マイクロソフト第2四半期決算、クラウド事業が好調で純利益は前年同期比21%増・PC関連も15%増

マイクロソフト第2四半期決算、クラウド事業が好調で純利益は前年同期比21%増・PC関連も15%増

マイクロソフトが、2022年度第2四半期(2021年10~12月)の決算を発表し、前年同期と比べ収益が20%増の517億ドル、純利益は21%増の188億ドルに達したことを明らかにしました。

2021年度の第2四半期は、新型コロナによる巣ごもり需要により、PC関連やクラウドビジネスが大幅に収益を伸ばしていましたが、それと比べても順調に業績を伸ばしている様子が伺えます。

その業績を牽引したのは、これまで同様クラウドビジネスで、Intelligent Cloud部門の収益は183億ドルで26%増加。加えて、WindowsやSurface製品を含むMore Personal Computing部門も15%増の175億ドルと好調でした。とくにWindows OEMの収益は25%増となっており、これは2021年10月にリリースされたWindows 11の効果が現れているようです。また、Office関連もコンシューマー向け製品の収益が15%増加し、Microsoft 365の契約者も5640万人に達したとのことです。

なお、ゲーム関連については、ファーストパーティタイトルやXbox Game Passサブスクリプションの成長が、サードパーティタイトルの減少で一部相殺されたとのことですが、それでも前年同期比で10%の増加となっています。

マイクロソフトは、大手ゲームパブリッシャーのActivision Blizzardの買収を発表しており、2023年度(2023年6月まで)に買収を完了すれば、ゲーム関連の収益は大きく異なったものになると考えられます。クラウド事業とならび、ゲーム関連が収益の大きな柱となっていくのかも今後注目したいところです。

(Source:MicrosoftEngadget日本版より転載)

マイクロソフトがビデオ制作・編集ソフトウェアのClipchampを買収、Microsoft 365の生産性エクスペリエンス拡大にぴったり

ビデオ編集ソフトウェアが、Microsoft(マイクロソフト)の一連の生産性ツールに加わる次の大きなものになりそうだ。同社は米国9月7日、ウェブベースのビデオ制作・編集ソフトウェアを展開しているClipchamp(クリップチャンプ)を買収すると発表した。Clipchampのソフトウェアでは、ビデオプレゼンテーション、販促、FacebookやInstagram、YouTubeといったソーシャルメディア向けの動画を1つに集約できる。Microsoftによると、家庭、学校、企業で使われるMicrosoft 365の既存の生産性エクスペリエンスを拡大するのにClipchampは「ぴったり」とのことだ。

今回の買収は、いくつかの理由でMicrosoftにとって魅力的なものだった。今日では、プロでない人でも手軽に高度な編集を行ったり、高品質なビデオコンテンツを制作したりできる新しいツールが増えているおかげで、人々はますます動画を制作したり使ったりしている。このため、企業にとって動画はアイデアを発表したり、プロセスを説明したり、あるいはチームメンバーとやり取りしたりするための新種の「書類」としての地位を確立した、とMicrosoftは説明する。

同社はまた、いかに「GPUアクセラレーションを備えたPCの完全なコンピューティングパワーを、ウェブアプリのシンプルさ」と組み合わせているかという点で、Clipchampを興味深い買収対象会社として見ていた、と述べた。この点ではClipchampのソフトウェアはMicrosoftのWindows顧客ベースにうまくフィットする。

Clipchampはビデオ制作・編集分野で数多くのオンラインツールを作り出してきた。そのうちの1つが、トリミングや切り取り、切り出し、回転、スピードコントロール、テキスト挿入、オーディオ、画像、カラー、フィルターなどの機能を提供するビデオメーカーClipchamp Createだ。同社はまた、動画制作をより簡単なものにするテンプレート、無料のビデオ・オーディオライブラリー、スクリーンレコーダー、テキスト読み上げ、その他ブランドのフォントやカラー、ロゴのビデオでの使用をシンプル化するツールを提供している。現在はもうないClipchamp Utilitiesというユーティリティではかつてビデオ圧縮やコンバーター、ブラウザ内ウェブカムレコーダーが提供されていた。しかしこれら機能の一部は新しいClipchampアプリに移された。

