Stogglesは仕事で使われる保護メガネもファッションの一部だと考えている

私たちがサングラスをかけるのは、目に太陽の日差しが入らないようにするためだが、それは常にファッションの一部でもあった。Stoggles(ストグルズ)の共同設立者であるMax Greenberg(マックス・グリーンバーグ)氏とRahul Khatri(ラフル・カトリ)氏は、保護メガネにもファッションのラベルが適用されるべきだと考えている。

世界的なパンデミックが起きたとき、2人は別のファッションメガネの会社で一緒に働いていた。市場がいかに飽和状態にあるかを目の当たりにした2人は、最初はヘルスケア業界をターゲットに、保護メガネを、これと類似したセクシーな空間にする機会を見出した。Stogglesのメガネは、ANSI-Z87認定の保護性能と、スタイリッシュで快適性を兼ね備え、度付きレンズのオプションもあり、ブルーライトカット技術や独自のくもり止めコーティングが施されている。

グリーンバーグ氏は「我々の最大の顧客は医療従事者で、これは非常にやりがいのあるビジネスでした。そして、彼らは、本当にかさばって、不快かつ不格好な保護メガネをかけることから、見せびらかしたい、Instagramにも投稿したい、機能的にも一般的な幸福度やウェルビーイングにおいても、日常生活に大きな影響を与えるものであることを友人に共有して話したいと思うようになったのです」。と語っている。

彼らは2020年8月にロサンゼルスを拠点とするStogglesをクラウドファンディングでキックオフし、2021年2月にeコマースサイトを立ち上げた。そこからグリーンバーグ氏は「2021年は信じられないような成長を遂げ、前月比で平均約30%の収益増を記録しました」と述べている。

世界の保護メガネ市場は、2026年までに31億ドル(約3540億円)規模の産業に達すると言われており、他にもPair Eyewear(ペア・アイウェア)Cheeterz Club(チーターズ・クラブ)、そしてその発端となったWarby Parker(ウォービー・パーカー)(9月に直接上場)など、より消費者側ではあるが、メガネをもっと流行らせようと取り組んでいる企業もある。

Stogglesの創業者たちは、すでに利益を上げており、同社のアイウェア製品もヘルスケア業界では好評だったにもかかわらず、会社を立ち上げた後、最初のベンチャーキャピタルのラウンドに参加することにしたのだ。グリーンバーグ氏によると、同社はすでに製品と市場の適合性を確立していたため、従来のシリーズAではなく、成長ラウンドに進み、The Chernin Group(ザ・チェルニン・グループ)から4000万ドル(約45億7200万円)を調達したとのことだ。

同社の目標の1つは、Stogglesの認知度を上げるために、コンテンツやメディアへの参入を増やすことであり、創業者たちは、コンテンツやメディア企業での経験を持つThe Chernin Groupがそのための良いパートナーになると考えたと、彼は付け加えた。

TCGのパートナーであるLuke Beatty(ルーク・ビーティー)氏は、Stogglesが保護メガネ市場の大きなギャップを発見し、それを証明しただけでなく、そのギャップを埋めたと書面で述べている。「この創業年数の企業としては、かなり驚くべき偉業だと思います」と付け加えた。「マックスとラフルは、卓越したビジネスモデルを巧みに構築しており、我々はこの次の成長段階におけるパートナーになれることをうれしく思っています」。と述べている。

同社は、今回の資金調達により、ゴーグルのラインアップを拡充するための製品開発への投資を行い、ヘルスケア市場でより多くの製品を提供し続ける予定だ。また、この市場を超えて、建設、実験科学、ホームセンター、日曜大工など、他の市場にも進出する構えだと、グリーンバーグ氏は述べている。さらに、Stogglesは経営陣を強化し、マーケティング・ディレクターを加えることも検討している。

現在、従業員は15名だが、2022年中に倍増させたい考えだ。

「私たちは、私たちの使命を理解し、その達成を手助けし、その一部となることを望む、偉大で本当に情熱的な人々の強い基盤を作りたいと思っています」と、グリーンバーグ氏は付け加えた。「私たちは、ヘルスケアのお客さまのおかげでここまで来ることができたので、お客さまのためにさらに良い製品を作り、改善を続け、製品ラインを拡大し、情報を発信し、体験をより良いものにしたいのです」と語っている。

画像クレジット:Stoggles

原文へ

(文:Christine Hall、翻訳:Akihito Mizukoshi)

OPPOがメガネ向け端末Air Glassを発表、単眼単色で軽い「アシステッドリアリティ」

OPPOがメガネ型端末Air Glassを発表、単眼単色で軽い「アシステッドリアリティ」

INNO Day 2021イベントで、OPPOがモノクル型のウェアラブル情報端末 Air Glass を発表しました。

Air Glass はメガネのつる部分に取り付ける棒状の本体と、蝉の羽のようなアイピース / 表示部からなるデバイス。

OPPO独自開発の超小型プロジェクター Spark Micro LED Projecterで、高輝度・単色256階調の画像を着用者の視野に重畳します。

OPPOがメガネ型端末Air Glassを発表、単眼単色で軽い「アシステッドリアリティ」

OPPO Air Glass

用途はテレプロンプターやナビゲーション、通知や翻訳など、文字やアイコン中心の実用的な情報表示。OPPOではこれを「アシステッドリアリティ」、aRと称しています。

OPPOがメガネ型端末Air Glassを発表、単眼単色で軽い「アシステッドリアリティ」本体はメガネのつるに取り付ける形状。

主な仕様は、プラットフォームが Qualcomm Snapdragon Wear 4100、バッテリー駆動時間はスタンバイ40時間・連続駆動3時間。Bluetooth および Wi-Fi接続。

