Minecraft Earthアーリーアクセスがようやく日本でもスタート

マイクロソフトは11月21日、「Minecraft Earth」のアーリーアクセス版が日本でも利用可能になったことを発表した。Minecraft EarthとはポケットサイズのARゲームで、プレイヤーはどこにいてもブロックや生き物を集めたり、友達と一緒に冒険をしたり、城を建てたりすることができる。

利用料金は基本的に無料で、iOSAndroidでプレイできる。同社としては、Minecraft Earthを日々改善する目的でアーリーアクセスとしてリリースし、年末にかけて毎週、プレイできる国を追加していく予定とのこと。各国で集めたアーリーアクセスの評価や要望などを踏まえて、正式版につなげていく狙いだ。

なお、アーリーアクセスでは、クローズドベータ版では実装されていなかった以下の機能が利用できる。

  • アドベンチャーモード :友達や周りの人と一緒に遊べるマルチプレイヤー向けに最適化されたモード。自動生成され、限られた時間のみ出現するMinecraftの小さな世界を、ARを活用して実物大でプレイできる。
  • 新しいモブ/精錬およびクラフト要素:泥だらけの豚、ムーブルーム、ジャンボウサギやきのコッコのような、新しい友好的、敵対的なモブを追加。そのほか、精錬により鉱石をインゴットに加工したり、アイテムを収集する代わりに適切な素材がある場合にはクラフトで必要なアイテムを作成したりすることもできる。

ちなみにアドベンチャーモードのバックエンドには、マイクロソフトの2つの技術が使われている。1つ目はAzure PlayFab。これはライブ ゲームを構築して運用するためのバックエンド プラットフォームだ。Azure PlayFab専用サーバーが、ビルドプレートとアドベンチャーの両方をホストすることで、Minecraft Earthのマルチプレイヤーモードを可能としている。2つ目はAzure Spatial Anchors(ASA)。空間認識機能を備えたマルチユーザー対応の複合現実エクスペリエンスを作成できるシステムで、ARコンテンツの持続や体験の共有を実現。例えば、地元の公園に出かけて宝物のある廃坑を見つけたとき、Minecraft EarthはASAサービスを使用して異なるプレイヤーを同じ冒険に導ける。

マイクラアースのAndroid向けクローズベータが5都市で公開

Minecraft Earth(Minecraftのコンセプトが現実世界の冒険、拡張現実/ 、Pokémon GOの収集コンセプトとあわさったものと思ってほしい)のベータ版が初めて公開されたのは7月のことだが、iOSでしか動作せず、実際にプレイできたのはシアトルとロンドンのプレーヤーだけだった。

米国時間8月30日の今朝、ベータ版の対象が大幅に拡張され、Android版のプレイヤーもついに体験できるようになった。また地域制限もここ数週間で緩和され、シアトルやロンドンにくわえて東京、ストックホルム、メキシコシティーでもプレイできるようになった。

不思議なことにiOS版プレーヤーとは異なり、新しいAndroid版のプレーヤーはゲーム内通貨のRubiesのような新機能をすぐに使えるようになる。Rubiesは獲得することも購入することもでき、プレイヤーはブロックの作品を組み立てるためのビルドプレートをさらに購入できる。ベータ版の拡張についてブログ投稿は、ベータ期間中に獲得されたRubiesは公式リリースでもプレーヤーに引き継がれ、Rubiesに対するiOS版のサポートは「すぐに」始まるとしている。

ただし、Google Playストアからダウンロードして参加することはできない。これはまだクローズドベータなので、始める前にサインアップして招待される必要がある。

我々は発表直後にMinecraft Earthのアーリービルドをテストしている―初期インプレッションはこちらの記事から。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

Minecraft Earthのベータ版がシアトルとロンドンで公開

「ポケモンGO」のようなARと、大人気の「Minecraft」が融合したMojang(モージャン)の新しいゲーム「Minecraft Earth」が待ち遠しいあなたにうれしいニュースだ。一部のプレイヤーに対して公開が始まった。

いち早く体験したいかもしれないが、まずはごく一部のプレイヤーのみだ。

クローズドベータ参加者の募集は、数日前に始まっていた。米国時間7月16日午後に一部のプレイヤーを最初のベータに招待したと同社は発表した。

ベータは地域ごとに公開される。最初にアクセスできるようになったのは、ランダムに選ばれたシアトルとロンドンのプレイヤーだ。Mojangは、今後数日のうちにほかのいくつかの都市でも公開するが、詳細は非公表としている。