Clipchampを使って動画を制作した後は人気のソーシャルメディアネットワーク向けにさまざまな出力スタイルやアスペクト比を選ぶことができるため、オンラインマーケッターにとって人気のツールとなっている。

画像クレジット:Clipchamp

2013年の創業以来、Clipchampは1700万人超のユーザーをひきつけ、39万社にサービスを提供し、前年比54%増というペースで成長してきた。パンデミックによって多くの組織がリモートワークを採用し、企業がトレーニングやコミュニケーション、レポートなどの手段としてビデオを活用するようになったのにともない、動画の使用は増加した。2021年上半期にClipchampのビデオエクスポートは186%増えた。アスペクト比16:9の動画は189%増、Instagram StoriesやTikTokなどでのシェア向けのアスペクト比9:16の動画は140%増だった。Instagram向けのアスペクト比1:1は72%増えた。スクリーン録画も57%増え、ウェブカム録画は65%増だった。

2021年7月にClipchampのCEOであるAlexander Dreiling(アレクサンダー・ドライリング)氏はこの成長についてコメントし、同社が2020年チームの規模を3倍に拡大したと述べた。

「当社は1年前に比べて平均2倍超のユーザーを獲得しています。その一方で使用頻度も2倍となっていて、これはより多くのユーザーがビデオコンテンツをこれまでになく制作していることを意味します。ソーシャルメディアビデオは常にビジネスニーズの最前線にありましたが、2020年は当社のプラットフォームで多くのスクリーンウェブカム録画が行われ、内部コミュニケーションのユースケースの急速な広がりを目のあたりにしました」とドライリング氏は話した。

Microsoftは買収額は開示しなかったが、CrunchbaseによるとClipchampはこれまでに1500万ドル(約16億5000万円)の資金を調達している。

Microsoftがビデオマーケットに足を踏み入れるのは今回が初めてではない。

トランプ氏が国家安全保障の脅威と呼んだ中国企業所有のビデオソーシャルネットワークTikTok(ティクトック)の売却を強制しようとしていたとき、MicrosoftはTikTok買収を検討した企業の1社だった(TikTokの運営を米国内で続けるためにByteDanceはTikTokの米国事業を売却する必要があった。しかしバイデン政権がその動きを棚上げし、売却は実現することはなかった)。数年前、MicrosoftはStreamというビジネスビデオサービスを立ち上げた。これは消費者がYouTubeを使うような手軽さで企業が動画を使えるようにすることを目指していた。2018年に同社は、コラボのために短いビデオクリップを使うソーシャル学習プラットフォームのFlipgridを買収した。リモートワークが当たり前になるにつれ、MicrosoftはチームコラボレーションソフトウェアMicrosoft Teamsにさらに多くのビデオ機能を追加してきた。

関連記事
マイクロソフトが9月15日までにTikTok買収へ、米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの事業が対象
マイクロソフトが「Together」モードでビデオ会議の疲れを軽減
Adobeがビデオ・クリエイティブの雄Frame.ioを1400億円超の巨額で買収

MicrosoftのClipchamp買収は、Adobeの12億8000万ドル(約1410億円)でのビデオレビュー・コラボレーションプラットフォームFrame.io買収に続くものだ。Frame.ioは2014年の創業以来、100万人超に使用されてきた。しかし仕事、学校、あるいは家庭で誰でも使うことを想定しているClipchampのツールと異なり、Frame.ioはどちらかというとクリエイティブなプロをターゲットとしている。

ドライリング氏は、Clipchampが多くの人にとってビデオ編集をアクセスしやすいものにすることに注力し、今後もMicrosoftで成長を続けると述べた。

「Microsoftほどレガシーを持つテック企業はそうありません。我々はみな、アイコン的なMicrosoftのプロダクトで育ち、以来ずっとそのプロダクトを使っています」とドライリング氏は説明する。「Microsoftの一部になることで我々は未来のレガシーの一部になります。我々の前途がこれほどエキサイティングなものになる他のシナリオは考えられません。機会に事欠くことはなく、ビデオ分野には絶対的にチャンスがいくらでもあるとClipchampは常に言ってきました。いかにそのチャンスをつかむか、答えを見つけ出す必要があるだけです。Microsoft内で我々は完全に新しい方法でチャンスをつかみにいくことができます」とドライリング氏は付け加えた。

