Adobeのマーケティングツールはメールを送るベストのタイミングをAIが教えてくれる

Adobeの機械学習ツールAdobe Senseiが、マーケティングのためのメールを送る最良のタイミングを教えてくれるようになる。Adobe自身のの研究開発部門Adobe Researchから生まれたこの新しい技術は、近い将来に実用化されるようだ。

マーケターは、AdobeのメールマーケティングツールAdobe Campaignに、キャンペーンの開始日と終了日を教えると、Senseiが、メールが相手の受信箱に到着すべき最良の日時を見つける。そういうメールは消されたり無視されることが多いので、ツールは開封率の最大化を目指して最適化される。

Adobe Researchはさらに、メールの受信者がメッセージにどのように反応したかに基づいて、彼らを自動的に分類分割する技術にも取り組んでいる。これによりマーケターは、コミュニケーションの正しい頻度を判断できる、という。

これら二つのツールはどちらもまだ研究開発の段階だが、今日(米国時間8/22)ローンチしたいくつかの機能は、ユーザーが即利用できる。まず、ドラッグ&ドロップでメールのメッセージをデザインできる機能。そしてAdobe Campaignの動的レポーティング機能。さらに、Adobe Campaignのプッシュ通知の多言語化と高速化により、マーケターは短い時間により多くのメッセージを送ることができるようになった。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

WebサイトビルダーのWeeblyがeコマース機能の次にメールマーケティングのプラットホームを開設

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Weebly日本)はもはや、単なるWebサイトビルダーではなくなった。同社が最近ローンチしたPromoteは、メールによるマーケティングのためのプラットホームなのだ。

CEOのDavid Rusenkoによると、これは、この前eコマースのプラットホームを加えたことに次ぐ二番目の大きな拡張だ。でも、eコマースは確かにWebサイトの一部だが、なぜメールを?

“メールによるマーケティングは、Webサイトのある小企業にとって、eコマースに次ぐ二番目にやりたいことなんだ”、とRusenkoは説明する。メールを送ることは“誰にでもできる”し、しかもDirect Marketing Associationの報告書によれば、メールマーケティングのリターン率は投資額の4300%と高い。

しかしRusenkoによると、Weeblyのユーザーの半数以上は、既存のメールマーケティングツールを利用していない。それは、彼らにとって使い方が難しいからだ。そこでPromoteは、Weebly本体と同じような、簡単なドラッグ&ドロップ操作でメールマーケティングができるようにした。

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インタフェイスは単純だけど、Promoteは機能も性能も既存の類似ツールに負けていない、とRusenkoは強調する。コンタクト(連絡先リスト)をインポートする機能、セグメントをカスタマイズ、既製のテンプレートを利用、即席のアナリティクスを見る、といった機能が揃っている。困ったことがあれば、Weeblyのエキスパートたちに相談できる。

しかも、すでに一部の小企業ユーザーが使い始めている。サングラスショップDangShadesのChris Beresfordによると、メールを作るのに要した時間は20分。彼の店のコンタクトリストに載っている顧客全員に送ったら、二日後の売上が600%と急増した。

Weebly Promoteが使えるのは今のところ、すでにWeeblyのユーザーである者のみだが、近く、単独でも利用できるようにする。料金は月額8ドルからだ。

“Webでビジネスを始めたい人たちに、完全なプラットホームを提供すること、われわれはそれに情熱を燃やしている”、とRusenkoは述べている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Gmailの画像表示方法の変更でメールの開封率が分からなくなることはない, とGoogleが説明

Gmailの画像の表示方法が最近変わったことについてGoogleの広報は、それが言われているほどの重大な影響をマーケターに及ぼすことはない、と述べた。

同社の今朝の発表によると、Gmailのユーザがメールと一緒に画像も開く設定にしていると、その写真等を見るためにメールの下の“下の画像を表示する”ボタンを押す必要がない。画像はメールを開くとき自動的にロードされる。

これは消費者にとってはささいな改良にすぎないが、Ars Technicaによると、マーケターにとっては問題がある。Googleも同社のブログ記事に書いているように、これからは画像が送信者のサーバではなくGoogleのサーバからロードされる。Arsはこう書いている:

メールを利用するマーケターは画像からいろんな情報を得られなくなり、そこにはGoogleからのリクエストしかない、という状態になる。そしてその画像はGoogleがGmailのユーザへ送る。ユーザがリンクをクリックしなければ、マーケターにはそのメールが見られたことが分からない。これはメールを使うマーケターたちからプライバシーを守ることになると同時に、Googleがユーザのメールにより深く干渉し、そのコンテンツを文字通り変えることでもある。

しかしGoogleの広報は、それは違うと言う。画像からメールの開封率を知りたいマーケターは依然としてそれができるし、しかもメールは読んだけど画像をロードしなかったユーザも開封率に含まれるから、数値はより正確になる、というのだ。ただしユーザのIPアドレスなど、そのほかのデータは調べられない。したがってこれは、マーケターを完全な闇の中に置くことなくプライバシー保護を強化する策である、と。

メールによるマーケティングを稼業としているMailChimpも、そのブログ記事で同様のことを示唆している:

キャッシュした画像を使うことはGmailの良い考えだが、それはESPによる開封追跡を混乱させる可能性がある。しかし幸いにも、MailChimpはこれからも、開封追跡ピクセルの最初のリクエストを検出できる。それによって開封カウントに重複が生じることもない。ただし、そのメールが複数回開封されたことは、カウントできない。

Gmailは今日の発表の中で、キャッシングによって画像のロードと表示がよりセキュアになる、と言っている。画像のキャッシングはメールの複数回開封のカウントを妨げるが、これらの画像のロードによって開封チェックそのものは、より正確になる。少なくとも理論的には、そう言えるはずだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))