モイが提供するライブ配信サービス「TwitCasting(ツイキャス)」。2010年2月にスタートしたこのサービスの累計配信回数が3億回を突破した。
ツイキャスのユーザー数は現在1600万人超。最近一般ユーザーにプラットフォーム開放を行った「LINE LIVE」のほか、ディー・エヌ・エー(DeNA)グループの「SHOWROOM」、ドワンゴの「ニコニコ生放送」、Twitterの「Periscope」などなどの競合がいる中、ユーザー数を拡大。1日の最大同時配信者数も増加しており、この8月には過去最高となる1万人を突破する日も複数回あったという。「配信者数が増えたことが配信数増加に繋がっている。ツイキャスは文化ができているので、(競合が出てきても)あまり大きな影響がない」(モイ)
同社が7月に実施したユーザーアンケートによると、ユーザー登録の理由は「好きなキャス主(ツイキャスの配信者を指す)と交流したい」と「知り合い・友だちを作りたい」という回答が過半数を占めたという。「イケボ(イケメンボイスの略)」なんて言われる人気のキャス主も数多く生まれているそう(7月にはキャス主をまとめたムックも出ている。すでに季刊化が決定した)。またアンケートでは視聴頻度も「ほぼ毎日」という回答がもっとも多かったという。「きっかけはキャス主や知り合いが配信しているというところからだが、LINEやTwitterのようにコミュニケーションのツールとして使うようなことも多い」(ツイキャス)
ところで同社は以前から海外進出についても検討しており、米国にも拠点を構えていたと聞いているが、今回の発表ではそのあたりのアップデートは聞くことができなかった。現在はアジア圏への進出を進めているそうで、韓国、インドネシア、シンガポールなどでマーケティングを進めているという。売上についても具体的な数字は公開していないが、ギフトアイテムやチケット販売機能などで黒字化しているという。