寒い冬の日は、暖房の効いた自分の部屋でルーマニアの山奥の湖の釣りを体験しよう

吹け、汝、冬の風よ、強風で漁のできぬ人の子はさらに過酷なり。極寒の地では魚がその場で凍ってしまい、帰路では溶けて魚肉が崩れ栄養価を失う。でも、そんなところでどうしても魚を獲りたかったらどうしたらいいか? 答はRobofisherだ。

このサービスは、中欧の凍結しない湖に設置してある魚釣器具を時間貸しする。中欧のライブビデオサービスはどれもそうだが、人間ユーザは、ロボットが生き物と対話するところをライブで見て、擬似的なスリルを味わい、それに対してお金を払う。このRobofisherでは、ロボットが釣り糸を垂れ、魚を捕獲し、その小さな魚を後日のために湖に戻す。すべては画面上でライブで起き、抵抗する魚が釣り糸を引くスリルを楽しむ(上のビデオではユーザは、湖から300マイル離れた場所の家の中でインターネットにアクセスしている)。

ルーマニアのAlexei Popusoiが作ったこのサービスは、障害者には20%割引、そして釣り竿とリールを10分間10ドルで使わせる。少々お高いようだが、半分以上のユーザが10分以内に1匹釣り上げるそうだ。ビールと自慢話パーティーは含まれていない。

まじめなサービスのようでいて、実際には笑えてしまうところが、おもしろい。自分の家のパソコンから、遠くの湖で釣りができる、というアイデアも巧妙だ。ちょっと、頭がおかしくなりそうだけど。でも、水と魚を見るだけのために、10分間10ドル払う人が、どれぐらいいるだろうか。ま、人の好みは人さまざまだけどね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

海中で有害なヒトデを見つけて殺すロボットをオーストラリアの大学が開発…有毒ヒトデを毒殺

ご存知だったかな、今や、海中で海星(ヒトデ)を毒殺するロボットまであるのだ。問題の海星はCrown of Throns Sea Star(オニヒトデ)といって、珊瑚(サンゴ)を食害する。繁殖力が強くて、1平方キロメートルあたり10万個体以上という大発生を見せることもある。

そこで、海の中を泳いで彼らを殺すロボットが登場する。Queensland University of Technology(クィーンズランド工科大学)が開発したCOTSBotは。機械学習と低消費電力のコンピュータにより、海星を見つける。海星狩りの能力はロボット自身が持っているので、人間が水面上から操作する必要はない。海星を見つけたCOTSBotは、チオ硫酸塩などから成る化学物質を“注射”して海星の細胞を壊死させる。

開発に10年を要したこのロボットは、あらゆる種類の海星を殺すが、人間が駆除できる適当な量は残る。また海星を食餌にしている生物が、飢えるほどでもない。いずれにしても、今後は珊瑚の大々的な食害はなくなるだろう。CTOSBotの詳細は、大学のWebサイトのここにある。この自律性のあるロボットは、やがて、人間を見つけて狩るようになるだろう。期待しよう。

出典: Spectrum

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

本物の生きた魚がポケモンをプレイする(かなりへただけど)

余暇時間のぼくはアマチュアの水族館長だが、ぼくの魚たちに暇つぶしのためにポケモンをやらせることを、考えたことはない。ある勇敢なTwitchユーザがそれをやった。彼が書いたプログラムは、水中の魚の泳ぎ方を仮想ゲームコントローラ上のボタンプッシュと解釈し、オリジナルの赤/青バージョンのポケモンを魚たちにやらせるのだ。

この魚はメコン川流域原産のベタ(‘シャムトウギョ(闘魚)’とも)で、その派手な明るい色がペットストアで人気がある。田んぼのような、静止した水中に棲む。この魚にポケモンの技能はないし、130時間ログを取ってみたが、全然上達しない。でも、実際に戦って勝ったことが、一回だけある。体の大きさに比べて脳の容積がとても小さい生物のようだから、それだけでも上出来だ。

ある雑学クイズによると、ベタは長時間鏡の中の自分を見つめながらおめかしをするそうだ。実際に、闘ったあとたっぷり15秒鏡を見るのと、2秒しか鏡をみないのが闘った。勝ったのは前者の、ぼくがGrayson Hopperと名づけたベタだが、今や立派に、ネット上のセレブになってしまった。

いずれにしても、ぼくのGraysonの方が、今や、きみのMagikarpよりも有能だね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


注目の「ソフトロボティクス」。MITは本物そっくりに泳ぐ魚ロボットを開発

Video: Melanie Gonick, MIT News

ソフトロボティクスという分野が急速に注目を集めつつあり、MITは専門のジャーナルの刊行も開始している。その第一号には柔軟なボディを利用して、まるで本物のように素早い方向転換なども行える魚ロボットが掲載されている。

この魚ロボットには硬い素材でできた部分(「ブレイン」と呼ぶパーツ群が内蔵される部分)と、炭酸ガスを送り込んで水の中をまるで生きているかのように動かすための柔らかい部分で構成される。この魚ロボットは、柔軟性を活かして「ハイパフォーマンス」なアクションを行うことができ、そしてまた制御パーツなども完全に内蔵している点で、画期的な存在として注目されている(これまではコントロールパーツは本体外に用意するものが多かった)。

Photo credit: M. Scott Brauer for MIT News

ピラニア型魚ロボットなどを開発すれば、大金持ちがペットとして購入するようになるかもしれない。そういう方面の可能性は取り敢えずおいておいても、確かに用途によっては「ソフト」なロボットが適している場面もある。たとえば動きまわって何かにぶつかったりしても相手を傷つけたりする可能性は少ないわけで、そうした場面での有効性は間違いのないところだ。

また、バイオミミクリー(生物模倣)を通じて、逆に生物学分野に寄与する成果を挙げることも期待される。自然界にある動作をロボットに模倣させる中で、動物が実際にどのような仕組みで動作を行っているのかが明らかになることがあるのだ。

将来に向けては、ペットロボットの可能性ももちろん広がっていくのだろう。但し今のところは動力源の問題などからしても非現実的だ。MITのロボットは、ひとつの動作毎に炭酸ガスを20ないし30の方向に送り出して動作するため、少し泳ぐだけですぐにに炭酸ガスがなくなってしまう。現在開発中の新しいロボットでは、炭酸ガスでなく水を高圧で流すことで動力源として、30分ほど連続して泳ぐことができるようになるそうだ。しかしそれでも、たとえばシーワールドなどで魚ロボットが泳ぐのを見ることができるようになるには、まだ十年ほどの時間が必要になりそうに思われる。

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(翻訳:Maeda, H