ゲームボーイなどのカセットを挿して遊べるAnalogueの携帯ゲーム機「Pocket」がいよいよ12月13日に発売

「Nt Mini」「Super Nt」「Mega Sg」などを開発したレトロゲームハードウェアメーカーAnalogueは、待望の携帯ゲーム機「Analogue Pocket」が米国時間12月13日に出荷される。この携帯ゲーム機は、ゲームボーイ、ゲームボーイカラー、ゲームボーイアドバンスのカセットに対応しているが、新型コロナウイルスの流行と供給上の制約により延期されていた。同社によると、すべての予約商品は12月13日に出荷され、12月14日から12月30日の間に配送される予定だという。

アナログポケットは、解像度1600×1440、総表示密度615 PPIの3.5インチ液晶ディスプレイを搭載。すばらしいレトロゲーム体験を提供してくれそうだ。また「ゲームボーイ」シリーズに加え「ゲームギア」「ネオジオポケットカラー」「Atari Lynx」のカセットにも対応している。さらに、デジタルオーディオワークステーション「Nanoloop」が内蔵されており、シンセサイザーとシーケンサーの両方の機能を備えているため、音楽制作も可能だ。

ハードウェアの設計に加えて、Analogueが成し遂げた大きな技術的成果は、FPGAチップを開発したことだ。これにより、対応するゲームカートリッジを、本来の目的通り、ネイティブで動作させることができる。つまり、純粋にゲームを楽しみたい方には高品質のゲーム体験を、ハードコアなゲーマーにはオリジナルハードウェアでの体験を再現するスクリーンモードを提供する。

さらに、199.99ドル(約2万3000円)のAnalogue Pocketは、Analogue Dockなどのアクセサリーにも対応しており、接続したテレビに1080pの映像を出力することができるだけでなく、有線またはワイヤレスで最大4台の8BitDoコントローラーを接続してローカルマルチプレイヤーを楽しむこともできる。また、内蔵バッテリーとUSB-C充電により、最大10時間のゲームプレイが可能になっている。

画像クレジット:Analogue

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(文:Darrell Etherington、翻訳:Katsuyuki Yasui)

セガとマイクロソフトがAzure活用した大型戦略タイトルSuper Gameの創出・次世代開発環境の構築に向け戦略的提携を検討

セガとマイクロソフトがAzure活用した大型戦略タイトルSuper Gameの創出・次世代開発環境の構築に向け戦略的提携を検討

CHARLY TRIBALLEAU via Getty Images

セガと米マイクロソフトが、マイクロソフトのAzureプラットフォームを活用する次世代開発環境で大規模かつグローバルなゲームを制作するための戦略的提携を検討すると発表しました。

これはセガの中長期的な戦略の一環とのことで、セガは今後「グローバル展開」「オンライン」「コミュニティ」「IP活用」といった要素を盛り込んだ革新的な「Super Game」の開発を推進していくとのこと。

今回の提携は、セガが今後のトレンドを先取って開発プロセスを最適化し、マイクロソフトのAzureプラットフォームの活用によって高品質な体験を消費者に提供していくことを目的とするとのこと。

そのため両社はまず、この提携の基本的な部分で合意に達し、これからは相互協力のもとオンラインサービスの提供に必要なネットワーク環境やコミュニケーションツールの技術的進化を目指していくとしています。さらにセガは開発プラットフォームも新たな世代へ移行させて多様化するインフラとワークスタイルの変化にも対応していくと述べています。

セガの社長COO、杉野幸雄氏は、Super Gameの開発と先進的なゲーム開発環境の構築のために「セガが持つゲーム開発力とマイクロソフト様が保有する最先端のテクノロジーや開発環境の構築といった分野において、相互に協力関係を築くことで、世界中のゲームファンにお楽しみいただけるゲーム開発をさらに進めてまいります」とコメントしています。

またマイクロソフトのコーポレーションバイスプレジデント(CVP)サラ・ボンド氏は「セガ様とゴールを共有し、ゲームファンの皆さんに、より多くの新しい価値を一緒に提供していけるよう努めていきます」と述べています。

新型コロナへの警戒感もワクチン接種がすすむにつれ沈静化しつつあるなか、PS5やXbox Series X|Sといった新世代ゲーム機が発売されて約1年が経とうとしています。この1年間は、外出を控える巣ごもり生活でゲームの楽しさを思い出した人も多そうです。また、セガがSuper Gameと呼ぶ「グローバル向けの大型タイトル」とは一体何なのかも気になるところ。4つの要素をヒントに、どんなゲームが開発されているのかを予想してみるのも面白いかもしれません。

(Source:セガEngadget日本版より転載)