いつClipchampを既存のソフトウェアに統合する予定なのかMicrosoftは明らかにせず、今後詳細を明らかにすると述べるにとどまった。

画像クレジット:Clipchamp

原文へ

(文:Sarah Perez、翻訳:Nariko Mizoguchi

Windows 11の提供開始は10月5日から、マイクロソフトが発表

Microsoft(マイクロソフト)は、6月にWindows 11を発表した際「2021年のホリデーシーズン」という大まかな発売日を提示した。もちろん、どの祝日になるのかは明確にしていない。もしかしたら「世界教師デー(10月5日)」や「仮庵の祭り(9月20日〜25日)」の後、あるいは極端に早い「ハロウィン(10月31日)」を狙っていたのかもしれない。数カ月前には10月下旬のリリースを強く示唆していたが(一部では20日とも言われていた)、米国時間8月31日朝、同社はこのOSが10月5日にリリースされることを発表した。

関連記事:マイクロソフトがWindows 11を正式発表、アマゾンと驚きの提携でAndroidアプリも利用可能に、年末商戦までに一般発売

この日付は、間違いなく、マイクロソフトが提示したリリースウィンドウの中では早い方にあたる。2015年以来となるWindowsのメジャーリリースは、Windows 10を搭載した対象PCを所有するユーザーには無料でアップグレードが提供される。また、10月5日にはWindows 11がプリインストールされた最初の製品も発売になる。

画像クレジット:Microsoft

TechCrunchでは、Windows Insider(ウィンドウズ・インサイダー)のDev Channel(開発チャンネル)を通じて最初のプレビュービルドが利用可能になった際に、Frederic(フレデリック)が記事を書いた。その時、彼は「これは半年に1度の小さなUI変更をともなうWindows 10アップデートとは明らかに別物だ」と述べている。

関連記事:マイクロソフトがWindows 11のファーストプレビュー公開

確かに、マイクロソフトは適切にも、10月のアップデートで行われる主な変更点を、11項目にまとめたブログ記事を公開している。1つ目は、最も早くから明らかになり、最初のプレビュービルドからずっと継続されていること、それはこのOSのデザインが刷新され、全体的によりクリーンな印象になったことだ。

これには、新しく導入されたスナップレイアウト、スナップグループ、そしてプリセットしておいたレイアウトを切り替えられるデスクトップが含まれており、マルチタスクをより整然と使い分けられるようになっている。また、マイクロソフトのオンラインサービスの多くが、OSに深く統合された。Microsoft 365は「スタート」メニューに組み込まれ、最近閲覧したファイルへアクセスできるなど、よりクロスプラットフォームな統合が行われている。一方、Microsoft Teams(マイクロソフト・チームズ)はタスクバーに追加されている(マイクロソフトは、心からみなさんにTeamsを使ってもらいたいと思っている)。ウィジェットも復活し、ニュース、天気、スポーツ、株価などの情報にすばやくアクセスできるようになる。

アクセシビリティに関するさまざまなアップデートも行われた。7月に発表された長文の投稿で、マイクロソフトはそれらのアップデートを紹介し「アクセシブルなテクノロジーは、社会のあらゆる部分で機会を開くことができるようにするための不可欠な構成要素です。よりアクセシブルなWindows体験は、『障害による格差』を解消し、世界中の障害者に教育と雇用の機会を増やすことに貢献する力を持っています」と強調した。

Microsoft Store(マイクロソフト・ストア)のデザインもアップグレードされ、独立系の開発者がこのOS用の新しいツールを作成するためのアクセスを増やすことも約束されている。また、この新バージョンのWindowsは、DirectX12 Ultimate、DirectStorage、Auto HDRなどの機能を搭載し、引き続きデスクトップゲームにも力を入れている。

