GitHubが宿題の自動採点やインラインフィードバックなどが可能な教師向け新ツールを公開

GitHubは米国時間3月12日、GitHub Classroomの新しい機能を発表した。このサービスは、コンピューターサイエンスの教師が宿題としてコーディングの練習問題を作ったり結果を評価する業務を助ける。そのほかにも、教師のための無料のツールをいろいろそろえている。

今回の新しい機能は、まず自動採点だ。先生は自動的に作られたテストの問題を宿題として出し、結果が自動的に採点される。テストは各学生のリポジトリーで自動的に行われる。その際、先生はインラインフィードバックと自動プルリクエストでフィードバックを提供できる。

自動採点は、もちろん先生の時間をかなり節約してくれる。そして、これと同時にローンチしたTeacher Toolboxには、さまざまな開発ツールやチュートリアル、ドメインネームなどへのアクセスが含まれている。それらの無料サービスの中には、.techドメインネームやオンデバイステストのBrowserStack、SSHクライアントTermiusなどがある。Arduinoのツールにもフリーでアクセスできる。

今ツールボックスには35のツールとサービスがある。なお、これらのツールの多くは、GitHub Student Developer Packにはない。後者は、BitnamiやFigure Eight、Namecheap、そしてもちろんGitHubなどのツールに無料または割引料金でアクセスできる。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

サンフランシスコで高校生にコンピューターサイエンスを教えるMission Bitに市が$1Mを補助

高校生にコンピューターサイエンスを教えるNPO Mission Bitが、サンフランシスコ市のDepartment of Children, Youth and Their Families(DCYF)〔仮訳: 児童青少年家族局〕から5年間で100万ドルの補助金を交付された。

Mission Bitは学校の各学期の放課後に、高校生向けのコンピューターサイエンス教室を提供している。秋と春のコースはそれぞれ13週で、1週間に4時間の授業だ。その内容は主に、HTMLとCSSとJavaScriptである。

夏休みには6週間のコースがある。この秋にMission Bitは、今やっている学習や成長をさらに延伸する2年計画の事業を立ち上げる、とCEOのStevon Cookは言っている。

その2年のコースは、DCYFがMission Bitに求める目標でもある。補助金は主に、里子として育った子や、公営住宅に住む子、移民の子など、社会から疎外されているような若者をより多くピックアップすることに使われる。そのためにMission Bitは、そういう恵まれない子どもたちのために尽力している既存の団体ともパートナーしていく。

コンサルタント企業のInspireがMission Bitのために行った調査によると、サンフランシスコのベイエリアだけでも、学校でコンピューターサイエンスのクラスにアクセスしていない高校生が10万名いる。2020年までにMission Bitは、その地区の1万名の、とくに黒人とヒスパニックの生徒たちに教えたい、としている。また、食事福祉を受けている生徒も、対象とする。

これまでMission Bitのプログラムに参加したのは1600名の生徒たちだ。現在のグループは150名の生徒だ。

画像クレジット: Mission Bit

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Code.orgのコンピューター教育大衆化ビデオシリーズがAlaska Airlinesの機内エンターテインメントに採用

プログラミング教育の大衆的普及に努める非営利団体Code.orgが、今度は航空会社Alaska Airlinesとパートナーして、コンピューターとインターネットの動作原理を学ぶビデオを機内で上映することになった。Code.orgのCEO Hadi Partoviが、ブログにそう書いている。その連作ビデオは第一回にMicrosoftのファウンダーBill Gatesなどテクノロジー業界のリーダーたちが登場するが、4月からAlaska Airlinesのフライトで次々と上映される。

ビデオの中でBill Gatesはこう言っている: “パソコンでも、スマートフォンでも、ウェアラブルのデバイスでも、インターネットに接続された家庭の電気製品でも、それに自動運転の自動車でも、みんなコンピューターが動かしているから、どれも同じ原理で説明できるんだ。21世紀にはそういう原理を述べているコンピューターサイエンスが、すべての人間が勉強する読み書き算数の仲間になって、子どもも大人もみんながその知識を勉強や仕事に役に立てることができるんだ”。

このほか、これらのビデオでは短いレッスンで、二進数とデータ、デジタル回路とロジック、CPU、メモリー、入力と出力、ハードウェアとソフトウェア、などについて学ぶ。どれも、誰でも理解できるように作られている、とPartoviはブログで言っている。

飛行機に乗ったときに見るだけでなく、Code.orgはこの連作ビデオを中学校や高校のカリキュラムに取り入れるよう、各校区に働きかけている。またネット上でコンピューターサイエンスを教えているKhan Academyにもある。ここのツールを、親や教師が利用してもよい。