セガがゲーム業界における三角関数や虚数の重要性を伝授する約150ページの社内勉強用数学資料を一般公開

セガがゲーム業界における三角関数や虚数の重要性を伝授する社内勉強用資料を一般公開

セガは6月15日、公式ツイッターアカウントで「サインコサインタンジェント、虚数i……いつ使うんだと思ったあなた。じつは数学は、ゲーム業界を根から支える重要な役割を担っているんです」とツイート。セガ社内勉強会用の数学資料「基礎線形代数講座」約150ページを無料公開したと発表した。

この勉強会は、「高校数学の超駆け足での復習」から始めて「大学初年度で学ぶ線形代数の基礎」を学び直し、「応用としての3次元回転の表現の基礎の理解」をすることを目的としている。

線形代数は3DCGの基礎であり、ゲーム開発には欠かせない。しかし、SEGA TECH BLOGによれば、「ゲーム開発においても分業化・専業化の流れは著しく、ゲームアプリケーション(みなさんに遊んで頂いているゲームそのもの)を開発する際、いわゆるゲームエンジンや各種ライブラリを用いるのが当たり前になっています」という。つまり、今やエンジンやライブラリーを使えば高等数学の知識がなくてもゲームは作れてしまうということ。ところが、数学の知識がないと、エンジンやライブラリーをカスタマイズして使いたいときに行き詰まってしまう。当然、エンジンやライブラリーを開発する人や、もっと高度なプログラムを組みたいと考える人には、どうしても必要となる。

この資料の構成は次のとおり。

第1講 イントロダクション
第2講 初等関数
第3講 ベクトル
第4講 行列 I:連立一次方程式
第5講 行列 II:線形変換
第6講 行列 III:固有値・対角化
第7講 回転の表現 I
第8講 回転の表現 II

この資料の「まえがきに代えて」の最後には、こんなメッセージが添えられている。
「学生の方へ、このような異端の書(笑)で学ぼうという奇特な方がもし居たら、言うまでもないことですが、本書を読んだあと講義で指定されている教科書を改めて読み直してみましょう。きっと今まで以上に理解が深まるのではないかと思います。未来を担う皆さんにとって、本書が少しでもお役に立てれば幸甚です」

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カテゴリー:EdTech
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double jump. tokyoとセガがNFTのグローバル展開で提携、ゲーム発売当時のビジュアルアートやBGMなどデジタル資産化

doublejump.tokyoとセガがNFTのグローバル展開で提携、発売当時のビジュアルアートやBGMなどクラシックIPをデジタル資産化

double jump.tokyoセガは4月27日、ブロックチェーンの技術を活用したNFTデジタルコンテンツのグローバルでの展開について提携したと発表した。

まずは、セガが過去に発売し現在も高い人気を誇るクラシックIPに関するNFTコンテンツの販売を、2021年夏頃をめどに開始する。セガが過去に発売したハードにおいて展開し、現在も全世界で高い人気を誇る数多くのクラシックIPについて、発売当時のビジュアルアートやゲーム内で使用された映像やBGMといった豊富なデジタル資産をNFTコンテンツとして順次販売する。

さらにこれを皮切りに、現在展開中のIP、さらには今後発売される新規IPなど様々なコンテンツに順次展開する。将来的には、ユーザーが所有するNFTコンテンツの活用方法なども模索するとしている。

また、今回の取り組みを機にセガサミーホールディングスが、double jump.tokyoに対する出資を決定した。NFT市場は急成長とともに今後も大きな拡大が見込まれており、同資本提携により、さらに両社の関係を強化し、今後ブロックチェーン技術を用いたNFTに留まらない積極的なビジネス展開を共同推進するという。

NFT(Non-fungible token。ノン・ファンジブル・トークン)とは、代替不可能なトークンを表す言葉であり、ブロックチェーン上でIDやシリアルナンバー、取引記録などの識別情報を管理することで、デジタル資産の所有や真贋を明確にし、唯一性を持たせるもの。

セガは、家庭用ゲーム機、PC、スマートフォン向けゲームの企画・開発・販売・運営、アーケード機器の企画・開発・販売を軸に事業を展開。ゲーム事業で培ったノウハウを生かしたデジタルサービスやプライズをはじめとしたキャラクター商品の企画・開発・販売なども行っている。

ゲーム事業においては、日本国内・海外のスタジオにて開発したゲームコンテンツを、日本をはじめ世界各地に置く拠点を通して全世界に提供。また、アーケードゲーム事業においてはプライズマシン、メダルゲームなど革新的な発想力とそれを具現化する高い開発力により製品を生み出している。

double jump.tokyoは、NFT・ブロックチェーンゲーム専業開発会社として、2018年4月3日に設立。「My Crypto Heroes」「BRAVE FRONTIER HEROES」などの人気ブロックチェーンゲームの開発、ブロックチェーンゲーム開発支援サービス「MCH+」および、NFT事業支援サービス「NFTPLUS」を提供している。

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カテゴリー:ゲーム / eSports
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