そしてエミー賞は…………Apple、DJI、Microsoft、およびComcastに決定(?! 💁)

つい先ほど、様々な舞台裏での活躍が認められたテクノロジー企業数社がエミー賞を受賞した。そんな部門があることも実は知らなかった。いや、聞いたことはあった。これは「全米テレビ芸術科学アカデミー」の「科学」の部分だ。ただ、めったに大きく扱われることがない。それはともかく、AppleがSiriで、MicrosoftがSkypeで・・・そしてComcastがX1リモコンで受賞したのは、やはり少々奇異に感じる。本当か?

彼らの栄誉をけなすつもりはない。ただ、こういう奥深く埋め込まれたテクノロジーがエミー賞の対象になることを考えたことがなかっただけだ。もちろん私が無知だっただけだが、言い訳をすると、もっとよく知られている「ベスト・サウンド・デザイン賞」ほどわかりやすくはない。

たとえば今年は:「高速で動く投球または打球を追跡、表示するための3次元ドップラー・レーダー・システム」に与えられた賞もあった。TrackManとMLB Advanced MediaとChyronHego、おめでとう。

そういうわけでこれは、最近テレビで見るすごいものを可能にした会社や人々を称賛する方法としてあまり系統だっていない。Game of Thronesのスウィーピングショットを楽しんだ人はいるだろうか?誰かがあれを可能にする必要があった。この場合それはDJIとJohn McGrawとFlying Cam Incを始めとする数十人で、「テレビ用(非軍用)低遅延遠隔操縦空中ビデオプラットフォーム」を開発した。

Microsoftのエミー賞は「消費者向け統合ビデオ会議サービスの放送制作環境およびワークフローへの応用」。これは簡単なことではない。

Apple、Comcast、Nuance、およびUniversal Electronicsは「TVコンテンツの発見および操作のためのコンテキスト対応音声ナビゲーション」で受賞した。「Siri(あるいは誰か)、犯罪ドキュメンタリーを見せて!」というあれだ。Xboxがずっと前にこれをやっていたのを知っているので、なぜここに名前がないのかわからない。むしろMicrosoftは数年前に「テレビを拡張するデバイス」で受賞すべきだった。その一年前にはジェスチャーで。

Comcastの受賞は、音声対応リモコン X1で、昨年はこのプロジェクト(ほか多数)を率いた男が、生涯業績賞を受賞した。すごいね!

上記の受賞者にレッドカーペットは用意されていないかもしれないが、こういうかなり特殊でふだん目立つことのないテクノロジーが、テレビ業界から認められるのを見るのはいいものだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Oculusの短編VRムービー‘Henry’がエミー賞を受賞、いよいよハリウッドもVRに本気

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VRのオリジナルコンテンツは今やたくさんあるけど、それがメジャーな著名な賞をもらうのは、確かに今回が初めてだ。Oculusの短編”Henry”が、エミー賞の“オリジナルな対話的プログラム部門”で最優秀賞の受賞者になったのだ。

この仮想現実ムービーは、主人公がハリネズミのHenryだ。彼は全身に針が生えているのにハグが大好きだ。おもしろい部分はすぐにやってくる。彼は自分の誕生日パーティーに、風船でできた動物たちをたくさん招待する。

この短編映画のナレーターはElijah Wood、監督はPixarで“Brave”や“Cars 2”を手がけたRamiro Lopez Dauだ。

制作プロダクションのOculus Story Studiosには、多くの有能な映画制作者やアニメーター(アニメ作家)がいて、仮想現実という新しいメディアによる作品作りに取り組んでいる。

Oculusはこれまでもっぱら仮想現実によるゲームの企業、というイメージだったし、同じVR企業でもHTCなどに比べると、ゲーム以外のコンテンツで目立とうとしていない。でも“Henry”は、Oculus Story Studioの優れた能力を示す好例だ。彼らはVRによるストーリー展開の、より基本的な要素を探求している。VRによる映画的表現はまだまだごく初期の段階だが、彼らのクリエイターとしての才能は、賞の審査員である高名な評論家などの心をしっかりと捉えたのだ。

監督のRamiro Lopez DauがVariety誌に語っている: “これがVR産業の転換点になるといいね。VRがアートでもあることを、見せたかった。まだきわめて初期的段階だけど、それでも、ストーリー展開のための強力なツールだから、多くの制作者が魅力を感じるはずだ。今回のエミー賞が、そのことを証明している”。

ハリウッドはこのところますます本気で、仮想現実に関心を示している。この1年で彼らは、ギミック的なVRプロモーションコンテンツの製作から卒業して、本物のVRチームを起用し、オリジナルコンテンツを作ろうとし始めている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))