画像クレジット:Microsoft

最近では、これらの措置がサポート対象外のマシンにおいては何を意味するのか、また、率直に言って、どのマシンがサポート対象となるのかについて、若干の混乱も生じている。

今週初めには、マイクロソフトの条件に当てはまらないPCは、新しいOSを手動でインストールしても、Windows Update(ウィンドウズ・アップデート)を受けることができないということが報告された。Windows Updateは、セキュリティパッチやその他の更新を配信するものであり、これは非常に残念なことだ。

「Windows 11への無償アップグレードは10月5日から開始し、品質を重視しながら段階的に実施します」と、マイクロソフトは今朝の投稿で書いている。「Windows 10から得られた非常に多くの教訓をもとに、私たちはお客様に最高の体験を確実に提供したいと考えています。そのため、まずは新しい対象デバイスにアップグレードを提供します。その後、アップグレードは、ハードウェアの適格性、信頼性の指標、デバイスの経年、そしてアップグレード体験に影響を与えるその他の要因を考慮したインテリジェンスモデルに基づいて、市場に出ているデバイスに時間をかけて展開されます」。

同社によれば、2022年中頃までに、適合する機種にはすべてにアップグレードが提供される見込みだという。アップグレードされない機種については、マイクロソフトは2025年10月14日までWindows 10のサポートを継続するとしている。

関連記事
マイクロソフトが「Windows 11を手動で入れた古いPCにはアップデート提供しない」可能性を示唆
Windows 11の「PC 正常性チェック」アプリが刷新され「Windows Insider」向けにプレビュー版が公開

画像クレジット:Microsoft

原文へ

(文:Brian Heater、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

ChromebookでAndroid版MS Officeアプリが9月18日以降利用不可に、ウェブ版への移行推奨

ChromebookでAndroid版MS Officeアプリが9月18日以降利用不可に、ウェブ版への移行推奨

Chromebook(Chrome OS)の特徴の一つが、Android用アプリへの対応。この機能が搭載されているため、ChromebookでWordやExcelといったMicrosoft Officeアプリが必要な際は、Android版を利用できます。

ただしこのMicrosoft純正のOfficeアプリは、残念ながら9月18日(現地時間)以降利用できなくなりそうです。というのも、一部のユーザーが、Chromebook上でOfficeアプリのサポートが終了するとの通知を受け取っているため。

Chromebookの情報に特化したウェブメディアAbout ChromebookがMicrosoftに確認したところ、OfficeのAndroidアプリは9月18日にChromebookサポートを終了し、代わりにOffice.com(Web版Office)を利用する必要があるとの返答を得たとのことです。

なお、今回の処置はChromebookで利用できなくなるだけで、Android上では引き続きOfficeアプリが利用可能なようです。

Microsoftは声明の中で「Chrome OS/Chromebookをご利用のお客様に最適な体験を提供するため」としており、ウェブ版への移行に際し「追加のプレミアム機能を利用できる」とも言っています。

今後、何か新しいバージョンがリリースされるのか、あるいはクラウドPCのWindows 365導入を促す目的なのか、いまのところ、この変更の理由は定かではありません。

ただしどちらにせよ、Officeアプリを利用していたChromebookユーザーにとっては、ウェブ版を利用するか、あるいはGoogle Docなどに移行するのか、といった選択を迫られることになりそうです。

(Source:About Chromebook。Via 9to5GoogleEngadget日本版より転載)

クラウド型電子契約のクラウドサインが自治体初の「クラウドサイン for Microsoft Teams」実証実験開始

クラウド型電子契約の「クラウドサイン」が自治体初の「クラウドサイン for Microsoft Teams」実証実験開始

弁護士ドットコムSBテクノロジーは8月16日、共同開発した「クラウドサイン for Microsoft Teams」の実証実験を、自治体では初めて北海道茅部郡森町の役場で行うと発表した。

