Cloudflareが低価格のドメイン登録サービスをローンチ、セキュリティ機能満載で

Cloudflareにとっては、多忙な週だった。同社は誕生日の週にさまざまなニュースを約束し、そしてそのニュースを配達した。昨日(米国時間9/26)はBandwidth Allianceを発表し、今日(米国時間9/27)はCloudflare Registrarを発表した。この新しいドメイン登録サービスは、トップレベルのドメイン登録所(Verisignなど)が課金するホールセール料金しか課金しない、と約束している。ふつう、登録サービスはその上に独自の料金を課金し、ホスティングのプランやそのほかの不必要なサービスを抱き合わせで売ろうとする。

CloudflareのCEOで協同ファウンダーのMatthew Princeはしかし、この新サービスはロスリーダーではない、と言う: “Cloudflareの顧客はみな、自分のドメインを登録する必要がある。それなのに、既存のドメイン登録サービスに満足している顧客は一人もいない。だから、世界で初めての、誰もが好きになるドメイン登録所(レジストラ)を作りたいのだ”。

このサービスの展開は、Cloudflareの顧客歴の長いところからスタートする。Cloudflareは8年前にTechCrunch Disruptでローンチしたが、そのときユーザー登録した人は早めにできるだろう。でもCloudflareは、Girls Who Codeに寄付をしたら順番が早くなる、と言っている: “われわれの今度のサービスで得をするぶんを、Girls Who Codeに寄付するといいね”。

Cloudflareのサービスだから当然、この新サービスにも、二要素認証の内蔵、ドメインロックの自動化、などのセキュリティ機能がある。Whoisのプライバシー保護もある。

これらのことをすでに知ってる読者は、たぶんCloudflareエンタープライズレジストラをご存知なのだろう。それは同社の、大企業向けのドメイン登録とドメイン保護サービスだ。

〔関連記事: CloudflareのワンクリックDNSSECセットアップ(未訳)〕

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Googleがドメインの登録に使っているNomulusをオープンソース化して一般公開へ

DUBLIN, IRELAND - APRIL 19:  (FRANCE OUT) A general view the Google European headquarters, on April 19, 2016 in Dublin, Ireland.  (Photo by Vincent Isore/IP3/Getty Images)

Googleが今日、Nomulusリリースした。このJavaで書かれたクラウドサービスは、ユーザーに代わってトップレベルドメインの登録や管理を行う。Google自身も、.googleや.fooなどのTLDをこれで管理している。

Googleによると、同社がNomulusの開発に着手したのは、2012年に同社が数多くのジェネリックなTLDsの申請や運用を開始したときだ。それまでは、ドメインネームはもっぱら.comと.netや、国別を表す.deや.ukなどに限られていた。しかしICANN(Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)が.app, .blog, .guruなどのいわゆるジェネリックなTLD(generic TLDs)を認めて以来、Googleは.googleをはじめ数多くのTLDを申請してきた。

Googleは、ドメインの登録データのすべてをNomulusのプラットホーム上で管理している(たとえばblog.google)。またこのプラットホームは、ドメインの購入や変更、移送などの事務も行う。GoDaddyなどのドメインサービスを利用してドメインネームを買っておられる方も多いと思われるが、その場合はそのサービスが、Nomulusのやることを人力でやっているのだ。

NomulusはApache 2.0のライセンスでオープンソースになっているが、同時にこれはGoogle Cloud Platformのれっきとした一員でもある。それはApp Engineでも使われ、またバックエンドのデータベースとしてはGoogle Cloud Datastoreを使っている。

Googleによると、Nomulusは、300あまりのジェネリックTLDを保有しているDonutsのコードも利用しており、近く一般公開バージョンのテストバージョンの提供を開始する。

〔参考ドキュメント: NomulusのGitHubページより:〕

Overview

Nomulus is an open source, scalable, cloud-based service for operating top-level domains (TLDs). It is the authoritative source for the TLDs that it runs, meaning that it is responsible for tracking domain name ownership and handling registrations, renewals, availability checks, and WHOIS requests. End-user registrants (i.e. people or companies that want to register a domain name) use an intermediate domain name registrar acting on their behalf to interact with the registry.