スマートフォンまたはスマートウォッチ OPPO Watch 2 のアプリと接続して使用します。スマートフォン側はOPPO ColorOS 11以降端末が必須。

操作は側面のタッチ、音声、および内蔵のモーションセンサを用いたジェスチャなど。

OPPOがメガネ型端末Air Glassを発表、単眼単色で軽い「アシステッドリアリティ」充電スタンドに収めたところ。

OPPOがメガネ型端末Air Glassを発表、単眼単色で軽い「アシステッドリアリティ」メガネと一式。

OPPOがメガネ型端末Air Glassを発表、単眼単色で軽い「アシステッドリアリティ」OPPO Air Glass は2022年に、中国本国で限定数のみを販売する予定です。

Engadget日本版より転載)

脳の状態を分析できるウェアラブルJINS MEME新モデルが10月14日発売、度付きレンズを含む価格は税込1万9800円

脳の状態を分析できるウェアラブルJINS MEME新モデルが10月14日発売、度付きレンズを含む価格は税込1万9800円

メガネの販売専門店チェーン、「JINS」を運営するジンズが、独自開発のセンサでまばたきや視線移動を計測できるウェアラブルデバイス「JINS MEME(ジンズ ミーム)」の新モデルを発表、JINS一部店舗(100店舗)、JINSオンラインショップ、Amazonが10月14日に取り扱いを開始します。

JINS MEME の初代は2015年11月に発売。研究開発に5年以上を費やした今回の新モデルは、分散して配置していた2つのセンサーとバッテリーを小型化しつつ、すべてノーズパッド周りに集約することで、軽量化に成功。これまで以上に“メガネ感覚”で楽しめそうです。

度付きレンズを含む価格は1万9800円(税込)。求めやすくなったのも旧モデル(4万2120円)からの改善点です。

脳の状態を分析できるウェアラブルJINS MEME新モデルが10月14日発売、度付きレンズを含む価格は税込1万9800円

JINS MEME 旧モデル

脳の状態を分析できるウェアラブルJINS MEME新モデルが10月14日発売、度付きレンズを含む価格は税込1万9800円

JINS MEME 新モデル

脳の状態を分析できるウェアラブルJINS MEME新モデルが10月14日発売、度付きレンズを含む価格は税込1万9800円

旧モデルに比べてフレームやカラーバリエーションが増えた

JINS MEME の特徴は大きく3つあります。まず1つ目は眼球の動きにより生じる電位差を3点式眼電位センサーが計測し、まばたきの強さと速度、まばたきの間隔、視線移動の速さから脳の状態を分析できること。

2つ目は3軸方向(x・y・z軸)の加速度を計る加速度センサーと、ジャイロセンサーを組み合わせ、身体の姿勢を計測できること。

そして3つ目は計測したデータをBluetooth経由でスマホに転送し、専用アプリで可視化してくれることです。具体的には、姿勢の状態、前後左右の傾きの角度をリアルタイムで表示したり、姿勢や歩行の状態やスコアを集計したりできます。

脳の状態を分析できるウェアラブルJINS MEME新モデルが10月14日発売、度付きレンズを含む価格は税込1万9800円
単に“データを可視化”するだけでなく、身体と精神のバランスをうまく保てるような機能をアプリに搭載。具体的にはストレッチやヨガ、瞑想の正しいやり方を指導してくれるほか、姿勢が悪く緊張しているときに通知してくれる機能などを備えます。

なお、同アプリはiOS版が先行配信され、Android版は11月に登場予定。初年度は無料で使えますが、2年目以降は月額500円か年額5000円の追加料金がかかります。

また、カメラによるモーションキャプチャーを使わず、取得したデータを活用してユーザーのアバター動画を作れるiOS向けアプリ「VTUNER」(11月下旬ローンチ)も発表。同社いわく、かんたんにダイナミックなアバター動画を作成できる、とのことです。

このほか、同社は10月6日の記者会見で、頭の動きやまばたきの情報を基に、PCやスマートフォンといったデジタルデバイスを操作できる構想を掲げ、「JINS MEME CONTROLLER」として研究開発を進めていることも明らかにしました。

昨今のコロナ禍で在宅時間が増えるとともにリモートワークが浸透し、デジタルシフトに向けた各界の動きも活発化しています。テクノロジーで心身ともに健康でいられる──というメッセージ性が強く具体化されたのが JINS MEME 新モデルだと筆者は考えます。

(Source:JINSEngadget日本版より転載)

