Kindle VoyageがAmazonサイトから消えた

Kindle Voyageはもういない。現在このEリーダーはAmazon経由で入手できないことを 複数サイト伝えている。小売業者から再生品を買うことは可能だが、新モデルの説明には「この製品はサードパーティー販売者を通じてのみ入手可能」と書かれている。

TechCrunchが確認したところ、同製品はすでにAmazonでは入手不能であり、「Kindle Voyageに対する顧客の反応は驚くほど好調で、現在品切れ」とサイトに書かれている。Amazonはそれ以上の情報提供を拒んでいるが、増産の予定があるのなら、これまでの慣習からそのことを明記するはずだ。

これは新しいモデルの発売が間近なのか、あるいはもっと可能性が高いのは、Voyageが消えゆくことだ。このデバイスは2014年に、薄く、軽く、プレミアム感の高いKindleリーダーとして発売された。しかし、さらにハイエンドのOasisが2年後に出て以来、製品の位置づけが曖昧になってきた。

製品ラインの整理は少々遅すぎた感がある。Amazonは専用電書リーダーの圧倒的リーダーであり、Voyageを抜きにしても、この比較的狭い分野の中に十分な製品バラエティーを揃えている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Amazon、FireタブレットおよびKindleの新モデルを正式アナウンス

Amazonが新たに6つのデバイスをリリースした。出荷は10月中の予定で、ホリデーシーズンにも間に合う。新たに発表されたのは別の記事でも紹介したe-inkタブレットのVoyageとfire HD、そして8.9インチでKitKatベースのFire OS 4.0を搭載して読書のみならずゲームや仕事をも意識したfire HD8.9だ。

尚、fire HDには、25ドルのラバーケースを装着して特別にパッケージングした子供向けのモデル(訳注:日本では未発表の様子)もあり、ペアレンタルコントロールのためのソフトウェアやアプリケーションが同梱されている。

細かくみていこう。まず新しいKindle Fire HDには6インチモデルおよび7インチモデルがあり、以前のFireより薄くなっている。デザイン的には以前のものと変わらないのだが、薄くなりつつパワーは増しているのだ。クアッドコアプロセッサーを搭載し、フロントおよびリアの両面にカメラを備え、ブラック、ホワイト、ブルー、レッド、およびイエローのカラーバリエーションがある。値段の方は6インチモデルが99ドル(訳注:日本では発売記念価格9,980円)で、7インチモデルが139ドル(訳注:日本では16,280円から)となっている。

新しいHDXモデルの価格は379ドル(訳注:日本では40,980円から)となっている。2.5GHzのプロセッサーを搭載し、ディスプレイ解像度は339ppiとなっている。これがフラッグシップ機となるもので、別売りで59ドルでワイヤレスのFire Keyboardというものを使うこともできる。これをつなげば、キーボードからドキュメントの編集を行ったり、画面を操作することができるようになる。

Fire for Kids(子供向け版)はラバーケースを装着していていて、1年間のFreeTimeサブスクリプションも含まれている。これは映画、ゲーム、アプリケーション、書籍などが見放題、使い放題となるサービスだ。6インチモデルが149ドルで7インチモデルが189ドルとなっている。ちなみにこちらの方の保証期間が2年間となっているのも嬉しいところだろう。期間内に何らかの理由で不具合が生じた場合、デバイスを送り返せば新しいモデルと交換してもらえる。子供というのは落としたり叩いたり、あるいは踏みつけてしまったりするものだ。そういう場合にも対応してもらえるようだ。

e-inkファンはやはりVoyageに注目するのだろう。驚くほど薄く、そして軽い。価格は199ドルと高くなっているが、解像度などの面で改良が加えられている。まるで1枚の金属板の上に文字が表示されているような印象を受ける。デバイスの左右にはページ送りのためのセンサーが配置されている。もちろん画面はタッチ対応で、1度の充電で6週間使うことができる。従来のKindleは79ドル(訳注:日本では6,980円から)の新デバイスに収斂させることになるのかもしれない。

デバイスはすべてAmazonが買収したGoodReadsのサービスを使えるようにもなっている。友人と読書の進捗を共有したりすることができる。またWord Wiseという機能も搭載され、これにより難しい言葉などの語釈を画面に表示させることもできる。これは学生や、あるいは英語学習者にとって嬉しい機能だろう。

すべてのデバイスは既にプレオーダーできるようになっている。出荷時期は10月の予定となっており、クリスマスプレゼントにも使えるようになっている。

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(翻訳:Maeda, H


Amazon新Kindleの名前は「Voyage」、ベゼル部分にはページ送りのためのセンサーを搭載

Amazonは、専用の電子書籍リーダーであるKindleの次世代版を世に送り込む準備を整えたようだ。ドイツおよび日本のAmazonサイトにて、新製品のデータが漏れでてしまったようなのだ(via The Verge)。どうやら名前はKindle Voyageになるようで、高解像度ディスプレイを備える。またベゼル部分にページ送りのためのセンサーを配置する。漏洩した情報によればリリース日は(少なくともドイツでは)11月4日となっている。もしかするとアメリカではもう少し早めのリリースになるのかもしれない。

Voyageには、従来通り3G対応版とWi-Fi版があって、両者で価格が異なる(繰り返しになるが、リーク情報に基づく話だ)。現行のPaperwhiteと比較すると、両モデルともに価格は上がっている。ディスプレイサイズは6インチで変わらず、しかし解像度が300ppiとなっており、これまでよりもより精細なフォントで電子書籍を楽しめるようになる。

KoboのAura HDおよびAura H2Oの解像度は265ppiとなっている。Aura H2Oのレビュー記事にも書いたように、それくらいの解像度があれば、AppleのiPhoneなどがリードするRetina時代にふさわしい解像度となっている。見やすいe-inkでレティナ解像度を実現することで、さらに見やすく感じもする。

昨年末でも報じたように、Voyageの魅力は300ppiの解像度のみではない。その頃から言っていたように、さらに薄く、そして軽くなっているのだ。日本サイトの情報から見るに、厚さは8mmで重さは186gであるとのこと。これら数値はいずれもPaperwhiteを凌いでいる。リークしたとされるマニュアルによれば、ベゼルの左右部分にセンサーが備えられており、ここでページ送りの操作ができるようにもなっているらしい。画面まで指を伸ばす必要がなくなるわけだ。ちなみに、初代Kindleにはページ送りのためのボタンがあったが、タッチスクリーンモデルとなってからは、このボタンは廃されていた。

どうやら漏れでた情報もかなり確度の高いもののように思える。そのような中、Amazonからはまだ正式なアナウンスはない。ただ、リリース日に関する情報から考えるに、正式なアナウンスもさほど遠くないものと思われる。

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(翻訳:Maeda, H