現時点ではベータはiOS版のみで、Android版は今年夏の後半以降になる予定だ。

TechCrunchのDevin Coldeweyが5月にMinecraft Earthの早期ビルドを体験した。そのファーストインプレッションはこちら

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(翻訳:Kaori Koyama)

Minecraft Earthクローズドベータの事前登録開始

ポケモンGOでの現実世界の探検とMinecraft(マインクラフト)の世界づくり。これを組み合わせたのがMinecraft Earthだ。

Minecraft Earthの公開日は明らかになっていないが、Mojangはクローズドベータをこの夏に開始すると発表していた。いち早くプレイしたいあなたに朗報だ。クローズドベータの事前登録が始まっている。登録ページはこちら

クローズドベータなので、登録したからといって必ずアクセスできるとは限らない。ただしベータに関するFAQには、最終的に「相当数のプレイヤー」に対して公開する予定と書かれているので、登録しておくのは悪くない。登録できるのは18歳以上で、iOS 10またはAndroid 7以降が動作しているデバイスと、マイクロソフトまたはXbox Liveのアカウントが必要だ。

TechCrunchのDevin Coldeweyは5月にこのゲームを試用し、レビューした

米国時間7月11日、MojangはMinecraft Earthが2分半でわかる予告ビデオも公開した。

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(翻訳:Kaori Koyama)

Minecraft EarthはARで現実がブロックの世界になりニワトリも飼える

ゲームのプレイヤー数が1億人を突破すれば、次は2倍の数を目指そうと思うのが自然な成り行き。それは、ゲームがそのまま商品カテゴリーにもなったMicrosoft(マイクロソフト)の「Minecraft」の開発者たち、というかむしろスチュワードも同じこと。このゲームは、さらなる大きな飛躍を遂げた。「ポケモンGO」の流れをくむ、拡張現実(AR)ゲーム「Minecraft Earth」(MCE)に進化したのだ。

米国時間5月18日に発表されたMCEは、iOS版とAndroid版の公式スタートが夏以降とのことだが、完全なMinecraftをモバイル用に、そしてARゲームとして再考したものだ。つまり、どういうこと? エグゼクティブプロデューサーJesse Merriamは、簡潔にこう説明している。「どこへ行ってもMinecraftがある。そしてどこへ行っても、Minecraftで遊べる」。

なるほど、で、どういうこと?もうちょっと詳しく言うと、MCEは他の現実をベースとしたARゲームと同じく、今いる場所の仮想版の中を歩き回り、アイテムを集めたりミニゲームに参加したりできるというものだ。他のARゲームと違うのは、Minecraft: Bedrock Editionが基礎になっているということ。派生版でも、課金を目的にした名前だけのインチキゲームでもない。本物のMinecraftだ。すべてのブロックが揃っていて、モンスターもいれば、レッドストーン回路も自由に作れる。ただそれが、ARになったというだけだ。アイテムを集めて、それを使って世界を作ってその小さなブロックの世界を友だちと共有できる。

このゲームでは、いくつかの楽しいチャンスが増えるのと同時に、ちょっと重要な制約が加えられる。そんなわけで、MCEがどんなゲームなのか、ざっと見ていこう。といっても、マイクロソフトはとてもケチんぼで、ゲーム内の大切な部分をなかなか見せてくれないので、言葉での説明になるけど。

もちろんマップがある

Minecraft Earthであるからには、現実世界の中の特別なMinecraftフィールドに暮らすことになる。ポケモンGoやハリー・ポッター:ウィザーズ・ユナイトと同じく、現実の街や風景の上にレイヤーを重ねるかたちだ。

もちろん外観はブロック状だが、目で見て何がなんだかわからないほどブロック化されているわけではない。地域、私有地、安全な場所、危険な場所などの注釈や推論情報が含まれたOpenStreetMapsデータを使用している。

この夢のマップの上にはタップできる物で満ちあふれている。そのままの表現だが、Tappable(タッパブル、タップできるもの)と呼ばれている。タッパブルはさまざまな形態を取ることができる。具体的には、チェスト、モブなどの形をした資源だ。

チェストにはブロックがたくさん入っていて、丸石やレンガなどに加えて、その他の種類のものも適度にレアな存在として現れる。

モブとは、Minecraftの自然の中で普通に出くわす、ブタやニワトリやイカなどの動物だ。アイテムと同じように取ることができる。モブにもレアなやつがいて、単なる飾りではないものもいる。開発チームは、彼らのお気に入りのモブを紹介していた。ひとつはMuddy pig(泥ブタ)だ。地面に置くと、何もないところで立ち止まり、ひたすら泥浴びをする。Cave Chiken(洞窟ニワトリ)は、タマゴの代わりにマッシュルームを産む。そう、繁殖が可能なのだ。

