J.J.エイブラムスと映像制作会社Bad Robotがワーナーと独占契約

おそらくすべての大手エンターテインメントおよびストリーミング企業から誘われた後、J.J. Abrams(J.J.エイブラムス)氏の映像制作プロダクションであるBad Robot Productions(バット・ロボット・プロダクションズ)はWarnerMedia(ワーナー・メディア)との独占契約を結んだ

Star Warsのディレクターことエイブラムス氏と、その妻で共同CEOのKatie McGrath(ケイティ・マクグラス)氏は、すでにWarner Bros.(ワーナー・ブラザーズ)と協力して「Castle Rock」や「Westworld」のような番組を作っていたが、この新しい契約はテレビだけでなく、映画やゲームを含んだ、デジタルプラットフォーム向けのコンテンツをカバーする独占契約だ。ちなみに同社は昨年、Tencent(テンセント)とゲーム部門を立ち上げている。

ワーナー・メディアの最高経営責任者であるJohn Stankey(ジョン・スタンキー)氏は、「ワーナー・メディアとAT&Tは、世界クラスのパートナーであり同僚となる.J.エイブラムス氏とケイティ・マクグラス氏との、長期的なコラボレーションを始めることを喜んでいる」と伝えている。「我々は素晴らしく思い出に残る物語やキャラクターを、複数のプラットフォームをつうじて世界中の視聴者に届けられる可能性に非常に興奮している。エイブラムス氏とマクグラス氏、および制作会社のBad Robotの全員が、並外れたビジョンと優れた映画制作、模範的な業界リーダーシップを、この取り組みと当社にもたらしてくれた」

ワーナー・メディアはストリーミングサービスのHBO Maxを来年にローンチする予定であり、この種の独占プロダクション契約は今後のストリーミング戦争における、重要な武器になることだろう。「Friends」の権利を取り戻すのもいいのだが、結局購読者は新たなコンテンツも欲しがるはずだ。

NBC UniversalやApple(アップル)も、Bad Robotとの提携を検討していると報じられている。WarnerMediaが今年の夏に勝者として残ったようだが、契約は昨日まで公式に明かされなかった。

金銭的条件は明らかにされていないが、The Hollywood Reporterによると買収額は2億5000万ドル(約270億円)が見込まれるという。

ワーナー・メディアによると、Bad RobotはWarner Bros. Television(ワーナー・ブラザース・テレビジョン)の傘下でテレビ番組を制作するが、コンテンツの外部販売も可能だという。また、Bad RobotはParamount(パラマウント)との既存の長編映画の契約も続けるとしている。そしてもちろん、Disney(ディズニー)はエイブラムス氏の新作映画「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」の監督も担当する。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

映画館サブスクリプションのMoviePassが9月14日にサービス停止

MoviePassの映画館見放題メンバーシップは、いつも話がうますぎるように聞こえた。そして何度も価格を上げ、ビジネスモデルを変え事業を一時的に停止し、多額の資金を昨年10月に調達した後、同社は事業の終了を宣言している。

MoviePassは、米国時間9月14日をもってサービスが停止することを顧客へと発表した。「これまでのところ、MoviePassの資本増強は成功していない」のがその理由だ。

この数カ月間、MoviePassは奇妙なゾンビ状態で存続していた。一部の地域では利用できる顧客もいたが、新規加入は受け入れられなかった。8月末にはMoviePassの顧客の数万ものカード番号が保存されたデータベースが、セキュリティーにより保護されていないことが判明した。

同社は、大規模な会社の更生、あるいは会社とその全資産の売却まで含め、「あらゆる戦略的、財政的選択肢」を模索していると述べている。しかしそれまでの間は、このサービスは死に体となるようだ。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

ひとつの映画を1年かけて視るVery Slow Movie Playerってなんだか分からないがすごい

誰かが、Every Frame a Painting*〔直訳: どのコマも一枚の絵画だ〕を字義通りにとらえたのかもしれない: The Very Slow Movie Playerと呼ばれるこのデバイスは、映画を壁紙に換えて、1時間に1回ずつ映像を1秒間、前へ進める。家の中にとてもおもしろいオブジェクトがあることになり、よく知ってる映画ですら、新鮮に感じる。〔*: このチャネルは‘YouTube上の世界最高の映画学校’と言われる。〕

このアイデアは、デザイナーでエンジニアのBryan Boyerの脳に、われわれ全員がよく知っているあのときに生じた。家でじっと座って、遅いことの良さをうまく表現する方法を考えているときだ。

そのとき彼は、“映画を読書のスピードで消費することはできないだろうか?”、と考えた、ゆっくりと。“ものごとを極端に遅くしたら、それを正しく鑑賞する余裕ができる。…しかしその持続をもっと引き延ばすと、ものごととそれを視る者とコンテキストとの関係が変わり始める。映画を本来のスピードの1/3600のスピードで視たら、それはもはやとても遅い映画ではなくて、朦朧(もうろう)とした時計のようなものになる。でもVery Slow Movie Player(VSMP)で時間や時刻はは分からない。ただ、時間のにじみを背景にして自分自身を視るだけだ”。