Alaska Airlinesで機内エンターテインメントを担当しているマネージャーのDavid Scotlandはこう語る: “ぼくらがいる太平洋側は、ウェストコーストというより今では上から下まで“テクノロジーコースト”だからね、まるでイノベーションが毎日ご近所で起きてるようなもんだから、その光景を見るだけでなく恩恵にも与っている。Code.orgの新しい連作ビデオは、エンターテインメントのように楽しくて分かりやすいストーリーでコンピューターの原理や基礎をわれわれ全員に教えてくれる。このパートナーシップでCode.orgのビデオを見るゲストは、最終的に4000万人以上にはなるから、とても嬉しいよね”。

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コンピューターサイエンス教育の大衆化をめざすNPO Code.orgにビル・ゲイツの財団などが資金提供

コンピューターサイエンスの大衆的普及とコンピューター文盲の解消を目指す非営利団体Code.orgが、Bill and Melinda Gates Foundation, Infosys Foundation USA, およびPricewaterhouseCoopersから1200万ドルの活動資金を調達した。

この発表は、サンマテオでスタートしたComputer Science Education Week(コンピューターサイエンス教育週間)で行われた。今では8つの州の76の校区と全国の102の企業や団体が、数百万もの児童生徒たちに向けてコンピューターサイエンス教育へのアクセスを拡大するCode.orgの活動を利用あるいは賛助している。

たとえばフロリダ州知事Rick Scottは、1500万ドルの州予算により中学高校の生徒たちのコンピューターサイエンス学習機会を増進しようとしている。カリフォルニア州副知事Gavin Newsomは、カリフォルニア州のすべての児童生徒が2025年までにCS教育を受けられることを目指して、Computer Science for Californiaキャンペーンを推進している。

“カリフォルニアはテクノロジーの首都でありシリコンバレーのホームだが、しかしそれでも、児童生徒たちが未来の仕事にアクセスできるための基盤的なスキルを教育していない”、とNewsomはプレスリリースで言っている。“今現在、カリフォルニアのほとんどの学校がコンピューターサイエンスのクラスを提供していないし、残念なことに、性差別や人種差別によって教育を受ける機会格差が、社会の特定の層でさらに大きくなっている。そんな状況の中でCSforCAの立ち上げを発表し、カリフォルニアのすべての児童生徒が高品質なコンピューターサイエンス教育にアクセスできるようにしていくことに、大きな喜びを感じている”。

Code.org以外にも、コンピューターサイエンス教育の普及を目指す団体はある。たとえばBlack Girls Codeは、黒人の女子にコンピューターサイエンスとプログラミングを教える。9月にBlack Girls Codeは、ゼネラル・モーターズから、自動車都市デトロイトでの共同活動の資金として25万5000ドルを寄付された

ティーンたちにプログラミングを教える、Y Combinator育ちのVidcodeもコンピューターサイエンス教育週間に参加している。Vidcodeは今週、各地の学校でテクノロジーと女性に関するウェビナー(Web上のセミナー)を行い、また最近は余暇時間を利用するプログラミング活動“Code the Eclipse”を立ち上げた。

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Code.orgが、先進コンピューター科学を履修する少数派高校生の数を倍増させる計画

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Code.orgはThe College Board(大学理事会)と協力しながら、APコンピューターサイエンス(AP=飛び級:優秀な高校生のために大学レベルの教育をするコース)の提供を始め、今年全国レベルでAPコンピューターサイエンスに登録する少数派学生の数を、倍増させる計画だ。

The College Boardによれば、昨年は、8442人の少数派(黒人、ラテン系、ネイティブ・アメリカン、ネイティブ・アラスカン、ネイティブ・ハワイアン、その他の太平洋地域出身者)学生が、APコンピューターサイエンスの試験を米国で受けている。比較のために挙げるなら、昨年は1万5913人のアジア人と、2万6698人の白人の学生がAP CS(コンピューターサイエンス)の試験を受けている。一方黒人学生は2027人、ラテン系は6256人だった。

今年は、新しいCSクラスを追加することで、新たに9083人の少数派学生がAP CSクラスを受講することになるだろう。このことは、今年はAP CS試験を受けるバラエティに富んだ学生の数が、昨年に比べて倍増する可能性があることを意味している。

これはすべて、Code.orgとThe College Boardによる新しいAPクラスであるComputer Science Principlesのおかげだ。2つの組織が、提携を最初に発表したのは2015年だ。現在国内最大の35の学区で(特に都市部で)新しいCSクラスを設置している。

コンピュータサイエンス向けに2種類のAPクラスが用意される。AP Computer Science AとAP Computer Science Principlesだ。AP Computer Science Aは問題解決指向で、特にJavaに焦点を当てている。一方AP CS Principlesの方は、基本原則を重視したより幅広いアプローチをとり、利用する言語も教師に任されている。

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(翻訳:Sako)