最後のタッパブルは冒険。資源を集めたり、モンスターと戦ったりできる小さなARインスタンスだ。たとえば、ときどき地面にひび割れがあり、そこを掘ると大量の溶岩が噴き出され、逃げなければならなくなる。溶岩が流れ出した跡には洞窟が現れ、その中でスケルトンが宝のチェストを守っているというような具合だ。こうした冒険を山ほど作ったと開発チームは話していた。

重要なのは、チェスト、Mod、冒険のいずれも、友だち同士で共有できるという点だ。私が見ているチェストは、みんなも見ることができる。そのチェストには、同じアイテムが入っている。冒険は、近くにいる人たちなら誰もが参加でき、みんなで協力して報酬を獲得することができる。

こうしたAR体験とあらゆる行動の土台となる「Build plate」(ビルドプレート)が、ゲームを輝かせている。

ARに関して

「Minecraft EarthをARなしでプレイしたければ、ゲームを止めるしかありません」と、このゲームのディレクターTorfi Olafssonは言う。このゲームのARはNianticのゲームと同様、オプションではない。ARネイティブなのだ。だから、スマートフォンを別の世界を覗き込む窓として使うのが、このゲームをプレイする唯一の方法となる。ただ、それが非常にうまく出来ているので安心できる。

まずは、ビルドプレートについて説明したい。アイテムやミニゲームで、どのようにMinecraftが構成されるのか疑問に思っていた人もいるだろう。構成はされていない。それらは生の素材に過ぎないのだ。

Minecraftで遊びたいと思ったら、開発チームがビルドプレートと呼ぶものを取り出す。これは特殊なアイテムで、テーブルや床などの現実世界の平面の上に仮想的に配置する平らな正方形だ。その上が、小さいながら完全な機能を持つMinecraftの世界となる。

この小さな世界の上に、なんでも好きなものが作れる。地面を掘って洞窟ニワトリのための地下宮殿や泥ブタの楽園を作ったりも自由自在だ。Minecraft自体がそうであるように、ビルドプレートも境界線がない。いや、この言い方は誤解を生むかな。実際、ビルドプレートには厳格な境界線がある。世界はビルドプレートの中だけに限定されるからだ。だが、その中は完全に自分の思い通りになる世界だ。

そこにも、通常のMinecraftのルールが存在する。これはMinecraft Liteとは違う。ただゲームの世界を小さくしただけだ。水も溶岩も物理法則に則って流れる。ブロックも、それぞれ素材に応じた性質を持ちModもごく普通に行動する。

このビルドプレートをミニサイズから実物大に変換したときに魔法が起きる。例えば、机の上で作った城を公園に持っていって3階建ての建造物にできる。廊下を歩けばブタたちは静かに私たちの存在に気付く。間違いなく自分が細部にこだわって作ったその内部に我ながら感心する。刺激的な体験だ。

本当はこんな風に見えるわけではないが、雰囲気だけでも感じとってほしい

他誌の記者といっしょに遊んだデモ版では、ビルドプレートをいくつか使って、実物大の冒険を体験した(正確には現実の4分の3のサイズだが、長さ1mのブロックにはちょっとばかり圧倒される)。それはまったくのカオスだった。みんながブロックを置いたり壊したり、水をあふれさせたり、ニワトリを置いたり。しかし、どれも正常に機能した。

これには、MicrosoftのAzure Spatial Anchorシステムが使われている。仮想空間内の自分の位置を素早く継続的に補正してくれる。更新は驚くほど早く、他のプレイヤーの位置と方向を、遅延なくリアルタイムで示してくれる。一方ゲームそのものは、その空間にしっかり固定される。そこに入って中を歩くときも滞りがない。バグも非常に少ない(それも起こっても仕方がない状況でのみ起きる)。このゲームがマルチプレイヤー体験を強く意識していることはうれしいニュースだ。

開発チームによれば、ARインスタンスとして同時に集まれるのは10人だという。技術的には無制限なのだが、冒険用に設定された舞台やテーブルの周囲など小さな空間に物理的に集まれる人数を考慮してのことだ。64人で大規模な襲撃なんてことは期待できないが、3人か4人の仲間とクモの大群を引き連れて歩くことは可能だ。

開発者の苦闘

開発チームは、これまでのMinecraftと同じ方法でこのゲームを作るにあたり、自然な流れとしていくつかの制限とリスクを設けた。例えば、高速道路の真ん中に冒険アイコンが現れても困る。

