Vivaldiブラウザーがv.1.5にアップデート、IoTとの統合を目指してまずスマート電球の色とWebを同期

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言い過ぎかもしれないが、いまどき、一般大衆に新しいブラウザーの登場に気づいてもらうのは、おそらくすごく難しい。今ではインターネットユーザーの多くが、自分のやり方というものを持っている。ほかに良いものがいろいろあっても、自分好みのやり方にはまっている人たちにとっては、いまさら別のものに変えるのはしんどい。

昨年、元OperaのCEOだった人が立ち上げたVivaldiは、今あるブラウザーよりもっと強力なコントロールとカスタム化ができるブラウザーを求めているパワーユーザーが、ターゲットだ。たしかに、この生まれたての赤ちゃんのようなブラウザーには、楽しい技(わざ)がいろいろある。訪ねたサイトに関するノート(注記)を書いて保存できること、検索欄をカスタマイズできること、タブの閲覧をいろいろコントロールできること、などなど。

しかし、何がどうであれ、これまで無関心だった一般大衆ユーザーにとって気になるのは、今度の新しい機能ではないだろうか、どこかの店内で、横目でちらっと見ただけも。そう、バージョン1.5のVivaldiは、ホームオートメーションとの連携を望んでいる。Philips Hueの明かりを、ブラウザーと同期できるのだ。

今回新たにPhilips Hue Theme Integration機能(Philips Hueのテーマを統合)により、Philipsのスマートライトの色とユーザーが訪れたサイトの色を同じにする。しかもこれは、同社が今後導入する機能の実験でもあるらしい。現時点では、ちょっと風変わりな機能に過ぎないようだが、今後はもっと有意義な機能に変身するらしい。たぶん、ね。

上述の、元Opera CEO、Jon von Tetzchnerはこう言ってる:

これはまだ第一歩にすぎないが、たとえばメールやWebの通知が明かりの変化で来ることを想像してみてほしい。Vivaldiはあらゆるもののカスタム化と柔軟性(自由性)を目指す。Philips HueのようなIoTデバイスの統合で、Vivaldiがあなたとあなたの毎日の生活に適応していけるのだ。

そう、まさに、想像、イマジンです。ボスが近くにやってきたら、ストロボやサイレンで通知するように、できるのかな?

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

GoPro用の強力ライトLume Cubeの弟Life Liteは、スマホでライブビデオを撮る人向け

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かつてLume Cubeは、GoProを愛用するエキストリームスポーツの市場をねらった、スマートフォンで制御する80ドルの防水ライトとして、人びとの関心を集めた。今日同社がKickstarterで資金集めを開始したLife Liteは、その後継機で、Luma Cubeよりも33%光量は少ないが、値段とサイズは半分だ。この製品は主に、スマートフォンでビデオ、とくにライブでストリーミングされるビデオを撮る人びとが対象だ。

Lume CubeのファウンダーでCEOのMornee Sherryはこう言った: “前から、売れると思っていた製品なんだ。最初のLume Cubeは、今では45か国以上で売られている”。

The Lume Cube Life Lite can still be used with GoPros, of course, but its slightly thinner form factor means it's better suited to smartphone photographers -- and people who want to be able to throw a small light in their pocket or bag

Lume CubeのLife Liteも、もちろんGoProと併用できる。しかしかなり薄いから、スマートフォンでの撮影に向いている。ポケットやバッグに小さなライトを入れておきたい人たちにも。

同社の最初の製品であるLume Cubeは、世界中のエキストリームスポーツファンが愛用しているが、そのキューブ型のライトは、一部の人たちにとっては大きすぎるし高すぎた。それを知った同社は、その軽量バージョン、Life Liteの開発に取り組んだ。30フィート(10メートル)の耐水性があり、光量は1000ルーメン、Lume Cubeの100フィート1500ルーメンに比べると見劣りするが、小さくて安いからきっとLume Cubeとは別の需要はあるはずだ。

Sherryは言う: “Luma Cubeはとにかく頑丈。試しに、トラックで轢いてみてごらん。GoProは暗いところが苦手だから、Luma Cubeとはぴったりの仲だ。とくにエキストリームスポーツでは、丈夫であることと、すごく明るいことが重要だからね。でも、そこまでの厳しい条件のない需要だってある”。