Nomulus runs on Google App Engine and is written primarily in Java. It is the software that Google Registry uses to operate TLDs such as .GOOGLE, .HOW, .SOY, and .みんな. It can run any number of TLDs in a single shared registry system using horizontal scaling. Its source code is publicly available in this repository under the Apache 2.0 free and open source license.

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

北朝鮮の不注意ですべての.KPドメインのURLがリーク、それらは多くなかった

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北朝鮮は秘密と制約の多い国で、その政権はこれまでずっと、外に対しては自国の内情を、内(国民)に対しては外の世界の知識や情報を、遠ざけてきた。ところがこのほど、ITのエラーによってこの国のオンライン事情を覗き見ることができたが、それはかなり貧しいものだった。

昨夜遅く(米国太平洋時間9/19)、Uberのセキュリティ技術者Matthew Bryantが、北朝鮮ではドメインの管理者が国のトップレベルドメイン(TLD)のリストをリクエストできることに気づいた。Bryantは、そういうことのできるスクリプトをセットアップしていた。しかもご覧のようにそれは、自動更新型だ。

そのリストは自動的にコピーされ、BryantはそれをGitHub上で公開した。でも、長くはかからなかった。28という、びっくりするような数のKPドメインが登録されていたからだ(もちろん自分のはもらえない)。

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RedditのTechnology部門がそれをスクープし、それらのサイトのスクリーンショットを集めた。英語に翻訳されたページもあり、それらをさらに集めた読者もいる。

これは、北朝鮮の人びとがインターネットで見られるもののすべてではないが、国が管理しているいくつかのWebサイトを見られたことはおもしろい。ほんの少ししかないが、そのほんの少しがプロパガンダで充満している。インターネットを使ったコミュニケーションやビジネスは、政府が相当厳しくコントロールしているようだ。

ライブのサイトは応答が遅い。Redditのフロントページから、だからかもしれない。

〔訳注: Reddit/Technologyのページ上で、KPのドメイン名/リンクの右にあるリンクは、ページ全体を画像化(jpg, png)したもの…スクリーンショット…のアメリカローカルな提供物である。本物のKPサイトは、ロードできないものも多い。〕

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全世界の登録ドメインネームが2億5千万を突破: 約半分が.comと.net

Verisign’sが発行しているDomain Name Industry Briefの最新号によると、インターネットの登録ドメインネームの数は2012年の最終四半期に2億5000万を超えた。2012年の第四四半期には600万あまりのドメインネームが登録され、全世界のドメインネームは合計で2億5200万になった。

もちろんもっとも多いのは.comドメインだ。昨年12月現在で.comドメインネームは1億620件、.netは1490万だ。この二つのドメインは新規登録数でももっとも多く、2012年で計800万が登録された。前年の790万より、やや増えている。

.comと.netのWebサイトの約21%が1ページだけのサイトと、そして15%はサイトが存在しない。

この二つのTLD以外では、国別コードが前年同期比で5%伸び、合計で1億1020万となった。とりわけ、中国の成長が大きい。このVerisignのデータによると、.cnドメインネームは7番目に多いTLDである。

上位のTLDは: .COM, .DE, .NET .TK

上位のTLDは、次のようになっている:

登録数の多いTLDを順に挙げると、次のようになる:

  1. .com
  2. .de(ドイツ)
  3. .net
  4. .tk( トケラウ)
  5. .uk(イギリス)
  6. .org
  7. .cn(中国)
  8. .info
  9. .nl(オランダ)
  10. .ru(ロシア)

トケラウ(Tokelau)諸島を表す.tkが多いのは、無料登録のFreedom Registryで使われているためだ。このドメインネームはフィッシングサイトが悪用しているという噂もあるが、これだけ多いのはやはり無料登録の魅力だろう。

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