーワードと呼ばれるキーワードで検索すれば、ほとんどが有名どころの巨大ポータルサイトなどが上位にあり、ポッと出の10ページそこそこしかないWEBサイトはいないですね。

この事実だけを見ても分かりますが、ページ数が多いということはもちろん重要なことなのです。ただしそれはあくまでも「検索されたキーワードに対してコンテンツ(=中身)が十分にある」という意味で重要なのであって、たくさんページ数があればいいと言うことは全くありません。

むしろ、メインテーマに無関係なコンテンツや中身がスカスカなページの量がサイトの中で大きな比重を占めてくると、今後はマイナスにも作用すると思っていて良いでしょう。そういうサイトは見かけのページ数は多くても充実しているとは言えません。

ページ数・インデックス数は後からついてくるもの

よく「被リンクは後からついてくるものだ」などという議論がなされます。この議論の本意としては「リンクは本来は増やすものではなく増えるものだ」ということです(もちろん狙ってリンクを増やすというテクニックは重要です)。

「ページ数」という指標も結局はコンテンツを充実させていく結果として増えていくものであって、ページ数が多いからエライ、なんていうことは全くありません。検索されたキーワードに呼応するコンテンツがどれだけあるかどうか?がそもそも重要になります。

上位に表示されたWEBサイト=Googleが選ぶ「ベストアンサー」

別のブログのエントリーでGoogleに評価されやすいコンテンツ設計という記事にも書きましたが、検索エンジンから見てどれが最もユーザーを満足させられそうか?がWEBサイトの評価を決めると考えて良いでしょう。

結局は「検索=リクエスト」であり「検索結果=アンサー」である以上、検索結果の上位はベストアンサー群というわけです。当然そのアンサーを選ぶ基準として被リンクというのは非常に重要な要素なわけですが、土台はやはり中身です。キーワードに見合ったコンテンツがあり、それがテーマ毎に分けて整理されていて、検索エンジンにそれぞれ分かりやすいように表現されている、という状態がまずは基本であって、前提になります。

(参考)
インデックス数を増やすことでSEO対策に効果はありますか?

アンサー度とは

薄い100ページよりは中身の詰まった10ページを

まとめになりますが、ただ増やしただけのコンテンツを排除して、本来ベストなアンサーとなるべきコンテンツを上位に残す為にGoogleのアップデート(パンダ・アップデート)も進んでいますし、仮にそれが日本で本格導入された際にそこまでのインパクトを与えられなかったとしても、いずれは濃いページが残り薄いページは排除される方向に進むのは間違いありません。

※画像はイメージです
※画像はイメージです

こういう感じにならないためにもユーザーの期待にこたえるコンテンツを、テーマをぶらさずにできるだけ多く用意しておいた方が良いでしょう。少し具体性のない漠然とした内容に終始してしまいましたが、次回(か分かりませんがいずれ)は用意したコンテンツをまとめて整理する方法なんかについても書こうと思います。

ヴォラーレ株式会社 土居健太郎

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