Shopify PingがアップルのBusiness ChatとApple Payに対応

昨年、ShopifyShopify Pingを導入した。これは販売業者が顧客と直接チャットで話せる、無償のメッセージングプラットフォームだ。米国時間6月26日、同社はShopify Pingが新たにアップルのBusiness Chatに対応することを発表した。

販売業者はアップルのBusiness Chatで顧客とコミュニケーションをとれるが、それだけではない。顧客はチャットクライアントからApple Payを使って抵抗をあまり感じずに直接支払いができるので、最終的に購入に至る可能性が高くなる。ここに真のメリットがある。

この統合を発表した同社のブログには、売上を増やせるだろうと書かれている。「ブランドと会話をした顧客が購入する可能性は3倍近く高い。ライブチャットでブランドと顧客が個人的につながれば、信頼関係が築かれ、その顧客が再び利用してくれる可能性も高い」。

Shopify Pingを利用すると、販売業者はアップルのBusiness Chatの会話をほかのチャットのトラフィックとあわせて1カ所で管理できる。小規模な販売業者でも巨大企業と変わらないリッチなツールを利用して顧客とやりとりし、洗練されたサービスを提供できる。これは資金が潤沢にあるわけではない小さい企業には難しかったことだ。

アップルのBusiness Chatは、メッセージアプリをビジネスで使う方法として企業向けに昨年リリースされた。昨年の発表以来、Business Chatの利用は拡大していて、さらに今回の発表でShopifyの巨大なユーザーベースにアプローチできるようになる。

画像:Tim Robberts / Getty Images

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(翻訳:Kaori Koyama)

AppleがBusiness Chatを発表、iMessageの中でカスタマーサービスへのアクセスや買い物もできる

Appleが今日(米国時間6/6)、Business Chatを披露した。それはiMessageをFacebook Messengerと競合するコミュニケーションプラットホームに仕立てるとともに、iMessageをユーザーがお店や企業と対話するメインの手段にするかもしれない。

このサービスがデベロッパーサイトのアップデートで秘かに発表されたのは今週の初めだったが、そのときは詳しい情報がほとんどなかった。今日はしかし、WWDCにおける正式の発表となった。

Business ChatはiOS 11の一部となり、個人ユーザーがSafariやMaps、Spotlight、SiriなどからiMessageのウィンドウを開いてお店や企業と会話を開始できる。それは通常のテキストベースのチャットだが、その中に、アポイントの予約など、高度な機能が盛り込まれる。

それだけでなく、Business ChatはiMessageのApp Storeに新しい機会を開くだろう。つまり企業やお店は、チャットに独自の機能を導入できるのだ。たとえばAppleが示している例では、わざわざ航空券予約アプリを開かなくても、チャットの会話の中で予約できてしまう機能だ。

Business Chatをカスタマーサービスに統合することもできる。それを実際にやる初期のパートナーは、LivePerson, Salesforce, Nuance, Genesysなどだ。LivePersonのCEO Robert LoCascioによると、LivePersonのプロダクトの中から、カスタマーサービスのそのほかのメッセージと一緒に、Business Chatの会話を管理できる。

LoCascioが語るLivePersonの究極の目標は、“カスタマーサービスと営業から音声による対話をなくす”ことだ。Business Chatを使えば、その目標に接近できる、と彼は述べる。重要なのは、会話を完全に暗号化して“本物のビジネスプロセス”もできるようになることだ。Business ChatはApple Payをサポートするから、顧客がチャットの中で製品を買うこともできる。

“顧客と企業(お店)の関わり方が、これでがらりと変わってしまうね”、とLoCascioは語る。

Facebook Messengerのメインの話題はチャットボットだが、LivePersonのRurik Bradburyによると、“Appleは人間の体験を作り出そうとしている”。何よりもまず、Business Chatの会話を始動するのは、企業(お店)ではなく顧客でなければならない。

さらに、Bradburyによると、Business Chatの現状は人対人の会話に限定され、チャットボットは介入できない。そのうち、チャットボットもサポートされると思うけどね。

デベロッパーや企業(お店)は、自己のアプリ等への、Business Chatの統合をテストできる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))