フランスのスタートアップのCityscootは、Allianz FranceやDemeter、既存の投資家であるGroupe RATPとBanque des Territoiresから、2560万ドル(約28億円)の資金調達ラウンドを行った。またこのスタートアップはサービス展開の資金調達のために少なくとも650万ドル(約72億円)を調達している。
Cityscootはシェア形式の電動スクーター(電動モペット)だ。ユーザーはモバイルアプリを使ってスクーターを見つけ、ロックを解除することができる。
現在、Cityscootはパリ、ニース、ミラノ、ローマで展開されている。米国時間2月25日の資金調達ラウンドで、同スタートアップは2020年のバルセロナを皮切りに、ヨーロッパの2つの新都市にサービスを拡大する計画だ。Cityscootは8千台のスクーターを運営する予定となっている。
Cityscootはパリだけでも、日に1万5000回から2万5000回の乗車をこなしている。1回の平均乗車時間は15分間だ。1分あたりの料金が0.24ユーロ(約28円)から0.34ユーロ(約41円)だと考えると、Cityscootはパリだけでも毎日何万ユーロもの収益を上げていることになる。
ここ数カ月でCityscootはUberと提携しており、Uberのアプリからスクーターを見つけてアンロックできるようにする予定だ。ただし、この機能はまだ配信されていない。
Cityscootの主要ライバルであるCoupは、数カ月前にサービスを終了した。同社は当時、「Coupはこの市場でよく知られたブランドであり、定期的にサービスを利用する顧客の基盤を持っているにもかかわらず、長期的にサービスを運営することは経済的に不可だった」と述べていた。
Cityscootが最近値上げした理由は、ユニットエコノミクスによるものかもしれない。アカウントに入金しない場合、ユーザーは毎分0.24ユーロ(約28円)ではなく、0.34ユーロ(約41円)を支払うことになる。また、プリペイドのパッケージを買うと乗車料金は安くなる。これは、電動スクーターの使用を促進するための優れた方法になりうる。
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(翻訳:塚本直樹 Twitter)