2014年を境に、写真というものが激変した。スマートフォンが普及して、誰もかれもが写真を撮り、ビデオをストリーミングするようになった。そして小型カメラのレンズの明るさも、昔に比べて大幅に向上した。スマートフォンユーザーには、GoPro愛用者ほどの頑丈なカメラは必要ない。そういう人たち向けの、それほどめちゃめちゃ明るくない、めちゃくちゃ頑丈でもない付属ライトが、Life Liteだ。

Lif LiteのKickstarterキャンペーンは、ここで見つけてください。この記事を書いてる時点では、まだキャンペーンは始まってなかった。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

SFホラーの世界から現れたような手作りLEDライトはハロウィーンのデコレーションにぴったり

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あなたと、あなたの友だち全員が、ストレンジャー・シングスの、頭から出血している女の子に恋してるかな? その子は、ワッフルが好きかな? きみはモンスターが怖いかな? …そんなあなたの感性にぴったりの、ハロウィーンデコレーションがあるんだ。この手作りのLED照明があれば、あなたは(もしくは女優のWinona Ryderなら*)、子どもたちとコミュニケーションして、Arduinoボードと巧妙な電子回路を使った(SF映画)Upside Downの世界へ彼らを連れていけるんだ(上図)。〔*: Winona Ryder, ストレンジャー・シングスの主演女優。〕

このプランはInstructableの教材製品として売られていて、コンピューターのメモリーのようにアドレスを指定できるLEDの列と、Arduinoのボードでできている。LEDは個別にコントロールでき、Arduinoがそのための信号を送る。子どもたちはその点滅のパターンでママに、“モンスターが来るよ”とか、“チップスをちょうだい”と伝えることができるだろう。

コードは残念ながら、ちょっとややこしいが、でも一種のランダムなパターン生成器としてはよくできている。構造はきわめて単純だから、子どもたちにも理解できるし、カスタマイズできるだろう。ハンダごてを握って、LEDの数を増やすなんて簡単だね。そしてきわめつけは、Arduinoをインターネットにつないで、そこへメッセージを送れることだ。子どもたちがその機能を使って、モンスターに庭の物置小屋に閉じ込められた話を始めたら、あなたの頭が、おかしくなってしまうだろうけどね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

スマホ周辺機器でおなじみのAnkerが家電に参入、新ブランド「eufy」を発表

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Ankerは本日、記者発表会を開催し、新家電ブランド「eufy(ユーフィー)」をお披露目した。先日、本家TechCrunchでも取り上げた内容ではあるが、この記事ではもう少し踏み込んだ製品情報やAnkerの今後の戦略についてお伝えしたい。

ご存知の読者も多いかと思うが、まずは改めてAnkerを紹介したいと思う。2009年、Googeでサーチエンジニアを務めていたファウンダーがAnkerを創業した。Ankerは、主に充電バッテリーやケーブルといったスマホの周辺機器を扱うブランドで、その目標はメーカー純正品とノンブランドの隔たり埋めることだ。メーカー純正品の保証は手厚いが高額で、一方のノンブランド製品は安価だが品質にばらつきがある。Ankerは、その溝を埋められる高品質で安価な製品を提供することを目指す。

Ankerの特徴はインターネット経由でカスタマーにプロダクトを販売している点だ。仲介業者や小売店を挟まないことで、流通コストを削減した。そのために低価格でプロダクトを提供し、スケールメリットを享受することでAnkerは急成長できたとアンカー・ジャパンの代表取締役井戸義経氏は話す。

Ankerの本社は長沙にあり、現在世界40カ国でプロダクトを展開している。2015年には売上高が3億ドルを達成し、2016年は5億ドルの売上を見込んでいるという。

スマホ周辺機器から家電に参入

Ankerは、これまでモバイルバッテリーやケーブルなど、自宅やオフィス外での活動をサポートするブランドだ。一方、今回立ち上げる新ブランドeufyは「家庭での快適な暮らしを創造する」ことを目的としたブランドと井戸氏は言う。Anker同様、eufyでも低価格で高品質なプロダクトを提供していくという。

