Kerry Washington(ケリー・ワシントン)氏の功績はハリウッドの至る所に見られる。エミー賞、SAGアワード、ゴールデングローブ賞にノミネートされた俳優、監督、プロデューサーの顔を持つ彼女は、「スキャンダル 託された秘密」のオリヴィア・ポープ役(1974年以来、ネットワークドラマではじめてアフリカ系アメリカ人女性として主演を務めた)からHuluの「リトル・ファイアー〜彼女たちの秘密」やNetflixの「アメリカの息子」(両作品でメーンキャストとして出演)の制作など、さまざまなプロジェクトにかかわってきた。さらに、「SMILF」、「スキャンダル 託された秘密」、「インセキュア」など多くの作品で監督を務めていることも忘れてはならない。
しかし、ワシントン氏は単なるハリウッドのスーパースターでは収まらない。
ここ数年間で、テクノロジーの分野にも深く関与している。ただ資金を出すだけではない。
ワシントン氏は、女性専用のコワーキングスペースを提供するThe Wingへの7500万ドル(約80億円)規模の投資プログラムに参加している。また、スターやセレブ達がファンともっと直接つながれる(Twitterの自己紹介に記載した番号に「テキストメッセージ」を送ることができる)プラットフォームのCommunity(コミュニティ)にも投資しているほか、歯列矯正のD2CプラットフォームであるByte(バイト)にも投資している(クリエイティブアンバサダーも務めている)。
ワシントン氏はTechCrunchの5月のインタビューで彼女の投資先はすべて、投資していることに誇りを持てる企業ばかりだと語っている。
「商品の品質や人々の生活の質を高めるという点において素晴らしい企業ばかりです。発言力を持つという考えは本当に重要です」と述べている。
集まれるスペースを作ることでも、素敵な笑顔を生み出すことでも、スターとより直接的につながれるようにすることでも、彼女の投資先は人々に声を上げる力を与える点でほかにはない共通性がある。
ワシントン氏はまた、活動家でもある。
2013年にはNAACPのプレジデント賞、2015年にはGLAADメディア賞のヴァンガード賞を受賞しているほか、2016年にはACLU Bill of Rights賞を受賞している。2018年、#MeToo運動の高まりで世界が大きな変化を遂げたとき、ワシントン氏もハリウッドのTime’s Up運動のリーダーとして、Natalie Portman(ナタリー・ポートマン)氏、America Ferrera(アメリカ・フェレーラ)氏、Reese Witherspoon(リース・ウィザースプーン)氏と共に活動した。
さらには、Michelle Obama(ミシェル・オバマ)前大統領夫人の「When We All Vote」キャンペーンの共同委員長も務めているほか、非営利組織と共同で投票率の上昇を目指すイニシアチブ、Influence Change 2020の発起人でもある。
言うまでもないが、Disrupt 2020ではワシントン氏からさまざまな面白い話が聞けるはずだ。
最近のテクノロジー分野への投資や運営について、また今後数年のうちに最も期待できると彼女が感じている分野について、さらには、Netflix、Hulu、Quibi、Disney+、HBOなどが台頭し急速に変化しているメディア業界や、ユーザーの生活様式の変化に合わせて進化するネットワークについてもぜひ聞きたい。
大統領選挙を控えた今年、「Black Lives Matter」運動が大きな広がりを見せる中、彼女の行動主義者としての活動について話を聞くほか、テクノロジーの世界が多様性、公正、包括性といった点でまだ期待通りではない部分やそれを改善するにはどうすればよいかについても彼女の考えを聞いてみるつもりだ。
ワシントン氏に聞きたいことは山ほどある。どんな話が聞けるか本当に楽しみだ。
Disrupt 2020は米国時間9月14日から18日まで、今年はバーチャル形式で開催する。今すぐDisrupt Digital ProパスまたはDigital Startup Alley Exhibitor Packageを購入し、ケリー・ワシントン氏の話を最前列でチェックしてほしい。それでは会場で。
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(翻訳:Dragonfly)