その目的のために、開発チームは長期間をかけて、きわめて強固なマップのメタデータを作り上げた。他人の家や庭に冒険が発生しないように。ただし、手で拾える簡単なアイテムは出現する可能性がある。70m先のものまで手が届くので、その人の玄関のドアをノックしてプールの中に洞窟ニワトリがいるので取らせてくれ、なんてお願いする必要はない。

さらに冒険は、道や到達困難な場所には現れないようになっている。例えば歩道や公園など、そこが一般に開放され地区であり、さらに安全で入りやすい場所であることをエンジンが認識できるようにするのに大変に苦労したと開発チームは話していた。

Nianticの『ハリー・ポッター:ウィザーズ・ユナイト』は、ポケモンGo世代の魔法バイキング(本文は英語)

もうひとつの制限は、ARゲームであるため、現実の世界を歩き回らなければならないことだ。しかし、Minecraftの命は仮想性だ。当然のことながら、現実世界にいる限り、仮想的に作られた階段を昇ったり、洞窟に潜ることはできない。プレイヤーである私たちは、二次元の平面上にいる。そこに関わることはできるのだが、その平面の上や下の空間を歩くのは不可能だ(だがビルドプレートには例外もある。ミニチュアモードのときは、スマホを動かして建物の周囲を自由に飛び回ることができる)。

自由に歩けない人には残念なのだが、それでもビルドプレートを回転させれば、別の面にアクセスできるようになる。武器も道具も有効距離は無限なので、遊びの邪魔になるものや障害物を取り除くことができる。

プレイヤーを飽きさせない要素は?

ポケモンGOには、プレイヤーを放さない誘因がある。ハリー・ポッター:ウィザーズ・ユナイトには物語や能力が発展する楽しみがある。Minecraft Earthの場合はどうだろう? そもそも、Minecraftの魅力とは何なのだろう?それは物を作ることだ。それが、スマホの中のARの世界でもできるようになった。

このゲームは物語を追うものではない。詳細は公表されていないもののキャラクターがある程度成長する機能はあるが、Minecraftの本来の遊び方は、物を使ったり作ったりすることだ。レゴで遊ぶのと同じように、ビルドプレートと永続性のある手持ちのアイテムが活気に満ちた砂場になってくれる。

たしかに、ポケモンほどの病みつきになるゲームには見えないかも知れないが、Minecraftが型破りなゲームであることは事実だ。数百万人ものプレイヤーが、物を作ったり、作った物を人に自慢するために、ずっとこれで遊んでいる。最初は、物を人に見せる方法に限りがあるが、将来的には人気の作品を見て回るための手段が提供されるはずだ。

しかし、これでどうやって儲けを出すのだろう?開発チームはこの質問に対して答えをはぐらかしたが、彼らは幸せなことに今はお金のことを心配しなくていい立場にある。Minecraftは歴史的な大ヒットゲームであり大きなドル箱なのだ。たぶん、Minecraftの世界に人々やコミュニティをつなぎとめるためのコストに見合うだけのものが、これにはあるのだろう。

私にとってMCEは素晴らしいものだが、このゲームには誰がどう言おうと、本質的に評価されるべき価値がある。スクリーンショットやゲーム中の動画を紹介できなかったため、それが伝わらないのはよくわかる。ここはひとつ、見た目も素晴らしいしプレイ感覚もよく、あらゆる年代にとって心底楽しめるものだという私の言葉を信じてもらうしかない。

その他、本題から外れた事実を列挙しておこう。対象地域は順次拡大されることになっているが、正式スタートの時点では、今のMinecraftと同じ対象地域で普通にプレイできるようになっているはずだ。

  • スキンも使えるようになる(今のアカウントからスキンを読み込むことも可能にするとのこと)。
  • ビルドプレートのサイズとタイプは数種類用意される。
  • クラフトもできる。だが3×3のクラフト用グリッドがない(?)
  • 荒らしを通報できるが、ゲームの構造上、荒らしが大きな問題になることは少ない。
  • ARエンジンはポイントクラウドを生成し利用するが、寝室の写真を撮るようなことはしない。
  • コンテンツはマップに動的に追加される。ホットスポットもあるが、寂しい場所ではプレイヤーがいるときにコンテンツで満たされるようになる。
  • 当然、AR CoreとAR Kitが使われている。
  • 少し前に見たMinecraftのHoloLens版は、「技術よりも気持ち」を優先させた前任者だ。
  • 知的機能に困難を抱える子どもには冒険は怖すぎるかも。
  • ビルドプレートのブロックを「フレンド」が盗むことができる(寄付もできる)。
  • 面白そう?それならベータ版に登録しよう。

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(翻訳:金井哲夫)