クラウドサイン」は、「紙と印鑑」をクラウドに置き換え、契約作業をPCだけで完結できるという、ウェブ完結型の電子契約サービス。電子契約機能では、「いつ・誰が・どの契約に合意したか」を証明する厳格な電子署名とタイムスタンプを付与可能。リモートワークの環境下においても契約書の証拠力を担保しながら、事業活動に重要となる円滑な契約業務を可能としている。2015年の提供開始以来、累計契約送信件数500万件以上の実績を持つ(2021年4月末時点)。

クラウドサイン for Microsoft Teamsは、Teams上において、クラウドサインによる契約締結から締結済みの契約書管理までシームレスに行える電子契約のための連携アプリケーション。「書類送信から電子署名済みの書類格納まで完結する仕組みを提供」するという。

Teams上で契約内容の調整や確認をした後は、クラウドサインによる契約書の送信が可能。契約締結完了・却下のステータスはTeamsチャットに通知され、締結済みの契約書はTeamsのドキュメント共有・管理ツール「Microsoft SharePoint」に自動的に取り込まれる。これらのMicrosoft 365およびTeamsの各機能とクラウドサインのコラボレーションにより、契約情報の一元管理が可能になる。

新型コロナの感染拡大や人口構造が変化し業務が増加する中、職員不足に悩む自治体でも、DXの推進が急務となっている。そこで弁護士ドットコムは2020年、クラウドサイン事業本部にデジタル・ガバメント支援室を設置し、行政機関と「クラウドサイン」の運用について検討を重ねてきた。そして、行政機関との実証実験を重ねたところ、契約書の電子化・ペーパーレス化が民間企業と同様業務の効率化・生産性の向上に効果があることが確認された。こうして2021年から自治体での電子契約の運用が開始されているという。

森町は、2014年からMicrosoft 365を導入するなど、業務効率化に積極的に取り組んできている。その森町役場で、今回、従来のクラウドサインを使った電子契約の効率化の検証に加え、クラウドサイン for Microsoft Teamsの導入シミュレーションを目的とした自治体初の実証実験が行われることとなった。

関連記事
行かない役所・書かない役所を実現、xIDとトラストバンク提供のマイナンバーカード利用電子申請サービスを25自治体が導入
杉並区が児童虐待対応の強化のためサイボウズ「kintone」を導入し区立保育園37園と児童出欠状況の情報共有
総務省による第二期政府共通プラットフォームがAWS上で運用開始、行政サービスのDX加速
マイナンバーカードの交付率が30%に到達、2021年5月5日時点で3814万6771枚を交付済
奨学金・出産・子育てに関する助成費や保険など公共制度の認知や手続きを簡素化する「Civichat」が1500万円調達
リーガルテックのHolmesとクラウドサインが提携、シームレスな契約締結が可能になる

カテゴリー:GovTech
タグ:SBテクノロジー(企業)クラウドサイン(サービス)弁護士ドットコムMicrosoft 365(製品・サービス)Microsoft Teams(製品・サービス)日本(国・地域)

iOS版Outlookの音声操作がMicrosoft Graphにより強化、口述筆記や音声でスケジュール追加などが可能に

iOS版Outlookの音声操作がMicrosoft Graphにより強化、口述筆記や音声でスケジュール追加などが可能に

Microsoft

マイクロソフトのメール・情報管理アプリOutlookは2019年に音声AIアシスタントCortanaに対応し、音声で着信箱の新着メールチェックができるようになりました。それから遅れること2年、マイクロソフトはiOS版のOutlookに、音声操作で電子メールの読み上げや会議予約機能または検索機能などを追加しました。

音声操作機能をオンにすると、Cortanaに次の会議の時間をたずねたり翌週の予定を記入するよう指示ができます。予定を入れる際は招待する人を指名することも可能。また音声でメールに添付ファイルを指定したり、音声からテキストへの変換機能を使用して新しいメールを作成したりできます。

マイクロソフトはこれまでにもOutlookモバイルアプリにPlay My Emails機能を搭載するなど徐々に音声機能を強化していました。今回のアップデートで、Outlook mobileのほぼすべての部分に音声機能が搭載されたと言えそうです。