Very Slow Movie Playerは、eペーパーのディスプレイをRaspberry Piのボードにくっつけたものだ。そこにムービーをロードすると、それを一度に一(ひと)コマずつ表示し、2分30秒経つと画面をアップデートする。〔==1時間で24コマ、すなわち映画1秒ぶんとなる。〕

通常の、毎秒24コマではなく、毎時間24コマを視ることになる。ふつうの映画の3600倍遅くて、1年に7千〜8千時間の絵が作り出されるだろう。〔2時間の映画なら7200秒、VSMPでは7200秒→7200時間=300日。〕

Boyerはプロジェクトを説明するポストで、こう言っている: “あまりにも遅いから、ふつうに映画を鑑賞することはできない。VSMPとにらめっこをしたら、あなたは毎回負けるだろう。それは、気づいたり、ちらっと見たり、調べることすらできるけど、ウォッチすることはできない”。

彼はそれを、Bill Violaの作品と比べている。その超スローモーションのポートレートも、最初から最後までウォッチすることはできない(よほど辛抱強い人でなければ)。そしてどちらも、映画(動画)と静止画像の中間に位置する冥界に存在する。

もちろん、画像そのものはもっと良くしてほしい。eペーパーの色深度は本質的に1ビット(黒/白)だ。だから映像の色や階調が表す微妙さはすべて、白か黒かのディザリングへと消えてしまう。

現状では場面のコントラストやゾーンは強調されるが、でも「裏窓」を映画として見たければいつでもできる。しかし、それを一つのプロセスとして、時間との関係として、現実世界と人生のコンテキストの中に存在するオブジェクトや画像として鑑賞したいなら、…そのためにVery Slow Movie Playerがある。

画像クレジット: Bryan Boyer

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Canon、フィルムカメラの販売を終了――時代は過ぎゆく

カレンダーに書き込んでおくといいかもしれない。あるテクノロジーが終わりを告げた―もっともこのテクノロジーはここ10ほど死にかけてはいたのだが。日本の巨大カメラメーカー、Canonは今週、フィルムカメラの最後の1台を販売したことをひっそりと発表した。日本語サポート・ページの内容に気づいたのはPetaPixelだった。

問題の機種はEOS-1Vで、製造はなんと8年前に打ち切られており、以後Canonは在庫を販売していた。その在庫がとうとなくなったらしい。突然驚きのニュースというより長いことかかって徐々に消えていったという雰囲気だ。そうではあっても一時代の終わりといえるだろう。1930年代の創業以来、Canonの販売ラインナップからフィルムカメラが消えるのはこれが始めてだ。Canonの前身の会社は初めて売り出したカメラを〔観音菩薩にあやかって〕KWANON(カンノン)と名付けたという。

突然ノスタルジーを起こしてEOS-1Vが欲しくなる向きもあるだろうが、中古の購入は比較的簡単だ(もっともこのニュースで多少プレミアがアップするかもしれない)。この分だとKickstarterにフィルムカメラの復活プロジェクトが登場するのもそう遠くないだろう。

Nikonを始めフィルムカメラをサポートし続けているメーカーはいくつかある。CanonではEOS-1Vの修理サポートを2025年10月31日まで受け付けるとしている。しかし規約で定められた修理対応期間(2020年10月31日)の終了以降は部品の在庫状況により修理を受け付けることができない可能性があるという。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

3Dボディスキャンができるポッドを証明書写真撮影器みたいに町中に置きたいWolfprintがクラウドファンディングで$500Kを調達

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3Dのボディースキャンは、今やあまりエキサイティングではない。スキャンの用途といえば、Thingiverseにアップロードして、友だちなどがあなたを3Dプリントし、あなたの‘聖像’を作るぐらいだ(聖像と言ってもいろいろあるが!)。でもWolfprintは、空港やショッピングモールなどに小さなたまご型の小屋のようなもの、ポッド(pod, 上図)を置き、ビデオゲームやVRなどで使う自分の3Dアバターを簡単に作れるようにして、3Dボディースキャンを大衆化しようとしている。

3DPrintingIndustryによると、このエストニアの企業は、そのために50万ドルの資金を調達した。正直、多くはないが、ポッド(pod, たまご型小屋)がある場所を多少増やすことはできる。アーチストがよく来るカフェなんかも、いいね。

同社がこれまでスキャンしたのは5000体、公共の場所にポッドをもっと置きたい、と言っている。スキャナーの費用は8000ドルで、年間約5万ドルの売上がある。

Wolfprintはその資金を、株主型クラウドファンディングサイトSeedInvestで調達した*。小さな企業が初期段階で資金を得るには、この方法がデファクトの方法になるかもしれない。とくにVCが発達していないヨーロッパでは、零細スタートアップの成長のための手段として、人気が高い。〔*: 株主型クラウドファンディングサイト, equity crowdfunding platform, Kickstarterのような‘寄付型’ではなく、文字通りの‘投資’。出資者はその企業の株主になる。〕

今同社はNikeやParamountとパートナーしているので、お近くにNikeのお店Niketownがある方は、そこで自分をスキャンできるようになるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))