ここから「eufy」ブランドの第一弾新商品である、ロボット掃除機、LEDデスクライト、そして超音波加湿器をそれぞれ紹介したい。

自動掃除機ロボット

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Eufy RoboVac 20 
超音波センサーや落下感知センサーなどのスマートセンサーを搭載する自動掃除機ロボット。部屋に合わせて7つの掃除モードから選択できる。スケジュール設定で留守の時も自動で掃除をすることが可能だ。6700mAhのリチウムイオンバッテリーを搭載していることで、100平米の部屋でも一回の充電で掃除を完了できる。価格は29800円で10月5日発売予定だ。

LEDデスクライト

Anker Eufy Lumos E1

左からEufy Lumos E1、Eufy Lumos A4

Eufy Lumos E1とEufy Lumos A4
エネルギー効率の高いライトを搭載し、5万時間の寿命を実現した。カラーを5段階、照度を6段階で変更できる。上位モデルのE1には、本体の背面にUSB充電ポートが2つあるので、照明を使いながらもスマホやタブレットなどを充電することが可能だ。机の上の煩雑になりがちな充電ケーブル類を多少すっきりさせることができるだろう。価格は5980円で11月中旬発売予定。

Eufy Lumos A4も5万時間の寿命を実現したLEDライト搭載。4色カラーモード、5段階での照度変更が可能。価格は3480円で10月5日発売予定。

超音波加湿器

Anker Eufy Humos Air

Eufy Humos Air
コンピューターより静かな38dBの動作音を実現した超音波加湿器。最大26時間連続使用が可能。3段階のミストレベルが選択可能で、アロマオイルを入れるソケットもあり、オイルディフューザーとしても使用できる。価格は4980円で11月上旬発売予定。

この他に、Ankerブランドで販売していたスティック型掃除機をeufyブランドに統合する。

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スマートホーム実現に向けて

Ankerは、単に既存の製品を置き換えるプロダクトを手がける会社に留まるつもりではないと会見の最後に井戸氏は話した。Ankerは将来的に、各家電製品をインターネットでつなげてコントロールできるようにするスマートホームの実現を視野に入れていると話す。具体的にはまず、2017年にプロダクトをAmazonの音声アシスタント「Alexa」に対応させていく計画だという。

ただ、これはグローバルでの戦略なのだろう。日本ではまだAlexaを使用できるAmazon Echoといった端末は入手できないし、コンシューマーが音声でスマート家電をコントロールするというコンセプトが馴染むまで、まだ時間がかかるかもしれない。また、Alexa以外にもAppleのHomeKitなど、他にもスマートホーム領域を狙う競合がある。Ankerはこれに対し、Alexaに限らず、他のスマートホームのプラットフォームにも対応することも検討していると話していた。

構成を自由に変えられてアプリから完全にコントロールできるスマート照明器具Fluxo、元Philipsのエンジニアが開発

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灯(あか)りが良ければ仕事にも疲れずに打ち込める。Fluxoがクールなのは、そこだ。クラウドファンディングで作られたこのユニークな電球は、光の色をさまざまに変えられるだけでなく、光が向く方向を、天井や部屋の隅など、自由に変えられる。

この光源は意外なほどコンパクトだが、複数のLEDが入っていて、光をさまざまに構成(コンフィギュレーション)できる。コントロールはアプリから行うが、構成の指定は画面上で指をすべらせるだけでできる。

ただし、400ドルもするFluxoを‘電球’と呼ぶのはためらわれる。これまであなたの家の天井の方にあった照明器具を完全にリプレースする‘スマートランプ’と呼ぶべきだ。その光束は2800ルーメンのRGBW光(red, green, blue, white)で、器具の上と下にLEDのリングが複数ある。点灯消灯は人の動きを感じて自動的に行い、既存の照明編成の仲間に加えてもよい。

Fluxoを作(創)ったRobert KopkaとLukas PilatはPhilipsのエンジニアだった人たちで、ウィーンに住んでいる。ぼくは実際に製品を見る機会があったが、感動したし、来年9月の発売は確実だ、と感じた。

400ドルの電球は売りにくいが、Fluxoのようなランプならそれ自身に説得力がある。ださいシャンデリアをこれ一個でリプレースするし、光の方向を変えられるから、お客を迎えたディナーのときと、そのお客に核兵器を搭載した潜水艦の秘密基地の場所を聞くときとでは、光の演出を完全に変えられる。このランプがあれば、第三次世界大戦が始まる気配を、あなたは誰よりも早く知るかもしれない〔もちろんジョーク〕。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。