なお、この音声操作機能を支えるのはMicrosoft 365や関連するクラウドサービスにおいてそれぞれを一体として連携させるAPI​を提供するMicrosoft Graphというツール。このAPIが音声アシスタントが必要とするコンテキストを提供することで、Cortanaがスケジュールに添付する人名のスペルなどを住所録から引っ張ってくるといった細かい便利さを提供します。

ただ、マイクロソフトは今年3月にiOSおよびAndroid版の、音声AIアシスタント単体でのCortanaの提供は終了しています。今回の動きは、マイクロソフトがCortanaをSiriやAlexaなどのようにあらゆる操作に対応するものとせず、ユーザーの生産性向上に特化したツールとして提供していこうという考えを反映したものと言えそうです。

(Source: MicrosoftEngadget日本版より転載)

関連記事
マイクロソフトがビジネス向けCortana新機能を発表、iOS版Outlookはメール音声読み上げや各種操作が可能に
MicrosoftのCortanaが多くの一般向けスキルを廃止しビジネスユースに注力
Microsoft、iOS版Outlookアプリを公開するも誰も使いそうにない

カテゴリー:ソフトウェア
タグ:音声認識 / Voice Recognition(用語)Cortana(製品・サービス)Microsoft / マイクロソフト(企業)Microsoft Outlook(製品・サービス)Microsoft 365(製品・サービス)Microsoft Graph(サービス)日本(国・地域)

【レビュー】新「Fire HD 10 Plus」は純正キーボードカバーでPCっぽく使える10.1型フルHDタブレット

【レビュー】新「Fire HD 10 Plus」は純正キーボードカバーでPCっぽく使える10.1型フルHDタブレット

5月26日に出荷予定の新世代10.1インチのフルHDタブレット「Fire HD 10」(1万5980円〜)と「Fire HD 10 Plus」(2万2980円〜)を一足早く触れることができたのでインプレッションをお届けします。

【レビュー】新「Fire HD 10 Plus」は純正キーボードカバーでPCっぽく使える10.1型フルHDタブレット

まず簡単にアップデート点と特徴をご紹介します。Fire HD 10は、2.0 GHzのオクタコアプロセッサと3GB RAMの搭載により前世代機に比べてメモリが50%増量。HD10 Plusでは、2.0GHzのオクタコアプロセッサと4GBのRAMを搭載しています。ディスプレイは前モデル比で10%明るくなった10.1インチの1080p(1920 x 1200)フルHDデ ィスプレイを搭載しています。

ボディは前世代機のFire HD 10より7%薄く、8%軽くなり、強化アルミノシリケートガラスのスクリーンを採用。持ち運びやすく、耐久性も強化しています。

カメラはフロントが2M、リアは5Mを採用。ビジネス用途としてのビデオ通話ではZoomやSkype、 Microsoft Teams(近日提供開始予定)にも対応します。

【レビュー】新「Fire HD 10 Plus」は純正キーボードカバーでPCっぽく使える10.1型フルHDタブレット

Facebook MessengerやPrime Videoのような2画面表示に対応している2つのアプリを同時に表示できるFire OSを搭載しています

【レビュー】新「Fire HD 10 Plus」は純正キーボードカバーでPCっぽく使える10.1型フルHDタブレットFire HD 10 Plusのみの特徴は、外観にスレートカラー(濃い灰色)を採用。Anker製のワイヤレス充電スタンド(別売り、5980円)でワイヤレス充電が可能です。また、スタンドに設置するとタブレットのShowモード が起動し、Alexaを搭載したスマートディスプレイとして利用できます。

【レビュー】新「Fire HD 10 Plus」は純正キーボードカバーでPCっぽく使える10.1型フルHDタブレット

付属品はACアダプター、ケーブル、説明書。外装は相変わらずシンプル

【レビュー】新「Fire HD 10 Plus」は純正キーボードカバーでPCっぽく使える10.1型フルHDタブレット

スレートカラー(濃い灰色)

  1. 【レビュー】新「Fire HD 10 Plus」は純正キーボードカバーでPCっぽく使える10.1型フルHDタブレット

 

専用キーボードを試す!