オシャレでお手頃価格の老眼鏡でマーケットを切り開くCheeterz Club

実際のところ、クールな老眼鏡などというものが存在し得るのか。Cheeterz Club(チーターズ・クラブ)という新しいアイウェア企業は、あり得ると考えている。同社は、老眼鏡のイメージを、近所のドラッグストアの陳列棚から手に取るような使い捨ての安いアイテムから、身につけることが本当に誇りに思えるようなものへと変えようとしている。そのために、同社は高品質のレンズとフレームを使用し、さまざまなスタイルのメガネをデザインしているが、価格は手頃に抑えている。

Uber(ウーバー)やVirool(バイルール)といった企業で広告や営業を担当していたJennifer Farrelly(ジェニファー・ファレリー)氏は、メガネの俗称である「cheater」にちなんでこの会社を創業した。

同氏は、もっと良い老眼鏡を作るというアイデアは、現在の市場における選択肢に不満を感じてからだと話す。

「きっかけは数年前です。私の友人たちがSNSで次のような気の毒なコメントや投稿をしていました。『年をとって親のようになってしまった、最悪だ』。私は、なぜこのようなことが起こるのだろうと思いました。私自身は10年前と同じように今も若いと感じています」とファレリー氏は説明する。「一夜にして起こったことのために、なぜ私や友人が老いを感じざるを得ないのでしょうか」と、中年期の突然の到来とそれがもたらす苦難について語る。

さらに悪いことに、ドラッグストアで老眼鏡を買おうとすると、見た目もかけ心地も悪いプラスチック製の老眼鏡しかないと同氏はいう。

「これでは、ますますやる気がなくなってしまいます」と付け加えた。

画像クレジット:Cheeterz Club

そこで同氏は、Warby Parker(ワービー・パーカー)やPair Eyewear(ペア・アイウェア)の製品責任者だったLee Zaro(リー・ザロ)氏とチームを組み、よりファッション性の高いアイウェアの新しい製品ラインをデザインした。

LAエリアを拠点とするザロ氏は、すぐにチャンスを見出した。

「ドラッグストアで販売されている老眼鏡は、一般的に品質が低く、まるで両親のことを考えて作られたような印象を受けます」と同氏は話す。「ジェニファーが私に、最初のアイウェアのデザインを手伝って欲しいと言ってきたとき、これはすばらしいアイデアだと思いました」。

低価格帯のメガネとの差別化を図るため、Cheeterz Clubのメガネは100%アセテート製で、スプリングヒンジとステンレススチールを採用している。また、レンズは、一般的な老眼鏡に比べてより鮮やかだ。

画像クレジット:Cheeterz Club

一般的に、眼科用プラスチックレンズの素材は、光の分散・分離の度合いを示すアッベ数が30〜58の間にある。アッベ数が高いほど光学性能が高いとされている。クラウンガラスのアッベ数は59にもなるが、Warby ParkerやFarrelly Notesのようなポリカーボネート製の老眼鏡のアッベ数は30。CR-39を使用したCheeterz Clubのレンズは58だ。この違いは、ドラッグストアで購入したメガネと並べてみるとよくわかる。

Cheeterz Clubのレンズは、UVAやUVBを100%カットし、撥水・撥油効果もある。また、ピンクからブルーまで8色のカラーレンズと、2色のサンシェードの中から選べる。画面を見ることによる目の疲れを軽減するブルーライトコーティングや、遠距離視力と読書用レンズを兼ね備えた遠近両用ブレンズも選択できる。

カラーレンズは10ドル(約1100円)、ブルーライトコーティングは25ドル(約2750円)、遠近両用ブレンズは40.99ドル(約4510円)と、市場価格より安い。

発売開始時には、伝統的なものからモダンなものまで、42種類のスタイルで28.99ドル(約3190円)から提供する。

ファレリー氏は、適切な価格で買うことが重要だという。というのも、通常のメガネとは異なり、利用者は複数の老眼鏡を購入し、家やクルマの中に置いたり、財布やバッグに入れたりすることが多いからだ。

「数百ドル(数万円)もするものを壊してしまったら、本当に困ってしまいますよね。同氏は話す。「でも、ドラッグストアで買える30ドル(約3300円)以下の価格で、さまざまな色やレンズを手に入れることができるんです」。

ファレリー氏は、このスタートアップを成功させるために、より高品質な老眼鏡を市場に投入しようとしているだけではない。見落とされがちな顧客層にサービスを提供することを狙っている。

「40代の創業者はあまり注目されませんが、それは残念なことです。また、40代、50代の人たちは可処分所得があり、かわいいものを求めています。顔用のクリームやボトックスにお金をかけているのに、顔に醜いメガネをかけさせられて、気分が悪くなってしまうのです」。

Cheeterz Clubは消費者に直接販売しているが、現在、B2Bモデルとして、再販してくれる眼科医やブティックなどにも声をかけている。また、アマゾンでBlue Lightメガネの販売もテストしている。

同社は、2021年の秋の終わりに、シード投資家との資金調達の協議を始める予定だ。

画像クレジット:Cheeterz Club

原文へ

(文:Sarah Perez、翻訳:Nariko Mizoguchi