【レビュー】新「Fire HD 10 Plus」は純正キーボードカバーでPCっぽく使える10.1型フルHDタブレット
「Mader for Amazonキーボード付きカバー」(5980円)は、マグネットで取り外し可能なBluetoothキーボードを備えたカバー。日本語配列で、設計は数多くのスマホ・タブレットアクセサリを開発してきたFintieによる製品です。500mAhのリチウム電池を搭載しており400時間継続動作が可能です。

Fire HD 10 Plusだけでなく、Fire HD 10にも対応しています。

ひとまず装着してみました。

【レビュー】新「Fire HD 10 Plus」は純正キーボードカバーでPCっぽく使える10.1型フルHDタブレット

ポリウレタンレザーでコーティングされたポリカーボネート素材を採用。本体保護の面では十分活躍してくれそうな剛性と質感があります

【レビュー】新「Fire HD 10 Plus」は純正キーボードカバーでPCっぽく使える10.1型フルHDタブレット

開くとキーボド部がせり上がるリフトアップヒンジ

【レビュー】新「Fire HD 10 Plus」は純正キーボードカバーでPCっぽく使える10.1型フルHDタブレット

キーボード部を取り外し可能

【レビュー】新「Fire HD 10 Plus」は純正キーボードカバーでPCっぽく使える10.1型フルHDタブレット

私は100均で買ったタブレットスタンドと組み合わせて、タブレットから少し距離を空けて利用しました

パフォーマンス面では、Primeビデオを再生しながらの、ながら作業でも処理が重くなるシーンはなく、もくもくと文字を打ち込む作業に専念できました(ながら作業ですが)。

コンパクトなキーボードということで、キーピッチは1.7mm(実測)。また、重さはFire HD 10 Plus本体が460g、キーボードカバーが629g、計1089g(実測)でした。

【レビュー】新「Fire HD 10 Plus」は純正キーボードカバーでPCっぽく使える10.1型フルHDタブレットFire HD 10+キーボードカバーで常用する際に引っかかったのはロック解除でした。Fire HD 10はPINかパスワード入力でのロック解除なのです。顔認証や指紋認証でのロック解除に慣れてしまった筆者にはここがとてもストレスでした。

とはいえ、このスタイルが2万1960円(Fire HD 10の32 GBモデル+キーボードカバー)〜で実現できてしまうのは大変魅力的。Fire OS端末であることやカットされた機能などを十分に理解した上ならば、サブ機や子供の教育用などでの購入はおすすめです。

仕事用にWord等を利用したいのであれば、「Fire HD 10・Fire HD 10 Plus」+「Made for Amazon キーボード付きカバー」+「Microsoft 365 Personal 1 年版」が1つになった「エッセンシャルセット」を展開します。2万4980円から購入できます。

Engadget日本版より転載)

関連記事
【レビュー】アマゾンの新Echo Budsはまずまずのアップグレード、ただし依然として卓越性は感じない
Amazonとライフが生鮮食品の最短2時間配送サービスの対象エリアを千葉県13市・大阪府19市に拡大
アマゾンがAppleに対抗して無料でロスレス音楽配信サービスにアップグレード、まずは北米などから
アマゾンのEcho Showシリーズがアップデート、Echo Show 8のカメラに自動フレーミング機能搭載
AmazonがFireタブレットの新ラインアップとキッズモデルを発表、ワイヤレス充電対応版も
アマゾンが10.1型タブ「Fire HD 10」新世代発表、「Microsoft 365 Personal 1年版」とキーボードのセット製品も発売
アマゾンのスマートディスプレイ「Echo Show 10」がZoomとAmazon Chimeをサポート

カテゴリー:ハードウェア
タグ:Amazon / アマゾン(企業)Amazon Alexa(製品・サービス)Skype(製品・サービス)Zoom(製品・サービス)Fire HD(製品)Microsoft 365(製品・サービス)Microsoft Teams(製品・サービス)レビュー(用語)日本(国・地域)